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『哲学、講談社、分冊版を除く(実用、新書)』の電子書籍一覧

1 ~60件目/全1110件

  • ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。

    1964年の創刊以来、半世紀以上愛され続ける講談社現代新書。2025年6月現在の講談社現代新書シリーズ目録が電子化!
  • ◆◇自由に生きるって、こういうことなんだぜ!◇◆

    儒教の権威が失墜し、政治社会が揺れ動くアナーキーな魏晋時代、自由闊達な思想が炸裂した!
    詩を詠み、議論を戦わせ、楽器をかき鳴らし、そして心ゆくまで痛飲し、葛藤を抱えながら己の思想を貫こうとした彼ら。
    権力に睨まれ刑死した者あり、敢えて世俗にまみれた者あり、いずれも激烈に生きたその群像を、シャープな筆致で簡明に描ききる!

    中国史、中国思想に興味のあるものならば、「竹林の七賢」と彼らがおこなった「清談」というものについて、強い印象がのこっているだろう。
    しかしながら、彼らがどのような背景をもつ思想家で、どのような知的交流をしたのか、具体的なことを知っているだろうか?
    政治・社会が流動し価値観が変わりゆく時代にあって、それぞれの切実さをもって己の思想を生きた彼らは、いずれも「世俗を離れた、純粋な知的探求者」という一面的な見方ではとうてい捉えきれない思想家たちであった―
    彼らの人間くさい生き様と、為した仕事のエッセンスを知る、とてもコンパクトで、楽しい一冊。

    【本書「はしがき」より】
    七人の人物が「竹林の七賢」という一つのグループにまとめられはしたものの、そのなかにはさまざまのタイプの人間が含まれていて実に個性豊かである。それだけではなく、一人の人間についても、その性向と行動とが一見すると矛盾するかのように思われる場合すらないではない。その点においてもまた、儒教が唯一絶対の価値の源泉であった漢代とは異なって、価値が多様化した魏晋の時代の一つの指標をみとめることができるのだが、「竹林の七賢」の面々は、ある場合には文学作品や哲学論文によって、ある場合にはそのライフ・スタイルによって、それぞれに強烈でしたたかな自己主張を行なったのである。

    *本書の原本は、1996年に『風呂で読む 竹林の七賢』として世界思想社より刊行されました。
  • 鋭い人間洞察が時を超えて突き刺さる、不滅の君主論!

    人間は利のために動く。君臣の間に愛はない。
    徹底した現実主義的人間観に基づく実践的君主論にして、春秋戦国の乱世下に法家が磨き上げた統治思想の極致。
    「矛盾」「守株」など秀逸な譬えを交える軽妙さ、
    理想的統治を語る峻厳さ、
    儒家への鋭い批判、
    そして不合理な現実政治への悲憤―
    抑揚に富んだ語り口を生き生きと伝える碩学の名訳で、全文を読む。


    【本書「解説」より】
    人間性一般についての洞察の鋭さ、権力の場における人間関係の分析の綿密さ、独裁国家という枠内でではあるが、君主の心術探究の深刻さ、という点ではいずれも韓非のほうがマキャベリより一段と精彩があり、ルネサンス期のマキャベリと比べても、不思議に古くないのである。韓非の眼がその時の瑣々たる政治現象をつきぬけて、人間の本質に迫っている故であろう。


    【本書の内容】
    [第一巻] 初見秦/存韓/難言/愛臣/主道
    [第二巻] 有度/二柄/揚権/八姦
    [第三巻] 十過
    [第四巻] 孤憤/説難/和氏/姦劫弑臣
    [第五巻] 亡徴/三守/備内/南面/飾邪
    [第六巻] 解老
    [第七巻] 喩老/説林上
    [第八巻] 説林下/観行/安危/守道/用人/功名/大体
    [第九巻] 内儲説上七術
    [第十巻] 内儲説下六微
    [第十一巻] 外儲説左上
    [第十二巻] 外儲説左下
    [第十三巻] 外儲説右上
    [第十四巻] 外儲説右下
    [第十五巻] 難一/難二
    [第十六巻] 難三/難四
    [第十七巻] 難勢/問弁/問田/定法/説疑/詭使
    [第十八巻] 六反/八説/八経
    [第十九巻] 五蠹/顕学
    [第二十巻] 忠孝/人主/飭令/心度/制分
    解説・年表・地図

    *本書は1969年に筑摩選書として、1996年にちくま学芸文庫より刊行された『韓非子』(上下巻)を原本とするものです。
  • ※ この商品には出版社独自のフォントが実装されています。より良い読書体験を得るためには、iOS・Android端末での閲読を推奨します。それ以外の環境では、独自フォントでの正しい表示を保証できません(通常フォントでの閲覧には問題ありません)。

    ペシミズムとは「生きる知恵」である
    「ペシミストたちの王」シオラン。この陰鬱な思想家の思索と執筆は、つねに厭世的なことがらに捧げられてきた。怠惰、死、自殺、憎悪、衰弱、病気、人生のむなしさ、生まれてきたことの苦悩……。ことほどさように、シオランは「暗い」。しかし、あるいはだからこそ、彼の清々しいほどに暗い言葉の数々は、生まれ生きることに苦しみを抱く私たちが人生を楽にし、生き延びるために役に立つ。本書は、気鋭のシオラン研究者が、彼の言葉と時に批判的に伴走しながらその思想をひもといた、待望のモノグラフである。いまこそ読まれるべき、魅惑的な思想家のすべて。
  • 本書は、ジャーナリストとしてのカール・マルクス(1818-83年)が執筆した代表作、待望の新訳です。書名にあるルイ・ボナパルト(1808-73年)は、よく知られているとおり、ナポレオン1世の甥にあたります。1836年に武装蜂起を起こしたものの失敗して国外追放処分を受けたルイは、4年後にもクーデタを試みて失敗、終身禁固の刑を宣告されました。6年後の1846年に脱獄してイギリスに亡命しましたが、そこに勃発したのがヨーロッパ全土を巻き込む1848年の革命でした。
    急遽フランスに帰国したルイは、同年9月には憲法制定議会の議員に選出され、貧困層のあいだに根強く残るナポレオン崇拝を利用して、12月には大統領選挙で勝利します。そうして、3年後の1851年12月2日にはクーデタを起こし、反対派の議員を逮捕して議会を解散、国民投票で圧倒的な支持を得ると、ついに翌1852年12月には皇帝に即位し、ナポレオン3世(在位1852-70年)として第二帝政を開始することになるのです。
    本書は、この過程をジャーナリストとしてつぶさに見ていたマルクスが、1848年の革命から1851年のクーデタに至る歴史を追いながら、何が起きたのか、なぜナポレオンは次々にみずからの野望を実現することができたのかを分析したもので、ルイが皇帝になった1852年に雑誌で発表されました。ここに見られるのは、巧みに民意を利用して選挙に大勝し、政治と憲法をほしいままにしていくプロセスにほかなりません。同じ光景は、それから150年以上を経た今日、さまざまな国で再現されているものだと言えるでしょう。
    ――こうした背景を踏まえつつ、数多くの巧みな翻訳を送り出してきた訳者が「慣れない畑」にもかかわらず育て上げた豊かな果実が、この新しい翻訳です。底本は、1869年にハンブルクで単行本として出版された改訂第2版を用いました。
    本書の日本語訳としては岩波文庫(1954年)と平凡社ライブラリー(2008年)のものが広く親しまれてきましたが、第2版の翻訳である前者はいかんせん古いと言わざるをえず、後者は新しいものの第1版の翻訳で、必ずしも一般的とは言えません。そのような状況が長らく続いてきた中、練達の訳者による第2版の新訳、たくさんの人たちのニーズに応える、まさに待望の1冊になることでしょう。

    [本書の内容]
    政治党派一覧
    関連年表

    はじめに
    ルイ・ボナパルトのブリュメール18日

    訳者あとがき
  • わずかな領地も持たず、生涯のほとんどを無位無官で流浪した一介の匹夫・孔子。みじめな人生を送った男の妄執が、復讐の宗教を生んだ。時に体制擁護のイデオロギーとして利用され、時に革命思想として弾圧されながら、その底に流れるルサンチマンの精神は2500年にわたって払拭されることはなかった。今、関心を集める「儒教」とは? 特異な宗教の正体を暴き、「聖人君子の道徳」という従来のイメージを覆す、新視角の儒教論。
  • シリーズ3冊
    2,2552,750(税込)
    著:
    ダンテ アリギエリ
    訳・解説:
    原基晶
    レーベル: 講談社学術文庫
    出版社: 講談社

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    『神曲』には、訳の古さ、原典の曖昧さ、訳語選択の問題など、それぞれに難点がある。しかし本訳は評価の高いペトロツキ版(1968年刊)を訳出の軸として、原典に忠実でありながら、平明な訳文を実現。訳注は、当該の見開き内に収め、読み易く編集。訳注、各歌解説には、世界的ダンテ学者として名高い故ジョルジョ・パドアンに師事した訳者が、『神曲』研究の最先端の成果を盛り込んだ。ダンテ『神曲』の訳本の決定版です。(講談社学術文庫)
  • シリーズ2冊
    8691,045(税込)
    著:
    東浩紀
    レーベル: 講談社現代新書
    出版社: 講談社

    注目の批評家による画期的論考!! 物語からデータベースへ。オタクたちの消費行動の変化が社会に与える大きな影響とは? 気鋭の批評家が鋭く論じる画期的な現代日本文化論!
  • 2,200(税込)
    2026/7/22 (水) 配信予定
    著:
    永井玲衣
    写真:
    八木咲
    レーベル: ――
    出版社: 講談社

    せんそう、あなたはなんですか?

    この社会を生きるひとびとの多くが「戦争を知らない」世代になった今、
    わたしたちは、どうやって/どのように「せんそう」を知り、語るのか――。

    哲学者・永井玲衣と写真家・八木咲が立ち上げた「せんそうってプロジェクト」。
    二人が見て・きいた「せんそう」の声を、記憶をあなたに手渡す、「せんそう」を語る言葉と出会い、探すドキュメンタリー。


    世界中で戦争が起こっているのに、わたしたちは「せんそう」をあまりに知らない。
    でもわたしたちは、本当は「せんそう」を知っている。
    「せんそう」を経験している。「せんそう」を生きている。
  • 1,210(税込)
    2026/7/22 (水) 配信予定
    著:
    工藤顕太
    レーベル: 講談社現代新書
    出版社: 講談社

    あなたが「本当に望んでいるもの」は何か?

    心の底にはあなたも知らない”謎”がある!
    内省ではたどり着けない、深い自己理解へーー。

    フロイト、クライン、ラカン、河合隼雄……
    欲望と自己をめぐる壮大な「知の冒険」を、気鋭の哲学者が一望する!


