『教育、一般財団法人東京大学出版会(実用)』の電子書籍一覧
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近年、公立の夜間中学校の新設・拡充が進み、自主夜間中学も全国に広がりつつある。義務教育とは誰のものであり、どんな学びを保障するのかという問いに常に向き合い続けてきた学校。「あってはならないが、なくてはならない」夜間中学を舞台とした、苦闘の現代史。
【主要目次】
まえがき
序章 夜間中学の歴史・現在・未来を読み解くために
1.夜間中学の現在地
2.夜間中学の歴史的展開
3.夜間中学の歴史の見方―書評に応えて
4.本書の構成
第Ⅰ部 夜間中学(生)の歴史と出会う―全国・兵庫・神戸、そして私
第1章 あってはならないが、なくてはならない学校
1.不思議な学校・夜間中学
2.夜間中学の歴史と現在
3.夜間中学が「あってはならない」とはどのような意味か
4.おわりに
第2章 夜間中学はどこからきて、どこへ向かうのか―兵庫県を中心に
1.はじめに
2.全国・兵庫の夜間中学の歴史
3.兵庫の夜間中学の現況―既設3校の動向と姫路市での新設
4.識字・基礎教育保障のさらなる拡充に向けて
第3章 神戸の夜間中学小史―私の夜間中学との出会いを軸に
1.はじめに―私と長田と夜間中学
2.神戸の夜間中学小史(1)―1940年代末の夜間中学の誕生と同和教育
3.神戸の夜間中学小史(2)―1970~80年代の障害者解放運動と解放教育
4.神戸の夜間中学小史(3)―1990年代における草京子の活躍
5.神戸の夜間中学小史(4)―阪神・淡路大震災以降の展開と私自身の体験
6.夜間中学が生み出す学びあいの連鎖
エッセイ1 夜間中学・オーラルヒストリー・沖縄
第Ⅱ部 現在を見すえるための、歴史
第4章 夜間中学から見る戦後日本の教育と福祉・労働
1. はじめに―教育学における教育福祉論と夜間中学の位置
2.1940年代末から50年代の夜間中学の展開―啓蒙主義・社会防衛論の中で
3.1960年代から70年代における再編―権利論と反差別論の登場と共有化
4.1960年代から70年代における学生たちの夜間中学認識の変容
5.おわりに―教育と福祉を巡る残された課題
第5章 戦後日本の夜間中学と識字運動―就学と識字を巡るアポリアを超えて
1.はじめに―非識字者・義務教育未修了者の現在
2.近代日本における非識字と不就学
3.戦後日本の夜間中学と識字運動の展開
4.就学と識字を巡るアポリア
5.おわりに―教育保障・補償の先の問い直しに向けて
エッセイ2 夜間中学と人権教育
第Ⅲ部 教育機会確保法の成立を巡って
第6章 夜間中学政策の転換点において問われていることは何か
1.はじめに
2.夜間中学法制化運動の歴史
3.法案への懸念―歴史からの展望
4.おわりに
第7章 教育機会確保法制定後の夜間中学を巡る動向と課題
1.はじめに
2.全国的な動向
3.地方自治体の動向
4.夜間中学の増設を巡って争点となる課題
5.おわりに
第8章 「義務教育未修了者」とは誰か―2020年国勢調査における最終学歴調査結果の分析を中心に
1.「義務教育未修了者」問題の所在
2.2020年国勢調査における最終卒業学校調査の結果と関連する諸問題
3.「義務教育未修了者」概念の使用および推計の系譜
4.おわりに―「義務教育未修了者」とは誰か
エッセイ3 私が夜間中学から学んだこと
第Ⅳ部 現在性の起点としての1970~80年代
