『文化(実用、新書)』の電子書籍一覧
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人々の死、そして自らも病と死の境を経験した主人公の柊が、独特の国民性を持つ日本人の伝統・文化の中で、人間として、医師として、キリスト者としての生き方・考え方を深く見つめる小説。
人々の死、そして自らも病と死の境を経験した主人公の柊が、独特の国民性を持つ日本人の伝統・文化の中で、人間として、医師として、キリスト者としての生き方・考え方を深く見つめる小説。柊は結核や肺アスペルギルス症、その後もさまざまな病気や事故に見舞われながらも力強く生き抜いていく。その彼が若い頃たどりついた「宝」とは? 長ずるに及んで分かってきた宝の箱の中身とは? -
武器商人として活躍した父から受け継いだ莫大な資産を惜しみなくつぎこんで20億円を寄付、日本初の学術財団「啓明会」を設立し、柳田国男ら錚々たる学者の研究を支援。アメリカからブラックバスを移入し釣りの世界で名を馳せ、弟たちと日本のゴルフ草創期を牽引。樺山愛輔や吉田茂をはじめとする華麗なる人脈を持ちながら、ほとんど何も残さずに世を去った実業家、赤星鉄馬。評伝に書かれることを注意深く避けたかのようにさえ見える、その謎に満ちた一生を追った本格ノンフィクション。【解説】宇野重規
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※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。
●SNSという戦場から
ウクライナ戦争が変えた日本の言論地図
細谷雄一×東野篤子×小泉 悠
●論破のリズム、スキルの時間
――暗い欲望と数値が支配する現代について
村上靖彦
●テレビ討論番組が輝いた時代
殴るか、殴られるかの本気の論争だから分かり合えた
田原総一朗
●新世代ネット言論の仕掛け人が語る
議論への〝参加資格〞をもっと多くの人に
郭 晃彰
●権威なき時代のSNS
論争の作法は失われたのか
先崎彰容
●『世界』『正論』『中央公論』編集長が語る
多様な意見が共存 三誌三様であっていい
堀 由貴子×田北真樹子×五十嵐 文 -
47都道府県の特色から地形や気候まで爆笑まんがでまるわかり!
角川まんが学習シリーズ『のびーるシリーズ』に社会が登場!!
『どっちが強い!?』のジェイクたちのもとに、
地球外生命体のふえーる君がメッセージを届けにやって来た!…けど、
メッセージピースを日本各地に落としちゃった!
ジェイクたちは落としたピースをさがして日本一周の旅に出発!
47都道府県をめぐりながら、
各地の特色・産業・グルメ・伝統文化や地形・気候などを学んでいくよ。
楽しいまんがの中には地理の学習に重要な「なぜ?」という疑問を掲載。
「なぜ?」の答えを考えることで、ぐっと理解が深まるよ!
テストや中学受験に役立つ豊富な写真つきの解説ページも充実!
さらに、落としたメッセージピースをいっしょに探すしかけや、
遊んで学べる「ふえーる君からの挑戦状」クイズなど
何度でも読み返したくなる、社会科学習まんがの決定版!
【知識がぐんとふえる構成】
1 子どもがくり返し読む楽しいまんが
2 やさしい言葉で分かりやすい説明
3 中学受験にも役立つ解説ページ
4 授業の先取りにも復習にも最適 -
東京大学が「帝国大学」だった頃、すべては始まった――
「東大」出生の秘密を暴き、その虚像と実像を抉り出す!
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明治19年の帝国大学の誕生は、のちの東京大学をも貫く基本性格を確立した歴史的特異点であった。エリート官僚養成、アカデミズムの独占的権威、立身出世・受験競争の頂点――伊藤博文、森有礼、井上毅ら設計者たちの政策的意図を辿りつつ、今日まで続く東大の本質とイメージの淵源を明らかに!