    「仕事仲間でも恋人でも友人でも、自分が選んできたはずのものが、自分に幸福を約束してくれるわけではない。それどころか、自分が大切にしてきたその相手こそが、自分を悩ませたり苦しめたりしていることさえある。ちょっとしたタイミングでその事実を突きつけられたとき、私たちは欲望をめぐる問いの前に立っている――。

    「自分が本当に望んでいるものは何か?」

    本書を貫いているのも、まさにこの問いである。(中略)私たちの「自己」がどのように成り立っているのか、そしてその「自己」がどんなふうに作動するのか、それを深く掘り下げて考えることが、本書に与えられたミッションだ」(「はじめに」より)


    【本書の構成】

    はじめに――心はいかにして発明されたか
    第一章 催眠からの目覚め シャルコーからフロイトへ
    第二章 エディプスコンプクレクスとその裏面 父殺しと母殺し
    第三章 暗黒大陸の探索 女性分析家の登場
    第四章 精神分析家の無意識とその機能 ビオンとウィニコット
    第五章 ブダペストからパリへ ラカンの「フロイトへの回帰」
    第六章 日本におけるユング受容の一段面 河合隼雄と村上春樹
    おわりに
    読書案内
  • 兵士はなぜ、敵に突撃していくのか――。
    46歳・哲学教師の身で自ら従軍し、戦争を成り立たせる人間の心理とメカニズム――侮辱を旨とする軍隊および英雄讃美の銃後においても駆動する「操兵術」――の機微を戦場から明らかにしつつ、それを拒絶する方途を提言。『幸福論』の著者による渾身の反戦論!
    フランス文学の権威による名訳の誉れ高い一冊が待望の文庫化。
    (解説:田中祐理子)

    [目次]
    愛国心/美/鍛冶場/義務
    優柔不断/組織/ゲームのルール/メカニズム
    人身御供/メドゥーサの顔/人間の尊厳/プラトン
    名誉/決闘/普遍的なエゴイズム/利害
    猛々しい精神/情/曖昧な情念/反抗
    感嘆/自己欺瞞/お偉方/権力
    野心/情念を静めるには/決定論/狂信
    悲劇/人間嫌い/憎悪/中庸
    教養/ノイローゼ/安全/ペシミズム
    リヴァイアサン/屍/主権者/判断
    ヘラクレス/剣闘/ドグマ/法と力
    条約/魂の偉大さ/国/否と言うこと
    原因から/意志すること/人類(ユマニテ)
    訳者あとがき
    解説 「戦争に養分を与えない」ために 田中祐理子

    [*本書の原本は1986年に小沢書店より刊行されました。再刊にあたり、訳者の遺した赤字をもとに、訳文を改めたところがあります。]
  • 「あなたは、論語ときいただけで、とてもちかよりにくい、むずかしい本だというふうに、頭からきめていはしませんか――」。中国史学の碩学が人生の指針となる名句を厳選。孔子や弟子の姿を活写し、珠玉の教えをやわらかく軽やかに読者に語る、論語入門の古典的名著。
    論語は、孔子の一生の経験が結晶したような本だと本書の著者、貝塚茂樹は語る。中国史学を専門とする著者ならではの、当時の社会や時代背景を踏まえた解釈によって、幾多の苦難を味わってきた人間孔子の姿が、また一本気な愛すべき子路や自信家で秀才の子貢、夭折した顔回など弟子たちの姿が、そして彼らが交わした言葉が活き活きと血の通ったものとしてよみがえる。その言葉の数々は、二千五百年の時を超えて今なお私たちに生きていくうえで必要な知恵を授けてくれる。
    論語から著者が受けた感動をそのまま伝えようと試みた、親しみやすくも偉大な入門書。(原本:講談社現代新書、1964年)

     【本書の内容】
    はじめに――『論語』の読み方
    1 学而編――学問の勧め
    2 為政編――理想の政治
    3 八イツ編――伝統の擁護
    4 里仁編――徳について
    5 公冶長編――聖賢の言行
    6 雍也編――幸福について
    7 述而編――教育について
    8 孔子の追憶
    9 孔子の政策論
    解 説(加地伸行)
  • 「クソジジイ」はホメ言葉?
    自分勝手すぎる自己愛の怪物、性格が最低最悪の哲学者だったクソジジイ、
    ショーペンハウエルの生き方こそ、絶望の現代にふさわしい最強最高の生き方だった.。

    最低のジジイだからこそ、最高の哲学が生まれた。
    希望も解決策もない、ロクでもない現代――
    性格が“最悪”の哲学者に学ぶ人生のヒント

    さあ、アナタも自分勝手に生きよう!!

    ●自己愛の怪物
    ●言行不一致の達人
    ●母親の葬式は全力で無視
    ●バカの見本市としてのヨーロッパ
    ●人間は犬以下である
    ●山梨県のショーペンハウエル
    ●世界は巨大な小学校である
    ●ペテン師ヘーゲル
    ●哲学という名の売春
    ●安全圏からの死体蹴り
    ●高邁な魂は不労所得に宿る
    ●若さは錯乱である
    ●孤独は天才の特権である
    ●人類に知性を期待するな
    ●騒音は「思考の殺人」
    ●天才という名の不治の病
    ●役に立つことのくだらなさ
    ●引きこもりになろう
    ●虚栄心という病
    ●ネガティブ・シンキングのすすめ
    ●世界とは脳内現象
    ●自殺者は生を愛しすぎている
    ●本当の自分など存在しない
    ●意志の核心はセックス
    ●恋の正体は種の保存
    ●クソジジイの幸福 ほか

    【主な内容】
    はじめに 今、なぜクソジジイなのか?
    第一章  クソジジイ列伝
    第二章  なぜ新しいものはゴミなのか?
    第三章  世界を遮断する技術
    第四章  意志と表象としてのクソジジイ
    第五章  人生は地獄である、あきらめよ!
    第六章  なぜギリシャとインドなのか?
    第七章  自分を棚にあげる哲学
    おわりに 世界はクソである
  • ハイデガーの実存の「開け」の概念とロック。「新たな霊性を啓くメディア」としてのロック。テクノロジーとロックの関係、新たな芸術ジャンルとしてのロックなど、思想の側からロックという「現象」を深く読み解く未曾有の論考。

    【目次】
    第一章 ロックの歴史
    1 はじめに ロックとはなにか
    2 ロックの誕生 ロックンロールに始まる
    【略】
    8 ピンク・フロイドとイエス
    9 EL&Pとジェネシス
    10 カンタベリー・ロックとその系譜
    11 パンク・ロックの勃興
    12 ヘヴィ・メタル・ロックの逆襲とパラノイア的心性の問題
    13 ロックの巨大産業化とサブジャンルの複雑化
    14 ロック・ジャンルのトライブ化
    第二章 ロックという哲学思想
    1 ニーチェ的経験からはじまる
    2 〈悲劇〉としてのロック
    3 ロックは「意志」の産物である
    4 ロックを歌う「声のきめ」
    5 「声」と「気分」の密接な関わり
    6 自己開示を導くものとしてのロック
    7 ロックを語ることの「自己表出」性
    第三章 ロック・霊性を啓くもの
    1 神秘主義思想とロック・ミュージシャン
    2 アレイスター・クロウリーとジミー・ペイジ
    【略】
    6 シュタイナーの「音階体験」理論とロック・コード・スケール
    7 ロックとオレクシス(絶対を希求する欲望)との結びつき
    第四章 現代アートのなかのロック
    1 ロック的な美意識の誕生
    2 レコード・ジャケットのアート感覚 ヒプノシスの世界
    3 ロジャー・ディーンとマーカス・キーフの仕事
    4 アートスクール出身のロック・ミュージシャンたち
    【略】
    8 ブライアン・イーノとヴィデオアート
    第五章 ロックの歌詞の世界
    1 歌詞を通してロックを探る
    2 ラブソング
    【略】
    6 内省的なメッセージを持つ歌詞 「エピタフ」
    7 「スターレス」をめぐって
    8 「天国への階段」のメッセージ
    9 歌詞の文学性
    第六章 ライフスタイルとしてのロック
    1 ヒッピー・カルチャーとロングヘア
    【略】
    6 ドラッグ・カルチャーとロック
    第七章 ロックは滅んだか
    1 ロックは音楽ではない?
    2 アンチ・ミュージシャンとしてのブライアン・イーノ
    【略】
    5 デジタル・テクノロジーがロックに引導を渡したか
    第八章 ロックの未来形
    1 ロック・スピリットの帰趨するところ
    2 音楽シーンの衰退?
    3 ロックの未来形?
    あとがき
    索引
  • なぜ、新自由主義経済ではダメなのか? 自由放任の経済は、人びとの絆と信頼を破壊し社会基盤を掘り崩す。新自由主義経済の欺瞞と論理矛盾を暴き、あるべき経済の在り方を社会との関係に注目して論じる。

    【目次】
    はじめに
    第一章 新自由主義が日本を劣化させた
    第二章 新古典派経済学パラダイムの構造と主張
    第三章 個人の独立性という虚構
    第四章 法化社会で自己利益を追求する個人という虚構
    第五章 高能力を持つ合理的な個人という虚構
    第六章 情報の非対称性
    第七章 取引費用と契約の不完備性
    第八章 業績は評価できるのか
    第九章 ネットワークと社会関係資本
    第一〇章 社会関係資本と人間の行動
    第一一章 良質な文化をいかにして形成するか
    第一二章 日本社会をいかに立て直すか
    おわりに
    参考文献
    索引
  • 「道」とはなにか。高度な哲学的思弁と卑俗な民俗信仰の入り交じる、混沌と矛盾に充ち満ちた不可思議な思想。教団・経典の解説から「気」の思想、妖怪怪異の世界にいたるまで、複雑怪奇な道教の世界の神髄を縦横無尽に解き明かす。

    【目次】
    はじめに
    第一章 しいたげられた心の救い
    老子/宗教/自然観
    第二章 転変する世界の肯定
    教団/経典/神統譜
    第三章 その喧騒のただなかで
    山岳信仰/仙人/女神
    第四章 陰気が陽気を犯すとき
    文学/怪異/年中行事
    第五章 体のなかは虫だらけ
    民俗/医療/日本文化
    第六章 十中八九でたらめでも
    学術史/学者/現在
    あとがき
    参考文献
    索引
  • <小泉>圧勝の謎!歴代首相の政治術、「言葉」から完全査定!

    利益分配が不可能な現代、民主主義を動かす要因は「議員の数」から「国民の支持率」へ劇的に変わった。その変化を前に、首相たちはいかにして「言葉」で国民の意識を変え、支持を動員してきたのか。言葉によって新たな政治的現実を創出し、不人気政策にすら国民的支持を動員する新・政治モデル〈小泉型政治手法〉。戦後歴代首相の「言葉の力」との比較から、この新しい政治手法の可能性と限界をダイナミックに考察する。

    【目次】
    序 〈言葉政治〉とは何か
    第一部 〈言葉政治〉能力から見た歴代首相の評価
    第一章 〈言葉政治〉の諸類型
    1 言葉とはどういう武器なのか
    2 政治を振りまわす言葉
    第二章 〈言葉政治〉の時代区分
    1 民主主義のレトリックの時代
    2 国家建設のレトリックの時代
    3 課題解決のレトリックの時代
    第三章 稚拙・未熟な〈言葉政治〉
    1 〈言葉政治〉から見た首相のタイプ
    2 稚拙な〈言葉政治〉 竹下登、森喜朗、村山富市
    3 理屈者の〈言葉政治〉 橋本龍太郎、宮澤喜一
    4 未熟な〈言葉政治〉 細川護熙、海部俊樹、小渕恵三
    第四章 〈言葉政治〉の衝撃
    1 〈言葉政治〉の本格化 中曽根康弘
    2 〈言葉政治〉の真骨頂 小泉純一郎
    第二部 不利益分配時代を動かす〈小泉型政治手法〉
    第五章 〈小泉型政治手法〉の有効性
    1 議会の支持より国民の支持
    2 利益分配政治から不利益分配政治へ
    3 首相使い捨てvs. プチカリスマ
    4 シニカルなニュースショーへの対応
    第六章 〈小泉型政治手法〉の陥穽
    1 ポピュリズム批判の是非
    2 政治のパーソナル化の過剰
    3 期待はずれの恐怖
    あとがき 還暦を迎えた戦後政治
    参考文献
    索引
  • 『ヴェニスの商人』の人肉裁判、なぜ「血を流してはダメ」と気付いたの? ――名作にまつわる「こわい」問題群に挑む!