第9章 1970~80年代の学校論・公教育批判と夜間中学における越境的教育実践
1. 変容する公教育の中の夜間中学
2.1970年前後における多様な学校論と公教育批判
3.夜間中学における公教育批判と越境的教師たち
4.おわりに―脱学校と学校変革の狭間で
第10章 不登校児への応答責任は誰にあるのか
1.はじめに―周縁の学校のジレンマ
2.夜間中学における登校拒否経験生徒の登場―1970年代半ばから80年代初頭
3.登校拒否経験者の急増から急減へ―1980年代半ばから90年代半ば
4.おわりに―サンクチュアリーとしての夜間中学
第11章 自主夜間中学運動の生成と展開
1.はじめに―自主夜間中学とは何か
2.全国的な自主夜間中学および夜間中学関係市民団体の推移
3.1970~80年代の自主夜間中学運動が公立夜間中学にもたらした影響
4.おわりに
第12章 〈声〉の文化としての識字―寿識字学校・大沢敏郎の識字の思想と実践
1.はじめに
2.寿識字学校の成り立ち
3.大沢敏郎の識字の思想と実践
4.おわりに
エッセイ4 里見実さんのしなやかな知性を受け継ぐために
あとがき
引用・参考文献 -
「自己」と「発達」の虚構性を問いかけた前著をうけ、ハイデガー、木村敏、丸山圭三郎、ソシュールらをテキストに、自己があることの時空間制を読者とともに読み解いていく。その過程で立ち現れる、ともに生きるよろこびとしての学び。教育のみならず、コミュニティ実践、また「自治」も、「到来する存在としての「自己」」として、その姿をまったく別様に現すこととなる。
【主要目次】
序 代謝による到来の自己へ——本書の主題
第Ⅰ部 「空間」から「関係」へ——社会の時空間の変容
第1章 近代社会の自己を問う——再帰的自己対象化の運動プロセスとしての自己
はじめに―問い返される「個人」/1 「平等」と「主体」化/2 資本増殖と一貫した自己/3 一貫した自己の論理/結び―〈いま〉の継起としての自己
第2章 重層的コミュニティ自治の試み——根源的危機の時代に
はじめに―問われる住民自治の在り方
ⅰ 近代国民国家の動揺
1 資本制と「国民」形成―近代国民国家の枠組み/2 「国民」の危機―徹底した根源的危機の招来/3 「国民」の解体―近代社会の時空間の変容
ⅱ 「よきこと」と質感のある〈態〉へ
1 分配から分かち持つことへ/2 生の質感と「よきこと」そして「よき存在」/3 「よきこと」の社会的意味と質感ある〈態〉へ
ⅲ 社会教育の再定義
1 「かかわり」「つながり」と社会教育/2 「担い手」(支え手)論を考える/3 「人」を中心とした社会教育へ
おわりに―自治の土壌を耕す営みの当事者として
第3章 当事者性を生み出す組織——代謝する自己と到来し続ける組織
はじめに―レジリエンス・ポイントの存在/1 目的達成型組織からAAR連鎖運動の組織へ/2 プロセスそのものの目的化/3 AAR連鎖運動とアフォーダンス/4 連鎖運動からAAR代謝へ/5 二つの〈あいだ〉とAAR代謝としての自己/6 到来し続ける組織/結び―人が育つ組織
第Ⅱ部 〈あらかじめ〉なる〈いまだ〉―〈あいだ〉:自己の自己性をつくる時空間
ⅰ自己に課せられた時間
1 時間を生み出す自己内部の〈なにものか〉/2 自己と自己との〈あいだ〉としての時間/3 自己の時間性
ⅱ 被投性が生む空間性
4 現存在と世界内存在―時間性が生成する関係性と空間性/5 現存在と被投性という情態
ⅲ 空間性の方位が生む時間性
6 「死」との〈あいだ〉/7 「決意性」―「良心」を持とうと意志すること/8 「先駆的決意性」―時間性(〈あらかじめ〉と〈いまだ〉)が生む空間性としての自己