[目次]
第一章 帝国大学の出自――リヴァイアサンの生い立ち
第二章 帝国大学のモデル――ドイツの大学から学ばなかったこと
第三章 官庁エリートの供給源――工科系から法科系へ
第四章 出身と出世――上昇気流にのって
第五章 明治アカデミズムの体質――講座制と研究
第六章 もしも帝大がなかったら――批判的展望
あとがき
解説 科学史/大学史を超えた「学問の歴史」 石井洋二郎 -
1867(慶応3)年、パリ万国博覧会が開催された。日本が初めて参加した国際博覧会であり、幕府は徳川慶喜の弟である昭武を公使として派遣した。使節団には幕臣となっていた渋沢栄一が随行。帰国後、渋沢は、外国奉行支配調役として同行した杉村譲(愛蔵)とともに、全6巻の詳細な渡欧記録をまとめ、1871年(明治4)に刊行した。
この記録には、フランスの繁栄を誇ったパリ万国博での見聞のほか、ナポレオン3世やイタリアのヴィットリオ・エマヌエレ2世、オランダ国王ウィレム3世ら欧州要人たちと徳川昭武の謁見、産業革命のただなかにあったイギリスの工業化や、政治・経済のシステムへの驚きなどが、生々しく描写されている。
従来、この日記は、渋沢の単著として扱われてきたが、近年の研究により、旅の前半を幕臣として同行し、後に明治政府の官僚となった杉村譲の日記と渋沢の日記から編纂・執筆されたものであることがわかってきた。こうした旧幕臣の体験と知識が、その後の近代化に大きく生かされたのである。
文庫化にあたっては、『世界ノンフィクション全集14』(筑摩書房、1962年)所収の大江志乃夫現代語訳を原本とし、「付録」として、一行の帰国の事情と帰国後の動向を記した、渋沢栄一談/小貫修一郎編著『渋沢栄一自叙伝』(渋沢翁頌徳会、1937年刊)の13章1節から4節までを収録した。 -
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なぜトイレにはスリッパがあるの? 火葬場で箸わたしをするのはどうして? そのヒントは、民俗学にありました。民俗学の知識を使って、ネット上の美談からLGBTQIA+まで、現在の世の中の各所に潜むいろいろな疑問や話題を取り上げ、豊富な図解とともにわかりやすく解説します。民俗学は現代社会でも使える、生きた学問だった! -
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日本古来の神々は、神社や神木・山など所定の場所に宿り、参拝者を待ちますが、「来訪神」は、一年に一度、神様のほうからその土地にやってきます。一年に一度しか会えないハレの日に訪れる神々は、ご利益をもたらしに来てくれる夢のある存在。来訪神の仮面や装束は、日本各地の土地柄や個性が反映され、地域によって時折驚くような奇抜な姿をしているところが魅力的です。多彩で個性的な来訪神を、ゆるいイラストと文章で紹介します。 -
世界遺産になった歴史や文化を深く知る!奈良公園ガイドの決定版
史跡や国宝が多数現存し、日本有数の観光名所として知られる奈良公園。興福寺、東大寺、春日大社といった古代からのたたずまいを残しつつ、生息するシカや自然との調和も美しい、日本を代表する公園です。
本書はそんな奈良公園の魅力を、17のテーマでひも解く一冊。歴史や文化を深く知ることで、これまでとはひと味違うディープな散策を楽しめます。
<主な内容>
●17のテーマを、社寺関係者や大学教授らの有識者が徹底解説!
1.平城京(馬場 基/奈良文化財研究所)
2.東大寺(森本 公穣/東大寺)
3.正倉院(中村力也/宮内庁正倉院事務所)
4.興福寺(辻 明俊/興福寺)
5.春日大社(松村 和歌子/春日大社)
6.奈良公園のシカ(東城 義則/立命館大学)
7.奈良国立博物館(翁 みほり/奈良国立博物館)
8.奈良公園周辺の地形(高田 将志/奈良女子大学)※高ははしごだか
9.奈良公園の景観(井原 縁/奈良県立大学)
10.奈良公園の植生と植物(松井 淳/奈良教育大学)
11.奈良公園の説話(齊藤 純/天理大学)
12.奈良公園ゆかりの歌(井上 さやか/奈良県立万葉文化館)
13.奈良公園と近代文学(光石 亜由美/奈良大学)
14.近世~明治の奈良公園(大宮 守友/氷室神社文化興隆財団)
15.奈良公園の近現代建築(増井 正哉/奈良女子大学・京都大学)
16.元興寺とならまち(服部 光真/元興寺文化財研究所)
17.奈良公園周辺の伝統工芸(西川 雅子/奈良市観光協会)
●奈良公園散策に役立つ企画も充実!
