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『ノンフィクション、文春ウルトラ電読フェア(実用、新書)』の電子書籍一覧

1 ~60件目/全700件

  • 明治百五十年でも語られない闇の部分、それが廃仏毀釈だ。実は、興福寺阿修羅像、五重塔も消滅の危機にあったのだ。神社と寺院を分離する政策が、なぜ史上稀な宗教攻撃、文化財破壊にエスカレートしたのか? 鹿児島、松本、伊勢、東京、奈良、京都など日本各地に足を運び、埋もれた歴史を掘り起こす近代史ルポルタージュ。

    【目次】
    はじめに

    第1章 廃仏毀釈のはじまり ──比叡山、水戸

    第2章 維新リーダー藩の明暗 ──薩摩、長州

    第3章 忖度による廃仏 ──宮崎

    第4章 新政府への必死のアピール ──松本、苗木

    第5章 閉鎖された島での狂乱 ──隠岐、佐渡

    第6章 伊勢神宮と仏教の関係 ──伊勢

    第7章 新首都の神仏分離 ──東京

    第8章 破壊された古都 ──奈良、京都

    結びにかえて
  • なぜ、この事件は強く否定され続けるのか?
    戦後七十周年に下された指令は七十七年前の「事件」取材?

    「知ろうとしないことは罪」と呟き、西へ東へ南京へ。
    いつしか「戦中の日本」と、言論の自由が揺らぐ「現在」がリンクし始める……。
    伝説の事件記者が挑む新境地。

    解説・池上彰
  • 1999年に始まった一個人のウェブサイト「2ちゃんねる」が、どうして、2001年には一日のアクセス800万件、ユーザー300万人という、世界最大のインターネット掲示板に急成長したのか。主催者「ひろゆき」への8万字ロング・インタビューを通じて、「2ちゃんねる」の歴史、現在の盛況、これからの展望までを徹底解剖する。田原総一朗、糸井重里、山形浩生、宮台真司とひろゆきの対談4本も収録。新たに第10章では、ビジネス化も始まった「2ちゃんねる」の動向を「ひろゆき」に問う。
  • 1972年「赤旗」平壌特派員となった私は、大阪の定時制高校で席を並べた親友の尹元一(ユンウォニル)を訪ねた。友は「地上の楽園」で幸せに暮らしているはずだった──なぜ金日成は帰国運動を必要としたのか。書かれざる日本共産党と在日朝鮮人運動の関係とは。「突出する力作」(深田祐介氏)、「人を動かす力をそなえた作品」(立花隆氏)。明らかにされる重大事実とともに理想を信じて北へ帰った人々の悲劇を描き、満票で第30回大宅壮一ノンフィクション賞に輝いた記念碑的名作。
  • 福島原発から胆沢ダムに至るまで、ダーティ・マネーの臭いがするところには「平成の政商」と呼ばれた水谷功の影がある。小沢一郎との関係、東電のトラブルの裏処理、裏金のつくり方、談合の実態、北朝鮮利権、有名演歌歌手を招いたディナーショー……。その卓越した取材力で日本のタブーに切り込んできた著者が「政官業」癒着の実態を暴いた傑作ノンフィクション。
  • 来年の今ごろは、あなたが裁判員かもしれない。そんなご時世です。でも、見ず知らずだった被告人に、いきなり「死刑!」なんて言えますか? 言えないのが人情ってもんですよね……。大好評シリーズ第3弾は、裁判員制度想定問題集。たとえ“その日”は来なくとも、裁判のリアルを知っておいて損はありません。さあ、まず1問目から!
  • ワイドショーも小説もぶっ飛ぶほど、リアルで面白いのがナマの裁判だ。しかもタダで誰でも傍聴できる、殺人、DV、詐欺、強姦事件……。突っ込みどころ満載の被告の弁明や、なんとも噛み合わない被告と弁護士、傍聴席に鈴なりの女子高生にハッスルする裁判官、有名漫画家の男気ある証人ぶり、ヒトゴトじゃないと思う切実な事件。「こいつ、絶対やってるよ!」なんて心の中で叫びつつ、楽しく通った傑作裁判傍聴記。自筆のイラスト満載(法廷内は写真撮影不可のため)。
  • 飲酒で高校を退学処分。水商売でアルバイト。離婚したのち、ガンを患った元夫の最期を看取る──人気漫画家・西原理恵子が波瀾万丈の人生で培った処世術を伝授する! [おカネ][男と女]から[ビジネス][家族][トラブル解決法]まで、あらゆる悩みに痛快な「サイバラ節」でお答えする。メチャクチャいい加減なようで不思議と腑に落ちる、一風変わった現実主義のススメ。毒と優しさが絶妙に配合された“正しくない”けど使える人生指南書。正直者よりウソつきになれ!
  • ベストセラー『裁判長! ここは懲役4年でどうすか』待望の続篇は、さらに生々しい人生ドラマたっぷり。缶コーヒー万引きで男泣きするショボいオッサン、流れ弾にも気を使うバランス感覚溢れたヤクザ、トロさん初の本格的な≪電波系≫…。みなさんスゴい罪状の被告人のくせして、法廷での悲喜こもごもや顔つき、態度、思わず笑ってしまう弁明に人間臭さが滲み出る。法廷での「ヤル気あんのか?」な裁判官までもメッタ斬り。「裁判員制度」導入の今こそ必読の爆笑傍聴記!
  • 戦争責任言われ「つらい」――崩御の2年前、昭和天皇はそう侍従に漏らしていた。

