『電本フェス 後編、その他(レーベルなし)(文芸・小説、実用)』の電子書籍一覧
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自転車という乗り物は、考える乗り物である。自転車はひとりきりの貴重な時間をくれる。都市のど真ん中の釣りみたいなものだ。都内を疾駆する「不良小説家」が発見した、自転車の哲学と悦楽。
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鳥海人魚は、初めて会った「兄」と言葉を交わした瞬間、突然世界が色づいて見えた。そして、聡明な瞳と毅然と伸びた背筋を持つ彼に惹かれていく――。「うたかた」。
夜の浜辺で出会った智明と馨。二人は、互いに大切な人を喪っていた――。「サンクチュアリ」。
疲れて何も感じなくなった心が動きだす、明日の光と確かな希望が詰まった中編二作品。 -
選挙参謀・松永、政策秘書・セイラ、そして立候補者の第二候補にボクの名が……。シュンが膨大な情報からシミュレーションした役割分担案に猛反発するボクらは、一人一人シュンと話し合いをすることに。ボクの番になった。シュンの野望は、ボクの想像を遥かに超えていた。日本をOSごとごっそり入れ替えるというのだ。
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【漫画版 野武士のグルメをフルカラーで味わい尽くす!】
還暦で知った、この醍醐味!! こういうのがウマいんだ。最高だね、焼きそば&昼ビール!! サラリーマンとして定年まで真面目に勤め上げた香住武(60歳)は、昼下がりの散歩中、ソースが香る焼きそばとキンキンに冷えたビールのうまさを知る。定年後に見つけた秘かな楽しみ、それは「ひとり飯」「ひとり酒」。ひとりだからこそ人目を気にせず、己の流儀で思うがままに食べたい――そう、野武士のように。もう食べずにはいられない、垂涎の極旨グルメコミック、フルカラー版で再登場!!
※『漫画版 野武士のグルメ』の全9話中、『九月の焼きそビール』『タンメンの日』『朝のアジ』の3話を収録しています。
※カラーに対応していない端末で閲覧する場合はモノクロでの表示となりますのでご注意ください。 -
就職試験に落ち続け、就職する代わりになぜか政治塾に参加することになったボク。そこで出会ったのは、大胆な発言を繰り返す帰国子女のせいら、定年間近の教師・松永、そして体格のよい謎の男・シュン……。チーム対抗のプロジェクトに備えて、作戦会議をするためシュンのマンションを訪れた3人が見たものは――。
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スキヤキには白い飯が欲しくなる!! サラリーマンとして定年まで真面目に勤め上げた香住武(60歳)が、定年後に見つけた秘かな楽しみ、それは「ひとり飯」「ひとり酒」。ひとりだからこそ人目を気にせず、己の流儀で思うがままに食べたい――そう、野武士のように。もう食べずにはいられない、垂涎の極旨グルメコミック、フルカラー版で再登場!!
