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『朝日文庫、1円~、1年以内(文芸・小説、実用)』の電子書籍一覧

1 ~46件目/全46件

  • シリーズ63冊
    5241,199(税込)
    脚本:
    輿水泰弘
    ノベライズ:
    碇卯人
    レーベル: 朝日文庫

    警視庁特命係――“陸の孤島”“人材の墓場”と呼ばれるこの窓際部署に所属するのは、切れすぎる頭脳をもつ変わり者の杉下右京と、熱血漢で人情家の亀山薫、ふたりだけ。右京の鋭い推理と、薫の神憑り的な山カンで、様々な難事件を解決していく。
  • シリーズ6冊
    682858(税込)
    著者:
    佐々木裕一
    レーベル: 朝日文庫

    月島真十郎が剣術修行から江戸に戻ると、藩邸は竹矢来で閉ざされていた。老中の父が急死し、領地は召し取られていたのだ。帰る場所を失った真十郎は用心棒稼業を始めるが、お家騒動を巡る黒い噂を耳にして……。人気作家の新シリーズ!
  • 1,089(税込)
    著者:
    塩田武士
    レーベル: 朝日文庫

    平成3年、神奈川県で発生した2児同時誘拐事件から30年。
    当時警察担当だった新聞記者の門田は、旧知の刑事の死をきっかけに被害男児の「現在」を知る。
    未解決のまま異様な展開をたどった事件の真実を追ってきた刑事たちの求めから、門田は再び30年前の事件と向き合うのだった。
    そして取材を重ねていくなか、ある写実画家の存在が浮かび上がる――。

    第9回渡辺淳一文学賞受賞、2024年度本屋大賞第3位、
    「本の雑誌」が選ぶ2023年度ベスト10第1位!
    質感なき時代に「実」を見つめる著者渾身の長編小説が遂に文庫化。2027年映画化決定!!
  • 748(税込)
    著者:
    群ようこ
    レーベル: 朝日文庫

    大人気「生活」シリーズ最新文庫。
    愛猫を見送り、27年間住んだ一人暮らしには大きすぎる部屋をいよいよ離れることに。
    “終活”の第一歩、身軽な生活を手にするための引っ越しエッセイ!
  • 浪人となった相田総八郎と妻なみは江戸・神田三河町の裏店に移り住む。内職に勤しむ総八郎と、二人を見守る長屋の住人、帰封を願う藩士たち。貧しくとも温かな生活のなかで、なみは子供を身ごもるが……。<女優の杏さん帯コメントあり>
  • シリーズ3冊
    850950(税込)
    著者:
    春風亭一之輔
    レーベル: 朝日文庫

    落語の本編に入る前の「まくら」を文章にしてみたら……。気鋭の噺家・春風亭一之輔初のエッセイ集がついに文庫化。「税金」「忖度」「相撲」「マイナンバー」「〇〇ファースト」など、100のお題に応えて綴られたまさに読む「まくら」。ご子息による特別解説付き。
  • ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。

    たとえ失敗や後悔があっても、幸せになりたいと願えば誰にだって未来は開ける──。鎌倉時代の僧・親鸞の教えを弟子が記したとされる『歎異抄』から、自然体の自分と向き合って本質を見極めるためのヒントを得ましょう。
  • シリーズ2冊
    924990(税込)
    著者:
    五十嵐佳子
    レーベル: 朝日文庫

