電子書籍 赤々煉恋(創元推理文庫) 文芸・小説
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赤々煉恋 あらすじ・内容
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人の世はなんとおぞましく、美しいのだろう――。最愛の妹をたった二十二歳で亡くした女は、不思議な葬儀社にあるお願いをする。まるで生きているかのように写真を撮影できる凄腕のカメラマンに、妹のウエディングドレス姿を残してほしい、と。しかしそれは、禁断の行為だった……。雨の渋谷で死んだ同級生を思い出す男、街を彷徨う女子高生、満たされぬ思いから窃盗を繰り返す女、この世のものとは思えない美女と遭遇した少年。赤々とした炎のように何かに身を焦がし、切望する者たちの行く末ははたして──。人間の赤裸々な欲望、妄執を巧みな文章で書き綴った、切ない余韻の残る連作短編集。
「赤々煉恋(創元推理文庫)」最新刊
「赤々煉恋(創元推理文庫)」のおすすめコメント
マニアックすぎる性癖と愛、この世とあの世の物語
理解不能な連作短編集。1作目から忌々しい感情がこみ上げてくる。 最愛の妹を、たった一人の肉親を亡くした女は死を受け入れることができずに「死人を生きたように写真におさめてくれる」葬儀屋へ依頼をする。結婚を望むことさえ出来なかった妹にウエディングドレスを着せて撮影をした代償はあまりにも大きかった。 この女と同じ立場に立つと腹立たしい。しかしこの葬儀屋の完璧なサービスは、需要の少ない事柄に真摯に取り組んでいるとも言えるのではないか。こちらの一方的な感情だけが湧くのではなく、いつもとは違う思考を運んでくる。 あの世とこの世は同じ次元にあって、それぞれお互いを認識せずに過ごしていて、はみ出した少数の人だけが狭間を確認することができるのかもしれない。 非日常な世界で繰り広げられる人の欲望が生々しく、切ないような気持ち悪いような不思議な余韻を残す作品たち。
人の世はなんとおぞましく、美しいのだろう――。最愛の妹をたった二十二歳で亡くした女は、不思議な葬儀社にあるお願いをする。まるで生きているかのように写真を撮影できる凄腕のカメラマンに、妹のウエディングドレス姿を残してほしい、と。しかしそれは、禁断の行為だった……。雨の渋谷で死んだ同級生を思い出す男、街を彷徨う女子高生、満たされぬ思いから窃盗を繰り返す女、この世のものとは思えない美女と遭遇した少年。赤々とした炎のように何かに身を焦がし、切望する者たちの行く末ははたして──。人間の赤裸々な欲望、妄執を巧みな文章で書き綴った、切ない余韻の残る連作短編集。