『時代、Alt-Blue Novels、0~10冊(ライトノベル)』の電子書籍一覧
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ーこの恋は罪か。それとも祟りかー
――もしも死んだら、涙の一つくらいは浮かべてくれるだろうか?
奉公人の伊助は店の若旦那・雪隆への届かぬ恋にやつれ、病床に伏し死を待っていた。
寒々しい冬、泣き濡れて目を閉じた伊助の耳に懐かしくも愛おしい人の声が届く。
だがそれは幻ではなかった。
「すべてを捨ててきた。共に生きよう」
それは、あってはならない罪の始まりだった。
安住の地を求めるも、受け入れてくれる場所はなく彷徨う二人。
心身共にすり減らした二人が辿り着いた隠れ里で歓待を受けた翌日――雪隆は倒れた。
熱があるのに震え痺れ、腹痛と嘔吐を繰り返す人を支えた伊助は「この方を守れるのは僕だけだ」と奮い立つ。
雪隆の知恵もあり村人を欺きながら逃げる手段を探す二人は、因習村の闇を知る。
河原の祠――『トガミサマ』を奉るそこは季節外れの彼岸花が揺れ、青白い蛍が舞う。
そして、秘密を探る伊助にだけ聞こえる『――逃ゲロ』という声と、首切りの夢。
「六部殺しの村がある」
雪隆がかつて商人から聞いた噂は本当なのか。
――彼岸より呻くのは誰? -
戦乱の世がはじまろうとする頃、山あいの小さな領地・道明沢。
道明沢を治める道明家に小姓として出仕した秋津伊縁は、かつて自分を励ましてくれた若君・道明秀将の変わり果てた姿に打ちのめされていた。
かつては穏やかで優しい方だったのに、今の秀将は冷たく、粗暴な物言いで人を遠ざける。
けれど伊縁は、彼の中にまだあの日の温もりが残っていると信じ、ひたむきにつとめに励む。
やがて秀将の胸に隠された悲しみを知った伊縁は、ますます彼を想わずにいられなくなる。
そして、互いに傷つきながらも少しずつ通じ合う心。
その温かな日々の中で、伊縁は気づく──自分が求めていた居場所とは、秀将の傍らそのものだったのだと。
しかし、伊縁を昔から目を掛けていた蓮司正興が、ふたりの関係に暗い影を落とす。嫉妬と野心が交錯する中、とうとう道明沢でも戦の火蓋が切って落とされた。
避けては通れない争いを前に、二人の間には強い絆が結ばれる。道明沢のために、互いのために、命を懸けて二人は戦う。
戦国の世に咲いた、誠と恋の物語。互いを信じる心が、夜明けの光となって二人を照らす。
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