    2018年8月に共同通信が故小林忍侍従の日記の存在をスクープして話題になった。昭和天皇を身近で支え、平成への代替わりも見届けた小林氏の日記は、昭和49年から平成12年まで27年間の宮中生活が綴られており、昭和天皇が晩年まで戦争の影を引きずり苦悩する姿や、昭和の終焉に至る状況、宮中から見た代替わりの儀式の様子が詳しく記されていた。

    『昭和天皇実録』刊行後に見つかった日記の全容を初めて公開する。巻末に半藤一利氏と保阪正康氏による解説対談を収録。

    【目次】
    第1章 昭和49年~51年 昭和天皇の涙
    第2章 昭和52年~56年 皇后の体調不安
    第3章 昭和57年~60年 寛仁親王皇籍離脱騒動
    第4章 昭和61年~63年 戦争責任への言及
    第5章 昭和64年~平成12年 昭和の終焉、平成へ
    解説対談 小林忍日記を読む 半藤一利、保阪正康
  • 江夏豊さん推薦!
    「雄太は今、俺が1番信頼する野球ライターだ。彼はこの30年間、ずっと
    野球の現場にあって、選手や監督の心に寄り添い、信頼され、野球人が驚き
    信頼する記事を書き続けてきた」

    幾多の感動ドラマが生まれた平成の時代、著者が「Sports Graphic Number」を中心に発表してきた傑作ノンフィクション・インタビュー記事を「1年1人」のコンセプトでセレクト。
    あなたの大好きな平成の野球が、この一冊に詰まっています。

    平成30年間の豪華ラインナップは以下の通りです。
    平成元年 中畑清/2年 与田剛/3年 清原和博(vs.野茂英雄)/4年 西本聖/5年 野中徹博
    6年 長嶋茂雄/7年 野村克也(イチロー分析)/8年 伊藤智仁/9年 桑田真澄/10年 王貞治
    11年 星野仙一/12年 杉浦正則/13年 中村紀洋/14年 松井秀喜/15年 高橋由伸
    16年 和田毅/17年 今岡誠/18年 イチロー(WBC秘話)/19年 イチローvs.松坂大輔
    20年 山本昌/21年 斎藤佑樹/22年 22年 ダルビッシュ有(日ハムのドラフト戦略)
    23年 谷繁元信/24年 栗山英樹/25年 則本昴大/26年 秋山幸二/27年 藤浪晋太郎
    28年 川崎宗則/29年 松坂大輔/30年 大谷翔平(メジャーデビュー直後のロングインタビュー)

