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『文春文庫』の電子書籍一覧

1 ~60件目/全3797件

  • 801(税込)
    著:
    阿部智里
    レーベル: 文春文庫
    出版社: 文藝春秋

    2024年4月よりアニメ全国放送決定&シリーズ累計200万部突破!

    猿との大戦後、正式に即位した金烏・奈月彦。山内の存続のため、大貴族四家に協力を請いつつ、娘の紫苑の宮を自らの跡継ぎとするべく動き始める。
    下界への留学を控えた雪哉は、美しい夜桜の下で紫苑の宮としばしの別れを惜しむのだった。
    滅びゆく山内の、新しい時代が始まろうとしていた――外界で忙しい日々を送る雪哉にある日、信じがたい一報が。
    『楽園の烏』に至る20年間になにがあったのか? 戦慄の真実がいま明かされる。
    シリーズ最大の衝撃作!

    ※この電子書籍は2021年8月に文藝春秋より刊行された単行本の文庫版を底本としています。
  • ※2020年8月8日より、カバーが変更となりました。内容については変更ございませんので、ご注意くださいませ。

    八咫烏の世界を描くファンタジー絵巻、第2弾!

    八咫烏が支配する世界山内では次の統治者金烏となる日嗣の御子の座をめぐり、東西南北の四家の大貴族と后候補の姫たちをも巻き込んだ権力争いが繰り広げられていた。賢い兄宮を差し置いて世継ぎの座に就いたうつけの若宮に、強引に朝廷に引っ張り込まれたぼんくら少年雪哉は陰謀、暗殺者のうごめく朝廷を果たして生き延びられるのか……?

    解説・大矢博子
  • ※2020年8月8日より、カバーが変更となりました。内容については変更ございませんので、ご注意くださいませ。

    大ヒットシリーズ第5巻が文庫化!
    八咫烏の支配する異世界「山内」の謎が明らかに

    高校生の志帆は、かつて祖母が母を連れて飛び出したという山内村を訪れる。そこで志帆を待ち受けていたのは、恐ろしい儀式だった。人が立ち入ることを禁じられた山の領域で絶体絶命の少女の前に現れた青年は、味方か敵か、人か烏か? ついに八咫烏の支配する異世界「山内」の謎が明らかになる。荻原規子氏との対談収録。
  • ※2020年8月8日より、カバーが変更となりました。内容については変更ございませんので、ご注意くださいませ。

    松本清張賞を最年少で受賞、そのスケール感と異世界を綿密に組み上げる想像力で選考委員を驚かせた期待のデビュー作は、壮大な時代設定に支えられた時代ファンタジー!

    人間の代わりに「八咫烏」の一族が支配する世界「山内」では、世継ぎである若宮の后選びが今まさに始まろうとしていた。朝廷での権力争いに激しくしのぎを削る四家の大貴族から差し遣わされた四人の姫君。春夏秋冬を司るかのようにそれぞれの魅力を誇る四人は、世継ぎの座を巡る陰謀から若君への恋心まで様々な思惑を胸に后の座を競い合うが、肝心の若宮が一向に現れないまま、次々と事件が起こる。侍女の失踪、謎の手紙、後宮への侵入者……。峻嶮な岩山に贅を尽くして建てられた館、馬ならぬ大烏に曳かれて車は空を飛び、四季折々の花鳥風月よりなお美しい衣裳をまとう。そんな美しく華やかな宮廷生活の水面下で若宮の来訪を妨害し、后選びの行方を不穏なものにしようと企んでいるのは果たして四人の姫君のうち誰なのか? 若宮に選ばれるのはいったい誰なのか? あふれだすイマジネーションと意外な結末――驚嘆必至の大型新人登場!

    解説・東えりか
  • ※2020年8月8日より、カバーが変更となりました。内容については変更ございませんので、ご注意くださいませ。

    エリート武官養成学校でくりひろげられる少年たちの胸熱な青春!
    大人気「八咫烏シリーズ」第4弾

    八咫烏の一族が支配する世界山内で、宗家を守るのは山内衆と呼ばれる上級武官。勁草院という養成所で厳しい訓練がほどこされ、優秀な成績を収めた者のみが護衛の栄誉に与る。平民の茂丸、下人の千早、大貴族の明留、そして武家の雪哉。生まれも育ちも異なる少年たちは、勁草院の過酷な争いを勝ち抜き、日嗣の御子を護る武人になれるのか――。解説・大森望
  • ※2020年8月8日より、カバーが変更となりました。内容については変更ございませんので、ご注意くださいませ。

    八咫烏が支配する世界〈山内〉を揺るがす危険な薬と人喰い大猿。
    故郷の危機に敢然と立ち向かう世継ぎの若宮と元近習・雪哉は危険を顧みず――。
    人気シリーズ第3弾!

    2012年『烏に単は似合わない』で、史上最年少の20歳で松本清張賞を受賞した阿部智里。翌年に受賞作と対をなす『烏は主を選ばない』を上梓。人間の代わりに八咫烏の一族が支配する世界〈山内〉を舞台に、次の統治者である日嗣の御子の座をめぐり、東西南北の四家の大貴族と后候補の姫君たちを巻き込んだ権力争いを波乱万丈に描ききった。本作『黄金(きん)の烏』もやはり山内を舞台にした、壮大な和製ファンタジー。しかし宮中を飛び出し、そのスケール感は飛躍的にアップした。
    物語は世継ぎの若宮と、郷長のぼんくら(とされる)次男坊が、危険な薬〈仙人蓋〉の探索にでかけるところからはじまる。不穏な気配を漂わせた旅先で、何と彼らが出会ったのは、人を喰らう大猿だった! 壊滅した村の中でたったひとり残されたのは、謎の少女・小梅。――いったい僕らの故郷で、なにが起こっているのだろう?
    山内の危機に際し、若き主従は自らの危険を顧みず、事件のヒントを持つと思われる暗黒街の支配者のもとに出向く。そこで雪哉に課されたのは、未知の隧道の先にある物を持ち運ぶことだった。深い暗闇の底での冒険の末、雪哉が見たものとは?
    スペクタクル満載の本作は三部作の最高傑作にして、新たな展開をも予感させる意欲的な書き下ろし大作。「世界に通じるファンタジー作家」を目指す、阿部智里の才能にますます心奪われる一冊となっている。

    解説・吉田伸子
  • ※2020年8月8日より、カバーが変更となりました。内容については変更ございませんので、ご注意くださいませ。

    累計130 万部の大ヒット和風ファンタジー
    第一部完結!

