『創文社オンデマンド叢書、0~10冊、雑誌を除く(実用、文芸・小説)』の電子書籍一覧
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【内容紹介・目次・著者略歴】
刊行後30数年を経て、西欧封建制社会の権力構造研究の出発点である名著に、批判に応えた2論文と展望的なあとがきを加えた再版。
【目次より】
目次
一 封建制社会の法的構造
まえがき
第一章 序論
第一節 封建制の概念
第二節 封建制社会と国家樟力
第二章 本論
第一節 封建制社会の細胞 古典的グルントへルシャット
第二節 レーエン制による権力の組織化
第三節 国王権力の実力的基礎
第四節 王権の超越的性格
第五節 補論 グラーフの権力と大公の権力
第六節 封建制社会の崩壊
二 封建制をめぐる諸問題
第一節 グルントヘルシャフト細胞論
第二節 シャテルニー細胞論
第三節 十二世紀ルネサンス
第四節 フランス史学とドイツ史学
三 封建制社会をめぐる理論的諸問題
あとがき
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世良 晃志郎
1917~1989年。歴史学者。専攻は中世西洋法制史。東京帝国大学法学部卒業。東北大学名誉教授。
著書に、『西洋中世法の理念と現実』『法と権力の史的考察』『封建制社会の法的構造』『ヨーロッパ身分制社会の歴史と構造』『封建制成立史序説』『バイエルン部族法典』『歴史学方法論の諸問題』など、
訳書に、マックス・ウェーバー『支配の社会学 1 (経済と社会)』マックス・ウェーバー『支配の諸類型』マックス・ウェーバー『古ゲルマンの社会組織』マックス・ウェーバー『法社会学 (経済と社会)』マックス・ウェーバー『都市の類型学』フリッツ・ケルン『中世の法と国制』ハインリヒ・ミッタイス『ドイツ法制史概説』ハインリヒ・ミッタイス『ドイツ私法概説』などがある。 -
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【内容紹介・目次・著者略歴】
幕府の天保改革と諸藩の藩政改革によって、株仲間中心の商業空間はどのように変わったのか。実際の流通などを丹念に調査・探究する。
序文
第一 徳川幕藩制の構造とその解体過程 「明治維新」の歴史的前提
I はしがき II 徳川幕藩制の構造 III 徳川幕藩制の解体過程 IV むすび
第二 「幕政改革」としての「天保改革」と諸藩の「藩政改革」
I はしがき II 「幕政改革」としての「天保改革」 III 「天保改革」における「株仲間」の解散 IV 天保期における諸藩の「藩政改革」 V むすび 幕末土佐藩の政争と「土佐勤王党」の結成
第三 近世後期における桐生並びにその周辺市場の発展「足利市場」の成立と「桐生市場」との対立と抗争
I はしがき II 近世都市「桐生」の成立とその性格 III 桐生織物業の発展とその限界 IV 桐生近郊「大間々市場」の成立とその発展 V 「足利市場」の成立と「桐生市場」との対立と抗争 VI むすび
第四 「越後縮」の生産並びに流通過程と「特権商人」と「在郷商人」との抗争 「江戸十組呉服問屋」と「五ヶ組江戸行商人仲間」との紛争
I はしがき II 「越後縮」の生産過程 III 「越後縮」の流通過程 IV 「江戸十組呉服問屋」と「五ヶ組江戸行商人仲間」との紛争 V むすび
第五 幕末畿内農村における「商業的農業」の発展と文政期の「国訴」大坂の「特権商人」と畿内農村の「棉作・莱種作農民」「在郷商人」との「国訴」
I はしがき II 幕末畿内農村における木棉および菜種栽培の発展 III 「綿作農民」および「菜種作農民」の富裕化と「在郷商人」の成長 IV 大坂における「特権商人」の発展と「株仲間」の形成 V 文政六年の「三所綿問屋」と「綿作農民」「在郷商人」との「綿」を饒る「国訴」 VI 文政七・八年の「両種物問屋」と「菜種作・棉作農民」「在郷商人」との「菜種・水油」を統る国訴 VII むすび
第六 幕末開港による外国貿易の展開と「江戸五品問屋」と「在方商人」との抗争万延元年「五品江戸廻送令」の意義
I はしがき II 徳川幕府の「禁教令」と「鎖国政策」 III 幕末における世界情勢と開港による外国貿易の展開 IV 大坂における「特権商人」の発展と「株仲間」の形成 V 「江戸問屋仲問」の消長 VI 幕府による「五品江戸廻送令」の公布 VII むすび
附録 雑穀等五品取締一件(原史料)
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入交 好脩
1908~1999年。日本経済史学者。早稲田大学名誉教授。専門は、徳川時代の経済史。
著書に、『封建社会の構造』『政治五十年 改訂版』『清良記 親民鑑月集』『岩崎弥太郎』
『徳川幕藩制の構造と解体』『武藤山治 新装版』『経済史学の理論と実証』『経済史学の理論と実証 西欧篇』『幕末の特権商人と在郷商人』『武市半平太 ある草莽の実像』など多数ある。 -
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【内容紹介・目次・著者略歴】
現代世界で頻発している地域紛争に対応し、紛争後社会に永続的な平和を構築するためには、正統性と実効性を備えた社会制度を作り上げる必要がある。「法の支配」という視点から平和構築活動に迫り、「法の支配アプローチ」という戦略的モデルを提示する本書は、概念分析を通じて理論・思想体系を鮮明に描出するとともに、和平合意・選挙活動・法執行活動・司法活動など問題領域ごとに各地の平和活動の実情を具体的に検討する。平和到来へ、そして日本の国際貢献への視座を与える鮮烈なメッセージ。第3回(2003年度)大佛次郎論壇賞受賞(朝日新聞社)
【目次より】
序論
略語表
第I部 理論的分析
第1章 平和構築活動の位置づけ
1 平和構築概念の登場
2 平和構築概念の精緻化
3 平和構築の戦略論
4 小括
第2章 法の支配概念の内容
1 思想としての法の支配
2 国際社会における法の支配
3 平和構築と法の支配の連関
4 小括
第II部 機能的分析
第3章 和平合意
1 和平合意の位置づけ
2 和平合意の機能
3 和平合意のジレンマ
4 小括
第4章 選挙支援活動
1 選挙支援活動の位置づけ
2 選挙支援活動の機能
3 選挙支援活動のジレンマ
4 小括
第5章 法執行活動
1 法執行活動の位置づけ
2 法執行活動の機能
3 法執行活動のジレンマ
4 小括
第6章 司法活動
1 司法活動の位置づけ
2 司法活動の機能
3 司法活動のジレンマ
4 小括
結論
注
平和活動の展開一覧表
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篠田 英朗
1968年生まれ。政治学者。東京外国語大学総合国際学研究院教授。早稲田大学政治経済学部卒業。同大大学院政治学研究科修士課程修了。ロンドン大学(LSE)で国際関係学Ph.D.取得。専門は国際関係論、平和構築。
著書に、『国際紛争を読み解く五つの視座』『国際社会の秩序』『平和構築と法の支配 国際平和活動の理論的・機能的分析』(大佛次郎論壇賞)『「国家主権」という思想』(サントリー学芸賞受賞)『平和構築入門』などがある。 -
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【内容紹介・目次・著者略歴】
西田幾太郎に始まる日本哲学を、現代哲学のコンテクストのもとで、局処世界、ノエシス的超越、種のアフォーダンスなど六つのテーゼに集約し、新たな第七の「悲のテーゼ」を導き出す。
【目次より】
緒論 「悲の現象論」の構想
一 問題概念としての「日本哲学」
二 「悲の現象論」の予備概念
1 「局処世界」テーゼ 西田哲学あるいは「場所」と論理
一 第一テーゼとその意味
二 ゲーテの詩より
三 西田のハイデッガー批判
四 ザインのトポロギー
五 局処世界
2 「ノエシス的超越」テーゼ 続・西田哲学あるいは「行為的直観」と現象学
一 第二テーゼとその意味
二 自我の反省可能性 フッサールとの対峙
三 「無の場所」の現象学
四 自覚と世界 ハイデッガーとの対決
五 行為的直観の現象学
3 「種のアフォーダンス」テーゼ 田辺哲学あるいは「種の論理」と行為
一 第三テーゼとその意味
二 田辺哲学の「再考」
三 種の論理の論郭づけ
四 「行為」の意味
五 行為的瞬間としての無
六 種の概念の修正
七 種の論理の隠れた動揺
八 種のアフォーダンス
4 「語黙通底」テーゼ 久松真一の禅思想あるいは「覚の哲学」と言語
一 第四テーゼとその意味
二 覚の宗教
三 覚の哲学(一)
四 覚の哲学(二)
五 語り得ないものの語り
5 「自他の回互」テーゼ 西谷哲学あるいは「空の立場」と他者
一 第五テーゼとその意味
二 「負」の大きさ
三 西田と西谷の「近さ」
四 ノエシス的合一
五 西田と西谷の対決点
六 「回互」の構造
6 「超近代」テーゼ 京都学派の思想あるいは「世界史の哲学」と物語行為
一 第六テーゼとその意味
二 京都学派の「世界史の哲学」
三 絶対の「無」と歴史世界の「有」
四 西田・田辺論争
五 超近代 近代との非連続の連続
7 「悲」のテーゼ
一 第七テーゼとその意味
二 「悲」の場所としての局処世界
三 「悲」の通路としての「ノエシス的超越」
四 「悲」の行為的生成としての「アフォーダンス」
五 「悲」の表現としての言語行為
六 「悲」の他者開示
七 「悲」の歴史開示
付論 「悲」と「哄笑」 『ツァラトストラはかく語った』と禅
一 宗教批判の着手点としての「笑い」
二 『ツァラトストラはかく語った』に出てくるさまざまの「笑い」
三 「笑い」の諸解釈
四 ツァラトストラの憧憬
五 禅の「笑い」とキリスト教の「悲」
結語
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大橋 良介
1944年生まれ。哲学者、美学者。元大阪大学教授、京都工芸繊維大学名誉教授。京都大学文学部哲学科卒、ミュンヘン大学文学部哲学科博士課程修了。哲学博士。著書に、『「切れ」の構造――日本美と現代世界』 『西田哲学の世界――あるいは哲学の転回』『悲の現象論・序説――日本哲学の六テーゼより』『聞くこととしての歴史――歴史の感性とその構造』『日本的なもの、ヨーロッパ的なもの』(増補版)『感性の精神現象学――ヘーゲルと悲の現象論』『西田幾多郎――本当の日本はこれからと存じます』などがある。 -
