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2人の腕に彫った愛の証を先に消したのは“こーへい”だった。
みほもタバコのさきで消した。
１センチぶんの痛みなんか、ほんの一瞬だった。
なのに…、どうしてなの？
つきさすようなココロの痛み、いまも消えてくれないよ？
いつまでも…ずっとずっと…消えてくれないんだよ。

現代ヤンキー少女たちのリアルがここに！
現役モデルの実話をもとに綴られた号泣ラブストーリー。
電子限定で１ストーリーずつ分冊配信。

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あなたが息を切らして、インターホンを鳴らしてくれるのを待ち続けた…。頭に浮かぶのはまぶしいほどのヘッドライトや、警察のサイレンにかこまれながらローリングする、特攻服の貴方の背中…。短くはかない恋だった。

シュンは…結婚していた。
ウチはまだ、14歳だった。

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この汚いトウキョウの中でただひとつ、美しい光が射す場所。アタシが輝ける、たったひとつの場所―――。
アタシは17才だった。毎晩クラブに通っていた。ただ踊り狂うために。ただオトコを狩る、それだけのために。

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どんなトコに住むんだろう？どんな暮らしがまってるんだろう？目をつむると、期待と不安が交互に襲ってくる。
これから楽しい貴方と私と生まれてくる赤ちゃんとの3人の生活がはじまるはずだった…。

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泣いて、泣いて、泣き疲れて、最後にはどうしていいかもワケわかんなくなって…気づけば、右手にカッターナイフにぎりしめてた。鮮やかな赤い血、波のようにひろがっていた。

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