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『医学・薬学、幻冬舎メディアコンサルティング』の電子書籍一覧

1 ~60件目/全161件

  • 0歳から13歳まで
    子どものアレルギーに対する治療・対応が
    この一冊でぜんぶわかる!

    アレルギーの基礎知識、年代別の治療法、自宅での対処法を
    アレルギー専門医が徹底解説!
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    アレルギーを持つ子どもやその保護者たちは、長期にわたって症状と向き合っていかなければなりません。しかしながら情報不足や誤解から必要以上に日常生活に制限をかけてしまうことがあります。

    著者は神戸市西区で小児科・アレルギー科クリニックを営む医師です。著者のクリニックを訪れる保護者のなかには「ぜんそくだから走ってはいけない」「みんなと同じものは食べられない」などの制約があると勘違いしている人もいるといいます。
    このような親の思い込みが、「あれもダメ」「これもダメ」と子どもを規制でがんじがらめにしてしまうこともあるのです。
    著者は保護者がアレルギーの種類や子どもの年代ごとの正しい治療法や対処法を知っておくことで、子どもたちが誤った制限をうけることがなくなると考えています。ぜんそくでも友達と一緒に走ることができますし、食物アレルギーがあっても食べられるようになることがあるというのが著者の主張です。
    そこで本書は、子どものアレルギーに対処する保護者向けに、アレルギーの基礎知識や年代別の治療法、自宅での対処法などを分かりやすく解説しています。
    アレルギーに悩む親子にとって希望の光となる一冊です。
  • 避けられない親の「老い」……
    いずれ直面する介護問題を少しでもラクにする「介護の基礎知識」

    要介護と要支援の違いから、介護を始めるために必要な手続き、
    介護をラクにする制度の利用方法まで……
    地域包括支援センターを統括するベテラン医師が分かりやすく解説。
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    親がまだ若くて元気だと、介護なんてまだまだ先のことだと考えてしまいがちです。しかし、認知症の発症や転倒による骨折、入院といったことがきっかけで、ある日突然介護が必要になるということは、決して珍しい話ではありません。日本では介護の負担を減らす助けとなる制度が充実していますが、いざというときにそれらを適切に利用するためにも、利用できるサービスの種類や手続き方法などを知っておく必要があります。
    本書では、いままさに親の介護問題に直面している人はもちろん、いずれ訪れるその時に備えておきたい人に向けて、役立つさまざまな「介護の基礎知識」を紹介します。

    著者は地方都市でリハビリテーション病院の院長を務めるかたわら、地域包括支援センターを統括する理事長として、地域の高齢者が住み慣れた場所で安心して暮らし続けられるサポートをしています。その経験を活かし、介護が必要になった際に家族がとるべき行動や、受けることのできる支援、サービスにはどのようなものがあるのか、地域包括支援センターがどのようにして高齢者やその家族を支援するのか、さらにその際の相談先や手続きについてなど、実際にあったケースをふまえて詳細に分かりやすく解説しています。

    大切な親と、自分自身の人生を守るために―親の介護を担う人が向き合う不安や困難に解決の道を示してくれる一冊です。
  • 酸化バランス(活性酸素:抗酸化力)を整えれば
    体のあらゆる不調を防げる!

    体のはたらきを維持するために不可欠だけれど、増えすぎると危険な活性酸素。
    酸化バランスの悪化が老化や病気を進行させるメカニズムから、体の状態の調べ方、抗酸化力を高める生活習慣や食べ物までこの一冊でまるごとわかる入門書

    とちぎメディカルセンターしもつが 
    山門クリニック
    山門 實(著)

    国際酸化ストレス研究機構
    Eugenio Luigi Iorio(監修)

    ウイスマー研究所(編集協力)
  • 誰もがかかるおそれのある白内障
    「最適な」手術が術後の人生を劇的に変える!

    白内障手術の最前線で活躍する5人の医師が
    治療・手術の基礎知識から最新の治療法まで徹底解説!
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    誰でも発症するおそれのある「白内障」は、80歳以上では100%の発症率といわれるほど、超高齢社会である日本においては身近な病気です。
    現代の医療技術の発展によって、元々入院の必要のあった白内障手術は、日帰り手術が可能なほどに手軽なものになりました。しかし、どの医師が執刀しても見え方が同じというわけではありません。執刀医の知識と技術によって見え方は大きく変わるため、手術前にどれだけ正しい情報を得ているかで、術後の満足度は大きく変わってくるのです。

    本書では、深い知識と確かな技術、豊富な経験を通じて患者のニーズに応える白内障手術に尽力し続ける5人のスゴ凄腕眼科医が、白内障手術の最新情報を紹介します。さらに基礎知識にとどまらず、術後の見え方に対する不満の原因の一つである「屈折誤差」に対する治療法についても、丁寧に解説していきます。

    本書は2020年に出版された内容に、その後の医療制度の変更、眼内レンズの進化と種類の増加といった最新の情報を加えた改訂版です。
    若々しくアクティブに——快適なアイライフを手に入れるための知識が得られる一冊です。
  • 求めていた快適な視界を手に入れる
    ワンランク上の白内障治療

    近視・遠視・乱視や老眼まで同時に矯正
    屈折矯正・角膜手術のスペシャリストが
    「リフラクティブ白内障手術」を徹底解説
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    白内障は高齢者の視力低下の原因となる眼の病気として最も多く、早い人では50歳頃から出現し、80代ではほぼ100%の人に起こるといわれています。
    一度白濁してしまった水晶体は薬などでは元に戻すことができないため、視力回復のためには外科的に水晶体を取り除き人工の水晶体(眼内レンズ)を挿入する手術が必要です。眼の手術というとどうしても身構えてしまいますが、近年は技術の発達もあって「受けやすい」「簡単な」手術だというイメージが定着しつつあります。手術自体の時間は15分程度、日帰りで行うのが主流になりつつあるほどです。
    しかし、実際には手術によって視力が上がったにもかかわらず、術後の見え方に問題を感じてトラブルに発展するケースがあとを絶たないと著者は言います。

    ハーバード大学スケペンス眼研究所をはじめとした国内外の研究機関や病院で眼科研究を行い、現在は眼科クリニックの院長を務めている著者は、白内障手術の技術的な水準は飛躍的に高くなったものの、術後の見え方への配慮に欠けることからこうした問題が起きていると指摘しています。技術的な意味での手術の成功が、必ずしも患者にとっての理想的な見え方につながるとは限りません。
    例えば、白内障手術を受ければ視力が1・5に上がると聞けば、術後は快適な生活ができるだろうと多くの患者は考えます。しかし、1・5まで視力を上げるということは、遠くが良く見える度数に合わせるということです。車の運転などはメガネなしで快適にできますが、読書やパソコン操作、簡単な家事など、日常生活で多くの時間を費やす近距離~中距離の作業をするには老眼鏡が必要になってしまいます。結果的に視力の数値は上がっても「こんなはずじゃなかった」という不満や後悔が残ってしまいます。

    著者は、白内障手術において、手術前に患者の仕事や生活の様子を細かく聞き取り、患者がどのような見え方を望んでいるかを正しく理解したうえで、それに最も近づけることが重要だといいます。
    そのために著者は最新の検査・治療機器を用いて、近視・遠視・乱視や老眼といった患者の屈折異常を同時に矯正するための技術を駆使した白内障手術を行ってきました。英語ではRefractive Surgery(リフラクティブ・サージェリー)と呼ばれる屈折矯正手術と白内障手術を高いレベルで融合しているという意味で、本書ではそれを「リフラクティブ白内障手術」と称し、その実際や、術前・術後において必要となる知識についてまとめています。

    人生100年時代の今、加齢が原因である白内障は誰にとっても避けて通れない問題といえます。白内障手術で視力を取り戻したあとも続く長い時間を、後悔なく快適に過ごすためにもっておきたいワンランク上の知識が得られる一冊です。
  • 足のむくみは体からのSOS!?

    心不全、深部静脈血栓症、下肢静脈瘤……
    放置すると危険な足のむくみについて
    「足の専門医」が徹底解説
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    足が重だるく感じる、夕方になると靴がきつい——これらは多くの人が経験する足のむくみの典型的な症状です。
    特に筋肉量が少ない女性に多く見られる症状で、そのうち治るだろうと放置してしまう人が多くいます。
    しかし、これらの症状は単なる一過性のものとは言い切れません。もしかしたら健康上の重大なリスクを示しているかもしれないと著者は言います。

    著者は福岡市内で足の治療に特化したクリニックを営む「足の専門医」です。これまで数千件にも及ぶ診療を行ってきたなかで、下肢静脈瘤や深部静脈血栓症などの重篤な疾患を抱える患者の大半が、初診の時点でむくみの症状を抱えていたといいます。
    足のむくみに潜むリスクはさまざまです。心不全や腎不全、肝硬変といった、放置すれば重症化し、命を脅かすような疾患が潜んでいる場合もあります。また、むくみの原因が下肢静脈瘤の場合、痛みによって歩行困難に陥るケースもあるのです。
    著者は足のむくみを感じたら、放置せずに重大な病気の可能性を考え、早期に医療機関を受診して検査を受けることが重要だと考えています。
    本書では足のむくみの原因や考えられる疾患、治療法、そして日頃のセルフケアや生活改善について、専門医の視点から詳しく解説しています。足のむくみに悩む人が正しい知識をもち、早期の改善につなげるための一冊です。
  • 中国に戻ればエリート公務員の未来が約束される……
    それでも僕は日本の患者を救うことを決意した

    異邦の医師が地域医療を担う開業医に——
    患者に頼られるかかりつけ医を目指した40年の軌跡
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    本書は、日本の医療を学ぶために祖国を離れ、患者と向き合いながらひたむきに診療を続け、かかりつけ医として地域に根差した医療を提供してきた一人の中国人医師の軌跡を描いた本です。

    中国・上海に生まれた著者は、1984年に九州にある大学の医学部へ留学生としてやってきます。来日当初は、祖国とは違う日本の高度な医療を学び、その知識を活かして中国の医療に貢献したいと考えていました。しかし、大学院から医療現場に研修医として出た著者が目にしたものは、病院が遠方にあるために患者本人はもちろん、付き添いの家族も大きな負担を強いられている現状でした。中国よりも先に超高齢社会を迎えようとしていた日本において、適切な治療やアドバイスをする「かかりつけ医」として目の前の患者を常に身近で支えたい、という想いが強くなっていました。そうした強い使命感に駆られ、中国に戻らず日本で医師として活動していくことを決意した著者は2001年に自身のクリニックを開業し、以来、24時間365日、患者に頼られるかかりつけ医として地域医療に身を尽くしてきました。

    日本の医療に尽力してきた異邦人である著者は、今では地域患者にとって必要不可欠な存在となっています。遠く中国から海を渡り、日本の医療に貢献するため奔走してきた一人の医師による40年の記録をまとめた本書は、日本の地域医療でかかりつけ医に求められていることを、いま改めて考えるきっかけとなる一冊です。
  • 治療に縛られた生活から脱却し
    長く健康に生きる
    透析患者のための新たな選択

    「透析をしているのに、いつも体調が優れない」
    「食事や水分の制限がつらい」
    「透析中はただベッドに寝ているしかなく、その長い時間が苦痛」
    人工透析患者の多くは、こうした体調不良や生活上の不都合を抱えながら施設に通い続けなくてはいけません。
    透析時間をコントロールし、透析患者の体調を改善に導く「進化型透析」、それが「セルフ透析」です。

    透析患者の苦痛を取り除き、健康寿命を延ばすために、透析医療分野を専門とする経営コンサルタントである著者が医療関係者と連携、開発したのが、「セルフ透析」という新しい透析スタイルです。

    透析患者が感じる不満や不都合の原因は主に、医療機関主導で固定された透析時間とスケジュールにあります。
    「セルフ透析」は、施設に設置された機械等を使い患者自身が透析行為を行うというもので、自分の体調や都合に合わせて透析プランを立て、実行できることが特長です。
    時間の融通が利き、頻度もコントロールできるため、自分に本当に必要な量の透析が可能となります。
    充分な量の透析が実現すれば、透析直後の体調不良や、水分や食事制限も緩和されることになるのです。