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【内容紹介・目次・著者略歴】
ドイツ観念論の巨星シェリングと20世紀最大の哲学者ハイデッガーの思惟を、「脱我」と「放下」の違いから探り、東洋思想とも比較。
【目次より】
1 脱我と放下 シェリングとハイデッガーの思惟に寄せて
序 研究の目標と構図
第一部 シェリングの思惟と「脱我」
第一章 初期哲学における「脱我」の前形態
第一節 絶対的自我
第二節 知的直観
第三節 体系の構想と有限の問題
第二章 後期哲学の形成と「脱我」
第四節 自由論
第五節 『世界世代』の哲学
第六節 消極哲学
第三章 後期哲学と「脱我」
第七節 哲学的経験論
第八節 「なぜ」の問い
第九節 積極哲学
第二部 ハイデッガーの思惟と「放下」
第一章 初期の思惟における「放下」の前形態
第十節 有の問いの地盤としての現有
第十一節 先駆的覚悟性
第十二節 初期の思惟の挫折
第二章 「転回」における「放下」への歩み
第十三節 形而上学の根底への歩み戻り
第十四節 「なぜ」の問い
第十五節 ニーチェ講義における意志の解釈
第三章 後期の思惟と「脱我」
第十六節 「放下」の場所の究明
第十七節 「放下」の展開
第十八節 「放下」の安らぎ
第三部 脱我と放下
第十九節 二つの思惟の相似
第二十節 二つの思惟の相違
第二十一節 東方の思惟への一顧
余論 東洋的「放下」 道元とハイデッガーの思惟に寄せて
引用文献目録
2 瞬間と場所 シェリングとハイデッガーの思惟より
一 ハイデッガーの経験と神の問題 近代の哲学と連関して
二 後期シェリングの弁証法 弁証法の問題と根源
三 直観の場所 直観概念の破壊
余論 「マリア戴冠図」と「出山釈迦図」 「瞬間」について
あとがき
人名索引
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大橋 良介
1944年生まれ。哲学者、美学者。元大阪大学教授、京都工芸繊維大学名誉教授。京都大学文学部哲学科卒、ミュンヘン大学文学部哲学科博士課程修了。哲学博士。著書に、『「切れ」の構造――日本美と現代世界』 『西田哲学の世界――あるいは哲学の転回』『悲の現象論・序説――日本哲学の六テーゼより』『聞くこととしての歴史――歴史の感性とその構造』『日本的なもの、ヨーロッパ的なもの』(増補版)『感性の精神現象学――ヘーゲルと悲の現象論』『西田幾多郎――本当の日本はこれからと存じます』などがある。 -
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【内容紹介・目次・著者略歴】
人間活動の総体を、その全体輪郭と基本骨格そして各部分の相互連関について原理論的角度から分析し、人間世界の構造と意味を考察。
【目次より】
目次
まえがき
序篇 文化・文明と人間・活動‐体系
第一篇 目的・活動‐体系
第一章 価値・活動‐体系
第一節 価値の信奉 宗教
第二節 価値の創造 芸術
第三節 価値の逹成 倫理、教育
第四節 価値の擁立 国家
第五節 四種‐価値活動:多元‐協律
第二章 認識・活動‐体系
第一節 事象一般の認識 言語
第二節 人間事象の認識 文学、歴史
第三節 事象の法則の認識 科学、学問
第四節 事象の原理の認識 哲学
第五節 四種‐認識活動:多元‐協律
第三章 機能・活動‐体系
第一節 全体運営の機能 政治、法律
第二節 関係運営の機能 社会、コミュニケーション
第三節 個体運営の機能 経済、技術
第四節 三種‐機能活動:多元‐協律
第二篇 脱‐目的・活動‐体系
第一章 脱‐目的・活動‐体系 遊戯、スポーツ
結篇 四種・活動‐体系:多元‐協律
補論 現代諸思潮の検討
一 ガイア、エントロピー、エコロジー、バイオ、生命倫理学
二 環境造型、都市計画、サウンド・スケープ理論、ジオ・ソシオロジー
三 情報、知識産業、メディア、コンピュータ、人工知能
四 無意識、トランス・パーソナル
五 ポスト・モダーン
六 都市論
七 梅棹文明学
付論 基礎概念の検討
一 文化と文明
二 生活様式、生の様式、行為様式、存在様式
三 自己実現、存在成就
四 意味の体系、意味の現成
あとがき
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中田 光雄
1939年生まれ。哲学者。筑波大学名誉教授。
東京大学教養学部教養学科フランス分科卒、同大学院人文科学研究科比較文学比較文化博士課程中退、パリ大学大学院哲学科博士課程。著書に、『抗争と遊戯』『文化・文明』『政治と哲学』『現代を哲学する』『正義、法-権利、脱-構築』『哲学とナショナリズム』『現代思想と<幾何学の起源> 』『差異と協成 』『創造力の論理 -テクノ・プラクシオロジー序論』など、
訳書に、シモーヌ・ヴェイユ『前キリスト教的直観、人格と聖なるもの(著作集第2巻)』シモーヌ・ヴェーユ『科学について』などがある。 -
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【内容紹介・目次・著者略歴】
【目次より】
第一部
一 武田泰淳の滅亡感について
二 三島由紀夫の死と思想
三 『金閣寺』と例外者の立場
四 死という同伴者 井上靖『化石』について
五 椎名麟三と遠藤周作
六 私の芥川龍之介像
七 近代人の性格喪失 夏目漱石『坑夫』について
第二部
一 人間への絶望と希望 フランクル『夜と霧』について
二 ジイドの心の両極性について
三 トルストイ『アンナ・カレーニナ』における死の問題
四 ドストイエフスキイの世界
五 完全な美しい人間の形象 『白痴』のムイシュキンについて
六 ドストイエフスキイにおける生と死の問題
七 ドストイエフスキイにおける愛の問題
あとがき
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久山 康
1915~ 1994年。哲学者、宗教学者。関西学院大学元院長、同名誉教授。京都帝国大学文学部哲学科卒。
著書に、『自然と人生』『現代人と宗教』『近代日本の文学と宗教』『落暉にむかいて』『文学における生と死』『四季折りおりの歌 現代の秀句・秀歌の鑑賞』『人間を見る経験』『ヨーロッパ心の旅』『人に会う自己に会う』など、
訳書に、キェルケゴール『愛は多くの罪を掩ふ』キエルケゴール『野の百合・空の鳥』『キエルケゴールの日記』などがある。 -
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【内容紹介・目次・著者略歴】
『文心雕龍』は500年頃、劉キョウによって著わされた中国文学史上稀有な体系的文学理論の書である。儒道仏三思想の混在と思われがちな『文心雕龍』の、背後から支える一貫した論理とは何か。その根本的思考様式を、文学原論である冒頭五篇の検討を中心に解明、内容の充実よりも形式美を追求する六朝期の創作状況を批判した同時代人劉キョウの危機意識の根幹に、文章は現象世界同様に「道」が自ずと表れたものであるとの文章観があったことを描き出し、今後の研究がふまえるべき基礎理解を提供する、わが国初の本格的専著。
【目次より】
はじめに
第一章 奈良・平安時代(七一〇~―一九一)
一 『日本國見在書目録』
二 『懐風藻』
三 『文鏡秘府論』
四 『古今和歌集』眞名序
第二章 鎌倉・室町時代(一―九二~一五七三)
一 書冩本『五行大義』の紙背の引用
第三章 安土・桃山・江戸時代(一五七四~一八六七)
一 藤原惺窩『文章逹徳綱領』
二 日本最初の『文心雕龍』の版本
三 敬首和上『典籍概見』
四 齋藤正謙『拙堂文話』
五 海保漁村『漁村文話』
むすびにかえて
あとがき
初出誌一覧
江戸時代以前の日本における『文心雕龍』受容の歴史・略年表
日本における『文心雕龍』関係著書論文目録
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門脇 廣文
1950年生まれ。慶應義塾大学文学部文学科中国文学専攻卒業。東北大学大学院文学研究科博士後期課程中国学専攻単位取得。博士(文学)。大東文化大学学長。
著書に、『文心雕龍の研究』『洞窟の中の田園』などがある。 -
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【内容紹介・目次・著者略歴】
存在神論や根源悪の問題を突破した脱在論の構築を志向しつつ、物語り解釈から、他者論さらに相生論の地平を披く。間・辺境を越境する旅路に読者を誘う思想的試み。
地球化時代の現代、われわれはどのような危機と虚無の只中にあるのか。人間には明るい和解と共生の未来が開かれているのか。本書は前著『他者の甦り』の提起した問いを引き継ぎ、存在神論や根源悪の問題を突破した脱在論の構築を志向しつつ、物語り解釈から、他者論さらに相生論の地平を披く。間・辺境を越境する旅路に読者を誘う思想的試み。
アウシュヴィッツ的現代の悲劇を脱出する思想的方策、すなわち存在論を突破した脱在論「エヒイェロギア」の構築を目指す。まず、エヒイェロギアがどのようにヘブライ旧約物語りから誕生するかという前著のテーマを解説した上で、他者に関わる物語り群の解釈を通し、他者論の地平を考究する。ギリシア古典のオイディプスに見られる人間の悪なるもの、旧約における預言者エリアの絶望と再生のドラマや新約におけるイエスの譬え、そして西洋中世において破壊的力を持つとともに他者とのかけがえのない出会いをもたらすとされた恋愛論を取り上げ、そこに脱在「エヒイェ」の文学的な展開を示す。さらにその展開のエネルギーが日本へも及び、宮沢賢治や石牟礼道子の文学と生に現成していることを、作品の読解により探究、近代化がもたらした社会問題を思想的観点から論じる。閉塞化する大きな物語を脱し、それらの間、辺境を放浪する旅路に読者をいざなう希望のメッセージ。古典テキストの語りえざる声に耳を傾ける本書の姿勢は、古典論としても重要な示唆を与えよう。
【目次より】
序
目次
第一部 アウシュヴィッツの審問を前に 物語り論的解釈からヘプライ的脱在論(エヒイェロギア)へ
第一章 和解と相生への荊棘的途行き 小さな物語りとエヒイェロギアに向かって
第二章 「アブラハム物語り」の現代的地平 自同性の超克・脱在(ハーヤー・エヒイェ)と自他相生の物語り