奈良公園の変遷
奈良に旨いもんあり
落語の舞台、奈良公園を巡る
奈良公園の年中行事
見に行ける!国宝建造物リスト
奈良公園マップ -
皇帝をめぐる政治的意志決定の過程、それを根柢から支える君臣関係の特質と地方政府に対する政治的支配、従属関係のあり方、周辺諸種族をも加えた帝国構造の仕組みを解剖し、中国古代における皇帝専制と帝国支配の実態に迫る。
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GHQの思惑通りになった“日出ずる国”
落ち目の日本が知るべき狡猾で欺瞞に満ちた世界の現実
欧州、米国、中国、韓国に学ぶ“普通の国”の立ち振る舞いとは?
第1章 騙され続ける日本人
第2章 「白人」を造ったヨーロッパ人
第3章 アメリカの「黒人」は「白人」です
第4章 中華思想を見習おう
第5章 スネ夫国家「韓国」との付き合い方
第6章 「大阪人」が国際標準です -
徹底的に庭を見よ!
作庭現場のフィールドワークから、庭の造形を考え、庭師の生態を観察し、庭のなりたちを記述していく、新感覚の庭園論がここに誕生!
庭師であり美学者でもあるというユニークなバックグラウンドを持つ注目の研究者・山内朋樹の待望の初単著。
「紀伊國屋じんぶん大賞2024」第6位!
庭を見るとき、わたしたちはなにを見ているのか?
庭をつくるとき、庭師たちはなにをしているのか?
そもそも、庭のかたちはなぜこうなっているのか?
本書は庭師であり美学研究者でもある山内朋樹が、京都福知山の観音寺を訪ね、その大聖院庭園作庭工事のフィールドワークをもとに、庭のつくられ方を記録した「令和・作庭記」である。
庭について、石組について、植栽について、空間について、流れについて、部分と全体について……
制作のプロセスを徹底的に観察するとともに、その造形(かたち・構造)の論理を分析し、「制作されるもの」と「制作するもの」の間に起きていることを思考する。ミクロの視点で時間軸を引き伸ばしながら、かたちが生まれるその瞬間を丹念に解読していく、他に類を見ない新しい「制作論」。本書を読んだ後、これまで見ていた庭や木々、石、そして景色そのものの見え方が変わって見えるだろう。
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千葉雅也氏(哲学者・作家)推薦!
庭の見方をガラリと変えてくれる画期的な庭園論であり、すごく応用の利く本だと思う。「ひとつ石を置き、もうひとつをどう置くか」というのは、絵画の話でもあるし、音楽でも料理でも、会話術でもビジネス術でもあるからだ。
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烈しい時代をサバイブしてきた女たちの生涯。
酒井順子さん、ヤマザキマリさん推薦!
