『集英社学芸単行本、3か月以内、0~10冊(文芸・小説、実用)』の電子書籍一覧
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なぜ「旅」は、かくも多くの名画を生んだのか。
「怖い絵」シリーズで知られる中野京子が、画家の視点が変わった〈運命の瞬間〉を、「旅」という切り口から読み解く。
もし、その一歩がなかったら、あの名画はこの世に存在しなかったかもしれない。
本書は、宗教画から近代絵画、異文化交流の痕跡までをたどりながら、旅が画家にもたらした変化と、その結晶としての名画の背景をひもとく一冊である。
旅とは単なる距離の移動ではなく、世界の見え方が更新される体験であり、心の揺らぎそのものだ。
中野京子が、旅する画家たちの光と影、希望と不安を、「時間」と「記憶」という視点から丹念にすくい上げていく。
【内容】
星に導かれ、遥かな地を目指す〈東方の三博士〉。
肉体を離れ、感情や記憶が進んでいく〈心の旅〉。
空を渡る影に祈りを託す〈子供の旅〉。
恋に揺れ、人生を揺さぶられる〈恋の旅〉。
祈りと信仰が折り重なる〈巡礼の旅〉。
異国の絵画にひそむ和の気配――静寂の中で時を超える〈日本製品の旅〉。
このほか、森の中、強いられた旅、冬の旅、船旅、巡業、遍歴の騎士たちなど、時代と地域を越える〈旅〉をテーマにした全20編を収録。
恋や信仰、孤独、そして文明へ――旅はやがて、絵画の世界そのものを変えていった。
【本書に登場する主な画家】
ティソ、リヴィエール、リッピンギル、ゴヤ、ブリューゲル、ティツィアーノ、カーガー、ホイッスラー、サージェント、ドガ、ランドシーア、ターナー、ヴァスネツォフ、モロー、そしてホッパー。
時代と地域を越えて描かれる名画の数々から、移動の先で芽生えた視点の変化と、その静かな余韻をたどる。
【こんな方におすすめ】
旅が好きな人に。
名画の見方を変えたい人に。
一枚の絵の奥にある「時間」と「記憶」を知りたいすべての人へ
【著者プロフィール】
中野京子 なかのきょうこ
北海道生まれ。作家・ドイツ文学者。西洋の歴史・芸術に関する広範な知識をもとに、歴史や名画の解説書、エッセイを数多く執筆。2007年に上梓した『怖い絵』シリーズが好評を博し、17年に『怖い絵』展、22年には『星と怖い神話 怖い絵×プラネタリウム』を監修。著作は、人気シリーズ『名画で読み解く 12の物語』『名画の謎』『美貌のひと』のほか、『名画の中で働く人々――「仕事」で学ぶ西洋史』『西洋絵画のお約束』など多数。 -
阪神タイガースひと筋16年。2025年に現役を引退した原口文仁による、引退後初の著書。
「これはがんです」
プロ野球人生半ばの26歳で告げられた現実。
2019年、大腸がん(ステージ3b)を患い、大腸を13センチ切除した。
手術は成功。再発への不安を抱えながらもプレーを続け、2024年に完治。
そして2025年、16年をともにしたタテジマのユニフォームを脱いだ。
病と向き合った日々、再びグラウンドへ戻るまでの舞台裏、支えとなった家族や仲間への思い――。
ユニフォームを脱いだ今だからこそ明かせる本音を、自身の言葉で綴った一冊。
妻、母、“師匠”と慕う城島健司氏、チームメイト・梅野隆太郎選手からの「特別寄稿」も収録。
【著者プロフィール】
原口 文仁(はらぐち ふみひと)
1992年3月3日生まれ。埼玉県大里郡寄居町出身。帝京高校3年の2009年、夏の甲子園大会出場。同年ドラフト6位で阪神タイガースに入団。ケガの影響で2013年に育成契約となったが、2016年4月に支配下登録に復帰すると、強打の捕手として活躍。5月には、育成契約を経験した野手では初の月間MVPを受賞。2019年1月、大腸がんを公表。同年6月に一軍復帰し、代打サヨナラ安打を放つなど奇跡の復活を遂げると、7月のオールスターゲームでも2試合連続の本塁打を記録。不屈の精神で病を乗り越えた姿は、多くのファンに勇気を与えた。2020年からは代打の切り札として勝負強さを発揮し、2023年には38年ぶりのチーム日本一に貢献。2025年シーズンをもって、16年間の現役生活に幕を下ろした。引退後は、野球界と社会への貢献を軸に、講演活動やメディア出演を行っている。 -
ひとりで生きることはできる。ひとりで死ぬことも、できる。
けれど、ひとりで「骨になる」ことは、難しい……。
一人っ子、独身、親戚づきあいなし。老親(父親)あり。無宗教でオタクで、他人に頼ることは苦手――かつて司法書士として依頼人たちの終末にかかわり、「終活」を広める活動をしてきた作家・安田依央が、還暦(60歳)を機に、「自分の骨の行方」について真剣に考えた。
国や自治体の制度は? 民間のサービスは? 自分は腐ることなく、無事、骨となれるのか? 運よく骨になれたとして、そのあと、誰に運ばれて、自分はどこへいくのか……?