※『漫画版 野武士のグルメ』の全9話中、『殿様の麦とろ飯』『かっこ悪いスキヤキ』『雨漏りのコの字カウンター』の3話を収録しています。
※カラーに対応していない端末で閲覧する場合はモノクロでの表示となりますのでご注意ください。 -
シュンが次の選挙に向けての役割分担を割り出した。膨大な情報を元にシミュレーションした結果の適材適所だという。選挙参謀・松永、政策秘書・セイラ、そしてなぜか、立候補者の第二候補にボクの名が……。しかも、立候補者は、選挙管理委員会に600万円を供託金として支払わなければならない。お金のないボクの代わりに、シュンは自分が払うというが……。
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チーム対抗のプロジェクトに備えて、作戦会議をするためシュンのマンションに集まった風太、せいら、松永。そこは億ションのような高級マンションだった。そして、さらなる驚きが彼らを襲う。同じチームのみどりから、「塾長の宇崎治朗が逮捕された!」との電話がかかり……。
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塾長である宇崎治朗が、アメリカにいたシュンに依頼したこと。それは、情やポピュリズムに流されない、効率的、そして的確に政治を運営するためのパソコンによるシステムの作成だった。そんなことが可能なのかどうか戸惑う風太だったが、シュンのプログラムによって弾き出されたシミュレーションの結果に、さらに戸惑う。
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立候補することを決意した風太だったが、両親は猛反対。一番身近な両親を説得できずに、選挙で勝てるわけがないと、実家に足を運んでは説得を試みるが、父親は全く取り合ってくれない。そんなある日、風太が居候しているシュンの家を父親が訪ねてくる。そして、地元の和菓子屋の主人で父の幼なじみでもある平田のおじさんに会おうと突然言い出すが……。
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立候補に猛反対だった父親の説得も成功し、地元の商工会や商店街の人たちも味方になってくれた。そんな時、政治塾長の宇崎治朗からシュンに電話があり、僕らに会いたいと言ってきた。与党が割れて、近々新党が結成されるらしい。つまり、いよいよ僕たちの選挙が始まるということだ。そして、僕が地元の人たちにした短いスピーチが、フェイスブック上で話題になり……。
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27歳、無職。41社の就職試験に落ちた僕が選んだのは、「宇崎治朗政治塾」だった。入学初日、説明されたカリキュラムの内容に不安と焦りを感じた僕が出会ったのは、アフリカ帰りの帰国子女・せいら、長身の謎の男・シュン、そしてサラリーマン風情の年長者・松永。仲間ができ、ほっとしたのも束の間、松永から聞かされたサバイバルゲームさながらの試験内容とは!? 僕は無事クリアすることができるのか?
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選挙に出ることを決意した風太だったが、その前に超えなければならない大きな壁があった。両親の説得だ。久しぶりに実家に帰るも、父は「お前にできるわけがない」と、相手にしてくれない。そんなとき、せいらが秘書試験に合格する。みんなが選挙に向けて、本格的なスタートを切る中、ひとり焦る風太だったが……
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「塾長の宇崎治朗が逮捕された!」とのニュースが、作戦会議をするため集まっていた風太、シュン、せいら、松永らに届く。さらに、新しい発想での政治を試みようとした宇崎治朗が、ニューヨークにいたシュンをスカウトしていたことがわかる。意外な接点に、みんなに詰め寄られるシュンだったが……。
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両親や地元の人たちの協力を得て、選挙に向けて着々と準備を進める風太。ご近所を集めてした風太のスピーチが、「27歳のプータロー青年が日本を救う!」と、フェイスブックやツイッターで話題となり、一夜にして時の人となる。
そんな時、未だ姿を表さない塾長の宇崎治朗から、塾生に呼び出しが……。そこで宇崎治朗が語った今後の政界の動きが、いままさに現実になろうとしていた! -
風野真知雄の傑作時代小説『爺いとひよこの捕物帳』シリーズ4タイトルが電子版限定で、合本になって登場!
老爺の導きで半人前の少年が成長を遂げる痛快捕物帳!
※本書は、『爺いとひよこの捕物帳』シリーズ一巻~四巻を一冊にまとめた電子書籍限定の合本版です。 -
あのミリオンセラー英語学習本が、スマートフォンで読みやすいレイアウトになって新登場(カラー端末での閲覧推奨)。これであなたも「ビッグ・ファット・キャットの世界一簡単な英語の本」をポケットに入れていつでも勉強できる!
数ある言語の中で世界で一番簡単な言語「英語」は、日本語を習うよりずっとやさしい。文法で覚える受験英語ではなく、英語そのものの仕組みを理解し使えるようになる新しいタイプの入門書。この本のマスコット「ビッグファットキャット」が熟練度にあわせてどこからでもナビゲーションしてくれる。何度も英語を諦めかけていた人も今度こそ話せるようになる、すべての英語を学びたい人へのバイブル!
