『俳句・短歌、川柳句集』の電子書籍一覧
1 ~30件目/全30件
-
次世代の川柳界を担う川柳作家として、全国から注目の集まる著者の電子句集。川柳作家と同時に川柳論にも評価が高く、総合雑誌・川柳マガジンにて「Senryu! japan」を連載。
「やなぎの川柳らしきものたち」「帆波のいろは歌留多」「かたのちからがぬけてあすいろ」の3章構成。
《つんのめりながら氷の息を吐く》
《たつまきが来る洗濯が終わらない》
《ヒロインになりそこなった雪の中》
《なれあいを確かめている6度5分》
《ほどいたらおしまいになるダンボール》
《プラトニック舌を抜かれる覚悟なら》 -
ユーモア川柳作家として高い評価を得ている著者待望の第三句集。自ら「詠んでも」、自分や他人の作品を「読んでも」川柳は楽しいとかたる著者は一日一句を目標に掲げ、十七音を紡ぎつづけている。
著者の手にかかれば、何気ない日常の「あるある」から、他者には真似の出来ないユニークな視点で句材を拾い上げられ、あっという間にスパイスの効いた川柳が出来上がってしまう。「テレパシー」「新書体」「花見酒」の三章。
《歳聞かれ干支で答えてイケズする》
《百点を取ったらパパの子にされる》
《秋だもの髪も紅葉させなくちゃ》
《手始めにあなたの事を忘れたい》
《叱ってもいいかと孫の親に聞く》
《夕べの蚊ここで会ったが百年目》
《もう朝だ地球の裏で眠りたい》
《早寝早起き良い子になった六十路過ぎ》
《美しい指に見とれている手品》
《東京の砂漠で砂になっている》 -
歌うように、弾むように、会話するように心に滑りこんでくるキング・オブ・ポップ川柳!
20代で川柳をはじめ現在、静岡たかね川柳会代表、(一社)全日本川柳協会常任幹事、葵川柳倶楽部代表等で活躍する川柳界の若きプリンス、待望の句集。序文・高瀬霜石、熊谷岳朗。
《ディスイズアペンさあ夢を綴ろうよ》
《十八の僕がハチ公前にいる》
《君はもう寝たかな窓の外は雪》
《笑うがいい最後に笑うのは俺だ》
《地下駐車場でB子と待ち合わせ》
《匿名の手紙チワワのように吠え》
《タイムイズマネー寂しい響きだな》
《妻よ子よ俺は負け組だよゴメン》
《沢ガニも君もそーっと掴まえる》
《めぐり遇おう今度生まれて来る時も》 -
俳人の父を持ち、教師として生徒に川柳を指導、「日本語は噺家さんに教わった」と語る著者のウイットに富んだ第一句集。
東葛川柳会、川柳研究社、川柳展望社、東京番傘川柳社、都々逸しぐれ吟社など多方面で活躍。タイトルは収録句《君が代を強制しないオムライス》より。
《飼ってます散歩いらない熱帯魚》
《イラク叩いた手でスマトラを撫でる》
《十五の春が蕾のままで震えてる》
《濡れ煎餅早く食わぬと乾き出す》
《指貫をことりと仕舞い母が寝る》
《間を空けて叱られに行く歯科の椅子》
など。 -
人生の達人が贈る、生きるためのヒントが満載の一書。91歳の現役川柳作家の著者が亡き妻を偲んで編んだ初の川柳句集。10代で満洲に渡り、戦後は旧ソ連に抑留された壮絶な人生を送った著者は、愛する家族そして川柳を通じて「人はどう生きるべきか」を学び心の糧にしたという。「世相」「偲ぶ」「老いの坂」の3章構成。
《駄馬でよし最後に笑う夢がある》
《飲まないと心配顔の妻がいる》
《躓いて拾った石は温かった》
《ありがとう没句に百点くれた妻》
《適量を越えて鼾が唄い出す》
《さよならを決して言わない妻でした》 -
赤裸々な「私」をさらけだす、十七音の魂の記録。
豊橋番傘川柳会会長として活躍する著者が、激動の人生を乗り越えて、たどり着いた境地を詠む。なにげない日常を一本のエッセイに変える川柳の力を実感できる、四千余句から厳選した待望の第二句集。
《家に居るはずの夫と駅で会う》
《ぺこぺこの鍋が未だに捨てられぬ》
《砂山のトンネルで手をつないだ日》
《次の世も女で君に貢がせる》
《夫とは違う願いを流れ星》
《恋人が出来たと母からのメール》
《ネクタイはどう結ぶのと聞く娘》
《財布よく忘れる友だなと気付く》
《拗ねてる間に苺大福消えていた》
《背中見たままじゃ追われぬサバイバル》 -
柳歴40余年の香川川柳界の雄が奏でる、格調高い十七音の調べ。
川柳の発展を切実に願い長年指導者として、作家として己を磨きつつ、後継者の育成につとめてきた著者。高い評価を得た平成10年刊行の川柳句集「風花」の掲載作品1200句から、選りすぐりの作品300余句を序・破・急として3章に構成。
18年の時を経て、醸し出された川柳の味を新鮮な心持ちで噛みしめる。
《馬手にペン 弓手に辞書の ごくつぶし》
《雨に泣き 雨に躍りて 農奴かな》
《悲喜劇へ 呼吸も夫婦らしくなる》
《針孔写真機で 虹を撮る 男》
《逃げ水の 彼方に佇っている 女》
《壽と書き 無と書いて 春の酒》
《生涯をかけ ひょっとこの 面を打つ》