第二部 物語りに働くエヒイェと他者の地平 差異化を生きる放浪の人物群
第三章 無なる荒野に咲く花 オイディプスとホセア
第四章 唯一神から「残りの者」へ 預言者エリアの物語り
第五章 イエスの譬え
第六章 恋愛の誕生 唯一・一回性ということ
第三部 地涌の菩薩たち 言葉を焚く賢治と石牟礼道子
第七章 宮沢賢治の修羅的菩薩像と相生協働態の諸相
第八章 たましい(魂・anima) への道 石牟礼文学から始める
註
むすびとひらき
初出一覧
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宮本 久雄
1945年生まれ。神学者、哲学者。東京大学名誉教授。専門は、古代・中世のキリスト教思想。東京大学文学部哲学科卒、同大学院修士課程修了。東京大学博士(学術)。和辻哲郎文化賞受賞。
著書に、『教父と愛智』『宗教言語の可能性』『「関わる」ということ』『福音書の言語宇宙』『他者の原トポス』『存在の季節』『愛の言語の誕生』『恨と十字架』『「ヨブ記」物語の今日的問いかけ』『いのちの記憶』『他者の甦り』『身体を張って生きた愚かしいパウロ』『旅人の脱在論』『ヘブライ的脱在論』『他者の風来』『出会いの他者性』『隠れキリシタン』など、
訳書に、V.ロースキィ『キリスト教東方の神秘思想』など多数ある。 -
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【内容紹介・目次・著者略歴】
政党をめぐる福沢諭吉・井上毅・陸羯南たちの思想的営為を、文化接触の問題として同時代の世界的文脈において考察し、明治政党論が含む豊かで多様な論点を鮮やかに提示する、政治思想史からの挑戦の書。
【目次より】
目次
凡例
序章
第一章 明治前半期における政党観の形成
第一節 明治十年代初頭における政党観 西欧の政党観の紹介
第二節 自由党における政党イメージ 伝統と西欧モデル
第三節 井上毅における政党観 「政党」と「政社」の別
第二章 福沢諭吉における政党内閣論の形成 明治一四年政変前後におけるイギリス政体論の変容と分岐
第一節 明治前半期における立憲政体論と政党の評価 「政党なき立憲政体」論の広がり
第二節 政党解釈における福沢の変化と『民情一新』以降の位置づけ 徒党から政党へ
第三節 イギリス政体論の変容と政党論 福沢諭吉と「イギリス派」の分岐
I 「イギリス派」における政体構想の分岐
II イギリス政体論の変容と政党の位置
III イギリスにおける政体論の再定義の試み
IV 福沢における政党内閣論と「近時文明」論の対応
第四節 明治政党論における福沢の位置
第三章 陸羯南における政党観の特質 初期議会前後を中心に
第一節 国民主義と政党
第二節 立憲政体における政党
第三節 政党内閣と内閣的政党
註
明治前半期政党関連翻訳著作一覧
あとがき
明治前半期政党関連年譜
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山田 央子
青山学院大学法学部教授。東京都立大学法学部卒。博士(政治学)(東京都立大学)。専門は日本政治思想史。
主著に、『明治政党論史』などがある。 -
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【内容紹介・目次・著者略歴】
中国の演劇は社会と深く結びつきつつ独自の表現様式を生み出した。本書は明清期の江南の伝奇戯曲に光を当て、この地域特有の宗族社会の組織理念が演劇空間でいかに表現され、多くの作品群を性格づけたかを問う。著者は宗族組織の内部構造を分析し、五十以上に及ぶ作品の梗概を通して、中国人の生活感情と演劇の社会的機能を明らかにする。
【目次より】
序説 元明間の祭祀演劇の変化とその社会背景 農村の宗族構成から見た展望
第一章 明代江南宗族の祭祀体系
序節 外神系祭祀と内神系祭祀の関係 安徽省徽州府歓県渾渡黄氏 第一節 外神祭祀 第二節 内神祭祀 第三節 小結
第二章 明代江南宗族の演劇体系
序節 祭祀演劇の環境 安徽省徽州府休寧県老洲呉氏 第一節 外神祭祀 第二節 内神祭祀 第三節 演劇統制 第四節 小結
第三章 清代江南宗族による外神祭祀演劇の再編成
序節 清代江南同族村落の祭祀組織の再編成 第一節 郷村の社廟演劇組織の再編成 第二節 市鎮の社廟演劇組織の再編成 第三節 文武科挙神に対する演劇組織の形成 第四節 小結
第四章 清代江南宗族による共同体規制演劇の強化
序節 江南宗族の共有地支配の発想 第一節 水源地保全禁約の演劇 第二節 貯水池保全禁約の演劇 第三節 墳山竹木保全禁約の演劇 第四節 宗祠・墓祠保全禁約の演劇 第五節 小結
第五章 清代江南宗族による宗祠演劇の拡大
序節 宗祠演劇拡大の背景 第一節 個別祖先に対する寿誕祭祀演劇 第二節 祖先群に対する季節祭祀の演劇 第三節 進主(祖先神位入祀)の演劇 第四節 科挙及第者の祀祖謝恩演劇 第五節 超幽追薦演劇 第六節 小結
第六章 社祭演劇における宗族の戯曲選好
序節 社祭演劇に対する宗族の期待 第一節 節婦類 第二節 孝子類 第三節 忠臣類 第四節 功名類 第五節 風情類 第六節 遊賞類 第七節 超幽類 第八節 小結
第七章 宗祠演劇における宗族の戯曲選好
序説 宗祠演劇に対する宗族の期待 第一節 頌類 第二節 大雅類 第三節 小雅類 第四節 風類 第五節 超幽類 第六節 小結
第八章(上)宗族演劇の戯曲世界 宗族内部の戯曲世界
序節 宗族の内部統制に関わる戯曲世界 第一節 慶寿類 第二節 伉儷類 第三節 誕育類 第四節 訓誨類 第五節 激励類 第六節 分別類 第七節 思憶類 第八節 捷報類 第九節 小結
第八章(下)宗族演劇の戯曲世界 宗族外部の戯曲世界
序節 宗族の対外交流に関する戯曲世界
第一節 訪詢類 第二節 遊賞類 第三節 宴会類 第四節 邂逅類 第五節 風情類 第六節 忠孝節義類 第七節 陰徳類 第八節 栄会類 第九節 小結
終章 宗族演劇の現段階
注引文献
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田仲 一成
1932年生まれ。中国演劇研究者。東京大学東洋文化研究所名誉教授。
東京大学法学部卒業、同大学大学院人文科学研究科中国文学専攻博士課程単位取得満期退学。文学博士。
著書に、『中国祭祀演劇研究』『中国の宗族と演劇 華南宗族社会における祭祀組織・儀礼および演劇の相関構造』『中国郷村祭祀研究 地方劇の環境』『中国巫系演劇研究』『中国演劇史』『明清の戯曲 江南宗族社会の表象』『中国地方戯曲研究 元明南戯の東南沿海地区への伝播』『中国鎮魂演劇研究』などがある。 -
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【内容紹介・目次・著者略歴】
湯顕祖「牡丹亭還魂記」について、先行研究では究明されてこなかった、作品と作者自身、そして受容者との関わりに視座を据え、後代における演変の様相をも視野に入れ、該書を総合的かつ複合的に読み解く試み。才子佳人の夢と現実、生と死を超越した情の結実を描いた萬暦年間の名品『牡丹亭還魂記』。それは湯顕祖の反骨精神から生まれ、古文辞派への反発や李しなどの明末思想に支えられたものであった。執筆意図、創作理念、さらに読書人や一般庶民層における受容史など、総合的視点からその戯曲演劇史上の位置づけを試みた労作。巻末に詳細な索引を付す。
【目次より】
序章 中國近世戯曲演劇史における『牡丹亭還魂記』の位相
第一章 『牡丹亭還魂記』における柳夢梅像の設定
第二章 『牡丹亭還魂記』における梅花の形象
第三章 『牡丹亭還魂記』における杜詩の受容
第四章 『牡丹亭還魂記』における集句詩について
第五章 『牡丹亭還魂記』における真と仮の問題
第六章 『牡丹亭還魂記』版本試探
第七章 馮夢龍『墨〓齋重定三會親風流夢伝奇』における『牡丹亭還魂記』の変改
第八章 清代における『牡丹亭還魂記』の演変
第九章 子弟書における『牡丹亭還魂記』故事の変容
結章 湯顕祖の創作理念とその影響
あとがき(初出誌一覧)
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根ヶ山 徹
1960年生まれ。山口大学人文学部中国文学科卒業、九州大学大学院文学研究科、その後北京大学に留学。山口大学人文学部長。専門は、中国近世戯曲演劇史。
著書に、『明清戯曲演劇史論序説 湯顕祖『牡丹亭還魂記』研究』などがある。 -
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【内容紹介・目次・著者略歴】
明清時代、文学の創作者・享受者の層は飛躍的に拡大すると同時に、作品にも実に様々な人びとが登場した。本書は、職業分化の進展したこの時代の文学を、身分・階層・職業別という独自の切り口で観察し、人びとと文学との関わりに焦点を当てる。著者は明末通俗文学の作者馮夢龍への関心を出発点に、白話小説を中心とする幅広い資料を探り、多様な視線が織りこまれた明清文学の魅力に迫る。作品の背景をなす社会の様相をも浮かび上がらせた文学的明清社会史ともいうべき、新しい文学史。
【目次より】
はじめに
一 本書の目的と構成
二 明清という時代
三 明清の文学
四 「俗」文学の時代
五 大衆化、大量化の時代
第一章 皇帝
一 「文」の主宰者としての皇帝
二 清代皇帝の文学
三 感傷的な皇帝像
四 遊ぶ皇帝
五 皇帝を描くリスク
六 皇帝に寄り添う影 宦官について
七 宦官のプラス面
八 文学作品中の宦官
第二章 受験生
一 読書人
二 士と庶
三 科挙の受験勉強
四 科挙の階段
五 試験場のありさま
六 合格すれば
七 科挙をめぐる小説
八 家庭教師のこと
第三章 官僚
一 科挙合格から
二 官僚の仕事
三 赴任途中の事故
四 官僚の身の危険
五 郷紳になる
第四章 農民
一 文学作品の中の農民
二 裁判文書に見える農民
三 農村の歌
四 農村の祭りと藝能
五 農民の物語
六 『紅楼夢』の農民
第五章 職人
一 文学の中の職人
二 工藝品の役割
三 玉職人の物語
四 園林を守る植木職人
五 歌の歌い手としての職人
第六章 商人
一 中国の士農工商
二 客商の場合
三 商人の伝記
四 詩を作る商人たち
五 中商人
六 小商人
第七章 医者
一 医者の地位
二 医者と文学
三 医者の詩、傳山の場合
四 小説に見える医者
五 『金瓶梅』の医者
六 笑話の中の医者
第八章 江湖の人々
一 江湖とは?
