『エッセイ、松尾スズキのやさしい野蛮人入門(実用)』の電子書籍一覧
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「偽善というのは、いい人を演じる行為です。いい人を演じるなんて『行為』は『いい』という概念に対してなかなか攻撃的であり、『いい』というのは、かなり『いい』ので、それを攻撃するなんて、ある意味野蛮な行為だと思います。本当にいい人は、普通、演じることなど思いもよらないでしょう。なので、偽善も野蛮の一部とわたしは考えます」――本文より。【読了時間 23分】
「偽善というのは、いい人を演じる行為です。いい人を演じるなんて『行為』は『いい』という概念に対してなかなか攻撃的であり、『いい』というのは、かなり『いい』ので、それを攻撃するなんて、ある意味野蛮な行為だと思います。本当にいい人は、普通、演じることなど思いもよらないでしょう。なので、偽善も野蛮の一部とわたしは考えます」――本文より。大人計画を主宰、芥川賞ノミネート2回、作家として、演出家、映画監督、俳優として、地位も名誉も仕事仲間も愛猫もいる松尾スズキが、心の中に持ち続けたいのが【野蛮人の精神】。レッスン2回目は「偽善」のススメです。イラスト・松尾スズキ【読了時間 23分】
◆目次
「偽善」とは「善の快感」を自覚していること
偽善こそイーブンな関係である
無自覚な善意が人を傷つける
親孝行は「親切」と「偽善」を学ぶための勉強
偽善の目的は「自己肯定」と「世界平和」
善意に酔うな、善意に照れろ
押しつけがましい偽善には「偽善返し」を
◆松尾スズキ・まつおすずき
1962年福岡県生まれ。作家、演出家、俳優、映画監督、脚本家。1988年「大人計画」を旗揚げする。1997年、「ファンキー! ~宇宙は見える所までしかない~」で第41回岸田國士戯曲賞、2001年、第38回ゴールデンアロー賞・演劇賞を受賞。2008年、映画「東京タワー オカンとボクと、時々、オトン」で、第31回日本アカデミー賞最優秀脚本賞受賞。「クワイエットルームへようこそ」(第134回)、「老人賭博」(第142回)は芥川賞候補となる。 -
「わたしの作品を観たり読んだりした人はすぐ感じるでしょうが、もちろんわたしの心の中にも野蛮人はいます。かなり凶暴なほうだと思います」(本文より)。タクシーの運転手さんに文句たれたり、まずいラーメン屋に悪態ついたりできないやさしいあなた。「正義」や「善」を武器のように使ってしまうサディスティックなあなた。誰の心にも野蛮人はいる。ならば、飼いならしてみようではありませんか。【読了時間 約16分】
「わたしの作品を観たり読んだりした人はすぐ感じるでしょうが、もちろんわたしの心の中にも野蛮人はいます。かなり凶暴なほうだと思います。(中略)わたしの作品は、抑圧されたもう一人のわたしの姿です。心の中の野蛮人が巨大化していくのです。だって、心の中では、なにしたっていいんですから」(本文より)。
タクシーの運転手さんに文句たれたり、まずいラーメン屋に悪態ついたりできない、やさしいあなた。
「正義」や「善」を武器のように使ってしまう、サディスティックなあなた。
この世は「清濁併せのむ」ではございませんか。
心は果てしなく自由です。誰の心の中にもきっと野蛮人はいる。ならば、飼いならしてみようではありませんか。
松尾スズキがやさしく説く、「心の中の野蛮人と共に生きる」入門。イラスト・松尾スズキ【読了時間 約16分】
◆目次
野蛮に生きてみませんか?
正義とは、サディスティックなものである
俺にまで良識を求めるのか?
藝術とは、美しくあってはならない
わたしの中にいる野蛮人
親という既得権益を疑う
やさして偽善のすすめ
◆松尾スズキ・まつおすずき
1962年福岡県生まれ。作家、演出家、俳優、映画監督、脚本家。1988年「大人計画」を旗揚げする。1997年、「ファンキー! ~宇宙は見える所までしかない~」で第41回岸田國士戯曲賞、2001年、第38回ゴールデンアロー賞・演劇賞を受賞。2008年、映画「東京タワー オカンとボクと、時々、オトン」で、第31回日本アカデミー賞最優秀脚本賞受賞。「クワイエットルームへようこそ」(第134回)、「老人賭博」(第142回)は芥川賞候補となる。
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