    本書では、この「セルフ透析」の詳細や、それをサポートする施設透析について詳しく紹介します。自分で透析のタイミングや時間をコントロールすることで、健康はもちろん、心と体の自由を取り戻す——。
    透析患者が自分らしくアクティブに生きるための選択肢が広がる一冊です。
  • 医療の主役は患者である

    命を尊び患者にとって最適な医療を実現する——
    中部国際医療センターの理事長が説く、
    医療人が取り組むべき「命の差」の解消
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    医療は誰のためのものなのか。
    「医師のための医療」になってしまってはいないか。

    本書は、医療の使命に向き合い地方都市の中核病院でさまざまな改革に取り組んできた医師による、日本の医療従事者に向けた提言書です。著者がこれまでに取り組んできた地方での医療改革の軌跡を紹介しながら、医療人としてあるべき姿を説いています。

    日本には国民皆保険制度をはじめとした優れた制度があり、「誰もが分け隔てなく優れた医療の恩恵を受けることができる」とされています。しかし著者は、病院や医師の都市部への集中をはじめとした医療資源の地域格差は依然として解消されておらず、患者が診療を受ける機会の平等を奪っているといいます。
    医療は患者を救うためのものであり、医療者側の都合で患者を選別し命に差をつけることがあってはならない——。
    すべての医療人は自らが「医療者ファースト」に陥ってはいないか見つめ直し、本来あるべき「患者ファースト」に立ち返るべきだというのが本書の主題です。

    現在、岐阜県で6つの医療・福祉施設を運営している著者が、自らの医療者としての姿勢に疑問のまなざしを向けたきっかけは自身ががんを患い入院した経験にありました。
    今から約40年前、脳神経外科部長として手腕を振るっていた著者は肝臓がんを患い、余命4カ月と宣告され入院を余儀なくされることとなりました。そこでの入院生活で、医師や看護師への遠慮からナースコールが押せなかったり、診断結果に意見が述べられなかったりという経験をしたのです。結果としてこの診断は誤りであったのですが、この入院生活を通して患者がいかに弱い立場であるかを身をもって思い知りました。
    医療を提供する側と、提供してもらう側の立場の差を嫌というほど実感し、自身も無意識のうちに医療者が上で患者は下と考える横暴な医師であったのではないかと気づかされたといいます。

    この経験から著者は医療者のあるべき姿に真摯に向き合うことを改めて誓い、その決意を行動に移してきました。その後20年余りの間に複数の病院を設立し、地方であっても患者が望む最適な医療を受けられるようにと最新鋭の機器導入や救急体制の整備を行いました。さらに社会福祉法人も設立し、医療と福祉の融合等に取り組んでいます。

    医療格差なき日本になるために——超高齢社会で一人でも多くの人が健康に安心して暮らせるための医療を目指す医療人にとって、道しるべとなる一冊です。
  • 小児から高齢者、障がい者まで
    地域住民すべての口の健康を守る!

    地域の歯科医院と総合病院や大学病院をつなぎ、高度な治療ニーズにも対応
    「地域支援型多機能歯科診療所」の意義と役割を徹底解説!

    食べる、話す、呼吸するなど、生きるうえで欠かせない役割をもつ口の健康を保つことは、 健康寿命の延伸が叫ばれている現代において、最重要課題の一つだといえます。そのため、口腔機能の維持を担う歯科医の役割もこれまで以上に重要視されています。単にむし歯などの治療を行うだけではなく、生涯自分の歯で食べられるようサポートし、乳幼児から高齢者、全身疾患や障がいをもつ人まで、さまざまな患者の状態を考慮して適切な治療を提供することが求められているのです。 
    しかし、実際にそのような対応ができる歯科医院の数はまだまだ足りていないのが現状です。
    この問題を解決するために、各医療機関の連携(医科歯科連携、病院―診療所間の病診連携、診療所同士の診診連携、多職種連携)により機能を相互補完し、患者の多様な治療ニーズに対応しようという取り組みが進められています。そして、こうした動きのなかで期待されているのが、地域の歯科医院と総合病院や大学病院をつなぐ役割を担う「地域支援型多機能歯科診療所(医療機関)」です。
    地域支援型多機能歯科診療所とは、歯科専門医による専門的な歯科診療や訪問歯科診療、全身麻酔や全身管理が必要な患者の歯科診療などを行う医療機関です。地域の歯科医院では対応できない全身麻酔下による集中歯科治療などを受け持つことで、各病院の負担を軽減する役割を担っています。
    地域支援型多機能歯科診療所では、歯科医師や歯科衛生士だけでなく多職種が連携しながら診療することができるため、専門性の高い治療を提供することができます。

    著者は広島県安芸郡で約130人のスタッフを擁する歯科医院の院長を務めており、日本歯科医学会が提唱する地域支援型多機能歯科診療所のモデルケースにも選定されています。
    そこで本書では、著者の医院での具体的な取り組みを例示しながら、地域支援型多機能歯科診療所の意義と果たすべき役割について解説しています。今後ますます重要性が増す歯科医療の未来について考えるきっかけとなる一冊です。
  • 白内障は、以前と比べて簡単に手術が行われるようになりました。
    それゆえに、医師の技術によりその満足度が大きく左右します。

    “最善・最良の白内障手術”は患者によって違います。
    本書では、2万5000件以上の白内障手術を手掛けてきた著者が
    ・白内障の種類
    ・白内障の治療法、実際の手術費用
    ・患者のライフスタイルに寄り添ったレンズ選び
    ・安心で満足できる手術に必要なこと
    などの観点から、患者一人ひとりのための白内障手術の実態を丁寧に解説します。

    数々の難しい眼科手術を引き受けてきた“スゴ腕サージャン”だからこそ語れる、
    “最高”の手術との出会い方をまとめた一冊。
  • クリニック淘汰の時代、地域医療を担う開業医の使命とは

    開業から17年で7つのクリニックを展開
    香川県高松市の巨大医療グループに見る
    地域の患者に選ばれるクリニックをつくるための経営戦略
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    都市部と地方の医療格差は深刻の度合いを増しています。
    地方において地域の医療を支えるクリニックにとって、高齢化や人口減少などの影響で年々経営環境が厳しくなるなか、医療と経営を両立していくことは容易ではありません。

    著者がクリニックを営む香川県の高松市も、そうした地方都市のひとつです。著者は大学を卒業後、脳外科医として香川医科大学(現・香川大学)附属病院で勤務していましたが、2007年、43歳のときにこの高松市で小さなクリニックを開業しました。
    気軽に足を運んでもらえるクリニックで、地域の人の健康を守りたい——その思いで開業を決意しましたが、高松市は当時からすでに人口減少が始まっており、既存の医療機関と同じようなクリニックを開業しても、患者を取り合う競争に追われることになるのは目に見えていたといいます。
    そこで、ほかのクリニックとの差別化を図るため、地域の医療ニーズや既存の医療資源などを徹底的にリサーチすることにしました。すると高松市には脳外科手術をする大きな病院はあるものの、脳梗塞など重篤な脳疾患の兆候をつかむことができる脳の検査に特化したクリニックがないということが分かったのです。
    脳血管疾患は日本人の死因の4位となっており、重大な脳疾患を発症してからでは大掛かりな手術や治療が必要となります。高齢化が進み多くの人が健康寿命への関心を高めるなか、無症状でも軽度の脳疾患を検査で見つけだし、早期治療に導くクリニックに必ずニーズがある——そう考え、MRIなど最先端の設備を備え、検査を専門とした脳外科クリニックを開業したのです。すると、開業当初から予想以上の反響があり、好スタートを切ることができたといいます。ニーズがあるという見込みは間違っていなかったのです。
    また、患者が通いやすい場所に開業したこと、最新設備や専門医としての知見が信頼の獲得につながったことなど、さまざまな要因がかみ合い、クリニックは地域の人々に受け入れられ、患者は順調に増えていきました。
    その後も著者はマーケティングの視点を重視したクリニック経営を行い、地域のニーズを的確に把握して迅速に応えてきました。選ばれるクリニックとなるための施策を次々に打ち出す一方で、エリア戦略として分院展開や脳外科以外のクリニックを開業して拠点を増やし、それぞれの強みを生かす医療ネットワークを構築していきました。そのうえで介護・福祉を含めた多職種連携を進め、地域医療の中核を担う医療グループとなることを目指して成長を続けてきたのです。
    本書では、著者の17年間におよぶクリニック経営を振り返りながら、マーケティングやエリア展開、デジタル化による業務の効率化など、地方都市のクリニックが安定した経営を成り立たせるポイントについて解説しています。
    地方都市の医療従事者、病院経営者にとって、クリニックの運営の悩みから脱却し、医療と経営を両立させるためのヒントとなる一冊です。
  • 対話形式だからスラスラ読める!
    読むだけで理解が深まる、糖尿病の入門書

    看護学校で人気の講義が待望の書籍化!

    専門医と看護学生の対話形式で、糖尿病に関する疑問をまるっと網羅。
    病態生理から、診断、食事・運動・薬物療法、糖尿病が引き起こす合併症まで、
    これ一冊で学べる!
    巻末には「免許皆伝クイズ」100問付き。理解度チェックもはかどります!

    看護学生はもちろん、糖尿病をイチから勉強したい医療従事者、
    糖尿病や糖尿病予備軍と診断された人にも読んでほしい入門書です。

    第1章:糖尿病の病態・疫学
    1.       あなたのカラダは縄文人!?
    2.       ヒトの体、血糖上げ上手、下げ下手
    3.       日本人はインスリン分泌能力が低い
    4.       糖尿病、4つに分かれる
    5.       糖尿病パンデミック!?
    6.       日本の糖尿病患者、増加の一途
    7.       糖尿病とは
    8.       血糖値を下げる唯一のホルモン、インスリン
    9.       インスリンの作用
    10.   インスリンは肥満ホルモン
    11.   膵臓はインスリン工場
    12.   インスリンはノーベル賞受賞物質
    13.   大正時代、インスリン1本〇万円
    14.   1型糖尿病
    15.   糖尿病を一文で表現すると
    16.   インスリン作用の仕組み
    17.   インスリン、量の不足(ピッチャーが悪い)
    18.   インスリンをつくる力、元に戻らない
    19.   インスリン、質の低下(キャッチャーが悪い)
    20.   肥満には2つの種類がある
    21.   内臓脂肪は、インスリンの質(インスリンの効き)を低下させる
    22.   痩せた人と太った人、インスリンの効きが違う
    23.   アメ車体質は、エコカー体質になれる
    24.   糖尿病の病態をまとめると
    25.   日本人は糖尿病になりやすい
    26.   血糖値とは?
    27.   各栄養素が血糖に変わる速度
    28.   インスリンはブドウ糖を移動させる1
    29.   インスリンはブドウ糖を移動させる2
    第2章:糖尿病の診断と治療
    30.   血糖値の正常値は?
    31.   HbA1c(ヘモグロビンエーワンシー)
    32.   糖尿病の診断
    33.   糖尿病を最も正確に診断できる検査:75gOGTT
    34.   糖尿病治療の極意
    35.   まず3か月は食事・運動療法で治療する
    36.   2型糖尿病治療戦略
    37.   糖尿病治療目標
    38.   食事療法の考え方
    39.   食事療法のカロリー設定
    40.   食事のバランス1
    41.   食事のバランス2
    42.   食品交換表
    43.   食品の栄養成分表示
    44.   糖類、糖質、炭水化物の違い
    45.   運動は有酸素運動と無酸素運動に分けられる
    46.   運動はどれくらいすればよい? 
    47.   運動をすると、なぜ血糖値が下がる? 
    48.   運動の急性効果と慢性効果
    49.   薬物療法にはお金がかかる
    50.   内服薬をざっくり考える
    51.   インスリンを出す薬
    52.   インスリンを出す薬① (SU薬、速効型インスリン分泌促進薬)
    53.   インスリンを出す薬② (DPP-4阻害薬、経口GLP-1受容体作動薬)
    54.   インスリンを出さない薬
    55.   インスリンを出さない薬:メトホルミン
    56.   インスリンを出さない薬:チアゾリジン
    57.   インスリンを出さない薬:αグルコシダーゼ阻害薬
    58.   インスリンを出さない薬:SGLT-2阻害薬
    59.   インスリン注射薬を学ぶ前の基礎知識①
    60.   インスリン注射薬を学ぶ前の基礎知識②
    61.   インスリン注射薬①(持効型インスリン)
    62.   インスリン注射薬②(超速効型インスリン)
    63.   インスリン注射薬③(混合型インスリン)
    64.   BOT~マイルドなインスリン治療~
    65.   インスリンの副作用
    66.   インスリンではない、新しい注射薬(GLP-1受容体作動薬)
    67.   糖尿病治療の総まとめ「1に食事、2に運動、最後に薬」
    第3章:糖尿病の合併症
    68.   合併症は「しめじ」と「えのき」1
    69.   合併症は「しめじ」と「えのき」2
    70.   糖尿病性神経症(ざっくり分類)
    71.   高血糖、なぜ神経がダメージを受ける? 
    72.   糖尿病性神経症(単神経障害)
    73.   糖尿病性神経症(多発神経障害1)
    74.   糖尿病性神経症(多発神経障害2)
    75.   糖尿病性神経症の診断
    76.   糖尿病性神経症の治療
    77.   高血糖、なぜ眼がダメージを受ける? 
    78.   糖尿病性網膜症の分類、診断、治療
    79.   糖尿病性網膜症、眼科医との連携が必須
    80.   透析原因、第1位は糖尿病性腎症
    81.   糖尿病性腎症の分類
    82.   高血糖、なぜ腎臓がダメージを受ける? 
    83.   糖尿病性腎症の診断
    84.   糖尿病性腎症の治療
    85.   糖尿病性腎症の食事療法
    86.   糖尿病性壊疽(えのきの「え」)
    87.   糖尿病性足病変・フットケア
    88.   糖尿病性足病変の治療
    89.   脳梗塞、虚血性心疾患(えのきの「の」「き」)
    90.   大血管障害(えのき)を予防するためには
    91.   危険なのは高血糖より低血糖
    92.   低血糖の「はひふへほ」
    93.   低血糖への対処法
    94.   糖尿病性ケトアシドーシス
    95.   糖尿病性ケトアシドーシスの診断と治療
    96.   高血糖高浸透圧状態
    97.   シックデイ
    98.   妊娠と糖尿病1
    99.   妊娠と糖尿病2
    100. 妊娠と糖尿病3
    糖尿病いろは 免許皆伝クイズ100
  • 「漢方は効かない」は大きな誤解!
    日本人にあった漢方を処方すれば
    難病も慢性疾患も改善する!

