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『エンペラーズコミックス、読み放題 MAXコース(マンガ・雑誌)(マンガ(漫画))』の電子書籍一覧

1 ~60件目/全171件

  • 日本の代表的な武道のひとつ、合気道。

    道祖の植芝盛平は「その極意は己を宇宙の動きと調和させ、宇宙そのものと一致させることにある」と語る。

    本書は、そんな合気道の達人たちの物語を3編収録。

    第1話『Los Angeles 1985』は、米ロサンゼルスを舞台に日系少女と合気道の達人である老人・明智との交流を描いた物語。明智は第二次大戦中に、その合気道の技ゆえに日系人コミュニティから遠ざけられることとなってしまっていた。その理由とは…。

    第2話『力vs技』は、外国人力士・甲錦のパワーに手を焼いた協会は日本人力士に合気道を身につけさせようと道場を訪ねるが道場主に断られる。しかし道場主は、ひょんなことから甲錦の襲撃を計画しているヤクザの会話を耳にし、襲撃されている彼の助っ人に駆けつけるが…。

    第3話『魂』は、合気道を極めるために命がけの特訓を行う男。次第にエスカレートし、ヤクザの抗争の真っ只中へと身を投じていく。それを見た合気道の心得のある刑事は…。

    巻末には財団法人合気会の組織図、国際合気道連盟加盟国一覧(共に1985年当時)を堂々掲載!
  • 私が通う学校は後ろにちょっとした森を背負った静かな学校。
    水色と白の綺麗な校舎を持つそんな学校が私は好き…でも今の私は今までのクラスメイトとはもう触れ合えない…。
    今の私のクラスは「青色学級」。
    それは学校で死んだのに体が見つかっていなかったり、供養してもらっていなかったりしている子たちを集めたクラス。
    …授業は楽しいけれどみんなどこか寂しげで…。

    表題作の他、人に見えない禍々しい物から飼い主の家族を守ろうとする猫の物語「カロン」。
    かつて木の下で一緒に遊んだ女の子の正体は…「樹木子」。
    自分のイメージの中の「人魚」を多い求めた男の末路を描く「転生人魚」。
    図書館で話しかけてきた男、その男から渡された本は…「彼の本」。
    引っ越し先の町で家の鏡に映る恐怖の人影「私がいた街」を収録した小山田いく初のホラー作品集!

    小山田先生の当時の単行本コメント
    『一度でいいから、ホラー誌に描いてみたいと思っていたら、いつの間にか、コミックスになるほど描いてしまいました。はじめてのホラー短編集は、ほとんどファンタジーに近くなってしまいましたが、僕の気に入りの一冊になりそうです。』
  • 私、間柴祥子。
    お父さんが買った一戸建て、今までのマンションと違ってとても快適…一つの事を除いては…。
    何故だか頻繁に事故の起きる窓の下の十字路。
    ある夜中、祥子はそこにこの世の者とは思えない不気味な人影を見る。
    恐ろしくなった祥子は親友の蘭とそのボーイフレンドの陣に一緒に十字路を見張るように頼むが、その晩、祥子の家を訪れた二人はそこにいた何かに怯えて走り去ってしまう。
    そして翌日、蘭の死の知らせが…。
    蘭の死後、部屋に閉じ籠っていた陣は、やがて祥子の前に姿を表し、その晩彼等が視たものとその十字路にまつわる恐ろしい話について語り始める…。
    その他、たまたま立ち寄った電気屋で買ったビデオテープ、しかし、そのテープは人々の夢を録画できる不思議なテープだった…の「夢が知っている」、自分の寿命を知ってしまった少女が家を抜け出て向かった先は…の「あたしが死ぬ朝」、
    不幸な死を迎えた少女が蝶となって人々に災いを運んで行く「凍蝶」など。
    みずみずしい青春群像、そして心暖まる人間ドラマを描き続けた小山田いくが新境地に挑んだホラーシリーズ第2弾!

    小山田いく先生の当時の単行本コメント
    『映画などを観ていると、「あれ、この場面、前に夢で見たことがある。」なんてことが時々あります。それを逆にした話が「夢が知っている」ですが、夢にはホラーの要素が山ほど詰まっている気がします。またいずれ、怖い夢の話など、描いてみたいと思います。』
  • 人と心を通わせ、共に生きる動物をコンパニオンアニマルという。
    人と心を通わせる彼らにも魂はあり、そして魂の有るところには時として不思議な出来事が起きる…。
    染井由乃(そめいよしの)は黒崎動物病院に勤める新米獣医師。
    失敗をしながらも病院を訪れる動物たちに日々真剣に接している。
    ある日、白猫ルリを連れ動物病院に訪れた少年は、まるで少年の方が病気のようだった。
    そして…不思議な事に少年が体調を崩す前には必ずルリが体調を崩すという。
    そんなルリを少年は「運命を知らせる猫」と可愛がっていたが、実はルリは重篤な病気を患っていた。
    由乃の必死の治療に次第に回復の兆候を見せ、退院していったルリだったが、ある日突然ルリが失踪。
    ルリを探す由乃はやがて不思議な出来事に巻き込まれて行き…。
    その他、可愛がっていた子犬の突然の死をきっかけに街を徘徊する様になった老女。老女の娘は彼女に同じパビヨンの子犬を与えて落ち着かせようとするが、何故かやがて娘の方がその子犬に怯え出し・・・「ペットロス」、黒崎動物病院の建物では以前殺人事件が有ったという。そして、以前はこの家の令嬢に飼われていたというキバタンの「ヒメ」は、その事件にまつわる、ある夫婦の悲しい物語を全て見ていた…「語りつづけたヒメ」など。
    動物と人間の絆を若き獣医師の視点からオカルトタッチを交えて描く、小山田いくのハートウォーミングストーリー第1巻!
  • 人と心を通わせ、共に生きる動物をコンパニオンアニマルという。
    人と心を通わせる彼らにも魂はあり、そして魂の有るところには時として不思議な出来事が起きる…。
    染井由乃(そめいよしの)は黒崎動物病院に勤める新米獣医師。
    失敗をしながらも病院を訪れる動物たちに日々真剣に接している。
    夏の激務の中、失敗を繰り返して黒崎院長から休暇を言い渡された由乃は遊ぶアテもなくなり、帰省することにした。
    そんな折、黒崎医院にリスザルのウーピがやって来た。
    ウーピはストレスで毛が抜け、食事もままならない。
    そんなウーピに手を焼く院長だったが、ある夜中、楽しげなウーピの声に院長が眼を覚ますと…そこにはウーピと戯れる、実家にいるはずの由乃の姿が?!
    その他、飼っていたウサギが河原で何かに食われてしまったという少女、その少女の言動にキレてしまい、いつの間にかその河原に来ていた由乃。その由乃に水底から何者かが襲いかかる「水底の牙」、由乃の目の前で車に跳ねられた狸の親子。由乃は生き残った子を必死に手当てするが、その頃、事故現場では不可解な事故が続発する「狸たちの鎮魂曲」、由乃の元に傷付いた子猫を連れて来た、スケッチブックを持った少女。少女と心を通わせる由乃だったが実はその少女は…「猫の童話」、など。
    動物と人間の絆を若き獣医師の視点からオカルトタッチを交えて描く、小山田いくのハートウォーミングストーリー第2巻
  • 交通事故を目撃してから連日悪夢にうなされるようになった「つぐみ」は心配する親友の朝子に8年前に起きたある事件の事を話し出した。
    8年前のある日、近くに住んでいた占い師のお兄さんとよく遊んでもらっていたつぐみは、いつも遊んでいた近所の野良犬が殺されていたのを見つける。
    一緒にいたその占い師は犬を埋めて供養した後、つぐみの手についた血を洗うため河原に連れて行くが、突如、悪魔に変身し、つぐみに襲いかかり、つぐみはその悪魔を傘で刺したと言うのだ。
    そして、その悪魔が…夢に出る様になったのだと。
    だが、不思議と近所の人や昔のクラスメイトはそんな事件は知らないと言う。
    朝子は調査を行い、8年前、占い師の男性がつぐみに刺され、いまだに病院で意識不明でいる事を突き止めたのであった!

    表題作のほか、大晦日に一人で田舎のおじいさん、おばあさんに会いに来た女性の恐怖とその思いがけない結末「大年の客」、ハイキングの途中で怪我をした女の子二人組が見た不思議な花園「幽かな花」、雨の午後、教室で怪談話を始めた女の子たちの前に現れて話をしてくれた先生…だが、その先生が実は!?の「妖雨つづり」、など。
    みずみずしい青春群像、そして心暖まる人間ドラマを描き続けた「小山田いく」が新境地に挑んだ珠玉ホラーシリーズの決定版!

    小山田いく先生の当時の単行本コメント
    『「あの悪魔」を描くために、久しぶりにタロットカードを並べてみました。そして、いくつかの事を占ってみたのですが…今になってみると、当たった事はひとつもありませんでした。もともと霊には鈍感な僕ですが、占いのほうの素質も皆無のようです。』
  • 有沢有子こと「アリス」がその不思議な本を拾ったのは、学校帰りのゴミ捨て場だった。
    ゴミの中に埋もれたただの本のはずだった…のに、なぜか昔どこかで見たような、懐かしい気持ちが心の中で広がっていったアリスは結局、その本を拾ってしまう。
    その本はどんなことが書いてあるのかと開こうとしても、ページがくっつけられたように開かない。
    しかしアリスが投げ捨てようと「ひらきなさいよ!」と叫んだら…急に本が開き、巨大な音と光がアリスを包み込んだのだった!!

    光が消え去った時、アリスの目の前には、巨大な機械に乗る男がいた!
    男はアリスを見つけると、巨大なロボットで襲ってきた!…が、砲撃にアリスが吹き飛ばされた瞬間、なにかが現れアリスを守ったのであった。
    男が守護者と呼ぶその女性は、アリスを守るために味方のロボットを召喚し、男と巨大なロボットを打ち倒したのであった!
    この物語は圧倒的な筆力で描かれる龍炎狼牙の「魔導書の封印を解いた少女と、その守護者たちが繰り広げる剣と魔法とロボットの異世界冒険活劇」である!!!
  • 僕、真砂彦(まさひこ)が親の都合でこの水原(みずはら)家にお世話になって二年になる……。
    初めて来た日、快く歓迎してくれたシングルマザーの瞳(ひとみ)伯母さんと長女で年上の望(のぞみ)さん。
    同じ学校に通うことになる同い年で次女の多希(たき)ちゃんは納得いかないようだったけど、その後ろからちょこんと顔を出してた三女の理華(りか)ちゃんは、少し照れているようで可愛いと思った。
    その時の僕は、まさかこんなことになるなんて、思ってもみなかった……。
    小さい頃、僕は女の子顔だったので、服はすべて女物だった。
    そして母は趣味でもある写真を何枚も撮った。これは僕の人生の汚点なんだ。
    そして…「友人どもにバラされたくなかったら、私の言うことなんでも聞くのよ」……と、その時の写真を脅しに使って、瞳伯母さんは僕に肉体関係を強要してきたのだ!
    そんなある日、情事を知っているという瞳さんに迫られ、関係を結ぶと、それを目撃した多希ちゃんからも夜這いをかけられて、さらに見られた理華ちゃんにまで……!
    問答無用の親子丼ラブコメ劇場、表題作「居候天国」第1話~最終話のほか、「I LOVE TEACHER」「昼休みの情事」「わたしに戻る日…」「俺の愛した猫娘」 「続・俺の愛した猫娘」の全10編、コメディからシリアスまで、さらにはおまけのあとがきも収録した著者の初単行本!
  • 私立水瀬高等学校に転校してきた唐須一二三(からすひふみ)は、野外活動中のバード・ウォッチング部と出会う。
    そこで副部長の大潟新人(おおがたあらと)が写真に夢中になり、森の中にゴミを捨てていたのを見つけ、「鳥の住家(すみか)を汚すようじゃ、ド素人と同じ」と指摘する。
    バード・ウォッチング歴半年の唐須にド素人呼ばわりされた大潟は、カメラ・ハンティング(一定時間でどちらが多くの種類の鳥を写せるか)の勝負を挑むが……。

    『すくらっぷ・ブック』『ぶるうピーター』に続く小山田いく青春三部作第3弾!!

