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『グーテンベルク21』の電子書籍一覧

1 ~60件目/全1521件

  • なみの犯罪小説や推理小説には及びもつかない迫真性と迫力で、ぐいぐいと読者を引っ張っていく、ドストエフスキー、ロシア文学、世界文学の代表作。
  • 「非凡人はあらゆる犯罪をなし、あらゆる方法で法律を犯す権利を持つ」――貧しい大学中退生ラスコーリニコフは、こんな犯罪哲学にもとづいて、金貸しの老婆を殺し、行きがかりから、その義理の妹まで殺してしまう……。なみの犯罪小説や推理小説には及びもつかない迫真性と迫力で、ぐいぐいと読者を引っ張っていく、ドストエフスキー、ロシア文学、世界文学の代表作。
  • 悠長な記述などはまったくなく、リズムは急ピッチ、筋の展開は意表をつき、場面はめまぐるしくかわりながら、物語は息つく暇もあたえずに進行する。
  • プロテスタントの拠点ラ・ロシェルの攻囲戦に出陣したダルタニャンと三銃士は、イギリスの援軍を断ち、輝かしい武勲をたてる。いっぼう、ダルタニャンの行く手に神出鬼没する謎の美女ミレディーは、ルイ13世の王妃アンヌ・ドートリッシュの恋人、イギリスのバッキンガム公爵の暗殺を謀る。と同時に、宿敵ダルタニャンの生命をもつけ狙う。ミレディ-はリシュリュー枢機官と関係があるのか。──デュマの波瀾万丈の「三銃士」の部、完結。ダルタニャン物語は続編「二十年後」と「ブラジュロンヌ子爵」へ引き継がれる。
  • 17世紀初頭のころ、剣と恋と冒険を求めてガスコーニュの田舎からパリへ出て来たダルタニャンは、無双の剣士ポルトス、アラミス、アトスの三銃士と終生変わらぬ友情の契りを結ぶ。4人はルイ13世の親衛隊のために働き、王と敵対するリシュリュー枢機官麾下の護衛隊と渡り合う。陰謀と奸計、恋と野望に身を投じるダルタニャンは、ガスコーニュ魂を発揮して着々と運命をきりひらいていく──鈴木力衛氏の個人完訳による、デュマのロマン歴史小説の傑作。
  • 第一次世界大戦の西部戦線に投入されたドイツ軍志願兵たちが経験させられた「戦争」。相次ぐ激しい戦闘、戦友の無残な死、帰郷、負傷などのエピソードが次々に語られ、ドイツの若者が負った苦しみの深さが胸をうつ。だが軍司令部からの報告は「西部戦線異状なし」(Im Westen nichts Neues)だった! 1929年に発表されると15カ国語に翻訳されて、世界中で350万部を超える大ベストセラーとなった。
  • パリに戻った私はゲルマント大公夫人の邸で開かれた午後の集いに出かけた。多くの知り合いと再会するが、みな時の流れによって変わり果てていた。私は肥ってしまったジルベルトをジルベルトの母と取り違えた。サン=ルー侯爵のかつての愛人ラシェルはいまや有名な女優である。ゲルマント公爵は老齢のために身体が不自由になり、シャルリュス男爵は耄碌していた。さらにジルベルトの娘に初めて対面するにおよんで、いかに時が過ぎ、自らもどのくらい老いたかを実感するとともに、「スワン家の方」と「ゲルマントの方」が少女の内に結び合わされていることをはっきりと認めた。私は時によって損なわれた人生を救うために一冊の書物を著すことを決心する。この作品は長大なものとなるだろう。スワン氏が帰ることを知らせる鈴の音が記憶の中によみがえった。この音は永遠に心の中で響きつづけるのにちがいない。
  • 私は母とヴェネチアを旅した。スワン氏は他界し、未亡人となったオデットはかつての愛人であるフォルシュヴィル伯爵と結婚した。ジルベルトはフォルシュヴィル嬢となり、ロベール・ド・サン=ルーと結婚した。この結婚でゲルマント家と縁続きになったオデットはようやくゲルマント公爵夫人のサロンに招かれるようになった。しかしのちにサン=ルーは男色家となってジルベルトを裏切った。私は健康を崩し、第一次大戦の年間を療養所とパリの往復で過ごした。ヴェルデュラン夫人はサロンを開きつづける。男色家のシャルリュス男爵はホテルで鞭打たれながら快楽を追い求めつづける。ヴェルデュラン氏は逝去し、サン=ルー侯爵も戦死する。ゲルマント大公はドイツの敗戦で破産する。そのため、最初の妻マリーが死ぬと、ヴェルデュラン夫人と金目当てに結婚する。
