MF文庫Jライトノベル新人賞 受賞作発売フェア
第15回MF文庫J新人賞を受賞した期待の作品が11月、12月と2ヶ月連続で発売!
BOOK☆WALKERでは、新刊の受賞作品がコイン10%還元となるフェアを開催いたします。
12月発売の受賞2作品をご紹介いたします!
キャンペーン期間
2019年12月25日(水)00:00~12月31日(火)23:59まで
第15回MF文庫Jライトノベル新人賞受賞作 試し読み増量!
優秀賞『世界一可愛い娘が会いに来ましたよ!』
【作者コメント】
初めまして。月見秋水と申します。
長い歴史を持つMF文庫J新人賞の、その優秀賞に選んでいただけた事がとても誇らしいです。 審査に関わっていただいた全ての方々に心から感謝を申し上げます。
僕は恐らく今回の受賞者の中で最も投稿歴が長いです。
それ故に、デビュー前から何名かの担当編集さんや、多くの方々にお世話になりました。
たくさんの人から「愛」のあるアドバイスを頂き、ようやく受賞へ至る事が出来た次第です。
さて、本作のメインヒロインは主人公の娘です。周囲の人々に惜しみない「愛」を受けて育った、可愛い女の子。
「この子の愛らしさを作中で表現するには、どうしたらいいだろう?」
悩んだ結果、僕が貰った数え切れない愛をこの子に詰め込みました。
きっと投稿を始めたばかりの僕には書けなかったであろうキャラクターです。
もちろん、キャラ以外にもとっても愛を込めた作品です。読み進めていくうちにたくさんの愛が見つかると思います。
読者の皆様にほんの一片でも、彼女との物語を通してその「愛」が伝わる事を願っています。
そしてこれからも楽しい物語をいっぱい届けられるように、全力で頑張ります!!
【審査員コメント(三浦勇雄先生)】
勢いとキャラクターの賑やかさで最後まで突っ走った話。正直話の整合性はまったく取れていないと言わざるを得ないのですが、それでも最後まで楽しく読めてしまいました。
とにかく掛け合いが楽しく、キャラクターが全員活き活きとしていたのがすごくよかった。設定面の拙さが足を引っ張っているのが本当にもったいなかったと思います。逆に言えばこの点をクリアさえすれば(もちろん現状の勢いを殺さずに)、より面白くなるはず! 完成原稿が楽しみです。
佳作『ゲーマーズ・ハイ 影の王者の後継者』
【作者コメント】
この度は私の作品に多大な評価をくださり、誠にありがとうございます。
端木基樹改め、五月什一と申します。
「読めない」「覚えづらい」と友人から大変不評でしたので改名致しました。さつきといち、と読みます。元ネタは誕生日ですので「5/11(ごがつじゅういち)」で覚えていただければ幸いに存じます。
さて、いざコメントをするという立場になると書くことがなにも浮かびません。受賞する前までは語りたいことがたくさんあったはずなのに、今となってはどれもどうでもいいことで。
そんなことより進捗がヤバイことの方が気になって仕方がない。というわけで仕事に戻ります。
最後に私の作品を選んでくださった審査員並びに編集部の皆様、応援してくださった家族、友人の皆様にこの場をお借りして今一度心よりお礼申し上げます。
【審査員コメント(さがら総先生)】
主人公とヒロインのほのぼのとした交流の裏に、近未来都市の地下で行われる死の闘いがある。期せずしてヒロインの人生に大きく関与してしまった主人公は、ポーカーゲームにおいて何を思うのか——というゲーム仕立ての現代サスペンスものです。
審査会ではさまざまな点が指摘されました。いわく、SFガジェットが物語に活かされず、この世界設定の意味がない。序盤のデートシーンは魅力に欠けて、構成に難がある。題材が地味で、主人公の強さにも外連味が足りない。などなど。一から書き直すべきだという声もありました。
ただ、自分はこの話を嫌いになれません。それはひとえに、読後感の良さにあります。主人公とヒロインの、破綻が宿命づけられているはずの人間関係が、紆余曲折の末に心を通わせるラストに落ち着いた。そこに作者の素晴らしい特性があるのではないでしょうか。
読者の心をじんわりと温かくさせること。それは得がたいセンスであり、とても大切なことだと思います。この感覚を大事にしながら、改稿を重ねて素晴らしい物語に仕立て上げられることを、心より期待しております。