『歴史、山内昌之(実用、新書)』の電子書籍一覧
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歴史学の泰斗による名エッセイ
『中東国際関係史研究』などで知られるイスラムの専門家にして、江戸通史『将軍の世紀』を書き上げた博覧強記の歴史家が、古代ローマの賢人や唐の皇帝、ルネッサンスの文人、イスラム教の指導者、そして徳川家康などの言葉や、ちょっと意外なエピソードを引きながら、ウクライナ戦争をはじめ、同時代の出来事を論じたエッセイ集。
該博な知識に裏打ちされたエッセイから浮かび上がる、混沌とした時代を導く真のリーダーシップとは!
本書で紹介される数々の名言
「歴史をたどり、諸君と諸君の国家にとって見習うべきものがあれば、それを選ぶがよい」――古代ローマの歴史家リウィウス
「主となりて貪れば、必ずその国を喪ぼし、臣となりて貪(むさぼ)れば、必ずその身を亡ぼす――唐の第二代皇帝 太宗
「天下の政は重箱を擂粉木(すりこぎ)にて洗ひ候がよろしき」(国政も些末なことに干渉せず大目にみるくらいがよい)――徳川家康
「王者たる者が特定の学問に深入りするのは良くない」――ウマイヤ朝初代カリフ ムアーウィヤ
「大に治まれば大に乱れ、少なく治まれば少なく乱る」(大きく政治を指揮すれば混乱も大きく、小さく政治をすれば混乱は小さく抑えられる)――安中藩主 板倉勝尚 -
現代日本の礎を築いた徳川三百年の叡智
イスラーム研究の泰斗として知られる山内昌之東大名誉教授の新たなる挑戦。徳川幕府の通史がついに完結!
上巻は、家康の創業から、家斉の爛熟までを描く。家康の本質は、世界的に稀有な軍人政治家だったところにある。関ヶ原の戦いにおける冷酷な政治リアリズムによって形作られた「天下取りの大局観」は、天皇家を法度の内側へと追い込み、豊臣家を滅ぼすことで徳川の世を現出した。その強靭なシステムは、四代家綱時代の文治政治への転換、八代吉宗時代の享保の改革などを経て、十一代家斉の爛熟の時代、化政時代を生み出すまで続く。しかし、半世紀に及ぶ家斉の時代こそが、徳川の世の終わりの始まりだった。
担当編集者より
NHK大河ドラマ「どうする家康」が話題になる中、家康がどうしたか、がわかる傑作が登場! 関ヶ原での軍人政治家としての家康の冴えは、カエサルに勝るとも劣らない。そこが、江戸幕府270年をパクス・トクガワナと呼ぶ所以でもある。しかし、どんなシステムも永遠ではない。さび付いてきたシステムにテコ入れをして、なんとか徳川の政治体制を維持しようとした吉宗の努力を見事に無駄にしたひ孫、家斉。彼の代に、幕府は終わりの始まりを迎えることになる。 -
今世紀最大の火種を解き明かす
二十一世紀最大の火種となる「民族問題」。イスラム研究の第一人者が二十世紀までの紛争を総ざらえ。新時代を生きる現代人の必読書。解説・佐藤優
【目次】
第一章 イメージとしての民族と国家 ―レコンキスタから冷戦終結まで―
1 湾岸戦争とボスニア=ヘルツェゴヴィナ内戦
2 神話・象徴複合としての民族
3 二つのナショナリズム
第二章 イスラム史のなかの民族 ―ムスリムと啓典の民―
1 イスラムにおける民族の系譜
2 レンズを通して見た非イスラム世界
3 ムスリム・キリスト教徒・ユダヤ教徒
4 中東とヨーロッパのキリスト教
第三章 パクス・オットマニカ ―ミッレト制による「諸民族の平和」―
1 オスマン帝国とアラブ独立王朝
2 ボスニア=ヘルツェゴヴィナのイスラム化
3 イスラム国家とヨーロッパ
4 多民族と平和共存
第四章 愛国心か、ナショナリズムか ―ムスリムの見た外国と異民族―
1 ヨーロッパの中のイスラム
2 国名のない国家
3 フランス革命とオスマン帝国
第五章 ムハンマド対マルクス ―資本主義・労働運動・民族問題―
1 クウェートとサウジアラビアの原型
