『教育、さきたま出版会(実用)』の電子書籍一覧
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教諭、校長として浦和高校に務めた筆者が、同行の教育理念の「三兎」(勉強・部活・学校行事)を追う生徒と、それを支える教職員の姿を描く。「無理難題」に最初は苦しみながらも、どのような成長過程を歩むのか、教育関係者にも楽しく伝わる一冊。
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埼玉県立浦和高等学校、通称「浦高」は、とても愉快な男子高校である。
教諭で六年間、校長で四年間、通算十年間を過ごさせていただいたが、新しい発見が絶えずあり、飽きることは全くなかった。
浦高は、無理難題を課す学校である。
それは、「世界のどこかを支える人間を育てる」ことを目指しているがゆえのことである。人として魅力があり、尊敬され、信頼される男に育てようと、知・徳・体すべての面で生徒の能力を最大限まで引き出そうと努めている。挫折の経験を視野に入れながら負荷をかけているので、無理難題を課すことが時々、あるいは度々、あるいは日々起こる。
社会人になれば、同時にいくつもの難題に直面する幸運に恵まれることがある。答えのない問題に挑戦する栄誉を授かることも日常茶飯事である。しかも問題が明確に与えられることはなく、自分で問いを立てなければ、課題解決に足を踏み入れることさえできない。
ということを知ってか、知らずか、生徒たちは課せられた多くの無理難題を仲間と一緒に楽しんでくれている。頼もしいかぎりである。
(はじめに より)
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