『ハルキ文庫(文芸・小説、実用)』の電子書籍一覧
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二十年掛けて築き上げてきたことが、ここで一つの形となった。――著者
20周年を飾る、記念碑的作品、誕生。
千葉県野田市の江戸川沿いで、七歳の女児の遺体が発見された。そのニュースを知った東日新聞埼玉支局の古山は、埼玉でも四年前に八歳の女児の行方不明事件があったことを思い出す。調べてみると、その現場は今回の事件と江戸川を挟んですぐ近くだった……。三十年以上隠されてきた連続幼女誘拐殺人。縄張りに拘る無駄な県警のプライド。利権を死守したい政権による圧力。すべてを乗り越え、真相を追え! 記者の魂を描いた傑作ミステリー。 -
白昼の新宿で起きた連続殺傷事件――無差別に通行人を切りつける犯人を体当たりで刺し、その行動を阻止した男がいた。だが男は、そのまま現場を立ち去り、そして月日が流れた。未解決事件を追う警視庁追跡捜査係の沖田大輝は、犯人を刺した男の僅かな手がかりを探し求めていた。一方、同係の西川大和は、都内で起きた貴金属店強盗を追って、盗品の行方を探っていた。二人の刑事の執念の捜査が交錯するとき、それぞれの事件は驚くべき様相を見せはじめる。長編警察小説シリーズ、待望の第一弾!(解説・西上心太)
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二年前、沖縄那覇基地に転属してきた幹部自衛官の斑尾怜於奈は異動時期を迎えていた。その彼女に下ったのは、思ってもみなかった南西航空方面隊司令官付き「副官」の辞令。副官は激務として知られると同時に優秀と評価される者が就くポジションだが、その仕事内容を知らない彼女を待っていたのは……。元幹部自衛官で、自らも副官を経験した著者が「自衛隊が直面するトラブルと人間模様」を描く、新しい自衛隊小説の誕生!
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神奈川で現金輸送車の強盗事件が発生し、犯人の一人に鎌田光也の名が挙がった。鎌田は一年前、ストーカー行為をしていた村瀬香里のアパートに不法侵入したところを小島百合巡査に発砲され、現行犯逮捕された。だが、入院中に脱走し指名手配されたまま一年が経ってしまっていたのだ。一方、よさこいソーラン祭りで賑わう札幌で、鎌田からと思われる一通の脅迫メールが香里の元へ届く。小島百合は再び香里の護衛につくことになるのだが・・・・・・。大人気道警シリーズ第四弾、待望の文庫化。(解説・西上心太)
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志賀倫成は、大手出版社の雑誌『週刊春潮』の副編集長。スキャンダル記事に自負を持ち、充実した編集者生活を送ってきた。しかし、大学生の息子・健輔にストーカー殺人を犯して自殺したという疑いがかかる。彼の幸福は崩れ去り、取材対象からも罵倒される日々に精神がすり潰されていく。だが被害者遺族である奈々美と出会い……。圧倒的筆致で真実と愛を描く、傑作ミステリー(解説・西原理恵子)。
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それはもはやレースではなく、サイレンススズカという馬ただ一頭のパフォーマンスのためにショーアップされた舞台のようなものだった――(「奇蹟の馬 サイレンススズカ」より)。常に美と速く走ることだけを追求し、進化を強制された芸術、サラブレッド。人間が作り出した競馬という舞台で輝いた名馬たちの物語を鮮烈に描いた感動ドキュメント!