    松本清張賞史上最年少受賞のデビュー作『烏に単は似合わない』から一巻ごとに
    読者を魅了して成長してきたシリーズの第一部完結の第6巻。

    八咫烏の一族が支配する異世界・山内を舞台に繰り広げられる、お后選び・権力争い・外敵の進入。大地震に襲われた山内で、100年前に閉ざされていた禁門がついに開かれた。
    崩壊の予感が満ちる中、一族を統べる日嗣の御子・若宮は、失った記憶を取り戻すことができるのか。そして、人喰い猿との最終決戦に臨む参謀・雪哉のとった作戦とは――。

    一巻から周到に張り巡らされてきた伏線がすべて回収され、この世界の大いなる謎が驚愕とともに明かされるクライマックス。
    大人気キャラの受難、神秘の謎とどんでん返しに驚愕した後に、
    未知の感動が味わえる堂々完結の一冊。
    巻末には、先輩の大作家・夢枕漠さんとの熱い対談を収録!
  • 800(税込)
    著:
    阿部智里
    レーベル: 文春文庫
    出版社: 文藝春秋

    <シリーズ累計180万部突破>
    「八咫烏シリーズ」新章スタート!

    新宿の片隅でたばこ屋を営む青年・安原はじめ。7年前に失踪した父から「山」を相続した途端、「山を売ってほしい」という依頼が次々と舞い込み始める。そこへ現れたのは、“幽霊”を名乗る美しい女。山の秘密を知るという美女に導かれ、はじめはその山の“中”へと案内される。
    その場所こそは、山内と呼ばれる異界。人の形に変じることのできる八咫烏の一族が統治する世界だった――

    猿との大戦(『弥栄の烏』)より20年の時を経て、物語は現代の風景から始まる。
    舞台は次第に「山内」へと移り、動乱の時代を生き抜いた八咫烏たちの今、
    そして新たなる世代の台頭が描かれる。

    第1部以上のスケールで展開される、傑作異世界ファンタジー。

    ※この電子書籍は2020年9月に文藝春秋より刊行された単行本の文庫版を底本としています。
  • 累計150万部の大ヒットファンタジー『八咫烏シリーズ』の外伝集。

    異世界「山内」の壮大な歴史の流れの中、主要人気キャラクターたちは
    どんな風に育ち、一方でどんな関係を結び、事件の裏側でなにを思っていたのか。

    美貌の姫君へのかなわぬ想い、愛を守るための切ない大嘘、
    亡き人が持っていた壮絶な覚悟、そして、「命をかけた恋」……
    本編では描かれなかった、「恋」の尊い煌めきが満ちる魅惑の短編集。

    2020年ついにスタートした第二部『楽園の烏』の前に必読!の書。

    ※この電子書籍は2018年5月に文藝春秋より刊行された単行本の文庫版を底本としています。
  • 「世界の謎」を追う神話ファンタジー、待望の3巻!

    命を生む正神『スメラ』の手がかりを求めて
    泛旦国を訪れた琉劔たちは、
    弱冠15歳で王座についたダギと出会う。

    瑞雲と旧知の仲だったダギは再会を喜ぶも、
    彼は尾をもって生まれたため「狗王」と蔑まれ、
    母親である王太后からも疎まれていた。
    しかも、彼が即位した経緯には不可解な点があって……。

    はるか南方の国で琉劔たちの旅は
    思わぬ方向に大きく動き出す――。
  • 累計180万部ファンタジー 珠玉の8編
    累計190万部のファンタジー「八咫烏シリーズ」の外伝第二弾!

    とんでもない意気地なし、と噂の少年・雪哉に剣の指導を頼まれた
    腕に覚えのある市柳は、おびえる雪哉に自信満々で打ち込むが、
    まもなく違和感を覚え始める――(「ふゆのことら」)

    貴族の少年たちが、父の跡を継いだ職人が、全身全霊で守りたい
    ものとは何か。
    山内に生きる人々の幸せを誓った彼、そして、権力闘争のはざまに育つ姫君の
    心の奥にある思いとは。

    読者の胸を刺し貫く魅力でベストセラーとなった異世界ファンタジーシリーズ、
    震撼の第二部へと橋をかける必読の8編。

    ※この電子書籍は2021年4月に文藝春秋より刊行された単行本の文庫版を底本としています。
  • 失恋した姫の怨霊に、子どもの霊とのかくれんぼ。怖くて楽しい、書き下ろしシリーズ第3弾!

    霊能力者だらけの家族から距離を置く一華を心配し、僧侶の兄・嶺人が上京してきた。実家に無理矢理連れ戻される、と怯える一華をよそに、相棒の翠はある“秘密”を用意しているようで……。五百年級の怨霊との交流に、少女の霊との命懸けのかくれんぼ。今回の「心霊調査」も一筋縄ではいかない!

    『丸の内で就職したら、幽霊物件担当でした。』『大正幽霊アパート鳳銘館の新米管理人』著者による、書き下ろし新シリーズ第3弾!
  • 「わたしの幸せな結婚」シリーズ累計800万部
    顎木あくみの帝都を舞台にした新シリーズ始動!

    夜鶴女学院に通う天水朝名16歳。
    手首に浮かんだ痣のために家族から虐げられていた。女生徒たちが新しく赴任する美男子の国語教師・時雨咲弥の話題に花を咲かせる中でも、ひとり距離を置く。
    そんな朝名に思いがけない縁談が舞い込む。薬問屋を営む天水家に好都合な話で……。

    帝都を舞台に新たな和風恋愛ファンタジーが始まる!
  • 「普通」とは何か?
    現代の実存を軽やかに問う第155回芥川賞受賞作

    36歳未婚、彼氏なし。コンビニのバイト歴18年目の古倉恵子。
    日々コンビニ食を食べ、夢の中でもレジを打ち、
    「店員」でいるときのみ世界の歯車になれる――。

    「いらっしゃいませー!!」
    お客様がたてる音に負けじと、今日も声を張り上げる。

    ある日、婚活目的の新入り男性・白羽がやってきて、
    そんなコンビニ的生き方は恥ずかしい、と突きつけられるが……。

    累計92万部突破&20カ国語に翻訳決定。
    世界各国でベストセラーの話題の書。

    解説・中村文則
  • ミステリー文学賞&年末ランキング4冠! 本格ミステリーの新時代を告げた記念碑的傑作!