ⅳ 時間性が生み出す自己の自己性
9 自己との〈あいだ〉に生まれる自己/10 未在・既在・現在
ⅴ 到来する時間性としての自己
11 普遍が生み出す固有―既在が呼び出す未在の差異(〈あいだ〉)という既在/12 〈あいだ〉と〈ことば〉/13 時間性―事後的自己代謝の動態
結び―動的差異が生む自己の時間性
結 到来し続けることが常態である社会へ—「ひと」が育ち、育てる「まち」 -
裁縫を学ぶことの価値とはなにか、既製服が広まった現代では無用の長物なのか……。「良妻賢母」育成のための明治の裁縫教育は、新教育思想の影響と日本社会の変化により、大正~昭和期に大きな変化を遂げる。自由学園の実践にひとつの可能性を見出しつつ、オルタナティブな教育史の豊かな鉱脈を再発見する。
【主要目次】
序章 裁縫教育の「アート」化
一 問題の背景/二 裁縫教育の歴史像―先行研究の検討/三 アートとしての裁縫―課題と方法/四 本書の構成
第Ⅰ部 裁縫教育の四つの改革
第1章 明治後期から大正期の裁縫教育における教育的価値づけの変化―ドイツ新教育の受容との関連
一 はじめに/二 明治期の裁縫教育論/三 今村順子の裁縫教育論/四 「ドクトル・ライ」の筋肉運動主義/五 おわりに
第2章 一九三〇年代における成田順の洋裁教育論の再検討
一 はじめに/二 一九二〇年代における成田順の裁縫教育論/三 一九二〇年代末から一九三〇年代における成田順の裁縫教育論/四 おわりに
第3章 一九二〇年代から一九三〇年代における山本キクの「衣服科」構想―「服装文化」への着目
一 はじめに/二 山本キクの「衣服科」構想/三 黒川喜太郎と酒井のぶ子の裁縫教育論/四 おわりに
第4章 一九三〇年代における本間良助の創造主義裁縫教育論―創作主義図画教育論からの発展
一 はじめに/二 本間良助の創作主義図画教育/三 本間良助の創造主義裁縫教育/四 おわりに
第Ⅱ部 アートとしての裁縫教育の可能性―自由学園の裁縫教育実践
第5章 一九二〇年代から一九三〇年代における自由学園の美術工芸教育―同時代の芸術運動と関連したファブリック・アート
一 はじめに/二 美術工芸教育の思想的背景/三 学園の美術工芸教育の展開/四 運動としての学園の美術工芸教育 /五 おわりに
第6章 一九二〇年代から一九三〇年代における自由学園の裁縫教育実践―和裁と洋裁における生活合理化の実現
一 はじめに/二 羽仁もと子の衣生活に関する思想/三 自由学園の和裁教育/四 自由学園の洋裁教育/五 おわりに
第7章 一九三〇年代後半から一九四〇年代前半における自由学園の裁縫教育実践―生活合理化運動と戦時体制の親和性
一 はじめに/二 合理化から工場化・労働化へ/三 戦時体制下における「美」の追求 /四 新たな衣生活スタイルの提案という役割/五 おわりに
終章 アートとしての裁縫教育
一 四つの裁縫教育改革/二 アートとしての裁縫教育実践―自由学園の裁縫教育実践/三 本書の意義と示唆/四 今後の裁縫教育史研究における可能性 -
STEAM教育って何をどうすればいいの?
創造的にものごとを構想し、多様な視点から問題を捉え、試行錯誤を通じて新たな価値を生み出す――小中高で総合的な探究(学習)の重要性が求められる現在、STEAM教育をどのようにおこなうか? 東京大学で実施されている「3段階のSTEAM型教育プログラム」(UTokyoGSC-Next)の事例に学ぶ、実践的な指針書。
[事例満載!]