「熱い魂を持つ女たちが拓いた道を、私たちは決して見失ってはならない」
(酒井さん)
「「烈」という甲冑の下に、宿命を満身創痍で受け入れる健気な女たちの姿が見えてくる」
(ヤマザキさん)
歴史に名を刻んだ女性たちは、その生の中で何を思い、行動したのか。性別、人種、文化、階級――数々のスティグマの中にあった20人の人生を、『日本のヤバい女の子』シリーズ等で注目を集める気鋭の著者が独自の視点で紐解く。
「誰にも「幸福だった」とか「不幸だった」などとジャッジできない、彼女たちの人生をもっと知りたいと思ってしまう。私も今、生きているから」(はじめにより)
〇登場する女性たち
トーベ・ヤンソン/鴨居羊子/相馬黒光/フローレンス・ナイチンゲール
崔承喜/エバ・ペロン/マリー・キュリー/ワンガリ・マータイ
フリーダ・カーロ/プーラン・デーヴィー/秋瑾/ダイアナ・フランセス・スペンサー
ローラ・モンテス/マーガレット・ミード/吉屋信子/ハンナ・アーレント
ソニア・ドローネー/カミーユ・クローデル/人見絹枝
ほか
決して遠い時代の話ではない。今を生きる私たちに強いメッセージと気づきを与えてくれる一冊です。 -
神仏に罪の有無や正邪を問う裁判――神判は、前近代の世界各地で広く見られ、日本では中世、湯起請や鉄火起請が犯罪の犯人捜しに、村落間の境界争いにと多用された。熱湯の中に手を入れ、あるいは焼けた鉄片を握り、火傷の有無で判決が下される過酷な裁判を、なぜ人々は支持したのか。為政者、被疑者、共同体各々の思惑をはかれば、神の名を借りた合理的精神すら見え隠れする――豊富な事例から当時の人々の心性を読み解く。
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世界遺産にも指定された旧市街をもつストラスブールは、ケルト人の集落に端を発し、ローマ→ゲルマーニア→フランク王国と西ヨーロッパの典型的な文明を経験した。その後、ドイツ、フランスによる争奪が繰り返されるなか、ルネサンス、市民革命、ナショナリズム、世界大戦など、ヨーロッパ史を象徴する出来事をすべて体現する。寛容と自由、排他主義と戦火――もっとも壮麗にヨーロッパ史を生きた都市の歴史を鮮やかに描く。
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はじめてでも楽しめる仏像美術鑑賞まんが♪
仏像オタクの先生と一緒に
京都府・奈良県・滋賀県の寺院を巡る、仏像漫画第1巻!
「先生と一緒に…極楽に行ってみない?」
絶賛スランプ中の城上彩(高2・美術部)。
それを見かねた美術教師の江西真理が彩の手を取り、
訪れたのは京都府の、とある寺院で……。
人間関係や成績、将来について悩む彩たちを、先生が仏像美術と繋ぎ、
答えを一緒に探していく、仏像美術×青春×ほっこりショート漫画。
(目次)
第1話 平等院『鳳凰堂中堂壁扉画』
(京都府・宇治市)
第2話 興福寺『阿修羅像(八部衆)』
(奈良県・奈良市)
第3話 六波羅蜜寺『空也上人立像』
(京都府・東山区)
第4話 渡岸寺観音堂(向源寺)『十一面観音立像』
(滋賀県・長浜市)
第5話 永観堂禅林寺『阿弥陀如来立像(みかえり阿弥陀)』
(京都府・左京区)
第6話 仲源寺『目疾地蔵尊』
(京都府・東山区)
第7話 清源寺『木喰仏(十六羅漢像ほか)』
(京都府・南丹区)
描き下ろし番外編も収録!! -
日本の街が綺麗なのは集団主義の成果。日本人ほど税に関心が薄い国民はいない。日本はじつに宗教的な国。「お天道様が見ている」を考えた人は凄い!「火葬」ほど怖いことはない……日本人には思いもよらない指摘が頻出!
アメリカ・ルイジアナで生まれ育った学者と、カメルーンで生まれ、姫路で育った漫画家が日本、アメリカ、カメルーン、そして世界についての大ディベートを展開。我々日本人がスルーしていたこと、「そんな見かたがあったのか」と、思わず膝を叩くこと満載の本書を読めば、世界や国、社会への視野を拡げてくれること間違いなし!
序 章 どこから、ふたりは日本にやってきたのか
第一章 日本と世界の現状
第二章 理想的と言い得る経済モデルはあるのか?
第三章 日本人の政治観
第四章 幸せについて
第五章 文化の壁
第六章 死とサムシング・グレート -
「ジャンルの垣根を超えた傑作。
ページをめくる手が止まらない」
スティーヴン・キング 絶賛!
ニューヨーク・タイムズ
ベストセラー 1位
1970 -80年代に米国・カリフォルニア州を震撼させた連続殺人・強姦事件。30年以上も未解決だった一連の事件の犯人「黄金州の殺人鬼」(ゴールデン・ステート・キラー)を追い、独自に調査を行った女性作家による渾身の捜査録。
アメリカでベストセラーとなり、現在HBOがTVドキュメンタリー・シリーズを製作中の話題作。強盗、強姦、殺人を十年以上にわたって繰り返し、DNA鑑定の網をくぐって闇に消えていた犯人を、作家である著者が独自の捜査で追いつめていく手に汗握るノンフィクション。
序文寄稿:ギリアン・フリン(『ゴーン・ガール』著者)
ワシントンポスト、「エスクァイア」誌、Amazon.com、ニューヨーク公立図書館、 シカゴ公立図書館他で “2018年 ベストブック・オブ・ザ・イヤー”受賞!!