    アントニーはクレオパトラの何がそんなに良かったの?キャリバンとプロスペロー、関係のホントのところは?美少女も金貸しも奴隷も妖精も、みーんな性的で病的?
    本当は<性>と<植民地>、そして<他者>をめぐる挑発が満載されたシェイクスピア名作群のスリリングな読み。

    シェイクスピアは恐い。なぜならその演劇は私たち自身のなかに巣くう性差別主義を暴くからだ。シェイクスピアは怖い。なぜならその演劇は私たち自身が安住する植民地主義を撃つからだ。シェイクスピアは強い。なぜならその演劇は私たち自身の解放の可能性を指し示すからだ。だからシェイクスピアは面白い。でも、この本に書かれたシェイクスピアのほうが演劇そのものより面白い。

    【目次】
    プレリュード(前奏曲) 恋愛から植民地へ
    第一楽章 キャリバンは怪物か? 『テンペスト』の魔術と呪術
    間奏曲1 一四九二年に何が起こったか?
    第二楽章 シャイロックの財産はどこへ? 『ヴェニスの商人』と放浪する資本
    間奏曲2 イギリス人が見た〈他者〉とは?
    第三楽章 デズデモーナに子どもができたら? 『オセロ』と逸脱する性
    間奏曲3 シェイクスピアに現代の文化批評理論を適用する?
    第四楽章 クレオパトラの鼻の高さは? 『アントニーとクレオパトラ』と魔女の血筋
    ポストリュード(後奏曲) シェイクスピアとポストコロニアル批評のために
    ブックガイド・ヴィデオガイド
    あとがき
    索引
  • 化石からヒロシマまで……現代を問い直す思考。カントによって確立された「崇高」という概念が、ヒロシマの惨劇を生んだ現代を考え直す思考として生まれ変わる! 化石への凝視からはじまる美学の新たな可能性。

    【目次】
    はじめに
    序論 石ころへのオマージュ
    第一章 「崇高」とは何か
    1 「崇高」という語の起源から
    2 バークまでの崇高美学の歴史 修辞学から新しい大地の美学へ
    第二章 崇高美学の体系化 バークからカント、そして現代へ
    1 バークの「崇高」概念
    2 バークからカントへ 『判断力批判』の意義とその限界
    3 カントからふたたびバークへ 現代崇高論との交叉点
    第三章 山と大地の「崇高」 カントの人倫的崇高を迂回する道
    1 ジンメルによる山岳美学と崇高 造形芸術および廃墟との比較
    2 ラスキン『近代画家論』にみる地質学的美学
    3 「地」を愉しむ「渓歩き」へ
    第四章 アメリカ的崇高と原爆のヒロシマ 自然 vs.技術
    1 「アメリカ的崇高」と現代テクノロジー社会の帰趨
    2 アメリカン・テクノロジーの帰結、あるいはヒロシマの出来

    あとがき
  • 中世神学からフロイトへ意識と無意識の役回りが逆転!
    「心」を「個人の内面」と同一とする発想が生まれた近代。意識の重視、言葉と意識の結びつきへの信頼を軸とする理論は、歴史の中で初めて生まれた心の捉え方であった。西洋近代文明の申し子・臨床心理学の「意識」観が、中世の「認識」観に較べていかに際立つかを検証する。

    【目次】
    プロローグ 臨床心理学の実像を求めて
    第一章 「意識の学」としての精神分析
    1 意識すれば治る!は本当か
    2 革命思想から産まれた心理療法
    3 臨床心理学の「体ハラスメント」
    第二章 意識はどう扱われてきたか
    1 意識は信用がなかった
    2 神学と錬金術と心理学
    3 古い無意識は近代まで生きのびた
    第三章 「意識の国」の臨床心理学
    1 派閥が「専門」になる時代
    2 実証主義と「人間教」の関係
    3 無意識の「発明」と意識のアンビヴァレンツ
    第四章 無意識の宗教としての臨床心理学
    1 臨床心理学誕生の舞台
    2 新しい二元論は「心の囲い込み」
    3 個人心理という神話とその限界

    参考文献
  • わたしは世界の中心ではない。わたしはあなたから語りかけられるときに新しく生まれる存在だ。近代ドイツのユダヤ哲学を基に、自己中心主義からの真の脱却をめざす。西洋哲学2500年の誤謬を覆す新たな哲学 !

    【目次】
    序章 現代の思想状況と二〇世紀転換期のドイツ・ユダヤ人
    第一章 ドイツ・ユダヤ人と啓蒙主義
    1 ユダヤ人の歴史
    2 ヨーロッパ的〈教養〉の理想とユダヤ人
    3 啓蒙主義とモノローグの思考
    第二章 関係は関係なきもののあいだになりたつ ヘルマン・コーヘン
    1 あるユダヤ人のカント主義
    2 『ユダヤ教の源泉からの理性の宗教』
    3 カッシーラーとローゼンツヴァイク
    第三章 西洋哲学はモノローグの思考である フランツ・ローゼンツヴァイク
    1 ローゼンツヴァイクの西洋哲学批判
    2 新しい思考とメタ倫理的人間
    第四章 モノローグの言語から対話の言語へ プラトン、オースティン、フンボルト
    1 伝統的な言語理解 プラトンの言語論
    2 オースティンの言語行為論
    3 フンボルトの対話的言語論
    4 二〇世紀におけるフンボルト・ルネサンス
    第五章 対話の一般的構造
    1 呼びかけと応答の文法
    2 対話者という〈他者〉
    3 対話の時間的構造
    4 現代における「対話の哲学」
    あとがき
    引用文献
    索引
  • 論理と倫理が1つになる場所へ!
    イラク戦争がなぜダメか、ブッダの答えは? ブッダはほんとうに「一切を知る者」なのか? 仏教経典に完全保存された「論理学」はそれをあざやかに証明する。合理的であることは真理であること。存在論からイラク戦争まで、現代論理学が沈黙する「難問」に、ブッダが残した明快な「答え」。論理と倫理が1つになる場所へ!

    【著者からのコメント】
    インドの文献は、けっして読者に媚びることはない。だから、やさしくもないしわかりやすくもない。でも、本当のことを知りたいと思う人には、求めるものが自然に心に入ってくるように、そんな風に書かれている。
    わたしもそんな本を書いてみたいと思って、力いっぱいやってみましたが…うまくいったでしょうか。

    【目次】
    まえがき
    序論 論理の語り方
    第一章 現代論理学は一切を語れるわけではない……一切を知る者であるとブッダが言ったこと
    第二章 ブッダ難問に答える
    【難問1】なぜ西洋論理学では因果を語ることができないか……生ずる性質のものは滅する性質のものである
    【難問2】ブッダはどのようにして一切を語るのか……討論を通じてともに語るにふさわしい人は
    【難問3】語りえぬものには沈黙せねばならないか……ただ感受されたもの、渇愛にいたるもの、悩みもだえるだけのものである
    【難問4】因果の道を行くものはなぜ愚か者であってはならないのか……自己を愛しく求めるものは他を害してはならない
    【難問5】因果の理法によって生きる者には自己は語りえないか……「尊師よ、誰が識別作用という食べ物を食べるのですか」「正しい問いではない」と尊師は言った
    インド哲学・仏教の一般書ならびに現代論理学関係書のご紹介
    練習問題の解答
    あとがき

    索引
  • ここに現代思想のカギがある!

    何ものかわからないものの訪れを無条件に受け入れて喜ぶ。この「歓待」の精神は、一方では、現代思想の重要なキーワードとして、ますます注目をあびている。フーコーやレヴィナスやデリダの思考は、どのような射程をもつのか。北欧神話に「歓待」の根源的なかたちを見出し、現代思想に架橋することで、新たな倫理を構想する、清新な論考。

    【目次】
    はじめに
    第一章 北欧神話の基本構造
    一 共同体としての存在
    二 「内」と「外」を区切るもの 境界としての存在
    三 北欧神話の基本構造
    四 境界
    第二章 「歓待」の萌芽 北欧神話が語り継いだもの
    一 「時間」
    二 世界および人間の創造 存在者の不安
    三 「歓待」
    四 北欧神話に見る「歓待」の萌芽から、現代へ
    第三章 神話から現代倫理へ フーコーとレヴィナスを架橋として
    一 フーコー
    二 レヴィナス
    第四章 「歓待」の倫理
    一 「歓待」の非共同体性
    二 「歓待」のパラドクス
    三 シャーマニズム
    四 パレルゴンロジック
    第五章 「歓待」が生みだすもの 「共ー同体」へ
    一 ローカルな共同体
    二 「法」から「歓待」へ
    三 「共ー同体」へ
    終章 環境思想としての「歓待」の倫理
    一 ディープ・エコロジー
    二 今日の自然観
    三 聴覚的自然観

    あとがき
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    「説明がとてもわかりやすく、例題があるのもありがたかった」
    「文系でも大丈夫です」
    などなど……

    【主な内容】
    1 データの集計と表現方法
    2 データの分布
    3 さまざまな代表値
    4 箱ひげ図
    5 分散と標準偏差
    6 場合の数
    7 さまざまな事象
    8 確率と期待値
    9 条件付き確率とベイズの定理
    10 確率分布
    11 累積分布関数と確率変数の期待値・分散
    12 離散型確率分布
    13 連続型確率分布
    14 一様分布と2変数の確率分布
    15 標本と抽出
    16 大数の法則と中心極限定理
    17 点推定
    18 母平均の区間推定(母分散既知の場合)
    19 母平均の区間推定(母分散未知の場合)
    20 母比率の区間推定
    21 母分散の区間推定
    22 仮説検定の準備
    23 平均の検定
    24 さまざまな検定
    25 相関分析
    26 回帰分析
    27 等分散性の検定とウェルチの検定
    28 一元配置分散分析
    29 二元配置分散分析
    30 実験計画
    31 その他
  • 990(税込)
    著:
    溝口雄三
    レーベル: 講談社学術文庫
    出版社: 講談社

    中国思想史の第一人者が描く「公私」に潜む数奇なドラマ!