二 『水滸伝』 江湖の小説
三 小説の中の易者
四 旅藝人
第九章 奴僕
一 力を労する者
二 旅の道連れ
三 明末の奴変
四 阿寄の伝
五 奴僕の物語
六 悪しき奴僕
七 物語の中の婢
第十章 僧侶
一 明代の詩と仏教
二 清初における僧侶の詩
三 小説の中の僧侶
四 笑話の中の僧侶
五 破戒僧の肯定
参考文献
あとがき
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大木 康
1959年生まれ。中国文学・文化学者。東京大学東洋文化研究所教授。
東京大学文学部中国文学専攻卒、同大学博士課程単位取得退学。文学博士。専門は、明代の通俗文芸、出版文化、科挙制度と知識人。
著書に、『明末のはぐれ知識人』『不平の中国文学史』『中国明清時代の文学』『中国近世小説への招待』『中国遊里空間』『馮夢龍『山歌』の研究』『明末江南の出版文化』『原文で楽しむ明清文人の小品世界』『明清文学の人びと』『「史記」と「漢書」』 『中国明末のメディア革命』『冒襄と『影梅庵憶語』の研究』『蘇州花街散歩 山塘街の物語』『馮夢龍と明末俗文学』『明清江南社会文化史研究』など、
訳書に、彭見明『山の郵便配達』 『中国古典小説選12.笑林・笑賛・笑府他』『現代語訳 司馬遷 史記』(編訳)などがある。 -
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【内容紹介・目次・著者略歴】
柳宗元文学の根幹である寓言を対象に敗北・蘇生の意味を解き明かし、彼の否定への意志とその反語性を考察した力作。
【目次より】
序
第一編 敗者の美学
第一章 左遷の中の文学
一 柳宗元の生涯
二 〈柔外剛中〉と道への希求
三 絣文から古文への転換
四 困窮と文学
第二章 敗北の逆説 寓言論
一 社会への憤激
二 自戒のために
三 愚者の文学
四 理想と敗北
第二編 自然との対峙
第一章 「永州八記」について
一 「永州八記」の源流
二 「永州八記」と『水経注』
三 「永州八記」の構造
四 「滸黄渓記」の誕生
第二章 山水詩 宗教から文学への転回
第一節 永州前期の山水詩
一 不遇な現実と山水遊覧
二 慰めの世界を求めて
三 消えない憂愁
四 高所からの眺め
第二節 永州後期の山水詩
一 表層と深層の逆説
二 孤高の思索者 「寂霙」をめぐって
三 「漁父歌」の系譜
四 宗教感情の変容
五 低所からの眺め
第三章 草木を植えるうたの位相
一 永州時代について
二 柳州時代について
三 草木を植えるうたの変遷(一) 漢魏六朝時代
四 草木を植えるうたの変遷(二) 唐代
五 『楚辞』の継承と超克
第三編 古文家の絆
第一章 文学論のめざすもの
第一節 柳宗元の文学論
一 文学の理念
二 文学の機能
三 文学の効用 「社会教化説」と、芸術性の追求
四 文学の動機
五 文学の地位 「代償行為論」「文学自立論」
六 創作論
七 文学の評価
第二節 唐代古文家の文学論
第二章 韓柳友情論
一 がまを食べるうた
二 師道のあり方
三 ユーモア文学礼讃
四 仏教との関わり
五 韓愈「順宗実録」の成立とその意義
第四編 否定の深層
第一章 「非国語」について
一 「文采」と「大中の道」 思想と文学の本質
二 「非国語」の内容
三 『国語』批判の根拠
四 文学の源泉としての『国語』
五 「非国語」と陸淳『春秋微旨』
第二章 自己処罰の文法
一 柳宗元の弁明(一) 許孟容への手紙
二 受難者の群像
三 柳宗元の弁明(二) 楊憑への手紙ほか
四 自責の文学
五 劉萬錫の弁明
六 柳宗元の設論
第三章 飛べない鳥
一 『詩経」と「楚辞』について 加害者の視点から被害者の視点へ
二 漢魏六朝詩について
三 唐詩について
四 柳詩の飛べない鳥
結
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松本 肇
1946年生まれ。中国文学者。東京教育大学大学院博士課程。専門は、中国古典文学。元筑波大学大学院教授。
著書に、『柳宗元研究』『唐宋の文学』『春秋戦国の処世術』『唐代文学の視点』などがある。 -
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【内容紹介・目次・著者略歴】
経済学者10名の業績と人物に光を当て経済学の歴史を分析、現代の理論が背景に宿す豊かな水脈を明らかにした第一級の理論家による評伝。
【目次より】
まえがき
I 古典派の二人の巨人
アダム・スミス没後二〇〇年
カール・マルクス
II 近代経済学の創始者たち
ウィリアム・スタンレー・ジェヴォンズ
レオン・ワルラス
フランシス・イシドロ・エッジワース
ヨーゼフ・アロイス・シュンペーター
III ケンブリッジ群像
マーシャル『経済学原理』再訪
ピグウ教授没後四〇年
ジョン・メイナード・ケインズ
哲学者ケインズ
経済学者フランク・ラムゼー
初出一覧
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福岡 正夫
1924年生まれ。経済学者。慶應義塾大学・宇都宮共和大学名誉教授。慶應義塾大学経済学部卒業。
著書に、『経済原論 ミクロ分析』『経済学の考え方』『一般均衡理論』『均衡理論の研究』『ゼミナール経済学入門』『貨幣と均衡』『経済学と私』『ケインズ』『歴史のなかの経済学 一つの評伝集』『均衡分析の諸相』『経済学わが道』『厚生経済学の理論』(共著)など、
訳書に、O.ランゲ『価格伸縮性と雇傭』(共訳)ロバート・M.ソロー『資本理論と経済成長』(共訳)ソロー『資本成長技術進歩』(共訳)ジョン・ヒックス『資本と成長』(共訳)ポール・サムエルソン『経済学と現代』アロー,ハーン『一般均衡分析』(共訳)マーク・ブローグ『ケンブリッジ革命』(共訳)ジャッフェ『ワルラス経済学の誕生』(共編訳)ロバート・ギボンズ『経済学のためのゲーム理論入門』(共訳)J-M.グランモン『貨幣と価値』J・A・シュンペーター『経済分析の歴史』(共訳)などがある。 -
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【内容紹介・目次・著者略歴】
カロリング期荘園制の所領明細帳に基づく研究を中心に、中世社会経済史を専門としてヨーロッパ学界でも活発に発言している著者による比較史の勧め。中世史学の本場ベルギーに留学してジェニコから歴史学の真髄を学び、フルフュルストなどとともに中世初期農村史の見直しを進めてきた著者は、国家や文化の枠に囚われない具体的な比較を志す。2000年夏のオスロで開かれた国際歴史学会議のラウンドテーブル「比較史。モデルと方法」での報告を先頭に11編を収録。
【目次より】
序言 本書成立の経緯
第I部 比較史の現在
第一章 比較史の現在 第一九回国際歴史学会議に向けて
第二章 比較史の現在(続) 第一九回国際歴史学会議での論調から
第三章 国際比較中世史料論の現在 熊本シンポジウム『日英中世史料論』をめぐって
第II部 ヨーロッパ中世から
第四章 イギリス中世初期社会経済史への新しい視角 ヨーロッパ大陸との比較から
第五章 中世荘園制の形成におけるイングランドと大陸 フェイスの新著をめぐって
第六章 個別発見貨の意味 イギリス中世古銭学による問題提起と所領明細帳研究への波及
第七章 収穫率についての覚書 九世紀大陸と一三世紀イギリスの史料から
第III部 広い世界へ
第八章 比較都市史研究の新しい動向 共同研究・国際会議『イスラムの都市性』をめぐって
第九章 古銭学・貨幣史の東と西
第一〇章 封建制概念の現在 第二回日英歴史家会議に向けて
第一一章 市場史の射程 第六五回社会経済史学会共通論題結論
あとがき
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森本 芳樹
1934~2012年。西洋史学者。九州大学名誉教授。専門は、西洋中世の経済史。
東京大学経済学部卒業、同大学院博士課程修了。経済学博士。
著書に、『西欧中世経済形成過程の諸問題』『中世農民の世界。甦るプリュム修道院所領明細帳』『比較史の道 ヨーロッパ中世から広い世界へ』『西欧中世形成期の農村と都市』(『西欧中世初期農村史の革新。最近のヨーロッパ学界から』などがある。 -
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【内容紹介・目次・著者略歴】
司法試験に好個のテキストとして評判の高い著者の≪民法講義シリーズ≫総則篇。二訂版では大改正がなされた成年後見制度の叙述がいっそう充実し、消費者契約法、特定非営利活動促進法、中間法人法など関連諸法律の成立にも充分目が配られ、すべての項目について大幅な加除・修正がほどこされた。
【目次より】
二訂版について 初版まえがき 改訂版について
第一章 自然人
第一節 権利能力
第二節 判断能力不十分な者の保護制度
第二章 法人
第一節 組合
第二節 公益社団法人
第三節 公益財団法人
第四節 法人一般について
第三章 契約ないし法律行為
第一節 序説
第二節 内容を理由とする契約の無効
第三節 表示者が自己の意思表示によって拘束される範囲
第四節 契約の無効と取消
第五節 法律要件一般について
第四章 代理
第一節 総説
第二節 代理権
第三節 代理行為
第四節 代理行為の効力
第五節 代理に類似した諸概念
第五章 時効
第一節 序説
第二節 取得時効
第三節 消滅時効
第四節 時効制度についての総論
第六章 むすび(民法総論)
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鈴木 禄弥
1923~ 2006年。法学者。東北大学名誉教授、東海大学客員名誉教授。東京大学法学部法律学科卒業。法学博士(東京大学)。専門は民法。法学博士(東京大学、1961年)
著書に、『民法総則講義』、『物権法講義』、『債権法講義』、『親族法講義』、『相続法講義』などがある。 -
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【内容紹介・目次・著者略歴】
物権法の研究に独自の体系を築いた著者が多年にわたる研究過程でものした論稿(担保物権法を除く)を集大成したもの。
【目次より】
はしがき
第一章 財産権
第一節 現代における財産と財産権
第二節 財産法における「権利濫用」理論の機能
第三節 土地収用と所有権
第四節 フランス法における不動産委棄の制度
第五節 物権と債権のわけ方
第二章 物権変動
第一節 所有権移転
第二節 所有権の捲き戻し的変動
第三節 民法一七七条の「対抗スルコトヲ得ス」の意味