    小山田いく先生の当時の単行本コメント
    『ずいぶん小さな頃、ヤブの中でオナガの巣を見つけたことがあります。
    巣の中には、まだ羽も生えそろっていないヒナが4羽。
    ヒナに人間のにおいがつくと、親鳥はもう育てない…と聞かされていたので、一度だけヒナの頭にふれて、逃げるように帰りました。
    でもそのヒナの頭の温かさが未だに忘れられず、「ウッド・ノート」をはじめました。さてこの話、どうなりますことか。』
  • 私立水瀬高等学校に転校してきた唐須一二三(からすひふみ)はバード・ウォッチング部に入部する。
    カメラ・ハンティング(一定時間でどちらが多くの種類の鳥を写せるか)で副部長の大潟新人と勝負し勝利した唐須は「バードウォッチング」部を『ウッド・ノート』と命名した。真っすぐに鳥を愛し、行動する唐須に部員たちは次第に惹かれてゆくが、プライドの高い大潟新人とのミゾはなかなか埋まらず……?!
    『すくらっぷ・ブック』『ぶるうピーター』に続く小山田いく青春三部作第3弾!!

    小山田いく先生の当時の単行本コメント
    『家の玄関先の柊の木に、冬になるまでずっと、一匹のアマガエルがすんでいました。
    ところがわが家には、カラスやオナガなど、カエルを食べる鳥がたくさん来るので、ずっとハラハラしどおしでした。
    鳥も好きだし、わが家の主のような顔したカエルもかわいいし…。
    そろそろ冬眠中のカエルも、目を覚ますころ。
    今年はどうやって、カエルを守ってやろうか…。今から頭が痛い毎日です。』
  • 私立水瀬高等学校に転入し、そのバードウォッチング部を「ウッド・ノート」と名付けた唐須一二三。
    部の一体感は日増しに高ってゆき、部員たちは共に鳥たちの姿を追い、美しさに惹かれ、時に寄り添い、その厳しい環境で寄り添い生きてゆく姿に涙する、という充実した日々を過ごしていた。
    唐須一二三と恋人、穂刈田ひわの絆も深まってゆくが、部長の大潟新人の幼馴染であり、ウッドノートの部員でもある小椋ゆずりは突っ走る唐須について行こうとする「ひわ」がいつか壊れてしまうのではないかと懸念していた。
    そんな中、自分のかつて在籍していた小雀高校バードウォッチング部の制作したビデオに刺激を受けた唐須はひわを連れて冬の海にウミウを撮影しにゆき、これを知ったゆずりも後を追う。
    一人でウミウを撮影しに崖下に降りた唐須を追って自らもを崖下に降り、これ以上無茶をしないようにと唐須を諫めるゆずり。
    だが使っていたロープが切れてしまい、唐須とゆずりは崖下から動けなくなってしまう。
    強風と荒波にさらされ絶体絶命の二人。
    ゆずりを救うため唐須が下した決断は……!?
    『すくらっぷ・ブック』『ぶるうピーター』に続く小山田いく青春三部作第3弾!!

    小山田いく先生の当時の単行本コメント
    『昔はたくさん、昆虫や馬、魚といった動物のプラモがあったのに、最近はメカ物ばかりで、とんとその姿を見せなくなりました。
    鳥のプラモがあったら、羽毛の質感をあらわすのにいくら苦労しても、たくさん作るんだがな~…などとボヤきながら、紙ネンドの原型の上に、色づけした綿をはっては、オリジナルの野鳥模型を作っています。』
  • 私立水瀬高等学校に転入した唐須一二三はそのバードウォッチング部を「ウッド・ノート」と名付け、部員たちと充実した日々を送っていた。
    ある日、恋人の穂刈田ひわと共にウミウを見に冬の海辺へ向かった唐須は、追ってきた小椋ゆずりと共にアクシデントに合い寒風と波のたたき付ける崖下から動けなくなってしまう。
    唐須は生き延びるために傷ついたウミウを殺し、ゆずりと共に食べて危機を脱出するが鳥を殺した罪の意識に苛まれれ、ウッドノートを去ろうとする。
    悩む唐須を見ながらもなす術を知らないひわ。
    唐須を元気づけようと傍に寄り添うゆずり。
    そんな中、学校のそばの雑木林で火災が発生。
    逃げ惑う野鳥たち。
    唐須は鳥たちの命を救うため、ひわと共に燃える林の中に飛び込んでゆく……!?
    特別エッセイ漫画『ウッド・ノートの素 鳥とんだ!はばたき・1 ヨタカとスズメ』も追加収録した『すくらっぷ・ブック』『ぶるうピーター』に続く小山田いく青春三部作第3弾!!

    小山田いく先生の当時の単行本コメント
    『我が家は、長野県小諸市の市街地のはずれ…窓からは、すぐ近くの山が見渡せます。
    鳥もたくさんすんでいるので、よく山へでかけるのですが、最近、山の中まで建物が建ちはじめ、鳥が減るのでは…と心配していました。
    ――が、どうして鳥たちもシタタカなもの。
    庭にも、キジはでるわ、カッコウはくるわ、ゴイサギは飛ぶわ…。
    当分、にぎやかな毎日が過ごせそうです。』
  • 恋人のひわが隣の部屋に引越してきた!
    ウッド・ノートも順調!
    飼っているカラスの九郎に子供ができて!と平和で安穏とした日々を送る唐須。
    だが、ある夜、家のそばに現れたヨタカを追った唐須はふと疑問にとらわれる。
    今の自分はこのヨタカを追いきれるのか?
    このままの自分ではすべてが中途半端になってしまうのではないか?
    ・・・本当に好きな事、今やらないでいつできるんだ・・?
    唐須は存分に鳥を追うため、旅に出ることを決意する。

    旅先から届く手紙に唐須の様子を知りたくなったひわは卓也と共に唐須を泊めていたという老婆の家へ。
    既に次の目的地に向かっていた唐須は道中で知り合った、トキのロボットを作っているという少年にアドバイスを与えるため新人に連絡を入れた。
    すかさず、新人はひわたちの帰りも待たずに唐須の元へ行ってしまう。
    浮き足立つメンバーたちに危機感を抱く、ゆずり。
    そんな時、ウッド・ノートの存在を揺るがす事件が!
    その他、唐須が出合った、タカだけを見るバードウォッチャーとは?…「カラス対ハヤブサ」など。
    特別エッセイ漫画『ウッド・ノートの素 鳥とんだ!はばたき・2 宿題の鳥』も追加収録した『すくらっぷ・ブック』『ぶるうピーター』に続く小山田いく青春三部作第3弾!!

    小山田いく先生の当時の単行本コメント
    『半年ほど前、直江津(なおえつ)の海岸通りを歩いていた時のことです。ハシボソガラスが数羽、車が通らない時を見はからっては、クルミをくわえて数メートル飛び上がり、硬い道路に落としてカラを割っているのです。そして実を食べている時の、カラスの得意そうな、うまそうな顔!
    ──ふだん人にきらわれることの多いそんなカラスが、大好きです。』
  • 部室の施錠ミスで起きた学校荒らしの責任を問われ、1年間部活登録抹消の通告を受けたウッド・ノート。
    知らせを聞いて旅から戻った唐須は休学を取り消し、生徒会長に直談判しに行くが決定は覆らなかった。
    失望の中で部室の片付けを進めるなか、ゆずりは一冊のノートを見つける。
    それは、前部長の尾久が残したウッド・ノートの記録だった。
    そして、そのノートにはウッド・ノートが生き残るカギが記されていたのであった!
    その他、プールで泳いでいたゆずり達女子部員の脇をすり抜けていった者の正体は?の「水中飛行」。
    台風に巻き込まれてウッド・ノートのフィールドに飛ばされてきたアジサシを故郷に戻そうとする唐須達の奮闘を描いた「ブルースカイ」など。
    特別エッセイ漫画『ウッド・ノートの素 鳥とんだ!はばたき・3 アワガラスの話』も追加収録した『すくらっぷ・ブック』『ぶるうピーター』に続く小山田いく青春三部作第3弾!!

    小山田いく先生の当時の単行本コメント
    『いつでしたか、家の近くでブンチョウを見たことがあります。最近、セキセイインコなどの外来種の飼い鳥が、逃げ出して殖えているようです。
    鳥が自由に飛びまわるのを見るのはうれしいんですが、かつての米国の、強いアメリカザリガニが日本中に殖えて、日本在来種のザリガニが減ったようなことが、鳥の世界で起こらないように願いたいですね。』
  • 魔鳥バジリスク。その怪物は毒を吐き、周りの土地を不毛の砂漠に変える…。
    いつものホームグラウンドでバードウォッチングをするウッド・ノートのメンバーたち。
    だが、その日は何かがいつもと違っていた。
    妙に落ち着きなく飛び立って行く鳥たち。不審に思う唐須たちの前に一人の女が現れた。
    彼女の名前は堤まりも。彼女は石蕗ノ台高校に通う井津母の中学校の同級生だった。
    まりもはウッド・ノートのホームグラウンドから「ウッド・ノートが出ていくよう」井津母に告げ、仲間たちとウッド・ノートの邪魔を始めたのであった。
    「魔鳥バジリスクめ…」家が同じ養鶏場でありながら鳥を嫌い、鳥を虐めるまりもが井津母には、周りの土地を不毛の砂漠に変える魔鳥バジリスクに思えたのだった。
    果たして…ウッド・ノートはホームグラウンドを守り切れるのか!?
    その他、渡り鳥の情報を求め皆に内緒で世界中に手紙を送る拓也の「テリトリーは無限大」。
    パッフィン、拓也、まりもの三角関係勃発?!の「鳥難の相あり」など。
    特別読み切りエッセイ漫画「鳥とんだ!」第4話も収録。

