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川柳句集 葦の言ノ葉 あらすじ・内容
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「葦のように儚いわたくしの句」と語る現役の数学教諭である著者が呟くように、囁くように、時に心に秘めた情念をぶつけるように己の弱さや葛藤を吐く、魂を揺さぶる一冊。
《目の前にあるものずっと探してる》
《吹っ切れて軌道に乗った四コマ目》
《昨日なら空いていたよと断られ》
《幸せの境界線が上下する》
《もう誰も追っては来ない氷点下》
《酒池肉林きっと長生き出来ないな》
《懸案事項死んでもスマホ離さない》
《拘り消えて背骨ゆるやか》
《白い息君の答えを待っている》
「川柳句集」最新刊
「川柳句集」作品一覧
(30冊)各880円(税込)
「葦のように儚いわたくしの句」と語る現役の数学教諭である著者が呟くように、囁くように、時に心に秘めた情念をぶつけるように己の弱さや葛藤を吐く、魂を揺さぶる一冊。
《目の前にあるものずっと探してる》
《吹っ切れて軌道に乗った四コマ目》
《昨日なら空いていたよと断られ》
《幸せの境界線が上下する》
《もう誰も追っては来ない氷点下》
《酒池肉林きっと長生き出来ないな》
《懸案事項死んでもスマホ離さない》
《拘り消えて背骨ゆるやか》
《白い息君の答えを待っている》
時事川柳のエキスパートであり、川柳路吟社幹事、横浜文芸懇話会幹事等で活躍する待望の第4句集。
「冬の雨」「春日和」「夏景色」「秋遍路」の4章構成は「私の人生は、厳しい冬から始まった」と記す著者の人生と重ね、敢えてこの順に編まれた。
《胃に米がある幸せがイロハのイ》
《つまずいた石としばらく話し込み》
《生きざまは見られたくない足の裏》
《かあさんの顔を見たくて目をつむる》
《骨壺へもぐる最後の隠し芸》
《この指にとまって幸せだったかい》
息をするように、歌をうたうように自然と生まれる著者の飾らない17音の旋律。淡々と喜怒哀楽が盛り込まれた人生の達人が詠む川柳。つくばね叢書シリーズとして刊行。
《回り道した分 花もたんと見た》
《頬ずりをしてから孫は近寄らぬ》
《ご先祖はイケメンだった肖像画》
《親の脛齧る前歯が生えてきた》
《クラス会僕が一番若いかな》
《ヒマだからなんていうのが来て困る》
《お別れと思って来たな見舞い客》
《やわらかい手だなお金は貸すまいぞ》
《清濁を合わせ味噌して老いの味》
屈折した青春期から「生きるとはなにか、死ぬとはなにか」を問い続けてきた著者。がむしゃらに走りながら、ひたすら暴き続ける己の弱さと欺瞞性。虚無感と闘いながら、自己の喪失と再生を詠い続け、いま鮮やかに浮かび上がる詩魂の軌跡。
《ガリガリになるほど野心太らせる》
《陽の当る場所で暮らそう影法師》
《生まれつき無口な訳があるもんか》
《観念の毒をあおって死に切れぬ》
《今日もまた曇り硝子を拭いている》
《コトリとも言わぬわたしの誕生日》
《足元を照らしてくれたのはお金》
《タイプよと貧乏神が絡みつく》
《瞳を上げよ 健やかなる狂人》