    江戸のはずれ、目黒の尼寺千光寺には、悩みを抱えた女たちが集まってくる。女同士話して聞いて、庵主の慈恵尼と野山を歩き、野山の恵みをいただくために。たやすく解決しない人生の難問に寄り添う、癒やし系書き下ろし時代小説、新シリーズ!
  • 番頭に店を乗っとられた「丸屋」の主人と娘の小夜は、蛤長屋に転がり込む。箱入り娘の小夜は長屋の女たちから家事炊事を仕込まれ、父を支えるために小間物の行商を始める。にぎやかでお節介な蛤長屋が舞台の、明るく心温まる連作短編集。
  • 『長月堂』の看板商品は、しっとりと鈍い金色の輝きを放つ栗きんとん。思いがけずその味を受け継ぐことになった沙都子は、手探りながら和菓子作りに向きあい始めるのだが……。胸が熱くなり、じんわり泣ける「和菓子×お仕事小説」!
  • 現場で日々格闘するカウンセラーの著者は、相談者の数限りない不安や悩みに向き合ってきた。
    結婚への不安、DV被害、共依存、子育ての悩み、老後の不安、依存症……。
    これらさまざまな人生の悩みを、具体的にどうすれば解決できるのか? 
    50年近く臨床に携わってきたベテランカウンセラーが、
    Q&A方式で的確に処方箋を提示する。
    普段のカウンセリングでは表現しきれない、著者の考えを充分に
    知ることができる貴重な一冊。解説は酒井順子氏。
  • 「在宅ひとり死」のススメ。

    著者も古希をむかえた。ぽっくり死ぬのは万人の悲願だが、そうはいかない。老人になり、不自由な身体を抱えながら、どのように最期まで暮らすのか。病院なのか、多様化する老人施設なのか、それとも自宅なのかーー。
    同世代のおひとりさまの友人の死を経験した社会学者が、「いよいよ次は自分の番だ」という当事者感覚をもとに、医師・看護師・ケアマネージャーなど医療と介護の垣根をこえて現場を歩き、その収穫を大公開する。

    解説 ポーラのクリニック院長 山中修
  • ミソジニーとは、男にとっては「女性嫌悪」、女にとっては「自己嫌悪」。皇室、DV、東電OL、援交など、男社会に潜むミソジニーの核心を上野千鶴子が具体例をもとに縦横に分析する。文庫化に際し、「セクハラ」と「こじらせ女子」の2本の論考を新たに収録。
  • ささやかな悩みから、深刻で重大な問題まで、
    「哲学は人生論である」が持論の気鋭の哲学者・國分功一郎氏(東京大学教養学部准教授)が34の相談に全身全霊で答えます。

    質問のいくつかは、たとえばこのようなものです。
    ・自分に嘘をつくってどういうことなの
    ・母と母の夫になじめない
    ・先が見えず不安。自信を持つにはどうしたらいいの
    ・哲学の勉強をするにはどうしたらいいの
    ・抑え難い復讐心があるのだが……

    「書かれていることだけを読んでいてはダメである。人生相談においてはとりわけ、言われていないことこそが重要である。人は本当に大切なことを言わないのであり、それを探り当てなければならない」(本書あとがきより)

    國分先生の本気度200%の回答をぜひご堪能ください!
    《解説・千葉雅也》
  • 792(税込)
    著者:
    小川洋子
    レーベル: 朝日文庫

    人間の言葉は話せないけれど、
    小鳥のさえずりをよく理解し、
    こよなく愛する兄と、
    兄の言葉を唯一わかる弟。
    小鳥たちの声だけに耳を澄ます二人は、
    世の片隅でつつしみ深く一生を生きた。
    やさしく切ない、著者の会心作。

    解説・小野正嗣。
  • ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。

    ともだちって一緒に笑ったり、怖がったり。悩みを聞いたり、なぐさめ合ったり。谷川俊太郎さんの名訳でユーモアたっぷりで時にほろ苦いPEANUTSの世界を深く味わう。オールカラーで文字も大きめ、イラストを余すことなく楽しめる。
  • 〈保育園に預けた経験のある保護者なら、一度は考えたことがないだろうか。
    37.5度と37.4度の違いは、いったい何なのだろうかと――〉

    ここ「あんしん保育園」に、そのボーダーラインは存在しない。

    “ブラック保育園”を転々としてきた保育士歴十二年の堤 遥夏は、今までとはまったく違う保育体制に戸惑ってばかりの日々をすごしていた。
    この園が普通ではない理由——まずは、園長先生が長い白衣に聴診器を下げた、おじいちゃん小児科医であることだ。さらには登園時にICカードをタッチするだけで電子連絡帳が連動して開かれ、お散歩では保育士がインカムとボディカメラで連絡を取り合いながら安全に公園に向かい、保護者は職場から我が子の食事風景を動画で見守ることまでできる。
    働く子育て世代の様々な「あったらいいな」を叶えてくれるこの保育園に、今日も悩める保護者たちは安心を求めて訪れる。

