『BL トラウマ・こだわり、ソウゴウキカク(ライトノベル)』の電子書籍一覧
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「出すのは、上半身だけの約束だっ!」
和久の不埒な手は篤味のヘソをさすり降り、肉付きのうすい腿に触れてきた。
その抑え付ける力は尋常じゃない。キスはあんなに優しくデリケートだったというのに……。
和菓子店の若旦那:篤味の元へ、人気商品『甘肌餅』を買い求める和久が度々来店した。
画家をしているという和久。同世代ということもあり次第に親密に。
「とうとう、来てくださったんですね。この部屋に……」
和久の仕事場を見せてもらうことになった篤味は、壁に掲げられていた一枚のスケッチ画を見て絶句する。
それは……篤味自身のセミヌードだった。
過去に一度だけ、50人の学生の前でセミヌードモデルをしたことがあった。その時、美術部員だった和久がその輪の中にいたとは……。
「一回だけでいいんです。また、モデルになってください!」
和久の真剣さに気押され、モデルになるため下着一枚になる篤味。
「白くてきれいだ。ずっと見ていたい……」
体毛が薄く、女みたいに肌がきめ細かい。そんな自分の体にコンプレックスを持っていた篤味だが、次第に不快を感じなくなっていた。
「全部見たいな……」
頬を桜色に染める和久の目には、淫欲の明りが灯っていた。 -
「この万札の分だけでいい。俺の好きにさせてくれ!」そうすれば俺は、過去への悔恨から解き放たれる気がする……。
風俗店経営者・亮介は、17歳の自分を思い出す。名門校の優等生、サッカー部のエースでキャプテン。
だが、あるときそんな人生が一変する。部活顧問に犯され続けた挙句、最後は殺して刑務所に入った。
後悔している。なぜ犯される前にあいつを殺さなかったのか。ホモなど全員死ねばいい――。
そんな過去を持つ亮介だったが、親の借金でウリ専ボーイになった、プライドの高そうな少年・直哉の眼を見て心がざわめいた。
「なんてことだ。俺はあいつが、愛おしいとでもいうのか。この世でもっとも俺を嫌い、軽蔑している奴に、俺は生まれて初めて、惚れているというのか――」
残酷の裏社会、捻じれた情愛、肉食セックス、極道たちとの壮絶なバトル。2人の運命は――? -
色白で栗色の細い髪。少し垂れ目がちな瞳に、頼りない唇。そして華奢な身体つきをしている18歳の優大は、家庭教師を務めるタスクの生徒だ。
タスクが優大の家庭教師を始めてから半年、優大は自分のことが好きなのだろうと、タスクは感じていた。
しかしタスクは女の子が好きだ。
優大のことは、正直素直で可愛いと思っている。でも……。
「今度の学校のテストで……百点を取ったら……」
思いつめた表情を浮かべながら、タスクへ問いかける優大。
「百点取ったら、キスしてあげよーか」
タスクは自分の口から出た言葉に戸惑い、ぞわっと全身に鳥肌が立ち、毛穴という毛穴から汗が滲み出した。 -
メンテナンス営業部のエースとして期待されている竹内芳郎と組むことになった出向社員の現場修理担当・久保彰成は、五年前、芳郎が捨てられるように別れた年上の男だった。
彼を忘れられず、男と付き合っては揉めている芳郎は、初対面のふりをする彰成に心を乱される。
けれど、見つめ合うお互いの中に相手に対する想いが残っていることを悟った芳郎は、歓迎会後の酔いに任せて関係を持つ。
彰成の目は昔と変わらない熱さで芳郎を見ていたが、大人の余裕で友人関係を築こうともしていた。
焦れた芳郎は、忘れ難い憎しみをぶつけることで、自分の心を癒して彰成を傷つけようとする。でも、それは強い恋心の裏返しでしかなかった。
過去の傷のせいで、素直に好きとは言えない二人の、五年越しの恋の行方は。
年の差リーマン・ラブ。 -
伯父夫婦の代わりに、豪華な別荘の管理人を十日間務めることになった健(たける)。
やってきたのは、製薬会社の御曹司:青斗(せいと)と、執事の峰岸。
生まれたときから体が弱い青斗。夏はこの別荘で過ごすという。
ある日、健の目の前で青斗が倒れてしまう。心配でたまらない健はつい、窓ごしに寝室を覗いてしまう。
そこで見た驚愕の光景に、健は一人欲情する……。
そして、一人苦しむ健の目の前に、苦い過去を作った張本人が再び現れる!?
美少年・御曹司・純愛ラブ。
【本作品はハニーボーイズVol.1に掲載されております。】
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