    小山田いく先生の当時の単行本コメント
    『ウッド・ノートをはじめてよかったことは、なまけグセが出るひまもないほど、勉強しなければならないこと。取材と称して旅行に行けること。巣箱やエサ台のおかげで、わが家に姿を見せる鳥がふえたことなど…。
    悪かったことは、焼き鳥を食べる時、タレのしずくに哀愁を感じてしまうようになったこと…です。はい。』
  • 渡り鳥の行く先を知りたい― ホームグラウンドに来るサンコウチョウの行き先を突き止めるため、そのサンコウチョウの特徴を手紙にしたため世界の文通希望者に出していた拓也。
    その努力が実る日が来た…!
    クリスマスを迎え、ウッド・ノートのメンバーはパーティーの準備中だ。
    特に唐須は浮かれている様子。
    なぜなら彼が尊敬する動物カメラマンの和木貴彦が一年ぶりにウッド・ノートに立ち寄るからだ。
    パーティーの準備が終わる頃、ついに和木が現れた。それも新聞記者と一緒に!
    新聞記者に不思議がる唐須たちに和木は一枚の写真を見せた。
    和木が中国、広東省で撮ったというその写真には何と拓也が追っていた、サンコウチョウそのものだったのだ!
    手を取り合い喜ぶウッド・ノートのメンバーたち。
    それは高校の同好会に起きた一つの奇跡だった。
    明けて翌日、いつもと変わらずホームグラウンドに出かけるメンバーだが、まりもだけ寝坊してしまい和木の車でホームグラウンドまで送ってもらうことに。
    その中で和木が口にした言葉は・・・?!
    その他、ホームグラウンドに現れた密漁者にウッド・ノートのメンバーが立ち向かう「光の弾丸」。
    ウッド、ノートのメンバーがそれぞれ未来に向かって歩き出す「そして2年後」など。
    『すくらっぷ・ブック』『ぶるうピーター』に続く小山田いく青春三部作第3弾の最終巻!!
    ウッド・ノート特別読み切り(第0話)も掲載!

    小山田いく先生の当時の単行本コメント
    『強い鳥、弱い鳥、きれいな鳥…大きな鳥、小さな鳥、いろんな鳥がいます。すごい速度で飛べる鳥、泳ぎがうまい鳥、木の実をじょうずに割る鳥、猟が得意な鳥、本当にさまざまな鳥を見てきました。
    今、振り返って、このステキな生き物たちの、ほんのわずかのエピソードしか描けなかったのが残念です。しかしつきあっていくことは一生できそうだ…と思っています。』
  • 研究所に戻った助手の多方(たがた)くんを迎えるのは、妻だと名乗る美形の女性……そう、それは実は木知博士が作ったHOG(ハイパーお手伝いガール)アンドロイドのシズエくんだったのだ!
    シズエの口を通してメッセージを伝える木知博士によると、カートリッジ型のソフトを交換することによって、猫耳娘、メイドさん、看護婦さん、お姉さん、先生、妹……と多彩なトランスフォームを実現できるのだ!日本全国の秘宝館を制覇するために留守にする木知博士は、多方とシズエに研究所を任せるという……。
    何をすれば良いのか悩む多方だったが、とりあえずシズエをお好みのタイプ……白衣の女助手に変化させ、アレコレとイケないことを……!
    そんなシズエを自称・天才発明家の蟻巣川に奪われた木知博士と多方は、新しいアンドロイド・ハルミを作り、シズエ奪還に向かわせるが、ミイラ取りがミイラに……蟻巣川を気に入ってしまったハルミは、みんなの目の前でおっぱじめてしまう!
    さらにそれを見ていたシズエだったが、様子がおかしい……どうやら「インランモード」が暴走してしまったようで、こちらも収まりきれずに多方を相手にものすごいことに……!!
    あるときは聖女、またある時はド淫乱ビッチ……変幻自在のセックス・アンドロイド、シズエくんとハルミが繰り広げるは肉欲の饗宴!
    表題作1~10話と番外編、書き下ろしのおまけを収録した、夢のコスプレ酒池肉林エロチック・コメディ!
  • 両親の住む町に訪れようとした(自称)ライターの稲田エリは間違えて小さな港町に来てしまった。
    そこで偶然にもイカ釣り大好き元気少年・潮介と出会う。
    釣りのことなど何も知らないエリだったが、目の前で潮介が釣ったアオリイカを見て、「エギング」というイカの釣り方と見知らぬ港町の汐浜に興味を持ち始め、彼と一緒に釣りをするうちに、この町がどんどん好きになっていくのであった…。

    都会に戻ったエリは、日々たまっていくうっぷん、そう…汐浜町での出来事が…汐浜町のスローライフを記事として書きながら過ごした一週間が…いや、エギングが忘れられなくなってしまっていたのだった!
    エリはバイトを辞め、両親のいる田舎に引っ越すことにしたのだが……!?
    巻末にはおまけとして、大人になった「Mr.釣りどれん」の主人公、コーイチも出てくる「みすつり」も収録!
    「釣りコミック」で連載されていた、「Mr.釣りどれん」「あきら翔ぶ!!」「DANDANだんく!」そして「ホームセンターてんこ」の作者、とだ勝之のイカ釣り漫画がついに登場!
  • デザイン事務所に勤める「出崎ゆいな」は、仕事に不満を感じていた。
    新しい試みを提案しても会社は「忙しい!」と言って全然動いてくれないのだ。
    そんなとき、いかるが食堂でいきいきと働く(自称)ライター・稲田エリの様子をブログで読み、ゆいなは思い切って会いに行くことにした!
    汐浜町へとやってきたゆいなは、いかるが食堂を訪ねエリと遭遇する。
    ブログのファンと聞いて喜ぶエリに、ゆいなをアオリイカ釣りへと誘いだされたが、なかなかうまくいかなかった……。
    そこへ、学校から帰ってきた潮介が合流する!
    巻末には、ニコ生からメジャー進出した人気ボーカルグループ「ROOT FIVE」のみーちゃんとのコラボ漫画を掲載!
    ミスつり3人組が、ビッグバスの宝庫・虹色ダムでみーちゃんと一緒にバス釣り三昧!
    果たして夢の60cmオーバーのブラックバスをGETできるか!?
    完全描き下ろし漫画40pに加え、みーちゃん&√5のけったろさんと行った七色ダムの釣り取材を扱ったオマケ漫画「BASS NOGET CLUB」7pも収録。
    「釣りコミック」で連載されていた、「Mr.釣りどれん」「あきら翔ぶ!!」「DANDANだんく!」そして「ホームセンターてんこ」の作者・とだ勝之のイカ釣り漫画が第2巻!
  • 本書は宮西の代表作である。
    収録作品は全て80年代に描かれたもので、刊行時は宮西の最も新しい作品群として話題になった。
    宮西が20歳~30歳に掛けた十年間に描かれている。
    タイトル-Esther-の元になったと思われる『エステルの化粧』を中心にペン画、鉛筆画のイラストを配している。
    作品はどれもイラストの範疇を遥かに超えた芸術作品と言えるものばかりだ。
    二色カラーページが32枚というのも嬉しい!
    特に興味深いのは、英訳作品『MIDSUMMER NIGHT'S DREAM』である。
    80年中期にはアメコミに対抗して日本のマンガをアメリカに輸出しようという流れが出て来た。
    そこで大友克洋、 平田弘士といった面々を集めて-オムニバス・アンソロジー-を一冊アメリカ発売した訳である。
    そこに宮西も含まれていたというところに往時のマンガ界に於ける彼の立ち位置を窺い知る事ができる。
    蛇足ではあるが、今でこそマンガは日本のお家芸のように言われいるが、しかし80年代ではまだまだアメリカがコミックのうえでも名実共にNo.1だったというのがなんとも皮肉で面白い。
    収録作品:うつくしきかしら/レボリューション/バラティユリ/.....IF I DIE, I DIE/因果/Platonics/エステルの化粧 1/エステルの化粧 2/エステルの化粧 3/MIDSUMMER NIGHT'S DREAM/台風小僧/菓子屋のたくらみ 1/菓子屋のたくらみ 2/LITTLE YELLOW サンボ/月光和音
  • 束(ずく)…高レート麻雀の際、支払い時にかさばらないように、ゴムやホッチキスでまとめた一万円札の束のこと。
    戦後、バブル期を超え生き続ける賭けマージャン界。
    そんな現代に己が腕一つで賭場を渡り歩く男、尾神。
    フリー雀荘で対局中、相手の無意識に出る癖、疵(きず)を見抜き、的確に上がってゆく。
    そんなある日、競輪で270万円もの高配当を当てた中年男が現れる。
    相棒とともに、疵を見つけ罠にはめる尾神だったが……。

    表題の3部作を始め、圧倒的な筆力で人間を描き続ける『張慶二郎』珠玉の麻雀読み切り短編集第一弾!
  • とある街のフリー雀荘「点(ともる)」に現れた主人公。
    調子よくマンガン、ハネマンを上がりトップ街道まっしぐらの中だったが、その店には妙なルールが有り、一局かぎりの代打ち屋、が認められている。
    不調の客が指名したのは雀荘に隅っこで小さく座っていた名もなきジイさんだった。
    主人公は相手の出方を探りながらのスタートをきったのだが、ジィさんの摩訶不思議な打ち方に次第に翻弄されてゆき……。
    表題作を始め、圧倒的な筆力で人間を描き続ける『張慶二郎』珠玉の麻雀読み切り短編集第二弾!
  • 不眠に悩む俺……友人から借りたAVでも全く興奮できず、目は冴えるばかり。
    しょうがねぇ、昔バアちゃんに教わったやつ、やってみっか……。
    ひつじが一匹、ひつじが二匹……ひつじが千四百二十五匹……ねむれねぇっ!
    そんな時、突然俺の目の前に現れたのはひつじ娘のメリイ!?
    眠れなくて困ってる人の味方……だってぇ?
    困惑する俺を脱がせて、メリイはいきなり俺のイチモツを咥えてきて……ああっ、出ちゃう!
    巻頭カラー「大樹と少女」ほか、「ねむれない夜はひつじを数える」「はじめての店番」「妹問題」「彼女のけじめ」「あなたのために!」「愛しい雪」「僕の騎士さま」「MY BROTHER」「こんな友情あってもOK?」の全10作品を収録。お色気と可愛さ満点!あらなが輝(ひかる)のキュートでえっちぃキャラ満載のラブリー作品集!
  • 私は柊きらら、アイドルとして各方面で重宝されてる女のコ。
    でも学校では普通の生活を……してるハズ、なんだけど……たまにはこんなこともしてたりして……。
    そう、同じく芸能人の真太郎くんとムフフな関係なのです。
    ある日呼び出しを受けたのは、大御所プロデューサーの横井さん。
    女優としての意気込みを見せろって……? 枕営業の噂って、ホントだったんだ……ここはガマンで……?(「IDOL FUTURE アイドル フューチャー」より)。
    坂を登った先のアパート・猫柳荘へと引っ越してきた牧野葉織(まきのはおり)ちゃん。坂の途中で会ったのは、管理人の美少年・柳原優希(やなぎはらゆうき)くんだった―。
    彼によると、住人の黒木さん(隣人同士で結婚したらしい)が、ちょっぴり変わった歓迎会の準備をしていてくれるらしく……?(「猫柳荘」より)。
    ほか、「愛の曲線」「猫の恩返し」「キレイになりたい!」「DYNAMITEダイナマイト」「PURE FRIENDピュアフレンド」「プールの幽霊」「小さな頃から」の全8作品を収録。
    豪華なあとがきゲスト陣と、描きおろし4コマも併録!
    あらなが輝(ひかる)ブランドのちょっとHなラブコメたちをこれでもかと詰め込んだ、「A」ra「N」aga「H」ikaru「48」手の「ARCHIVES」(保存記録)、お色気と可愛さは抜群! ちょっぴり非日常なラブコメ満載の作品集。
  • 警察も、極道も、法すらもさばけない……それを裁く仕置人『海蔵』!
    火災現場で人を救うはずの消防士……そのはずだったのだが、過去の火災現場で救助対象であった母親から発せされる断末魔の歌声に魅了され、以来その消防士には炎の中でもがく様を眺める性癖があった。
    時はたち、とある病室で息を引き取る間際、涙ながらに実の母に、救助される際に笑顔で苦しむ自分を見ていた男の消防士がいたと、その事実を打ち明け死んでいった被害者。
    その母はとある公園でホームレスの中に潜む復讐請負人の噂を聞き、窓口となる老婆に依頼する。
    そして悲しみを背負った被害者たちに代わり、一人の男が立ち上がったのだった。
    彼の名は「海蔵」。