    そしてイチローが引退した平成31年は、書き下ろし。
    菊池雄星、吉田輝星、丸佳浩、菅野智之らスター選手登場しますが、主人公は「野球の神様」?(詳しくは本書をぜひ御覧ください!)
  • 天皇皇后両陛下のお言葉で、人生を救われた人々がいる。被災地へのご訪問を長く続けてきた両陛下。訪問先の人々が心打たれたお言葉やエピソードの数々を、現地で尋ね歩いた。雲仙・普賢岳噴火、東日本大震災、中越地震‥‥。「どうか、頑張ってください」「その後、村の様子はいかがですか?」。温かいお言葉の数々が人々を勇気づけ、新たな人生に向かわせる──。

    「──天皇皇后両陛下のご訪問を受け、お言葉をかわした人たちは、「天皇陛下にお会いしたことは、一生の思い出。今も昨日のことのように鮮明に覚えている」「あんなに生きる勇気をもらったことはない」。そう話す人たちが多い。彼らは両陛下のどんなお言葉、振る舞いに心を打たれたのか。そしてご訪問を受けてどのような変化が生じたのか──」

    お二人のご訪問で救われた人々、12の感動物語。
  • 大ヒット映画『ボヘミアン・ラプソディ』で話題騒然! ロックスターとその恋人を襲った悲劇とは? ワイルド、三島由紀夫、チューリングら天才たちの性の秘密とは? 「子孫を残しにくいはずなのに常に一定の割合を保ち続ける」同性愛のパラドックスに挑む。

    【本書の内容】
    〇『仮面の告白』を動物行動学で分析すると?
    〇天才たちの受難──投獄されたワイルド、謎の死を遂げたチューリング
    〇同性愛遺伝子はどこにある?
    〇エルトン・ジョンの結婚と息子の誕生
    〇男性同性愛者の脳は「超女型」?
    〇非異性愛の遺伝子が遺り続ける理由 ほか

    【本書は文春新書『同性愛の謎──なぜクラスに一人いるのか』の増補改訂版です】
  • 「スパイ天国・日本よ、目を覚ませ」──初代内閣安全保障室長をつとめ、「危機管理」という言葉を創った男が、最後の告発!

    少年時代にゾルゲ事件に関与。警察官僚として米国でスパイ研修を受け、007のように華麗にはいかないスパイ捜査や、ハニー・トラップの実態を学ぶ。国際インテリジェンス・オフィサーとして、戦中戦後の日本を見つめてきた著者の「インテリジェンスなき国家は亡びる」という遺言の書。
    解説・伊藤隆

    【本書で明かされた佐々淳行の“スパイ大作戦”】
    ・少年時代に見た、父佐々弘雄と「ゾルゲ事件」
    ・ワシントンで、CIA、FBIの秘密スパイ研修を受けた
    ・「ラストボロフ事件」で対ソ協力者に政界・財界の大物が
    ・外国人スパイを運用し、MI5に監視される
    ・我が友、MI6のフォーサイス
    ・各国諜報機関のハニー・トラップの実態
    ・大物スリーパーとして瀬島龍三をマークしたが──


    【本書は単行本『私を通りすぎたスパイたち』を文庫化にあたり改題したものです】
  • 誰もがスマホに追われている今だからこそ、「スロー」なジャーナリズムを! 慌ただしい日々のニュースの塵を払ってゆっくり解説しなければ、世界の変化の本質は見えません。トランプ登場、英EU離脱のきっかけは? 米朝首脳会談や北方領土問題など、どう状況が変わった? 数年間の情報をまとめて池上彰が解説します。半藤一利、エマニュエル・トッド、出口治明との対談も収録。

    【目次より】
    第1章 アメリカ激変──トランプイズムとは何か
    第2章 EU崩壊──自国ファーストと女帝メルケルの挫折
    第3章 ロシアの覇権──“皇帝”プーチンの新・帝国主義
    第4章 中東の火種──大国サウジvsイランの時代に
    第5章 中国の成長痛──習近平、“皇帝”への道
    第6章 韓国・北朝鮮の新展開──「シン・冷戦」の結末は
    第7章 沈む日本──安倍一強のひずみ
  • 第43回大宅壮一ノンフィクション賞(2012年)受賞作。

    ベストセラー『つなみ 被災地のこども80人の作文集』を企画取材したジャーナリストが描く、7つの家族の喪失と再生の物語。平成最大の災害を、子どもたちは「書くこと」でどう乗り越えたのか?「あれから八年間の日々に」を大幅増補。
    解説・細谷亮太