    かつては探偵事務所で働き、いまは「何でもやってやろう屋」を自称して気ままな生活を送る「俺」成瀬将虎。
    ある日、高校の後輩のキヨシの頼みで、彼が密かに惚れている久高愛子の祖父の不審死と、高額で布団や健康食品を売りつける蓬莱倶楽部の調査を引き受ける。
    そして同日、駅のホームで飛び込み自殺しようとした女・麻宮さくらを助けたことで、運命の歯車が回り始める――。

    蓬莱倶楽部の悪徳商法を調査する将虎の軽妙なハードボイルド探偵の活躍を楽しむあなたに、ラストで襲い掛かる大どんでん返し!?

    日本推理作家協会賞、本格ミステリ大賞ダブル受賞&「このミステリーがすごい!」「本格ミステリベスト10」で第1位!
    中居正広さんほか、たくさんの著名人も激賞!
    二度読み必至の究極の徹夜本です。
  • もうやめて……ミステリはここまで進化した!

    第164回直木賞候補作。

    ひたひたと忍び寄る恐怖。
    ぬるりと変容する日常。

    話題沸騰の「最恐」ミステリ、待望の文庫化。

    閉鎖空間に監禁された
    デスゲームの参加者のような切迫感。──彩瀬まる

    平穏に夏休みを終えたい小学校教諭、元不倫相手を見返したい料理研究家……。きっかけはほんの些細な秘密だった。

    保身や油断、猜疑心や傲慢。
    内部から毒に蝕まれ、
    気がつけば取返しのつかない場所に立ち尽くしている自分に気づく。

    凶器のように研ぎ澄まされた“取扱い注意”の傑作短編集。

    解説=彩瀬まる

    ※この電子書籍は2020年9月に文藝春秋より刊行された単行本の文庫版を底本としています。
  • 711(税込)
    著:
    夢枕獏
    レーベル: 文春文庫
    出版社: 文藝春秋

    時は平安時代、京の都に安倍晴明という名高い陰陽師がいた。まだ闇が闇として残り、夜になれば人も、鬼も、物の怪も、同じ都の暗がりに、息をひそめて住んでいた時代だ。安倍晴明は従四位下、大内裏の陰陽寮に属する陰陽師。死霊や生霊、鬼など、普通の人間には見えない、妖しのものどもを相手に、この世ならぬ不可思議な難事件をあざやかに解決する。親友の源博雅は、霊感はまるでないが、刀では敵なしの強さ。力を合わせて物の怪に挑む。野村萬斎・主演で映画化された原作!
  • ハマの旋風が再び巻き起こる!
    『横浜大戦争』第三弾。

    今度は横浜を飛び出し、川崎、町田の地でも大暴れ。
    ある日突然川崎の神から「オメーらに、横浜を司る資格はない」と
    宣戦布告を受けた横浜の土地神たち。
    売られた喧嘩は買うしかない。わけもわからず川崎との“戦争”を始めた
    横浜の土地神たちだったが、そこになぜか町田市を司る町田の大神も参戦。
    どうしてこんな奇妙奇天烈なことが起こってしまったのか。

    それはこの“戦争”が、町田の大神が横浜、川崎を呑み込み、
    「町田県」として独立することを夢見たために起きた“領土争い”だったから。
    だがしかし、その町田の大神も何者かに操られているに過ぎなかった……。
    果たしてこの壮大な“戦争”の発端は何だったのか?

    ※この電子書籍は2022年4月に文藝春秋より刊行された単行本の文庫版を底本としています。
  • 740(税込)
    著:
    夢枕獏
    著:
    佐藤嗣麻子
    レーベル: 文春文庫
    出版社: 文藝春秋

    若き日の安倍晴明が事件に挑む! 話題映画のノベライズ

    【映画『陰陽師0』2024年4月19日公開 主演・山崎賢人】

    鬼や霊が跋扈する平安時代。呪術の才に長けた学生・安倍晴明(あべのせいめい)は、貴族の源博雅(みなもとのひろまさ)から「ある怪異を鎮めてほしい」と頼まれる。女王を悩ます金の龍や、若者の奇妙な死を調べる中で、晴明は都を脅かす邪悪な呪いに巻き込まれていく。実在した陰陽師、安倍晴明の生誕1100年を迎え、人気シリーズを原作にした呪術エンタメノベライズ。
  • 『怪盗レッド』などで人気の著者が、一般文芸に登場!
    予知能力高校生×やるきゼロ!? 探偵の
    新シリーズが始動!

    暇な探偵・貝瀬歩の事務所を、
    女子高生の桐野柚葉が訪ねてきた。

    彼女は、自分が2日後に殺される予知を視たと語り、
    歩に助けを求める。

    予知の存在など信じない歩だが、
    真剣な様子の柚葉を放っておくこともできず、
    依頼を引き受けることに。

    柚葉の自宅を調べると、玄関先から盗聴器が見つかり……。

    累計155万部突破の人気シリーズ『怪盗レッド』の著者による
    ちょっと異色で一癖ある探偵×バディ小説の誕生!
  • 『神様の御用人』浅葉なつ による新シリーズ『神と王』第二巻!

    丈国の建国十年を祝う式典への招待状が斯城国王・琉劔のもとに届いた。
    名代として丈国へ赴いたのは、琉劔の若き叔母・飛揚。
    記念日に沸く民の様子を目にした彼女は、ふと違和感を抱く。

    「世界のはじまり」の謎を追う琉劔は、歴史学者の慈空とともに
    畏怖の森「闇戸」へ。そこに暮らす一族・日樹の祖父母から、
    杜人に伝わる不思議な物語を聞かせてもらう。
    だがそんな時、丈国には恐ろしい災厄が襲い掛かっていた――

    危機に陥ったこの小国を支配する女神と、民から忌避される王。
    闇戸の一族にのみ伝わる深い知識と伝説は、何を示唆しているのか? 