    表題作の「海蔵」シリーズに加え、圧倒的な筆力で人間を描き続ける『張慶二郎』珠玉の読み切り傑作集!
  • 東京の動物病院で働く獣医師、鹿間一成(しかま かずなり)は院長を殴打する事件を起こし、病院をクビとなる。
    妻にも逃げられ、彼女の連れ子で10歳になる諷子(ふうこ)と共に両親がに亡くなって以来、一人立ちするまでの間、育ててくれた故郷の信州の伯父夫婦の家で動物診療所をはじめることになるが…。
    田舎の暮らしと自然との関わり、そして昨今話題に上がる親子の絆…小山田いくが淡々と描く名作第1巻。

    小山田いく先生の当時の単行本コメント
    『山国に住んで、庭の生き物たちや、山の様子などを毎日見ていると、時々、TVのドキュメンタリー番組で紹介される自然の驚異を見た以上の、驚きに出会うことが時々あります。そんなエピソードや、山で暮らす人々の気持ちを、少しでも描けたらと思っています。』
  • 東京の動物病院で働く獣医師、鹿間一成(しかま かずなり)は院長を殴打する事件を起こし、病院をクビとなる。
    妻にも逃げられ、彼女の連れ子で10歳になる諷子(ふうこ)と共に両親がに亡くなって以来、一人立ちするまでの間、育ててくれた故郷の信州の伯父夫婦の家で動物診療所をはじめることになるが…。
    ある日往診の帰りに何気なくバーで一杯引っ掛けようとした一成はそこで偶然、同級生の岩藤と地元商店会の面々に会う。
    岩藤に誘われ、商店会の将来などを熱く語り合いながらはしごする一成。
    やがて会はお開きになり一人歩いて家に向かう一成だったが、最後に飲んだ一杯が効いたのか突然腰が抜け、道端の地蔵のところで眠り込んでしまう。
    その頃、鹿間家では皆が一成の帰りが遅いことを心配していたが、玄関の物音に気づいた娘の諷子が玄関に出てみるとそこには酔いつぶれた一成があった。
    まるで地蔵が一成を送り届けてくれたような話に疑問を抱く一成だったが、一成は、かつてその地蔵で悲しい事件が有った事を知る…。
    その他、近くのゴルフ場で過って打ったボールをカラスに当ててしまった女性に母親の面影をみて、優しさを求める諷子の「心を洗いに」、霜が降りる頃になるとなぜか機嫌が悪くなる袈裟二郎とそわそわする家内の昌枝。不思議に思った諷子はある日偶然見かけた昌枝の後をついて行き、以外な事実を知る「冷たいだろうに」などを収録。
    田舎の暮らしと自然との関わり、そして昨今話題に上がる親子の絆…小山田いくが淡々と描く名作第2巻!

    小山田いく先生の当時の単行本コメント
    『仕事場にやってくる野良猫を、もう何十匹も見てきました。元気な猫とのつきあいは、なかなか楽しいものです。けれど、人に飼われていたらしい猫が、やせて、食べ物をねだりにくるのを見るのはつらいものです。そんな猫がいなくなるよう、願っています。』
  • 東京の動物病院で働く獣医師、鹿間一成(しかま かずなり)は院長を殴打する事件を起こし、病院をクビとなる。
    妻にも逃げられ、彼女の連れ子で10歳になる諷子(ふうこ)と共に両親がに亡くなって以来、一人立ちするまでの間、育ててくれた故郷の信州の伯父夫婦の家で動物診療所をはじめることになるが…。

    一成の元に現れた「もう一人の獣医師」…村で畜産を営む庄野は手塩にかけて可愛がっていた牛のフジコをめぐって厳しい判断を迫られていた。
    病気が進み、完治の見込みがないという。
    獣医師の進藤は庄野にフジコの処分を進めるが、生れたて時から特に手をかけてきたフジコを殺すに忍びない庄野は一成に延命治療を依頼するが…。
    その他、自らをきつねと名乗り、一成の元に「入院させて欲しい」と現れた不思議なおばあさん「うらみ葛の葉」、戦って傷ついたコウモリとフクロウ、そしてそれを治療する一成の姿をコウモリの視点で描く「おれたちの世界」、一成が東京にいた頃に会った親子と子犬の物語をふきのとうに寄せて贈る「フキみその味」、など。
    田舎の暮らしと自然との関わり、そして昨今話題に上がる親子の絆…小山田いくが淡々と描く名作第3巻!

    小山田いく先生の当時の単行本コメント
    『犬好きの人は犬に、猫好きの人は猫に、性格が似ているものだという話を、聞いたことがあります。そこで猫好きの自分のことを考えてみると…寒がりで、眠るのが好きで、気むずかしくて…悪いところだけ、よく似ているようです。』
  • 東京の動物病院で働く獣医師、鹿間一成(しかま かずなり)は院長を殴打する事件を起こし、病院をクビとなる。
    妻にも逃げられ、彼女の連れ子で10歳になる諷子(ふうこ)と共に両親がに亡くなって以来、一人立ちするまでの間、育ててくれた故郷の信州の伯父夫婦の家で動物診療所をはじめることになるが…。

    ある日、諷子の夢の中に子猫が現れた。しきりに鳴くぼんやりとした影。
    諷子は手を差しのべるのだが子猫の影は砂の様に崩れ落ちてしまう。
    そんな夢を繰り返し見た諷子はやがてその影はかつて諷子が名前をつけたがすぐに死んでしまったあの子猫ではないかと思う様になった。
    そんなある夜、目を醒ました諷子はその鳴き声が夢の中ではなく自分の部屋の床下から聞こえてくる事に気付いた。
    朝になって床下にもぐった諷子が見たもの、それはあの子猫に瓜二つな、しかも同じ病を患った子猫。
    諷子はその子猫を死んでしまった子猫の生まれ変わりだと信じて世話をしようとするが…。
    その他、一成が往診の帰りに出会った寒々とした風景を描き続ける少女。ひたすらに一人で絵を描き続ける少女の胸に去来する思いは…「冬色の川」、
    ある日、桜の咲く小学校跡で四人の年配の男たちに出会った一成。年に一度そこで集まるというその男たちには時代に翻弄され、幼い日にその場所に残してきた切ない想いがあった…「夜桜」、
    生まれた時からいつも少女と一緒にいた猫。少女のその猫に対する思いと最期の時を描いた「サブのいた日々」、など。
    田舎の暮らしと自然との関わり、そして昨今話題に上がる親子の絆…小山田いくが淡々と描く名作第4巻!

    小山田いく先生の当時の単行本コメント
    『野良猫を数匹世話しはじめてから、うちにごはんがあるというウワサが、猫の間に広まったのか、いろんな猫が姿を見せるようになりました。それを見るとあらためて、猫の毛色の種類の多さに驚かされます。今度、写真付きの猫のリストを作ろうかと思っています。』
  • 東京の動物病院で働く獣医師、鹿間一成(しかま かずなり)は院長を殴打する事件を起こしてしまい、勤務先の病院を追われ、更には妻も家を出てしまう。
    一成は妻の連れ子で10歳になる諷子(ふうこ)と共に、両親を亡くした彼を育ててくれた信州の伯父夫婦の家を訪ね、そこで動物診療所をはじめることになるが…。

    ある日、諷子が通う小学校のクラスメイトや担任の小夜先生と一緒に山へ虫取りに行く事になった一成。
    ところが一行は雨に降られてしまい、同級生の持つ、今は使われていないペンションで雨宿りをする事になった。
    はしゃいでペンションの中を走り回るクラスメイト達。そんな彼らと一緒に走り回っていた諷子の前に一人の不思議な少女が現れた。
    何も言わず1匹の蝶を諷子に渡す少女。
    諷子にその蝶を見せられた一成の脳裏に、やがてその山で起きた一つの事件の記憶がよみがえり…!?
    その他、山中の渓流で見つかったクマの死骸。その胃から人の指が見つかった事から月科村は大騒ぎに「レンズの下」。
    一成も叔父夫婦も出掛けてしまい一人で留守番する事になった諷子。そんな諷子の元に連れてこられた1匹の犬と諷子の物語「留守番」、ある雨の日、一成の元に女性から送られてきた詩集。中に記された恋の詩に諷子は落ち着かず…「雨蛙」、等。
    田舎の暮らしと自然との関わり、そして昨今話題に上がる親子の絆…小山田いくが淡々と描く名作第5巻。

    小山田いく先生の当時の単行本コメント
    『いつも何気なく見ている動物や植物の図鑑。ふと、思いついて、今までに見た記憶のある動植物に、〇印をつけてみて、自分が知っている生き物が、いかに少ないか、よ~くわかりました。みなさんも、いっぺんためしてみては?』
  • 東京の動物病院で働く獣医師、鹿間一成(しかま かずなり)は院長を殴打する事件を起こしてしまい、勤務先の病院を追われ、更には妻も家を出てしまう。
    一成は妻の連れ子で10歳になる諷子(ふうこ)と共に、両親を亡くした彼を育ててくれた信州の伯父夫婦の家を訪ね、そこで動物診療所をはじめることになるが…。