  • 「火星のオデッセイ」は1970年、アメリカSFファンタジー作家協会が実施したSF短編のオール・タイム・ベストの選出で、アシモフの「夜来たる」に次いで第2位に入った。作者ワインボウムの描いた異星の生物は、他の想像を超えた存在で、地球外の環境の描写とともに、まったくの独創だった。人間とのコミュニケーションを成立させたかに見える「トゥイール」は、その後の異星人の先駆となった。ワインボウムは32歳で一躍SF界の寵児となったが、続編を残しただけで翌年夭逝した。
  • 私はアルベルチーヌをパリに連れ帰り、同棲生活を始めた。恋人同士らしい密やかな暮らしが始まったが、謎めいたままの彼女は、倦怠と嫉妬と猜疑で私をさいなむ。その一方では、朝の夢想、パリの物売りの声を聞き、芸術について考えをまとめたりするうちに時は流れていく。ヴェルデュラン邸での社交は続いたが、スワンが死んだ。私はヴェネチアへの旅を考えたが、一通の手紙によってアルベルチーヌの失踪を知り、彼女が落馬で死んだことも知った。
  • シャルリュス男爵は青年ヴァイオリン奏者ともソドム的関係を持っていた。その一方で私はアルベルチーヌが、ヴァントゥイユ嬢とその女友達との間にゴモラ的関係をもっていることを疑うようになった。私の嫉妬と動揺は激しかったが、その苦悩のなかで、私はアルベルチーヌと結婚しなければならないとの思いに駆られ、母親にその決意を告げたのだった。
  • 私はある日、仕立て屋ジュピヤンとシャルリュス男爵との刺激的な出会いを盗み見、同性愛の生態の一端を知る。だがそれだけではなかった。男爵には多くの相手があったのである。シャルリュス男爵は奇妙な言動のある人物だったが、私はそれが男爵の倒錯した性癖に由来していることを知ったのだった。私はアルベルチーヌと再会したが、彼女の言動には一抹の不安もおぼえた。
  • 避暑地バルベックで夏を過ごすのは私にとって特別なものとなった。上流社交界のゲルマント一族との交際はむろん、アルベルチーヌとの魅惑に満ちたひととき、ユダヤ人たちとの交流、画家エルスチールのアトリエでの芸術創造の営みの瞥見、あるいは多くの個性的な人びととの多彩な方面にわたる談論まで、光あふれるノルマンディの海辺は、私にとってかけがえのない華やかな輝く時となって残った。
  • パリヘ戻った私は、ヴィルパリジ夫人らとのつきあいを通して、ゲルマント公爵夫人主催の高級サロンに出入りできるようになった。「私」は、女主人であるゲルマント公爵夫人の威光にオペラ座で触れ、ますます憧れを募らせていく。と同時に、ドレフュス事件や芸術の話に花を咲かせる社交界の人びとを目の当たりにする。サン・ルーとの友情はすすみ、祖母への思いはいや増していく。
  • 十数年後、私はパリのシャンゼリゼ公園でジルベルトに再会し、二人の関係は友達づきあいから、熱烈な恋愛へと変容した。一方で私はスワン夫人への情熱にも惹かれて夫人の邸を訪れた。しかししばらくすると私の勝手な行動と性格がジルベルトに嫌われるようになり、プライドを傷つけられた私は何年にもわたってジルベルトを避けることになった。二年後、私は祖母とともに、ノルマンディ地方にある海岸の保養地バルベックヘ行った。祖母の旧友でゲルマント公爵夫妻の叔母にあたるヴィルパリジ夫人に会い、夫人は甥のロベール・ド・サン=ルーを私に紹介した。サン=ルーと私はたちまち親友になった。ヴィルパリジ夫人は甥のシャルリュス男爵も私に紹介した。シャルリュス男爵は奇妙な言動のある人物だが、私はそれが男爵の倒錯した性癖に由来していることを、長いあいだ知らないままであった。バルペックでは美しい娘たちに出会ったが、その中でもアルベルチーヌに惹かれた。