    「あの震災後、熊本地震や北海道胆振東部地震、北関東や西日本での豪雨災害など未曾有の災害が頻発し、日本中で自然災害で厳しい体験をする人が増えている。被害後をどのように生き、どのように克服していくかは、先人の声に耳を傾けるのがふさわしい。作文を書いてくれた子たちも、取材に応じてくれた家族たちも、おそらくは心のどこかでそんな思いをもっていたことだろうと思う」
    (「あとがき」より)。
  • 繰り返される粛清、密告、民族弾圧。世界最大の独裁国家はいかに築かれたか? 
    2019年は中華人民共和国の建国70周年。日中戦争、朝鮮戦争、文化大革命、改革開放、天安門事件、そして習近平体制まで、世界第二位の経済大国となりながら、いまだ一党独裁体制、少数民族弾圧、都市と農村の格差といった矛盾を抱える大国の病巣を、毛沢東以来の歴史に探る。中国システムの抱える致命的な欠点とは?

    【目次】
    序章 中国共産党という組織 ──徹底監視のシステム
    第1章 国民党と共産党 コミンテルンが生んだ双生児
    第2章 毛沢東の“国盗り”戦術 ──抗日神話のウソ
    第3章 中華人民共和国の誕生 ──スターリンとの確執
    第4章 大躍進 史上最大の災厄
    第5章 世界史から見た文化大革命 ──粛清と民族破壊
    第6章 新たな独裁者トウ小平 ──「先富論」のトリック
    第7章 習近平 引き継がれる独裁の系譜
  • 陸軍将校による幻の座談会が蘇る。和平か開戦か。太平洋戦争開戦直前に陸軍は何を考えていたのか。中堅将校たちが明かした本音とは。雑誌『偕行』に掲載された「大東亜戦争の開戦の経緯」が初の書籍化。なぜ無謀といわれるアメリカとの戦争に突入したのか、陸軍中枢にいたエリートが真実を語り尽くす。昭和史の第一人者、半藤一利氏による書き下ろし解説付き。

    【戦争の導火線に火をつけたのは陸軍か海軍か? 本書で議論される7つのテーマ】
    ●ヒトラーと手を組みたがったのは誰か
    ●陸海軍の戦略観の違い
    ●想像を超えたアメリカの厳しい経済制裁
    ●日本の国力のピークは昭和13年だった
    ●陸軍より強硬だった海軍の将校たち
    ●東条首相誕生の意味
    ●アメリカとの戦争をどう終わらせようと考えていたか
  • 「日産・ルノー提携」の特ダネを1999年にスクープして以来、カルロス・ゴーンを見つめてきたジャーナリストが、その栄光と墜落の軌跡、そして日産社内の権力闘争の実態をあますところなく描いた経済ノンフィクション。
    倒産寸前まで追い込まれた日産にルノーから送り込まれたゴーンは、トップ就任からわずか1年半後、過去最高益を叩き出す。
    だが、ゴーンには別の顔があった。寵愛する「チルドレン」で配下を固め、意見する者は容赦なく飛ばす。部下に責任を押しつけて更迭し、自分は地位にとどまった。
    そして、私物化。ゴーンは私的に購入した金融商品がリーマンショックで18億円もの損失を出した際、一時的にそれを日産に付け替えた。約20億円もの報酬のうちの約半分を退任後に受け取ることにし、有価証券報告書には10億円分しか記載してこなかった。会社のカネで購入した豪華邸宅を私的に利用するなど、公私混同は枚挙に暇がない。
    いったいなぜ、ゴーンは道を誤ってしまったのか?
    ヒントは「歴史」にある。
    日産は創業以来、ほぼ20年周期で大きな内紛を起こしてきた。そのつど、「独裁者」と呼ばれる権力者があらわれ、制御不能のモンスターと化した。その独裁者を排除するために新たな権力者を必要とし、新たな権力者がまたモンスターと化していった。
    そうした構図が繰り返される背景には、日産が抱えるガバナンスの問題点、そして独裁者をのさばらせた側にも大きな責任があることが浮かび上がってくる。
    企業ドキュメントとしての魅力もさることながら、人物ドラマとしても抜群に面白い。
    フィクションをしのぐ驚愕の展開!
  • 日本人の祖先は、どのようにこの列島に渡ってきたのか。この課題に徹底的な科学調査によって迫り、アフリカから日本までの「グレートジャーニー」の道筋を浮かび上がらせる。
    従来の「人類の祖先は海岸沿いに移動した」という説によれば、日本人の祖先は太古、海面が低かった陸続きの時代に歩いて日本列島にやってきた、と考えられていた。この定説に疑問を抱いた、著者を中心とする「国立科学博物館人類史研究グループ」は、ユーラシア大陸全体より出土した遺跡のデータを集め、その年代と、そこより出土した人骨のDNAを、地図上に再現した。
    その重層的な調査の結果見えてきたのが、日本人の祖先はユーラシア大陸の北と南、さまざまなルートをたどって日本にやってきた、という事実。そして最終的に「対馬ルート」「沖縄ルート」「北海道ルート」の三つの入り口から日本列島に到達したことが明らかになる。そのとき、対馬はすでに海峡であり、沖縄は列島であった。すなわち、最初の日本人は、歩いてではなく「航海」によってこの日本列島にやってきたのだ。
    3万8000年前、われわれの祖先は、偶然の漂流によってではなく、強い意志を持った航海者として、日本列島に移住してきたのだ。
    単行本が発行されたのち、著者を中心とする研究グループによってクラウドファウンディングが立ち上げられた。当時の船を手作りし、黒潮に乗って沖縄の島から島へと航海する挑戦の様子は、NHKスペシャル「人類誕生」で取り上げられ大きな話題を呼んだ。2019年夏、いよいよ台湾から与那国島への、日本人誕生を再現する航海に挑む。
  • 自らの「家」について語ることは、「人生」そのものを語ることだ。