    ある日、一成の元へひとりの少女が訪れた。
    彼女が一成に治療してほしいと見せたもの、それはなんと掛軸に書かれた山女魚だった。
    亡くなった祖父が描いたというその山女魚は今まで毎朝掛軸の中を泳いでいたのに猫に爪を立てられて泳がなくなってしまったというのだ。
    そう必死に訴える少女に押された一成は掛軸を預かることにし、最初は少女をばかにしていた諷子も彼女の境遇を知ってから一転、一成にこの掛軸の山女魚を治すよう懇願する。
    本格的な調査に乗り出した一成がやがて見つけたものは…!?
    その他、祭りの夜に諷子が出会った女性。その女性が諷子の中に見ていた物は・・・「祭りの夜」、いやいや家にいる鳥の世話をしていた女の子、だがやがて彼女はそこにあった絆に気付き涙する「記念写真」、飼い猫が亡くなったとの電話を受けた一成、だがそれは既にこの世にいないはずの猫だった・・・愛猫と最後まで添い遂げようとする老婆の想いを描く「過去の中の猫」、等。
    田舎の暮らしと自然との関わり、そして昨今話題に上がる親子の絆…小山田いくが淡々と描く名作第6巻。

    小山田いく先生の当時の単行本コメント
    『動物を描くのは、本当にむずかしいものです。表情だけで、その時の動物の心を表さなければならないからです。──だから、今まで、満足のいく動物の絵が描けたことって、本当に一度か二度なのです。それが三度に…四度に…なるよう頑張っているのですが…。』
  • 東京の動物病院で働く獣医師、鹿間一成(しかま かずなり)は院長を殴打する事件を起こしてしまい、勤務先の病院を追われ、更には妻も家を出てしまう。
    一成は妻の連れ子で10歳になる諷子(ふうこ)と共に、両親を亡くした彼を育ててくれた信州の伯父夫婦の家を訪ね、そこで動物診療所をはじめることになるが…。

    諷子の同級生、さとみが飼っている猫のユラには霊感があるという。
    さとみの寝室には時々お化けが出てとても怖い思いをするのだが、その時は決まってユラが助けに来てくれるというのだ。
    クラスメイトたちに、さとみの話を確かめるように言われた諷子は彼女の家に泊まり、その時の様子を一成に話した。
    すると一成は諷子の話の中にユラの異変を感じ取るのであった。
    ユラの身に何が?
    そして一人で夜を過ごす怖さとユラを失うかもしれない怖さ、2つの恐さの板挟みの中でさとみの出した結論は?
    その他、母を失った子狐が里に下り、そこで新たな母親と出会うがその母親は…「母ちゃん」、幼少の頃、犬に襲われたのがきっかけで犬嫌いになった少年。時が経ち、既に老犬となったその犬に仕返しをしようとするのだったが…「犬ぎらい」、祖父の袈裟次郎と一緒に山に入った諷子はそこで冬に備えて身を寄せ会う動物たちに出会う…「冬を越すために」等。
    田舎の暮らしと自然との関わり、そして昨今話題に上がる親子の絆…小山田いくが淡々と描く名作第7巻。

    小山田いく先生の当時の単行本コメント
    『猫は敏感で、予知に近い能力を持っているとも言われています。そこで、家の猫たちが何か変わった行動をとるたびに、メモをしたりしているのですが、未だかつて何か起きたためしがありません。飼い主に似て、家の猫はみんなただのボケ猫です。』
  • 東京の動物病院で働く獣医師、鹿間一成(しかま かずなり)は院長を殴打する事件を起こしてしまい勤務先の病院を追われ、更には妻も家を出てしまう。
    一成は妻の連れ子で10歳になる諷子(ふうこ)と共に、両親を亡くした彼を育ててくれた信州の伯父夫婦の家を訪ね、そこで動物診療所をはじめることになるが…。

    うそ・・・つくよ・・・ある日の授業中、クラスメイトが教科書の動物はうそをつかないから好きだ、という文章を読んでいた時に諷子がポツリと、そうつぶやいた。
    授業の後、諷子の言葉を不思議に思って話しかけた担任の小絵(さえ)に彼女は動物だってうそをつく!と強く訴えかける。
    小絵はその諷子の様子にただならない何かを感じ取っていた。
    そしてその日の帰り道、小絵は見慣れない女性と話をする諷子を見かける。
    動物だってうそをつく…諷子がその言葉に込めた真意は?そして諷子が会っていた相手とは?
    その他、冬のある日、傷の癒えた小鳥を山に放すため一成と一緒に山の中を歩いていた諷子は、川沿いの氷の中にまるで夏のような風景があるのを見つける。それはクラスメイトの亘(とおる)が作ったものだった。ある日、亘と一緒に再びその場所に行った諷子はそこに予期しない物を見つけ…「氷の中の夏」。
    諷子が下校途中に出会ったバードウォッチングの男性。山を案内した諷子に男性はお礼として双眼鏡と撮影したフィルムを渡して別れるが、諷子の話を聞いた一成はそこにただならない雰囲気を感じとる…「みんないっしょに」。
    ある日、一成の元に泥だらけのボトルが送られてくる。それは東京にいた頃、一人の男が可愛がっていたペットの亡骸と共に土に埋めたものだった…「ウイスキーを飲める時」。
    ある雪の日、戻ってきた母親に連れ出された諷子は母親の車を飛び出し、山の中に逃げ込む。同時に往診帰りの一成も山中で事故を起こしていた。日が落ち、雪が降り続く中、伯父の袈裟次郎たちはなすすべをしらず・・・「心」など。
    田舎の暮らしと自然との関わり、そして昨今話題に上がる親子の絆…小山田いくが淡々と描く名作最終巻。

    小山田いく先生の当時の単行本コメント
    『ゆっくりと、七十二回の話を描いてきました。何だか「風の宿」は、ゆっくり、ゆっくり、描いてきた気がしています。そういう気持ちでいなければ、描けない物語でした。そんな気分が、読者のみなさんにも伝われば…と、願っています。』
  • 受験ノイローゼの兄に性的虐待を受け続ける女子中学生。自堕落な父母に強要され、その身を傷つけ続ける女子高生。妻子持ちの男と知りながら、禁断の不倫に身を焦がすOL。母親の狂った教育で「女」を否定され、されど「女」に育った身体に思い悩むOL。――想えど届かず、想えど叶わず。行き場なき片想いに囚われた毎日を過ごす、女性たちの物語。一切の妥協なく描き抉り出される、ひとのこころのあるがままを…!
  • 高校2年生のみどりは兄夫婦と同居していた。
    それは両親の転勤の多さのせいで、兄夫婦のせいではない。
    しかし…みどりは仲睦まじい彼らの様子に疎外感を感じており、更に彼らに子供が出来た事がわかってからというもの帰りの遅い日が続いていたのだった。
    そんなある夜、みどりの元に人体模型の部品が送られて来た。
    はじめは気味が悪いと、困惑したみどりだったが、いつしか取り憑かれたように組み立てるようになり、作業が進むにつれて彼女の周りに不可解な事が起こり始めるのであった…!
    その他、「宝石箱」、「夏の終わり」、「十年地獄」、「幻の舞う道」、「落ち葉の下」などを収録。みずみずしい青春群像、心暖まる人間ドラマを描き続けた小山田いくが新境地に挑んだ珠玉ホラーシリーズの決定版!

    小山田いく先生の当時の単行本コメント
    『子どものころ、人体のプラモデルを買ってもらい、少し怖くてドキドキしながら作ったことがあります。「空っぽの命」は、その時を思い出しながら描いたのですが…。そういえば、あのプラモデルも…いつの間にかどこかへ消えてしまいましたっけ。』
  • 九城 興生(くじょう おきお)、高校2年生。
    兄が経営する九城出版で歴史と文化の雑誌、「おのごろ」の雑用係も務めている。
    ある日、兄に言われて長野に取材に向かった興生だったが、切符を買おうとする興生の前に一人の女の子が急に現れ、強引に一緒に長野行きの切符を買わされる。
    彼女の名は江馬 環(えま たまき)。
    あまりに世間知らずで奔放に振る舞う環に振り回されながらも心配でつい世話を焼く興生だったが、どうも環には厄介なお家の事情があるようで、興生もいつの間にかトラブルに巻き込まれてしまう。
    そんな中、世間知らずながらにしがらみを振り切って一歩を踏み出そうとする環に、興生は彼女の背中を押す事を決意した。
    そして、そこから二人の旅が始まった…。
    緻密な鉄道描写も必見!鉄道での旅を通じて興生と環、そして旅先で出会う人々との心の触れ合いを描いた小山田いくのハートフルストーリー。
    巻末には当時の単行本には未掲載の「興生と環の20年後」のイラスト&コメントも収録!
  • 女神ノルンにでも運命を変えてもらうんだな…
    子どもの時からシスターこと石飛静里と、ミューナこと石飛美宇奈の姉妹に手こずらされていたアントこと佐和安人(さわ やすひと)は、ある日近所に住む占いのおじさんにそう告げられる。
    時は過ぎ、高校生になった安人だが、相も変わらずシスターとミューナに振り回される日々。
    そんな中で、アントは昼間は真面目な高校生、放課後は友人の大纒全と共に学校近辺の怪奇現象を調査するアルバイトを行いながら、いつか女神ノルンに出会える日を夢見ていた。
    ある日、花を咲かせず夜に泣くという桜の木を調査に来たアントは桜の木のそばで不思議な少女に出会う。
    女神ノルン?期待するアントだが実は彼女は意外な正体を隠していた…。
    その他、ゼンに以前懲らしめられた事を逆恨みしイタズラを仕掛けた女の子が逆にゼンに惚れ込んで…の「首のない恋人」「月下美人」など。
    女神ノルンに憧れる高校生とそれを囲む友人たちの織り成す青春ファンタジー第1巻!

    小山田いく先生の当時の単行本コメント
    『毎日顔をあわせているのに、三日とあけず手紙をくれた女の子。何かとプレゼントをくれながら、一度も姿を見せてくれなかった女の子…。
    女の子は、時々不思議なことをします。女の子は、どこかに妖精の部分を持っています。そしてある日突然、普通の少女が、人間の運命を決める「女神ノルン」になることがあるのです。』
  • 女神ノルンにでも運命を変えてもらうんだな…
    子どもの時からシスターこと石飛静里と、ミューナこと石飛美宇奈の姉妹に手こずらされていたアントこと佐和安人(さわ やすひと)は、ある日近所に住む占いのおじさんにそう告げられる。
    時は過ぎ、高校生になった安人だが、相も変わらずシスターとミューナに振り回される日々。
    そんな中で、アントは昼間は真面目な高校生、放課後は友人の大纒全と共に学校近辺の怪奇現象を調査するアルバイトを行いながら、いつか女神ノルンに出会える日を夢見ていた。
    ある日、アントとちょっとしたことでケンカをしてしまったシスターは仲直りの方法を友人の朝倉一恵に相談し、二人で仲直りのプレゼントを買いに行くことに。
    そこでアントに似た古い人形を見つけたシスターは早速購入し手直しを始めるが、なんとその人形が夜中に一人で勝手に歩き出したのだった!
    その他、学校のそばで起きた連続切り裂き事件。不良グループの3年生、十里もとめが犯人として疑われるが、実は意外な真犯人がいた・・・「風よ透きとおれ」、アントの同級生、森泉美保子の元に1年前一緒にスキー中に行方不明になった男から手紙が届く。怯える美保子に調査を始めるアントたち。その真相は美保子にとってあまりにも…「ダイヤモンド、ダスト」、ある雨の日、アントは一人の少女をバイクに乗せるが、そこからアントの周りに不思議な事件が続く…「夢魔からの招待状」などを収録。
    女神ノルンに憧れる高校生とそれを囲む友人たちの織り成す青春ファンタジー第2巻!

