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極楽安兵衛剣酔記 あらすじ・内容
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子持ちの女将が切り盛りする料理屋に居候の安兵衛は、実は旗本の三男坊。気ままな暮らしぶりから、極楽とんぼと呼ばれているが、ひとたび剣を抜けば、遣い手に。義理人情に厚く、嫌と言えない安兵衛は、毎度持ち込まれる難題に奔走して……。人情溢れる時代小説。
「極楽安兵衛剣酔記」作品一覧
(11冊)628円〜693円(税込)
役者のような男前の色仕掛けに、料理茶屋の一人娘は騙され、狭い座敷に閉じ込められた。女たらしの彦の狙いは端から金だった。親の峰右衛門は身代金を要求されて八百両を払ったが、これからもずっと金をせびられるに違いない。しかも、相手は秘剣風疾りを遣う辻斬りを雇っていた――。普段は飲ん兵衛でも義理人情に厚い安兵衛は助けに入った。最凶の刺客に勝つため酒を休んで闘う刻がきた!
料理屋笹川に血まみれの侍が飛び込んできて、「おせんとさいく……」という謎の言葉を残して死んでしまう。殺された侍の弟市之助は仇討ちを手伝って欲しいと涙ながらに訴え、平和に暮らす安兵衛の心が動いた――。謎の言葉を手がかりに下手人を捜索すると、人斬りの背後で巨悪の陰謀が明らかに……。敵は幻剣霞一寸の遣い手、命賭けの戦いは必至。人の心の痛みが分からぬ下衆(げす)は許さぬ!
截断された頸骨が白く覗くほど、一太刀で深く斬り殺されたのは、浅草界隈では名を知られた包丁人の宇吉。用心棒の安兵衛が居候している料理屋の女将と親しい三兵屋に勤めていたという。駆けつけた安兵衛の耳に入ってきたのは、数日前、遊び人ふうの男に尾けられているような気がすると宇吉がこぼしていたという、同じ包丁人峰造の話だった。どうやら、ただの辻斬りではないらしい…。