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谷原京子、二十八歳。吉祥寺の書店の契約社員。超多忙なのに薄給。お客様からのクレームは日常茶飯事。店長は山本猛という名前ばかり勇ましい「非」敏腕。人を苛立たせる天才だ。ああ、店長がバカすぎる! 毎日「マジで辞めてやる」と思いながら、しかし仕事を、本を、小説を愛する京子は――。全国の読者、書店員から感動、共感、応援をいただいた、二〇二〇年本屋大賞ノミネート作にして大ヒット作。巻末にボーナストラック&早見和真×角川春樹のオリジナル対談を収録。
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人間と妖魔とが争いを続けている安良国。幼い時に攫われた弟を探すため、女剣士・黒川夏野は旅に出た。東都・晃瑠への道中、人の姿に化けた妖魔の伊紗に、盗まれた竹筒を取り戻す手伝いをしてほしいと頼まれて社に向かう。その時夏野は、竹筒に封印されていた妖かしの目を己の左目に取り込んでしまった。その後、晃瑠に到着した夏野は安良国最強の剣士と謳われる鷺沢恭一郎と、片目の少年・蒼太に出会うが──。傑作時代ファンタジー新装版第一弾!!(解説・細谷正充)
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横浜・中華街、四川料理の名店「翠玉楼」は来月で閉店を迎える。いずれはオーナーの座を継ぐつもりでいたロンこと小柳龍一は当てが外れ、毎日することもなく、ぶらぶらと暇を持て余していた。二十歳を超えたからって、まだ将来なんて決められない。そんな働く気も夢も、何もない彼の元に次々と厄介事が持ち込まれる。それはロンが〈山下町の名探偵〉と呼ばれていたからだ。「何も手にはもっていないけれど、それでも」──大きな共感を集める等身大のヒーローが誕生!
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看護師の真野七海は、婚約者の高辻真悟と結婚するために東京の病院を辞め、彼が住む札幌に引っ越した。その三日後、急遽頼まれた夜勤を終えた七海は、そのまま真悟と共に役所に婚姻届を提出する予定だった。だが雪の積もる道を一人帰った七海を待っていたのは、ベッドの上で物言わぬ死体となっていた彼だった――。七海が下した驚きの決断とは!? 衝撃の結末へ誘われる、書下ろしサスペンス!
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札幌市内のアパートで、女性の変死体が発見された。遺体は北海道警察本部生活安全部の水村朝美巡査と判明。容疑者には交際相手で同じ本部に所属する津久井巡査部長が浮かぶ。やがて津久井に対する射殺命令までが出た。捜査から外された所轄署の佐伯警部補は、かつておとり捜査で組んだことのある津久井の潔白を証明するため有志たちと極秘裏に捜査を始めるが……。警察小説の金字塔、大ベストセラー「道警シリーズ」第1弾、新装版!
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焼き魚、チキン南蛮、トンカツ、コロッケ、おでん、オムライス、ポテトサラダ、中華風冷や奴……。佃にある「はじめ食堂」は、昼は定食屋、夜は居酒屋を兼ねており、姑の一子と嫁の二三が、仲良く店を切り盛りしている。心と身体と財布に優しい「はじめ食堂」でお腹一杯になれば、明日の元気がわいてくる。テレビ・雑誌などの各メディアで話題となり、続々重版した、元・食堂のおばちゃんが描く、人情食堂小説。(著者によるレシピ付き)。
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あたし、高井南海は超能力者! 今までは怪談やらアチコチで転ぶために「粗忽姫」と呼ばれていたけど、実は転ぶことでこの世界の各所にある“空間の亀裂”を修復していたのだ! 多くの人々が意図せずひっかかり、事故の原因となっていた見えない“空間の亀裂”。それを靄として感知できる御曹司の超能力者・板橋さんと組んで、あたしは世界を救うために働き出した! 仕事に恋愛、そして世界を良くしたいと願う女性の生き方――人気作家が描くちょっと不思議なSF超能力ストーリー。
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「911」──米国は日本と違い、警察、消防、救急の区別なく、緊急事態は全てこの番号に電話を掛ける。そこで必要な対応を決定するのだ。「株式会社911代理店」はそれを日本で行うことを目的とする。恋人をテロで失い自棄になっていた元スカイマーシャルの神谷隼人は、ある出来事を契機にそこに勤めることに。しかし元悪徳警官と名高い社長をはじめ、元詐欺師に現天才ハッカーなどと、社員は皆一癖も二癖もあって? 正義とは何かを問う、痛快アクション!