    小山田いく先生の当時の単行本コメント
    『怪談が好きなわりに、僕はあまり怪奇現象に出会ったことがないのが残念です。
    しかし、本当に幽霊を見た人の話では、二~三日熱を出すほどの怖さだと言いますから、臆病な僕が本物の幽霊になど出会ったものなら、冷や汗、涙、よだれ…、出るもの全部出して、みっともない気絶のしかたをしそうです。
    やはり怪談は、物語の上のこととして楽しむのが健全なのでしょうか。』
  • 女神ノルンにでも運命を変えてもらうんだな…
    子どもの時からシスターこと石飛静里と、ミューナこと石飛美宇奈の姉妹に手こずらされていたアントこと佐和安人(さわ やすひと)は、ある日近所に住む占いのおじさんにそう告げられる。
    時は過ぎ、高校生になった安人だが、相も変わらずシスターとミューナに振り回される日々。
    そんな中で、アントは昼間は真面目な高校生、放課後は友人の大纒全と共に学校近辺の怪奇現象を調査するアルバイトを行いながら、いつか女神ノルンに出会える日を夢見ていた。

    シスターの友人で、古い温泉宿を営む水無月京美(みなつき きょうみ)に招かれたアントたち。
    その温泉には幽霊らしき人影や夜中の物音などの怪現象が続き、更には空を駆ける魔物の群れ、飛天魔軍を見た者までいるという。
    調査を始めるアントはやがて神話の世界に詳しい京美に美と豊かさの女神、フレイヤのイメージを重ねてゆく。
    そんな中、叔父に言われ魔除けの燈明をあげに行った京美たちに襲いかかる影…そして突如現れる飛天魔軍!
    過去、現在、未来を紡ぐという女神ノルン。
    それを追い求める旅の最後にアントが辿り着いた先は…?!
    女神ノルンに憧れる高校生とそれを囲む友人たちの織り成す青春ファンタジー最終巻!

    小山田いく先生の当時の単行本コメント
    『神秘的なものにひかれる心、怪異を恐れる心…。それはアニミズムという、自然現象全てが、神や霊の力で左右されるという、大変原始的な考え方のなごりだと言います。しかし原始的であるがゆえに、ある意味でなくてはならない考え方なのではないでしょうか?その心をなくした時、人間自身が魔物になって、歴史までも恐ろしい怪談にしてしまうのではないでしょうか?』
  • 脳天にぶっ放される銃弾!都会のビルの谷間でライフルが火を噴き、伝説の殺し屋のナイフが血肉を切り裂く!!ヤクザ、半グレ、極悪闇金、チャイニーズマフィア、殺し屋…暴力のプロたちの血で血を洗う壮絶な殺し合い!!かつて、ヤクザすら攫う誘拐屋だった夢野が経営する闇金に背負わされた借金を返済するために、ラブホ盗撮映像を裏DVD業者に売る計略を思いついたアツシ率いる悪ガキたち。ところが盗撮現場のラブホの一室で行われたヤクザと半グレの麻薬取引の最中、銃撃戦で双方が全員、死亡。残された麻薬と現金を持ち逃げするアツシたちだったが…。裏社会潜入ルポの第一人者、村田らむ原作、実話ベースの超絶バイオレンスアクション!!
  • 一昨年母親が急逝してから父と一緒に大衆食堂「くすのき亭」を切り盛りする楠了子(くすのき りょうこ)。
    以前は色々夢もあったような気もするが、今は淡々と店の仕事をこなす毎日…そんな毎日の筈なのだが、彼女の周りにはいつも不思議な出来事がついて回るのだった。
    ある日、閉店直後に電話が鳴り、了子が受けるとそれはラーメンの注文だった。
    自分で調理し出前に行った了子だったが、電話をしてきた女性はこの世の者では無かった。
    そしてその日から了子の元には閉店後のラーメンの注文が入るようになる。
    了子は何者かに憑かれたように夜の出前を繰り返すが…。
    その他、表題作品「くすのき亭の日々」の他、とあるレストランのオーナーが突然家に友人の娘を住まわせたことからそのオーナーと息子の間に起きる出来事を描いた「すぺしゃる料理人」、昔一緒に遊んだ男の子の面影を追って信州、小諸を訪れた女性の一日をほのぼのと綴る「約束」を掲載。
    小山田いくが大衆食堂「くすのき亭」の日常にからめて、人間の機微を丁寧に描く珠玉のホラーストーリーの決定版!
  • トラック野郎ダンプさんの「恋と麻雀」に明け暮れる日々を、人情豊かに描き出す伝説の麻雀漫画シリーズが電子書籍で甦る!
    昭和の下町に生きる、長距離トラックの運転手ダンプさんは大の麻雀好き。
    今日も今日とて独身で幼なじみの悪友たちと徹マンをして過ごす。
    雀友は、家族経営の中華そば『満珍軒』のイサム、林モータースのパンク、『珈琲ドンペー』のマスターなどなど。
    ダンプたち悪友3人組の憧れのマドンナはマスターの娘の礼子だった。
    彼女へのプロポーズ権を賭け、マスターを含めた4人で麻雀で決着をつけることに!
    果たして恋と勝負の行方は?
  • トラック野郎ダンプさんの「恋と麻雀」に明け暮れる日々を、人情豊かに描き出す伝説の麻雀漫画シリーズが電子書籍で甦る!
    昭和の下町に生きる、長距離トラックの運転手ダンプさんは大の麻雀好き。
    今日も今日とて独身で幼なじみの悪友たちと徹マンをして過ごす。
    雀友は、家族経営の中華そば『満珍軒』のイサム、林モータースのパンク、『珈琲ドンペー』のマスターなどなど。
    ダンプたち悪友3人組の憧れのマドンナはマスターの娘の礼子だった。
    彼女へのプロポーズ権を賭け、マスターを含めた4人で麻雀で決着をつけることに!
    果たして恋と勝負の行方は?
    衝撃のラストに全麻雀ファンが感涙した伝説の作品が遂に完結!
  • 2006年5月に「五百羅漢」のタイトルで発表されていた小山田いく短編集を今回は3冊に分けて配信。
    第1巻は表題作品「五百羅漢」の他短編4作品を収録しました。

    「五百羅漢」…雑誌「野仏」の専属ライターとして石仏を取材して歩く数巳(かずみ)と恋人の美津子(みつこ)は2人で美津子の実家を訪れる。
    それは村にある五百羅漢を訪れるためだったが、村ではこの場所は立ち入り禁止という暗黙の了解があった。
    五百羅漢を訪れてからいつもと違う暗い雰囲気を漂わす美津子と数巳を見て亡き従弟、純生(すみお)の名前を呼ぶ美津子の兄に違和感を覚える数巳。
    やがて数巳は美津子に隠された秘密を知る事となるが、その時彼を不可解な現象が襲う…。
    その他、訪れる人もいない山荘を守り続ける老人とそこを訪れた一人の女性。老人はやがて女性に山を愛し、山を描き続けた一人の男について語り始める…「山荘夜話」、薄幸の少女、災子は交通事故で命を落とすがひょんな事から妖怪「猫又」になり?!の「災子 猫又ね!」」、とある中学校の庭にある卒業記念の桜とそれを守り続ける教師、朝森(あさもり)。植物を愛する少女、春水(はるみ)は朝森との触れ合いを通してその桜に寄せた人々の想いを知る…「記念樹」、あとわずかで定年を迎える刑事、岩佐の元に配属されてきた新人刑事、栗林奈美。彼女は岩佐が心残りという事件を再捜査するよう、彼に力をかすが、その裏には彼女の隠された秘密があった…「風舞人」。

    今回の配信にあたり、特別に録り下ろした『すくらっぷ・ブック』の登場人物・桜井光代のモデル・光代さんのインタビューを掲載しています。
  • 2006年5月に「五百羅漢」のタイトルで発表されていた小山田いく短編集を今回は3冊に分けて配信。
    第2巻は短編5作品を収録しました。

    第1話「呪雨前線(じゅうぜんせん)」…山の中で「何者か」に追われる2人の少女、河原崎ユキ(かわらざき ゆき)と桑原乃里子(くわはら のりこ)。
    全ては2人が春休みのある日、小学校からの友人、小野塚星奈(おのずか せいな)と野田秀子(のだ ひでこ)の2人と共に星奈の家の別荘に遊びに来た時から始まった。
    その日、別荘に着いた皆の前で星奈は様子のおかしいそぶりをし、事件を装って皆をからかう。
    騙されて笑い出す乃里子たち3人だったが、その後、4人の周りに奇妙なことが起き始める。
    やがて、秀子が何者かに襲われ、星奈は姿を消した。
    ユキと乃里子は再び星奈の別荘に向かうが、その山中で「何者か」が2人を襲う。
    必死に逃げる2人を待ち受ける物は果たして…!
    第2話「さよなら香乃ちゃん」…萩村香乃(はぎむら かの)は優しいパパ、ママとの三人家族。
    隣にいる伊藤さんのご夫婦もちょくちょく遊んでくれる。伊藤さんご夫婦には汐音(しおね)という娘がいたが、10歳の時にひき逃げに遭いこの世を去っていた。
    ある日、香乃は友達の家に遊びに行く途中猫の尻尾を踏んだ拍子に電柱に頭をぶつけてしまう。
    その時、彼女の頭の中に不思議なイメージが浮かんだ。友達の家に着いてすぐ、香乃は友達の母親に当然のようにその家で飼っていた犬のことを聞くが、それは香乃が知るはずも無い昔の話だった…!
    第3話「ふるやのもり」…何かにつけて臆病で友達もいない、すみれ。
    ある日、すみれはおばあちゃんが病気と聞いて田舎に駆けつけるが、おばあちゃんはいたって元気だった。
    すみれはとりあえず、おばあちゃんの家に泊まることになるがその日に限って家には奇妙な訪問者たちが次々と訪れ…!
    第4話「待宵電車」…高校受験を控えながらも塾の合宿を欠席し、夏休みを田舎で過ごした、はつみ。
    新学期になり、焦りを感じたはつみは集中的に塾の補習を受けるようになる。
    そんなある日、はつみは帰り道の電車で同じ塾の大学受験講座に通う憧れの先輩、中條(なかじょう)に会った。
    偶然、憧れの人に会えて浮かれるはつみ。だが、彼女はやがてその電車が何かおかしい事に気付き…!
    第5話「手」…夫の隆広、連れ子の玲司と暮らす主婦、桂子。
    結婚して2年になる彼女はすでに夫と子供の態度に精神的な限界を迎えていた。
    彼女は現実から逃げるように以前から行っていたガーデニングにのめり込んで行くが、そんなある日、桂子は異様な物が地面から生えている事に気付く。
    それは、人間の「手」だった。
    動揺し、妄想にとらわれて行く桂子。そして桂子が追い込まれて行った時、この手をめぐり予期せぬ事実が明らかになって行く…!