    1万3000人以上の患者を救った名医が解説する
    日本漢方の真の実力とは
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    「漢方」と聞いて思い浮かぶイメージは人それぞれです。「体に優しい」と好印象をもつ人がいる一方、「すぐ効く気がしない」「どこにどう効くのか、よく分からない」そんなふうに思っている人も少なくないはずです。

    本書の著者は、約20年前に日本漢方と出合い大学病院で漢方外来を担当後、クリニックを開業してからの約10年で1万3000人以上の慢性疾患や難病に苦しむ患者を日本漢方で治癒・改善に導いてきました。そんな著者曰く、今、日本で行われている漢方治療はかつて行われていた本来の漢方治療とは大きく異なるといいます。
    漢方には大きく分けて二つの流れがあります。
    一つは中国で成立した理論体系重視の「中医学」に基づく治療、もう一つはその中医学成立以前の古代中国医学をルーツとしつつも江戸時代までの日本で独自に発展を遂げた「日本漢方」に基づく治療です。
    日本漢方の大きな特徴は実践重視の処方運用であり、その考え方の基になっているのが「六病位」です。
    病気の進行段階によって処方を適切に変えてゆく考え方で、これによりアトピー、リウマチ、認知症、がんといった慢性疾患や未知の難病を改善に導くことが容易になるというのが著者の主張です。
    しかし、日本漢方は明治時代に西洋医学が重用され医学として認められなくなるなどの弾圧を受けた経緯もあり、今の日本では日本漢方を熟知し実際の診療に用いている専門家はほとんどいないのです。

    そこで、たくさんの効果が期待できる「日本漢方」をもっと多くの人に、「日本人による日本人のための、日本人に効く漢方」があることを知ってもらうべく執筆されたのが本書です。
    日本漢方(和漢)とは何かを中医学や西洋医学との考え方の違いもふまえてひもときつつ、著者のクリニックでの例を紹介しながら診断や治療の特色を伝えています。
    漢方に少しでも興味をもっている人、漢方を自身や身近な人の病気の治療に役立てたいと考えている人に役立つ一冊です。
  • 大企業の人事マンはなぜ、
    安定した職を捨てて福祉の世界に飛び込んだのか?

    18施設、30事業所、スタッフ1300名超
    社会福祉法人理事長が考える、福祉の使命とは——
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    困っている人の役に立ちたい——著者は1978年、41歳で現在のJT(日本たばこ産業)を早期退職し、福祉業界に飛び込みました。
    以降、45年にわたって理想の福祉を追求し、設立した社会福祉法人は現在までに18施設、30事業所、スタッフ1300名余を抱えるグループに成長させています。
    この本は、そんな著者の軌跡を通して福祉の使命を提示しています。
    高校卒業後に入社したJTで人事労務を担当していた著者は、当時、働く女性を支援する制度が整っていない状況を憂い、一企業のなかでできることの限界を
    痛感しました。それがきっかけとなりJTを退職し、その後福祉事業の第一歩となる24時間年中無休の保育園を開園します。この保育園は地域ですぐに評判になり、
    いまでも多くの働く女性を支えています。
    保育が軌道に乗ってから著者が取り組んだのが介護です。高齢化が進むにつれて、高齢者が必要とする施設が十分に整っていないだけでなく、高齢者の多様化するニーズにこたえられていないと考えた著者は、1995年にケアハウスを開設するとともに社会福祉法人を設立します。それを皮切りにグループホーム、特別養護老人ホーム、介護老人保健施設、有料老人ホームを次々と立ち上げます。
    さらに、著者の取り組みは施設運営にとどまらず、独居老人や老老介護の問題を解決すべく訪問介護や居宅介護支援にも及んでいます。常にその時代ごとに、社会に必要とされる福祉サービスを展開してきたのです。
    福祉は誰のために、どうあるべきか——著者の歩みは、常に理想の福祉の追求とともにありました。

    本書は福祉の現場で働きたいと考えている人や、社会福祉法人を設立しようとしている人など、福祉にかかわるすべての人にとって、福祉がどうあるべきかを考えるきっかけになる一冊です。
  • 「手相×漢方」で
    心身の不調を根本から改善する!

    めまいや頭痛、腹痛、しびれ、だるさ、不眠、うつ症状……
    病院に通っても治らない人を数多く救ってきた漢方医が、
    精神分析を取り入れた独自の漢方治療を徹底解説!
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    手相と漢方。占いに使われる手相と、病気を治療する漢方の間にどのようなつながりがあるのか——
    漢方治療によって多くの疾患を治療してきた著者によると、手相を正確に読み解くことはその人の心身を詳しく理解する助けとなるため、より効果的な治療を行うことができるのだといいます。
    手相というと占いのイメージが強いように思われますが、本来、手相は人体のつくりからその人の性質を読み取る「観相学」という統計的な学問の一種です。手のひらは人の性格とともに身体や精神の状態を映し出す鏡です。著者は、手相を見ることでその人を悩ます病気や症状の原因を探り、解決の糸口を見つけるために役立ててきました。
    漢方の基本的な考えは「病気ではなく人間を診る」というもので、病気にかかった体の一部分だけにスポットを当てるのではなく、体全体はもちろん、心の状態を含めて総合的に診るという特徴があります。そして、人間を総合的に診るために多くの漢方医は、「気・血・水」「証」「五行」といった物差しを使いますが、これらに手相を加えて患者の精神状態を分析することで、より詳しく患者を診ることができるのです。

    この方法により、著者のクリニックでは原因の分かりにくいさまざまな疾患を抱えた患者を治療してきました。そのなかには、病院へ通っても症状が良くならず、もう治らないと諦めていた人も多くいます。例えば、腰痛に悩まされてきた人の手相を診たところ、その原因が不安であることが判明し、適切な漢方薬を処方することによって腰痛が解消したケースがあり、同様の例は枚挙にいとまがないといいます。
    本書では、この手相による精神分析を取り入れた独自の漢方治療を解説します。
    病院で検査をしても原因が分からず、改善しない疾患や症状に悩まされている人や、ドクターショッピングを繰り返している人へ、新たな選択肢を示す一冊です。
  • 「認知症介護者に知ってほしい、感情にまつわる話」
    EQ活用促進のパイオニア シックスセカンズジャパン代表推薦

    IQは衰えても、EQは鍛えることができる。
    認知症の諸症状「妄想」「徘徊」「暴力」などには、ちゃんと理由があった!
    介護と医療を第一線でつなぐ医師が辿り着いた、“認知症との上手な付き合い方”とは――。
    患者の思考回路を解明し、コントロールすることで、介護の質の向上・親族の精神的ケアに結びつける。当初ビジネス用語として注目された「感情知能」を、医学界に取り入れた革新的一冊。
  • 訪問看護は看護のチカラを最大限に発揮できる
    やりがいのある仕事!

    看護一筋で病院から地域に飛び出した著者が語る
    可能性に満ちた在宅看護の魅力とは——
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    少子高齢化が進む日本において、医療・看護の世界では地域包括ケアのもとで病院から在宅への移行が求められています。しかし、高齢者に適切な在宅ケアを提供できる医療機関や事業所は不足しており、需要に対して供給が追い付いていないのが現状です。特に看護師についてはほとんどが病院のなかで看護に従事しており、訪問看護に携わっているのは全就業看護師のうちわずか3.9%にとどまっています。

    本書の著者も、以前は病院のなかで働く看護師の一人でした。著者はさまざまな病院で勤務するなかで、働きながら常に「病院では看護のチカラを最大限には発揮できない」と感じていたといいます。
    病院では運営方針に則ったクリニカルパス(診療計画)に従って行動することが求められ、医師を頂点とした厳然たるヒエラルキーが存在します。どんなに自分が患者に寄り添ってできる限りの看護を提供しようと思っても、大きな組織の一員として働く看護師は、何よりもまず病院のルールに則り、医師の指示に従わなくてはなりません。そこに看護師自身の意思や創意工夫は活かされにくいのです。
    在宅であれば「患者さんの心と身体に寄り添い、その人がもつ生きる力を支える」という看護師本来のチカラを思う存分発揮できると考えた著者は、2001年に病院から在宅看護の世界へ飛び出しました。現在は地域で療養する患者をケアすることを目的に、訪問看護ステーションのほか、看護師のみで運営する重症・重度介護者向け有料老人ホームを運営しています。

    本書では著者の経験をもとに、訪問看護の魅力についてまとめています。病院のなかで看護力を発揮できず悩む看護師たちに、あと一歩を踏み出す勇気と元気を与える一冊です。
  • がんをとっても、治ったわけではない?!
    再発・転移を防ぐ切り札は「細胞」
    免疫細胞療法でがん患者を救ってきた医師が教える「がんに負けない健康法」

    2人に1人ががんになる時代、その治療法は手術や抗がん剤、放射線などさまざまで日進月歩です。
    しかし、がんで亡くなる人は後を絶ちません。
    なぜならがんが「再発」する病気だからです。
    がんが再発すれば、また再びつらい治療を行わなければなりませんが、
    進行が早ければ治療をあきらめざるを得ないこともあります。
    もはやがん患者は治療がうまくいったとしても、再発のリスクにおびえ続けるしかないのでしょうか。
    本書では、長年免疫細胞療法によって患者を支え続けてきた医師が、細胞から健康になりがん再発を防ぐ方法を教えます。
  • プロアクティブ点眼で
    花粉症の目のかゆみに先手を打つ!