    古事記からインスピレーションを得たという壮大な世界観が提示された
    第一巻『神と王 亡国の書』に続く、待望の第二巻。

    壮大なテーマ「神とはなにか」をリアルに追いつつ、この世界の行方から目が離せない!
    ますます熱い神話ファンタジーです。
  • 『神様の御用人』 浅葉なつの新作ファンタジーついに始動!
    『古事記』からインスピレーションを得て生まれた「神」と「世界の謎」をめぐる壮大な物語。

    ★浅葉なつ先生による限定あとがき付き! ここでしか知れないキャラクター作成時の裏話が掲載されています。

    (『神と王』あらすじ)

     この世界に乱立する国々の中、古い歴史を持つ国・弓可留(ゆっかる)。
    父の後を継ぎ、歴史学者として日々研究に励んでいた慈空(じくう)はあの日、すべてを失った。
     他国の「神と歴史」を奪って肥大する隣国・沈寧(じんねい)が、弓可留の宮殿に攻め入って王族を殺し、信仰のよりどころである国の宝珠『羅の文書』を奪い去ったのだった。

    命からがら逃げ出した慈空の前に、謎の二人組が現れ、ある「石」の在り処を問う。その石こそは、慈空が親友だった王子から託されたもの――弓可留のもう一つの宝珠「弓の心臓」だった。

    「神はなぜ、国を見殺しにした?」

    片刃の剣を持つ風天(ふうてん)、不思議な生物を手首に飼いならす日樹(ひつき)、そして行商集団・不知魚人(いさなびと)出身の瑞雲(ずいうん)らと交わり、信じていた世界が根底から覆ってしまいそうな日々の中で慈空は、『羅の文書』の奪還を決意する。
    踏みにじられた故郷のため、亡き親友のため、そして――

    構想に4年をかけ、緻密に作りこんだ設定、個性的なキャラクターたちが、誰も知らない魅惑の世界へと誘います!

    ●カバー画を担当するのは『キングダムハーツ』シリーズ『FF XIII』『グラブル』『Fate/GO』『NieR リィンカネ』等に携わったイラストレーターの岩佐ユウスケ氏。生き生きと躍動し、それぞれの信念を感じさせるキャラクター造形で『神と王』シリーズを盛り上げます。
  • 714(税込)
    著:
    宮下奈都
    レーベル: 文春文庫
    出版社: 文藝春秋

    第13回本屋大賞、第4回ブランチブックアワード大賞2015、第13回キノベス!2016 第1位……伝説の三冠を達成!
    日本中の読者の心を震わせた小説、いよいよ文庫化!

    ゆるされている。世界と調和している。
    それがどんなに素晴らしいことか。
    言葉で伝えきれないなら、音で表せるようになればいい。

    高校生の時、偶然ピアノ調律師の板鳥と出会って以来、調律の世界に魅せられた外村。
    ピアノを愛する姉妹や先輩、恩師との交流を通じて、成長していく青年の姿を、温かく静謐な筆致で綴った物語。

    解説は『一瞬の風になれ』で本屋大賞を受賞した佐藤多佳子さん。

    豪華出演陣で映画完成!
    外村青年を山崎賢人、憧れの調律師・板鳥を三浦友和、先輩調律師・柳を鈴木亮平、ピアニストの姉妹を上白石萌音、萌歌が演じています。2018年6月8日公開。

    「才能があるから生きていくんじゃない。そんなもの、あったって、なくたって、生きていくんだ。あるのかないのかわからない、そんなものにふりまわされるのはごめんだ。もっと確かなものを、この手で探り当てていくしかない。(本文より)」
  • 652(税込)
    著:
    道尾秀介
    レーベル: 文春文庫
    出版社: 文藝春秋

    大学生・秋内の目の前で、幼い友人・陽介はトラックに轢かれた。いきなり走り出した愛犬のリードに引きずられての、無惨な事故。陽介は助教授のひとり息子だった。あの時、犬はなぜいきなり走り出したのだろう? 居合わせた同級生たちは関係があるのか…現場で感じた違和感が忘れられない秋内は、動物生態学に詳しい間宮先生に相談して、自分なりの捜査をはじめる。そして予測不可能の結末が…! 青春の滑稽さ、悲しみを鮮やかに切り取った、俊英の傑作ミステリー。
  • 望むことは、罪ですか? 誰もが顔見知りの小さな町で盗みを繰り返す友達のお母さん、結婚をせっつく田舎体質にうんざりしている女の周囲で続くボヤ、出会い系サイトで知り合ったDV男との逃避行──。普通の町に生きるありふれた人々に、ふと魔が差す瞬間、転がり落ちる奈落を見事にとらえる五篇。現代の地方の閉塞感を背景に、五人の女がささやかな夢を叶える鍵を求めてもがく様を、時に突き放し、時にそっと寄り添い描き出す。著者の巧みな筆が光る傑作。第147回直木賞受賞作!
  • これぞライトノベルの金字塔! 2003年、電撃文庫より刊行が開始されたこの『半月』シリーズは、またたく間にライトノベルファンにとどまらない広範な読者を獲得しました。そして2013年、装いも新たに刊行された文春文庫全4巻は、主人公たちの台詞を物語の舞台、伊勢弁に改めたリメイク版です。肝炎で入院中の高校生・戎崎裕一は、エロ本集めが趣味の多田さんや元ヤンキーの看護師・亜希子さんに翻弄される日々の中で、同い年の秋庭里香に出会う。人形のように美しく、本を愛し、そして女王様のようにワガママな里香は、難しい病気をかかえていた――。ドラマ、映画、漫画、アニメになったボーイ・ミーツ・ガールの聖典をぜひ電子書籍で!
  • 「童子のあやかしが出没し、悪さを働いているようだな、博雅」「よし。では、ゆくか晴明よ」。われらが都を魔物から守れ。百鬼が群れる平安京の闇の果て、幻術、風水術、占星術を駆使し、難敵に立ち向う希代の陰陽師・安倍晴明と笛の名手・源博雅。名コンビの活躍、すがすがしくて、いと、おかし。「天邪鬼」「下衆法師」「陀羅尼仙」「露と答へて」「鬼小町」「桃薗の柱の穴より児の手の人を招くこと」「源博雅堀川橋にて妖しの女と出逢うこと」の7篇を収録したシリーズ2巻目。
  • 774(税込)
    著:
    米澤穂信
    レーベル: 文春文庫
    出版社: 文藝春秋

    アルバイト情報誌に掲載されていた仕事は「ある人文科学的実験の被験者」になれば、時給1120百円…つまり11万2千円がもらえるというもの。これは誤植か? そんな仕事が実在するのか? 破格の条件につられて応募し、選ばれたのは12人の男女。とある地下施設に閉じ込められた彼らは、<実験>の内容を知り驚愕する。それは、より多くの報酬を巡って参加者同士が殺し合う犯人当てゲームだった──。いま注目の俊英が放つ新感覚ミステリー登場! 映画化原作。
  • 京の北、丑の刻に貴船神社に現われる白装束の女。唇には釘、左手には人形、右手には鉄の鎚……自分を捨てた男を取り殺すため鬼と化す。男の窮地を救うため、安倍晴明と源博雅が目にしたものは!? 嫉妬に狂った女の悲しさを描いた「鉄輪」他「瓜仙人」「這う鬼」「迷信」「ものや思ふと……」「打臥の巫女」「血吸い女房」の7篇収録。平安の世を騒がす魍魎(もうりょう)に立ち向かう、若き晴明と博雅の胸のすく活躍! 「陰陽師」シリーズ第3弾。
  • 評判の鴛鴦夫婦の裏の顔──。
    娘たちを食い物にする色悪に凜之助が迫る!