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ヒマラヤで氷河湖が決壊した。下流のダム湖に浮かび上がったのは、なんと古代の「方舟」だった。こんな高地になぜ文明の跡が? いぶかる調査隊をさらに驚愕させたのは内部から発見された大量の木簡。それらにはみな、不思議な蓮華模様が刻まれており、文字とも絵とも判然としなかったが、なんらかのメッセージを伝えているのは確かだった――。一体、何者が、何を伝えようというのか? 第3回小松左京賞受賞作『神様のパズル』に続く、傑作長編SF、待望の文庫化。
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阿佐ヶ谷のガード下にある居酒屋「善次郎」。妻を絞め殺したと思いこんだ男、借金の取り立てから追われる男、その他、様々な窮地に立たされた常連客たちが、己の苦境から現実逃避するために、偶然この店に集まってしまった。一方、別の事件で警察が「善次郎」の向かいの店にパトカーで出動。サイレンの音を聞いた常連客たちは、それぞれが自分を捕まえにきたと思いこみ、事態は立て籠もり事件にエスカレートしてしまうのだが・・・・・・。抱腹絶倒のスラップスティック小説の金字塔、待望の文庫化!
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北海道警察本部刑事部捜査第一課に所属する吉灘麻耶は、ある事件で負った怪我をきっかけに、“廃墟に限定して、そこで起こった過去の情報を視ることができる目”を持つようになった。そして、廃墟に関わる事件を専門で追う、窓際部署・廃物件捜査班に異動させられる。ある日、定山渓温泉の廃旅館で大規模な火災が発生。現場に向かうと、麻耶には異様な人影が視え、何者かの感情が流れ込む感覚に陥って……。書き下ろし警察小説。
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無料で「こども飯」を提供する『大衆食堂かざま』。店のオーナーの息子・心也は、怪我で大好きなサッカーができなくなり、中学最後の夏休みを前に晴れない気持ちを持て余している。また心也は、時々こども飯を食べにくる同級生のことを気にしていた。一人は夕花。クラスから疎外され、義父との折り合いも悪い。もう一人は金髪パーマの不良、石村。友情と恋心、夏の逃避行。大人たちの深い想い。〈子ども食堂〉から始まる思いやりの連鎖が、温かな奇跡を呼ぶ。傑作長篇、待望の文庫化!
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高校球児だった太田裕二は「将来プロ野球選手になる!」という夢を抱いていたが、あと一歩というところで甲子園の出場を逃し、その夢は儚くも散ってしまった。その後、太田は地方局のアナウンサーとなり、夢を諦めてから三十五年の歳月が流れ、五十三歳になっていた。そんなある日、番組で太田が発した一言がきっかけとなり、世の中が急激に動き出す。それと同時に、忘れかけていた「プロ野球選手になる!」という太田の夢が再び燃焼するが――。中年男の挑戦が今、始まる!
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ひとりでも寂しくない。 私はもっと、強くなれる――。 「あなたのご先祖様を調査いたします」 風子は、母と生き別れてから20年以上、 野良猫のように暮らしてきた。 東京は谷中銀座の路地裏で、探偵事務所を ひらいている。 「曾祖父を探してください」「先祖の霊のたたりか もしれないので、調べて」など 様々な、先祖の調査依頼が舞い込む。 宮崎、岩手、沖縄…… 調査に赴いた旅先で美味しい料理を楽しみながら、 マイペースで仕事をしている風子。 いつか、自らの母を探したいと思いながら―― 大人気作家による「探偵小説」の傑作が、ここに誕生。待望の文庫化。
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浅草の古ぼけた遊園地『花やしき』裏で、調査会社を営んでいる元警察官の松戸。覚えのない不祥事に巻き込まれ、出所不明の口止め料4千万を渡された挙げ句、身辺を張り込まれるという境遇に陥った彼は、人生の負け犬を装って探偵を続けていた。そこに警視庁の同僚だった紅林から警察官に成れなかった少女・依美を共同経営者にしないかという申し出が来る。不穏な匂いを感じつつも、それを受け入れた松戸は、紅林経由で依頼のあった教育機関役員の素行調査を進めるのだが……。新たなる探偵バディ小説の登場!
