検死…死体の外表を医学的に検査し、死因を特定すること。司法解剖…犯罪に関係ある死体の解剖。監察医・工藤澪は、異常死体の検死解剖が仕事である。物言わぬ死体の言葉を伝える者、それが監察医なのだ。しかし、澪は自分にはもうひとつ別の能力があることを知っていた。それは時折、死者からの《訴え》を見て理解できること。…あれは霊なのか！？　被害者が本当に言いたいことはなんなのだろうか。夫・青二が亡くなった後に目覚めたこの《死者のを見る能力》は澪に様々な手助けをしてくれるのだった。澪は死者の訴えから、とある教会へ向かう。そこで澪が目撃したものは、なんと人間の耳であった！！　そのとき、背後から声をかけてきたのは神父であったが、その真意とは…？　レディース界の女王・森園みるく先生が描く戦慄のレディースサスペンス、第１巻（全２巻）！！

荒れる台風の中、孤島の中にたたずむ一軒の洋館。刑事であった夫・青二の弟でこちらも刑事の雪彦と澪は、この館の中で、狂気の天才芸術家・相良哲の息子、真澄からの招待状を持ってやってきたのであった。それは、10年前に澪が亡くした夫・青二が導いているような気がしてならなかった。そして事件は孤島の館で起きた！　館の中で目撃した少女の姿に、招待者は幽霊ではないかと騒ぎ立てるが、それは序章に過ぎなかったのだ！！　次々に起きる殺人！！　それはどれも亡き相良哲の作品をモチーフにした《やり方》だったのだ！！　澪は館にいる霊にいざなわれ、とある部屋で衝撃の事実を発見する！！　そして澪は、次のターゲットが自分であることに気がつく！　レディース界の女王・森園みるく先生が描く戦慄のレディースサスペンス、最終巻（全２巻）！！