    あなたはどんな家に住んできましたか――?

    作家、詩人、医師、研究者、音楽家、レーシングドライバー……
    彼らはなぜあらゆる境界を乗り越え続けられるのか。
    道なき曠野を切り拓いてきた17人が家の来歴を通して語る、生き方の極意。

    「彼らは自身を取り巻く境界や、そうあるべきとされる社会の常識を軽やかに乗り越え、ときには徒手空拳で新たな町や国に飛び出していきます。その姿の一つひとつは、どんな時代にもある生きづらさや閉塞感を突破するヒントにもなるはずです。」(まえがきより)

    ●水俣から
    石牟礼道子(作家) 魂のひっとんだ子

    ●物語が生まれるとき
    角野栄子(児童文学作家) 玄関を飛び出して
    東山彰良(作家) いつか祖父のように

    ●新宿に流れ着いて
    リービ英雄(作家) 日本語を書く部屋
    佐々木美智子(新宿ゴールデン街バーのママ) 屋台を引いた日々

    ●アメリカから日本へ
    マーティ・フリードマン(ミュージシャン) 輝いていたJポップ
    アーサー・ビナード(詩人、エッセイスト) 日本語に導かれて

    ●人生の原点
    ベニシア・スタンリー・スミス(ハーブ研究家) 京都の古民家
    高中正義(ミュージシャン) 雀荘とバハマ
    鷺巣詩郎(作編曲家) 父のスタジオで

    ●ヨーロッパへ
    田中未知(作曲家) ここが約束の地
    原田哲也(元オートバイレーサー) モナコの海の見える家
    井原慶子(レーシングドライバー) セナが住んでいた部屋

    ●崩壊する国で
    金平茂紀(キャスター) テレビの力を信じたい
    中村哲(医師、ペシャワール会現地代表) 蝶を追いかけて

    ●科学のフロンティア
    江崎玲於奈(物理学者) エジソンになりたい
    利根川進(生物学者) 研究者の本来の姿
  • 897(税込)
    著:
    小野一光
    レーベル: 文春文庫
    出版社: 文藝春秋

    小野さんは殺人犯を描き尽くすことで、我々の内なる「魔」の姿を、闇の中から掘り出してくれた――重松清氏、推薦! 
    人が人を殺す「その理由」を直接取材しつづけた、傑作ノンフィクション。

    21世紀の10大殺人の深い闇に、事件現場と拘置所の面会室で迫る!