第四節 即時取得
第五節 共同相続と物権変動
第三章 占有権
第一節 占有訴権制度の存在理由
第二節 「平穏な占有」ないし「強暴な占有」
第三節 占有権の相続
第四章 用益物権
第一節 制限借地権
第二節 地上権
〔地上権の内容〕〔地代の支払義務〕〔相隣関係の規定の準用〕〔地上権の存続期間〕〔収去権〕〔区分地上権〕
第三節 区分所有建物敷地の借地権準共有について
第四節 もと一筆の土地の一部の譲渡ないし転貸と囲繞地通行権
第五節 抵当権に劣後する用益権の処遇
補注
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鈴木 禄弥
1923~ 2006年。法学者。東北大学名誉教授、東海大学客員名誉教授。東京大学法学部法律学科卒業。法学博士(東京大学)。専門は民法。法学博士(東京大学、1961年)
著書に、『民法総則講義』、『物権法講義』、『債権法講義』、『親族法講義』、『相続法講義』などがある。 -
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【内容紹介・目次・著者略歴】
古代日本の二大画期・大化改新と鎌倉幕府の諸問題につき、法制史の立場よりする画期的な論文10編を収める。
【目次より】
増補版序
序
第一 大化改新の研究 大化改新より大寶律令の制定まで
第二 東國と西園 上代および上世における
第三 鎌倉幕府職制二題
一 征夷大将軍と源頼朝
二 文治守護職と總追捕使
第四 再び「征夷大将軍と源頼朝」について
第五 鎌倉幕府の成立時期
第六 鎌倉幕府の成立 文治の守護と地頭について
第七 大犯三箇條 鎌倉時代の守護の櫂限の研究
第八 東醐と西國 鎌倉時代における
第九 鎌倉幕府政所設置の年代
第一〇 鎌倉幕府成立期の二つの問題 文治地頭職と幕府裁判権
第一一 吾妻鏡文治三年九月十三日條所載のいわゆる北條時政奉書について 石井進氏の批判にこたえて
附録
第一 中世の訴訟法史料二種について
序言
一 沙汰未練書
二 庭訓往来
第二 日本法制史學八十八年 東京大學における
第三 中田博士の法制史の比較研究法について
あとがき
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石井 良助
1907-1993年。東京帝国大学法学部法律学科卒業。東京大学教授を務めたのち、東京大学名誉教授。専門は日本法制史。
著書に、『中世武家不動産訴訟法の研究』『日本法制史概説』『日本不動産占有論』『天皇 天皇統治の史的解明』『日本史概説』『大化改新と鎌倉幕府の成立』『江戸の刑罰』『江戸の離婚 三行り半と縁切寺』『吉原 江戸の遊廓の実態』『江戸町方の制度』『略説日本国家史』『日本婚姻法史』『日本団体法史』『近世関東の被差別部落』『民法典の編纂』『日本相続法史』『近世取引法史』『天皇』『近世民事訴訟法史 正続』『日本刑事法史』など多数ある。 -
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【内容紹介・目次・著者略歴】
法史学は学問として生存する価値をもっているのか。ナチスの暴虐により決定的な打撃を受けた著者の、法史学再生の書。
【目次より】
凡例
法史学の存在価値
序論
第一章 歴史学の一分野としての法史学
第二章 法学の一分野としての法史学
第三章 歴史学および法学に対する法史学の寄与
第四章 法史学の生存価値について
第五章 法原理としての首尾一貫性について
結語
訳注
訳者あとがき
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ミッタイス,H
1889~1952年。ドイツの法制史家。ハイデルベルク大学、ミュンヘン大学、ベルリン大学で教授を歴任。専門は、ヨーロッパの比較法史、法制史。
著書に『封建法と国家権力』『中世盛期の国家』『自然法論』『ドイツ法制史』『ドイツ私法史』 『法制史の存在価値』などがある。 -
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法的類型論の混迷が実定法解釈論にも影を落としている現在の閉塞状況を打破すべく、認知科学における「パタン」というキーワードに注目し新しい視角から類型論を分析した本書は、言語理論・認識論・科学方法論などの古い概念枠組を越えて従来の類型を可能な限りこのパタンに置き換え、立法者・法解釈学者・裁判官の夫々の法思考の構造的相違と相互の連関を明快に指し示す。基礎法/実定法専攻者のみならず司法実務家にとっても必読の書。
【目次より】
はしがき
はじめに
第一章 問題状況と基本視角
第一節 現在の問題状況
第二節 本書の基本視角
第二章 法律学的思考(法思考)とパタン 大陸法系を中心として
第一節 本書の狙い
第二節 類型とパタンの置き換え
第三節 法システムの形成
第四節 全体の見取り図
第三章 立法における法思考
第一節 序
第二節 立法におけるシステムの構造形成の問題
第三節 要素としての法命題概念の形成の問題
第四節 要約
第四章 法解釈学の法思考
第一節 序
第二節 法内容システム
一 正常現象の場合 二 変則現象の場合
第三節 法学上の自由な概念
第四節 法学上の自由なシステム
第五節 要約
第五章 裁判官の法適用
第一節 序
第二節 パタン・マッチングとしての裁判官の法適用
第三節 素人の法適用との比較、機械との比較
第四節 個々の法概念とパタンとの関係
第五節 要約
第六章 実用面での諸帰結
第一節 利益コンフリクトのパタンと方法論の段階構造
第二節 法から実生活ヘ 「生活類型」
第三節 漸増概念
第四節 法的パタンの万能性?
第七章 英米のケース・ローと類型論
第一節 ラートブルフ
第二節 レイシオ・デシデンダイ
第三節 動態的比較方法論の試み
第四節 結論
第八章 法理論における類型
第一節 法理論
第二節 法制史と比較法
第三節 法学上の基本概念
第九章 最近の代表的類型論の検討
第一節 序
第二節 ラーレンツとレーネン
第三節 アルトゥール・カウフマンとハッセマー
第四節 禁欲論 リュタースからの批判
第五節 検討
第十章 クーレンの学説の紹介と検討〔第九章補論〕
第一節 問題の所在とテーマの限定
第二節 クーレンの学説の概要と論評
第三節 ヘンペルとオッペンハイムの学説への若干のコメント
第四節 結び
終章 総括と展望
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青井 秀夫
1943年生まれ。法学者、法哲学者。東北大学名誉教授。京都大学法学部卒業、同大学院法学研究科博士後期課程中退。法学博士。専門は、法学方法論、法理論。
著書に、『法理学概説』『法思考とパタン』『法理学の諸問題』(共著)『法と法過程』(共著)『医療・医学研究における倫理の諸問題』(共著)『法思考とパタン』『遺伝子工学時代における生命倫理と法』(共著)『刑事法学の現代的課題』(共著)などがある。 -
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【内容紹介・目次・著者略歴】
「無」という概念を、自己否定の徹底が自ずから根底的な自己肯定へと至る事態と見做し、主に禅を題材にして意味、言語、意識などの角度から人間存在の根源事象を探った野心作。禅の原典テキストまで遡り精確な文献解釈を行いつつも、そこに表れるものを宗教経験の事柄として生きた姿を吟味、さらに西洋神秘主義など他の宗教経験との比較を通じて禅の特殊性と普遍性を浮き彫りにする。
【目次より】
序論 本書の目的
第一章 肯定としての無 禅言語の二つの次元
はじめに
第一節 牛頭宗における「無」
第二節 無が無でなくなる構造
第三節 即非の論理と空の次元
おわりに
第二章 禅言語の逆説構造 ウィトゲンシュタインの規則論を手がかりに
はじめに
第一節 問いが発せられる条件
第二節 対法と事物一般の相対化
第三節 意外性の感覚
おわりに
第三章 宗教経験と悟り ウィリアム・ジェイムズと白隠との比較から
はじめに
第一節 ジェイムズにおける「意識の神秘的状態」
第二節 「実在の感覚」と見性
第三節 「無」についての諸解釈
第四節 実在性の空解
おわりに
第四章 見性の心理構造 白隠を中心に
はじめに
第一節 見性に先行する条件
第二節 見性の諸特徴
第三節 自らを信じるという問題
第五章 臨済の「無事」について 悟りと空の経験
はじめに
第一節 開悟の経験の内実
第二節 絶対無と空
第六章 禅と本覚 『大乗起信論』における所説をめぐって
はじめに
第一節 『大乗起信論』の本覚思想の内容
第二節 本覚と頓悟との関係 『起信論』から禅ヘ
第三節 空寂知としての頓悟 宗密の荷沢禅解釈
第七章 荷沢神会の「衆生心」について 禅における自然と頓悟の問題
はじめに
第一節 荷沢神会における「衆生心」の概念
第二節 禅における頓漸の実際
おわりに
付論 デウス・空・救済 不干斎ハビアンの思想について
あとがき
初出一覧
参考文献
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冲永 宜司
1969年生まれ。哲学者。帝京大学教授。京都大学大学院人間・環境学研究科博士後期課程修了。博士(人間・環境学)。専門は、哲学、宗教哲学。
著書に、『無と宗教経験』『始原と根拠の形而上学』などがある。 -
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【内容紹介・目次・著者略歴】
「無底」とは三位一体の神の根源を、ドイツ神秘主義者ヤーコプ・ベーメがなにものかによって根拠づけることのできない「無底」とした。その無底と悪はどんな関係があるのかに迫る。
【目次より】
第一部
一 ニコラウス・クザーヌスにおける神概念の進展
二 同一性と非他者
三 自由の問題 ニコラウス・クザーヌスに関説して
四 “Theologia Deutsch” における合一とまねび
五 ドイツ神秘主義の詩人ジレジウス
第二部
一 悪霊につかれしもの
二 奇蹟の否定
三 晩餐の話
四 幻を見る
第三部
無底と悪 序説
あとがき
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松山 康國
1928年生まれ。宗教哲学者。京都大学大学院文学研究科宗教学専攻博士課程修了。文学博士。関西学院大学名誉教授。
著書に、『風についての省察』『宗教哲学の新しい可能性』、
訳書に、『ベーメ小論集』(共訳)『非他なるもの』『パウロ』などがある。 -