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米軍基地と古い城下町が共存する地方都市、岩国。フェンスの向こうをファントムが飛び立ち、でっかい入道雲が青空にわき上がっていたあの夏。中学二年のモリケンこと森木健一は、幼なじみのノッポ、ムラマサ、転校生のミッキーとともに、ある小さな冒険をしようとしていた。それは彼らが大人になるための通過儀礼だった──。
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月十万円で、心穏やかに楽しく暮らそう! ――キョウコは、お愛想と夜更かしの日々から解放されるため、有名広告代理店を四十五歳で早期退職し、都内のふるい安アパート「れんげ荘」に引っ越した。そこには、六十歳すぎのおしゃれなクマガイさん、職業“旅人”という外国人好きのコナツさん・・・・・・と個性豊かな人々が暮らしていた。不便さと闘いながら、鳥の声や草の匂いを知り、丁寧に入れたお茶を飲む贅沢さを知る。ささやかな幸せを求める女性を描く長篇小説。(解説・岸本葉子)
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五年間つき合ってきた彼にふられた雑誌編集者のみのり。イタリアンレストランの若きオーナーシェフである元彼を見返すため、自らも飲食店を開店し人気店にしてみせると心に誓う。そのために彼女は、夫を亡くし実家に引きこもっている姉ゆたかに一緒に店をやろうと誘う。姉も亡くなった義兄もシェフだったからだ。そして姉妹は神楽坂の路地の奥の奥にあった木造家屋にスパイス料理専門店を開店させる。そしてその店では、料理を食べた人たちにある変化が……。心に栄養が染み渡る料理小説!
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解放部隊です。現在、われわれは全島を武装制圧しています。違反を見つけた場合は警告なしに射殺します──突如、街中に響いた宣言。部隊は上陸に際し、多くの島民を虐殺。警察署などを爆破し、あらゆる通信を遮断した。孤島となった屋久島で、山岳救助隊員・高津夕季と山岳ガイド・狩野哲也らは生き残りを賭けて、山嶺を駆け巡る! 空前の山岳アクション大作。(解説・西上心太)
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スーパーキッズアイドルグループとして一世を風靡した「フィーバー5」。その後解散し、メンバーのうちミドリだけ大スターとなるが、他の四人はそれぞれ負け犬人生に絶望する毎日を送っていた。解散後二十年が経ったある日、「フィーバー5」へテレビ出演依頼が舞い込み、五人が久しぶりに集まることに。そこで四人の人生はミドリに陰で操られていたことが発覚する……。ミドリへの復讐を誓い、その場で暗殺計画を企てる四人。だが、事態は思わぬ方向へ――予測不可能な感動の終焉が待っている!!
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十六歳だった嘉門タツオは、タクシーから降りて笑福亭鶴光に、荒い息づかいで声をかけた。「弟子にしてください!」。一方、先達の金森幸介の曲は、「ヤングタウン 今月の歌」に選ばれ、洋々たる未来が開けていた……。千里丘のラジオ局は、大阪の若者たちの憧れそのもの。だけど未来は必ずしもまっすぐじゃない。辛い内弟子時代と破門、鳴かず飛ばずからの再デビュー。業界追放の苦しみの中、タツオは放浪し、自分の生きる芸事の道を探す。大阪人の夢物語そのものと言える、濃くもあったかい自叙伝物語!