本当に手に汗握る作品だ――「ピープル」誌
息を呑む野心的で見事な筆致――「ニューヨークマガジン」誌
読者が知るべきは、なぜこの本が特別なのかという理由だ。それは、この本が向き合っている二種類の強迫観念である。一つは光に溢れ、もう一つは闇の中にある。
「黄金州の殺人鬼」は闇であり、ミシェル・マクナマラは光だ。
気が滅入るほど邪悪。聡明かつ、断固とした決意。本書はこの二つの心理への旅路である。
私は本書を愛してやまない。 ――スティーヴン・キング -
異なる他者の営為を〈歴史実践〉と捉え,複数の声の共奏可能性を全身で信じ抜く――根源的多元性の前に立ちすくむ世界に,人文学という希望をもって対峙するための魅力的な仕掛けに満ちた畢生の名著,ついに復刊!(解説=本橋哲也)
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英雄は勇ましく猛々しい・・ってホンマ? 本書は、日本の歴史、文化史をつらぬく「女になった英雄像」へ迫るものである。大日本帝国海軍にまで、女装の文化は伝えられていたという。著者のまなざしは現代の性別越境者にも向けられる。なぜ英雄は「美女」でないと困るのか? 文献史料や風俗画、古写真を博捜した著者が、日本人の隠れた精神性を描き出す。私たちのあこがれの正体をつきとめたいと本書に熱い気持ちを込める井上氏。優雅な文章に図版を収め、見て楽しい読んで学べる一冊にする。
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著者が三年間にわたって美術月刊誌『一枚の絵』に連載した三体書道講座を、このほど『ふだんづかいの書』として再編集した。理論的に段階を踏んで、楷書・行書・かなの三体が同時に平行して学べるように構成されている。ワープロやパソコンによる文書が多用される現代生活にあって、少しでもふだんの生活の中に毛筆書を生かしたいと考える人に、本書はまさにそれに応えてくれる好テキストである。
(※本書は1998-11-03に展望社より発売された書籍を電子化したものです。) -
「困った隣人」を笑い飛ばせ!
恐怖政治、ウォッカ好き、文化・スポーツ大国……。
風刺と笑いで、マトリョーシカの中身に迫る!
●ジョーク1:SOS
三人のロシア人が乗ったクルマが、土砂崩れに遭ってしまった。
一人が警察に電話した。
「土砂崩れに遭ってしまいました。助けてください」
「わかりました。24時間以内に助けにいきます」
もう一人は軍に電話した。
「土砂崩れに遭ってしまいました。助けてください」
「わかりました。12時間以内に助けにいきます」
もう一人は秘密警察に電話した。
「ウクライナ戦争に反対する!」
5分後、秘密警察が到着した。
●ジョーク2:天国
プーチンが国民への演説の場でこう語った。
「戦争など恐れることはない。なぜなら、愛国的ロシア人は皆、死んだら絶対に天国へ行けるのだから!」
その演説を聞いた天国側は、NATOへの加盟を申請した。
シリーズ累計100万部突破のジョーク集、今回のネタは「ロシア人」。もともとロシアは、アネクドートと呼ばれるジョーク文化を持つ「ジョーク大国」であり、ソ連時代、共産党による民衆への抑圧が激しくなるにつれ、陰に隠れて恐怖政治を笑うアネクドートが発展したという歴史がある。恐怖政治、酒好き、文化・スポーツ大国、そして現代のウクライナ侵攻……。歴史と民族性を学びながら、そのお国柄を、今こそ笑い飛ばそう!
【目次】
はじめに
第1章 笑いによる攻撃 ウクライナ情勢 その1
第2章 笑いによる攻撃 ウクライナ情勢 その2
第3章 プーチンとは何者なのか?
第4章 ソ連という壮大なるジョーク
第5章 民族性&社会 酔っ払いか芸術家か?