    中国における「公」と「私」は、日本語における「オホヤケ」と「ワタクシ」と同じものを指すのか――。
    社会における基本的な二つの位相や領域、政治的な場面における基本的な二つの態度は、中国と日本でいかに異なっているのかを、古代中国から近代にいたる、言葉の歴史を辿ることで、「公共性」をめぐる議論に一石を投じる。

    本書の原本は、1996年に三省堂「一語の辞典」シリーズより刊行されました。

    目次

    はじめに 

    オオヤケの語源 
    訓読と音読    
    オホヤケの原義  
    「ヤケ」の意味 
    国語辞典での定義                      

    公の語源                          
    中国語の公                        
    甲骨・金文の世界での公   
    「私」のない世界  
    公の概念について 

    おおやけ・わたくし概念の特徴                
    一人称としての「私」   
    公のなかの「私」 
    おおやけ領域とわたくし領域  

    公私概念の特徴
    平分と姦邪(ルビ:かんじゃ)                 
    中国の公と日本のおおやけ                  
    公私と倫理                  

    近代の公 日本と中国
    近代日本の公                   
    公平の原理                      
    天下の公理                      
    中国の「理」 

    公における日・中の共同性 領域の共同とつながりの共同
    公と共同性      
    領域の公      
    つながりの公    
    公私のけじめ 
    中国人の公私観念

    日本の私的所有と中国の共有制
    日本人の私有意識 
    中国の宗族制

    個と共同
    公と公界(ルビ:くがい)
    「領域の公」と公平
    日常的な「私」と社会的な「私」
    政治的わたくしと「おおやけ事」 
    解説(伊東貴之)
    索引
  • 1,430(税込)
    著:
    平川彰
    レーベル: 講談社学術文庫
    出版社: 講談社

    およそ2500年前にインドで生まれ、アジア各地に伝播してさまざまな発展を遂げた世界宗教、仏教。インドで誕生した仏教が、中国を経て日本に伝わり近代に至るその軌跡を、仏教学の泰斗がコンパクトに通観する。
    原始仏教の誕生から、仏滅後に部派仏教に分かれ、そこから大乗仏教、さらに密教が出現するインド仏教史。
    ときに大規模な迫害にあいつつも、鳩摩羅什、さらには玄奘らの尽力による経典の翻訳を重ねながら、浄土教や禅宗など独自の哲学的な思想が花開いた中国の仏教史。
    そして、朝鮮半島を経て欽明天皇の時代に列島に伝わり、奈良時代の皇室の仏教から平安時代の貴族仏教、そして広く民衆の仏教である鎌倉新仏教へと展開し、明治の廃仏毀釈を経て清沢満之らの新仏教運動に至るまでを描く日本の仏教史。
    「唯識」や「中論」など難解に思われがちな仏教用語も、歴史的文脈のなかで平易に解説。世界中で多彩な展開を見せた宗教の全体像をつかむ、最良の入門書!(原本:仏乃世界社、1972年)

    【本書の内容】
    はじめに
    インド仏教史
    仏教の成立/原始仏教の教理/仏陀滅後の教団/部派仏教の教理/大乗仏教の出現/新しい仏陀の出現/法華経と龍樹/唯識と如来蔵/密教の出現とチベット仏教
    中国仏教史
    中国仏教のはじめ/羅什以後の仏教/禅と念仏の興起/隋唐時代の仏教/唐より宋へ/宋代以後の仏教/中国の寺院
    日本仏教
    仏教の伝来/聖徳太子の仏教/奈良仏教/平安仏教/鎌倉の新仏教/宗派仏教の発展/明治の仏教
    解 説(佐々木閑)
  • 神話は過去の遺物ではない。神話的思考は死んでいない、それどころか、今もそこにあって、現代人の心の奥で活発な活動を続けている。
    ポケモンパレードが開く人生の深淵、デパートの物産展が喚起する贈与への誘惑、ブッダの化身かもしれないアンパンマン……

    日常の奥にひそむ、世界の秘密へダイブせよ。

    「神話はインポッシベーグルと同じような2・5次元の世界を生み出す能力を持ったナラティブである。私たちは驚異にみちたそのナラティブを、おもしろおかしく聴きながら、そこに含意されている教訓や世界観について考えたり、他の人たちとそれを共有することによって、共同幻想をつくりだす。私たちが現実と呼んでいるものの少なからぬ部分は、このような現実には存在しない2・5次元の不可能物体によってかたちづくられている。私たちの世界はじつは、インポッシベーグルの構造をした神話によって取り囲まれている。」(「プロローグ」より)


    【目次】
    プロローグ

    I
    女王の虹
    デパートの物産展
    量子もつれ
    メタバースの夢
    新しい「百姓」
    聖地巡礼
    人生のバグ
    新年を迎える
    地霊を食らう旅の友
    坂本龍一との巡礼

    II
    ふたつの心
    ガルガンチュアの末裔たち
    神話とセカイ系
    毒舌芸
    渚の秘数3
    岡山の時代
    博物館推し
    所ジョージという謎
    人生はパレードだ

    III
    「アレ」について
    量子論の濫用
    神宮外苑の再開発
    よみがえる昭和歌謡
    両性具有の新次元
    ストック型勇者
    辰年を開く
    箱根駅伝というミトロジー
    月面に遊び心を

    IV
    アンパンマンと熊
    まれびと再来
    手のひらのエルサレム
    ゴジラ、日本人の分身
    ミニマリズム・コミック
    二〇二四年並行宇宙の旅
    栃木の底力
    神話マニア 水戸黄門
    騒々しいお通夜

    V
    アナーキズムは新しい
    法医学が人気
    イコンとなった写真
    「諏訪」を探す
    魔法からアニミズムへ
    おむすびの思想
    渋谷へのレクイエム
    よみがえれ、時代劇
    カーゴカルトと世界の右傾化
  • 1,760(税込)
    著:
    田村正資
    レーベル: ――
    出版社: 講談社

    頭に浮かんだ「?」は、
    人生を切り拓く最高のコンパス!

    高校生クイズで優勝&東大で哲学研究の道に進み、
    QuizKnockの運営会社で活躍する著者がシェアする、
    発見を楽しむ遠回りの思考法

    ----------------------------------------
    三宅香帆さん、推薦!

    世界に絶望しそうになったとき、本書を手に取ってほしい。
    インターネットとクイズと哲学とマンガに同時に出会えるこの世界を、私たちはまだ愛したいのだと気づくから。
    「世界はもっと楽しく遊べる場所である」と、田村さんは私たちに語りかけている。
    ----------------------------------------

    彼女にフラれたら哲学の講義にまったく身が入らなくなったことや、
    『ちいかわ』『葬送のフリーレン』を読んで自分なりに考えたこと。
    10年ぶりにテレビのクイズ番組に出演したときのこと、
    岩手県で出会った「震災の伝承」に取り組む高校生たちのこと。
    AIを使えば数秒でできる文章を、何時間も悩みながら書く理由。

    誰かが考えた「正解」もいいけど、
    自分だけの「?」を探す贅沢な遠回り。


    【目次】
    はじめに
    1.「私」と「世界」のあいまいな関係
    2. あなたにも心があるの?
    3. いつか白馬の王子さま(一等賞金・二億円)が……
    4. 世界のことはだいたい、ゲームが教えてくれた
    5. 二〇〇〇年前の哲学者と人生について語り合う
    6.「問題!」が世界をつくりだす 
    7. ままならない身体
    8. 「やったほうがいい」というアドバイスが苦手な理由
    9. 僕が文章を書くことをやめない理由
    10. 神と一緒に砂糖が溶けるのを待つ
    11. 世界への愛着を取り戻すために
    おわりに

    【装幀】
    岡本歌織(woven tale)

    【装画】
    はまぎしかなえ
  • 日本の政権党の「裏金」問題を始めとするさまざまな腐敗と不正。トランプ前大統領など世界中での「ポピュリスト」の跋扈、旧社会主義諸国および中国など権威主義国家の台頭・・・近年の世界の政治状況は、「政治」という営みについての従来の常識を揺るがしかねない事象に満ち満ちています。逆に言えば、そういう時代であるからこそ、「正しい」政治のあり方について今一度あらためて、その根本から考えてみる必要があるのではないでしょうか。
    そこで本書では、西洋の政治学の基礎を作ったとされるアリストテレスに始まって、様々な思想家達の議論の跡をたどり、そもそも「政治」とはどのような営みとされてきたのかを再度確認することを通して、政治の本質を明らかにしてゆきます。そしてその上で、現代においてどうすれば「正しい」政治、「よりよい」政治は実現可能となるのか、その条件を探ります。
    アリストテレスは「人間とは政治的動物である」と言いました。つまり人間にとって「政治」とは、その存在の根本をなす重要な営みの1つだということです。「政治」を抜きにして人間存在はありえない。本書はそのような人間の根本の営みとしての「政治」について知る恰好の1冊であるとともに、平易な政治思想史の教科書としても最適です。
  • 他人ってなんだろう? 自由ってなんだろう? 記憶ってなんだろう?
    難解な専門用語に頼らず、日常生活の言葉を使って哲学のギモンに迫る画期的な対話篇。
    刊行から30年、哲学入門の大定番として読み継がれてきた名著が完全リニューアル!

    【本書の内容】
    1 意識と実在
    2 他人の心
    3 記憶と過去
    4 時の流れ
    5 経験と知
    6 私的体験
    7 規範の生成
    8 意味の在りか
    9 行為と意志
    10 自由
  • 1,430(税込)
    著:
    渡辺研二
    レーベル: 講談社学術文庫
    出版社: 講談社

    ヒンドゥー教や仏教と並ぶインドの伝統宗教、ジャイナ教。
    古代インドで仏教とほぼ同じ時代・地域に誕生したこの宗教は、やがて世界宗教としてインドから世界に広がっていった仏教とは異なり、いまもインドの地に深く根を下ろし、約2500年にわたりインドの文化や経済に大きな影響を与え続けている。
    「ジナ(輪廻から“勝利した者”)の教え」を意味するジャイナ教は、紀元前6ー5世紀ごろ、24人目のジナとされるマハーヴィーラという祖のもとで、反バラモン主義運動として興った。輪廻と業(カルマン)を前提とし、厳しい苦行によってそこからの解放を目指す宗教である。
    ジャイナ教の世界観では、宇宙は永遠に興亡を繰り返し、衰退の時代には救済者が現れて教えを説くとされる。人間はその世界での行為によって業が霊魂に付着し、果報を生むため、輪廻から逃れることができない。輪廻を断つためには、行為そのものをできる限り停止し、すでに付着した業を苦行によって落とさなければならないと考える。
    本書では、不殺生・非暴力の徹底と無所有を中心的な教義とし、あらゆる存在に生命を認め、その生命を何より尊重するという希有な宗教、ジャイナ教について、その知られざる歴史、教義、戒律、白衣派と空衣派という二大分派の違い、そして出家者と在家信者の実践をわかりやすくまとめた。

    [本書の内容]
    第1章 序言
    第2章 ジャイナ教の興起した背景
    第3章 六人の自由思想家の教説
    第4章 マッカリ・ゴーサーラ
    第5章 祖師マハーヴィーラの生涯
    第6章 白衣派の聖典
    愛7章 空衣派の聖典
    第8章 ジャイナ教の教義
    第9章 ジャイナ教の生活
    第10章 ジャイナ教の戒律
    第11章 ジャイナ教の在家信者
    第12章 不殺生の教えと霊魂の種類
    第13章 現在のジャイナ教教団
    第14章 ジャイナ教と仏教の比較

    ジャイナ教を知るための文献案内
    あとがき
    解説 河﨑豊

    *本書の原本は、2006年に現代図書から刊行されました。
  • ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。

    情報理論の重要なポイントをていねいに解説。フルカラーのさまざまな図と、豊富な例題・演習問題で理解を深める。AI・機械学習と情報理論のつながりについても紹介した。はじめて学ぶ読者に最適の教科書。