    日本橋に店を構える榛沢屋の羽左衛門とお多代は、近所でも評判の鴛鴦夫婦。
    美貌のお多代は笑顔で今日も客に愛想を振りまく。
    だが、羽左衛門は誰にも言えない深い悩みと、妻への暗い情念を抱えていた。
    ある日、妻を待ち伏せる羽左衛門の目の前で惨劇が起きる。
    折しも、江戸では近頃、若い娘の夜鷹が出没するようになり……。

    新米同心・凛之助が、絡み合った事件の切ない真相と、
    背後で暗躍する裏組織を追う!

    シリーズ91万部突破「おれは一万石」著者、待望の書き下ろし時代小説。
  • 学校って、行かなきゃダメ? 親と子の想いが交錯する

    毎週水曜日、パン屋の定休日にあわせて黒羽三吾がひらく小学生の無料塾。
    母に連れられてきた頼人は、歴史の知識はずば抜けているが、ほかの教科には意欲を持てないという。
    一方、学習障害が明らかになった隆之介親子は、話し合いの末にある決断に至る。
    元教員の三吾と子ども達が、「学ぶこと」に向き合いながら成長する物語。
  • 甲州黒駒を乗り回す岡っ引・吉蔵が大活躍するシリーズ第二弾

    ある時は凧屋の店主、またある時は馬を操る腕利きの岡っ引。
    追い求めるのは、父の面影――。

    暮れも押し迫るなか、見回りをしていた吉蔵は、
    田楽の店を一人で切り盛りする身重のおはると出会う。
    彼女には何やら事情があるらしい。
    一方、神田堀には心の臓を一刺しにされた死体が浮かぶ。
    その男が阿漕な高利貸しの宇兵衛だとわかり……。

    黒駒を乗り回し、父への思いが詰まった凧を愛する異色の
    岡っ引・吉蔵が大活躍の、シリーズ第二弾!
  • 880(税込)
    著:
    内田樹
    レーベル: 文春文庫
    出版社: 文藝春秋

    知の巨人が語り尽くす、日本への刺激的処方箋

    いつの間に、日本はこんなに生きづらい、貧しい国になってしまったのか?
    なぜ、こんなにデタラメな政治がまかり通る世の中になってしまったのか?

    その答え、実は「コモン」ですべて説明できるのです。

    AIによる大量失業、富の一極集中、アンチ・グローバリズム、人口減少による高齢化と過疎化……
    いよいよ限界を迎え、音を立てて軋んでいる資本主義。
    その背景には、昔はどこにでもあったコモン(共有地)の喪失がある。
    今こそ分断を超え、新しい共同幻想を立ちあげるときだ。
    絶望の果てに光を見出す希望の書。

    巻末に文庫版特別付録として、東京大学大学院准教授・斎藤幸平との対談「心地よい、新しいコモンについて語ろう」収録!

    21世紀の新たな「囲い込み」を警戒せよ!
    そこには、ディストピアしかない──。

    ・西部劇「シェーン」は「コモンの消失」という悲劇を描いていた
    ・「貧困は自己責任」と切り捨てる心理
    ・「青年」も「旦那」も消え、子どもおじさん・おじいさんが出現
    ・「一罰百戒」で委縮するテレビ局や大手メディア
    ・ディープ・フェイクの時代を生き抜くために

    ※この電子書籍は2020年11月に文藝春秋より刊行された単行本の文庫版を底本としています。
  • 950(税込)
    著:
    武川佑
    レーベル: 文春文庫
    出版社: 文藝春秋

    片腕を失った少女には、全てを見通す“目”があった
    襲撃によって父と生き別れ、片腕を失った少女・小鼓。生き残るために戦う中で、彼女は本当の敵は誰なのかに気づく。渾身の歴史小説!

    足軽の父と暮らす少女、小鼓(こつづみ)の日常は、都から来た高僧・義圓(ぎえん・後の足利義教)の襲撃により奪われた。左腕を失い父と生き別れた小鼓は、やがて自分に“軍略の才”がある事に気づき……。数多の戦場を仲間たちと駆け抜けながら、小鼓は京を「万人恐怖」で支配する義教への復讐を誓う。著者渾身の傑作歴史小説! 解説・天野純希


    単行本『千里をゆけ くじ引き将軍と隻腕女』2021年3月刊
    文春文庫版『悪将軍暗殺』に改題 2024年2月刊
    この電子書籍は、文春文庫版を底本としています。
  • 人気ミステリ作家の新作が勢ぞろい!

    ミステリの最前線で活躍するスター作家が各々の趣向を凝らした珠玉の6作を一気読み! 驚きも面白さも絶対保証の豪華アンソロジー。
  • 「晴明よ、おまえ、おれのことが好きであろう」

    いまなお熱い”陰陽師”ブームの火付け役、夢枕獏の「陰陽師」シリーズ。
    作者のがん闘病による執筆休止期間を経て、復活後初のシリーズ最新刊。

    目次
    兼家奇々掻痒
    金木犀の夜
    ちび不動
    媚珠
    梅道人
    殺生石
    なた太子
    按察使大納言
  • 1,100(税込)
    著:
    辻村深月
    レーベル: 文春文庫
    出版社: 文藝春秋

    見つかったのは、ミカちゃんなんじゃないか――
    『かがみの孤城』『傲慢と善良』の著者が描く、
    瑞々しい子どもたちの日々。そして、痛みと成長。

    かつて、カルトだと批判を浴びた<ミライの学校>の敷地跡から、
    少女の白骨遺体が見つかった。
    ニュースを知った弁護士の法子は、無騒ぎを覚える。
    埋められていたのは、ミカちゃんではないか――。