  • 祖母がパリのシャンゼリゼ公園での散歩中に発作を起こした。祖母の容態は急速に悪化の一途をたどり、一家の介護のかいもなく、「うら若い乙女のような姿で」息をひきとる。そのときの騒ぎを垣間見た私は、裕福な社交界の付き合いがいかに内容が空虚で俗っぽいものかを知って驚く。パリの私の家をアルベルチーヌがふいに訪れ、彼女はバルベックでは拒んだ接吻を私に許す。ふたりはひとつ屋根の下に暮らしはじめる。
  • この作品は一般的な形式の小説とは異なり、近代小説のモデルを築いたといわれる。構造はあたかも交響楽のようであり、物語は筋や局面にたよることなく展開する。その一切の構造は、過ぎゆく時、あるいは過ぎゆくように思われる時の、雰囲気と感覚だけでできている。印象派の画家モネの作品を思わせるので、本電子本の表紙には、大半モネの作品を用いた。第1巻は語り手(私)が田舎のコンブレーに滞在していたころの、大叔母や祖母との暮らしの思い出だが、スワン氏が夕食に訪れたある夜の出来事ほど鮮明によみがえるものはなかった。後半では社交界の寵児スワン氏の恋が描かれる。もと高級娼婦オデットをめぐる苦悶の果てに氏は彼女と結ばれて娘ジルベルトをもうけた。「失われた時を求めて」は7編の小説からなり、本電子版ではこれを10巻にして提供する。「スワン家のほうへ」「咲く乙女たちのかげに」「ゲルマントのほう」「ソドムとゴモラ」「囚われの女」「逃げ去る女」「見出された時」がそれだ。井上究一郎氏の手になる流麗な訳でお贈りする。
  • 発育不全児といえるジョンは、高等幾何学を解し、一般相対性原理を論ずる、おそるべき神童で、オッド(奇矯)とよばれた。それも不思議ではない。ジョンは、テレパシー、催眠術などの超能力をもつミュータント〈超人類〉だったのだ! 人間を劣等種属とみなす彼は、遠大な計画のもとに、仲間を結集して、独自の世界を建設しようと試みる。新しい人類によって地球を引き継ぐために! だが……ステープルドンの〈超人類〉テーマの傑作。
  • 読者を惹きつける魅力的な謎と奇想天外な発想、それに加えて卓抜なユーモア。ブラウンのSF傑作短編集続編。二つの太陽と、その周りを8の字形に公転する惑星上で起こる奇妙な出来事を描く「気違い星プラセット」、どんなに誤字を直そうとしても原稿どおりに活字を叩いてしまうタイプライターの話「諸行無常の物語」、ミミズが天使になってふわふわと空中を舞う話など、ブラウンのSFとファンタジーの名品を選りすぐった傑作中短編全16編。誰でもが楽しめる夢と幻想世界!
  • 「人間の作った規則」よりも「神の定め給うた掟」のほうが大切だと言い張って死を覚悟で兄の埋葬をおこなうアンティゴネー。彼女を岩屋に閉じこめた叔父でテーバイ王のクレオーンは取り返しのつかない悲劇を招く。ソポクレス円熟期の傑作のひとつ。
  • 「雨」はモームの短編の代表作。魔窟から魔窟へ流れ歩く年増女のただれた魅力。情欲に狂う水夫と現地人の女たち。雨季のサモア島を舞台にくりひろげられた宣教師と娼婦との霊肉の闘争は、予想外な結末を告げた。他に心にくい短編の技巧を見せた「ホノルル」、《東南アジアの植民地もの》の「東洋航路」を収める。
  • コンスタンスチャタレイ夫人は、第一次世界大戦で半身不随となり、不能者となった夫との空虚な生活にあきたらない。だが、ある散歩の朝、たくましい邸内の森番メラーズと出会い、自然の美しさに目ざめ、情熱がよみがえってくる。そして二人はいつか素朴な肉体愛のうちに人生の真の幸福を発見する。正しい肉体の意味を知った男女両性間のやさしさの哲学を説き、文明に毒された人間の結び付きを否定する……作者が生涯貫き通した生命主義の思想を究極までおし進めた結果がこの作品に結実した。
  • 「手紙」はモームの数多い短編小説のなかでも最もよく知られる名作。完全な正当防衛とみられた殺人事件が、一通の手紙の発見から崩れ去り、驚くような結末が。あわせてもう一編の短編「環境の力」を収めてある。どちらも舞台はマレー半島の奥地であり、植民地に住むイギリス人の心理と暮らしが鮮明に浮かび上がる。