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【内容紹介・目次・著者略歴】
ドイツ神秘主義の掉尾を飾る体系的思想家であり、ルネサンス期におけるドイツ自然哲学思想の大成者、のちの経験主義やドイツ観念論に多大な影響を与えたヤーコプ・ベーメの生涯と事蹟、その思想を余すところなく開示する。
【目次より】
まえがき
第一部 ヤーコプ・ベーメの生涯と事蹟
第一章 J・ベーメの生涯と事蹟
第二部 無底と意志‐形而上学
第二章 無底・意志・自然 J・ベーメの意志‐形而上学について
第三章 J・ベーメにおける神と世界創造 自然の「七つの性質」をめぐって
第四章 J・ベーメにおける創造と悪の起源
補章 自由と悪 J・ベーメの「無底」をめぐって
第三部 ヤーコプ・ベーメの思想的背景
第五章 ルネサンスの自然観について N・クザーヌスからJ・ベーメヘ
第一節 ルネサンスという時代
第二節 「自然」への関心
第三節 ルネサンス的自然認識の三つの方向
第四節 ルネサンス的自然の原像 N・クザーヌス
第五節 ドイツ自然哲学の特質 パラケルスス
第六節 ドイツ自然哲学の大成 J・ベーメ
第七節 結び ルネサンス自然観の特質
第六章 J・ベーメとグノーシス主義
はじめに
第一節 ベーメにおける「知」の根本性格
第二節 神的本質と神的創造
第三節 天使の創造とルチフェルの堕落
結び
第七章 ベーメとシェリング 神・自然・無底をめぐって
第四部 ベーメ断想
1 『アウローラ』について
2 ゲルリッツ紀行 J・ベーメの生地をたずねて
参考文献
初出一覧
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薗田 坦
1936-2016。哲学者・宗教学者。専門は西洋近世哲学史・宗教哲学。文学博士。京都大学名誉教授、仁愛大学名誉教授。
著書に、『〈無限〉の思惟 ニコラウス・クザーヌス研究』『クザーヌスと近世哲学』『親鸞他力の宗教 ドイツ講話集』『現代の人間と仏教 仏教への道』『無底と意志-形而上学 ヤーコプ・ベーメ研究』などがある。 -
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【内容紹介・目次・著者略歴】
民法典やテキストの叙述順序を大きく変更し、読者に定評の担保物権法を含む物権法の概説書。民法典自体の改正、新立法、判例変更、関連法令の改正(平成一九年施行の信託法まで対応)に伴い、今般、大幅に改訂がなされた。
【目次より】
五訂版について 追記 初版まえがき 改訂版について 二訂版について 三訂版について 四訂版について
第一章 所有権
第一節 総説
第二節 所有権にもとづく請求権
第三節 所有権の原始取得
第四節 共同所有
第二章 占有
第一節 占有の効力、その一 占有訴権
第二節 占有の効力、その二 本権との関係
第三節 占有制度の観念化
第四節 占有における意思の要素
第五節 準占有
第三章 物権変動
第一節 総説
第二節 法律行為による不動産物権変動
第三節 不動産物権変動と対抗問題
第四節 動産の物権変動
第五節 明認方法
第六節 公信の原則
第四章 担保物権
第一節 抵当権
第二節 質権
第三節 権利移転過程型担保制度の総論
第四節 仮登記担保
第五節 譲渡担保
第六節 売渡担保
第七節 所有権留保
第八節 物的担保制度の多様化
第九節 留置権
第五章 物権の性質
第一節 総説
第二節 物権の効力
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鈴木 禄弥
1923~ 2006年。法学者。東北大学名誉教授、東海大学客員名誉教授。東京大学法学部法律学科卒業。法学博士(東京大学)。専門は民法。法学博士(東京大学、1961年)
著書に、『民法総則講義』、『物権法講義』、『債権法講義』、『親族法講義』、『相続法講義』などがある。 -
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【内容紹介・目次・著者略歴】
〈人間が世界に赴きそこに住まう〉ことは、状況を真であるとして受け入れ、その状況に対応して何ごとかをもくろむという、志向性の仕組みによって可能になる。この本で著者は、志向性の仕組みを、私と他者とがともに参与し批判的対話を交わす「理由の空間」として解放し、人間的自由の根拠とその制約を明らかにする。アウグスティヌスやカントといった西洋哲学の伝統の深部へと遡り、アンスコム、デイヴィドソンらの分析哲学の論争へと越境しながら、フッサールとハイデガーの現象学的思考を現代によみがえらせる。
【目次より】
序論 志向性と「理由の空間」
1 表象主義1・表象主義2・反表象主義
2 志向性の二つの性格
a コミットメントとしての志向性
b 全体論的に成立する志向性 「理由の空間」
3 より根源的な志向性?
4 志向性と他者
5 この本の各章の成り立ちについて
一章 知覚的志向性と生活世界 現象学は何をもたらしたのか
1 知覚的経験の両価性
2 信念・直観・意味
3 知覚的志向性の概念の展開
a 『論理学研究』
b 『イデーン I』
c 『受動的綜合の分析』
4 志向性概念に基づいた「生活世界」の成立
二章 志向性と言語
1 言語は志向性に依存するという考え方 フッサールとサール
2 志向性は言語に依存する サール批判
a 意図の記述
b 信念の表明
c 信念の組織化
三章 言語についての規範主義の擁護
1 現代の認知意味論からの挑戦
2 解釈論的規範主義とは何か
3 認知意味論の客観主義批判は、解釈論的規範主義には当てはまらない
四章 意図の自立性をめぐって
1 二つの問題
2 意図の弱い自立性 アンスコムの場合
3 意図の強い自立性ヘ デイヴィドソンの場合
4 目的論による意図の理解
五章 ハイデガーによる「理由の空間」の拡張
1 存在論の三つの問い
2 存在論的ア・プリオリ カントからハイデガーへ
3 「理由の空間」としての世界内存在の構成
a 道具的存在者
b 現存在 行為者
c 事物的存在者
六章 表象的志向性批判
1 アウグスティヌスと現象学
2 『三位一体論』における知覚論
3 知覚と行為
4 『告白』の時間論再考
あとがき
註
文献
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門脇 俊介
1954~2010年。哲学者。東京大学大学院総合文化研究科教授。東京大学文学部哲学科卒業、同大学院博士課程修了。専門は、フッサール、ハイデッガー。
著書に、『破壊と構築 ハイデガー哲学の二つの位相』『『存在と時間』の哲学』『現代哲学の戦略 反自然主義のもう一つ別の可能性』『フッサール 心は世界にどうつながっているのか』『理由の空間の現象学 表象的志向性批判』『現代哲学』など、
訳書に、アルヴァ・ノエ『知覚のなかの行為』(監訳)ピーター・ストローソンほか著『自由と行為の哲学』(編監訳)マルティン・ハイデガー『アリストテレスの現象学的解釈・現象学的研究入門』(共訳)ヒューバート・ドレイファス『世界内存在 『存在と時間』における日常性の解釈学』(監訳)マイケル・ブラットマン『意図と行為 合理性、計画、実践的推論』(共訳)などがある。 -
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【内容紹介・目次・著者略歴】
江戸時代・明治初期、政治の困難・危機に際し、為政者はその克服のため強い指導力を発揮して改革を断行した。その際広く民意を聴き、改革政治の参考に資せんとしてしばしば利用されたのが目安箱である。「請願」・「行政改革」・「内部告発」諸制度の前史をなし、官僚統制による統治に大きな役割を果たした目安箱の実態を解明し、その歴史的意義を浮き彫りにした画期的業績。
【目次より】
第一章 江戸時代の目安 「訴えの保障」とその意義
第一節 序
第二節 目安箱の設置状況
第一項 幕府 第二項 藩 第三項 小括
第三節 目安箱に投書して訴えることが認められた事項
第一項 政治に対する提言・意見 第二項 役人の違法・不当な行為・措置についての訴え 第三項 犯罪の申告 第四項 人物についての情報提供 第五項 小括
第四節 目安箱による「訴えの保障」の仕方
第一項 投書して訴えることを認められた者 第二項 投書する場所 第三項 投書可能日、訴状点検日 第四項 記名 第五項 投書して訴えることが認められなかった事項 第六項 小括
第五節 目安箱に投書された訴えの処理
第一項 幕府 第二項 藩 第三項 小括
第六項 目安箱による「訴えの保障」の実態
第一項 広範な人々による投書 第二項 かんばしくない投書状況 第三項 訴えが受けいれられた投書 第四項 訴えの効果 第五項 小括
第七節 目安箱による「訴えの保障」の意図
第一項 目安箱による「訴えの保障」の背景 第二項 困難・危機打開、新政展開と目安箱による「訴えの保障」の意図 第三項 小括 帰服と包摂による挙国一致
第八節 結び
第二章 田原藩の目安箱制度 紛争処理手続の考察
第一節 序
第二節 田原藩の目安箱
第一項 目安箱の設闘、投書を認められた事項 第二項 目安箱の運営 第三項 目安箱設置の背景 第四項 目安箱の廃止と復活
第三節 箱訴の処理手続
第一項 序 第二項 元文四年加治村百姓の箱訴 第三項 天明七年下野田村百姓の箱訴
第四節 結びにかえて
第三章 明治初期の目安箱 京都を中心にして
第一節 序
第二節 目安箱の設置
第三節 目安箱の役割
第一項 序 第二項 建言上書の奨励 第三項 告訴・告発の受理 第四項 役人の統制 第五項 人民救済 第六項 情報の収集
第四節 目安箱の実態
第一項 投書数 第二項 投書の内容 第三項 投書人 第四項 投書の処理 第五項 投書の実効性 第六項 小括
第五節 目安箱の廃止
第一項 目安箱廃止の経緯 第二項 目安箱廃止の理由
第六節 結び
第四章 結語
あとがき
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大平 祐一
1946年生。法政史学者。東北大学法学部卒。同助手、立命館大学法学部助教授、同教授を経て、立命館大学法学部特別任用教授。専攻、日本法制史。
著書に、『「日本型社会」論の射程』(共著)『目安箱の研究』『近世日本の訴訟と法』『近世の非合法的訴訟』などがある。 -
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【内容紹介・目次・著者略歴】
