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稲川淳二のすご~く恐い話 1 あらすじ・内容
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一世を風靡し続ける、恐怖大王・稲川淳二の体験実話シリーズ!
「おまえ、このタンスの後ろ、壁じゃないぞ…たぶん、これ、なんかあるぜ。」とにかく、動かそうということになって、中の物を出して、動かしたんですよ。そうしたら、あるんですよ。ほら、ギッと開ける、1枚の開きの戸の押入が。「でも、絶対におかしいよ。この押入が使えるのに、なんでタンスで覆っちゃう必要があるの。大体さあ、大家さんが、タンス使っていいですよ、ってそれも普通、ねえぞ」そしたら、一人が「開けようか」と言い出して…。
「稲川淳二のすご~く恐い話シリーズ」作品一覧
(5冊)各440円(税込)
ジャッ、ジャッ、ジャッ、ジャッ…こちらへ近づいてくる。砂利を踏み締める音が、だんだん、だんだん大きくなって来て、女の子らしき子が近づいてくる。「あ~ボールかっ」と思って、まわりを捜した。「おっ、あった。ウッ!?んッ!?」ザラっとしてる。「コレ、結構重い…」するとその子がにゅ~っと手を出して、その子の手にそのボールを乗っけてやったら、重かったんでしょうねぇ、カクっと、前に体が出た。瞬間、上半身が見えた。見た瞬間…「ウッ」肩の上に頭がナイ……
「小屋ん中、明るいんだぜー。見たらさぁ、真赤なんだよ。明るいんだよ。で、中には誰ーもいないんだよ」「うん」「で、台だけが置いてあってな」「うん」「その上に、柩が置いてあるんだよ」「うん」「で、よーく見ると、柩のなかに、誰かが入ってるんだよ」「うん」「で、誰かなーって思って、よーく見たんだよ。そしたらな…その柩の中にいた奴は、俺だったんだよ」「ばか、お前、ここにいるじゃないか。そんなところに、いるわけないじゃないか。」