『講談社学術文庫、2週間以内(実用)』の電子書籍一覧
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ペルリ来航は、我が国が徳川鎖国政策を破って近代国家へ進む象徴的事件であった。が、時代を語るには、その以前を語らねばならぬとする蘇峰は、来航以前の形勢を論ずるに、幕府の対外防備の嚆矢を寛政の松平定信に見「定信の遺志を紹成する者であらば、嘉永の末、安政の始めに至りて、周章狼狽をしなかったであろう」と嘆じ、開国前夜の内憂外患、警鐘乱撞に対する当局の拱手怠慢を指摘し、その崩壊は内部に胚胎していたと洞察する。(講談社学術文庫)
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ギリシア北方の山岳地帯で山羊の放牧を営んでいたマケドニア人が王国を建設したのが前7世紀半ば。前4世紀にギリシアを征服したフィリッポス2世の後を継いだアレクサンドロス大王は、前334年に東方遠征に出発し、ペルシア帝国を征服。たった10年で地中海からインダス川にいたる大帝国を築き上げた秘密と、ローマ帝国の皇帝崇拝など後の歴史に大王が与えた影響力を解明する。
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氷点下60度、猛烈なブリザードのなか115日も絶食し、抱卵・包雛する。ひとたび海に出ればエサを追いかけ564mまで潜水し、甲殻類・魚類・イカの消費量は年間2000万トン超! 世界最大のペンギン飼育国・日本で50年以上も研究を重ねた著者が、その驚異的な能力や生態を多彩な図版とデータから教示する。「かわいい」だけじゃ、もの足りない。もっと深く広く知りたい人のための、懇切丁寧な「ペンギン学」の決定版!
目次
プロローグ ペンギン大国日本
第1章 どこでどんな生活をしているのか
南極ペンギン/バード岬/世界最悪の子育て/叫ぶ50度/レイン・フォーレストの妖精/穴掘りペンギン
第2章 生活のリズムと体のしくみ
生活史/寿命/死因/保温・熱交換システム/大食と絶食/ダイビング・ギヤ
第3章 海でのくらし
イルカ泳ぎ/移動潜水・探索潜水・捕食潜水/深い潜水・ふつうの潜水/食事時間/ハイテクでペンギンを追いかける
第4章 なぜ飛ばなくなったのか
祖先は空を飛んでいた?/なぜ飛ぶことをやめたのか/古代ペンギンの生活
第5章 ペンギン、人に会う
北のペンギン、南のペンギン/最初に会った人々/「のろまな歩く食料」から「愛すべき生きもの」へ/南極のペンギンは増えている?/がんばる動物園・水族館
エピローグ 助け、見守る人々
もっと詳しく知りたい人のために
あとがき
学術文庫版あとがき「ペンギンは警告する」
*本書の原本は2001年7月に、岩波新書より刊行されました。文庫化にあたりデータや数値の更新と写真の差し替えを行い、文庫版あとがきを加えました。 -
〔変革が振り落とす人々の怒りと願いを甦らせる、鬼気迫る歴史研究〕
明治維新による社会変革の反作用として巻き起こった自由民権運動が政府の弾圧をうけ行き詰まると、各地で「激化事件」と呼ばれる過激活動が勃発した。
激化事件の代表的事例とされる「名古屋事件」では、実力による政府転覆を果たさんとして、その軍資金調達のために富豪からの強盗・紙幣偽造が企てられ、実際に実行犯20人による強盗事件が50数回ほど実行に移された。
そして、このような過激な活動の中枢は、「ばくち打ち」「博徒」と呼ばれる者たちによって担われていた。
渡世無頼の徒として、江戸後期より徒党を組んで東海道を闊歩した「アウト・ロー」たちは、なぜ、いかにして明治の世に「自由」を掲げ、暴力的な挙に及んだか。
自由民権運動の実態にまったく新しい角度から切り込んだ記念碑的研究の成果。
明治社会の光と影を、現代的問題関心から問い続ける松沢裕作氏による懇切な解説付き。
1979年『思想』「社会史」特集号に著者が発表した論文「変革期における庶民エネルギーの源泉」を併載。
[本書より]
自由党=国会開設運動と、博徒=無法者(アウト・ロー)とはいったいどこで、どう結びつくものなのであろうか。私はこの疑問を、名古屋事件に参加した博徒たちの足跡を幕末期までさかのぼって克明に調べることによって、解いてみようと思いたった
[解説より]
研究史上の画期性とか、歴史像の刷新とかいった問題は、些末なことのように思えるほどの迫力が本書にはある。
[本書の内容]
I 博徒の群れ
II 尾張藩草莽隊
III 明治初年の博徒
IV 自由民権運動
V 名古屋事件
むすび その後の博徒
あとがき
付録・変革期における庶民エネルギーの源泉 博徒─草莽隊─「愛国交親社」の系譜に探る
解説 「乱世」との向き合い方(松沢裕作)
*本書の原本は、1977年11月に中公新書より刊行され、1995年4月に平凡社ライブラリーに収められたものです。 -
兵士はなぜ、敵に突撃していくのか――。
46歳・哲学教師の身で自ら従軍し、戦争を成り立たせる人間の心理とメカニズム――侮辱を旨とする軍隊および英雄讃美の銃後においても駆動する「操兵術」――の機微を戦場から明らかにしつつ、それを拒絶する方途を提言。『幸福論』の著者による渾身の反戦論!