第6章 国際関係 隠れた親日国?
おわり -
儀礼的行為を通じて天皇が「万世一系の体現者」として、「文明的君主」として〝振る舞う〟ことは、近代初期の日本における天皇の重要な役割だった。近代国家・日本と天皇の関係に、儀礼論的アプローチから迫った画期的試み。
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顔文字、絵文字、アスキーアート、スラング、ミーム……
気鋭の〈インターネット言語学者〉が軽妙な語り口で紡ぐ、
言葉とコミュニケーションの現在地!
本書は気鋭の〈インターネット言語学者〉が鋭い分析をユーモラスに語った、デジタル時代の新たな言語学への情熱あふれたガイドブックである。
大文字の“LOL”が小文字の“lol”になる過程でどう定義や意味が変化したか、日本で生まれた絵文字がなぜ世界で市民権を得たのか、年代によって句読点の使い方が違うのはなぜか、オンライン上での会話で語尾を伸ばすのはどうしてか(「はい~」「よろしくー」)……など、SNSやチャットなどで使われる、一見無秩序でカオティックな言葉の中にあるパターンや一定のルールをひも解き、人間の言語全般についての理解を深めていく。
また、手紙や印刷機、電話といったインターネット以前のメディアが言葉に与えた影響、方言などの共同体特有の言語とネットワークの関係、スペルチェックなどのソフトウェアがもたらす言葉の変容など、進化しつづけるテクノロジーと言語の変化との関連をさまざまな角度から紹介。
言語は人類にとって最も壮大なオープンソース・プロジェクトであり、インターネットはその言語に急速かつ興味深い方法で変化をもたらしている。オンラインコミュニティ上でおこなわれる会話は、次々に新しいスラングや専門用語を生み出し、目まぐるしいスピードで広まっていく。「弱いつながり」を多く生み出すことで言語の変化を早め、それがハッシュタグや面白動画がバズる現象にもつながっていると著者は述べる。
言葉とコミュニケーションの変容を見つめ、言語が持つしなやかな強さと柔軟さ、そしてなによりも言葉というものの面白さと興味深さを実感できる、革新的で希望にあふれた一冊! -
世界を変えるための「最古の科学」が「儀式」だった――。
生活や価値観が猛スピードで変化する現代。昔からある「儀式」は単調で、退屈で、無意味にみえる。でも、ほんとうに? 認知人類学者の著者は熱した炭の上を歩く人々の心拍数を測り、インドの祭りでホルモンの増減を測定。フィールドに実験室を持ち込んで、これまで検証されてこなかった謎めいた儀式の深層を、認知科学の手法で徹底的に調査する。ハレとケの場、両方にあふれる「儀式」の秘密と活用のヒントを探究する空前の書。
ジョセフ・ヘンリック(人類学者、ハーバード大教授)
「ギリシャの火渡りからアマゾンの恐ろしい祭礼まで、認知人類学者の著者は、リズム、ダンス、音楽、苦痛、犠牲などから成る、一見すると無意味で反復的で因果関係が不明瞭な〈儀式〉を、人類がどのように、なぜ行うのかを探求する。民族学的なデティール、個人のナラティヴ、認知科学の成果が盛り込まれた本書は、QOLや健康状態の改善、地域社会の構築のために、古代からの知恵であり最新の科学でもある〈儀式〉をどのように活用できるかを教えてくれる」 -
スポーツは近代以降、国民や文化を統合する役割を果たす一方で、身体を鍛える手段として、あるいは国民を養成する手段として、はたまた娯楽として人々の生活に根づいていった。
1932年に成立して、日本人、中国人、朝鮮人、ロシア人、モンゴル人など、多様な民族が交差した満洲国では、どのようにスポーツが実践され、どんな役割を果たしていたのか。
企業スポーツ、女子スポーツ、朝鮮人や台湾人のアスリート、武道界、明治神宮大会やオリンピックなど各種競技会をめぐる動きに光を当て、満洲と内地・中国・台湾・朝鮮の各地域との力学も視野に入れながら、「労働」「民族」「移動」「国際関係」という視点から満洲のスポーツの諸相を明らかにする。
帝国日本の外縁に位置し、資料の制約から研究が進んでこなかった満洲のスポーツの実態を歴史学や社会学、人類学などの学際的な視点から検証する。満洲スポーツ史から帝国日本や東アジアの近代史を描き出す貴重なプロジェクトの成果。 -
