電子書籍 マリオネット師(エンペラーズコミックス) マンガ

完結
著: 小山田いく 
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マリオネット師【第1巻】 あらすじ・内容

九頭見灯(くずみともし)は、家庭を顧みない両親、退屈な学校生活に嫌気が差し、スリに身を落としている。
ある日、灯は悪名高い政治家からスリを働く。彼の師匠・政二郎は危険を感じ、灯のスった財布を戻そうとするが、財布と一緒にスった手帳が原因でその政治家の秘書に殺害されてしまう。
灯は参考人として警察に呼ばれるが、河鹿川署の諸戸刑事は彼の境遇を知り、人形劇団「泡雲」に彼を紹介する。
以来、灯はマリオネットを相棒としたスリとなる。

マリオネットをつれた天才スリ師『九頭竜(くずりゅう)』が財布の中からドラマを盗む!
「すくらっぷ・ブック」で温かな青春像を描いた小山田いくが一転社会的テーマを絡めた人生劇の描き手として作品を通じ鋭い問題提起を行う、社会派少年漫画第1巻!

小山田いく先生の当時の単行本コメント
『10年ほど前、当時の国電の車内で、一度財布をすられたことがあります。
幸い被害は二千円ですみましたが、いつすられたのか全くわからなかったのには、感心しました。
そしてそれからです。
東京に行く時は、胸ポケットにはダミーの財布を入れるようになったのは。
中にはスリが頭ふっとぶほどの悪口を書いた紙が入っているのですが…以来一度もすられないのです。おもしろくないな…。』

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「マリオネット師(エンペラーズコミックス)」作品一覧

(11冊)

各440(税込)

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人は財布に現金を入れる…人は財布に心を隠す…その財布に詰まった物語を抜いて食べてゆく男がいる…マリオネットを連れたスリ、九頭見 灯、前科0犯。
灯の姉、蛍が外科部長を務める九頭見病院。
ある日、その九頭見病院に一人の男が押し入り蛍を連れ出す。
斗賀刑事と灯は九頭見病院に駆けつけるが、灯の両親は犯人が灯の仲間に違いないと灯を責めるばかりだった。
一方、男は蛍に重症を負った強盗仲間の治療を強要するが、怪我をしていたのは蛍のかつての恋人、赤星だった。
赤星の傷は重く、即刻入院しなければ命が危ない。
しかし今は手持ちの僅かな器具で彼の命を繋ぎ止めるしか無い…。
僅かな手がかりを頼りに蛍の行方を追う斗賀と灯、赤星を強盗に手を染めるまでに追い込んだのは自分ではないかと自らを責める蛍。
果たして、灯は蛍を救出する事は出来るのか!?
その他、貸金業の両親の元で追い込まれてゆく子供の心を灯が救う「飛び立つ季節」、灯とみのりが片田舎の温泉で行方不明になったみのりの友達を救出する「旅芸人」などを収録。
「すくらっぷ・ブック」で温かな青春像を描いた小山田いくが一転、社会的テーマを絡めた人生劇の描き手として作品を通じ鋭い問題提起を行う、社会派少年漫画第4巻!

小山田いく先生の当時の単行本コメント。
『「マリオネット師」3(前巻)で、いつのまにか、秋田書店から出していただいた僕の単行本も、40冊になりました。
本当に、いつのまにか…という思いです。
そしてこの、第4巻が41冊目。まだまだ、描きたいことが、山ほどある…この気持ちを忘れないために、これが一冊目の単行本のつもりで、また、長い路を歩ければ…と願っています。』

「あたし、死んじゃったの、灯さんがあまりも冷たいから・・・」、「本当に・・・本当に好きだったよ灯さん」・・・真夜中の電話の後、みのりが姿を消した。
そんなある日、とある河川敷で黒焦げになった女性の遺体が見つかる。
ニュースは女性をみのりではないかと報道していた。
現場に来た灯は同じく現場に来ていたみのりの同級生から、みのりがある日、男に追われていた通りすがりの外国人女性に助けを求められていたことを知る。
俊六と共に女性を追っていたという男を辿ってゆく灯。
やがて灯は男が暴力団「六七ハチ組(むなはち組)」の者であることを突き止め、追い詰める。
むなはち組が隠し持っていた武器、弾薬に爆破のタイマーを仕掛けた灯は男の口から「みのりがまだここに生きて監禁されている」ことを聞かされるが…タイマーは既に時を刻んでいた!
果たして、灯と俊六はみのりを救えるのか!?
その他、カルガモを通してのバードウォッチャーとの触れ合いを描いた「七色の森」、霧の中で起きた連続殺人事件に灯が挑む「霧の人形伝説」など。
「すくらっぷ・ブック」で温かな青春像を描いた小山田いくが一転、社会的テーマを絡めた人生劇の描き手として作品を通じ鋭い問題提起を行う、社会派少年漫画第5巻!

小山田いく先生の当時の単行本コメント
『先日、しばらく見なかった悪夢を、久しぶりに見てしまいました。それは、寝る前の仕事の続きをやっている夢なのです。見事原稿が完成したとたん、目がさめる…
ああ、その瞬間の脱力感。その時だけは、石の下のワラジムシにでもなってしまいたいっ!!──本気で思うこともあるのでした。』

九頭見 灯。 マリオネットを連れたスリ。財布につまった色とりどりの物語を抜いて食べて行きながらいまだ前科0犯・・・。
灯の元に送り付けられた差出人不明の手紙。
封筒の中には灯がスリを働くところを撮影した写真が入っていた。
灯はバードウオッチャー・堤まりもの協力を得て、カラスを使って灯を尾けていた男を捕らえるが、それは新たな恐怖の序章に過ぎなかった・・・。
ある雨の晩、スリ仲間のたちきり竜二がズタズタに刺された状態で発見される。
傍らには灯に似せた穴だらけの人形。
灯は何者かが自分を狙っていると手懸かりを探し出すが、その間に今度はみのりが狙われたのであった。
間一髪でみのりを救う灯だったが、その時、敵の魔の手は姉・蛍をはじめ九頭見家全体に及ぼうとしていた・・・!
男が九頭見家を狙う理由は?
そして灯は蛍を、家族を守りきれるのか?
その他、電車の中で灯が出合ったのは既に世を去った友人たちだった...「幽霊電車」、海上を遺体となって漂っていた美しい女性は灯のかつての同級生だった...「水中花」など。
「すくらっぷ・ブック」で温かな青春像を描いた小山田いくが一転、社会的テーマを絡めた人生劇の描き手として作品を通じ鋭い問題提起を行う、社会派少年漫画第6巻!

小山田いく先生の当時の単行本コメント
『最近、歴史に凝っています。江戸時代の風俗や事件の記録などは、特におもしろいし、漫画の参考になることも、しばしば見つかるので、実益をかねて楽しめるのです。
今は昔のスリのことを知りたいのですが…よい本があったら、どなたか教えてください!』

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