    二歳二か月の娘は、器用に野菜だけを取りのぞいていく。断固として野菜を食べない我が子と繰り返される戦いの日々に頭を悩ませている父親 は、あんしん保育園から娘がナスを食べたという報告を聞き衝撃を受ける。実は家で野菜を食べないことには、意外な理由があり――。(【第二話】楽しいごはんと栄養素)
     
    「三歳の壁」に直面して転園先を探す保護者に、第一希望の保育園から「おむつが取れていなければ困る」と言われてしまう。なかなか進まないトイレ・トレーニングに頭を悩ませていたある日、娘のお尻を拭いたお尻拭きに真っ赤な血がついてしまう——。(【第三話】子どもたちのトイレ事情)

    登園時の微熱、食べない野菜、発育や発達など——迷うことばかりなのに、世間に溢れる情報はばらばら。正解が見えない子育てに立ちすくむとき、この「あんしん保育園」では小児科医のおじいちゃん園長先生が、そっと道を照らしてくれる。
    はじめて親になるのだから、知らなくてあたりまえ。現役小児科医が描く、読むだけでちょっと気持ちが楽になる医療×育児小説。

    《もくじ》
    【第一話】園長先生は小児科医
    【第二話】楽しいごはんと栄養素
    【第三話】子どもたちのトイレ事情
    【第四話】乳幼児健診 エブリデイ
    【第五話】優しさの成分
  • 1,650(税込)
    著者:
    山口淑子
    著者:
    藤原作弥
    レーベル: 朝日文庫

    日中戦争開戦の翌年、満州国でデビューし、一躍スターとなった私=中国人女優「李香蘭」は、生粋の日本人だった。
    対立する二つの国を愛して生きた女性の激動の半生。

    戦前、戦中に女優・歌手として活躍した中国人スター「李香蘭」は、生粋の日本人・山口淑子だった。
    1920年、中国東北部に日本人の両親のもとに生まれた著者は、その美貌と歌唱力、何より完璧な北京官話を話せることから、満州国の”五族協和””日満親善”という国策のためにデビューすることになる。
    まだ見ぬ祖国、日本への思いと、生まれ育った中国への愛の狭間で悩み、実は自分は日本人であるということを告白できぬことに苦しみながら、中国人女優「李香蘭」としてスターとなった著者に、終戦時、漢奸としての危機が迫り……。
    時代に翻弄されながらも、強さと聡明さで自らの運命を切り拓き、戦後は女優だけでなく、司会者、政治家としても活躍した女性の自叙伝。
    【解説・佐藤忠男/石井妙子】

    目次
    第一章 撫順時代
    第二章 奉天時代
    第三章 北京時代
    第四章 天津時代
    第五章 李香蘭誕生
    第六章 新京時代
    第七章 「蘇州夜曲」のころ
    第八章 日劇七まわり半事件
    第九章 私の青春物語
    第十章 二人のヨシコ
    第十一章 幻の映画
    第十二章 『萬世流芳』
    第十三章 夜来香ラプソディー
    第十四章 上海・一九四五
    第十五章 さようなら、李香蘭