「この間、日本の家族の変化は驚くほどである。フェミニズムは、近代という時代に生きる中で女性が感じてきた生きにくさは、女性が家族という領域に縛り付けられてきたことに起因すると論じた。しかし、家族の抱える問題は、女性だけをめぐる問題ではなく、近代という時代の作り出した社会構造全体に関わるものであろう。私たちは、いま、社会全体の構想を必要としている。本書で提示する福沢の議論が、そのヒントになることを願って議論を始めたい。」家族の関係および家族と社会との関連に注意しながら、福沢の議論を綿密に読み直し、福沢の文明論に迫る。
【目次より】
序
凡例
第一章 『文明論之概略』と文明化の道
第一節 基本的人間像と社会契約論
第二節 『文明論之概略』における転換
第三節 日本の独立と文明化の戦略
第四節 非合理な「情」と外向きの国権論
第五節 文明史の原理の再確認
第六節 立論の転換
第七節 学者と経世家への分裂
第二章 文明化のなかの女性と男性
第一節 文明化における女性のあるべき姿
第二節 男性の品行に関する現状改革論
第三節 男女交際のあるべき姿とその方便
第四節 人間のあるべき姿と人間関係の原理論
第五節 近代化のなかの家族
第三章 文明における個人と家族
第一節 西洋文明化における女性と家族
一 独立した〈個人〉の権利と女性
二 女性をめぐる家族内の人間関係
第二節 近代を超える福沢諭吉の思想
一 福沢の社会構想と家族
二 近代政治理論の到逹点
三 福沢の社会構想の意味
注
あとがき
文献リスト
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中村 敏子
1952年生まれ。政治学者。北海学園大学名誉教授。 東京大学法学部卒業、北海道大学大学院法学研究科博士課程修了。法学博士。
専門は、福澤諭吉研究と女性と家族の政治理論。
著書に、『福沢諭吉 文明と社会構想』『トマス・ホッブスの母権論』
訳書に、キャロル・ペイトマン『社会契約と性契約』などがある。 -
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【内容紹介・目次・著者略歴】
天下的世界観 「王者の記録」から理念の書として経書が成立する姿を見事に解明し、中国精神史への基本的枠組を設定した名著。
【目次より】
初版自序
目次
第一序説篇 経書と尚書
第一章 経書の概念
一 恒常なるもの
二 編絲綴属の説
三 経の字の本義
第二章 経書の始め
一 孟子 爾雅 論語 孝経
二 春秋 三礼 易
三 詩書執礼
四 孔子に与へられた古典
五 経と称すること
第三章 尚書の名
一 書経 近代の名称
二 尚書 漢代の名称
三 書 元来の名称
第二 伝統篇 王者の記録
第一章 亀甲文
一 卜辞
二 王者の祭祀
三 貞人の記録
四 卜旬 ト夕
五 卜貞と刻辞
六 亀甲文の成立
七 書かれざる亀甲文
第二章 銅器銘
一 権威と神聖の象徴
二 銅器と銘文の関係
三 銅器銘と石刻文および亀甲文
第三章 竹冊
一 甲骨文における冊
二 銅器銘における冊
三 冊の二形態
四 冊命の冊
五 冊字の誤解
六 史官
第三 理念篇 天下的世界観
第一章 経典尚書
一 尚書原始
二 大誥篇の経文
三 尚書の経典性
第二章 血統の条件
一 大誥篇の背景
二 大誥篇の文章
三 王位継承の問題
第三章 天下的世界観
一 天の観念
二 天の相反する二性格
三 王を護る先王
四 王を批判する天
五 殷周の革命
六 天と帝
七 革命と文化の継承
八 天の合理性
九 天と民の関係
十 天の認識
十一 家族の倫理 孝
十二 王者の倫理 徳
十三 天と民 王と官僚
第四 形成篇 経書の定立
第一章 理念の表現
一 理念の表現 亀甲文・銅器銘において
二 理念の表現 竹冊において
第二章 史と書
一 史の意味
二 史と射礼
三 史の職分
四 書と史と冊
第三章 経典尚書の成立
一 鼎の軽重
二 経典の冊
三 孔子と経書の関係
附注
初版刊行の記
附 天下的世界観と宗教
一 序説
二 天の合理性
三 天壇
四 郊天の祭儀
五 郊祀
六 五帝徳神
七 泰一
八 天子と祭儀
九 天の復典
十 祖先配享
続刊行の記
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平岡 武夫
1909~1995年。中国哲学者。京都大学名誉教授。京都帝国大学文学部卒業。専門は、儒教経典の成立史的研究など。
著書に、『経書の成立 支那精神史序説』『経書の伝統』『漢字の形と文化』『白居易 中国詩文選17』『白居易 生涯と歳時記』『経書の成立 天下的世界観』『平岡武夫遺文集』など、
訳書に、顧頡剛『古史弁自序』顧頡剛『ある歴史家の生い立ち 古史弁自序』郭沫若『歴史小品』『白氏文集(全3冊)』(共校訂)『全釈漢文大系 1 論語』『白氏文集歌詩索引(全3冊)』(共編)などがある。 -
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【内容紹介・目次・著者略歴】
われわれの平板な生を一瞬のうちに横切り、煌めく金の画鋲を撒きちらしていく孤独な疾走者の悲しみの世界。美と対話の中に救済を求め、孤独な陶酔と死への誘惑に揺れ動く魂の祈りと夢を、己れの生の言葉に焼きつくした青春のレクイエム。
【目次より】
第一部
一 対話
二 美について
三 詩人の運命
四 花なき里
第二部
一 夏目漱石
二 太宰治
三 川端康成
四 三島由紀夫
五 大江健三郎
六 高橋和巳
七 遠藤周作
第三部
一 ニーチェ
二 トーマス・マン
三 キェルケゴール
四 ドストエフスキイ
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佐々木 徹
1941年生まれ。哲学者、評論家。追手門学院大学名誉教授。専門は哲学・比較思想比較文化論。
著書に『愛と死について』『美は救済たりうるか』『西谷啓治 その思索への道標』『魔的なるもの 美と信の問題』『こころの橋 - 詩と小品』『愛と別れについて』『近代文学と仏教』(共著)『悲の思想 文学にみる生老病死』『木下恵介の世界 愛の痛みの美学』『東山魁夷を語る』(共著)など。 -
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【内容紹介・目次・著者略歴】
老子思想の宗教的展開を道徳経の注解と老子伝承との両面から考察し、中国文化の基層をなす道教思想の形成に光を当てた意欲作。
【目次より】
再版に当って
緒言
凡例
前篇 老子河上公注の研究
序章 先人の研究と私見
第一章 老子河上公注の二側面
序
第一節 道家の養生説
第二節 道家思想と河上公注
第三節 道家的養生と道教的養生
第二章 河上公注の特殊相
序
第一節 六章注と五蔵神説
第二節 五十九章注と『國身同也』説
第三節 治國・治身並記の注解
第三章 河上公注の成立
序
第一節 六朝隋唐初の資料から見た河上公注
第二節 現行本の成立
第三節 原本河上公注
結語
第四章 河上公説話の形成
序
第一節 河上公説話の構成
第二節 道教の不敬王者論
第三節 河上公説話と不敬王者論
余論
第五章 老子節解考
序
第一節 流伝の状況
第二節 節解の佚文
第三節 節解の思想
第四節 節解の成立
第五節 節解と河上公注
結語
附 老子内解考
第六章 老子想爾注考
序
第一節 想爾注と想爾戒
第二節 世間偽伎の意義
第三節 想爾注と河上公注
後篇 老君伝の研究
序章 展望と論点
第一章 老子神化の発祥
序
第一節 邊韶の老子銘
第二節 王阜の聖母碑
第三節 老子変化経
第四節 老子神化の諸相
第二章 歴代化現説考
第三章 老君伝とその年代
第四章 函関における老君と尹喜 太上混元真録を中心として
序
第一節 去周入関の物語
第二節 道徳経及び節解伝授の物語
第三節 西昇経と老君昇天の物語
結語
第五章 青羊肆説話の検討
第六章 化胡説話の諸相
序
第一節 〓賓王教化の物語
第二節 于〓國説法の物語
第三節 化胡説話の推移
結語
あとがき
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楠山 春樹
1922年生まれ。中国古典研究者。早稲田大学名誉教授。早稲田大学文学部東洋哲学科卒業。文学博士。
著書に、『老子伝説の研究』『老子 柔よく剛を制す』『老子入門』『淮南子』『道家思想と道教』『老子の人と思想』『「老子」を読む』『老子のことば』などがある。 -
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【内容紹介・目次・著者略歴】
そこには万葉の昔から、今も変わらぬ人と自然のふれ合いがある。本書は『山村の四季』『八重葎帖』についで著者の書き下ろした信濃・越後・奈良の山村の草木随筆集。山国の四季おりおりの植物と人のこころのふれ合いが、土地の美しい日本語で描き出される。
【目次より】
■雪消沢恵具つむ乙女
そろい
たけびらき
やまなし
さずいゆり
たものき
ほうらくいちご
にわとこ
かやね
どうっつね
ちちんの話
■高円の野辺の貌花
ちゃんからちゃがま
でえっばら
とりあし
とうへんじ
みょうみょう
つぼっつら
にれ
どんぼうのくみかみ
かあげ
つばきなぎ
かんがらかつぎ
ようご
ちょっきらの話
■葛の葉のあゆける我を
さんまたびい
ゆさご
すいじんさんのて
まめふじ
もうぎ
くまいっつる
ひなっつび
うずまきぶどう
さなづる
よつずみ
さるで
山鳥の話
■笹が葉のさやぐ霜夜に
からすのかんなべ
しょうとどころ
あかんぼ
霜の笹
さるぼこ
あかがら
がにまめ
どうの話
あとがき
地名一覧
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宇都宮 貞子
1908~1992年。民俗学者、草花研究家、随筆家。旧制県立長野高等女学校卒。東京女子大学中退。
著書に、『草木覚書』『草木ノート』『山村の四季』『草木おぼえ書』『八重葎帖』『螢草抄』『草木の話 秋・冬』『草木の話 春・夏』『たんたん滝水 村の自然と生活』『雪の夜咄』『山にあそび野にあそぶ』『野山の十二カ月 (野外への扉)』『草木抄 四季』(熊田達夫写真)『植物と民俗』『冬の草木』『夏の草木』『秋の草木』『春の草木』『科の木帖』『私の草木誌』などがある。 -
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【内容紹介・目次・著者略歴】
『論語』の章句を選び出して、言葉の意味をできるだけ正確に読み解いていく。武者小路実篤『論語私感』に触発されて書かれているが、目指す方向は逆である。詩、書、礼、楽を軸に据えて、学問的に取り扱う。そして最重要ともいえる、「道」と「天命」へとその考察は至る。汲めども尽きせぬ『論語』を味読する一冊。