※本電子書籍は『ビッグ・ファット・キャットの世界一簡単な英語の本』をスマートフォンで読みやすいサイズに再レイアウトし再編集したポケット版です。収録内容は原則『ビッグ・ファット・キャットの世界一簡単な英語の本』と同様です。スマートフォンでの閲覧を推奨いたします。
※本電書籍は文章を色で区別しているため、モノクロの端末では読みにくくなっております。ぜひスマートフォンのカラー画面でご覧ください。 -
不確かな未来と冒険の物語を、その情熱で捕まえて、前へ進め!!
私立栂山高校に入学した川瀬真一は、想いを寄せる村上遥香に強引に誘われて、活動内容が不明な「サバイ部」という部室を訪れる。そこで待っていたのは、不思議な言葉と術を使う珠美先輩と、制服のポケットからなんでも出てくるメガネの磯山先輩、そして可愛らしいハムスターの清正。その後、現れた部長を見て、真一は驚愕する。部長は7年前、真一の前から突然姿を消した高坂アキラだった。体が弱く皆と一緒に遊べなかった真一にとって唯一の親友だったアキラだが、真一のことも、あのとき交わした“約束”も覚えていないようで……。アキラの身に何が起こったのか? 不思議な部活動で巻き起こる学園青春物語。 -
僕が覚えているってことは、“僕ら”が覚えているってことだ。
栂山高校に入学した川瀬真一は、活動内容が不明な「サバイ部」で、昔の親友・アキラに再会する。思い出の秘密基地で過去の哀しい真相を知った二人は、果たせなかった“約束”のために“闘いと冒険”の旅に出る。サバイ部の面々も合流し、現実世界とは異なる不思議な空間を進む彼らを待ち受けていたのは、謎の門とそれを守る謎の小学生たち。彼らと対峙していく中で、真一たちはある共通点に気が付く。彼らの狙いはいったいなんなのか? この空間はいったいどこなのか? 笑いと涙の学園青春小説第二弾。 -
何も失わない生活は、何も得ることのない生活だ。
川瀬真一と高坂アキラは、「サバイ部」の皆とともに、過去の約束を果たす旅に出る。謎の門を守る門番たちとの闘いを、助け合いながら突破していく真一たち。闘いの中で、彼ら自身の過去とも対峙していく。また、謎の子供たちが関係していると思われる30年前のバス事故には、真一自身の過去とも繋がる衝撃の事実が隠されていた。旅の末、約束は果たされるのか? そして、サバイ部の本当の意味とは? やさしさと希望に満ちた冒険物語、感動の最終巻。 -
ぼくは、クロアシカ・バーのクロアシカなんだよ。クロアシカのぼくは、言う、「いらっしゃいませ」と。クロアシカのバーテンダーが主人公の異色作。
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コンピュータ・ネットワークの果てから、「神」の声を聞く女。「現実の君のすべては調査済みだ。……見せかけの姿ではなく、ほんとうの君を知りたい。魂の奥を覗いてみたい。わたしは君の支配者にして、君の味方だ。」盗癖のある女のもとに、その秘密を知る男からの一通のメールが届く……女と男の現実と、デジタルワールドは交差し、やがて起動不可能なほどに混乱し始める……。
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愛なんて信じられない。ただ欲望はいつの場合も正直だ。僕らは本当のバラードが聴きたかった。汚染する地球、汚染する心、この時代に人は人を愛せるか! ロックシンガーの圭一が恋人佑美のために歌う1990年代へのメッセージ。今改めて読み返したい、核時代の希望を探った傑作小説。
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今から振り返ると、女の子のほうはもっと嘘つきだった。ルージュをひいたあの可愛らしい唇から発せられる言葉は、どれもこれもみんな嘘だったんじゃないかと思えてくる。恋愛、音楽、日常生活。街角に消えていく小さな伝説を語ろうとする、『みんな十九歳だった』につづく著者の第2エッセイ集。
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鋼とガラスの都市を、時は駆け抜け、人は出会い、そして別れていく……。過ぎ去ってしまったものは、すべてが無か思い出だ。ジョン・レノンの死がそう教えてくれた。自分は何故ここにいて、一体何をしているのだろう。空洞になったような躯の中に光と勾いの粒子が流れ込んでくる。このまま自分も、街のざわめきの底に沈んでいってしまうのだろうか――。孤独な都市生活者の癒しがたい倦怠と虚無を、静謐で力強い筆致で描く傑作短編集。