    付 李香蘭と別れてのち
    あとがき その一
    あとがき その二

    解説 佐藤忠男
    新装版解説 石井妙子
  • 「多様性を尊ぶ自由主義」と「統合を求める民主主義」。この二つの論理がぶつかり合う克服できない対立の中に、現代社会が抱える問題の核心が潜んでいます。
    誰もが一度は考えたことがある「なぜ差別はなくならないのか?」という問いに、本書は徹底的に切り込みます。アイデンティティとシティズンシップの緊張関係を丹念にひも解きながら、善悪二分法やスローガンの応酬を超え、SNS・運動現場・メディアでの言葉の衝突を鋭く読み解きます。
    本書の特色は、「反発」「反感」を手がかりに差別を生む政治的・経済的・社会的背景を浮かび上がらせる点にあります。ポリティカル・コレクトネス(ポリコレ)やハラスメントの論理を通じて、差別と正義の言説構造を批評的に検証します。
    単行本発売後から「単純化を拒む刺激的な問い」を投げかける作品としても高く評価されており、「読む者に覚悟を迫る一冊」などとも言われています。
    そんな本書の文庫化にあたり、新章を加筆。哲学者・千葉雅也氏の解説も収録し、アイデンティティ・ポリティクスとシティズンシップの対立構造が、より立体的に読める形で甦ります。
  • シリーズ5冊
    792968(税込)
    著者:
    鈴峯紅也
    レーベル: 朝日文庫

    人としての感情が欠落したことから、アイスクイーンと呼ばれる監察官・小田垣観月。2年前に起きたブラックチェイン事件で使用されたプラスチック爆弾の行方を追う彼女が、あらゆる情報を記憶できる能力を武器に警視庁の内部に斬り込む、シリーズ第1弾!
  • 祖母の介護に追い詰められSNSで助けを求めるヤングケアラーの少女、ストリートに生きる日系ブラジル人の少年、NPO法人で子どもを見守る青年――。この国の片隅で生きる、声なき子どもたちの声をすくい取る、傑作社会派エンタメ小説。《解説・久田かおり》
  • 880(税込)
    著者:
    李琴峰
    レーベル: 朝日文庫

    生まれてくるか、こないかを自分で決められるならば、あなたは、この世界に生まれてきたいですか? 子どもを産むためには、その子からの出生同意が必要となる世界を舞台にした、芥川賞受賞作家による衝撃作。《解説・朝井リョウ》
  • 1,089(税込)
    著者:
    町屋良平
    レーベル: 朝日文庫

    江國香織さん推薦!
    「言葉によって規定されてしまう前の、繊細で野蛮できりのない‘恋’が、 容赦なく流れる時間のすきまからこぼれてくる。」

       *   *   *

    京、青澄、土、しき。 高校で4人は出会い、恋に落ちた。
    身体が発熱し、恋のぜんぶを出し尽くしてしまった。
    そして、あの事件が起こる。 あれから15年--。

    パワハラの年下上司と体だけの関係をつづける「京」
    娘を家庭に縛り付ける毒親の支配から逃れられない「青澄」
    貧しい大家族のなかで愛されて育った「土」
    両親の死から心身に不調をきたし社会との接点を失った「しき」

    「あけましておめでとう! 久しぶり。みんなどうしてる?」
    大晦日に送られた京からのメッセージが、どん底にいる「わたしたち」を動かしはじめる。

    あの特別な感情を文芸の最前線でアップデートする新次元の「恋」小説!

    解説:金原ひとみ
  • 世界中の子どもと大人が読む18世紀の英国の名作を、人気と実力をそなえた柴田元幸が見事に翻訳し注釈する。小人国、巨人国、空飛ぶ島ラプータ、馬たちが暮らす理想郷。次々と起きる出来事、たっぷりの風刺、理屈ぬきの面白さ!  待望の文庫化。
  • 豊臣政権の中枢を担った知られざる名参謀・施薬院全宗の半生を描いた歴史長編。

    甲賀出身で比叡山に学んだ全宗は、師・曲直瀬道三を踏み台に豊臣政権の中枢に食い込み、秀吉の筆頭侍医として活躍する。竹中半兵衛、黒田如水、石田三成らの名だたる側近の中で異彩を放ち、天下統一、世継問題に重要な鍵を握ったその生涯をダイナミックな筆致で描出する。

    吉川英治文学新人賞候補となった火坂雅史の傑作小説。
  • 生成AI時代に求められるのは、物語と未来を構想するスキル「世界観」である。それは、情報を意味づけ、価値へと転換する表現力でもある。俊英二人が、ビジネスとクリエイティブをつなげ、新しい意味を生み出す働き方を伝授。
  • 759(税込)
    著者:
    島本理生
    レーベル: 朝日文庫