    非公認団体「小山田いくプロジェクト」が2019年2月23日から期間限定で集めた小山田いくファンのコメント第二弾も掲載!
  • 2006年5月に「五百羅漢」のタイトルで発表されていた小山田いく短編集を今回は3冊に分けて配信。
    最終巻となる本作は短編5作品を収録しました。

    第1話 「滅びの日記」…近所に住む正太郎(しょうたろう)に誘われ大仁(だいに)、美可子(みかこ)と共に老人の殺人事件が起きた家に忍び込んだ小実乃(こみの)。彼女はそこで一冊の日記を見つけた。そこに書かれていたのは人の心が荒び人類の滅びに続いてゆく未来の出来事。小実乃たちはその内容におびえ、学校の授業にも身が入らない。正太郎はそんな小実乃たちをけしかけ、再びその家に忍び込むが、そこに現れたのは意外な人物だった…!
    第2話 「怨霊峠」…両親を事故で亡くし兄と暮らしてきた宮下梓(みやした あずさ)は兄、哲雄(てつお)に恋人ができたことを喜んでいた。だが、ある日恋人の小柴美絵(こしば みえ)とドライブに出た哲雄は事故で帰らぬ人となってしまう。恋人の美絵は重傷を負いながらも生き残ったが、梓は彼女の態度に違和感を感じた。そんな梓の前に矢車署の刑事、斗賀が現れ、やがて事件は誰もが想像もしない方向へ向かって行き…!
    第3話 「廃校の一夜」…気が付くと春宮文女(はるみやあやめ)はかつて彼女が通った小学校の分校の前に立っていた。何故そこにいるのか、事情がのみ込めない文女の前に同級生の加倉七弥(かくら ななや)が現れる。七弥は同じ学校に通う同級生の早希(さき)、美帆子(みほこ)に声をかけ、その廃校で闇鍋パーティーを始めるが、鍋をつつきながら思い出を語り合ううちに七弥たちの態度に異変が現れる…!
    第4話 「白い異界」…ある雪の日、自宅で一人留守番をしていた紀予(きよ)。雪が全ての音を消してしまったかのような不思議な静けさの中、いつの間にか眠りに落ちた彼女はそこで恐ろしい夢を見た。それは恐ろしい森の化物の夢。そしてやがて目を覚ました彼女の前におぞましい光景が広がり…!
    第5話 「えるふ」…人はその最期の時、その一生を走馬灯のように思い出すといわれるが、その時を迎えた村瀬貢生(むらせ つぐお)の脳裏に甦って来たのは1人の少女の思い出だった。幼い頃、両親と共に新居に引っ越した貢生の前に「えるふ」と名乗る不思議な少女が現れた。時を同じくして貢生たち一家はその家で起こる不可解な現象に巻き込まれて行く。問いかける貢生に何も答えない、えるふ。だが相次ぐ不可解な現象の末貢生が絶望の縁に追いやられた時、えるふは貢生にその真実を話し始めて…!

    巻末には小山田いくの代表作「すくらっぷ・ブック」の登場人物、小宮山雅一郎のモデルになった小宮山さんのインタビューの他、小山田いく作品に寄せるファンたちの熱いメッセージを掲載!
  • 実在の殺人事件の顛末や犯人のその後――!あの凶悪犯の最後は――!?世間を震撼させた事件の裏側に漫画で迫る!!マブチモーター社長宅殺人放火事件、神戸風俗王惨殺事件、塩原ホテル日本閣殺人事件、帝銀事件、東電OL殺人事件、渋谷区短大生バラバラ殺人、新宿・渋谷エリートバラバラ殺人事件、会津若松母親殺害首切り事件、市川外国人英語講師殺害事件…「殺人犯の正体」岩田和久が描く漫画版実録凶悪犯罪事件レポート!
  • 昭和の時代、上野駅は北の国から東京へ来る人々たちの玄関だった。
    多くの人々が夢を追い、この駅へ降り立った。
    そんな上野駅横で昭和3年に創業した大衆食堂「衆楽苑」。
    創業以来、たくさんの人に愛され続けているのは、和・洋・中、なんでも美味しいメニューを揃えていることもさることながら、そこに働く人の温かさにもあるようだ。
    今日も人々は様々な想いを胸に衆楽苑を訪れる…。

    夢を追い、東京へ出て来た長田と鮎川。
    衆楽苑で食事をした二人は景気づけにとウェイトレスのおばさんから餃子をごちそうしてもらう。
    2人は3年後にここで再会する事を約束し、おばさんにそれを告げてそれぞれの道を歩き始めるが…。
    その他、家族を嫌悪し、東京に出て一人暮らしをしていた若者が体を病んではじめて気づく母親の愛情「赤い爪」、頻繁に店を訪れ昔話をする老人。だが、彼の本当の歴史とは…「歴史」、ある石屋がテレビで紹介された事で昔の仲間から連絡を受けるが、それは終戦直後の彼の許し難い経験を思い起こさせるものだった…「雑炊」など。
    人々が様々な想いを胸に上野駅に降り立った昭和の時代、その上野駅横にある大衆食堂「衆楽苑」で交錯する人間模様を、小山田いくが丁寧に綴るハートウォーミングヒューマンドラマの決定版!

    小山田いく先生の当時の単行本コメント
    『東北・上信越に住む人にとって、上野駅は特別な駅です。上野駅はそれ自体が、故郷と都会をつなぐ大きな待合室なのです。故郷から都会へ、都会から故郷へ、気持ちを切り替えるための、待合室なのです。そんな、様々な心の交錯する上野駅のような食堂を、描きたいと思っています。』
  • 昭和の時代、上野駅は北の国から東京へ来る人々たちの玄関だった。
    多くの人々が夢を追い、この駅へ降り立った。
    そんな上野駅横で昭和3年に創業した大衆食堂「衆楽苑」。
    創業以来、たくさんの人に愛され続けているのは、和・洋・中、なんでも美味しいメニューを揃えていることもさることながら、そこに働く人の温かさにもあるようだ。
    今日も人々は様々な想いを胸に衆楽苑を訪れる…。

    ある夏、立ち寄る人々に蛍を披露していた衆楽苑。
    蛍の穏やかな光に癒される人々の中でその蛍をじっと見つめる少女がいた。
    そしてその深夜、衆楽苑のスタッフの一人は闇の中、蛍の前に一人佇む少女を目撃し恐怖する。
    その少女の行動に隠された想いとは…!?
    その他、相席になった学生と風来坊の男。男の話の中に衆楽苑のスタッフが感じ取ったものは…「永い旅」、東京で暮らす男が家族と帰省した時に見た墨塗りの壁。男が子どもの頃から嫌っていたその壁は、実は日本が通って来た悲しい歴史の遺産だった…「墨塗りの壁」など。
    人々が様々な想いを胸に上野駅に降り立った昭和の時代、その上野駅横にある大衆食堂「衆楽苑」で交錯する人々の人間模様を、小山田いくが丁寧に綴るハートウォーミングヒューマンドラマの決定版!

    小山田いく先生の当時の単行本コメント
    『ラーメンを食べるたびに、昔、父がどんぶりを持って、家の前を通った屋台ののラーメンを買ってきて、食べさせてくれた時のことを思いだします。食べ物は、必ず何か思い出をまとっているようです。あなたは何を食べながら、何を思いだすでしょうか。』
  • 昭和の時代、上野駅は北の国から東京へ来る人々たちの玄関だった。
    多くの人々が夢を追い、この駅へ降り立った。
    そんな上野駅横で昭和3年に創業した大衆食堂「衆楽苑」。
    創業以来、たくさんの人に愛され続けているのは、和・洋・中、なんでも美味しいメニューを揃えていることもさることながら、そこに働く人の温かさにもあるようだ。
    今日も人々は様々な想いを胸に衆楽苑を訪れる…。

    毎年恒例の湯治に行くために上野から新幹線に乗ろうとしていた馬渕は、そこで一人の少女と出会う。
    一人で花巻へ父親に会いに行くという彼女を心配した馬渕は途中まで彼女に付き合おうとするが、少女は忽然と姿を消してしまったのであった。
    不思議に思いながら湯治場に着いた馬渕だったが、くつろぐ彼の前に再び少女の姿が。
    戸惑う彼はやがて自分の荷物の中に一つのこけしが入っていることに気づく。
    それは彼が以前この湯治場で買い、衆楽苑にお土産として置いてきたはずの物だった。
    導かれるように、こけしを買った店に向かった馬渕に、店主は驚きの事実を告げて…?!
    その他、幼少の頃から幼馴染みと一緒にカレー店を開く夢を追って来た男。一度は現実に負けた男だったが、衆楽苑のカレーに背中を押され、再び夢に向けて歩き出すことを決意する「もしも」、年老いた杜氏がかつて産み出した名酒とその腕をもう一度振るってもらいたいと説得する蔵元の男。男はやがて杜氏が自分の元に来ると確信するが、その矢先に思わぬ出来事が… 「雪見酒」、家庭の事情ではなればなれになる親子。二人は衆楽苑で一緒に食事を取った後、再びここで会えることを祈りながらそれぞれの道に旅立って行く…最終話「いつかまたあの店で」など。
    人々が様々な想いを胸に上野駅に降り立った昭和の時代、その上野駅横にある大衆食堂「衆楽苑」で交錯する人々の人間模様を、小山田いくが丁寧に綴るハートウォーミングヒューマンドラマの決定版!
    非公認団体「小山田いくプロジェクト」が2019年2月23日から期間限定で集めた小山田いくファンのコメントも併せて掲載!
  • 業界内でも売り上げが低迷しているコンビニエンスチェーンの『クロスマート』。
    業績悪化の原因は本社に勤めている社長の娘、亜樹が自分の好きなブランドや高級品しか並べたがらない、と傍若無人な発注を繰り返しているからだった。
    「このままでは会社が潰れてしまう!」…そう考えた秘書の瑞は、チェーン店の中でも唯一の黒字店の従業員・瑠美が亜樹に似ていることを知り、2人を入れかえることで亜樹に現実を知ってもらおうと動きだした。
    現場のコンビニ店員となった亜樹は、社長の娘という特権が使えなくなったことに反発するが、瑠美の兄である店長を誘惑したりと生きていくための手段を模索しだして……。
    表題作「Cs(シーズ)」の他に、無法地帯の大学キャンパス内の治安を守る施設警察を描いた「どっちのパラドックス!?」も収録!
    ふたなりの大御所「RaTe」が新境地を開いた、お色気満載の短編集がついに電子書籍化!!
  • 東京新宿歌舞伎町。
    欲望渦巻く不夜城で、苦難を抱えた者たちを救済する男がいる。