  • モームの精神的自伝であり、今世紀英文学の最高傑作のひとつ。「えび足」という宿命の劣等感にさいなまれながら真摯に生き抜くフィリップの姿を、みじめな少年時代から、パリでの画家志望の暮らし、悪女ミルドレッドとの果てしない葛藤、医学への転身、サリーとの邂逅と愛の希望まで、徹底的にほりさげ描ききった大河青春文学。
  • モームの精神的自伝であり、今世紀英文学の最高傑作のひとつ。「えび足」という宿命の劣等感にさいなまれながら真摯に生き抜くフィリップの姿を、みじめな少年時代から、パリでの画家志望の暮らし、悪女ミルドレッドとの果てしない葛藤、医学への転身、サリーとの邂逅と愛の希望まで、徹底的にほりさげ描ききった大河青春文学。
  • とりあえずカフカを〈邪心〉なしにそのままに読んでみよう。〈人死に〉が出なければ火事がニュースにならない時代、笑いが〈爆笑〉に局限されようとする時代、飲み会が必ず〈盛りあがら〉ねばならないという確信の時代に、この笑いは、このほくそ笑みは超貴重なはずである(訳者)…『観察』『田舎医者』『断食芸人』という、カフカの自撰3作品集を一つにまとめた初めての本。
  • 「ロンドン・レヴュー」誌の寄稿家トッドハンターは、大動脈瘤であと数か月の寿命と宣告された。彼は熟考のすえ、余命の残るあいだに「有益な殺人を犯そう」という結論に達する。めざす人物はすぐに見つかった。それは「吸血鬼」とよんでもいいような酷薄非情な女だった。ファローウェイ一家はその犠牲となってあえいでいた。彼は拳銃を忍ばせて夕闇のなか女の家を訪れ、椅子にすわる女めがけて発砲した…「殺意」とならぶバークレーの代表作。
  • 時に私は「終末期の赤い地球」と題するぼろぼろのペーパーバックの上に掌(てのひら)をかざすのだった。すると表紙の厚紙から、ミール城のトゥーリャン、無宿者ライアーン、怒れる女ツサイス、情無用のチャンといった魔法がもれ出してくるのだった。私の知り合いにはこの本のことを少しでも知っている者は誰もいなかったが、私にはこれこそが世界で最高の本だとわかっていた。……このジーン・ウルフの言葉によって、ファンタジー史上屈指の傑作とされ、近年ますます評価が高い。
  • ストリックランドは妻も子供もあり、ロンドンでなに不自由ない暮らしを送る株式取引所員。その男がある日、なんの前触れもなく、なんの書き置きもなく突如として失踪する。パリに出て絵を描くために! ゴーギャンの絵と生涯に魅せられたモームが長い熟成期間ののちに発表した傑作。
  • 二月の吹雪の朝、イギリスの田舎町の宿屋に一人の男があらわれる。宿のおかみは客の途絶えがちな季節にとびこんで来てくれたこの客に内心喜び、なにかと張り切ってサービスに努めようとする。だが、客の愛想はよくない。そして、予想外の出来事が起こり始める……ヴェルヌとならぶSFの開拓者H・G・ウェルズの代表作。
  • 660(税込)
    2024/5/17 (金) 配信予定

    「破滅の町」に住むクリスチャン(キリスト者)という男が、「虚栄の市」や破壊者アポルオンとの死闘など様々な困難をくぐり抜けて、最後に「天の都」にたどり着くまでの旅の記録の体裁をとった寓意物語。「この世より来たるべき世への巡礼の旅」が正式なタイトルだ。キリスト者が人生において経験する葛藤や苦難、そして理想的なキリスト者の姿へと近づいていく過程を描き、プロテスタント世界で最も多く読まれた宗教書である。
  • ホームズの模倣作のなかで、一番正統な「嫡子」が本書のソーラー・ポンズだ。作者ダーレスはドイルに対して、「もうホームズものは書かないのですか」という手紙を書き、本人から「そのつもりはない」との返事をもらい、「では私が書きましょう」といって書き始めたのだから。著名な文学史家ハワード・ヘイクラフトは「シャーロック・ホームズの生まれ変わり(reincarnation)」という表現でソーラー・ポンズを評している。13編を収めた本邦初の作品集。