    小学生時代に参加した<ミライの学校>の夏合宿で出会ったふたり。
    法子が最後に参加した夏、ミカは合宿に姿を見せなかった。

    30年前の記憶の扉が開くとき、幼い日の友情と罪があふれ出す。

    解説・桜庭一樹

    ※この電子書籍は2021年6月に文藝春秋より刊行された単行本の文庫版を底本としています。
  • 今をときめく作家たちの、キレの良い短篇を一冊に

    日本文藝家協会が選ぶ短篇傑作選。AI、リモート、宇宙探索、家族の不和、孤独死、LGBTQなど現代のテーマに人気作家が挑む。
  • 爆笑と恐怖が交互に襲い来る強烈な歴史書

    梅毒には水銀風呂! 夜泣きする子にはアヘン! 水難事故にはタバコ浣腸! かつて人類の常識だった残念すぎる医療の全てがここに。

    〈最終的には次の簡単な問いを自問するといいだろう。その治療法には、信頼できるエビデンスがあると思うか? 副作用が出ても構わないか? それから忘れてはならない問いがもう一つ──治療費にいくらまで払えるか?
     実のところ、この本は何でも治ることを売りにした最悪の治療法の歴史を、簡潔にまとめたものだ。言うまでもなく、「最悪の治療法」は今後も生み出されるだろう。〉(「はじめに」より)

    ※この電子書籍は2019年4月に文藝春秋より刊行された単行本の文庫版を底本としています。
  • 新時代の才能が炸裂! 松本清張賞受賞作 
    “クソ田舎”からおさらばするため、3人の女子高生は学校の屋上で大麻の栽培を始める――。選考委員満場一致、規格外のデビュー作。

    ※この電子書籍は2021年7月に文藝春秋より刊行された単行本の文庫版を底本としています。
  • 疫病を退散させる晴明の活躍を描く

    不思議な童子の群が都にあらわれ、青疱瘡が広がる「野僮游光」、赤舞瘡から逃れようとする非情な左大臣を描く番外編「秘帖・陰陽師 赤死病の仮面」、蝉丸の悲恋が明かされる中編「蘇莫者」など全八話。物語の神に選ばれた作家は言う、「物語りは永遠に終らない」(「あとがき」より)。尽きぬ着想、広がる想像、大人気シリーズ第17巻。

    ※この電子書籍は2021年8月に文藝春秋より刊行された単行本の文庫版を底本としています。
  • 850(税込)
    著:
    馳星周
    レーベル: 文春文庫
    出版社: 文藝春秋

    第163回直木賞受賞作! 犬を愛するすべての人に捧げる感涙作

    傷つき、悩み惑う人々に寄り添う一匹の犬は、なぜかいつも南の方角に顔を向けていた。
    2011年秋、仙台。震災で職を失い、家族のため犯罪に手を染めた男。偶然拾った犬が男の守り神になった(男と犬)。壊れかけた夫婦は、その犬をそれぞれ別の名前で呼んでいた(夫婦と犬)。人と犬の種を超えた深い絆を描く感涙作。解説・北方謙三

    「少女と犬」を文庫で初収録。

    ※この電子書籍は2020年5月に文藝春秋より刊行された単行本の文庫版を底本としています。
  • 850(税込)
    著:
    浅田次郎
    レーベル: 文春文庫
    出版社: 文藝春秋

    〈大ショックの若殿vs.逃げ切りを目指す先代〉

    天下泰平260年の間に、積もり積もった藩の借金はなんと25万両!
    この世のものとは思えぬ巨額の負債を知った嫡男はショックで急死してしまった。
    丹生山松平家12代当主は、次男三男を飛び越えて
    庶子の四男・小四郎に家督を継がせて隠居すると、
    ひそかに「大名倒産」の準備を進め、逃げ切りを狙う。

    何も知らずに大名家の家督を継いでしまった
    21歳の小四郎は、クソがつくほどの真面目さ誠実さを武器に
    最大の難関・参勤交代の費用をひねり出そうと必死に奮闘するが……。

    万策尽きた時、人の世を眺めていた七福神たちが動き出す!?

    笑いと涙がてんこ盛りの超豪華エンターテインメント。
    2023年、映画化決定!

    ※この電子書籍は2019年12月に文藝春秋より刊行された単行本の文庫版を底本としています。
  • 850(税込)
    著:
    浅田次郎
    レーベル: 文春文庫
    出版社: 文藝春秋

    〈家臣も商人も(神様も?)必死の金策。奇跡の大逆転、なるか!?〉

    美しい故郷とお家を守りたい――。
    天下一の塩引鮭が名産の御領国・越後丹生山へ初入りした
    若殿・小四郎。そのなりふり構わぬ姿に、
    国家老が、商人と民が、そして金が動き始める。

    人の世を眺めている七福神まで巻き込んで、
    奇跡の「経営再建」は成るか?

    笑いと涙がてんこ盛りの超豪華エンターテインメント。
    巻末対談 浅田次郎×磯田道史「改革をなし得る人とは」
    2023年、映画化決定!

    ※この電子書籍は2019年12月に文藝春秋より刊行された単行本の文庫版を底本としています。
  • 超人気、怪談説法シリーズ第5弾!
    雨ガッパ姿で全力疾走する女、究極の心霊スポット、子供の死の直前に現れた金髪の女――怖い、けれどためになる。怪談×説法第5弾!
  • 711(税込)
    著:
    道尾秀介
    レーベル: 文春文庫
    出版社: 文藝春秋

    “写真”が暴くもうひとつの真相。あなたは見抜けるか
    各章の最終ページに登場する一枚の写真。その意味が解った瞬間、読んでいた物語は一変する――。二度読み必至の驚愕ミステリ。

    ※この電子書籍は2019年7月に文藝春秋より刊行された単行本の文庫版を底本としています。
  • 公演直前に姿を消したダンサー。
    美しき画家の弟。
    代役として主役「カイン」に選ばれたルームメイト。
    嫉妬、野心、罠──誰も予想できない衝撃の結末。
    芦沢央が放つ、脳天を直撃する傑作長編ミステリー!