    《おもな目次》
    第1章 序論
    第2章 情報量
    第3章 情報量の性質
    第4章 情報源とエントロピーレート
    第5章 情報源符号とクラフトの不等式
    第6章 語頭符号の平均符号語長
    第7章 情報源符号化定理
    第8章 ハフマン符号
    第9章 その他の情報源符号
    第10章 通信路と通信路容量
    第11章 通信路符号化定理
    第12章 通信路符号化逆定理
    第13章 誤り検出・訂正符号
    第14章 線形符号の具体例
    ※この商品は紙の書籍のページを画像にした電子書籍です。文字だけを拡大することはできませんので、タブレットサイズの端末での閲読を推奨します。また、文字列のハイライトや検索、辞書の参照、引用などの機能も使用できません。
  • チャットGPTに代表される生成AIが世界的な注目を集めたのは2022年末。それから数年を経て、今や対話型生成AIは爆発的な普及を見せ、後戻りのきかない状況にある。これは、われわれ人類にとって僥倖なのか、それとも……? 前著『AI原論』(講談社選書メチエ、2018年)から8年、第一人者はこの状況を根源的に問うために、もう一度、筆をとった。
    チャットGPTやGeminiは、深層学習(ディープラーニング)に加え、大規模言語モデルという精妙な新技術に基づいている。その革新性ゆえに、生成AIが生産活動の効率を一挙に向上させ、巨大な経済成長をもたらすことは、おそらく間違いない。しかし、と著者は言う。「冷静に眺めれば、生成AIが内部で実行しているのは、単語の使用データを高速統計処理し、出現確率の高い単語を並べているだけだ。質問文の意味を本当に理解しているとは思えない。とんでもない内容の誤情報や偽情報も平気で出力する。そんなAIの回答をうやうやしく信奉し、人間のかわりに仕事の決定を任せて大丈夫なのか」と。
    「AIは人知を超える」という予測は、ますます現実味を帯びているように思える。しかし、そもそも「人類の知性」とは何か? それはコンピュータによるデータ処理と等価でありうるものなのか?―─こういったテーマを考えるには「生命と機械の異質性/同質性」や「無意識領域ではたらく情動」という難問に取り組まなくてはならない。少なくとも「情報」という概念を基礎から捉え直す学問が必要になるだろう。その新たな学問を創出する企てに取り組み続けてきた著者は、本書で人類学的な知見をも取り入れて、これらの根源的な問いに正面から向き合う。
    その先には、生成AIの進化と普及を踏まえた上での知的革命が予感されるだろう。AIを単純に肯定するのでも否定するのでもない「第三の道」を指し示す本書は、もはやAIと無縁で生きることのできないすべての人に向けられた重要なメッセージである。

    [本書の内容]
     第I部 生成AIをめぐる疑問
    第1章 脳型コンピュータの到来
    第2章 日本のデジタル敗因
    第3章 挫折した国産第五世代コンピュータ
     第II部 デジタルAIとはそもそも何か
    第4章 一神教から生まれたデジタル文明
    第5章 約束の地アメリカ
    第6章 科学と情報を問い直す
     第III部 生命と機械をつなぐ
    第7章 ネオ・サイバネティクスとは何か
    第8章 基礎情報学というステップ
    第9章 生命的な超倫理をつくる
    第10章 生成AI時代の情報学的転回
  • ・「戦後文学」は鎖国の中でつくられた:青野聰・坂本龍一・中上健次と(1985年)
    ・〈分裂病〉をめぐって:木村敏、中井久夫、市川浩と(1988年)
    ・〈近代の超克〉をめぐって:廣松渉、浅田彰、市川浩と(1989年) 
    ・芸術の理念と〈日本〉:磯崎新、岡﨑乾二郎、浅田彰と(1993年) 
    ・中上健次をめぐって 双系性とエクリチュール:蓮實重彦、渡部直己、浅田彰と(1993年)
    ・〈戦前〉の思考 1930年代的状況と現在:小林康夫、絓秀実、西谷修、福田和也、山城むつみ、浅田彰と(1994年)
    ・日本文化とジェンダー 〈家父長制〉とその批判から始めて:水田宗子、上野千鶴子、浅田彰と(1994年)
    ・ハイパーメディア社会における自己・視線・暴力:浅田彰、大澤真幸、黒崎政男と(1995年)
    ・ 冷戦終結後の政治と文学 スーザン・ソンタグとの対話:スーザン・ソンタグ、浅田彰と(1995年)
    ・現状に切り込むための「足場」を再構築せよ 理念、社会、共同体:山口二郎、中島岳志と(2008年)
  • 材料がない、儲からない。
    それでも伝統の担い手たちが「つくり続ける」のは、なぜか。

    新しさ追うデザイナーから異色の転身、発酵の専門家となった著者が出会ったのは、
    土地の〈記憶〉を未来へとつなぎ、自然と隣り合って生きる、
    弱い人間の強かな“生存戦略”としての「伝統」だった――。

    哲学・文化人類学・民俗学など複数の領域を縦横無尽に行き来する著者が、
    ジョージアワインから日本酒、民藝まで、豊かで芳醇なエピソードとともに見せる、
    驚くべき「小さな伝統」とものづくりの世界。

    「つくるのは私ではない、微生物である」と味噌や酒をつくる醸造家たちは言う。
    それは「つくる」を手放すということだ。
    ――「第4章 民藝 つくることの伝承」より

    伝統が、ひとりの個人としてこの社会に生きることからの逃避になってはいけない。
    今僕たちに必要なのは、すぐとなりの誰かを信じるための足がかりとしての伝統だ。
    ――「第4章 民藝 つくることの伝承」より

    ▼内容紹介▼
    〇 歌舞伎だけじゃない! 醸造蔵にもある「襲名制度」
    〇 共産主義によって「消滅の危機」に瀕していたジョージアの伝統的ワイン
    〇 日本人とクジラの「深い関係」浮かび上がる、佐賀県呼子の松浦漬け
    〇 美味しいお酒づくりの極意は「『自分』を殺す」こと
    〇 「土の声を聞く」ために技術磨く、沖縄の伝統的焼き物やちむん
    〇 ヒトラーは化学肥料を嫌っていた……排外主義と有機農業が「結びつく」瞬間
    〇 岡本太郎の民藝批判にみる「オンリーワンうんち野郎」の精神
    〇 ぎふ長良川鵜飼の「となり合う」伝統

    ▼目次▼
    プロローグ あなたにとって、伝統とは何ですか?
    第1章 大文字の伝統と小文字の伝統
    第2章 「歴史」の誕生、さびしさの地平融合
    第3章 発酵 見えないものとつむぐ伝統
    第4章 民藝 つくることの伝承
    第5章 鵜飼 異なる存在と、風土を旅する
    エピローグ 向かい合うな、となり合え
    ブックガイド
  • 古事記・日本書紀・風土記ってこんなにおもしろい!

    ・出雲の国引き神話を漁民の目で読むと?
    ・羽衣伝説と農耕の意外な関係とは?
    ・アマテラスはなぜ岩屋戸に隠れたのか?
    ・神武天皇が熊野の険しい山道を選んだワケは?

    神話を国家から解放し、人びとの暮らし・風土・文化に注目すると、知られざる神と人間たちの物語が見えてくる!


    これまでの研究では、ややもすれば神話を王権という政治性や国家の歴史に結びつけがちであったが、本書では目線を低くずらして、人間の生活が神話のなかに描かれているという視点に立ち、時に強くもあり、また弱くもある人間を見つめてみたいと思う。
    それは大袈裟に言えば、神話を国家という縛りから解放する試みである。しかし、実際のところ本書はそのような大上段に構えた勇ましい考察ではない。神話のなかから村里で生きていた人、言い換えれば私たちのすぐ近くにいるような人たちの姿を掘り起こしてみたいと思うのである。そのような目で神話や伝説を読むと、じつにさまざまな人間の「生きざま」が、神の姿を借りて描かれていることに気がつく。――「はじめに」より
  • 「私の謎」は「人類の謎」につながる――左翼だった父、戦後文学者たちとの出会い、くじ引きで決まったアメリカ滞在、建築から哲学までに至る世界的知識人との交流、ある日突然「やってきた」交換様式論……現代日本の批評・思想を代表する哲学者の人生を彩るさまざまな出来事を振り返る。 メモワールにして柄谷思想への最良の入門書。朝日新聞好評連載を大幅増補のうえ書籍化!

    「このインタビューを読み返すと、驚きと感慨を禁じ得ない。自分がこれまでたどってきた道が、偶然の連続であったことに思いいたるからである。そのなかにいるときには気づかなかったが、振り返ってみたとき、人生を決めるのは偶然であるとすら思えてくる。 私は、小学校に入ってから二年間、教室で口をきかなかった。そのような引っ込み思案な人間が、偶然の出会いが重なるなかで、自然と、日本のみならず外国でまで、著作を発表したり教えたりするようになっていったのだ。それは、努力したり目指したりして、実現したことではなかった。いわば、「向こうから来た」ことだった。」(あとがきより)
  • 本書は、「最後のローマ人」と評されるアニキウス・マンリウス・セウェリヌス・ボエティウス(475/77頃-526年頃)が生涯の最期に残した著作である。
    ローマ貴族の家に生まれ、アテナイに留学したあと故郷で研究・執筆を行ったボエティウスは、プラトンやアリストテレスの著作をラテン語訳したほか、神学者としては三位一体論を扱う著作を書き、音楽の理論書である『音楽教程』(講談社学術文庫)を、数学の理論書である『算術教程』をものして、四学科(幾何学、算術、天文学、音楽)の基本的な体系を中世に伝えた。
    プラトンの『国家』で語られる「哲人政治」を理想としたボエティウスは、政治家としても東ゴート王国のテオドリック王のもとで宰相の地位にまで昇り、510年には西ローマ帝国の執政官となる。しかし、コンスタンティノープルとローマ教会の首位権をめぐる抗争、東ローマ帝国と東ゴート王国の対立に巻き込まれ、叛逆罪の嫌疑をかけられてパヴィアに投獄、処刑された。本書は、獄中で処刑直前に書かれたものにほかならない。
    散文と韻文が交互に配され、人格化された「哲学」との対話形式を採った本書は、中世には聖書に次いで読まれた著作として知られる。研鑽を積んできたギリシア哲学を土台としつつ、自身の悲痛な体験を背景に抱えながら、理性によって俗情を克服し、徳と善の中で生きる境地を示した本書は、古代哲学の倫理学的な美しさを今に伝える古典である。
    本書の日本語訳は、これまで4種類を数える。その中で最も古いものが、スピノザの翻訳で知られる畠中尚志(1899-1980年)による1938年のものである。「旧字体・旧かな遣い」のままになっていたこの名訳を、「新字体・新かな遣い」にして、お届けしたい。今日の読者にとって読みやすくなる工夫を施すとともに、『畠中尚志全文集』(講談社学術文庫)で熱意あふれる解説を執筆した國分功一郎氏が再び解説を担当した本書は、最新の校訂・研究に基づく他の訳書が存在する中でも、唯一無二の価値を持ち続けるだろう。

    [本書の内容]
    第一部
    第二部
    第三部
    第四部
    第五部
    ボエティウス――生涯・業蹟・文献
    解 説(國分功一郎)
  • すべては一匹の犬との出会いから始まった――。思いがけず犬を迎え入れることになった著者が過ごした、にぎやかで愛おしくも、ちょっぴり切ない日々を綴った哲学エッセイ。犬たちの他愛ないイタズラや、人生の転機、そして別れ……彼らとともに過ごすことで起きた大小さまざまな出来事を、英米哲学研究の第一人者でもある著者ならではのまなざしで描く。日常生活のすぐ隣に、こんなにも豊かな哲学の世界が広がっていることを教えてくれる。

    「余は、大王のアレクサンドロスだ」という名乗りに「そして俺は、犬のディオゲネスだ」と答えた哲学者シノペのディオゲネス。「犬儒派」は、「キュニコス派」の訳であり、この紀元前4世紀ころの古代ギリシアの哲学者の名とともに知られている。犬儒派は価値の逆転を真骨頂とする哲学の潮流である。
    「犬儒派」を宣言する本書は、ディオゲネスからさらに一歩進んで、犬の目線で世界を眺めることを提案する。
    犬のまなざしで見ると、世界はどのような姿をしているのか。人間が動物とともに生きていくとは、どのような営みなのか――。哲学研究者である著者ならではのユーモアあふれる珠玉のエッセイ。

    【本書の内容】
    はじめに
    序 哲学を選んだことの本意・不本意 
    第1章 しずかと牛若の日々 
    第2章 キュニコス派と犬儒派、そして「犬に酔える哲学」 
    第3章 「ハチ公物語」と犬儒派の哲学 
    第4章 犬儒派哲学への道のり 
    おわりに 
    文献表
  • 海外でもっともよく知られる日本の思想家は、いかに生き、何をどのように考えたか。
    対立と混迷が深まる時代だから、
    いまこそ世界には「大拙」が必要だ!