  • この巻には「社会と世界」を共通の特徴としている15の章を三つに区分して収める。「一方の利益は他方の損だ」「高い身分の具合のわるさについて」など人間関係、社会体制の現況からの総合的な省察をおこない、「習慣について……」「人食い人たちについて」では読者の先入見を揺さぶる。末尾に収録の「むなしさについて」は、思考と表現の展開の究極を示したものと言ってよく、論点は、家政、旅行、病気、死、内戦、外国、パリ、ローマ、などと飛躍し、読者を相手に座談、歓談を楽しんでいるかとも思われ、「エセー」の神髄がうかがわれる。
  • フリーマンは、ソーンダイク博士を主人公とした推理小説で人気を博した。倒叙推理小説の創始者として有名であるが、他にも多くのソーンダイクものがあり、それらの中から短編を選りすぐって2巻にまとめたのが本書だ。この2には、倒叙ものをふくむ9編を収めている。
  • 550(税込)
    2024/5/17 (金) 配信予定

    冬のロンドンのボウ地区で、ある朝、下宿屋を営むドラブダンプ夫人は戦慄の光景を目にした。喉を切られた下宿人の遺体が見つかったのだ。殺人かも知れず、有力容疑者を前に、ロンドン警視庁の敏腕刑事と元刑事が事件の解明に奔走する。本書は「密室ミステリの父」の手になる傑作中の傑作。ディクスン・カーも江戸川乱歩も「一大トリックを十分に書きこなしている古典」として絶賛している。
  • 開拓時代の田舎町に生れ育ったいたずら小僧が、まともに学校も出ないで自分の腕と才覚で稼ぎながら成長していく。印刷工・水先案内・鉱夫・新聞記者。自由で率直で楽天的でやさしくて、才気に溢れ、曲がったことが大嫌い、だが山っ気やうぬぼれも人一倍、めんどくさがりで勤勉……アメリカならではの成功物語。誕生と死をハレー彗星に飾られるという運命となったユーモア作家のユニークな自伝。
  • 1,650(税込)
    2024/5/17 (金) 配信予定

    カサンドラ、アテナ、アプロディテ、ヘクトル、ダイダロス…こんな名前に興味を覚えたときの便利な事典。ギリシア神話の題材を、主として登場人物とその物語を中心に事典風にまとめたものであるが、情報、知識を平板に羅列したものではなく、あちらこちらと気軽にひろい読みしながら、知らぬまにギリシア神話の世界に親しみ、遊ぶことができるような構想になっている。楽しく読める事典というのが本書の最大のねらいで、座右に置くに適切な本。
  • この巻には「思考と表現」を共通の特徴としている19の章を、「想いをみつめて」「学識の位置づけ」「活動する知」の三つに区分して収めている。「暇な状態について」「後悔について」「いろいろな本について」「うぬぼれについて」「子どもたちの教育について」「意見をかわす技術について」など、老年、読書、教育、社会においての知の交流のあり方など多方面にわたるエセーを収録した。
  • 770(税込)
    2024/5/17 (金) 配信予定

    オルテガはスペインの哲学者、社会批評家。1930年に刊行され多くの国で話題となった本書は、大衆社会論の嚆矢とされる。20世紀は「一つの揺籃期」であるかのように見える時代であり、《大衆》が誕生した時代である。《大衆》は、諸権利を主張するばかりで、自らにたのむところ少なく、しかも凡庸たることの権利までも要求する。オルテガはこうした大衆化に抗して、自らに課せられた制約を積極的に引き受ける《真の貴族》を対置して、個人の理性を超えた伝統や良識を座標軸にすえる保守思想を提示する。予言と警世の書。
  • 660(税込)
    2024/5/17 (金) 配信予定

    アラゴンはフランスの詩人・小説家。パリ大学医学部卒。第1次大戦後のダダイスム・シュルレアリスム運動の推進者であったが、モロッコの植民地独立運動弾圧に反対して共産党に入党。第2次大戦中はレジスタンス運動に加わった。この詩集は多彩なアラゴンの詩を時代を追って集めてある。巻末には訳者による詳細な解説を付した。