    かつて子役だった沙良は、芸能界で伸び悩み、流されるように結婚をしたものの、どこか満たされない気持ちを抱えていた。自分のことをまったく知らない人間に出会いたい─そんな折に、偶然出会った柏木という男。愛に似て、愛とは呼べない関係を描き出す、直木賞作家の野心作。文庫化に際して、書き下ろし短編を新たに収録。《解説・松居大悟》
  • 968(税込)
    著者:
    河﨑秋子
    レーベル: 朝日文庫

    東京で派遣社員として働く琴美は、父親の介護のため30歳で札幌へ戻るも、大事な「推し」がいたから後ろ髪を引かれたまま日々を過ごす。
    閉鎖的な環境の中、生き続けるためのよすがを求めて懸命にもがく姿を描き切った、著者の新境地。
  • 放送作家・藤井青銅氏が、自身の新人時代を描く自伝的小説。先輩ディレクターにしごかれ、アイドルたちと仕事をし、アニメ特番で盛り上がった80年代。「ラジオ放送100年」の今年(2025年)、待望の文庫化。解説 原田ひ香
    【著者】藤井青銅(ふじい・せいどう)
    1955年、山口県生まれ。「第一回星新一ショートショートコンテスト」に入選。以降、作家兼脚本家・放送作家になり、「夜のドラマハウス」「オールナイトニッポン・スペシャル」「NHKFM青春アドベンチャー」「FMシアター」など、書いたラジオドラマは数百本。オードリー・若林の才能にいち早く注目、ラジオに起用した。
    【本文より】
    小型の重機がガガガ…と進んでいるのを見て、驚いた。
    私は野球場特有のゆるく湾曲した廊下を通って、センター奥のフェンスにある出入り口からグランドに入ったところ。
    東京ドームいっぱいに五万三千人もの観客を集めて開催した巨大番組イベントが、いま終わったばかりだ。グランド全体がアリーナ席になっていた。すでに観客が去り、整然と並んだ何千ものパイプ椅子が片付けられつつある中、あちこちで何台かの小型重機が作業を始めていたのだ。
    仕事がら、イベントや公開番組が終わった直後の風景は何度も見ている。観客が帰るとすぐに、大道具や照明や音響のステージ設営チーム、収録スタッフたちがものすごい勢いで撤収作業を始めるのだ。さっきまで出演者が立っていた豪華なステージの一部を、バリバリベリベリと音をたてて容赦なく壊し、剥がしていく。
    「さあさあ、夢を見せている時間はもう終わりだ」
    と言っているようだ。
    祭りが終わったあとの名残惜しさと、明日もまた別の夢を作るんだからいつまでも余韻に浸ってるわけにはいかないという職人意識が入り混じったこの光景が、私は嫌いじゃない。
    (さすがに巨大な東京ドームだと、それが重機の出番になるのか)
    と驚いたのだ。
    フォークリフトのような重機は数台、グランドのあちこちを動いていた。
    センター奥からだとはるか遠くに見える一塁側客席前グランドには、二十人ばかりのヘルメット姿の作業員集団が整列していた。リーダーが号令をかけ、これから人力でなんらかの撤収作業をするようだ。三塁側にもそういう一団がいて、こちらは全員で声を出しながら現場まで駆け足で移動中。まるで軍隊かなにかのようだ。巨大な野球場を使うと、イベントの撤収作業もこういう規模になるのか…という感慨があった。
    見上げると一階、二階、三階、さっきまで満員の観客がいた客席はすでにほぼ無人。あちこちでスタッフが動き、片づけをしている。