    世界にもっとも知られた日本人思想家は、いかに生き何をどのように考えたか。
    青年期からの西田幾多郎との濃密な交流をひとつの軸として、その霊性に満ちた生涯をたどりながら、東西を統合する新たな文明創造を期した思想の核心を読み解く。
    大拙の孫弟子でもある著者が、もっとも重要なポイントにしぼって平易に語る、現代人のための決定的解説書。

    [本書より]
    禅体験に基づく「超個の個」の宗教哲学は、キリスト教の伝統的な神を失った欧米の思想界に、今後ますます大きな影響を与えていくであろうと思っております。
    実際、大拙は、禅ないし仏教等に現われた「東洋的な見方」を、主客二元分裂以後しか見ていない西洋の人々に、何とかして伝えようとしたのでした。その伝道活動が欧米の世界に大きな影響を与えたことは、まぎれもない事実です。その意義は、人類の地球規模の思想史の中の画期的な出来事として、正当に評価されるべきでしょう。

    [本書の内容]
    第1章 大拙の生涯と西田幾多郎との出会い
    第2章 自由への気概──禅に基づく自由論
    第3章 釈宗演老師への参禅──アメリカ渡航まで
    第4章 衆生無辺誓願度の覚り──大拙と西田 日米間の交流
    第5章 浄土教への接近──学習院から大谷大学へ
    第6章 戦争への悲嘆──大拙と西田の憂国の思い
    第7章 日本的霊性について──絶対無条件の大悲に包まれて
    第8章 日本禅宗史への視点──盤珪禅への敬慕
    第9章 大拙の禅思想 I ──「即非の論理」と「超個の個」
    第10章 大拙の禅思想 II ─ただはたらいてやまない境涯
    第11章 東洋と西洋──二元分裂以後と以前
    第12章 日本の復興を願って──華厳思想に基づく民主的社会の提言

    *本書は、2023年にNHK出版より刊行された、NHKラジオ「宗教の時間」通年講座ガイドブック『鈴木大拙 願行に生きる その生涯と西田幾多郎との交遊(上・下)』を合本し、増補改訂したものです。
  • 二十歳は、死を考えるのに最適な時期
    死を想う―学生たちの論作文70
    1 心の死を見つめて  生命の死、記憶の死
    2 死は解放か?     死と背中合わせの生
    3 他生への眼差し   農大生ならではの生死への思い
    4 人の死からの学び  身近な人の死から思う
    5 死を哲学する    時間・空間を超えて

    アンケートから見る、Z世代の死生観

    鵜飼秀徳エッセイ「死の言葉」

    学生たちの「辞世の句」
  • ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。

    学芸員の資格取得をめざす人が「学芸員になりたいが、博物館とは何か」を最初に学ぶスタンダードなカラー教科書。博物館の歴史や社会的意義、博物館運営や現代の課題を学び、博物館の大切さや有用性を実例とともに解説。
    ※この商品は紙の書籍のページを画像にした電子書籍です。文字だけを拡大することはできませんので、タブレットサイズの端末での閲読を推奨します。また、文字列のハイライトや検索、辞書の参照、引用などの機能も使用できません。
  • なぜ僕は存在するのか?
    なぜ悪いことをしてはいけないのか?

    刊行から30年、世代を超えて読み継がれる名著の完成版!

    「哲学は向こう側にあるのではない。哲学史の本の中に「哲学」として登場してくるものは、もう哲学ではない。向こうにある哲学を学ぼうとすれば、哲学した人の残した思想を読んで理解し、共感を感じたり反感を感じたりできるだけだろう。哲学はこちら側にある。自分自身の内奥から哲学をはじめるべきだ」
                                             「問いの後に 哲学とは?」より
  • 「同じでいる力」――それこそが、カオスな世界で生きる技法。
    困難な時代の希望の在処を示す、新しい人間の哲学!

    〈自閉〉の力、すなわち「同じでいる力」・「反復する力」。モノや情報が氾濫し、目まぐるしく転変し続ける世界に無防備でさらされながら、それでも臨機応変・当意即妙な応答を要求される時代に、暫定的かつ局所的なテリトリーを構築し、自己および世界との関係を構成していくその力は、それぞれの困難を生きる私たちがそれぞれの仕方で実践すべき生存の技法ではないか――。
    病理や障害を欠如として語るのでも、美化するのでもない、〈自閉〉の力への信に貫かれた、気鋭の哲学者による新境地。

    [目次]
    はじめに いまを生き抜くカナリア
    第1章 現代の生の様態としての〈現前〉
    第2章 無人島と他者なき世界
    第3章 流れない時間
    第4章 リトルネロ――テリトリーの構築と自己の構成
    第5章 可能的なものの技法――非音楽的な建築術
    おわりに それぞれの〈現前〉のなかで
    あとがき
  • 本書は、20世紀を代表するドイツのユダヤ系思想家であり、フランクフルト学派の中心人物テオドール・ヴィーゼングルント・アドルノ(1903-69)の波乱に満ちた生涯と、その不屈の思想を丁寧にたどる決定版ガイドです。
    フランクフルト・アム・マインに生まれ、哲学、社会学、心理学、音楽学を貪欲に学んだ早熟の天才アドルノは、わずか21歳で哲学博士号を取得。コーネリウスのゼミで終生の友人ホルクハイマーと出会い、戦後にフランクフルト「社会研究所」の所長に就任します。ここに集った研究者たちとともに形成されたのが、後に「フランクフルト学派」と呼ばれる思想潮流です。
    ナチス政権下で教授資格を剥奪されたアドルノは、イギリスを経て1938年にアメリカへ亡命します。1949年に帰国した後、ホルクハイマーと共に社会研究所を再建、亡くなるまでその活動を続けました。
    近代合理性の闇を暴き、西欧文明の自己批判を徹底したアドルノ。アメリカの大衆文化批判、反ユダヤ主義への応答、そして「新しい主体」や芸術と哲学の連帯を模索する彼の思想は、現実とのすさまじい緊張関係の中から生み出されるもので、安易な解釈を許しません。
    本書では、音楽への情熱、クラカウアーやベンヤミンとの友情、ホルクハイマーとの共同作業など、その思想を育んだ生涯をたどり、主要著作『啓蒙の弁証法』『否定弁証法』『美の理論』の読解を通して、危機の時代に生きた知の巨人の核心に迫ります。アドルノ研究の泰斗による、最良の概説書です。

    [本書の内容]
    まえがき
    プロローグ 肯定的なアドルノを求めて
    第一章 音楽の揺りかご
    第二章 星々の友情
    第三章 否定弁証法のオリジン
    第四章 亡命のオデュッセウス
    第五章 理性の原史をたずねて――『啓蒙の弁証法』の射程
    第六章 新たな「唯物論」へ――『否定弁証法』と「客観の優位」
    第七章 『美の理論』の告げるもの
    エピローグ パウル・ツェランとアドルノ
    主要著作ダイジェスト
    キーワード解説
    読書案内
    あとがき
    学術文庫版あとがき
    アドルノ略年譜

    *本書の原本は、1996年に「現代思想の冒険者たち」第15巻として小社から刊行されました。
  • イスラームは天文学を必要とし、天文学はイスラームなくして発展し得なかった。

    論証と幾何学により天文現象をモデル化しようとした古代ギリシアの試みは、2世紀エジプト・アレクサンドリアのプトレマイオスに受け継がれ、その主著『アルマゲスト』において、天動説による宇宙モデルはひとつの完成を見た。

    しかし、その後のローマ帝国において人々が必要としたのは、天文学という知的探求そのものではなく、占星術とホロスコープであり、星々の位置を定める手段のみであった。ギリシア科学やプトレマイオスによる幾何天文学を展開・発展させる者がヨーロッパ世界において現れるのは、コペルニクスの登場まで待たねばならなかった。

    だが、地動説を打ち立て天文学のみならず科学を大きく転回させたコペルニクスは、明らかにプトレマイオスの天文学を受け継いでいた。7世紀には断絶を迎えていたはずの幾何天文学は、16世紀のコペルニクスまで、いかにしてたどり着いたのだろうか。

    実は『天球回転論』では、サービト・イブン・クッラ、バッターニー、ザルカーリー、イブン・ルシュド、ビトルージーらイスラーム世界の学者への言及がされている。コペルニクスは、イスラーム地域の天文学者たちの成果を、参照すべき先人の業績とみなしていたのである。

    イスラーム世界、とりわけアッバース朝では、それまでのペルシアの伝統を受け継ぎ、翻訳事業を振興し、占星術を重視した。他方で、異教徒との議論において自らの教義の正当性を揺るがぬものとするため、世界の仕組みについての合理的な説明を厳密に組み立てる「論証」が求められた。そうした要請のもとイスラームの学者たちは、古代ギリシアやインドの知的達成に学び、その中でプトレマイオスは再発見されたのである。さらに彼らは、天体モデルの整合性を追究し、観測結果に基づいてプトレマイオス天文学の修正を目指し、より厳密な幾何天文学を構築しようとした。その集大成を、地動説という形で成し遂げたのがコペルニクスだったのである。

    コペルニクスの登場が近代天文学、ひいては近代科学の始まりであるとするならば、イスラームによる天文学研究は、近代科学の礎となる重要な活動であったと言える。
    本書は、イスラーム世界において天体への考察が科学として磨き上げられていった歴史を、簡明かつ鮮やかに描き出すものである。

    *本書の原本は、2010年に岩波科学ライブラリーより刊行されました。
  • 手っ取り早く自分を変える「服捨て」の極意をこの一冊に。

    ゴチャついたクローゼット、本当はやめたいのに続けている仕事、探しても探しても見つからない“やりたいこと”......。実はそれ、全部つながっています。
    全部を一気に解決させる最強の方法は、ただ、「服を捨てる」こと。

