青春特有の苦悩や葛藤が二人の女性での間で揺れ動く。
距離ができてしまった同級生と女性教師への想いは、なんなのだろう
。恋愛に疎い私は答えを見つけられず、悶々とする日々を送っていた。同性に抱いたことのない感情は、さらに私を苦しめていく。
慕情なのか友情なのか、それとも頭がおかしくなってしまったのか。
ここまで固執する原因は、ずっと昔にあったー

女性だって百合が好き！
女性のための百合小説になります。年齢問わず読めるよう配慮しました。もちろん、男性も楽しめます。

徐々に惹かれあっていく二人の出会いは、間違っていなかったのだろうか。
SNSで出会った彼女は、次第に私のすべてを占めるようになっていった。
突然の彼女からの呼び出しは、私の日常を変えていく。

大学生の私と社会人の彼女が送る、温かくも切ない女性のための百合小説。

”　今はもうただ遠くから眺めることしかできない。傍らでいつも笑い合っていた。多くの時間を共有していた。
それが当たり前だと思っていたあの頃。きっと目先のことしか見えていなくて、すぐそばに訪れていた未来さえも見えていなかった。”

〔装画／このは。〕

私はその人を「先生」と呼んでいた。それはどうしてか分からない。気付いたときには「先生」と呼んでおり、私のことは「カナちゃん」と言う。

SNSで惹かれあい、いつの間にか連絡を取るようになった先生と大学生のカナちゃん。
ある投稿がきっかけで直接、会うことになり、共に恋心が強く芽生えていく。
このまま時が止まればいいと願うのに無情にも時は過ぎていく。
一方で先生は、会うことを躊躇してしていた。しかしある思惑を胸に会うことを決意する。
先生とカナちゃんは、どんな結末を選ぶのか。もろくて熱いアンビバレンスな恋心はどうなってしまうのか。
女性のための百合小説をご堪能あれ。