    つらい季節を快適に過ごして生活の質を上げるために——
    目のかゆみに効果的なプロアクティブ点眼による治療法を分かりやすく解説!
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    花粉症が本当につらい——
    毎年のように花粉症に悩まされている人にとって、鼻水、鼻づまり、くしゃみ、目のかゆみといった症状は生活に支障をきたすだけではなく、人生の大きな足かせともいえます。仕事や家事、勉強など何をやっても集中力が持続せず能率が上がらないばかりか、精神的にもふさぎこみ、ゆううつな状態がずっと続いてしまうのです。

    本書では、そうしたつらい花粉症の諸症状のうち、「目のかゆみ」にスポットを当てて、アレルギー疾患の専門家である著者による画期的な治療法「プロアクティブ点眼」を紹介します。実際の治療法やメリットを、ほかの治療法との違いを踏まえて説明し、さらには効果的にかゆみを抑える仕組みについても分かりやすく解説しています。

    花粉が目に入ると、花粉からアレルギーの原因となる物質が溶け出します。するとアレルギー反応で生成されたかゆみ物質が目の神経を刺激してかゆみのシグナルが脳に伝わり、「かゆい」と感じるようになります。一度かゆみのスイッチが入ってしまうとなかなか症状を抑えることはできず、ちょっと目をこするだけでもその刺激でかゆみを引き起こす反応がどんどん活発になるため、症状が強まってしまいます。
    眼科で治療をスタートしたとしても、花粉が飛散している時期である限り、目の中では絶えずアレルギー反応が起こっています。かゆみのスイッチは常にオンの状態なので、根本的な解決には至りません。
    そのため、症状を抑えるためには、このかゆみのスイッチをオフにしておくことが必要となります。アレルギー反応に先回りしてスイッチオンを防ぎ、スイッチオフの状態を維持し続けることで、かゆみの症状を効果的に抑えることができるのです。

    プロアクティブ点眼は、このスイッチオフを目的として、かゆみの症状がまだ軽い、出始めの段階から点眼を行うとてもシンプルな治療法です。
    個人差はあるものの、著者のクリニックで実際にプロアクティブ点眼を行った患者の多くは花粉症による目のかゆみから解放されており、なかには毎年目を真っ赤にしていたような人がかゆみを感じることなく花粉症シーズンを過ごすことができた例もあるといいます。
    まさに先手必勝。来る日も来る日もゆううつでたまらなかったかゆみのつらさから解放されると、頭もスッキリして、かゆみを恐れて外出を過度に我慢するようなこともなくなります。

    通院や他の治療で解決できなかったかゆみに対し、アレルギーのメカニズムに基づいたプロアクティブ点眼は新しい選択肢となるはずです。花粉症の目のかゆみに悩む全ての人へ、花粉シーズンを快適に過ごすための解決策が得られる一冊です。
  • 咬み合わせが崩れてしまえば全身の健康崩壊につながる。
    咬み合わせと健康の繋がりから、
    正しい歯磨きの方法、さらには入れ歯の使い方など、
    口の中の健康に関する情報が満載の一冊。

    健康志向が高まっても「咬み合せ」は話題に上らない。
    しかし、自身の体を守りたければ一番ケアしなければならない部分が咬み合せなのだ。
    何気なく日常を過ごしていても、いつの間にか口内環境は乱れ、あっという間に健康は損なわれてしまうのだ。
    そんな「咬合崩壊」の防ぎ方を、入れ歯治療を専門とする歯科医が徹底解説。
    未来の自分を守るために必読の一冊。
  • “10万人に1人の病気”を診断されたら。
    あなたの疑問を、写真と図解でわかりやすく解説!

    具体的な治療の方法は?
    子どもや妊婦が罹患したら?
    後遺症って残るの?
    病院選びはどうしたらいい?
    専門医があらゆる疑問にお答えします

    自分や大切な誰かがAVMになったとき
    はじめに読んでおきたい一冊。

    オールカラー・写真と図解でわかりやすく解説!
  • 夜間のトイレ回数は、あなたの健康指標です。

    相談しずらい悩みに答えます!

    長年患者と向き合ってきた医師が、
    「夜間頻尿」のメカニズムを解説し、改善策を教える。


    この本で、こんなにわかる夜間頻尿と老後への対処法

    ・夜間頻尿には、睡眠の中途覚醒の減らし方が重要です
    ・寝る前に体を冷やすと、浅い睡眠、中途覚醒、尿量増加につながります
    ・改善のための「目標達成シート」よって、全体像が俯瞰できます
    ・一番効果的なのは、環境温度(気温)に合わせて生活スタイルを作ること
    ・80 歳以上になっても夜間排尿は2回未満にコントロールしましょう
    ・夜間排尿回数は、健康で長生きのバロメーターになります!   ……などなど。


    【著者より】
    “本書の特に第四章、第五章は夜間頻尿に関する解説だけでなく、私たちが恒温動物として体温を調節し、代謝や睡眠をどのようにコントロールするかについても深く理解できる章であると思っています。若い方から現役バリバリの方まで、体調やパフォーマンス向上に興味のある方に役立つ基本知識が詰まっています。年齢に関係なく、自分の健康を理解し、向上させるヒントを探している方にお勧めの一冊です。是非、日常生活の質を向上させるために活用してください。”
  • あなたの〝眠り〟は大丈夫!?
    睡眠と循環器疾患の恐ろしい関係とは
    あなたの睡眠を劇的に改善する生活習慣と治療法を徹底解説
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    眠ってはいけない場面で眠ってしまう
    集中できず仕事がはかどらない
    なかなか疲れがとれない……

    ただの睡眠不足のせいだと思って、放置しては危険です。
    その眠りがあらゆる循環器疾患の引き金となり、最悪の場合、命を落とす危険があります。
    そんな恐ろしい病気の名前は、睡眠時無呼吸症候群。
    睡眠時無呼吸症候群という名前はよく知られていますが、その恐ろしさはまだあまり知られていないのが現状です。
    たとえば、重度の睡眠時無呼吸症候群患者は、8年以内に4割は命を落とすというデータがあります。

    本書では、睡眠時無呼吸症候群について解説するとともに、検査方法から、自分でできる生活習慣改善、その程度に応じた治療まで紹介します。
    「睡眠の危険度チェックシート」の巻頭付録付き。
  • あえて拡大しない
    理想の介護施設経営とは——。

    設立から8年間の離職率0%!
    利用者も従業員も幸せにする
    “一点集中の介護経営”を徹底解説
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    介護業界全体に、人手不足が大きな課題として横たわっています。
    この先、団塊の世代が後期高齢者になる2025年、さらには団塊ジュニアが
    高齢者となる2040年を控え、介護人材の不足はさらに深刻化すると考えられます。
    介護職員の人手不足は経営にさまざまな影響を及ぼします。人手不足の状況では
    介護職員一人ひとりに業務の負担が重くのしかかり、サービスの質は低下します。
    また、教育する人や時間がなければ経験の浅い介護職員に対して、接遇・介護の
    スキルや正しい介護の仕方などがまともに指導できず介護事故にもつながってしまいます。
    こうした人手不足による問題が噴出しているにもかかわらず、サービスの質より
    利益を優先した多拠点展開を標榜する経営者があとを断ちません。
    人々の生活を支え、意思を尊重し尊厳を守ることで利用者を幸せにすることが
    「介護の本質」であるはずなのに、それが顧みられない状況に陥っているのです。
    このような状況において、介護事業の経営者一人ひとりが介護の本質を見つめ直し、
    それを理念にも反映させて経営していかなければ、介護業界を変えることは不可能だと著者は述べています。

    著者は「関わるすべての人が幸せになる介護施設をつくる」という理念を掲げて
    デイサービスを設立し、以来その一事業一施設のみにこだわり続けてきました。
    著者の理念をすべての従業員に浸透させ、利用者一人ひとりの心に寄り添ってこそ、
    事故を防ぎ、質の高いサービスを提供できると考えているからです。
    そして、事業を広げずあえて一施設に絞ることで、
    関わるすべての人を幸せにする“本物施設”が実現できるのだといいます。
    著者の施設では、従業員主体の評価制度や各人の資質に合わせた個別研修によって
    従業員の意識を高め、離職率が高いとされる介護業界で設立後8年間離職ゼロを
    誇っています。また利用者に寄り添った質の高いサービスを提供するのはもちろん、
    地域を巻き込んだイベントを開催するなど地域住民との交流を活発に行い、
    評価が口コミでどんどん広がることで、常に利用者は定員を満たしているといいます。
    利用者とその家族、ケアマネジャー、従業員、そして経営者も含めて、
    関わるすべての人を幸せにするというのが著者の理想であり、
    それを実現させたのが、一点集中の経営による“本物施設”なのです。

    本書では、一点集中の経営に対する著者の想いや考え方を交えながら、
    真に利用者を幸せにする“本物施設”をつくるために行ってきたさまざまな施策をまとめています。
    本物の介護を目指して努力を続ける介護施設経営者にとって、
    利用者や従業員、その家族らみんなを幸せにするためのヒントとなる一冊です。
  • 懸命に生きる子どもたちの人生に寄り添いたい

    一人の人間として、友人として——
    小児科医と難病を抱えた子どもたちとの物語
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    本書は、小児科医として難病を抱えて生きる子どもたちと接し、友人として
    ふれあってきた著者が、6つの実体験をもとに記したエッセイ集です。
    一人のダウン症の少女との出会いから小児科医の道を志し、40年にわたって
    たくさんの子どもたちを見守ってきた著者の軌跡が、
    人生を明るく生きようとする子どもたちへの温かい想いをこめてつづられています。

    著者は小児科医として地域の子どもたちの診察にあたるかたわら、これまでに3冊の
    絵本を出版してきました。著者のクリニックのなかには図書館が併設されており、
    子どもたちに読み聞かせのイベントを開くこともあります。
    絵本を書き始めたのは、難病を抱える子どもたちと長く接するようになったのが
    きっかけだといいます。もともと勤務医として大学病院の小児科で先天異常外来を
    担当しており、その後子ども病院勤務を経て、自身のクリニックを開業しました。
    そうした経緯もあり、開業にあたっては大学病院で生まれた難病の子どもたちを
    広く受け入れようと考えたのです。
    難病を抱えている子どもたちには、人生において多くの壁が立ちはだかります。
    一人で着替えができなかったり、トイレに行けなかったりと、常に周りの人たちの
    手助けがなければ生活できません。そのため健常者からすると、生きていくのが
    大変でつらい人生を強いられているように見えるかもしれません。
    しかし、そんな子どもたちを生まれたときからずっと見守ってきた著者からすれば、
    それは大きな誤解であり、むしろ明るく前向きで、将来に大きな可能性を秘めた
    すてきな子どもたちだといいます。彼ら彼女らが自分の得意なことを見つけ、
    驚くべき才能を発揮する光景を何度も目にしてきた著者は、難病を抱えた子どもを
    主人公にした絵本を書き、同じような境遇の子どもたちに将来に希望をもって
    生きてほしいと願ってきました。

    今回は絵本ではなく、これまで出会った子どもたちが著者に見せてくれた奇跡を
    より多くの人に伝えたいという想いから、書籍として文章でエピソードをまとめました。
    本書が全国の難病を抱える子どもたちの家族や、関わる身近な人たちの希望の光となり、
    子どもたちが自分の人生を輝かせるきっかけとなってほしい、
    そんな著者の思いがこめられた、心温まる一冊です。
  • “医療の狭間”に閉じ込められてしまう小児期発症慢性疾患患者たち——
    成人後も適切な医療を受け続けられる社会へ

    てんかん、知的障害、脳性麻痺、医療的ケア児……
    小児期と成人期の医師たちがチームで患者を支える
    「病診連携」のあり方とは
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    小児期発症の神経疾患や重度神経疾患をもつ患者は、1990年代までは多くの場合
    有効な治療法がなかったために成人に達するまで生存できませんでした。
    しかし医療技術の目覚ましい発展により、現在では思春期さらには成人期以降まで
    長く生きられるようになりました。
    その一方で小児期発症疾患の継続診療が必要となる場合、成人期医療への移行が
    ふさわしい時期になっても医療体制が整っていないために円滑な移行ができず、
    患者が行き場をなくした状態に陥ってしまうケースが急増しています。

    特にてんかんなどの小児神経・脳神経分野の患者の多くは生涯にわたっての
    服薬や生活支援が必要になりますが、成人診療科の医師は小児期発症の
    神経疾患は専門外で診療に消極的なケースが多く、成人診療科に移行したくても、
    受け皿がほとんどないというのが実情です。
    一方で小児科医が小児期発症の神経疾患や重度神経疾患をもつ患者を成人後も
    診ていけるかというと、就職、結婚、妊娠・出産といったライフステージに
    応じた支援や、生活習慣病などの成人期発症の疾患についての知識が乏しく、
    必要な医療・支援に結びつかない事例があとを絶ちません。

