電子書籍 サクラクエスト エピソードゼロ(P.A.BOOKS) 文芸・小説

完結
著者: 横谷昌宏  イラストレータ: 古日向いろは 
みんなの★
4.9

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サクラクエスト エピソードゼロ 東京の星 あらすじ・内容

短大に入学し、憧れの東京生活をスタートさせた由乃。胸に抱いた思いは「特別な“何者か”になりたい」。由乃には小学生の頃から、コンプレックスがあった。それは、自分があまりにも「普通」であること。いたって普通の両親の間に生まれ、金持ちでも貧乏でもない家庭に育ち、他人と比べて特に秀でたところも、目立つこともない。そういう自分が嫌だ。「普通」は嫌。「みんなと同じ」は嫌。具体的な夢やビジョンはまだない。でも、田舎を飛び出して、キラキラした東京で暮せば、普通でない何かにきっと出会えるはず……。だが、短大では「普通」に友達ができ、カフェやハンバーガーショップにも「普通」に通い、合コンにも「普通」に参加する。東京の女子大生として、ごく当たり前の日々が過ぎていく――そんな矢先、由乃はティッシュ配りのアルバイトを通じて、「有名になりたい」と夢を語る可愛い女の子・櫻子と仲良くなり、二人揃って芸能事務所のスカウトマンから声をかけられる。“何者か”になれるチャンス到来!? ただし、仕事は露出度かなり高め。櫻子は乗り気。由乃はどうする……?

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「サクラクエスト エピソードゼロ(P.A.BOOKS)」作品一覧

(6冊)

各385(税込)

まとめてカート

間野山へ移住して半年、未だに友人と呼べる人間は一人もいない。こんなはずじゃなかった……と早苗は思っていた。冬の寒さは想像をはるかに超えていた。生命の危機を感じたほどだ。しかし、それには耐える方法がある。悠久の太古から営々と生存圏を拡げてきた人類には、自然の猛威に抗う知恵がある。早苗には、祖母が送ってくれた「どてら」という文明の利器がきわめて有効だった。毎日しなければならない雪下ろしも、かえって早苗の肉体を強靭なものにした。早苗にとって、過酷な寒気は真の脅威ではなかったといえる――どてらの下のキャミソール一枚に身を包んだ早苗が、彼女を付け狙う影に気付いたのは、雪が消えたころだった。邪悪な気配を放ちながら、ヤツは執拗に迫ってくる。無視することも、助けを呼ぶこともできない。逃げても喚き散らしても、決して容赦してくれない。ならば……。早苗に残されたのは、戦うことだけ。こうして、映画『エイリアン』におけるシガニー・ウィーバーばりの激闘が始まった!

プロブレマティカ。それは、どの生物群にも分類できない化石のこと。カンブリア紀にいたアノマロカリスは、かつてプロブレマティカの代表例だった。姿が似ているエビとは違う、カブトガニとも違う。不思議な生き物。どこにも属さない、属せない――まるで自分のようだ――小学三年生の凛々子は、そう思っていた。そんな凛々子の心に、やわらかく踏み込んできてくれたのが、隣のクラスにいたしおりだった。「あろ、まろ……? それ、美味しいの?」。以来、しおりだけは自分を否定せず、すべてを受け入れてくれる。しおりは、凛々子にとって唯一頼れる存在だった。だが一方、凛々子は心の底で憂いてもいた。しおりでさえ、いつか自分を疎ましく思うときが来る。自分は他人と馴染めない。自分は何かがズレている。何とかしたいが、どうにもできない……。高校卒業から半年。凛々子はしおりの運転で五箇山に向かった。引き籠もり同然となっていた凛々子だったが、この日だけは特別。しし座流星群の活動極大期にあたるこの日は、宇宙人と交信する絶好のチャンスなのだ――そして、深い森で道に迷った凛々子としおりが、遭遇したものは?

●花も恥じらう十七歳の私が、なんでお見合いなんかしなきゃいけないの!? 婿養子をとって家業を継ぐなんてナンセンス! 苛ついていた私の魂を捉えたのが、あのギターの音だった。無秩序で破壊的な音階の羅列。それは、音楽というより、叫びだった。ロックだ。私は、ロックバンドをやる!(織部“OLIVE”千登勢vo/bass)――●やり場のない怒りを何かにぶつけたくて、ノートの端に詩を書き殴った。それは、嫉妬と羨望と怒りの詩だ。美しい田園風景も見慣れれば退屈なだけだ。この気持ちをもっとぶつけたい。だけど、どうやって? そうだ、音楽だ。音楽なら、言葉の壁も国境も越えて世界中に伝わるんじゃないか? 音楽だ。音楽しかない!(門田“BEEF”丑松vo/g)――●あいつら二人が同じタイプの人間だってことには気づいていた。優等生とただのバカ。だが、根っこは同じ魂の持ち主だ。そんな二人を混ぜ合わせればどんな化学反応が起こるか。最初は実験観察のつもりだった。まさかオレまでバンドに引き込まれるとは。大学に合格したオレは間野山を出る。二人も一緒に。決行はみずち祭りの夜。桜の咲く季節だ(毒島“POISON”伝次郎dr)

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