フランス文学の権威による名訳の誉れ高い一冊が待望の文庫化。
(解説:田中祐理子)
[目次]
愛国心/美/鍛冶場/義務
優柔不断/組織/ゲームのルール/メカニズム
人身御供/メドゥーサの顔/人間の尊厳/プラトン
名誉/決闘/普遍的なエゴイズム/利害
猛々しい精神/情/曖昧な情念/反抗
感嘆/自己欺瞞/お偉方/権力
野心/情念を静めるには/決定論/狂信
悲劇/人間嫌い/憎悪/中庸
教養/ノイローゼ/安全/ペシミズム
リヴァイアサン/屍/主権者/判断
ヘラクレス/剣闘/ドグマ/法と力
条約/魂の偉大さ/国/否と言うこと
原因から/意志すること/人類(ユマニテ)
訳者あとがき
解説 「戦争に養分を与えない」ために 田中祐理子
[*本書の原本は1986年に小沢書店より刊行されました。再刊にあたり、訳者の遺した赤字をもとに、訳文を改めたところがあります。] -
「あなたは、論語ときいただけで、とてもちかよりにくい、むずかしい本だというふうに、頭からきめていはしませんか――」。中国史学の碩学が人生の指針となる名句を厳選。孔子や弟子の姿を活写し、珠玉の教えをやわらかく軽やかに読者に語る、論語入門の古典的名著。
論語は、孔子の一生の経験が結晶したような本だと本書の著者、貝塚茂樹は語る。中国史学を専門とする著者ならではの、当時の社会や時代背景を踏まえた解釈によって、幾多の苦難を味わってきた人間孔子の姿が、また一本気な愛すべき子路や自信家で秀才の子貢、夭折した顔回など弟子たちの姿が、そして彼らが交わした言葉が活き活きと血の通ったものとしてよみがえる。その言葉の数々は、二千五百年の時を超えて今なお私たちに生きていくうえで必要な知恵を授けてくれる。
論語から著者が受けた感動をそのまま伝えようと試みた、親しみやすくも偉大な入門書。(原本:講談社現代新書、1964年)
【本書の内容】
はじめに――『論語』の読み方
1 学而編――学問の勧め
2 為政編――理想の政治
3 八イツ編――伝統の擁護
4 里仁編――徳について
5 公冶長編――聖賢の言行
6 雍也編――幸福について
7 述而編――教育について
8 孔子の追憶
9 孔子の政策論
解 説(加地伸行) -
講談社創業100周年企画として2004年~05年に出版された全集「中国の歴史・全12巻」の学術文庫版が、いよいよ刊行開始。本全集は、2014年には中国で、2016年からは台湾で翻訳出版され、そのレベルの高さと視点の新しさから累計で150万部を超えるベストセラーになっている。
待望の文庫化、第1回配本は、第1巻と第2巻の同時配本。第1巻では、長年、中国での遺跡発掘を手掛けてきた著者が、「三皇五帝」や「盤古伝説」などで知られる中国の神話の表す史実を探り、「夏王朝」「殷王朝」の謎に迫る。
中国の古代文明といえば、かつては「黄河文明」を指したが、現在では、長江流域をはじめ、各地の多様な自然環境から展開した多元的な古代文明と理解されている。現在の中国のさまざまな地域社会や風土を考える際にも、こうした先史時代から続く地域文化の脈絡を無視できないのである。約1万年前の新石器時代、南北の文化地帯の周縁でアワ・キビ農耕や稲作農耕が生まれ、そこから牧畜型農耕社会と遊牧社会が分離し、さらにその周辺には狩猟採集民が存在した。こうした基本的生活様式が誕生した中から、いかにして初期国家が生まれたのか。最古の王朝とされる夏王朝と二里頭文化の関係とは――。
文庫化にあたり、原本刊行後の重要な遺跡と発掘成果を大幅に加筆。〔原本:2005年、講談社刊〕
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