●カリキュラムデザインの進め方
●課題研究活動の進め方
●評価の方法
●受講生の研究事例、指導教員の感想
【主要目次】
はじめに
序章 STEAM教育導入の背景
第1章 STEAM教育とは何か
第2章 STEAM教育と研究活動
第3章 研究活動を通したSTEAM教育
第4章 STEAM型研究活動の評価
第5章 UTokyoGSCにおける受講生の研究事例
終章 STEAM型研究活動のこれから -
1877年の創立以来、東大は民主主義の発展といかなる関係にあったのか。そして未来に何をなしうるか――。苅部直、加藤陽子、小玉重夫、川久保皆実、宇野重規らによる白熱討論。2024年7月27日に東大・安田講堂で開催された「民主主義と東京大学」の内容に加え、本書では加藤陽子の書き下ろし論考と登壇者らによるディスカッションを新たに収録する。
▽▼ 主要目次は下記よりご覧いただけます ▼▽
【本書「はじめに」より】
言うまでもなく、大学は世界の知が結集する場所であり、あらゆる世代の多様な人々が学び、羽ばたいていくための場所である。そのような大学を攻撃することは、ゆくゆくは人々の自由な思考を制限し、社会の活力を蝕むことにつながりかねない。にもかかわらず、多くのポピュリスト政治家たちが大学に標的を定めるのは、それが最も安手な票稼ぎの手段となるからである。言い換えれば、大学叩きを評価する人たちが一定数いることもまた、残念ながら事実として認めざるをえない。大学は権威の象徴であり、平等化に資するどころか特権者のための場所となり、社会の革新よりはむしろ「システム」を維持するための組織に堕している。巷を賑わすこのような大学批判の言説に耳を傾ける人々がいることを、大学人は直視しなければならない。
――(中略)――
民主主義と大学の危機は今も続いている。あるいはさらに悪化している。そうである以上、本書における議論もまた終わることはない。私たちは議論を続けなければならない。大学というものが何のためにあるのか、もう一度考えるためのきっかけとなれば、本書の編者として望外の喜びである。
【執筆者一覧】
宇野重規(東京大学社会科学研究所教授)
苅部 直(東京大学法学部教授)
加藤陽子(東京大学大学院人文社会系研究科教授)
小玉重夫(東京大学名誉教授/白梅学園大学学長)
川久保皆実(つくば市議会議員/弁護士)
【主要目次】
はじめに
1 民主主義と東京大学(宇野重規)
民主主義について議論しよう/今なぜ「民主主義と東京大学」なのか/東京大学における民主主義を問う
2 大正・昭和のデモクラシー――吉野作造と南原繁(苅部直)
日の丸と東大/南原繁の紀元節式典/大学とデモクラシー/吉野作造と南原繁/「国家に枢要なる」に代わるもの
3 歴史のなかの東大――南原繁の終戦工作から考える(加藤陽子)
はじめに/七博士の終戦工作/法学部の一員としての責務/終戦への説得の論理/ソフトピース派とハードピース派/天皇の言葉による民主主義は可能か/戦争を終結するための調査分析/詔書の言葉の構造/おわりに
4 戦後教育と東大――学生の政治的主体化をめぐる可能性と困難(小玉重夫)
学生運動と矢内原学生問題研究所/SPS(学生補導)の導入/東大闘争と西村秀夫/全共闘に接近する西村/政治的主体化をめぐる限界と可能性/教育の論理への幽閉/エージェンシーの条件としての課外活動/私たちの過去は、明日へつながる
5 新しい選挙スタイルで地方から政治を変える――東大卒業生の挑戦(川久保皆実)
子育て当事者としての問題意識から立候補へ/「3ない原則」で無理しない選挙運動を/選挙スタイルを変革する――「選挙チェンジチャレンジの会」/市民の声を聞き、政策を実現し、公開する/「天寵を負える子ら」として
6 民主主義を考える、民主主義を実践する――ディスカッション1 苅部直×小玉重夫×川久保皆実×宇野重規
「大学の自由と使命」/大学文化の変革へ/地域の当事者課題に向きあう/権威性を乗り越えていけるのか/東京大学の活動の受益者は誰か/東大生への期待/世界の民主主義と東京大学