「終活」のそのまた先にあるもの。現代に生きるすべての人に関係するテーマ「骨の行方」。
過去を生きた先人たちから受け継ぎ、はるか未来へとつづいてゆく「骨の道」を旅するエッセイ。
《目次》
序章 ~骨、尊くて時々やっかい~
【before骨】第一章 骨への遠き道のり
【before骨】第二章 腐らず骨になれ
【after骨】第三章 墓は消え 骨は残る
【after骨】第四章 骨の道
【after骨】第五章 骨の行き先――古の物語、そして未来
【after骨】最終章 わたしの骨はどこへいく
《著者プロフィール》
安田依央(やすだ いお)
1966年生まれ、大阪府堺市出身。関西大学法学部政治学科卒業。ミュージシャン、司法書士などさまざまな職業を経て2010年、第23回小説すばる新人賞を受賞して小説家デビュー。著書は『たぶらかし』、『四号警備 新人ボディーガード』シリーズ(いずれも集英社)、『出張料亭おりおり堂』シリーズ、『深海のスノードーム』(いずれも中央公論新社)など多数。司法書士として活動する中、2000年代より「終活」の必要性について、さまざまなイベントや講座を通して啓蒙を開始。『終活ファッションショー』『ひと喰い介護』(いずれも集英社)は、依頼人の終末にかかわってきた経験をベースにした小説。
現在は執筆活動と並行して、人生の最終章や死後の準備について考えるための個別相談にも取り組んでいる。 -
少女小説から一般文芸書まで走り続けた著者初の雑談エッセイ。
コバルト名物 “あとがき” のノリで書きました。
(もちろん、あとがきの時よりちゃんと理性は残っている……と思います。たぶん。<第3回 巻末の胃痛 より>)
テーマはゲーテ、高校野球、推し活、埼玉etc. まさに方向性皆無、須賀節さく裂! でも読み味はやさしい。
コバルト文庫創刊50周年に贈る、元気が出る全17話。
【目次】
第1回 もっと光を
第2回 夏といえばアレ
第3回 巻末の胃痛
第4回 健康促進推し活
第5回 セミファイナル王妃
第6回 秋の夜長はホラー風味
第7回 せんべいと草を食う民
第8回 ただ音楽であれ
第9回 けむたい昭和
第10回 ド平原の国
第11回 ド平原の国2
第12回 病膏肓に入るオタク
第13回 脱ゾンビ計画
第14回 骨ストの夏
第15回 カルメンがくわえているのは薔薇じゃない
第16回 球春、センバツ。
第17回 「少女はいつまでも」
特別寄稿 漫画「私が見た須賀さん」by梶原にき
あとがきにかえて
【著者略歴】
須賀しのぶ(すが・しのぶ)
1972年、埼玉県生まれ。上智大学文学部史学科卒業。94年「惑星童話」でコバルト・ノベル大賞読者大賞を受賞しデビュー。著書に『神の棘』『芙蓉千里』(センス・オブ・ジェンダー賞)『革命前夜』(大藪春彦賞)『また、桜の国で』(高校生直木賞)『流血女神伝』等多数。
梶原にき(かじわら・にき)<挿画・題字・特別寄稿漫画担当>
漫画家・イラストレーター。
第4回コバルトイラスト大賞に佳作入選。コバルト文庫の『惑星童話』(作・須賀しのぶ)でイラストデビュー。以後、多くの挿画を担当する。また、小説のコミカライズも手がける。
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