    CASE 1 北村孝紘 【大牟田連続4人殺人事件】
    CASE 2 松永太 【北九州監禁連続殺人事件】
    CASE 3 畠山鈴香 【秋田児童連続殺人事件】
    CASE 4 鈴木泰徳 【福岡3女性連続強盗殺人事件】
    CASE 5 下村早苗 【大阪2児虐待死事件】
    CASE 6 山地悠紀夫【大阪姉妹殺人事件】
    CASE 7 魏巍 【福岡一家4人殺人事件】
    CASE 8 高橋裕子 【中州スナックママ連続保険金殺人事件】
    CASE 9 角田美代子【尼崎連続変死事件】
    CASE 10 筧千佐子【近畿連続青酸死事件】

    解説・重松清

    本書は単行本『殺人犯との対話』(2015年11月・文藝春秋刊)を改題、加筆修正のしたものです。
    *単行本に収録された〈宇野ひとみ【高槻養子縁組保険金殺人事件】〉は入っておりません。かわりに〈筧千佐子【近畿連続青酸死事件】〉を収録。
  • ◎それは奇跡か、それとも病か?◎

    かつて大学で脳を研究し、科学ジャーナリストとなった著者。
    彼女の趣味は「人とは違う脳」を持った人々について書かれた医学論文を収集し、読み漁ること。
    だが、論文を読むだけでは、患者の人となりは全く見えてこない。
    ある日、十年間集め続けた論文の山の前で彼女は思った。「世界中で普通の人々に奇妙な事が起こっている。彼らはどんな生活をしているのだろう?」――それが、「奇妙な脳」の持ち主たちを巡る旅の始まりだった。


    【目次】

    序 章 「奇妙な脳」を探す旅へ出よう

    第1章 完璧な記憶を操る

    第2章 脳内地図の喪失

    第3章 オーラが見える男

    第4章 何が性格を決めるのか?

    第5章 脳内iPodが止まらない

    第6章 狼化妄想症という病

    第7章 この記憶も身体も私じゃない

    第8章 ある日、自分がゾンビになったら

    第9章 人の痛みを肌で感じる

    終 章 ジャンピング・フレンチマンを求めて
  • 日本中を震撼させた「東京・埼玉連続幼女誘拐殺人事件」の取り調べが録音されていた。
    初めて明かされる取調室での息詰まる対決!
    密室で語られた真実とは――

    昭和から平成、一九八八年八月から翌年六月にかけて埼玉・東京で四歳から七歳の幼女四人が次々と誘拐され殺害された東京・埼玉連続幼女誘拐殺人事件。
    犯人の宮崎勤は「今田(いまだ)勇子(ゆうこ)」と名乗り、殺害した少女の遺骨と意味不明な自筆の紙片を遺族の自宅玄関前に自ら届けた上、犯行声明文、告白文を遺族や新聞社にまで送り付けていた。
    事件発生から約30年――。
    フジテレビ報道局は宮崎の取り調べの音声テープを独自に入手した。
    逮捕直後、宮崎は取調室で警視庁捜査一課の名物刑事に何を語っていたのか?
    入手した27本の音声テープを検証し、犯罪史上類を見ない“猟奇的な劇場型犯罪”の闇に迫る!
  • 平成31年は、天皇陛下が退位して皇太子が新天皇に即位し、5月からは新しい元号になります。また、翌年には2回目の東京五輪が開催されます。一回目の東京五輪は昭和39年に開催され、それを契機に昭和後半の日本は高度経済成長の波に乗り、経済大国の道を突き進みました。しかし、平成に入ると、バブルが崩壊し、政治や社会の様々な歪みが顕著となってきました。この間、日本の首都・東京はどのように変貌を遂げたのか。
    本書は、月刊『文藝春秋』で連載した「50年後の『ずばり東京』」から、主に東京の街の変遷を描いた12本の記事を選んで収録しました。毎回違うノンフィクション作家が自身で取材するテーマや街を選び、リレー形式で執筆したもので、昭和と平成という二つの時代を筆者が行き来するルポルタージュです。