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東京・台場で少年たちのグループの抗争があり、一人が刃物で背中を刺され死亡する事件が起きた。直後に現場で目撃された車から、運転者の風間智也に容疑がかけられた。東京湾臨海署(ベイエリア分署)の安積警部補は、交通機動隊の速水警部補とともに風間を追うが、彼の容疑を否定する速水の言葉に、捜査方針への疑問を感じ始める。やがて、二人の前に、首都高最速の伝説を持つ風間のスカイラインが姿を現すが……。興奮の高速バトルと刑事たちの誇りを描く、傑作警察小説。(解説・長谷部史親)
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医師の俺は不眠症に陥る契機となった医療事故の真相を暴いた後も、臨時だと考えていた睡眠医を続けていた。人生の転機となった睡眠クリニックで新たに出会ったのは、夫に殺される夢ばかり見る女をはじめ、悪夢を見る患者たちだった。そして俺も悪夢を見てしまうようになるのだが……手術場に立てなくなった元外科医の運命は、ますます不穏な方へ!? 中毒読者が続出! 絶好調のコミカル&スピーディーなミステリ。
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県警本部刑事部捜査一課の三星京香は、あることから刑事部長に拳を振り上げてしまい、10年の警察人生に終止符を打った。京香が頼ったのは、幼馴染で京香がかつて恋心を抱いていた藤原岳人。彼は新進気鋭の弁護士として県内でも有数の法律事務所に勤務しており、その事務所に京香は調査員として再就職したのだ。だが彼女が最初に任された調査に出た夜、岳人が殺されてしまう。いったい誰が、なんのために? 元刑事・京香が走り始める!!「女副署長」シリーズで話題沸騰、元警察官の著者による、新しい警察小説!
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場をなごませ、時には凍りつかせるダジャレ。老若男女問わず、ダジャレは全ての人に言う権利があります。本書は、より有効かつハイセンスなダジャレの活用のために、学校・オフィス・プライベートなど、シチュエーションに応じたダジャレを満載しています。厳選されたダジャレの数々は、きっとあなたの発想力とユーモアセンスに磨きをかけてくれるでしょう! -
早朝のテレビ番組で、お天気お姉さんをしている寿々は、隅田川のそばで祖母とふたり暮らし。おばあちゃんには、ノシたこ、おにぎらーずなど、おやつまでも作ってもらっていた。そんな彼女が「江戸まちめぐり」ブログを開設することに。浅草の天ぷら、どじょう、うなぎ、寿司、神田のそば、王子の玉子焼きなどと出会い、寿々は料理もお店も街も人も、時間がずっとつながっていることを知り、日々の暮らしと人生の愛しさを感じるのだった。心も身体も幸せな長篇小説。(解説 枝元なほみ)
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ここは東京の下町、山谷と呼ばれるかつてのドヤ街。日雇い労働者が姿を消し、いま安宿を求めて訪れるのは、外国人旅行客と留学生たち。家族とはうまくいかないし恋も不調、自分を抑えて生きてきた、そんな千花が故郷を飛びだし辿り着いたのは、マイペースなオーナーと、しっかり者の翔太が経営するゲストハウス「わすれな荘」。個性豊かな住人たちとの賑やかな日常に、千花の心もほぐれていく。でもみんな、それぞれに事情を抱えているようで……。とびきり温かで美味しい、ひと冬の物語。オリジナルレシピ付き。
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どうしてあのとき彼女に告白しなかったのだろう? 大学四年の一条裕也は、一年生の時に同級生の女性を好きになったが告白できずなかった。その後、彼女はサラリーマンと泥沼の不倫に陥ってしまう。ある日、裕也のスマホに一通のメールが届いた。「過去の自分に一度だけメールを送れるとしたら、あなたはいつの自分に、どのようなメールを送りますか?」。過去を悔む人々の運命を変える不思議な物語。
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日本で五本の指に入る自然保護NGO「月読記念財団」に中途採用された速水櫂人。自然や環境の大切さを伝える職務に就く同僚とともに市民への啓蒙活動に励んでいく。だが彼には周囲に明かせない過去と、秘められた任務があった……自らも自然保護団体に勤務経験のある著者が描く、自然&環境保護の現状とは? 乱歩賞作家が挑む新境地のアクション&ミステリー。
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ある医療事故を契機に不眠症にかかってしまった外科医の俺は、昼間に強烈な睡魔に襲われることからミスを連発し、ここ一年メスを握っていない。症状を改善するため通っていた睡眠障害専門の診療所の臨時医をなぜか引き受けてしまった結果、俺は様々な事件(連続殺人鬼や外国スパイなど)に巻き込まれることに……。手術場に立てない元外科医の俺の未来はどっちだ!? 「このミス!」大賞出身作家が描く、コミカル&スピーディーなミステリをどうぞ!