7 「対話を生み出す場」としての東大――ディスカッション2 苅部直×加藤陽子×小玉重夫×川久保皆実×宇野重規
見えていたもの、聞こえていたものの間に/東京大学における南原繁という存在/戦争と東京大学、戦争と学問/学生や教員の変化、大学自治のこれから/東京大学の未来 -
保育者をめざす学生が、自らの体験の意味に向き合うレポート。そこには子どもの潜在的な想いや在り方もまた息づいている。「保育者養成大学に入学してくるかなり多くの学生は、保育者になりたいという明確な希望や憧れと、乳幼児期における保育の本質にかかわる豊かな感受性と実体験を備えている」(「はじめに」より)。著者らのユニークな教育実践から生まれたこの好著は、保育者をめざす人、保育者、そして保育へのエールである。
【主要目次】
はじめに―学生と共に探る保育の豊かさと奥深さ
Ⅰ総論―学生の豊かな潜在的能力の開花と個別的な体験の意義
第1章 保育者養成大学の学生の潜在的能力
第1節 保育者養成大学の学生の特質
第2節 レポートからみえてくる学生の潜在的能力の開花
第2章 発達という観点から豊かさという観点へ
第1節 一般的な発達観と保育者に求められる両義性
第2節 豊かさについて
第3章 顕在的な活動から潜在的な在り方へ
第1節 潜在的な子どもの想い
第2節 潜在的な在り方を捉える保育の奥深さ
第3節 個別の出来事の根底に控えている普遍性
Ⅱ各論―子ども理解の深化と保育における常識の問い直し
第4章 自我の確立と子どもの豊かな両義性
第1節 自我の確立以前の在り方としての融合的社会性
第2節 自我の確立期に特徴的な行為の両義性
第5章 見通しが開かれることによる豊かな世界
第1節 日常生活における見通しと遊びにおける見通し
第2節 見通しが開かれること
第3節 思いつくこと
第4節 見通しが開かれる経験の捉えがたさ
第6章 自我の確立以前の遊びの豊かさ
第1節 自我の確立以後の遊びの特質
第2節 現実の世界内での遊び
第3節 他者と共有されている状況のなかへと溶け合う遊び
第4節 お互いに対峙し合う遊び
第7章 なりきることによる高揚感
第1節 誰かになりきっている子どもの在り方
第2節 誰かになりきることによるうっとりとした感覚
第8章 片付けの奥深さ
第1節 園における安定感と片付け
第2節 遊びの世界から現実の世界への移行としての片付け
第3節 遊びの満足感と片付けとの関係
第4節 クラスや園の一員としての在り方
おわりに―個別の事例からみえてくる保育の普遍的な本質 -
高校生が変わると、地域が変わる
超少子高齢化の時代、高校はどんどん遠くなる。中間山村に位置するある高校の通学支援にe-bikeを導入する試みは、やがて生徒たち自らの地域交通安全活動や、地域づくりへの参画を促すことになっていった。「電動チャリ」が拓いた自らのまちへの視野、支えた学校、研究者たちのドキュメント。
【主要目次】
はじめに(北村友人)
本プロジェクトと豊中高校能勢分校の関わり(菅原 亮)
第1章 なぜ「電チャリ通」が必要だったか (北村友人)
中山間エリアの高校生たちにとっての通学課題/能勢分校における「電チャリ通」プロジェクトの立ち上げ/中山間エリアとしての能勢町
第2章 「電チャリ通」の実態と交通安全(岸上祐子)
地域魅力化クラブとe-bikeプロジェクト/事故が多い自転車運転の安全性を高めたい/ 自分事になる通学路の事情/地域に関わる人たちも視野に/プロジェクトに関わって
能勢分校生たちの声・1
1.導入前から導入直後/2.プロジェクトが動き出して/3.入学前に期待していたこと
第3章 「電チャリ」環境改善のための地域の大人たちとの協働(葉 健人)
扱う問題と一連のワークショップのねらい/交通インフラワークショップ(WS①②):チャリ通における道路利用環境の課題の発見と提案/地域協働ワークショップ(WS④⑤):高校生と地域の大人の協働による課題解決/まちづくりワークショップ(WS③⑥⑦):電チャリのまちづくりでの活用への展開/