    小児科でも成人診療科でも診てもらえず、医療の狭間に取り残されて不利益を
    被っているのが移行期の患者たちです。年齢・生活に見合った適切な医療を
    受けられないために、就職や妊娠・出産等が制限されることもあれば、
    外出中などに万一てんかん発作が起きれば、命が危険にさらされる可能性も
    あります。移行支援の不備は単に医療の課題というだけでなく、患者の人生や
    命に関わる重大な問題でもあるというのが著者の主張です。
     
    著者は、東京都で小児神経・脳神経内科クリニックを開業している医師です。
    小児科医のなかでも小児神経学とてんかん学を専門としており、小児期発症の
    神経疾患や障害を抱える多くの患者の診療をしてきました。
    そこで大人になってからも通い続けられる医療機関がないことに不安を覚える
    患者やその家族が多いことに問題意識をもち、移行期医療の充実を模索し続けてきました。

    移行期医療のひとつのあり方として、著者は小児神経疾患を専門とするクリニックと
    病院の神経科や他の成人診療科が連携して診療をする「病診連携」を提唱しています。
    小児神経クリニックの医師が病院の移行期の患者を引き受け、
    小児期発症の神経疾患についての診療・生活指導を行うとともに、検査・入院など
    必要に応じて病院の神経科等と連携することで、スムーズな移行が可能になります。
    また成人になって発症する生活習慣病やがんなどの疾患も、やはり病院や他施設の
    成人診療科と連携して対応することで、クリニック・病院の医師がそれぞれ自分の
    専門を活かしつつ、安心して診療にあたることができます。
    従来のように一人の主治医が患者を診るのではなく、小児神経科と関係する
    成人診療科の医師がチームで患者を支えていくシステムを築くという考え方です。
    これにより、小児期から成人期にかけての切れ目のない患者支援につながっていくのです。

    本書では小児期から成人期への移行期医療の実情を伝えつつ、
    どうすれば患者を移行期医療の狭間から救い出すことができるのか、
    そのために必要な支援体制をどのように築いていけばいいか、
    医師側だけでなく患者・家族側が取り組める対策について解説します。
    さらなる移行期医療の充実を求める医療者、医療関係者にとって、
    議論を深め改善へ乗り出すきっかけとなる一冊です。
  • 「眼科医の処方箋をもらわないと買えない」は思い込み!?

    コンタクトレンズの通販サイトを20年以上にわたって続けてきた著者が、
    コンタクトレンズ購入に関する正しい知識と情報をわかりやすく解説!
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    ネット通販が台頭し、食品やコスメなど「必要なものは何でもネット通販で買える」
    といっても過言ではない時代になりました。
    しかし、コンタクトレンズ購入に占めるネット通販の割合は4割程度にとどまっています。
    コンタクトレンズも一般大衆薬などと同じく処方箋いらずで購入できるにもかかわらず、
    多くのコンタクトレンズユーザーは便利なネット通販を利用していない現状があります。
    著者はその理由として「医療関係のものだから自分で選ぶのが不安」など、
    知識不足・情報不足による抵抗感だけでなく、
    「眼科でもらう処方箋がないとコンタクトレンズをネット通販で購入できない」といった
    誤解の影響が大きいと指摘しています。そして、その誤解はメーカーと眼科医の都合に
    よって植え付けられているものであり、消費者は正しい知識のもと自由に購入手段を
    選択できるようになるべきだと考えています。

    著者はコンタクトレンズ専門のネット通販会社を営み、ネット通販黎明期であった
    創業当時から今日まで、コンタクトレンズの販売一本で22期連続黒字を達成しています。
    そして、コンタクトレンズ業界にある不透明な部分を明らかにして、コンタクトレンズ
    ユーザーが不便を強いられている状況を改善したいという想いから筆を執りました。

    本書では、コンタクトレンズをネット通販で買うのをためらうユーザーの誤解を
    解消するため、購入に関する正しい知識を分かりやすく解説します。
    先入観や思い込みが消え、安心してネット通販でコンタクトレンズを
    購入できるようになるためのヒントとなる一冊です。
  • 少子高齢社会で急増する家庭医療のニーズ
    地域医療のミスマッチを解消する家庭医療専門医とは?

    患者の幅広いニーズに対応する家庭医療は、
    クリニックの安定経営にもつながる
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    地域に根づき、住民から頼りにされる医師になることは、
    独立・開業を考える医師にとって理想像の一つです。
    しかし、何とか資金を集めて最新の医療設備を整え、自分の得意とする専門診療科の
    クリニックを開業したものの、経営がうまくいかないケースがあとを絶ちません。

    こうした開業後のクリニック経営に頭を抱える医師の多くは、地域における
    診療科選びの重要性を正しく理解していない場合がほとんどだと著者はいいます。
    医師としてのキャリアを積み重ね、自身のステップアップを目指す医師にとって、
    長年自分が専門としてきた診療科で開業したいと考えるのはある意味当然といえます。
    しかし、実際には診療科を選択する際には入念な準備が必要です。長く安定した経営を
    維持していくためには、市場需要や競合環境、地域特性などを詳細に検討したうえで
    競合が激しい診療科は避け、地域のなかで需要が高い診療科を確実に選択しなければ
    開業後の集患が厳しくなります。集患できなければ開業資金の返済が経営を圧迫する
    一因となり、廃業の危険性すら高まります。

    著者は日本プライマリ・ケア連合学会の研修を受け、家庭医療専門医(家庭医)の資格を
    取得したのち、2015年にクリニックを開院しました。家庭医とは子どもから高齢者まで
    すべての年齢を対象にした地域住民の健康のために働く総合診療医です。
    家庭医には予防医療や他疾患併存などはもちろん、
    各家庭の状況を的確につかむコミュニケーション力も必要とされます。
    家庭医としてクリニック経営を続けてきた著者は、家庭医はほかの専門診療科と比べて
    安定的なクリニック経営を実現できると断言しています。家庭医は特定の診療科ではなく、
    患者の困りごと全般に対応し、地域に寄り添いながら確実に患者ニーズに応えることが
    できるため、地域住民がいる限り集患で頭を抱えることはありません。
    また、家庭医は病歴聴取と身体所見による臨床推論に重点をおいており、
    検査に依存した診療は行わないため、莫大な資金を投資して最新鋭の機器をそろえる必要もありません。
    地域住民のために尽くし、地域に根づき、長期にわたって患者から頼りにされる先生に
    なりたいと考えている医師にとって、家庭医は最良の選択であるというのが著者の主張です。

    本書ではクリニック開業を成功に導く家庭医療専門医のメリットとその経営ノウハウを
    詳しく紹介します。開業を考える医師にとって、経営の安定に対する不安を解消し、
    自分が目指す理想の医療について考えるヒントとなる一冊です。
  • 病に向き合い健康な日々の暮らしを取り戻した、
    23 年の記録。

    国指定の難病、「多発性硬化症」。
    若い女性に発症例が多く、免疫システムの異常により手足が動きにくくなるといった症状が出る。
    「原因不明」と告げられながらも、諦めずに妻を献身的に支えてきた著者が綴る、多発性硬化症の患者、健康に不安を抱える若い世代へのヒントが詰まった一冊。
  • 心房細動と診断されても慌てない!
    根本治療になり得るカテーテルアブレーション治療とは

    5000例以上の治療実績をもつ専門医が
    心房細動との付き合い方と治療法を分かりやすく解説!
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    心房細動と診断されて、不安を抱く人は多いと思います。治るのか、
    手術は安全なのか、日常生活にどんな影響があるのか、そもそもどんな病気なのか……。
    心房細動は不整脈の一種で、国内における患者数は約100万人、人口の約1%を占めて
    います。症状がない、あるいはまだはっきりと確定できていない潜在患者も含めると、
    200万人程度いるとも推計されています。

    ひとくちに心房細動といっても、その症状はさまざまです。動悸や息切れ、
    胸の痛みなど、つらい症状に悩まされる人もいれば、まったく無症状で、
    健康診断などで初めて心房細動が発覚する人もいます。発作の頻度も人それぞれで、
    時々脈が乱れる程度の人もいれば、四六時中、脈が乱れっぱなしの人もいます。
    治療法は主に薬物治療と手術の2通りがあり、患者の症状や年齢、
    さらには患者にとっての治療のゴールによって適切な治療が変わってきます。
    動悸や息切れなどのつらい症状をとにかくなくしたい人もいれば、
    好きなスポーツを続けることを治療のゴールにする人、
    手術しないことをベースに薬でできる範囲で治療を続ける人もいます。

    著者はこれまで約30年にわたって循環器の治療に携わっており、
    心房細動専門医として全国でも有数の治療実績を築いてきました。
    本書では、心房細動と診断された人が知っておくべき心房細動の基礎知識や
    病気との付き合い方、著者が専門とするカテーテルアブレーション治療のほか、
    薬物療法についてもその効果やリスク、治療の流れなどについて詳細に解説しています。
    さらに、心房細動で注意しなければならない再発についても触れ、
    再発リスクを抑えるために自身で取り組める、生活のなかでの注意点もまとめています。

    心房細動と診断された人やその家族の不安・疑問を解消し、治療方針を選択するうえでの
    判断基準を知ることができる、分かりやすくて詳しい解説書です。
  • 子どもの「口呼吸」や「ぽかん口」は要注意!

    口腔機能の発達が子どもの成長に影響を及ぼす!
    子どもの能力を伸ばし、自信のある子を育てたい親、必読!
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    わが子の将来のために、できる限りのことをしてあげたい——
    そう願うのは親の常で、将来、幸せになってもらいたい一心で多くの親がわが子を
    塾や習い事に通わせています。なかでも水泳や音楽、英会話は人気ですが、
    近年では実験教室やプログラミングなども注目を集めており、
    わが子の将来のためには時間やお金を惜しまないという親も少なくありません。
    このような思いをもつ親にぜひ知ってほしいのが、
    口腔機能の発達が子どもの学習能力や運動能力に大きく影響するということです。

    著者は2003年に歯科クリニックを開業し患者を治療するなかで、
    多くの子どもに口腔機能の発達不全があることに気づきました。
    著者によれば口腔機能の発達不全は、子どもの成長のあらゆる面に
    影響を及ぼすといいます。例えば顎が十分な大きさに育たず、
    歯並びや噛み合わせが悪くなることで顔立ちが悪くなるだけでなく、
    全身の筋肉や骨格のズレ、ゆがみが生じ運動能力の低下を招きます。
    さらに正しい呼吸ができなくなるため、睡眠の質が悪くなることで
    集中力がなくなり、学習能力の低下も招くというのです。

    そこで著者が推奨しているのが、口腔機能を正常に発達させるための
    筋機能矯正のトレーニングです。幼児期にこのトレーニングを行うことで
    口腔機能が正常に発達し、歯並びや噛み合わせの改善につながるだけでなく、
    整った顔立ちや高い学習・運動能力を手に入れることができます。
    そして自信のある子になることで、幸せな人生の一歩を踏み出せるというのが著者の主張です。

    本書では口腔機能の発達が子どもの成長に及ぼす影響や、
    正しい発達を促すために普段の生活で親が気をつけるべきこと、
    そして筋機能矯正のメリットやトレーニングの方法・注意点などをまとめています。
    子どもの将来の幸せを願う親にとって有益な一冊です。
  • 最新の医学的知見とテクノロジーを駆使し、日々成長し続ける
    在宅医は幅広い知識や経験を備えたジェネラリスト!