    「これを着ていれば褒められそう」「あの人のおすすめだから安心」など、服は自分ではなく他人に重きを置いて選びがちなもの。また、世間や親から刷り込まれた「こうすべき」が、無意識に反映されるものでもあります。

    「服捨て」とは、知らず知らずのうちに他人に明け渡した人生を、自分に取り戻す作業そのもの。捨てれば思考が変わり、行動も勝手に変わっていくのです。

    重版8刷の大反響を得た体験記『1000枚の服を捨てたら、人生がすごい勢いで動き出した話』の著者が、自分を解き放ち本当の望みを実現させる「服捨て」メソッドのすべてをお伝えします。

    【目次】
    第1章 「服捨て」とは何か
    第2章 なぜ捨てられないのか
    第3章 現状を選んでいるのは自分
    第4章 捨てる服、残す服、入れる服
    第5章 自分の本音を見つける
    第6章 「服捨て」したら、世界の見方が変わっていく
  • ◆三拍子がそろった工学部向けのテキスト!はじめて学ぶならこの1冊!◆

    《本書の特長》
    1 式展開がていねいなので、読みやすい。
     数式の変形を省略せずに、一歩一歩ていねいに解説。

    2 4色刷なので、イメージをつかみやすい。
     ポイントを押さえたカラー図版で、流体現象の本質をつかめる。

    3 例題・演習、解答例が充実しているので、知識が定着しやすい。
     適度な分量の例題で、必須事項を1つずつ習得できる。演習問題はすべて解答例を掲載。

    【主な内容】
    第1章 流体力学で何を学ぶのか
    第2章 流体の性質
    第3章 静止流体の圧力
    第4章 流動現象を学ぶための基礎知識
    第5章 保存則の考え方
    第6章 質量保存則と連続の式
    第7章 エネルギー保存則とベルヌーイの式
    第8章 ベルヌーイの式の応用例
    第9章 エネルギー授受がある場合のエネルギー式
    第10章 運動量保存則と壁が流体から受ける力
    第11章 管路・物体壁が流体から受ける力の具体例
    第12章 実用管内流
    第13章 3次元流れのための保存則の定式化
    第14章 境界層と流れの剥離
    第15章 物体が3次元流れから受ける流体力
    付録A 発展的話題
    付録B 演習問題の解答例
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    電気回路に必要な数学から解説し、豊富な例題と演習を通じて理解を図る。カラーの紙面を駆使し、回路図をはじめとする重要な図版を見やすく配置した。大学・高専の教科書としてはもちろん、自学自習書としてもおすすめ。

    《おもな目次》
    第1章 抵抗回路1
    第2章 抵抗回路2
    第3章 コイル、コンデンサの性質
    第4章 交流とR-L-C直列・並列回路
    第5章 複素数計算の基礎
    第6章 フェーザー・複素数を使ったインピーダンス計算
    第7章 複素数を使った交流回路計算
    第8章 二端子対回路
    第9章 二階線形微分方程式
    第10章 二階微分方程式による過渡現象の計算
    第11章 ラプラス変換を用いた回路解析
    第12章 パルス波のフーリエ変換による解析
    第13章 伝送線路
    第14章 三相交流回路
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  • ・京都大学統合型複合科目「人工知能と人間社会」(2026年4月開講)の指定教科書!
    ・出口康夫氏推薦! 安野貴博氏推薦!

    【推薦の言葉】
    ◆人間とAIからなるよりよい「われわれ(WE)」の作り方のレシピ、ここに誕生!

    僕らは今「生成AI革命」の只中にいる。
    この革命の行方、すぐそこの街角を曲がった先に広がる近未来は明るく便利な知のテーマパークか、
    人間が知の主人公の座から転げ落ちた実存のディストピアか。
    いや未来は当て物ではなく、皆で一緒に創るものだ。

    技術としてのAI、心の哲学としてのAI、社会の中のAIを語らせたら右に出る者のいない最高のトリオが放つ、
    人間とAIからなるよりよい「われわれ(WE)」の作り方のレシピ、ここに誕生!

    ――出口康夫(京都大学教授・京都哲学研究所共同代表理事)

    *****

    ◆AIと暮らす時代を、前向きに考えたいすべての人へ。

    AIの進化は、私たちに「人間とは何か」という根源的な問いを突きつけます。
    技術の仕組みから、意識や感情をめぐる哲学、そして民主主義の未来まで。
    本書は、AIという「他者」を通じて、テクノロジーの向こうにある「人間らしさ」を見つめ直すきっかけをくれる一冊です。

    ――安野貴博(チームみらい党首・AIエンジニア)

    【主な内容】
    AIと暮らす時代がやってきている。文系・理系といった枠を超え、社会のあらゆる分野の構成員が、AI技術だけでなく、それを支える哲学的視点や倫理観、そして関連する社会課題について理解することが、本質的に重要となっている。本書では、「技術としてのAI」「心の哲学としてのAI」「社会の中のAI」の三つに分けて、AIへの態度・問題関心を考える。

    【目 次】
    第0章 はじめに
    第1章 社会の中のAI
    第2章 AIとは何か?
    第3章 記号的AIと計算機
    第4章 パターン認識と機械学習
    第5章 ニューラルネットワークと深層学習
    第6章 大規模言語モデルと生成AI
    第7章 ロボティクスと身体の知
    第8章 AIから認知科学へ
    第9章 AIは意識を持てるか?
    第10章 AIは感情を持てるか?
    第11章 AIは「人間」になれるか?
    第12章 AIガバナンス
    第13章 未来のAI社会
    第14章 私たちとAI
  • ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。

    不自由な身体と盲目の修道女が、口述筆記で遺した神秘体験の記録。神との合一を女性神秘家の豊かな感受性が内的メッセージとして伝える。
    【目次】
    凡例   

    第一巻
    一 愛とお妃との会話 
    二 三つのペルソナと三つの賜物について
    三 魂の乙女たちと愛の仕打ちについて
    四 魂は参殿し、神が姿を現すこと
    五 地獄の苦しみと恵みについて
    〔略〕
    第二巻
    一 愛は魂に高みを造り、それはわがままを押し通して超人的な努力をしても及ばないこと
    二 愛の中で見た人を歌う愛の二つの歌
    三 神の舌。真理の光。九つの隊を射抜く神の四本の矢。三位一体。聖母マリアについて
    四 哀れな賤女について。洗礼者ヨハネのミサについて。ホスチアの小羊への変容について。天使の美しさについて。四人の聖人について。金貨について
    五 魂の神への五つの歌。神が魂の晴れ着であり、魂が神の晴れ着であること
    〔略〕
    第三巻
    一 天の国について。天使の九つの隊について。空白を満たす者。使徒たちと聖母マリアとキリストの座る玉座について。ドミニコ会修道士と殉教者と乙女たちへの褒美について。未洗礼の子供たちについて
    二 魂が神に捧げる七つの賛歌。膏薬。躊躇
    三 魂が小間使いであるという嘆き。神の愛について
    〔略〕
    第四巻
    一 五つのものを純粋な乙女はもつべきである
    二 本書は神から下された。魂は多くのことで讃えられること。魂には二人の天使と二人の悪魔が与えられること。彼女と一二の徳が肉と戦うこと
    三 罪ある者たちは神から抜け落ちる。知恵の三つの贈り物について。岩について。乙女たち、つまりキリスト教への賛美について
    〔略〕
    第五巻
    一 三つの悔い改めについて。一〇の効用について。天使の道と悪魔の道について
    二 二つの苦悩について。四つの効用について。罪の大集団について
    三 神は罪なく得たすべての苦しみと三人の血を秤にかける
    〔略〕
    第六巻
    一 修道院長や女子修道院長、またはそれ以外の長は弟子たちにどのように接するべきか
    二 ある司教座教会参事会員への規則について。彼がどのように行動すべきか。これは神が定められたことである
    三 神は権威を授ける。ヤギが羊に変容すること
    〔略〕
    第七巻
    一 主イエス・キリストが最後の審判の後に受ける王冠と王位について
    二 万霊節にすべての魂のために祈ること
    三 謙虚な畏れで絶えず心を見つめることの効用について
    〔略〕
    訳註 解説 あとがき 文献目録 索引(人名/用語)
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    中世哲学研究のみならず現代哲学や古代哲学研究にとっても第一級の原典を、正確な訳文にくわえ古代哲学とスコラ哲学、同時代の影響関係などを踏まえた詳細な註を付して、世界でも初めての完全な現代語訳として提供する。中世哲学の場から古代へ更には現代へと新たな光を放つ画期的訳業の冒頭を飾る本巻は、具象語と抽象語、概念、類と種、実体と質量など言葉・普遍・範疇について論じる第1部43章までを収める。

    【目次】
    語の区分(語の定義とその区分(総論)
    語の区分。「語」という名前は、様々な仕方で解されうる(各論) ほか)
    普遍は心の外のものではない―スコトゥスに対する反駁(互いに対立する、「普遍」と「個」という普通名辞について;普遍は心の外のものではない ほか)
    五つの普遍―ポルピュリオス『イサゴゲー』の註解(五つの普遍。それらで充分であることについて;普遍のもとに含まれる個について ほか)
    論理学者の用いる語(定義について。定義は、幾通りの仕方で言われるのか;「記述句」という名前について ほか)
    範疇―アリストテレス『範疇論』の註解(「範疇」という語について;範疇の数 ほか)
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    皇帝の側近にまで上り詰めたプルデンティウスは、晩年厳格な禁欲生活を入り、宗教詩、教訓詩、論争詩、賛美歌集、抒情詩を多く遺した。
    初期キリスト教最大のラテン詩人プルデンティウスは、聖アウグスティヌスのように青年時代を放縦な生活を過ごしたが、50代になって神の御前に無益だった生活を後悔し、それによって、異教と戦い、信仰・道徳を擁護し、昼夜神を賛美し、偶像の祭壇を粉砕し、殉教者・使徒を讃えた。この詩作品を粗末な土器にたとえ、このような土器でも神の家の片隅に置いてくださるようにといってささげた。
    (古代・中世教父の伝記・書館を集めた「ミーニュ教父全集」より編集した。)
    【目次】
    カテメリノン「日々の賛歌」
    序論
    内容
    意義
    本文
    序(プルデンティウスの詩全体の)
    第一歌 鶏鳴時の賛歌
    第二歌 早朝の賛歌
    第三歌 食前の賛歌
    第四歌 食後の賛歌
    第五歌 点燈の賛歌
    第六歌 就寝前の賛歌
    第七歌 断食の賛歌
    第八歌 断食後の賛歌
    第九歌 毎時の賛歌
    第十歌 死者埋葬の賛歌
    第十一歌 ご降誕の賛歌
    第十二歌 ご公現の賛歌