《目的がない旅人で 混む 駅舎》
《間違えているかもしれぬ道を急く》
《縺れては解けて どこまで蝶ふたつ》 -
屈折した青春期から「生きるとはなにか、死ぬとはなにか」を問い続けてきた著者。がむしゃらに走りながら、ひたすら暴き続ける己の弱さと欺瞞性。虚無感と闘いながら、自己の喪失と再生を詠い続け、いま鮮やかに浮かび上がる詩魂の軌跡。
《ガリガリになるほど野心太らせる》
《陽の当る場所で暮らそう影法師》
《生まれつき無口な訳があるもんか》
《観念の毒をあおって死に切れぬ》
《今日もまた曇り硝子を拭いている》
《コトリとも言わぬわたしの誕生日》
《足元を照らしてくれたのはお金》
《タイプよと貧乏神が絡みつく》
《瞳を上げよ 健やかなる狂人》 -
鋭いまなざしで社会を、人間を、自分自身を見つめる著者が、アイロニカルで知的で正統派なユーモア川柳に仕立て上げた、川柳愛好者にとっておきの句集。「暮しの章」「世相の章」「くすぐりの章」の3章構成。
《あの世でも一緒と言って厭がられ》
《エリーゼのために近所が眠れない》
《言う前にすっとお茶出た頃もある》
《兎小屋ふとん叩きも気を遣い》
《老い二人暗くなったら寝ると決め》
《最後まで以下同文の組に居る》
《スマホしていない僕だけ上を向く》
《鼻に付く自分以外の加齢臭》
《非常灯だらけになった世界地図》 -
己を信じて、孤高をつらぬく川柳の求道者である著者は、まるで空に向かって高く咲く凌霄花(のうぜんかずら)のように、強くたおやかである。
愛と女、喜怒哀楽、勇気と安心感、ときに諦念や妬心、殺意までのありとあらゆる心の動きや現象を、その研ぎ澄ました感性でするすると十七音に編み上げていく。
時実新子氏に師事し、大阪市生涯学習インストラクターとして活躍中。
《一茎に一花 やっぱり君が好き》
《愛された記憶を探す冬の指》
《返り血は覚悟ゆっくり紅を引く》
《少しずつ忘れきれいになってゆく》
《手を洗う神に許しを乞うように》
《清め塩誰も汚れてなどいない》
《子に頼る父の目尻が濡れている》
《あの世へと続く花火のあとの闇》
《盛大な拍手で送りひとり消す》
《ライオンでありたし今日も明後日も》 -
川柳歴60年、長きにわたり川柳の普及と発展に貢献してきた達人しか詠めない17音の境地。著者の喜寿および金婚を記念して編まれた待望の第3句集。
《あと一球良からぬことを考える》
《潔い進退誰も見ていない》
《打ち合わせしたアリバイがすれ違う》
《偉いこと言ってる偉くなった人》
《冗談はさて置き蝉のいのちなど》
《起きあがり小法師も払う消費税》
《不可侵のものがまだある喜寿夫婦》
《手花火のその真ん中に孫を置く》
《笑ってはいるが善人とも違う》
《見えてきたのは人の世の薄なさけ》 -
自由と平等、人間賛歌、言霊への畏れ―書家・四井汀花としても活躍する著者待望の第一句集。
ひら仮名を効果的に用いる「やまとことば」の遣い手としても評価が高い著者は、「書にも絵にもそして歌にも、優れた天分を持たれて生きる才媛であり、然してなお生き足りぬ思いの人生を流麗に生きる菅田が彷彿とする」と序文で赤井花城が記すように、静かな面(おもて)に秘める青春、沸々たる内面の激しさを句に託して、一人間としての懐の深さを表現する。
《こぼすまじこのぬくもりのひとしずく》
《一芸を持って人生生き足りぬ》
《限りない優しさ種の無いぶどう》
《ふり向けば支えてくれる手の数多》
《八月の夾竹桃は焔の匂い》
《問い詰めることはするまい男の背》
《恋衣脱ぐたび女深くなる》
《ほうほたる知らずや父と母の恋》
《たまゆらのはかなきことのうつくしき》
《雪月花帰らぬ刻を愛おしむ》 -
こよなく人間と酒、そして川柳を愛する著者の、平易な表現に染みこむ穿ちとユーモア。
磨き上げられた人間観察が十七音に活かされ、紡がれる。朝日新聞『朝日なにわ柳壇』への投句からスタートした著者は、現在、川柳塔社や川柳瓦版の会、川柳文学コロキュウムなど関西の錚々たる結社で活躍中。
川柳を楽しみ、時に苦しめられる著者の訪れを、ネオン街が今日も待っている。
《自動改札行きも帰りも裁かれる》
《下り坂登っていると思ってた》
《黄信号人生観を試される》
《飲みなはれあんたの金で好きなだけ》
《角砂糖三個コーヒーとは呼ばぬ》
《あしたにひびく酒ならきっとうまかろう》
《雲一筋空の高さを思い知る》
《かごめかごめ後ろは誰もいなかった》
《あとわずかいつも手を抜く僕がいる》
《ネオンきらきらちょっと漂うことにする》
・キャンペーンの内容や期間は予告なく変更する場合があります。
・コインUP表示がある場合、ご購入時に付与されるキャンペーン分のコインは期間限定コインです。詳しくはこちら
・決済時に商品の合計税抜金額に対して課税するため、作品詳細ページの表示価格と差が生じる場合がございます。