    患者の「最期まで自分らしく」を叶える
    高齢者一人ひとりの尊厳を守る“在宅医療の使命”とは
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    世界でも類を見ないほどの高齢化が進む日本では、
    増え続ける医療ニーズへの対策が喫緊の課題となっています。
    特に、外来については高齢者医療の受け皿として十分に機能しているとはいえない
    状況だと著者は指摘します。日本の医療は臓器別・診療科別を基本とするため、
    複数の疾患をもつケースが多い高齢者は受診先が多く通院の負担が大きくなります。
    また、身寄りがない高齢者にとっては、医師から処方された薬を正確に飲むことも
    難しく、時間や回数、量を間違えてしまうなど服薬管理に関するトラブルはあとを絶ちません。
    増え続ける高齢者に対し適切な医療サービスを提供する体制が整わないままでは、
    多くの高齢者が最期まで安心して人生をまっとうすることが困難となってしまいます。

    著者は2016年に大学を卒業して医師となり、精神科医として総合病院に勤務していたときに、
    この非常事態ともいえる高齢者医療の現状に危機感を抱くようになりました。
    そして、高齢者が自宅で安心して暮らしていける医療の必要性を改めて実感したといいます。
    そこで、自宅などに医療従事者が訪問して診療を行う在宅医療が日本の高齢者医療における
    救世主となると考え、24時間365日対応の在宅療養支援診療所を開設しました。
    開設当初は10人以下だった患者が、3年後には累計で650人を超えようとしており、
    在宅医療のニーズの高さを示す結果となっています。

    この経験を通して、著者は在宅医療こそ超高齢社会にある日本を支える高齢者医療の
    中核であり、屋台骨であると考えています。
    在宅医療は勤務医や開業医としてキャリアを積んだ年配の医師が行う“最後の奉公”のような
    イメージを多くもたれますが、決してそうではありません。超高齢社会の日本において、
    大きなやりがいや魅力がある、若い年代の医師こそ目指すべき仕事だというのが著者の主張です。

    本書では超高齢社会における在宅医療の職分を詳しく紹介します。
    今後のキャリアを考えている医師や医学生にとって、
    在宅医療という選択肢に目を向け、その扉を開くきっかけとなる一冊です。
  • 「そけいヘルニア」「下肢静脈瘤」「大腸ポリープ」「痔核・皮膚腫瘍」……
    多忙な現代人を救う、60分以下の短時間手術!
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    病院での治療にかかる時間の長さはばかになりません。
    数分の診察のために何時間も待たされ、詳細な検査は別日、検査結果は後日。
    さらに検査後に入院の手続き……と、膨大な時間がかかります。
    また、手術後すぐには通常どおりの仕事量をこなせないのではないか、という不安が出てきます。

    手術や入院が必要、しかし仕事を休むわけにはいかない――
    そんな人はどうすればよいのでしょうか。
    「日帰り手術」が普及している他の先進国に遅ればせながら、
    日本もようやくその適応となる疾患が増えてきました。
    しかし、超多忙なビジネスパーソンは、
    24時間以内に退院できる「日帰り手術」でさえも躊躇し、
    もっともっと治療にかける時間を短縮したいと考えるものです。

    そこで本書で提唱しているのが、日帰り手術をさらに進化させた「超短時間手術」です。
    一般的な手術と比べると傷口は極めて小さく、
    麻酔がかかる部分も最小限に抑えているため、術後はすぐに自力で歩いて帰ることができます。
    しかも入院費が不要になるため、経済的なメリットもあります。
    本書では、従来の手術との違いや、手術可能な疾患を中心に、超短時間手術の概要について解説しています。
  • ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。

    基礎知識から具体的な治療法、日帰り手術まで
    イラストや図解で分かりやすく解説!

    肛門の機能、痔の種類、薬、注射、手術……
    痔に関するありとあらゆる疑問に答え、不安を解消する
    痔で思い悩む人のための、誰にでも分かる痔のやさしい解説書。
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    「痛過ぎて耐えられない……」
    「恥ずかしくて誰にも相談できない……」
    「治したいけど治療が怖い……」
    痔は多くの人がかかる病気であり、決して珍しいものではありません。
    しかし、周囲に相談しづらい面があり、多くの人が不安を抱えながらも
    深刻な状態になるまで病気を放置して、日常生活に支障を来してしまっています。
    1994年に痔の日帰り手術に特化したクリニックを開院し、以来、何万人という
    患者の痔の治療に当たってきた著者は「周りの人に相談しづらいことだからこそ、
    自分で正しい情報を集め、解決に向けて行動していくことが必要だ」と考えています。
    そして、痔についての正しい知識を身につける機会やツールが少ないことに
    問題を感じ、本書の執筆を決意しました。
    本書では、「痔とはどういう病気なのか」「何が原因で起こるのか」という基礎的な
    知識や具体的な治療法、症状を悪化させないために日常生活で気をつけるべきポイント
    などについて、イラストや図版を多く用いて分かりやすく解説しています。
    痔で思い悩む人へ向けて、適切な治療と対処によって日常生活を取り戻すためのヒントとなる一冊です。
  • 医療と福祉の境界を越えて
    地域住民の小さな声にも耳を傾ける

    「高齢者介護」「障がい者福祉」「外国人支援」
    多様化するニーズに応える社会福祉法人の取り組み
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    近年、医療や福祉に求められるニーズは多様化しています。
    たとえば高齢者医療においてはキュアからケアへ、
    つまり病気を治すことを主眼とした医療から、生活の質の維持や
    精神的な満足を得たいという声に重点が置かれるようになっています。
    福祉の面においても、時代の変化とともに対応すべきさまざまなニーズが
    生まれており、たとえば重度障がいを抱える子どもを同年代のみんなと
    同じ保育園に通わせてあげたいと思っている親御さんがいたり、
    言葉の壁により保育園に通えなくなった子どもをどこかに預けたいと願う
    外国人労働者がいたりします。
    しかしながら、医療や福祉はこうした地域住民のニーズを拾いきれていません。
    このような、見逃されやすいニーズを著者は「マイクロ・ニーズ」と呼んでいます。
    著者は現在、高齢者を対象としたリハビリテーション病院で理事長を務める傍ら、
    地域の介護・保育事業を担う社会福祉法人の理事長も兼務し、
    マイクロ・ニーズに応えるさまざまな事業を展開しています。
    地域に潜むニーズを現場から細かく拾い上げ、同じ社会福祉法人で障がいのある
    子どもたちのサポート事業、外国人労働者の子どもが通える保育園なども始めています。
    本書では、著者が理事長を務める医療法人と社会福祉法人が
    これまで取り組んできたことを紹介しています。
    日本の医療と福祉の世界に関わる全ての人たちにとって新たな取り組みのヒントになる一冊です。
  • 「ナチュラル出産」は、
    ママと赤ちゃんの絆を深め
    出産をかけがえのない最高のものにする

    ベテラン産婦人科医が教える
    妊娠・出産のプロセスと心構えとは
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    妊娠・出産は新たな家族を迎える喜びを与えてくれるおめでたい出来事ですが、
    特に初めての場合には、さまざまな不安や心配もうまれます。ママにとっては、
    これから自分の体がどのように変化していくのか、何か普段通りでないことが
    あったときに赤ちゃんに影響するのではないかといったことがどうしても
    気にかかり、それが原因で心身のバランスを崩してしまうこともあります。
    産婦人科医として50年以上務め、数々の妊娠・出産を見守ってきた著者は、
    安全な出産を迎えるためにはママが妊娠・出産についての心構えと正しい知識、
    とりわけ自分が母親になるという実感をもつことが大切だといいます。
    そしてママ自身が赤ちゃんの存在を実感しながら体の変化を受け止めるために、
    著者は妊娠・出産において医療的な介入をできるだけ抑え、ママの産む力と
    赤ちゃんの産まれる力を引き出す「ナチュラル出産」こそ最高の出産であると主張します。

    本書では、妊娠・出産期に心身に起こる自然な変化とナチュラル出産について、
    著者の長年の経験を活かしながら分かりやすく解説しています。
    出産をかけがえのない最高のものにするための、出産のプロセスと心構えが学べる一冊です。
  • 胎児期から新生児期・乳幼児期の栄養状態が、将来の疾病リスクを左右する!?

    ・飢餓時期に生まれた子どもは、将来的な肥満や心疾患のリスクが高い
    ・シンデレラ体重を美化する風潮が胎児に及ぼす危険性とは?
    生活習慣病が遺伝子や生活習慣だけではなく、発育環境によっても誘因されることを提起した“DOHaD(ドーハッド)学説”の観点から、小児科医がわかりやすく解説したDOHaD入門書。
  • ひきこもり・過食症・閉所恐怖……
    数々の患者の悩みを解決してきた現役精神科医が語るうつ症状の改善方法

    幼少期の親子関係から身についた
    “強迫性”がうつ症状を引き起こす!?
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    強迫性とは他人の顔色をうかがい「ちゃんとしないといけない」という
    思いにとらわれ、無理をするといった傾向のことです。
    幼少期の親子関係に由来する、うつ症状の要因であるというのが
    精神科医として長年多くの患者を診察してきた著者の主張です。
    不安うつやパニック症、対人恐怖症など、
    うつ症状と言ってもその症状は実にさまざまです。
    これらを改善するには強迫性を緩めることが肝心です。
    そのために最も大切なのは「自分の好きなこと」に目を向けることです。
    自分には好きなことなどないという人でも、
    自分の「こうしたい」「こうありたい」という素直な気持ちを明確にすることで、
    強迫性は緩まり、心を楽にすることができるようになります。
    本書では、著者が豊富な臨床経験から得た知見を基に、
    他人の顔色をうかがうことなく「自分の好きなこと」を大事にして、
    さまざまなうつ症状を改善する方法をまとめています。
    誰にも相談できずに苦しんでいる人にとって希望の光となる一冊です。
  • 患者の体質に合わせた漢方薬で
    がんと闘う力を高める!

    日中両国で25年にわたって
    がん治療に携わってきた中医学の専門家が
    漢方薬によるオーダーメードのがん治療を解説!
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    がん治療において日本で主流となっているのは
    手術、放射線治療、薬物療法を三大柱とする標準治療です。
    これらは臨床試験を通じてその効果や安全性が科学的に認められた治療法ですが、
    決して万能ということではありません。
    なかには体力がなく治療が行えなかったり、治療を行ったとしても副作用が強く、
    治療前よりも体が衰弱してしまったりすることも少なくありません。
    また、がんが進行してしまうと、標準治療では手を尽くしても
    進行を止められないケースも多々あります。
    標準治療で効果を見いだすことができずに、希望を失っている患者は多いのです。

    著者は中国と日本で医師免許を取得し、
    四半世紀にわたり両国でがん診療を行ってきました。
    最初にがん診療に携わったのは、中日友好病院という、中国における先端医療の
    最前線にあり統合医療によるがん治療の研究機関としても名高い病院でした。
    そこで15年ほど研鑽を積んで10年前に兵庫県西宮市で開業して以降、
    1000件以上にのぼる、漢方薬を用いたがん治療の有効症例を蓄積してきました。
     
    著者は、西洋医学に基づく標準治療には、
    体質に応じてアプローチする発想がないといいます。
    抗がん剤一つとっても、がん種や進行度、がん細胞のタイプなど、
    選択の基準はあくまで「がん」であり、
    「治療を受ける患者」については目が向けられていないのです。
    それに対して中医学によるがん治療は、治療を受ける患者の体質に目を向けます。
    患者の体質に合わせて漢方薬を選択することでがんと闘う力を高められるといいます。

    本書では、日本の病院ではほとんど実践されていない、
    本場の中医学に基づいた漢方薬による治療戦略やその効果を、
    著者のクリニックでの実践例も交えながら解説しています。
    がんの標準治療との効果的な併用の仕方や、
    標準治療が行えない場合の活用法など、がん治療の段階別、
    がんの進行別に最も適した漢方薬の取り入れ方を詳しく述べています。
    がん治療に不安や迷いのある方にとって希望の灯となる一冊です。
  • 予防医療の一助としても注目の「遺伝学的検査」とは

    がん、糖尿病、心臓病を早期発見、予防することはできるのか?
    ゲノム解析で疾患リスクを予測する仕組みとは?
    遺伝子と病気の関係を図解とともにわかりやすく解説。

    索引付きで家庭医学書としても役立つ決定版。
  • シリーズ2冊
    836(税込)

    1万人以上の終末期患者を診てきた訪問医師の記録。
    在宅医療で家族が知っておきたいこと

    超高齢社会を迎える日本にとって、高齢者の「死」は避けて通れないテーマです。
    増え続ける高齢者に対して、医療・介護サービスの提供が質量ともに追い付いていない現状があるなかで、身近な家族の死をどこで迎えてもらうべきかについて、問題意識を持っている人も増えています。
    一方の高齢者は、住み慣れた自宅で最期を迎えたいと、誰しもが思っています。
    では、終末期を自宅で過ごしてもらう、自宅で最期を迎えてもらうために、家族は何をすればよいのでしょうか。
    そこで本書では、1万人以上の終末期患者を診てきた医師が、在宅医療で看取りに立ち会ってきた現場を記録することにより、終末期患者が自宅で幸せな最期を迎えてもらうために家族が知っておくべきことを整理。
    高齢者に「大往生」してもらうためのヒントが詰まった1冊。
  • 育児に自信をもてない
    思い通りにいかず自己嫌悪に陥る
    イライラして子どもに八つ当たりしてしまう……

    子育ての不安や悩みを解消し、
    親としてどうあるべきかがわかる!