  • モンテーニュは乱世のただ中に生きたエリートだったが、一市民を自覚してもいた。「エセー」は中庭を見下ろす塔の三階に設けた小部屋で紡がれた自己と人間探求の書だ。全3巻、107章からなる浩瀚なものだが、長年これに親しんだ訳者の手によって、大きなテーマに沿って6割強にあたる章が選ばれ、新たな3冊本としてまとめられた。これによって「エセー」はいっそう身近なものとなったので、読者は興味ある章から読んでいけばいいのである。この巻には「さまざまな手段でひとは似たような結果に行き着く」から巻末の長編「経験について」まで、人間のありようを記した18章を収めた。
  • 開拓時代の田舎町に生れ育ったいたずら小僧が、まともに学校も出ないで自分の腕と才覚で稼ぎながら成長していく。印刷工・水先案内・鉱夫・新聞記者。自由で率直で楽天的でやさしくて、才気に溢れ、曲がったことが大嫌い、だが山っ気やうぬぼれも人一倍、めんどくさがりで勤勉……アメリカならではの成功物語。誕生と死をハレー彗星に飾られるという運命となったユーモア作家のユニークな自伝。
  • 550(税込)
    2024/5/17 (金) 配信予定

    「シャクンタラー」というのは叙事詩『マハーバーラタ』に登場する姫の名前だが、5世紀ごろに詩人カーリダーサによって同名の戯曲として完成された。鹿狩りで山に入ったドゥシャンタ王は、仙人の娘シャクンタラーと出会い、恋に落ちる。二人は婚約を結び、王は誓いの印として指輪を贈った後、国を治めるために彼女を残して都に戻った。だが、ふとしたきっかけから王は呪いをかけられて彼女のことを忘れ、彼女のほうも指輪をなくす。二人は再び結ばれるのか。愛の試練を歌い上げたサンスクリット文学の最高傑作。
  • 550(税込)
    2024/5/17 (金) 配信予定

    地下室にある木賃宿(きちんやど)を舞台にした住人たちの物語。そこには、死がある、恋がある、殺人がある、縊死(いし)がある、温情、かっとう、排斥、嫉妬、奸策等、あらゆる人生の要素がある。そこに現出するのは、万人に共通した、くめどもつきぬ人生の味わいだ。ゴーリキーの不朽の名作戯曲。
  • 660(税込)
    2024/5/17 (金) 配信予定

    ヴェルレーヌは、マラルメ・ランボーらとともにフランス象徴主義の代表的詩人だ。終生飲酒・遊蕩の悪癖に悩まされ、貧窮のうちに施療病院で死んだ。妻を捨ててのランボーとの同性愛事件は有名で、ピストルでランボーを傷つけ2年間の獄中生活を送った。その詩は日本でも古くから紹介され、上田敏の「海潮音」をはじめ、永井荷風や鈴木信太郎らの訳詩によって親しまれた。
  • フリーマンは、ソーンダイク博士を主人公とした推理小説で人気を博した。倒叙推理小説の創始者として有名だが、他にも多くのソーンダイクものがあり、それらの中から短編を選りすぐって2巻にまとめたのが本書だ。なお、倒叙形式の作品だけ5編を集めた短編集「歌う白骨」全訳は、このタイトルのまま弊社から刊行されている。その最初の作品「オスカー・ブロズキー事件」を除く4編は、本書1にも重複して収められている。「ソーンダイク博士が、頭のはたらきのにぶいワトスン役のジャーヴィス医師にともなわれて、庭を散歩するようにロンドン中を歩きまわるすばらしい描写」については、レイモンド・チャンドラーがとくに指摘している。
  • 880(税込)
    2024/5/17 (金) 配信予定

    カリブ海の島国ハイチを舞台に、黒人奴隷、ブードゥー教の祭司マッカンダル、独裁者アンリ・クリストフによる、それぞれの革命と統治、その終焉を、黒人奴隷のティ・ノエルの視点から描いている。次々と繰り出される神話的・驚異的現実の数々がマジック・リアリズムの夢幻的な語りとして披瀝される。キューバのカルペンティエルは、アルゼンチンのボルヘス、グアテマラのアストゥリアスらと並ぶ現代ラテンアメリカ文学の先駆者の一人だ。