    二〇二四年二月十八日。「オードリーのオールナイトニッポンin東京ドーム」。たかが(とあえて言う)いちラジオ番組のイベントとしては大それた催しだ。分不相応と言ってもいいかもしれない。成功に終わってよかった。
    これほどの大きな規模になると、番組作家の一人にすぎない私の役割などたいしたことはない。この日のステージは、出演者、演出陣、作家陣、映像チーム、音楽チーム、舞台チーム、運営陣…、そして当日の観客と、現場には来れなかったが全国でライブ配信を見た人たち(合計で十五万六千人)、さらにそれもできなかったがいつも番組を聞いていたリスナーたち…、が一緒になって作り上げたのだ。
    この光景は、今日一日でいきなり出来上がったわけではない。「オードリーのオールナイトニッポン」という番組スタートから十五年という歳月の延長線上にある、一番新しい一日の出来事なのだ。
    そして私個人について言えば、四十五年という歳月の延長線上にある一番新しい一日の出来事だ。
    その四十五年前は……
    【目次】
    プロローグ
    1 場違いの日々
    黒眼鏡の男にビビる/星新一がくれた縁/夜のドラマハウス/サバイバル制度/ラジオドラマってどうやって書くのか?/はじめてのドラマ脚本/ボツ!
    2 振り子の日々
    二足のわらじ/ラジオ素人/「あのぅ……、ギャラは?」/憧れの喫茶店/秋の気配/文化放送のテスト/ぎこちない会話/二十四歳だった
    3 ドラマの日々
    ドラマ作法/通り過ぎる夜に/ヒポクラテスたち/江夏の時間/ドラマ三昧
    4 アイドルの日々
    松田聖子/「あれ? この声は」/喫茶店めぐり/秘密兵器・三分割ノート/星新一語録/アイドル黄金時代
    5 特番の日々
    時代の空気/「さあ、何やろうか?」/大きな×/生放送スタート/職人たちと卵たち/憶えておくこと/嫉妬/ヤマト・ガンダム・ナウシカ/深夜の六本木で/マイケル・ジャクソン出世太閤記
    6 始まりの終わり
    突然の終了/そしてドラマハウスも/節操のない誘いに乗る/ゴミの山・宝の山
    エンディング
    文庫版のためのエピローグ
  • シリーズ2冊
    935(税込)
    著者:
    戸田義長
    レーベル: 朝日文庫

    「すべての事件を解決したのは、花魁なのだ」 40年間、吉原面番所を勤め上げた隠密廻り同心の木島平九郎。その手腕を認められてきた彼だが、自身の死を前に、胸に秘めた真実を語り始める。花魁たちの切なさがあふれる、はかなくも切ない書き下ろしミステリー時代小説。
  • 1965年、東京五輪が世界中を興奮と歓喜の渦に巻き込む裏では、“クリーンな日本”をアピールするため、徹底的な風紀の取り締まり(浮浪者や、特に娼婦)の排除が行われていた。

    そんな折、ある事件が起こる。戸籍上は男性である“女性たち”(ブルーボーイ〈男娼〉)を売春禁止法では取り締まれないので、対抗策として性転換手術を行う医師を見せしめに逮捕したのだ。

    裁判では性転換手術の是非が問われ、証人として出廷した“彼女たち”は世間から奇異の目で見られた。

    やがてこの裁判は「ある女性の幸せ」を裁く前代未聞の展開を見せる。

    実話を基にした映画の小説版。
  • シリーズ2冊
    880968(税込)
    著者:
    麻見和史
    レーベル: 朝日文庫

    被害者の死因は、土中での溺死……。思いも寄らぬ方法で人を殺めた犯人は、猟奇的な手段を用いて立て続けに犯行を重ねていく。刑事課の尾崎は、美貌の広瀬とバディを組んで捜査に臨むが、彼女の行動に不審を抱きはじめ……。新シリーズ始動!
  • シリーズ3冊
    946(税込)
    著者:
    今野敏
    レーベル: 朝日文庫

    大手都市銀行の行員3人が誘拐される事件が発生。身代金要求額は10億円。警視庁捜査一課特殊班係の上野数馬は、覆面捜査専門のバイク部隊「トカゲ」の一員として初めての誘拐犯逮捕に挑む。人気警察小説シリーズ第1弾の新装版《解説・香山二三郎》
  • ******
    訪問看護師が差し出す手は、こんなにも温かくて頼もしい。
    ――前川ほまれ(小説家・看護師)
    ******

    桃井の明るさと不思議な力が利用者の心と謎を解きほぐす!