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『源氏物語』で描かれている、平安貴族の服飾、調度、遊戯、娯楽や年中行事などの有職故実を文脈に沿って解説する、考証的大図典。 -
一神教とは異なり、日本人にとって神は絶対的な存在ではない。山岳や森林をはじめ、あらゆる事物が今なお崇拝の対象となり得る。遠くさかのぼれば、『古事記』に登場する神々は、恋をするばかりか嫉妬もし、時に寂しがり、罪さえも犯す。独特の宗教観や自然観はどう形成され、現代にまで影響を及ぼしているか。「カムナビ」「ミモロ」などのキーワードを手がかりに記紀万葉の世界に分け入り、古代の人びとの心性に迫る。
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新型コロナウイルスの影響もあり、人混みを避けてキャピングや山歩き、釣りなど、野外での活動を好む人たちが増えています。また、生活の場そのものを自然豊かな環境に移す人も少なくありません。そうした新・自然派人間のために、野遊び作家が旧暦の七十二候にちなんだ野草の楽しみ方を紹介します。人間の生活にとって何らかの役に立つ植物を「有用植物」といいます。著者はこの数十年間、主として植物の有用性の普及をテーマとした著作活動を続けてきました。日本には「七十二候」という自然の移り変わりを細やかに表現した素晴らしい暦があります。この「七十二候」と筆者の守備範囲である有用植物とを噛み合わせたのが本書です。巻末には「七十二候の野草を楽しむ基礎知識」を掲載しています。
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現代のように複雑化し、混迷を極める時代には、問題解決の知的プログラムが求められている。デュアルな思考で、核心に迫り、新しい展開を図る術を開陳する。
本音にはたて前、表には裏、光には影――世の中のことはすべて相対立する二つの面が補完しあって存在する。したがって、どちらか一方だけを見ていても本当の姿はつかめない。創造・研究といった知的作業においては、一面にとらわれることなく、常に「表」と「裏」、「明」と「暗」、「陰」と「陽」といった矛盾関係を包括したデュアルな思考で、核心に迫り、新しい展開を図っていくことが成功の秘訣である。現代のように複雑化し、混迷を極める時代にこそ、ビジネスにおいても、また、国際関係においても、この問題解決の知的プログラムが求められている。 -
『ラ・ボエーム』や『レント』に登場する自由奔放な芸術集団。19~20世紀の小説、詩、日記から彼らの心性と美学を解明する
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神話から文献史、考古学まで。新しい歴史像を描き出す出雲古代史研究の最前線から、第一人者たちが解説する珠玉の19講。
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受験教育の弊害が唱えられて久しい今、真の教育とは何か、また家庭教育はどうあるべきかを説いた、価値ある日本的教育論。
男らしさ、女らしさ、品性、美意識……、学校教育だけでは教えられないことはたくさんある。日常の暮らしや様々な行事を通じてこそ伝えられる日本人固有の価値観や常識もある。日本人が長い歴史の中で培い、日々の生活の中で実践してきた“育ての知恵”“学びの知恵”とは? 受験教育の弊害が唱えられて久しい今、真の教育とは何か、また家庭教育はどうあるべきかを説いた、価値ある日本的教育論。 -
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有名画家たちの作品をギリシア・ローマ神話と芸術というふたつの視点から見ることで、理解がさらに深められる。神々は残酷で腹黒く、女神たちは美しいが強情で、人間は弱くても創意工夫に富んでいる。原初の混沌から古代ローマの最初期まで、とくに重要な50のエピソードを紹介。絵画の各部解説とテーマにまつわるコラム、同じテーマの別作品との比較も掲載。傑作絵画を通して、神話の物語が鮮やかに再発見できる。 -
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死者10万人の犠牲者を出した1923年の関東大震災と前後して、2つの歌謡曲が大流行する。「船頭小唄」と「籠の鳥」である。同時に、労働運動の高まりを受けて、メーデー歌の「聞け万国の労働者」も大流行する。人々の心情に響く曲と運動を勇気づける曲は、どのようにして全国に伝播したのか。