  • あるときは残忍な殺人者、または聖なる殉教者、あるときは愚かな陰謀家として、16世紀ヨーロッパの政治権力とからむ宗教的分裂の時代を背景に生きたスコットランドの女王メリー・スチュアート。生後6日にして女王に。58年にはフランス皇太子と結婚、翌年フランス王妃となり、61年には夫の早世により帰国。以後新旧両教派の争いと家臣間の内紛を極めた政治情勢の中に生き、さまざまな争いの渦中に、エリザベス女王廃位の陰謀荷担の疑いで監禁され、19年間各地に幽閉後、処刑された。ツヴァイクは豊富な資料をもとに、悲劇の女性を、対照的なリアリスト、エリザベスとの心理的対立の中に捉えて描く。「ジョゼフ・フーシェ」「マリー・アントワネット」とならびツヴァイクの三大伝記小説とされる。
  • あるときは残忍な殺人者、または聖なる殉教者、あるときは愚かな陰謀家として、16世紀ヨーロッパの政治権力とからむ宗教的分裂の時代を背景に生きたスコットランドの女王メリー・スチュアート。生後6日にして女王に。58年にはフランス皇太子と結婚、翌年フランス王妃となり、61年には夫の早世により帰国。以後新旧両教派の争いと家臣間の内紛を極めた政治情勢の中に生き、さまざまな争いの渦中に、エリザベス女王廃位の陰謀荷担の疑いで監禁され、19年間各地に幽閉後、処刑された。ツヴァイクは豊富な資料をもとに、悲劇の女性を、対照的なリアリスト、エリザベスとの心理的対立の中に捉えて描く。「ジョゼフ・フーシェ」「マリー・アントワネット」とならびツヴァイクの三大伝記小説とされる。
  • 幕末期の激動時代、ハリスは下田の玉泉寺に設けられた米国領事館に初代駐日領事として赴任した。彼は日本到着前日の日記に記している。「私は、文明国から日本に派遣される最初の公認の代理者となるであろう。このことは、私の生涯に一つの時期をかくするとともに、日本における新しい秩序の発端となるであろう。私は日本と、その将来の運命について書かれるところの歴史に名誉ある記載をのこすように、私の身を処したいと思う」ハリスは言葉どおりの活躍をみせ、ついに2年後、日米修好通商条約の締結に結実する。自身はその後、舞台から退くが、この間に記した詳細な日記が本書だ。日米交渉の虚々実々のやりとりのみならず、当時の日本人の暮らしのはしばしがうかがわれる貴重な記録である。翻訳者坂田氏による日本側記録の併載が臨場感を増している。
  • 「思考機械」(Thinking Machine)とはそもそも何者なのか。これはれっきとした探偵の名前で、アメリカ生まれのシャーロック・ホームズの仲間だ。「いかなる問題も、すべて単純な知的操作によって数学的因子に還元されるはずなのだよ」オーガスタス・S・F・X・ヴァン・ドゥーゼン教授(これが彼の本名だ)は、力を込めて言った。作者フットレルは、ジョージア州生まれで、一九〇五年、「思考機械」の別名を持つ探偵が活躍する推理小説「13号独房の問題」を発表して人気を集めた。以後、「思考機械」ものの推理小説で欧米の人気をさらったが、奇しくも一九一二年、タイタニック号の遭難事故で死亡した。「思考機械」ものの推理小説は、ポーストの「アブナー伯父」と並びアメリカン・ミステリの古典として高く評価される。
  • 作者ベイリーはロンドン生まれで、オックスフォード大学卒業後はジャーナリストに。一時は従軍記者になったが、そのころから医者で探偵役もつとめるフォーチュン氏を主人公とする探偵小説のシリーズを書き始め、1948年まで長編・短編あわせて23冊もの人気シリーズとなった。欧米各国で広く愛読され、英国探偵小説家としてはセイヤーズ、クリスティ、クロフツ、フリーマンとともに5大家と評される。フォーチュン氏は高級な詩や深遠な学問的、哲学的考察から、チョコレート・クリームにいたるまで、およそ人間的な喜びといえるものはどれとも無縁ではないし、料理と酒に対する関心は人後に落ちない。
  • 18世紀末から19世紀初頭にかけてのヨーロッパの激動期、不世出の詩人と仰がれて活躍したイングランドの貴族出身のバイロン。長編物語詩「チャイルド・ハロルドの遍歴」などを発表してロマン派の旗手となったが、オスマン帝国からの独立をめざしたギリシア独立戦争に加わり、病に倒れた。「最初の近代人」といってもよいバイロンの詩は、今日のわれわれにも共感できる。