    プシコマキア「霊魂をめぐる戦い」
    序論
    内容

    本文梗概
    本文

    一 信仰と偶像崇拝の戦い
    二 純潔と情欲の戦い
    三 忍耐と憤怒の戦い
    四 謙遜と傲慢の戦い
    五 節制と快楽の戦い
    六 慈善と貧欲の戦い
    七 和合と不和との戦い
    注(本文中*印を附したものに行数を示して注をつけてある)
    解説
    プルデンティウスの生涯
    プルデンティウスの著作
    プルデンティウスの著作年代
    プルデンティウスのテキスト
    むすび
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    「トマスの『スンマ(神学大全)』を読み進んでゆくうちに、私は、いわゆる「がある存在」といわれる「存在」(エクシステンチア)は、トマスが神の本質と同じであるという「存在」(エッセ)とは、別のものではないだろうかという疑問をいだくようになってきた。そのような疑問が心に浮かんだのは、『スンマ』の神の存在論証の箇所を読んだときである。そこでトマスは、神の存在、すなわち「神がある」ということは理性によって証明できるとはっきりいっている。他面トマスは、神において存在と本質は同一であるといっている。それゆえもしこの存在が、「神がある」と言われる場合の存在と同じものであるとしたならば、当然、存在と同意なる神の本質も理性によって認識される筈である。しかるにトマスは別の箇所においては、神の本質は絶対に認識できないといっているのである。これはあきらかな矛盾ではなかろうか。この矛盾を解決しようと思うのならば、神においてその本質と同一視される存在(エッセ)は、いわゆる「がある存在」としての存在(エクイスシテンチア)とは別のものであるとしなければならない。トマス自身、神の存在が理性によって証明されるか否かを論じた箇所において、神の存在(エッセ)が不可知であることを根拠として「神がある」ことを論証できないと主張する説を、一つの異論として提示している。それに対するトマスの解答をみると、たしかに「存在の現実態」としての神の存在は人間の理性認識を超越するが、「神がある」という命題が真であることは、結果の存在から原因の存在を推定するア・ポステオリな論証によって証明できるのであるという。・・・
    しかしながら私はついに、この問題について単に「疑問をいだく」にとどまらず、断定を下さざるをえないところまで到達した。」
    【目次】
    まえがき
    一 エッセの探究
    二 存在とエッセ
    三 神の存在とエッセ
    四 神の内在と超越
    五 存在と本質
    あとがき
    人名索引
    文献表

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    京都学派四天王の一人の著作集。ハイデガーに師事し、ドイツ哲学を学び、のちに禅に立脚した独自の宗教哲学を展開した著者の著作集。
    【目次】
    第一部 宗教と文化
    ニイチェのツァラツストラとマイスター・エックハルト
    一 ニイチェに於ける生の根源性
    二 エックハルトに於ける生の根源性
    三 宗教的生と實證的精神
    宗教・歴史・文化
    一 宗教と歴史と文化との聯關
    二 宗教に於ける三つの立場
    三 宗教的生の構造
    四 近世に於ける人間自主性の立場
    五 信仰主義の立場。理性と信仰の對立
    六 絶對無の立場。理性と信仰の統一
    七 宗教に於ける自然性。辯證法の辯證法。純一の行
    八 辯證法に於ける生と論理。文化と宗教
    近代意識と宗教
    一 文化人と宗教
    二 宗教と原自然性
    三 近代の人間中心主義
    四 宗教的人格性
    五 絶對的否定即肯定の働き
    近世歐羅巴文明と日本
    一 現代歐羅巴のエトス的雰圍氣
    二 近世初期の精神
    三 近世中期の精神
    四 近代精神
    五 ヒットラー運動の精神
    六 日本の精神
    第二部 歴史と自然
    道徳に於ける時代性と恆常性
    一 道徳に於ける困難
    二 行爲の質料性(技術的行爲)
    三 カントに於ける「人間性」の理念
    四 行爲に於ける質料と理念
    五 理念の歴史的事實性。道徳と宗教
    六 道徳に於ける時代性と恆常性
    歴史的なるものと先天的なるもの
    一 アプリオリに關する種々の立場
    二 歴史主義。相存と現存
    三 歴史的現實在の根源としての人間存在
    四 根源の要求
    五 原動性即形式としてのアプリオリ
    六 實踐辯證法的「中」としての根源の要求
    人間解釋の類型性とその意義 歴史認識論の一つの試み
    一 人間解釋の類型性
    二 類型的解釋の特質
    三 解釋の立場の限界
    四 實踐的認識。解釋的操作の意義
    生に於ける個別と一般
    一 生きものと生命
    二 個別者そのものとしての一般
    三 種としての一般
    四 個別性と一般性の生命的不二とロゴス的不一
    五 類的生命と有自體
    六 無の隱蔽的現前としての自我性と意識界
    七 概念、判斷、推論、知的直觀。「もの」即無
    八 精神的生に於ける個別と一般(道徳、藝術、宗教)
    後記
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    宗教の「本質と根拠」を課題として一貫して研究した。実証的研究と哲学的研究の総合に取り組んだ宗教哲学者の著作集。また、著者は東北地方のオシラさま、巫女、行者の研究にも取り組み、機能人類学の知見も研究に取り入れた。
    【目次】
    編集によせて
    目次

    第一章 問題の所在と取扱い方
    一 実相論所顕の端的
    二 研究上の態度及び用意
    第二章 諸法実相の所在と在りよう
    一 主体化の究極 在るものの在りのままなる極処
    二 心の問題 三法無差に就いて
    三 実相の所在と妙
    第三章 教法及び教相の問題
    一 具成せられたる実相の境地とその説示とのひらき
    二 方便の問題
    三 教相論
    第四章 諸法実相の開顕
    一 実相と三諦
    二 一即一切の極相 三千の法相
    三 とくに十界互具に就いて
    四 三世間論
    第五章 諸法実相の唯心論的解釈とその吟味
    一 宋朝天台における観境に関する論争とその吟味 とくに源清、宗■(日に立)、慶昭の所論を中心として
    二 智円、仁岳の観境論
    三 知礼の発揮
    第六章 天台止観の特質
    一 天台止観の種類と意義及び結構
    二 止観の行儀
    三 謂わゆる「頓々止観」の主張とその吟味
    第七章 観法に関する論争の吟味
    一 三種観法に就いて
    二 事理二観の観法に就いて
    第八章 不思議境観
    一 約行正観の終始 とくに修観における二境及び境観の関係
    二 不思議境観
    横川法語 目次
    はしがき
    恵心僧都
    本文
    宗教的人間
    人間に生れたるよろこび
    本願にあう
    現実の肯定
    解説 (山折哲雄)

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    関西学院理事長、箕面自由学園園長を歴任した教育学の理論家であり実践家である著者が、子どもと親にむけて、幸福とはなにか、よい教育とはなにかを説いた著作。時代を超えて読み継がれるべき書である。
    【目次】
    校長通信 父母へ
    箕面自由学園校長となって
    体力気力の養成
    現代教育の問題点
    古武弥四郎先生に学ぶ
    一歩一歩と積み上げる
    学園と共に生きる
    人から認められて伸びる
    美しい礼儀を育てたい
    悪の芽は初期につみたい
    謙虚に学び、真理に服する
    古木家に学ぶこと
    寄宿舎完成にあたって
    寄宿舎の運営
    日本人の社会道徳
    幼少時のしつけを考える
    自分の歴史をつくる
    一人ひとりの中によきものを見出す
    独立人を育てたい
    被害者にも加害者にもならないように
    家庭教師の是非
    あたたかな心をもった生徒たち
    ある小学生の夏休み
    民主主義とヒューマニズムの教育
    『自由と規律』に学ぶ
    学園を「心のふるさと」として
    卒業生河盛成夫さんのこと
    過保護の問題
    深くこの人生を愛すること
    家庭の教育と父親の役割
    テレビ・勉強・あそび
    道徳的背骨のある家庭
    ある交通遺児の作文を読む
    新年の賀状から
    校長通信 生徒へ
    この夏をどう送るか
    二人の投手から学ぶ
    長い目で人間を見る
    私も弱い人間
    一日一日のたたかい
    四年間の高校生活
    やめないでがんばる
    悲劇を重ねないように
    自由について
    思うようにならない人生
    日記を書くこと
    いま自分を鍛えてほしい
    性の問題
    先生の目を見つめる
    父の労苦にこたえうるか
    人間の幸福と人間の教育
    中学時代・高校時代をどう送るか、どう送らせるか
    悔いなき青春、悔いなき人生
    教育について思うこと
    一隅の教育者の自叙伝

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    古代のキリスト教が神学として体系化して行く過程を、 ギリシア哲学を摂取し、再解釈して行く過程としてとらえた書である。
    本書は、 9つの章と1つの補論で構成されており、論文集で以下の内容を収録している。
    1. フィロンの歴史的背景
    2. ギリシア哲学へブル起源説
    3. 創造と数
    4. テロスと神
    5. 創造と悪
    6. 創造と必然性
    7. 自愛と他愛
    8. 初期クリスト教とギリシア哲学
    9. 「輪廻転生」と「復活」
    補論『テイマイオス (28B 7 ) 解釈史ノート。
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    第一回大宅壮一ノンフィクション賞受賞作! 太平洋戦争下、ニューギニア戦線の死闘のなかに探り取られた「人間」とは?
    【目次】
    第一部 序幕
    1 座礁
    2 遺書
    3 原始林にて―ウエワク―
    4 桃源境
    5 危機のかげに
    6 ゴム林にて―マダン―
    7 出撃
    8 光と闇
    9 狂乱
    10 会戦―フィンシハーフェン―
    第二部 転進
    1 ガリの転進―第一次山越え―
    2 続転進―第二次山越え―
    3 原隊復帰
    4 彷徨
    第三部 人と人
    1 戦場の倫理
    2 自然児とともに
    3 人を愛するということ
    4 暗い山小屋
    5 ある兵の死
    6 ピァビエの韜晦
    7 Y軍医という人
    8 M伍長の死
    9 わが墓穴
    10 アユスの周辺
    11 T曹長の死―土民の反撃―
    12 生死の岐路
    13 極限におけるエゴ
    14 裸の「人間」
    第四部 戦野
    1 幾山河
    2 孤愁
    3 爆撃
    4 時空の間際
    5 死の影
    6 飢餓
    7 奈落
    8 逃亡
    9 危し「人間」
    10 指揮官
    第五部 自然と人間
    1 雨
    2 蚊と蟻と
    3 極楽鳥
    4 舞踏
    5 安息のなかに
    6 信仰
    7 「タロ」とサクサクと
    8 大酋長
    9 土俗寸描
    10 ことば・言霊
    11 たばこ・ウィスキー
    12 いのちと豚と
    13 子どもの世界・女の一生
    14 信号
    15 倫理
    16 流れる雲と
    第六部 終戦
    1 玉砕宣言
    2 流言
    3 戦争と人間
    4 処刑
    5 髑髏隊
    6 武装解除
    7 配流―ムッシュ島―
    8 奴隷
    9 人間模様
    10 自由
    11 帰鳥
    12 権威と秩序
    13 二人の老人―浦賀港―
    14 浦賀検疫所
    15 召集解除
    16 廃墟―広島―
    あとがき
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    高度成長期を迎える時期に、日本と欧米の教育の違いを検証し、あるべき日本の教育を考える。戦後日本の教育史の貴重な資料でもある。
    【目次】
    はしがき
    一 歐米の教育と日本の教育
    二 資本主義と社會主義
    三 空の旅
    四 日本と西洋
    五 バンコックより歸りて
    六 日教組は革命團體なのか
    七 ポール・ブールジェの思想と文學
    八 テオドール・リップス著「倫理學の根本問題」
    九 チャールス・エイ・ビーァド著「ルーズベルト大統領と一九四一年の開戰」
    十 日本の青年と教師に寄せる
    十一 アメリカのある少年キャンプ
    十二 教會と食堂
    あとがき

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