    あたえる よりそう ゆだねる まもる つながる
    5つの心構えで子育てのハードルはグッと低くなる!
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    わが子には健やかに育ってほしい、幸せな人生を送ってほしいと願いながらも、
    育児に悩む親は多いと思います。育児書は洋の東西を問わず星の数ほどありますが、
    膨大な情報に惑わされ、結局どうしたらいいのかと逆に悩んでしまう人もいます。

    子を産めば生物学的には親になりますが、子にとってかけがえのない存在としての
    親になるには、子育てをしながら、親自身も「自分で自分を親へと育てること」が
    必要であると著者は主張しています。ハウツーを気にして育児書に当てはめた行動を
    するのではなく、根っこにあるべき親としての考え方や姿勢を定めることこそが、
    子どもの幸せに結びつくといいます。

    著者は熊本医科大学(現在の熊本大学医学部)を卒業してから現在に至るまでの
    60年あまり、小児科医の道を歩んできました。
    小児科は数ある診療科の中で唯一、全身を診る診療科であり、
    病気やケガだけでなく、発達状態も含めてトータルで子どもや親と向き合います。

    本書では、子どもが幸せに育つための親の関わり方について、5つの側面から、
    診察室での出来事なども交えて述べています。
    また、体調不良など子どもに異変があった時に親としてどう考え、
    どう行動すればよいのか、さらに、親自身のメンタル不調や、
    わが子に愛情がもてなくなってしまったと感じるときなどの危機への対処についても
    医師としての考えをまとめています。
    親子で愛情に満ちた豊かな人生を実現させるための必携書です。
  • 発達障がいは遺伝性のため発症を止めることはできません。しかし、発達障がいは治療ができない難病ではありません。具体的な向き合い方、どうすれば症状は良くなるのかといった筋道はあります。早期発見・早期改善が求められるのは、早ければ早いほど症状が格段に良くなるからです。「様子を見る」から正しい治療へ。専門の小児科医が記した医療の現場、最新の診断・治療法。
  • 精神疾患を抱えた人が幸せに暮らす社会を実現するために
    患者本位の医療・福祉を追求する

    精神科医療の現場で
    奮闘を続けてきた看護師の物語
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    日本の精神科医療は長らく、多くの問題を抱えてきました。
    世界各国と比較して入院日数が長いうえに身体拘束が多く、
    国際社会から批判されてきたのです。
    また、精神科病院の職員による患者への暴行・虐待事件は
    今でも少なからず報道されています。
    そしてなにより、精神疾患を抱える人を支援する国の体制も整っておらず、
    病院を退院した患者が地域で安心して暮らすことができないという問題も
    根深く残っています。

    1973年に看護学校を卒業した著者は、国立病院の精神科で勤務したのち、
    1976年に精神科病院の閉鎖病棟の看護師として働き始めました。
    閉鎖病棟において患者の外出や私物所有をいっさい許されていない状況を
    目の当たりにした著者は、悲惨な環境を少しでもよくしようと、
    患者を病院の外に連れ出したり私物を持ち込めるようにしたりなど、改善を行います。
    しかし、一人の看護師としてできることは限られていると考えて
    勤めていた病院を退職し、1987年に精神疾患を抱える人のための職業支援所を開設。
    初めは小さな施設でしたが、徐々に利用者が増え規模も拡大し
    社会福祉法人格を取得するまでに成長しました。
    さらに著者は、医療と福祉をつないで双方から患者を支援できる仕組みを
    つくろうと考え、2005年に精神科訪問看護ステーションを開設しました。
    ステーションでは「その人らしい豊かで多様な生活を応援する」という理念を掲げ、
    日々理想の精神医療を追及しています。

    50年にわたって精神科医療の最前線で奮闘してきた著者の軌跡は、
    精神科医療に携わる人だけでなく、広く医療、福祉に関わる人にとって、
    患者本位の医療、福祉はどうあるべきかを考えるきっかけになるはずです。
  • 「病院に行けばいい」「食べれば治る」「子どもに問題がある」
    すべて大きな勘違い!
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    本書は、拒食症の子どもをもつ母親に向けて、完全克服に導く
    「アヤコ式メソッド」をまとめたものです。
    著者は、かつて自分自身の娘が拒食症になり、医師からもさじを投げられた苦い経験があります。
    しかし、独自でコミュニケーション法、カウンセリング技法、脳科学、心理学など学び、
    それらを組み合わせて娘の拒食症にアプローチした結果、
    たった半年間で娘の拒食症を完全克服させることに成功しました。
    著者曰く、「とにかく食べさせないといけない」、「医者に診てもらい薬を飲めば治る」といった
    巷で一般的となっているアプローチがそもそも間違いであり、逆に回復から遠ざけているのです。
    拒食症を克服するためには子どもが「本当は何を望んでいるのか」という点にアプローチする必要があり、
    子どもの心と対話を重ねながら母親自身も幸せになれる親子関係を築くことが大切だと言います。
    本書では「アヤコ式メソッド」の解説と、その数々の成功事例も掲載しています。
    子どもの拒食症に悩み苦しんでいる母親にとって、希望の光となる一冊です。
  • 日本で最初にリウマチ膠原病専門クリニックを
    開業した院長が解説する
    「協働意思決定(SDM=Shared Decision Making)」
    にもとづいたオーダーメード治療とは
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    リウマチは不治の病——そんなイメージをもち、長くつらい闘いを強いられる病気だと考える人は少なくありません。
    リウマチと診断されただけで趣味や仕事、恋愛、結婚、出産など、人生における楽しみや個人的な夢も
    諦めなければならないのではないか……と絶望してしまう人がまだまだ多くいるのです。
    しかし、日本初のリウマチ膠原病専門クリニックを開業した著者は、そんなマイナスイメージはもう過去の話であると説きます。
    現代ではさまざまなリウマチ治療薬が開発されており、適切な治療を行えば十分に完治を目指せる病気なのです。
    さらに著者は、医師が患者に治療方針を押し付けるのではなく、患者の希望や価値観にもとづいて医師が治療方針を提案する
    「協働意思決定(SDM:Shared Decision Making)」が重要だと言います。患者と医師が治療の方針や目標を話し合い共有することによって、
    進学や就職、妊娠・出産、海外旅行など、患者の夢や希望を叶えることを目指す治療が可能になるのです。
    本書では、リウマチという病気の基礎知識をはじめ、SDMを取り入れたリウマチ治療の進め方、
    日常生活を取り戻した患者たちの事例などが掲載されています。「リウマチ」という病名に打ちひしがれている人にこそ、
    夢を諦めないためにもぜひ読んでほしい一冊です。
  • 年間1000例以上の手術をこなす
    整形外科のエキスパートが解説する
    “人生が変わる”ひざ治療とは――
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    現代社会では長寿化が進み、人生100年時代が到来しました。
    しかし、その一方で平均寿命と健康寿命(健康上の問題で日常生活が制限されることなく自立して生活できる期間)
    には大きな差があり、人生の後半をいかに健康に暮らすかが課題となっています。

    平均寿命と健康寿命の差を生む原因の一つに、運動器(骨、筋肉、関節、神経など)の障害が挙げられます。
    特に人間が動くために重要な腰・ひざ・股関節はいったん不具合が生じると歩くのに支障をきたし、
    歳を取ると軟骨がすり減るひざにいたっては、痛みや変形などの症状が表れることで日常生活全般にも影響を及ぼします。

    著者はこれまで腰・ひざ・股関節の手術を年間1000例以上、合計2万例ほど行ってきました。
    一般的な手術の場合、部位ごとに行われますが、腰・ひざ・股関節は連動しているため、
    1つの不具合がほかの部位にも影響を与えます。そのため著者は3つの部位をトータルで捉え、
    手術・治療することが健康寿命を延ばすことにもつながると考えています。

    前著『腰ひざ股関節シンドローム~100歳までシャキッと歩くために知るべきこと』では
    腰・ひざ・股関節について網羅的に述べましたが、本書では「ひざ」にフォーカスし、ひざの構造、トラブルのメカニズム、
    ひざの疾患、予防、治療、手術、術後、リハビリ、外来、入院生活などを具体的にイメージできるように解説しています。
    また、病院や医師を選ぶ際のポイントなどすぐに活用できる情報も盛り込んでいます。

    ひざの不具合や痛みに悩んでいる人の不安を解消し、元気な人生を歩むのに役立つ一冊です。
  • 年間1000件以上の手術を成功させる「整形外科のゴッドハンド」が
    腰、ひざ、股関節の不調のメカニズムと治療法をやさしく解説。
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    高齢になると、腰、ひざ、股関節の痛みに悩まされる人が増える。
    特に近年、高齢化の進展に伴って脊柱管狭窄症、変形性膝関節症、変形性股関節症はますます増加傾向にある。
    これらを放置すると寝たきりや認知症の原因になる症候群となるが、手術によって痛みの解消と機能回復が可能である。
    ところが、「もう歳だから仕方ない」という誤った認識や、関節手術に対する理解不足から、
    痛みや不自由を抱えたまま過ごしている人が非常に多い。
    本書では、加齢による関節の摩耗という共通の原因で、歩行困難になる腰、ひざ、股関節のトラブルを、
    それぞれに精通した著者が説く「腰ひざ股関節シンドローム」という一体の概念でとらえる。
    痛む腰、ひざ、股関節が治ることを知らず、適切な治療を受けずに寝たきりになっていく多くの高齢者を救うためにも、
    高齢化が進む国民の健康を守るためにも、
    一般、関係者の枠を超えて読まれるべき一冊である。
  • 巨悪に立ち向かい、真実を暴こうとする科学者たちが、そこにいた――

    製薬会社と政府関係者たちは、自分たちの権力と利益を守るため、人々の命を脅かす医薬の真実を隠蔽し、科学を捻じ曲げ続けていた。
    そして、その危険性を明るみにしようとした科学者たちは、次々とその口を封じられ、迫害されていく......。
    この本は、それでもあらゆる困難に耐え、真実を求めて闘うマイコヴィッツ博士による、人類の未来を守るための一冊だ。
  • 介護ニーズが高まるこれからの時代
    介護事業M&Aの重要性はさらに増していく──。
    ストーリーで学ぶ介護事業承継の道筋
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    超高齢社会に突入した日本では介護ニーズが年々高まっており、厚労省によると通所介護事業所は2020年時点で約4万4000施設を数え、
    10年前と比べておよそ1万施設も増加しています。 しかしその一方で、廃業を余儀なくされる介護事業所が一定数存在するのも事実です。
    東京商工リサーチによると、介護事業所の倒産数は2015年以降から増加しており、近年では年間100施設以上が廃業しています。
    この状況に対して、著者は倒産の大きな理由の一つに国が定めている介護報酬が低いことによる経営の悪循環が挙げられると指摘しています。
    介護報酬が低いため介護事業で働く人の給与水準はなかなか上げることができず、施設側は安い給料で人材を確保しなければなりません。
    そのため人手を集められない施設は入居者へのサービスの質も低下し入居者は減っていき、施設の資金繰りが苦しくなります。
    この負のスパイラルによって廃業を余儀なくされる介護事業所が後を絶たないのです。
    介護施設を手放したいけれど、入居者を放り出すわけにはいかない。しかし、もう自分の手で運営していくのは限界だ──。
    こうした苦しみを抱えている介護事業の経営者は少なくありません。その解決策として著者が有効だと考えている手法が、M&Aです。
    M&Aであれば、新たに介護施設を運営したいと考えている人へ既存の施設を引き継ぐことができ、利用者はもちろん、
    そこで働く介護スタッフの雇用を守ることもできるのです。
    本書では複数の医療法人を運営し、73歳から介護事業のM&Aを手掛けきた著者のM&Aストーリーをつづり、
    それぞれどのような思いで買収を決意し、その後どのようなエンディングを迎えたのかをまとめています。
    悩める介護事業者を救い、日本の介護業界の未来を明るく照らすきっかけとなる一冊です。
  • 「棚に手を伸ばせない」「着替えも洗髪もできない」
    「大好きなゴルフもできない」
    五十肩で不自由な生活を強いられている人必読!
    年間600人以上の五十肩患者を治療する肩関節の専門医が、
    「五十肩の根治」を徹底解説!
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    五十肩は医学会では「肩関節周囲炎」と長年呼ばれてきました。
    その症状は、名前のとおり、炎症が起きて痛みが生じ、肩や腕の可動域が制限されるというものです。
    50代の中年層に多く見られることから五十肩と呼ばれていますが、根本的な治療法はなく、
    痛みがなくなるまで耐えて待つしかないと思い込んでいる人が多くいます。
    整形外科の世界でも、五十肩の多くはレントゲンに写らない骨以外の軟部組織に疾患の原因があることから、
    ほとんどの医師が五十肩の痛みに的確な診断を付けられず、痛み止めの処方、湿布などの対症療法、
    さらに言ってしまえば放置療法を行っている現実があります。
    しかし実は近年、MRIやエコーを使うことによって、これまでレントゲンでは難しかった五十肩の症状や
    痛みに合った治療法を導き出せるようになりました。
    本書では、五十肩の根治のために必要な検査や治療法を詳しく解説します。
    つらい五十肩に悩み、元の生活を取り戻したいと願う人必読の一冊です。
  • 佐賀県一の慢性期病院を目指して