    男の名はカイン。
    旧約聖書において、弟のアベルを殺害し、「人類最初の殺人者」として描かれる男──。

    「世界の誉田(ホンダ)」と崇められるカリスマ芸術監督が率いるダンスカンパニー。
    その新作公演「カイン」の初日直前に、主役の藤谷誠が突然失踪した。
    すべてを舞台に捧げ、壮絶な指導に耐えてきた男にいったい何が起こったのか?
    誠には、美しい容姿を持つ画家の弟・豪がいた。
    そして、誠のルームメイト、和馬は代役として主役カインに抜擢されるが……。

    芸術の神に魅入られた人間と、
    なぶられ続けた魂の叫び。
    答えのない世界でもがく孤独な魂は、いつしか狂気を呼び込み、破裂する。
    “沈黙”が守ってきたものの正体に切り込む、罪と罰の慟哭ミステリー。

    『汚れた手をそこで拭かない』が直木賞候補、
    『火のないところに煙は』が本屋大賞と山本周五郎賞候補。
    『許されようとは思いません』続々重版中、
    芦沢央が渾身の力を込めて書き上げた超傑作がついに文庫化!


    「この小説そのものが、底の知れない沼のようだ。
    読み始めたら、逃げられずに沈んでいく恐怖を快楽にかえて、
    読み耽るしかない」──角田光代(解説より)

    ※この電子書籍は2019年8月に文藝春秋より刊行された単行本の文庫版を底本としています。
  • 究極の特殊設定ミステリ、文庫化!
    犯人を見つけるまで令嬢は何度も殺される。殺人の夜をタイムループし、関係者の人格を転移しながら真相を追え。阿津川辰海氏絶賛。

    ※この電子書籍は2019年8月に文藝春秋より刊行された単行本の文庫版を底本としています。
  • 850(税込)
    著:
    松尾諭
    レーベル: 文春文庫
    出版社: 文藝春秋

    自宅前で航空券を拾ったら、なぜかモデル事務所に拾われた。
    フラれること13回、借金は膨らみ、オーディションには落ちてばかり。
    それでも男は人との縁を繋ぎ、やがて本当の恋をし、大役を射止める。
    そんな折、アメリカから一本の電話がかかってきて……。
    俳優・松尾諭の笑いと涙のシンデレラ(!?)ストーリー。巻末に俳優・高橋一生による「松尾くんの自伝に寄せる文」掲載!


    自称・本格派俳優の自伝“風”エッセイ

    ディズニープラスで2022年6月下旬配信開始予定
    ドラマ化決定!
    主演 仲野太賀


    『拾われた男』を読んで、(中略)
    彼に出会うずっと前から、拾われた男は
    僕の友人だったのではないかと錯覚すらするほど、
    益々気を許してしまう人になってしまった。
    ――高橋一生(拾われた男の友人の役者)

    ※この電子書籍は2020年6月に文藝春秋より刊行された単行本の文庫版を底本としています。
  • 660(税込)
    著:
    星野道夫
    レーベル: 文春文庫
    出版社: 文藝春秋

    広大な大地と海に囲まれ、正確に季節がめぐるアラスカで暮すエスキモーや白人たちの生活を独特の味わい深い文章で描くエッセイ集。
    解説・池澤夏樹。

    ※この電子書籍は1995年8月に文藝春秋より刊行された単行本の文庫版を底本としています。
  • 晴明と博雅、儚いこの世を楽しまん!
    安倍晴明と源博雅が平安の悲喜こもごもに奔走する12篇。

    少納言・坂上彦麻呂は、夜な夜な怖ろしげな美女から手に噛みつかれる夢を見る。
    目覚めると実際に赤い傷が―蘆屋道満が活躍する「にぎにぎ少納言」、
    虫めづる露子姫が登場する「塔」、
    そして今日も晴明と博雅は京の怪異に奔走する。
    夫婦の情愛、前世の因縁、虫の音と妙なる琵琶の響き。
    昭和・平成・令和と愛され続けて16巻目!

    ※この電子書籍は2019年2月に文藝春秋より刊行された単行本の文庫版を底本としています。
  • 880(税込)
    著:
    角幡唯介
    レーベル: 文春文庫
    出版社: 文藝春秋

    ノンフィクション界のトップランナーによる最高傑作。

    ヤフーニュース本屋大賞ノンフィクション本大賞、大佛次郎賞、W受賞!

    探検家にとっていまや、世界中どこを探しても“未知の空間”を見つけることは難しい。様々な未知の空間を追い求めて旅をしてきた角幡唯介は、この数年冬になると北極に出かけていた。そこには、極夜という暗闇に閉ざされた未知の空間があるからだ。極夜――「それは太陽が地平線の下に沈んで姿を見せない、長い、長い漆黒の夜である。そして、その漆黒の夜は場所によっては3カ月から4カ月、極端な場所では半年も続くところもある」(本文より)。彼は、そこに行って、太陽を見ない数カ月を過ごした時、自分が何を思い、どのように変化するのかを知りたかった。その行為はまだ誰も成し遂げていない“未知”の探検といってよかった。

    シオラパルクという世界最北の小さな村に暮らす人々と交流し、力を貸してもらい、氷が張るとひとりで数十キロの橇を引いて探検に出た。相棒となる犬を一匹連れて。この文明の時代に、GPSを持たないと決めた探検家は、六分儀という天測により自分の位置を計る道具を用いたため、その実験や犬と自分の食料をあらかじめ数カ所に運んでおくデポ作業など、一年ずつ準備を積み上げていく必要があった。暗闇の中、ブリザードと戦い、食料が不足し、迷子になり……、アクシデントは続いた。果たして4カ月後、極夜が明けた時、彼はひとり太陽を目にして何を感じたのか。足かけ4年にわたるプロジェクトはどういう結末を迎えたのか。

    ※この電子書籍は2018年2月に文藝春秋より刊行された単行本の文庫版を底本としています。
  • 1,001(税込)
    著:
    川上未映子
    レーベル: 文春文庫
    出版社: 文藝春秋

    大阪の下町で生まれ小説家を目指し上京した夏子。38歳の頃、自分の子どもに会いたいと思い始める。子どもを産むこと、持つことへの周囲の様々な声。そんな中、精子提供で生まれ、本当の父を探す逢沢と出会い心を寄せていく。生命の意味をめぐる真摯な問いを切ない詩情と泣き笑いの筆致で描く、全世界が認める至高の物語。

    ※この電子書籍は2019年7月に文藝春秋より刊行された単行本の文庫版を底本としています。
  • スティーヴン・キング強力推薦!
    少年時代の美しい思い出と、そこに隠された忌まわしい秘密。
    最終ページに待ち受けるおそるべき真相。
    世界36か国で刊行決定、叙情とたくらみに満ちた新鋭の傑作サスペンス。