2 「アラブ国家」か、エジプト国家か
3 民族問題と経済問題
4 民族モザイクの変容
5 バルカンの労働運動とアナトリアのアルメニア問題
第六章 「高貴な民」の目覚め ―アラブ人とトルコ人―
1 ミッレトから民族へ
2 「高貴な民」としてのアラブ
3 イスラムから生まれたアラブ意識
4 預言者の正系とアラビアのロレンス
5 中央集権化 対 地方分権化
第七章 イスラム帝国の終演 ―国民国家に向かって―
1 植民地分割か、国民国家の成立か
2 エジプト・ナショナリズムの開花
3 ムスリムからつくられたトルコ人
4 イスラムと複合アイデンティティ
5 ユーゴスラヴィアの「ムスリム人」
終章 民族と国家のリアリズム ―構想と神話―
補論 新しい中東の分割と断層線 ―「境界の破枠」と新バルフォア宣言―
解説 佐藤優 -
「湾岸戦争からソ連解体にかけてアメリカを理解せずに現代の中東・中央アジアを考える限界を痛感した」。多民族他文化国家アメリカと、世界各地に浸透するイスラーム世界とは共存しえるか。劇的に変化したアメリカとサウジアラビアの関係変化など最新研究を盛り込んだ増補版。
「イスラームとアメリカとの複雑な関係を多面的に考えることは、新しい世紀における日本とイスラームとの相互関係を測る上でも重要な準備作業となる。もちろん私としても、このささやかな書物が大きな課題に正面から取り組んだとは考えていない。しかし今はただ、本書の公刊がイスラームを軸としながら日米関係と日本中東関係を考える試みにもつながれば、と念じるのみである」(はじめに――ラシュディー事件によせて、より)
【目 次】
第一章 イスラームとテロリズム――アメリカと中東を横断する新しい社会運動
第二章 イスラームとアメリカ――自由と民主主義をめぐる非対称
1 イスラームと「歴史の終わり」
2 イスラーム主義におけるプルーラリズム
3 神の民主主義―対―市民の民主主義
4 アメリカのイスラーム政策
5「新・東西対立」と政治的リアリズム
第三章 アメリカの多文化主義と民族・人種問題――ロサンゼルス暴動の背景
第四章 アメリカ人のイスラーム――ブラック・ムスリム運動を中心に
1 アメリカ史の中のイスラーム
2 イスラーム神秘主義教団の台頭
第五章 日米関係とイスラーム――ハンチントン「文明の衝突」をめぐって
第六章 「歴史の終わり」に挑戦するイスラーム――フランシス・フクヤマ再考
1「最後の人間」のアイロニー
2 さまざまな民主主義
第七章 イスラームとトクヴィル――宗教と自由主義との緊張関係
1 近代ヨーロッパのイスラーム発見
2 トクヴィルの民主主義論と植民地征服――イスラームからの視点
第八章 大川周明による回教徒問題攷究――日本人の見た近代の危機
第九章 日本人のイスラーム観――中村廣治郎『イスラム』によせて
第十章 ウサーマ・ビン・ラーディンとアメリカ――アメリカ同時テロル多発事件の背景 -
戦争を冷徹に描いた古代ギリシアのツキディティスから、歴史のなかに人間の真実の姿をあぶりだす『春秋左伝』、イスラム理解に秀でたアラビアのローレンスこと、トーマス・ロレンス、「危機のリーダー」チャーチル首相まで、古今東西の歴史家や指導者を通じ、世界史からいまを生きるヒントを学ぶ。史実を時系列に並べた従来の世界史教科書を超える「新しいタイプの世界史」
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信長にあって謙信に欠けていた覇者の条件とは? 龍馬暗殺の黒幕は誰だ? 世に名将、名参謀と謳われた人物たちをめぐって、多彩なエピソードを掘り起こしつつ、その器量とコンビの妙を深く論じ合う、再発見の知的刺激に満ちた歴史対談。
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