能勢分校生たちの声・2
1.交通安全ワークショップに参加して/2.普段の学びとの違い
第4章 地域の課題、地域を変える(岸上祐子)
高校生からはたらきかける/地域と能勢分校/地域循環へ/若者の視点と愛着へ
第5章 生徒の電チャリ運転行動を変える(吉田長裕)
交通安全教育の現状/そもそも交通安全教育の目的は何なのか/プロジェクトの目的/採用した行動モデル/行動変容の検証方法/対象/行動モニタリング調査/行動モニタリング調査の結果/WS前後での運転技能の変化/WS前後での運転行動の変化/行動変容要因の分析/探究的学習効果の分析/おわりに
第6章 高校生との協創的教育による自己効力感と行動意欲(葉 健人)
はじめに/先行研究の整理と本研究の位置づけ/交通に関する協創的な教育の概要とその狙い/協創的な交通教育による意識変容/本章のおわりに
コメント・これからの交通社会のあり方を考える
「若者のポジティブ感情が導く持続可能な交通まちづくり」(土井健司)
「将来の子どもたちの幸せにつながるインフラとは」(馬奈木俊介)
第7章 高校生たちが主体的に参加する地域課題改善モデル(北村友人)
プロジェクトの活動とねらい/高校生による地域課題改善モデル
e-bikeプロジェクトがもたらした能勢の変化(上西将司)
おわりに 高校生が変わると地域が変わる(北村友人) -
ハーバード大学プロジェクト・ゼロ主任研究員が教える
「世界が変わる」ゆっくり見ることの知恵
タイパだ、コスパだ……なんと古臭いのだろう。ハーバード大学プロジェクト・ゼロ主任研究員の著者がゆっくり見ることの効用を様々な角度から論じ、少しの工夫で誰でもできる実践的な提案を行う。ゆっくり見れば世界が変わる、教育学研究最前線――スロー・ルッキングのすすめ。
Shari Tishman, Slow Looking: The Art and Practice of Learning Through Observation, Routledge, 2017の全訳。
【本書「第1章 はじめに――スローということ」より抜粋】
――スロー・ルッキングの定義は難しくありません。一見して目に映る以上のことを、時間をかけて丁寧に観察するということです。先のエピソードもその例ですが、教室で、美術館で、研究室で、インターネットで、裏庭で、近所を散歩しながらなど、人びとが世界を時間をかけてじっくりと観察するあらゆる場所で起こっています。/本書は、学びの方法としての「スロー・ルッキング」を探究するものです。――
【主要目次】
序文
第1章 はじめに:スローということ
第2章 見るための方策
第3章 スローの実践
第4章 見ることと記述すること
第5章 博物館で見る、確かめる
第6章 学校で見る
第7章 科学のなかの「見る」
第8章 スロー・ルッキングと複雑さ
第9章 おわりに:スローから考える
訳者解説(北垣憲仁・新藤浩伸) -
東大の授業に、アーティストがやってきた! 自分で何かを創作したい人のために、そんな人に向けて場をつくりたい人のために、ワークショップの具体的なプロセス、課題・作品例、受講生の声を、ライブ感たっぷりにまとめた一冊。
【本書「はじめに」より】 >全文はこちらから→ https://www.utp.or.jp/book/b10094541.html
この本は、読むことによってこの創作までのプロセスを追体験してもらえるように、実際に「何か作ってみたいな、チャレンジしてみようかな」と思っている初心者の受講者の立場に合わせて書かれています。
――(中略)――