復興、歌の大流行、大正デモクラシーが一体になった結果、「歌う大衆」が出現した。その背景にはレコードと蓄音機というニューメディアの普及はもちろんのこと、艶歌師=演歌師の存在があった。街角の演歌師の歌声に加えて、小唄の映画化がさらに人気に拍車をかけた。
流行小唄と革命歌やメーデー歌を各地で誰もが歌っていた時代を、流行歌を伝播するメディアという社会的基盤と、歌を心の糧としてきた有名無名の無数の人々が構成する受容基盤との関係から浮かび上がらせる。 -
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戦争の裏で、子どもたちを中心に人々は地方への疎開を余儀なくされた。避難ではなく疎開と呼ばれた銃後の人口移動政策を、敗戦後の文学はどのように語り、位置づけてきたのか。疎開に人々は何を思い、どう記憶してきたのか。
柳田国男、太宰治、石川達三、「内向の世代」のテクストや映画を糸口にして、疎開にまつわる様々な資料も使いながら、1945年から戦災を経験した子どもが大人になる70年代までの疎開の描かれ方をたどる。その語りは一様ではなく、いつ疎開を経験したのかという世代の違いや、地方/都市の相違が多様な語りを生み出している。
文学を通して疎開をみたとき、そこに立ち現れるのは敗戦後に突然もたらされた平和な日常への戸惑いであり、幼少期を戦禍のもとに過ごした葛藤である。銃後の記憶を抱えて戦後を生きた人々の思いを照らし出す。 -
書家が教える世界から驚かれる書の教養。
明日から筆を執り、自分の念いを世界に発信しよう。
訪日外国人から人気の書道体験。
自国の文化の書道にまつわる知識を習得することで、
グローバルな人間関係が開かれていくきっかけとなります。
「筆は何の毛を使っているのですか」
「墨は何からできているのですか」
「和紙は何からできているのですか」
などの訪日外国人が良く聞く質問から、書き初めや年賀状などの
日本の伝統まで幅広く書道の教養を解説しています。
『教養としての茶道』(4.1万部突破)『教養としての着物』(1.3万部突破)
につづく待望の第3作『教養としての書道』を読んで
世界にアイデンティティを発信しましょう。 -
【ご注意】※この電子書籍は紙の本のイメージで作成されており、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。お手持ちの端末で立ち読みファイルをご確認いただくことをお勧めします。
『倭姫命世記』を読み解く伊勢神宮誕生物語。
倭姫命を祀る倭姫宮が令和5年(2023年)11月5日に創建100周年を迎えました。第11代・垂仁天皇の皇女・倭姫命は天照大御神が鎮まるのに最も相応しい土地を求めて、大和国から伊勢へと旅を続け、現在の伊勢神宮の地に辿り着きました。
長年秘密の書とされてきた『倭姫命世記』を解説しながら、なぜ伊勢に神宮があるのかを読み解きます。いまから二千年前に伊勢神宮の基礎を打ち立てた皇女の偉業を伝える伊勢神宮誕生の物語。
『倭姫命世記』の原文を、國學院大學准教授・渡邉卓氏が新訳し、神宮禰宜で神宮司庁広報室長の石垣仁久氏が解説、これまでになかった新しい解釈を試みます。
さらに写真家の稲田美織氏が、倭姫命の御巡行の地を実際に辿り、かつて「倭姫命」がご覧になっていたであろう景色を体感できるように表現したヴィジュアルブックです。
(底本 2024年1月発売作品)
※この作品はカラーです。 -
カワセミが都心で増えている! 棲むのは東京屈指の高級住宅街。カワセミと人間の関係を「小流域思考」で解き明かす新都市論。
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私たちは、人新世の時代を、どう生き、どう変えていくのか。自然と社会をひとつに捉える社会生態系システムを理論的視座におきつつ、千年以上の歴史をもつ根尾でのフィールドワークを通して、大きな変容に耐えうるレジリエンスとは何か、持続可能な地域社会の望ましいあり方について、探求する。
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