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「公園で池のあひるにガアガアいわれてませんでしたか」などファンの方から「群ようこらしき人物を見た」お便りが送られてくる(「目撃者」)。博物館の厨房に迷い込み、コックさんと目が合った(「方向オンチ」)。ほか、ぴりっとしたユーモア、なるほど! という発見、フムフム、という共感──忍び笑いから大笑い必至の名エッセイ、一〇〇。装いも新たに登場。(解説・永倉万治)
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志望していた私立の高校受験を終えたばかりのある日、樫山瑠美は二つ下の妹・彩矢香を連れて買い物にでかけた。その帰り道、姉妹はナイフを持った男に拉致される。連れていかれた山中の小屋で男は彩矢香を刺殺し逃走。その時なにもできなかった瑠美は、自らの人生すべてをかけて男を探し出そうとする。警視庁と極秘契約を結んだ「プロの協力者」として犯人を探す瑠美に、運命の出会いが……。「このミス!」大賞出身作家の新境地、迫真のサスペンス・ミステリー!
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大学で古事記を研究する森田つぐみは、ある日、謎の組織に拉致されそうに成り、雑誌記者の犬飼大志郎に助けられる。おまけに見に覚えのない同級生殺しの容疑者として警察からも追われるはめに。なぜつぐみが狙われるのか。二人は逃走を続けながら、その理由を探る。そしてつぐみが、古事記に関するある謎を握っていることを知る。神武天皇と草薙の剣の重大な秘密に迫る、鯨流古代史ミステリー!
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”俺は命をかけとんのや”――在日韓国人の玄の幼少時代は不幸のどん底だった。中学時代からグレ始め、成人後は、不動産、サラ金……など自ら次々と事業を起こし、鉦の猛者となる。ヤクザとの抗争も絶えなかったが、平成12年白血病ウィルスの一種の感染者であることがわかる……。壮絶な人生の果てに巡り会ったのが、生まれて初めて人を信じられる場所、「新宿救護センター」であった。テレビ、新聞、雑誌などで大反響を呼んだノンフィクション。
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半熟とろりのスコッチエッグ、春の豆ご飯とふきのとうの天ぷら、母の味の水餃子、絶品のハンバーガー──星空病院の新人看護師・高貝志穂は、患者にふりまわされ、先輩からはキツイ注意を受ける日々。そんなある日、今度こそ辞めよう、と落ちこんで寮に帰る途中、ふらりと病院の別館へと吸いこまれた。そこには、名誉院長が特別な患者や客をもてなす食堂・キッチン花があった……。悲しいとき、不安なとき、もちろん嬉しいときにも、美味しくて温かい料理を頂きたい。病院の中の食堂を舞台に描く、心に沁みいる物語。
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〈猫との生活、猫との合性という点ではゼッタイ先輩であったはずなのにと思い、この本には文字どおり地団駄を踏んだ〉(関川夏央・巻末解説より)──「猫は教科書」「噂好きの猫」「うずまき猫の行方」「百猫百様」「迷いネコ」「元気な老女王」……など、女王様気質の老ネコに振り回されながらも楽しく共に暮らす著者の“猫愛”が炸裂!笑いが絶えない猫エッセイ&小説。(巻末に群ようこ略年譜がついています)
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