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三国志 1 あらすじ・内容
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後漢末の中国、朝廷は修復不可能なほど腐敗していた。宦官や外戚による収賄政治がまかり通り、各地で農民による反乱が起こる。ついに太平道の張角らが信徒を煽動し大規模な一揆を起こす。黄巾の乱である。ここに乱世の幕が開く。性は劉、名は備、字は玄徳。劉備は関羽、張飛と兄弟の契りを交わし、共に群雄が割拠する覇道への一歩を踏み出した。
「三国志(バンブーコミックス)」最新刊
「三国志(バンブーコミックス)」作品一覧
(10冊)713円〜817円(税込)
後漢末の中国、朝廷は修復不可能なほど腐敗していた。宦官や外戚による収賄政治がまかり通り、各地で農民による反乱が起こる。ついに太平道の張角らが信徒を煽動し大規模な一揆を起こす。黄巾の乱である。ここに乱世の幕が開く。性は劉、名は備、字は玄徳。劉備は関羽、張飛と兄弟の契りを交わし、共に群雄が割拠する覇道への一歩を踏み出した。
曹操は出世など望んではいなかった。天下に号令することだけを目指していた。劉備とその両腕のような関羽と張飛が欲しい、と思った。彼らがいれば天下が近づく。しかし、彼らは独立不羈の志を身体の芯に隠し持っていた。一方、揚州呉郡から孫堅が義勇兵を率い、乱世に馳せ参じた。自ら先頭を駆ける。大将が勇敢であれば兵も勇敢になる。それが孫堅の考えであった。またひとり戦乱の世に覇道を歩み出した。
董卓は少帝を廃し、陳留王・協を第14代皇帝とし、自ら相国の地位につき、漢王朝の支配権を手に入れた。暴政暴虐の限りを尽す董卓についに反旗を翻す反董卓軍が結成される。曹操、袁紹、袁術、孫堅を中心にシ水関に集結。決戦の時が迫る。その時、防壁の中から怒濤の勢いで騎馬隊が突出してきた。凄まじい速さで疾駆し、獰猛な猟犬のような機敏な動きをする、恐るべき戦闘集団。その先頭を駆ける者は鎧から具足まで全て黒で統一され、首に赤い布を巻いていた。関羽、張飛との戦いにも一歩もひけをとらず、全身血で染めたような赤い駿馬赤兎を駆る男。その名は呂布。三国時代随一の猛将の登場であった。
曹操は呂布との最後の決戦に挑む。先鋒は、下ヒ城を追われ曹操を頼り、客将となっていた劉備一党。後詰めに二十万の大軍を率いる曹操。絶体絶命の呂布。赤兎馬と配下の黒武者隊は呂布が盾となり戦線を離脱する。遂に広原の怪物・呂布も囚われの身となる。曹操は問う。お前の闘い、殺戮には大儀があるのか。志があるのか。呂布は不敵に笑う。「俺が不思議だろ。心ひとつ動かさず人を殺める俺が…」