    人気シリーズ「ナースの卯月に視えるもの」でデビューの著者、最新作! 元看護師の著者による、元気になれるあたたかなお仕事小説。

    【内容紹介】
    訪問看護師2年目、27歳の桃井由乃。ある日、いつものように利用者さんのお宅へ伺うと、部屋にいくつかの穴があいていた。触ってみると実際には穴はあいていない。「……家の怪異だ」。人の心が家に現れ怪異として見える桃井は、外見からは分かりづらい利用者さんの異変に気付き……。
    カバー装画=丹地陽子
    カバー装丁=bookwall

    ★医療業界から書店員さんまで、「励まされた」と感動の声、続々★
    「自分の過去や家庭にも向き合い少しずつ進んでいく彼女に大変励まされた」くまざわ書店 調布店・柴崎莉沙さん
    「この本を読んで、自分だけでがんばらず、頼ってもいいんだと思えるようになりました」訪問看護師・Uさん
    「ストーリーの向かう先に、心温まり元気を貰えました」理学療法士・Tさん
    「きっと読んで勇気づけられる人がいる」学校図書館・荒木久美さん
    「誰の尊厳も諦めない、温かいことばが溢れていて励まさました」訪問看護師・Iさん
    「数々のエピソードが看護師として自分の経験したことばかりで驚きました。自分の大切な人のために訪問看護を頼むことになったら桃井ナースに来てもらいたい」訪問看護師・Kさん
  • 880(税込)
    著者:
    矢樹純
    レーベル: 朝日文庫

    行方不明になった小学四年生の娘。交友関係を知ろうと、部屋を調べ始めた母親が見つけたものは……(「裏山」)。写真サークルで出会った女性に近づくわけは……(「運命の天使たち」)など、各世代の女性を主人公に繰り広げられるミステリ短編集。
  • シリーズ2冊
    1,650(税込)
    著者:
    保阪正康
    レーベル: 朝日文庫

    昭和陸軍はなぜ多くの錯誤を犯したのか。国家を滅亡の危機に陥れ、自らを解体に追い込み、国民に過酷な運命を強いた昭和陸軍とはどのような組織だったのか。500人余りの関係者の証言からその解明を試みた著者畢生の大作を復刊。著者の昭和史研究の原点にして頂点!
  • 836(税込)
    著者:
    朝比奈秋
    レーベル: 朝日文庫

    自身を産んだ際に植物状態になった母親へ会いに病室へ通う美桜。意思もなく、大人に成長していくなかで、次第に親子の関係性も変化していき─唯一無二の母と娘のありようを描く。第36回三島由紀夫賞受賞作。《解説・河野真太郎》
  • ベストセラー待望の文庫化! 食べることに嫌悪を覚えている高校生・三橋唯。「食べること」と「人のつながり」はあまりに分かちがたく、孤独に自分を否定してきた唯が初めて居場所を見つけたのは吸血鬼の館だった。《解説・令丈ヒロ子》
  • 書き下ろし時代小説の巨匠・佐伯泰英。その膨大な作品群のどこから読むべきか悩む読者はきっといる。そんな人のため、全部読んでリポートしよう! 『密命』から『助太刀稼業』まで、1年間佐伯ワールドにどっぷり浸かった著者による、忖度なき佐伯作品指南本。
  • 1,100(税込)

    ・・・・・

    あの戦争を、多くの父は語らない。重たい経験を誰にも手渡さないまま、死んでいった無数の父たちがいる。(中略)

    本書は、昭和の父たちが、のちの世代に向けて残した、かけがえのない遺産である。

    ――ノンフィクション作家・梯久美子(解説より)