    医療施設が充足している環境の中で、どう価値を生み出すか。
    それは、療養に特化して、地域完結型の連携体制を構築することだった――。
    「現代に必要とされる病院」を追い求めた20年間の経営史。
    超高齢社会、人口の減少、そして医療技術の発達。そんな時代の変遷の中で求められた“機能分化”と“医療連携”。いち早くそれを察知し、満足される慢性期病院としての存在を確立するべく奔走した。しかし、徐々に実績を積み評価を受けていた中、2019年と2021年に水害が襲いかかる。この被害は、彼らに大きな困難と新たな課題をもたらした。
  • 30 年以上にわたる経験から導き出した
    「再現性の高い施術法」を提示した解説書。

    経穴の運用や選定に悩む治療家たちへ
    「冷え・瘀血・捻れ」を解消し、未病段階で治療を行う必要に迫られている現代社会。
    腰痛・月経痛・偏頭痛・自律神経失調症などの疾患にとどまらず、東西両医学を用いて難病に挑む。
    【自分でできる自宅療法付き】
  • 年間約1000件、累計1万件の白内障手術実績の医師が解説する、
    白内障手術の実態と正しい眼内レンズの選び方
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    白内障手術とは、老化によって濁ってしまった水晶体を
    除去して眼内レンズを挿入する治療です。
    本来であれば、白内障患者の「日常的に車を運転する」「読書を楽しみたい」などの
    生活スタイルに合わせて、どんな距離をよく見えるようにしたいかを明確にしたうえで
    その見え方に最適な眼内レンズを医師に選んでもらいます。
    しかし、多くの眼科医院では、患者の生活スタイルに望ましい種類のレンズがあっても、
    医院で取り扱いがないためそれが使われないケースや
    高額な多焦点レンズが勧められることもあり、
    医院都合で患者にとって最適とはいえない白内障手術が行われている現実があります。
    本書では、通常の白内障手術だけでなく他院での術後の目のトラブルを抱えた患者の
    リカバリー手術も多数手掛ける医師が、白内障手術の現状と正しい眼内レンズの選び方、
    医師の見極め方を解説します。白内障手術を考える人必読の一冊です。
  • 人生100年時代を
    失明のリスクなしで生き抜くための
    「目の知識」が満載!
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    医学の進歩によってがんや白血病などの病気は完治も可能ですが、
    失明したら目はもう元には戻りません。
    それにもかかわらず、病気の兆候に気づかず過ごしたり、
    不調があっても放置したりする人は多く、
    気づいたときには手遅れということも少なくないのです。

    著者は眼科医として45年以上、白内障治療を専門に国内に留まらず
    モンゴルや中国など海外でも執刀を行い、
    これまで10万件もの眼科手術を行ってきました。
    さらに目の病気でQOLを損なう人を減らしたい思いで、
    少しでも治療の質を上げるため最先端の医療技術の導入にも注力しています。

    ただいくら医療技術が進歩しても、適切なタイミングで受診しなければ、
    治るものも治らず失われた視力は二度と戻らないのです。
    また、加齢による目への影響は避けられないため、
    高齢化が進むと同時に今後目の病気もますます増えていくと考えられます。

    本書では、目の病気に関する正しい知識を得てもらうため、
    目の構造や目の老化の仕組みを説明するとともに、
    どんな目の症状があったら眼科に相談すべきか、
    将来発症する恐れのある目の病気や治療法についても分かりやすく解説します。
    さらに信頼できる眼科医療機関の見極め方や最新の検査についても紹介していきます。
  • 糖尿病、糖尿病予備群必見!
    血糖値のコントロールに有効なセルフケアを
    糖尿病のメカニズムとともに徹底解説
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    近年、糖尿病患者と健診等で高血糖を指摘されるなど糖尿病の可能性が否定できない予備群は、
    食生活の欧米化を背景に右肩上がりを続けており、
    全国で2200万人以上にのぼるとの推計も出ています(令和元年国民健康・栄養調査)。
    糖尿病は今や現代の国民病であり、多くの糖尿病患者が症状に悩まされています。
    糖尿病患者は治療を開始すると一生、薬が手放せなくなるケースがほとんどです。
    長引く治療により身体的にも経済的にも負担を強いられています。
    ひとたび糖尿病と診断されれば、医者から厳しい食事制限や運動指導を受けることになります。
    また血糖値を下げるために何種類もの薬が処方され、
    改善が見られなければインスリン注射を毎日打つ必要もあります。
    しかし、生活習慣を見直したり薬を服用したりしても、多くの場合その効果は一時的なものでしかありません。
    また、厚労省や糖尿病の専門機関が発表する文書でも、糖尿病が完治するという表現は避けられています。
    治療目的は、高血糖状態が続くことにより引き起こされる網膜症や神経症状などの
    続発症(合併症)を予防することにおかれているのです。
    現代医学の治療法で糖尿病を完治することは難しいといわざるを得ません。

    著者は全身を診る治療家としての立場から長年、研究と臨床を続け、
    CSFプラクティス(脳脊髄液調整法)であれば、糖尿病を克服することが可能であることを証明しました。
    CSFプラクティスとは、ヒトは肺だけでなく脳でも常に呼吸をしているという
    「脳呼吸」の考え方を基にした治療法です。
    脳呼吸は、頭蓋骨の中を満たして脳を守っている脳脊髄液を全身に循環させる働きのことで、
    全身の細胞を活性化して免疫力を高める効果があります。
    この治療法によってこれまで40年余りにわたり数多くの糖尿病患者の症状を改善してきました。
    脳呼吸が正常に行われていない場合、細胞が十分に活性化されなくなり、
    全身の組織や臓器に老化・硬化をはじめとする機能不全が起こってしまいます。

    糖尿病の発症も、脳呼吸が正常に行われないことで
    糖代謝の役割をもつすい臓が老化・硬化による機能不全を起こし、
    血糖値のコントロールができなくなることが原因と考えられます。
    そして、このCSFプラクティスであれば頭蓋骨のゆがみを矯正して脳呼吸を促進させることで、
    すい臓の糖代謝能力も上げることができるため、糖尿病の改善や発症の予防を促せるのです。
    本書では、CSFプラクティス施術の概要についてのご紹介、
    脳呼吸によって脳脊髄液の循環を促し、糖尿病および糖尿病予備群の
    治療・改善につながるメカニズムを解説します。
    あわせて、自宅で気軽に始められるケアや予防法についても紹介している一冊です。
  • 水戸の動物病院に高度医療を導入し、リハビリ施設を設置。
    年間約400件の手術で地元のペットの命を救う
    アニマルドクター挑戦の軌跡――

    愛するペットの命を守りたい飼い主必読の一冊!
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    ペットの飼い主にとって、かわいい家族が苦しむ姿は見たくないものです。
    病気になればなんとしてでも治してあげたいと思うのは当然のことです。
    しかし、地方の動物病院と大都市の動物病院との間にある医療格差によって、
    愛するペットの治療が満足にできないケースが頻繁に起きています。
    著者は、東京の獣医学大学を卒業後、地元である水戸の動物病院に就職してから、
    動物たちが満足な検査や治療を受けられずに命を落としてしまっているケースを多く見てきました。
    東京の病院であれば完治できるのに、地方の病院では設備も医療技術も足りないために
    治療できないという格差の現実を目の当たりにしたのです。
    目の前で命が失われていくことに我慢できなくなった著者は、
    さらに高度な獣医療を学ぶため母校の大学病院での研修を決意。
    約3年にわたる勤務の間、地元の動物たちの命を救う場をつくりたいという一心で
    最新の治療法や手技を学び、経験を積んでいきました。
    そして2011年に、念願がかなって水戸に動物病院を開業しました。
    動物たちを大都市の病院へ転院させることなく自院ですべての治療を完結させるという目標のもと、
    CT(コンピュータ断層撮影)や腹腔鏡などの高度な医療機器を導入し、
    治療を行ってきました。間もなくМRI(核磁気共鳴画像法)も導入予定で、
    開頭術・開心術・放射線治療など、一部の特殊な開頭手術以外はほとんどすべての治療が可能となります。
    また、術後のペットができる限り元の生活に復帰できるようにリハビリテーション施設をつくり、
    治療だけでなくペットと飼い主のQOL(生活の質)の向上まで、自院で完結できるようにしています。
    本書では、大都市と地方の間に厳然として存在する獣医療格差に挑んできた
    アニマルドクターの軌跡をまとめています。
    地方に住んでいる飼い主も命を諦めない選択ができることを知るきっかけとなる一冊です。
  • 現役臨床医が綴る「江戸時代の医療」に関する笑い話、奇妙な話、怖い話

    「江戸時代の民衆の暮らしぶりや江戸文化の「粋」について書かれた本は多く存在しますが、自身の専門である「医療」をテーマとしました。いくさが無くなって生命を尊重する風潮が生まれ、生活の質にも目が向けられるようになってきたことで、医療需要が一挙に増大し、経済力の向上と相まって、史上初めての「医療の大衆化」が生まれたのがこの時代だったからです。一応は『医学史』の体裁をとっていますが、こぼれ話として付け加えた雑談も含めて笑い話、奇妙な話など豊富な内容となっております。現代の医療と比べるなどしてお楽しみください」(著者)
  • 進行の度合いによって根本治療も可能。
    保存療法との併用で症状が劇的に改善する
    リンパ管細静脈吻合術とは――

    数多くのリンパ浮腫患者を救ってきた専門医が
    手術法から最新医療機器、術後のケアまでを徹底解説!
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    がん治療の後遺症として患者を悩ませる病気、リンパ浮腫。
    進行するとむくみがひどくなり、歩行が困難になったり
    箸やペンを持つことができなくなったりと、日常生活に大きな影響を及ぼします。
    ところが、医師の間ではリンパ浮腫は命に直接関わる病気ではないため
    軽視される傾向があります。
    そのため、圧迫療法やリンパドレナージなどの
    保存療法しか治療として行われていません。
    もちろん治療として間違ってはいないのですが、
    これらはあくまでこれ以上むくみが進行しないようにするためのものであり、
    根本的な解決策にはならないのです。
    それではリンパ浮腫によってむくんでしまった手足は
    一生元には戻らないのかというと、そんなことはありません。
    本書で紹介する「リンパ管細静脈吻合術」を行うことで根本から治療することも可能です。
    この手術は、リンパ管と静脈をつないでバイパスを作り、
    溜まったリンパ液を静脈へ流すものです。
    手術によって新たなリンパ液の流れを作るため、
    皮下組織にリンパ液が溜まるのを減少させることができます。
    この手術を治療に取り入れることで、症状の劇的な改善が期待できます。
    本書では、リンパ浮腫についての基礎知識から手術法、
    術後のケアまでを詳しく解説しています。
    一人でも多くの症状に悩む人に、保存療法以外の新しい治療の選択肢を与える一冊です。

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