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時代を見つめる冷徹な眼。研ぎ澄まされた文体が5年の間に綴った16篇。話題を呼んだノンフィクション・ノベルを含む作品集。90年から95年に執筆された傑作中・短編をすべて収録。
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1970年代、全国に革命の嵐が吹き荒れていた。6月23日の安保に反対するデモの日、大学生の滝口直樹は明治公園の入り口で、ML派全共闘の隊列に参加するかどうか迷っていた。行くべきか戻るべきか――。 それから40年後の東京で、カリスマ経営者として時代の寵児になった直樹が「鳥男」に出会うことによって経験する、ある奇跡。 誰もが思う「もし、あの時、こちらの道を選んでいたら?」。 そこに、まったく別の人生が広がっていたとしたら? どちらの人生が価値があるのか・・・運命に振り回されながらやがて直樹は、誰かを心から愛しながら日常をせいいっぱい生きるごく普通の人々こそが英雄なんだ、と気づく。思い切り笑って泣ける。心ふるえる感動の物語。
地方紙10紙に連載された長編小説。 -
9・11以降の世界を襲うアイデンティティ・クライシスの状態から如何に脱け出すか。信じられるものを探す魂救済への道を、自らの体験で綴るロック世代の「大河の一滴」。五木寛之との特別対談も収録。
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度重なる脅迫と罠、長年の恋人、蓄積した疲労……。超人気キャスターは全てを抱え、夜10時カメラの前に立つ。TV局の構造とそこに生きる人々を圧倒的心理描写で描くクライムノベルの傑作。
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クレイジー・ヘッド&グッド・ハート。それが、マンハッタン島でのベスト・ウェイだ。輝く光の塔、ボトム・ラインのビート。凍えるハドソン川と、さまざまな色のイルミネーションに飾られたパーク・アベニュー。
音楽とコカインと眠れないミッドナイト。ファンタスティックな詩人のロン・ブラックウェルと、心優しいアーティストであるビル・リード。華やかな娼婦達。
EXITを求めて、浩司は青春の喧騒のただ中を駆けぬけていく。
1980年代の冬から81年の春にかけて、凍てついたニューヨークで生活する川本浩司の、友情、ローラとの愛、そして孤独をたおやかな感性でストイックに描く、青春四部作の1作。 -
高見沢俊彦。ギタリストであり、ソング・ライター。今をときめく、いわずと知れた超人気グループのリーダーだ。この世界に入って十年以上の時が流れた。原宿と麻布、千駄ヶ谷それに青山に部屋がある。そう、高見沢は文字通りの転がる石なのだ。部屋から部屋へ。ツアーからツアーへ。女から女へ。孤独から狂騒へ。ひとりに還り部屋に戻ればいつでも〈I’M A KING BEE〉を聴く。この単純なブルースナンバーが、ヒップ・スターを演じる高見沢の唯一の子守歌なのだ。ロックを食み、通底してロックのフィールドを熱く見つめ続ける著者が放つ、THE ALFEEの高見沢俊彦をモデルにした渾身のロック小説。
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「ねえKENさん、男と女の愛っていつかは腐ってしまうものなのですか? 恋を永久保存できるエージレスパックがあればいいのにね」 ビビッドな感性で語るボーイズ&ガールズのための恋愛論。
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ぼくの腰に回した腕に、菜穂子が力を込めた。ロードは濡れて光りながら、この世界のどこへでもつづいている。ぼくと菜穂子とマシンは、今ようやく、同じひとつの夢を見始めようとしているのだ……。長編オートバイ小説でありながら、著者自身が「鏡の中のガラスの船」の続編とも位置付ける作品。
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ルシファーDJ、自室車修理工、コットン・ガール、バイク・ボーイ、ブルースマン、シベールの日曜日、ハイライト、全共闘少年、三島由紀夫、GPライダー、コンチネンタル・サーカス、ブルージーンズ、パーティ、ボルシェ914……いま、鮮やかに僕たちの’70年代。鮮烈な愛と出合う青春小説。