【目次より】
序
封建制度と孝
孝と礼
礼と楽(音楽)
詩
詩と礼と楽と書 易と春秋
「学を好む」(学問を愛する)ことと「道」
隠逸と天命
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内田 智雄
1905-1989。中国思想史学者。同志社大学文学部卒業。法学博士。同志社大学名誉教授。専門は中国の制度史・法制史。
著書に、『中国農村の家族と信仰』『中国農村の分家制度』など。
訳書に、『中国古代の祭礼と歌謡』『中国歴代刑法志 訳注』『定本明律国字解 律例対照』『続 中国歴代刑法志 訳注』など。 -
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【内容紹介・目次・著者略歴】
六朝時代に盛行した義疏の中で唯一現存する、梁・皇侃撰述の「論語義疏」は、漢代から梁代に至る五百年の論語研究史を示すものである。中国では早く一〇〇〇年頃に散逸し、完本は日本の室町時代の古写本である旧抄本論語義疏が残るだけであり、異本としては敦煌で発見された唐代写本の敦煌本論語疏が存在するが、残巻である。本書は、論語義疏が中国あるいは日本で度重なる修改を受けながらも日本に現存している過程を明らかにし、旧抄本論語義疏と敦煌本論語疏に関わる諸問題を解明、論語義疏祖本の推定を行った労作。
【目次より】
凡例
序章 『論語義疏』研究の目的と本書の構成
一 皇侃について 二 『論語義疏』に潜む問題 三 『論語義疏』のテキスト 四 本書の構成
第一章 旧抄本『論語義疏』の研究
(一) 『論語義疏』の日本伝来とその時期
(二) 旧抄本『論語義疏』成書過程の解明
まえがき 一 旧抄本『論語義疏』に書き入れられている〓〓『論語正義』の検討 二 『論語正義』書き入れの意図 三 『論語正義』書き入れにかかわる『経籍訪古志』、島田、武内説批判 四 藤原頼長『台記』に見える『論語義疏』と『論語正義』 五 『論語正義』書き入れの時期 九華和尚の見た『論語義疏』 まとめ
(三)『論語総略』と『論語義疏』
まえがき 一 『論語総略』の構成究 二 「大綱」について 三 「題名」について 四 「本之同異」について 五 「二十篇目録并篇次大意」について 「篇次大意」所引『論語義疏』の分析 まとめ
第二章 敦煌本『論語疏』の研究
(一) 敦煌本『論語疏』経文の検討
(二) 敦煌本『論語疏』に見える「通釈」の検討
(三) 敦煌本『論語疏』に見える「提示句」の検討
(四) 敦煌本『論語疏』の疏文を中心とした解読と分析
第三章 旧抄本『論語義疏』と敦煌本『論語疏』
第四章 『経典釈文』「論語音義」と『論語義疏』
附論
附論一 呉騫『皇氏論語義疏参訂』十巻初探
附論二 『論語義疏』の二種の校本、『根本校正本』と『武内校本』をめぐって
附論三 日本における『論語義疏』の受容
附論四 『論語』「学而」篇「有朋自遠方来、不亦楽乎」をめぐって
附論五 『論語義疏』研究の道筋
あとがき
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高橋 均
1936年生まれ。中国文献学者。東京外国語大学名誉教授。
東京教育大学文学部漢文学科卒業、同大学院文学研究科博士課程単位取得退学。文学博士。
著書に、『中国語解釈の基礎』『論語義疏の研究(東洋学叢書) 』『経典釈文論語音義の研究(東洋学叢書)』など、
訳書に、趙紀彬『論語新探 論語とその時代』温端政『諺語のはなし 中国のことわざ』 (共編訳)などがある。 -
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【内容紹介・目次・著者略歴】
離婚は文化に依存するのか。親族構造、宗教、法との関係は。欧米やアジア諸国そして日本における離婚の特徴を解明する。
【目次より】
まえがき
I 序論
A 研究の目的
B 親族構造と離婚発生との関係
C 宗教の離婚に対する態度
D 法的手続きとしての離婚
E 親族構造,宗教的価値観,法的手続きの間における相互依存性と独立性
F 近代化および都市化の影響
II 欧米の離婚
A 欧米諸国の離婚統制におけるキリスト教の役割
B 若干の国における離婚法と離婚傾向の変化
C ヨーロッパ諸国の離婚率
D フランスにおける離婚率の地域的分布
E 西ドイツにおける離婚率の地域的分布
F カナダにおける離婚率の地域的分布
G 米国における離婚率の地域的分布
H ヨーロッパ諸国における離婚率の変化とそのパターン
I 東西ベルリンにおける離婚率の変化
J ヨーロッパ以外の西欧文化圏における離婚率の変化
K 結論
III マレーシア・インドネシアにおける離婚
A 対象の規定と問題点
B スマトラ バタクとミナンカバウを中心として
C ジャワ ジャワ人の場合
D ボルネオ シー・ダヤクの場合
E マレー半島およびシンガポール マレ一人,ヌグリ・スンビランのミナンカバウ系住民,およびジャクンを中心として
F マラヤにおけるイスラム教徒の離婚の地域的分布
G マラヤ・シンガポール・インドネシアにおけるイスラム教徒の離婚傾向の変化
H マラヤ・シンガポール・インドネシアにおけるイスラム教徒の離婚傾向とアラブ諸国を中心とするイスラム教国における離婚傾向との比較
I 結論
IV 日本の離婚
A 日本の離婚をとり扱う場合の問題点
B 日本における離婚率の変化
C わが国の離婚と「家] 追出し離婚について
D 武士の「家」と離婚
E 農民における離婚とその背景 武士の社会との対比において
F 地域による農民家族の類型の相違とその離婚率への反映
G 離婚率の地域的分布における特殊例
H 婚姻をめぐる諸状況の変化と離婚率の変動
I 中国人の離婚 日本人の離婚との対比において
J 結論
V 総括
引用文献
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坪内 良博
1938年生まれ。 社会学者。京都大学名誉教授。元甲南女子大学学長。京都大学文学部卒業後、同大学院学研究科博士課程修了。
著書に、『東南アジア人口民族誌』『マレー農村の20年』『小人口世界の人口誌』(『東南アジア多民族社会の形成』『バンコク 1883年 水の都から陸の都市へ』などがある。 -
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【内容紹介・目次・著者略歴】
科学技術の最先端が宇宙空間にまでその手を伸ばしつつある今日、人間は自然のなかで孤立している。著者はその原因を美と信の喪失に求め、自然本来のデモーニッシュな旋律に耳傾けつつ、詩と神話の復活を説く。ゲーテ、キェルケゴール、ドスエフスキイ、ニーチェ、マン、ハイデッガーとの対話を通して、近代合理精神の行方を問う、たおやかな思索の結晶。
【目次より】
序論 魔のありか
第一部 魔的なるもの 美と信の問題
一 ファウストとドン・ファン
二 カラマーゾフの兄弟
三 トニオ・クレーガー
四 ファウストゥス博士
五 アポロとディオニソス
第二部 詩と思索 ハイデッガーをめぐって
一 詩と言葉
二 詩と思索
三 芸術作品の根源
四 技術への問い
五 永遠と瞬間
あとがき
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佐々木 徹
1941年生まれ。哲学者、評論家。専門は哲学・比較思想比較文化論。追手門学院大学名誉教授。専門は哲学・比較思想比較文化論。
著書に『愛と死について』『美は救済たりうるか』『西谷啓治 その思索への道標』『魔的なるもの 美と信の問題』『こころの橋 - 詩と小品』『愛と別れについて』『近代文学と仏教』(共著)『悲の思想 文学にみる生老病死』『木下恵介の世界 愛の痛みの美学』『東山魁夷を語る』(共著)など。 -
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【内容紹介・目次・著者略歴】
本書は1920年代に『新青年』に発表された短編「故郷」というテクストを不断に織りなしてきた20世紀中国の読書の歴史を通して70年にわたる国家イデオロギーの変遷を描く。それはテクスト生成過程に映じる近代中国文学の生産・流通・消費・再生産の物語なのである。
【目次より】
目次
はじめに 文学と〈想像の共同体〉
第一部 知識階級の「故郷」 中華民国期その1
I テクストの生産 一九二一年チリコフの翻訳
II 五・四新文化運動と新読者層
III エロシェンコの知識階級批判
IV 新聞文化欄と文芸誌の機能
V 書店網の拡大と『咽腋』の流通
第二部 教科書の中の「故郷」 中華民国期その2
I 「国文」科という制度
II 国語教科書の歴史
III 国語教室の「故郷」
IV 「事実の文学」と「気分の文学」 再生産としての批評
第三部 思想政治教育としての「故郷」 中華人民共和国期・毛沢東時代
I 新しい聖人と「唯人民独尊」
II 「語文」科の誕生と思想政治教育
III 「豆腐屋小町」の階級性
IV 真犯人を探せ
V 文革に追放された「故郷」
第四部 改革・開放期の「故郷」 中華人民共和国・鄧小平時代
I 国語教育の効率化と「文・道」論争
II 豆腐屋小町の名誉回復
III 閏土=犯人説の復活
IV 「私」の挿し絵
V 「主題思想」の復古と新種
VI 上海市中学の国語教室にて
結び 「歴史的懸案」のかなたヘ
あとがき
注
「故郷」関係文献一覧
「故郷」関係年表
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藤井 省三
1952年生まれ。中国文学研究者。名古屋外国語大学教授・図書館長、東京大学名誉教授。
東京大学文学部卒業、同大学院人文科学研究科中国語中国文学専門課程博士課程単位取得退学。文学博士。
著書に、『ロシアの影 夏目漱石と魯迅』『魯迅 「故郷」の風景』『エロシェンコの都市物語』『中国文学この百年』『東京外語支那語部』『現代中国の輪郭』『魯迅「故郷」の読書史』『台湾文学この百年』『魯迅事典』『中国映画 百年を描く、百年を読む』『新・魯迅のすすめ』『中国見聞一五〇年』『村上春樹のなかの中国』『魯迅 東アジアを生きる文学』『中国語圏文学史』『魯迅と日本文学 漱石・鴎外から清張・春樹まで』など、
訳書に、鄭義『神樹』施叔青『ヴィクトリア倶楽部』李昂『自伝の小説』魯迅『故郷/阿Q正伝』魯迅『酒楼にて/奔月』董啓章『地図集』『透明な人参 莫言珠玉集』『莫言の思想と文学 世界と語る講演集』張愛玲『傾城の恋/封鎖』など多数。
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