同時に、先ほども述べたように授業やワークショップを提供する私たちの側の試行錯誤の記録でもあることから、学校・大学の教師やアーティストといったファシリテーションをする側の人にも、読んで参考になる内容がきっとあるかと思います。その場合であっても、演劇と音楽の両方に精通している人はおそらく少数でしょうから、まずはまっさらな状態で、つくる側として参加するつもりで読んでいただくのがいいかと思います。この本を手元に置いて、まずは体を動かしてみる・誰かと話してみる・耳を澄ませてみる・目を見開いてみる、といったところから始めてみましょう。
【主要目次】
はじめに(岡本佳子)
演劇編(西尾佳織)
1.授業の基本方針/2.インプットとアウトプットの回路をつくる––––「ももいろ」「養老孟司」「家父長制」を身体で表現する!?/3.見ることとつくること––––「何が見えた?」「どう見えた?」が表現の始まり/4.「作品」はどこにあるのか/5.対談記事をつくる––––他人の言葉をパッケ―ジする/6.作者になって答えよう&劇評を書こう––––鳥公園『緑子の部屋』/(コラム)「休み時間 カンノケント×西尾佳織『遠い親密』」/元受講生へのインタビュー1
音楽編(野口桃江)
1.音楽編の基本方針/2.〈私〉をとりまく外側の音、内側の音に耳をひらく/3.分析する––––身のまわりの音、楽器の音、あるいは聴くことそのものを/4.即興演奏に挑戦する/5.即興⇆記譜/6.音楽を言葉にする/7.共感覚・多感覚ワ―クショップの試み/(コラム)元受講生へのインタビュー2
補論 オンライン授業編(岡本佳子)
1.オンライン授業実施までの経緯/2.Zoomミーティングでのワークショップの準備と実施/3.オンライン授業ならではの苦労した話、楽しめた話/4.オンラインでの創作授業をふりかえって/(コラム)生きることと芸術/元受講生へのインタビュー3
創作編
1.創作プロセス/テーマを設定する(西尾)/チームビルディング、引き算のワーク、文脈のリサーチ(野口)/「発表会」の枠をつくる(岡本)/2.発表会を終えて/元受講生による座談会
ふりかえり編
1.「先生」になったいちアーティストの内面(西尾)/2.創作への還元、ミームの伝播(野口)/3.コーディネート・研究・教育の関わり方(岡本)
おわりに
付録(授業実施の記録) -
「創造的な学び」を目指し、協働を通して学ぶワークショップが随所で試みられ、「コモンズ」が設けられる学校も増えた。しかし、そもそも、何をすることなの? こんにちの学習理論への転換、そしてその「面白さ」の核を具体的なかたちで示した定評ある入門書に、その後の展開をしめす対談を収録して新装復刊する。
【主要目次】
序章 なぜ「未来の学び」なのか
学ぶって楽しい?苦しい?/頭がいいとは?/「鉄腕アトム」は作れるか/「未来の学び」を考えるためのキーワード、ほか
第1章 空間
学びの場とはこういうところですか?/公立はこだて未来大学での試み/建築家とのコラボレーション/グループ学習教室のデザインとその後、ほか
第2章 活動
学習とは先生の話を覚えることですか?/相互作用の変化のしかた/大学から秋葉原へ/ワークショップの結果/近代の教育を支えてきたもの、ほか
第3章 共同体
学習は一人でするものですか?/言語と歴史の共有/多様な参加の形態を保証する/境界実践と創発的学習、ほか
終章 学習環境をデザインしよう
なぜ「デザイン」なのか/誰が「デザイン」するのか/やりながら考える、振り返る、位置付ける、すべての人に開放されたデザイン、ほか
文献案内+その後の文献案内
初版あとがき
対談 新装版の刊行にあたって――「未来の学び」は駆動し続ける(美馬のゆり+山内祐平)
コラボを面白がる「マインドウェア」/建築と学びのパラダイム転換/コロナ禍とコミュニティビルディング/「まだ、ない」コミュニティをつくること/デザインという思想、ふたたび――「ツール」と「デザイナー」/コミュニティは「周縁」から変わってゆく/そもそもなぜ「ワークショップ」か「プロジェクト」か/対談のおわりに――これから一歩踏み出す先とは -
学校に行かないのは「問題」?
身体を壊しても部活動に打ち込むのは「美しい」?