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マッキントッシュを窓口にすると、デジタルは人間に優しく深い。デジタルの向こうに、温かな未来が見える。一台のコンピュータの向こうに、希望がある――。マッキントッシュへの熱い思いを綴る。
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東京バビロンから逃げ出して楽園ジャマイカでラスタマンと過ごした日々。レゲエの律動が刻まれた平和で哀しい物語。著者自身が主人公に強く投影された長編の四部作の1作。
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風に洗われた路。陽に灼かれた路。雨にうたれた路。そして電飾の森に埋もれた路――。幾つもの路が肩ごしに通りすぎてゆく。恋も歌も夢も友情も、そして痛みも、鮮やかなる風として心を突き抜けてゆく。バイクにうち跨った時、そう、我々は少年に還るのだ。奇妙な恋と友情の虚無と輝きを、疾駆するバイクの高揚感とクロスさせて爽やかに描く表題作を含む、煌めきのバイク小説8編。
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東京、NYからナイロビへ。都会の騒きに疲れ、傷付いた元ミュージシャンの魂の行方を描く、ナイーヴでカジュアルな長編小説。青春四部作の1作。
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パソコンが肉体を挑発する。モニターが映し出す淫らな映像、チャットで出会う未知の女性、ネットラインに潜む倒錯した愛……。時空をゆがめるコンピュータを介し、男と女が共有する「進化した快楽」を描く衝撃作。
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ブライアン・ジョーンズが死んだ日、僕らは大人になるために旅立った。謙一郎、裕子、昌太の激しく、また哀しみに満ちた生きざまを描き、現代における青春の意味を問う、感動と共感の自伝的長編小説、僕らは嵐のなかで生まれた第一部。
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DJの主人公に届く、自殺予告のメッセージ。ロック・ミュージックと切り離しては語れない3つの連作小説。「青い空との別れ」のイーグルスとブロンディの“ハート・オブ・グラス”、「壜の中のメッセージ」のポリスとオーティスレディング、「八月のトライアングル」のブルース・スプリングスティーン。ストーリィにビートが埋め込まれた、青春四部作の1作。
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TVプロデューサーの沢野の事を、女優の利加子は「ベー」と呼ぶ。アニエスb.の服ばかり着て、古いBMWに乗っているからと言うのと、人前で彼の名前をそうそう呼ぶ訳にはいかないからだ。華やかな世界を舞台にした恋愛小説。
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青春の彷徨をみずみずしい感性で描く山川健一のデビュー作。レッド・ツェッペリン、闘い、リンチ殺人事件、ジャズ喫茶、バスケット・シューズ、コーラ・ブラウンのストッキング、遊園地……。危機の予感のなかで語られる。失われた70年代への鮮烈なレクイエム。第20回「群像」新人賞優秀作受賞。
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ある日忽然と、ぼくの前から姿を消した妻・芽衣子。個展を前にして芽衣子が借りていた海辺のアトリエ。そこに残されていたのは6枚の窓の絵と、1羽の青いオームだった。絵は2枚ずつ赤、青、黄の三原色に塗られ、額のガラスはみな叩き割られていた。そしてオームは喋りだす「いいか、これが君と彼女との生活の結果なんだ」と。ぼくは考えねばならない。芽衣子とは何者か。ぼくとは一体誰なのか。オームが裁判官であり、ぼくが被告だった。網膜の裏には、芽衣子の躯と顔が輪郭を残して揺れている。これが、長い夏の始まりだった――。自己不在から脱却しようともがく主人公を通して、社会の中で永遠に開放されぬ迷路に住まう我々人間へ宛てた、文学の贈り物。
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