    あの日、僕たちが見つけた死体。はじまりは何だったのか。僕たちにもわからない。みんなで遊園地に出かけ、
    悲惨な事故を目撃したときか。白墨のように真っ白なハローラン先生が町にやってきたときか。
    それとも僕たちがチョークで描いた人形の絵で秘密のやりとりをはじめたときか――。

    あの夏。僕には四人の友達がいた。太り気味のギャヴ、不良を兄に持つミッキー、シングルマザーの息子ホッポ、そして牧師の娘ニッキー。
    不良たちに襲撃されることも、僕がニッキーへの恋に胸を焦がすこともあったが、この日々が終わるなんて考えもしなかった。
    でも町では不和が広がりはじめていたのだ。僕の母の診療所への反対運動をニッキーの父が煽り、
    ミッキーの兄に悲劇が降りかかり、少女の妊娠騒ぎが起こる。大人たちにも、僕たちのあいだにもヒビが入りはじめた。
    そして、あの子が殺された。森で。バラバラになって。見つけたのは僕たちだった。でも、頭部は見つからないままだ。

    30年が経った現在。白墨人形の絵とともに、あの事件が甦る。あの人が死んだことで、事件は解決したはずなのに。
    20年ぶりに帰郷したミッキーは言った。「おれは真犯人を知ってる」。僕は友人たちとともに、あの夏の秘密を探りはじめる……。

    第2作『アニーはどこにいった』も絶賛発売中!

    ※この電子書籍は2018年5月に文藝春秋より刊行された単行本の文庫版を底本としています。
  • どこから読んでも懐しさで体が震える痛快TV読本!
    インドの山奥で修行し、悪と戦わずに政治家に訴えるレインボーマン。お茶の間を沸かせた電線音頭のデンセンマン。
    令和では見られない、70年代テレビ番組の「ゆがみ」を楽しく徹底解説。

    ※この電子書籍は2001年4月刊行の文春文庫を底本としています。電子化にあたって、一部の収録画像や内容を変更しております。予めご了承ください。
  • 750(税込)
    著:
    藤崎彩織
    レーベル: 文春文庫
    出版社: 文藝春秋

    「お前の居場所は、俺が作るから。泣くな」
    ピアノだけが友達の孤独な少女の夏子は、異彩の少年・月島と出会い、振り回され、傷付きながらもその側にいようとする。
    やがて月島は唐突に「バンドをやる」と言い出した。
    彼は、夏子の人生の破壊者でも創造者でもあった。

    大切な人を大切にすることが、こんなに苦しいなんて--。
    異彩の少年に導かれた孤独な少女。その苦悩の先に見つけた確かな光。
    直木賞候補となった鮮烈なデビュー小説。

    「生生しくて、切なくて、痛くて、何度も胸を揺さぶられた。この小説が好きだ。好きだ、と叫び出したくなる」
    宮下奈都(解説より)

    【藤崎彩織】
    1986年大阪府生まれ。2010年、突如音楽シーンに現れ、圧倒的なポップセンスとキャッチーな存在感で「セカオワ現象」と呼ばれるほどの認知を得た四人組バンド「SEKAI NO OWARI」でピアノ演奏とライブ演出、作詞、作曲などを担当。研ぎ澄まされた感性を最大限に生かした演奏はデビュー以来絶大な支持を得ている。2017年に発売された初小説『ふたご』は直木賞の候補となるなど、大きな話題となった。他の著書に『読書間奏文』がある。

    ※この電子書籍は2017年10月に文藝春秋より刊行された単行本の文庫版を底本としています。
  • 950(税込)
    著:
    陳浩基
    訳:
    天野健太郎
    レーベル: 文春文庫
    出版社: 文藝春秋

    華文ミステリーの到達点を示す傑作!
    巨匠ウォン・カーウァイ監督のもとで映像化進行中。

    1989年、新人刑事のローは凶悪犯罪捜査係に配属され、多くの犠牲者を出した九龍の銃撃戦の意外な黒幕を知ることになる――。
    60年代に文化大革命の煽りで始まった反英暴動、2010年代に起きた雨傘革命とも呼ばれる市民運動。
    香港を象徴する二つの“反政府の時代”が時空を越えて繋がる壮大な社会派ミステリー。

    横山秀夫氏も絶賛!
    ヤワなミステリーは道をあけよ!
    本書は、時代が織りなす警察の信と疑を車窓に映しつつ、ロジックのハンドルさばきも鮮やかに、香港現代史の発火点をタイムトラベルしてみせる無双の緊急捜査車両である。

    解説・佳多山大地

    ※この電子書籍は2017年9月に文藝春秋より刊行された単行本の文庫版を底本としています。
  • 950(税込)
    著:
    陳浩基
    訳:
    天野健太郎
    レーベル: 文春文庫
    出版社: 文藝春秋

    華文ミステリーの到達点を示す傑作!
    名刑事クワンと弟子のローが挑んだ六つの難事件。

    香港警察の「名探偵」と呼ばれた伝説の刑事クワン。2013年、末期がんで余命僅かな彼のもとに、難事件の捜査で行き詰ったかつての部下、ローがやってくる。
    クワンが最後の力を振り絞り提案した前代未聞の捜査方法とは――。
    戦後香港の現代史と一人の警察官人生を重ねながら、権力者と民衆の相克を描く華文ミステリーの傑作。

    綾辻行人氏も絶賛!
    最初の「黒と白のあいだの真実」を読んでまず、何と高密度・高レベルの本格ミステリであることか、と驚嘆した。
    続く5つの中編も同様で、「本格」の典型からさまざまに逸脱していきながらも、すべてが実に本格ミステリ的な、優れた創意と技巧によってこそ成り立っているのだ。――という点も含めて、『13・67』は大変に感動的な1冊である。


    ※この電子書籍は2017年9月に文藝春秋より刊行された単行本の文庫版を底本としています。
  • 幼い頃に母親を亡くし、父とも海外赴任を機に別れ、継母を選んだ優子。
    その後も大人の都合に振り回され、高校生の今は二十歳しか離れていない“父”と暮らす。
    血の繋がらない親の間をリレーされながらも、
    出逢う家族皆に愛情をいっぱい注がれてきた彼女自身が伴侶を持つとき――。
    大絶賛の2019年本屋大賞受賞作。

    解説・上白石萌音

    ※この電子書籍は2018年2月に文藝春秋より刊行された単行本の文庫版を底本としています。
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