教育現場や社会を取り巻く「皆勤」の空気と、
ワークライフバランスを教育相談の第一人者と考える。
学校に行かないことが不登校として「問題」だと言われるのはなぜか。身体を壊しても打ち込んだ部活動が「美しい」のはどうしてか。多年にわたり教育相談に従事してきた著者がみた日本社会、はなはだしくは過労死にもいたる「皆勤」の空気と、それに囲まれた現代学校の姿を浮き彫りにする。
【序章より】
日本社会ではコロナ禍前から「働き方改革」が叫ばれていました。しかし、過労死・過労自殺が喫緊の課題と認識されるようになってから約30年、遅々として進まないようにも見えてしまいます。日本社会の働き方、特に長時間労働を変えるのにどうしてこれほど時間がかかるのかという疑問と、コロナ禍を経験しても「休むこと」についての意識・行動が変わらないことが私の中で結びついていきました。わかりやすく言えば、学校教育に原因があるのではないかということです。本書は、日本社会の長時間労働と学校教育の「欠席」を結びつけて考えるようになった道筋を記すことになります。
【主要目次】
序章 「休むこと」についての意識は変わってきたのか?
第Ⅰ部 日本社会と「休むこと」
第1章 「休むこと」についての意識変化
1「休むこと」は悪いこと?/2「過労死」は日本特有?/3「働き方改革」が始まる/4有給休暇の取得義務/5勤務間インターバルの努力義務化/6男性の育児休暇取得
第2章 日本社会の働き方
1半ドン?/2「24時間戦えますか?」/3「過労死」への注目/4首相も「過労死」/5自殺の増加と「過労自殺」への注目/6労働時間の減少とサービス残業/7電通第二事件の衝撃
第3章 長時間労働と勤務間インターバル
1国家公務員の場合/2 二つの「2024年問題」
第4章 教員の場合
1一年以上の休職者と教員の自死/2教員の「働き方改革」/3長期の病気休職取得者と早期退職者/事例研究から浮かぶ実態
第Ⅱ部 スポーツ界と「休むこと」
第5章 高校野球と「休み」
1高校野球の「休養日」/2「球数制限」の導入/3佐々木朗希選手の決勝「登板回避」/4「投げすぎ」は体によくない
第6章 近年のスポーツ界等の動向
1大坂なおみ選手の記者会見拒否/2バイルス選手のオリンピック決勝棄権/3水泳萩野公介選手の休養/4バスケットボール馬瓜エブリン選手の休養/5サッカー界
第7章 高校野球の今後
1 2023年春の全国大会とWBC/2「休養日」導入まで/3「球数制限」?/4監督の「休み」?
第Ⅲ部 学校教育と「休むこと」
第8章 皆勤賞という存在
1皆勤賞の消滅/2「ワークライフバランス」
第9章 「出席停止」という規定
1「出席停止」と皆勤賞/2「出席停止」と「勤務間インターバル」「球数制限」との共通性/3文部科学省の長期欠席・不登校調査における混乱
第10章 入学試験における「欠席」
1大学入試の場合/2高校入試の場合/3その他の試験における欠席及び追試
第11章 学校の部活動におけるガイドライン
1ガイドラインによる活動制限/2部活動の「休み」?/3部活動の位置づけ/4二つの「がんばる」
第Ⅳ部 「休むこと」について考える
第12章 「欠席」からみた戦後学校教育
1「学校は行かなくてはならない」という通念/2「学校を休むことは悪いこと」
第13章 具合が悪くても休まない学校教育
1「長期欠席」から取り出された「不登校」/2「学校を休んではいけない」という呪縛/3毎日学校に行く児童生徒/4「不登校」のグレーゾーン
第14章 「長期欠席」に注目しなくなった学校教育
1不就学への無関心/2一年以上居所不明児童生徒の見落とし/3虐待及び非行事件を契機とした「長期欠席」調査/4日本社会における「不登校」という認識とバックラッシュ
第15章 「休むこと」についてのルールと無知学
1高校の「欠席」についてのルール/2働く人にとっての「休むこと」についてのルール/3無知学という視点
第16章 学校教育における「しつけ(躾)」
1学校教育の社会化機能/2発達課題としての勤勉性再考/3年休をどのように使っていますか?/4「休まない美学」と「休む美学」そして再び「皆勤賞」
終章 欠席と遅刻
コラム 病気休暇と休職制度/過労死・過労自殺の認定/教員不足/マラソン円谷選手の自死/長期欠席・不登校調査の変更/大学入学共通テストの追試/フランスはいかにして「バカンス大国」になったのか/ガイドラインが求める大会の見直し -
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