    ・・・・・

    ------
    【内容紹介】
    週刊朝日が終戦から20年で募集した企画に1716編の手記が集まった。
    捕虜の敵兵との友情、
    戦地で暮らす人々を裏切った経験、
    青酸カリを握りしめ生きたいと葛藤したこと――生々しく現実が綴られる。

    北はシベリアや千島列島、南は硫黄島やガダルカナル島まで。かつて大日本帝国と呼ばれた戦地で何がおき、私たちの父はどう戦ったのか。
    父から子へと託された無名戦士50人の戦争体験記、復刊。
    《解説(選書版)大西赤人/(文庫版)梯久美子》


    【目次】
    一、 東アジア
    二、 北太平洋
    三、 東南アジア
    四、 南太平洋
    五、 内地・沖縄

    あとがき
    選書版解説 大西赤人
    文庫版解説 梯久美子

    装幀:柳沼博雅(GOAT)
    イラスト:洞 智子
  • 990(税込)
    著者:
    村田喜代子
    レーベル: 朝日文庫

    泉鏡花文学賞受賞作。年寄り海女と水産学校卒の孫との異色海洋冒険小説。天皇海山列、春の七草海山、海底につきささる戦時の潜水艦。円熟した作家がユーモアのある名うての文体で挑む傑作長編。解説・綿矢りさ
  • シリーズ4冊
    781957(税込)
    著者:
    秋川滝美
    レーベル: 朝日文庫

    仕事で日々ストレスをためている29歳の千晶。子供のころから頻繁にキャンプを楽しんできたが、近年はめっきり足が遠のいていた。久々にキャンプを始めることにしたが……。『居酒屋ぼったくり』『ひとり旅日和』著者による書き下ろし小説。
  • 「十五歳の手記募ります」
    太平洋戦争勃発から50年、朝日新聞の読者投稿欄で女性の戦争体験記の募集が始まり、4千におよぶ手記が集まった。

    兄の名誉の戦死を望んでしまった――。
    風船爆弾に貼る補修紙の花びら形に癒やされ息抜きをしていた青春、
    引き揚げの途中で子を産み埋めた女性、
    子供を産めず「非国民」の声におびえたこと、
    「名誉の死」に涙を堪えるしかなかった日。

    朝日新聞に寄せられた女性たちが伝える戦争の真実、再編集のうえ復刊。

    【目次】
    一、 敵は日本人だった――戦時体制下の強圧
    二、 地獄の劫火を見た――焼夷弾の雨の下で
    三、 暗い青春――耐えるしかなかった日々
    四、 温かい心――ささやかな自己主張
    五、 沖縄で――国内戦を体験した少女たち
    六、 別れ――夫・親子・兄弟、そして
    七、 被害者そして加害者――国の内と外から

    あとがき
    連載を終えて
  • 1,012(税込)
    著者:
    吉川英梨
    レーベル: 朝日文庫

    新人女性警官の宮武エミが未解決の一家惨殺事件に挑む! 二転三転する容疑者、背後で暗躍する指定暴力団、巧妙に張り巡らされた伏線――。ラストに待ち受ける驚愕の真犯人とは!? 警察小説の新たな傑作誕生!!《解説・千街晶之》
  • シリーズ2冊
    792902(税込)
    著者:
    上田健次
    レーベル: 朝日文庫

    大学入学を機に上京した手塚蓮は、ひょんなことから中野にある銭湯に住み込むことになった。そこにはすでに3人の若者が暮らしていたが、彼らの抱く夢は蓮の目にまぶしく映り……。人々の触れ合いを優しく描く、心温まる書き下ろし連作短編集。
  • 敗戦・シベリア抑留・賠償ビジネス・防衛庁商戦・中曽根政権誕生……。

    元大本営参謀・瀬島龍三の足跡はそのまま、謎に包まれた戦中・戦後の裏面史と重なる。

    エリート参謀は、どのように無謀な戦争に突っ走っていったのか。
    なぜ戦後によみがえり、政界の「影のキーマン」となりえたのか。

    幅広い関係者への取材により、日本現代史の暗部に迫ったノンフィクション。
    日本推理作家協会賞受賞。

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