    「新宿救護センター」主催、玄秀盛は、
    大阪屈指の労働者街、西成のガード下で生まれた。
    父は密入国の韓国人、母は在日韓国人。
    その後も4人の父と4人の母の元を漂流し、親からの虐待に苛まれた末に道を踏み外し、金の亡者となって悪行を尽くした男は今、かつて犯した罪を贖罪するべく弱者のために日々身体を張る。闇金とグルの男に騙され風俗に堕ちた女、援交客に全裸写真をネタに脅された女子大生、夫の理不尽なDVにおびえる主婦、マフィアに借金で売られた外国人ホステス、風俗の帝王の奴隷にされた元風俗嬢…人生の奈落に喘ぐ者たちに手を差し伸べる「歌舞伎町の狼」の壮絶な生き様を漫画化!!
  • 女子高生・実結の通う学校に、とんでもない新任教師・徳川大牙がやってきた! 意欲は人一倍!…だがその破天荒ぶりに、実結は気が気じゃない。なぜなら、彼こそ彼女のパパだったから!! そして新任早々、大牙は産婦人科の前で不良少女から結婚を迫られるが…!? ヤンキー教師が巻き起こす波乱上等の学園エンターテインメント!
  • 高校教師・徳川大牙――。生徒たちは彼を「エロガッパ」と呼ぶ。ワケあって血のつながらない女子高生の娘・実結と二人暮らし。その理解を超えた思考パターンと予測不可能な行動は、ガリ勉の優等生を、悩める令嬢を、バリバリの黒ギャルをも大パニックに陥れるのだった…!! ヤンキー教師が巻き起こす波乱上等の学園エンターテインメント!
  • 信州は長野県小諸市。
    市内の芦ノ原中学校に通う晴ボンこと柏木晴は同じクラスの親友、市野清文とその恋人、青木理美といつも一緒。
    ある日、ひょんな事から柔道部の信州ヒグマこと坂口光明が理美ちゃんにホレてしまい大騒動!
    そこに晴ボンに想いを寄せるオテンバ娘マッキーこと迎麻紀も加わって??

    恋に友情、そして時にはケンカも……真剣に悩み、語り、そして信じ合う仲間たち。
    信州小諸、芦ノ原中学校を舞台に「小山田いく」が温かなハートで描く青春グラフティー。
    読み切り作品『12月の唯』も収録した小山田いく青春3部作第1弾!!

    小山田いく先生の当時の単行本コメント
    『ボクの住んでいる信州・小諸は、軽井沢に近い小さな高原の街。そこで育った信州りんごの味をそのまま…ボクは漫画に描ききれたかナ?
    なにはともあれ、新種のりんご(?)「すくらっぷ・ブック』の初出荷。まずは味わってみてください。ボクが精魂こめて育てた“心のスクラップ・ブック”の味を……。』
  • 晴ボンの誕生日に黙ってプレゼントを置いて帰った内気な女の子、日生香苗。
    彼女は坂口の遠い親戚で、香苗を妹のように思っていた。
    そのため、坂口は香苗の想いを誰にも伝えずにいようとするが、二人の話を耳にしたイチノがこれをマッキーに伝え、これを聞いたマッキーは正々堂々と自分と戦うように香苗を励ます。
    皆の輪に入った香苗は少しづつ明るい女の子へ変わってゆき……?!

    出会い、恋愛、友情、ケンカ――共に悩み、信じ合い、そして行動する仲間たち。
    その友情の輪は広がってゆく。
    信州・小諸の芦ノ原中学校を舞台に「小山田いく」が温かなハートで描く青春グラフティー。
    読み切り作品『春雨みらーじゅ』も収録した小山田いく青春3部作第1弾!!

    小山田いく先生の当時の単行本コメント
    『ボクは伝説、昔話の類が大好きです。だれが語りはじめたのかは知らないが、とにかくいい話だ……と、長い年月をこえて伝えられてきた民話はいいものです。
    そしてボク自身、民話のように長く伝えられていく物語を作っていきたいと、いつも思っています。
    遠い未来、月面都市の片すみで、孫を抱いたおばあちゃんがこんな話をしていたら…いいな、と思いません?
    「むかし、むかし、あの青い星に、晴っちゅう男の子が住んでどったげな………。」』
  • 信州は長野県小諸市の芦ノ原中学校。
    2年7組の晴ボンは恋人のマッキーこと迎麻紀、同じクラスの市野清文、坂口光明、そして市野の恋人青木理美たちとにぎやかな学生生活を送っている。
    坂口の幼馴染で晴ボンに想いを寄せる内気な女の子、日生香苗は晴ボンの誕生日にプレゼントを送ったことがきっかけで皆の仲間に入る。
    次第に明るくなってゆく香苗だったが、ある日、クラスの肝試しで同じクラスの桜井光代がおどかされた拍子に「坂口クーン!」と叫ぶのを聞き、坂口が自分から離れて行ってしまうのではと怯えて再び自分の殻にこもってしまう。
    香苗のことを心から思い、あえて突き放す坂口。
    その時、理美が取った行動は…!?
    その他、山に惹かれる2年7組五島かがりの兄、猛と晴ボンの担任、正木の友情を描いた「妖精館(アルフヘイム)」。
    晴ボンとマッキーの夏休みの工作に秘められた優しさになごむ、「ならんでいます」。
    香苗をめぐる坂口とクラス1のイタズラ者、雅一郎の対立を描いた「あざやかな紅葉たち」など、「小山田いく」が温かなハートで描く青春グラフティーの第3巻。
    読み切り作品『三角定規プラス1』も収録。

    小山田いく先生の当時の単行本コメント
    『この巻末に収められた「三角定規プラス1」が完成した直後、連載の依頼が来て、しばらく不安でたまらなかったことを、何となく思い出しました。
    なにせ、一本仕上げるのに、一か月かかっていたころのことでしたから………。
    なのに、そのボクがいまだに毎週休みなくかいていられるなんて……自分の力って、やってみるまでわからないものですね。
    そしてこれからも、臆せずに、自分の可能性を追っかけてみたいですね。』
  • 信州は長野県小諸市の芦ノ原中学校。
    2年7組の晴ボンは恋人のマッキーこと迎麻紀、同じクラスの市野清文、坂口光明、そして市野の恋人、青木理美たちとにぎやかな学生生活を送っている。
    自分の初恋がからかわれていただけだと知り傷ついていた2年7組一番のイタズラ者、小宮山雅一郎は、香苗が優しく慰めてくれたことから香苗に恋をしてしまう。
    しかし、兄がわりを自負する坂口はそれを許さず、業を煮やした雅一郎は坂口に果たし状を突きつけ、正面からぶつかり合う坂口と雅一郎。
    力尽きて敗れる雅一郎だがそれでも香苗への想いを捨てられなかった。
    「それでもカナちゃんが好きなんだ」と叫ぶ彼に香苗の決意は?
    そして晴ボンへの想いを断ち切る為に彼女が取った行動は?
    その他、イチノと理美の付き合い1周年の微笑ましいエピソードを描いた「秋時雨」。
    晴ボンと香苗が美術部の部長、副部長を務める事に不安を覚えた雅一郎が美術部で大暴れの「晴のキャンバス」。
    美術部、前部長の香樫と転校生の少女との思い出を信州の冬の風景にからめて描く「フロストフラワー、ポエトリー」など、「小山田いく」が温かなハートで描く青春グラフティー。
    坂口と雅一郎の衝突、そして香苗の決意…青春が鮮やかに交差する。

    小山田いく先生の当時の単行本コメント。
    『最近、昔の同級生が四人ほど、たて続けに結婚しました。
    おかげで独身組のあせりは、目をおおうばかり(?)。
    それにしても、毎日、晴ボンやイチノの幼い恋につきあっているボクには、別の世界の話のような気がします。
    「すくらっぷ…」メンバーと騒いでいるのが、何より楽しいんだから。
    いったいボクの精神年齢は何歳なのでしょう?』
  • 雪娘・・・冬と共に北からやって来て、春になると、また北国へ帰ってゆく雪の精・・・。
    晴ボンたちは菅平高原へスキーにやって来た。
    滑れなかった晴ボンだったが、皆に教えて貰いながら何とか滑れる様になってきた。
    楽しくなってきた晴ボンは、夢中になって滑っているうちに皆とはぐれてしまう。
    不安げな晴ボンの前に現れた一人の娘。
    娘は晴ボンを山荘まで送り、姿を消したのだった。
    「雪娘だ・・・」娘を雪娘だと言う晴ボンを皆は笑うが・・・実は彼女は?
    その他、イチノを撮ったという写真のフイルムをめぐっての大騒動が起こる「フィルム奪取作戦」、雪娘と晴ボンたちが再開する「風花の円舞曲」など…「小山田いく」が温かなハートで描く青春グラフティー第5巻。

    小山田いく先生の当時の単行本コメント
    「なぜ『すくらっぷ…』のキャラクターは、まんまる顔が多いの?」という質問を、何通かいただきました。
    それは、え~~、ボクが身長165センチ、体重48キロ、ウエスト27インチという細身で小柄な体型をしているからです。だから何となく、ちょっと太めの女の子にひかれたりして…。
    それにしても、なぜボクは、何をやっても太れないのでしょう? だれか太り方を教えてください。』
  • 常緑樹は若葉が揃うのをすべて見届けてからそっと散ってゆく。
    周りの緑が明るい中でのそれはひっそりと目立たず、秋の落ち葉より一層寂しく見える・・・。
    高専への進学を決心していたイチノ、だがそれは同時に街を出ること、理美と離れることを意味していた。
    イチノは理美に余計な心配を掛けないよう「進学」のことを黙っていたが、その話が噂として理美に伝わってしまう。
    動揺を隠せず、取り乱す理美。
    以前より理美からイチノの相談を受けていた坂口は彼女をなだめようとするが、そんな理美にすがり付かれ・・・
    同じ頃、イチノが無意識にノートに書いていたメモを周りに話したことがトラブルの原因と知った雅一郎は自力で解決に乗り出す。
    イチノと理美、二人の深くなった溝は埋まるのか?
    その他、「男まさりの栗きんとん」、かがりにも初恋の予感?の「かがりに吹いた春の風」、修学旅行先で出会った南国の少女との交流を描いた「クリスタル、グリーン」など「小山田いく」が温かなハートで描く青春グラフティー第6巻。

    小山田いく先生の当時の単行本コメント
    『「すくらっぷ・ブック」もこれで6巻目。そしてこの中の第51話で連載も一周年。ボクも晴れて漫画家二年生というわけですネ
    しかし、50編も話を作ったのに、本当にアッという間の一年でした。それだけ充実してたのかナ?…と少々自己満足
    …なんて、もっともっとがんばらなきゃいけないのにね。これからもよろしく…だいぶヒネた二年生だけど。』

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