  • ゲーテ、ハイネとつづくドイツ抒情詩の伝統に従って、自分の生活感情を単純素朴な詩句によってあらわすことに重きをおいた詩人ヘッセの全貌をうかがうことができる詩集。ヘッセは自分の病める魂の悲しみや嘆きや訴えを、天からさずけられた自分のリズムによってかなでる天成の抒情詩人だった。その詩は、人間の孤独感と、そこからせつなく響いてくる憂愁のしらべにつらぬかれている。
  • ネルーダはチリ生まれの詩人であり、政治家。1971年にはノーベル文学賞を受けた。ネルーダの声ははじめ、恋に破れた若者の死ぬばかりの嘆きをうたい、孤独をうたっていたが、マドリードの鋪道に流された子供たちの血を見て、その声はヒューマニズムの叫びとなり、ひとびとの怒りと涙をうたい、ひとびとの根ぶかい生活と希望を大きなスケールで反映したものとなった。
  • 幕末期の激動時代、ハリスは下田の玉泉寺に設けられた米国領事館に初代駐日領事として赴任した。彼は日本到着前日の日記に記している。「私は、文明国から日本に派遣される最初の公認の代理者となるであろう。このことは、私の生涯に一つの時期をかくするとともに、日本における新しい秩序の発端となるであろう。私は日本と、その将来の運命について書かれるところの歴史に名誉ある記載をのこすように、私の身を処したいと思う」ハリスは言葉どおりの活躍をみせ、ついに2年後、日米修好通商条約の締結に結実する。自身はその後、舞台から退くが、この間に記した詳細な日記が本書だ。日米交渉の虚々実々のやりとりのみならず、当時の日本人の暮らしのはしばしがうかがわれる貴重な記録である。翻訳者坂田氏による日本側記録の併載が臨場感を増している。
  • 「黒死荘」と呼ばれるまがまがしい因縁つきの邸宅を舞台にしての心霊実験…その主催者が密室のなかで惨殺死体となって発見される。扉にはかんぬきがかかり、窓には鉄格子がはめられ、雨夜のため、外には足跡も残されていなかった。唯一残されていたのは博物館から盗まれた短剣だ。怪奇・陰惨な犯罪に挑むヘンリー・メルヴェール卿を初めて登場させ、一躍「密室もの」で名を売ったカーター・ディクスンの代表作。
  • ジャン・シャボは、金持ちを上得意とする産科クリニック医師で、パリ大学の教授でもあった。揺るぎない社会的地位と潤沢な経済基盤を持ち、自信に満ちた人生を送ってきたが、家中をめぐる人間関係に失敗し、医療過誤におびえてもいた。それを癒やしてくれた唯一の若い女「熊のぬいぐるみ」が自殺したとき、そして匿名の男からの脅迫にさらされたとき、彼は拳銃をポケットに一切の決着をつけるべく夜の町へと出かけていった。シムノンのサスペンスが冴える。
  • 著者トマス・ド・クインシー(Thomas De Quincey 1785~1859)は、イギリスの文筆家。1804年、19歳のとき、当時は合法だった阿片を、歯痛への鎮痛剤として用い始め、のち中毒となった。このときの体験を独特の文体で綴ったのが本書で、阿片の愉悦と悪夢、それからの脱却を詳細にのべて大きな反響をよんだ。ボードレールをはじめ多く文人に影響を与え、ベルリオーズはこれに霊感を受けて「幻想交響曲」を作曲した。詩人ワーズワースとの交友はよく知られている。
  • 「思考機械」(Thinking Machine)とはそもそも何者なのか。これはれっきとした探偵の名前で、アメリカ生まれのシャーロック・ホームズの仲間だ。「いかなる問題も、すべて単純な知的操作によって数学的因子に還元されるはずなのだよ」オーガスタス・S・F・X・ヴァン・ドゥーゼン教授(これが彼の本名だ)は、力を込めて言った。作者フットレルは、ジョージア州生まれで、一九〇五年、「思考機械」の別名を持つ探偵が活躍する推理小説「13号独房の問題」を発表して人気を集めた。以後、「思考機械」ものの推理小説で欧米の人気をさらったが、奇しくも一九一二年、タイタニック号の遭難事故で死亡した。「思考機械」ものの推理小説は、ポーストの「アブナー伯父」と並びアメリカン・ミステリの古典として高く評価される。

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