    〈本書の内容〉
    東京五輪 “負の遺産”――首都高とモノレール 古市憲寿
    佃――タワマンと神事に則る祭り 中原一歩
    銀座――消えた銀座警察 清武英利
    谷根千――下町と観光地の狭間で 森まゆみ
    ひばりが丘――最先端団地の「夢の跡」奥野修司
    秋葉原――電気街の六つの地層 神田憲行
    山谷――「日雇い労働者の町」は変貌した 水谷竹秀
    夢の島――悪臭の山から緑の森へ 福田ますみ
    永田町――「権力の三角地帯」は空洞化した 常井健一
    吉原――元祖風俗ライターが棲んだ街 小野一光
    福生――「70年代の青春」の残り香 三山喬
    足立区――高度成長を下支えして 八木澤高明
  • 『日本史のツボ』(文春新書)、『ヤバイ日本史』などで知られる人気歴史学者が、専門である鎌倉時代を舞台に、満を持して取り組んだ意欲作です。本郷さんは鎌倉時代の基本史料『現代語訳 吾妻鏡』の編者の一人でもあります。

    誰もが日本史上の重要トピックとして覚えた経験はあるが、敗れた後鳥羽上皇が隠岐島に島流しにされたこと、北条政子の演説で鎌倉武士がひとつにまとまったことくらいで、実はよく知られていない「承久の乱」。

    そもそも後鳥羽上皇はなぜ幕府に戦いを挑んだのか?
    「錦の御旗」を敵に回して勝利したリーダー、北条義時はどんな人物だったのか?

    それを理解するには、後鳥羽上皇が歴代天皇のなかでも指折りの文武に長けたカリスマだったこと、そして頼朝以降の鎌倉幕府で繰り広げられた、血で血を洗う「仁義なき政争」を知る必要がある、と本郷さんは説きます。

    さらにこの戦いは、朝廷と幕府の関係を決定的に変えました。以後、明治維新までのおよそ六百五十年間、武士が日本の政治を動かす時代となったのです。まさに承久の乱の起きた一二二一年こそ日本史の大きなターニングポイントといえます。

    日本史ブームの中、第一人者による決定版の登場です。

    主な内容
    ・鎌倉幕府の正体は「頼朝とその仲間たち」
    ・まったく異質だった武士の殺生観
    ・上皇の絶大な経済力
    ・北条氏よりも優遇された比企氏、平賀氏
    ・なぜ源氏将軍は三代で絶えたのか?
    ・血で血を洗う闘争に勝ち残った北条義時
    ・武士の切り崩しに成功した後鳥羽上皇
    ・実朝暗殺の“仕掛け人”は?
    ・戦いの本質は「在地領主vs.朝廷支配」だった
  • 平成31年は、天皇陛下が退位して皇太子が新天皇に即位し、5月からは新しい元号になります。また、翌年には2回目の東京五輪が開催されます。一回目の東京五輪は昭和39年に開催され、それを契機に昭和後半の日本は高度経済成長の波に乗り、経済大国の道を突き進みました。しかし、平成に入ると、バブルが崩壊し、政治や社会の様々な歪みが顕著となってきました。この間、日本の首都・東京はどのように変貌を遂げたのか。
    本書は、月刊『文藝春秋』で連載した「50年後の『ずばり東京』」から、主に東京に住む人々の暮らしや意識の変遷を描いた12本の記事を選んで収録しました。毎回違うノンフィクション作家が自身で取材するテーマや街を選び、リレー形式で執筆したもので、昭和と平成という二つの時代を筆者が行き来するルポルタージュです。

    〈本書の内容〉
    ゴジラとタワーマンション 高山文彦
    保育園反対を叫ぶ人たち 森健
    虐待と向き合う児相の葛藤 稲泉連
    東大を女子が敬遠する理由 松本博文
    「ラジオ深夜便」のある生活 樽谷哲也
    エリートが集う「リトル・インド」佐々木実
    はとバスは進化し続ける 小林百合子
    八丈島の漁師と青梅の猟師 服部文祥
    いまどき女子は神社を目指す 野村進
    新3K職場を支えるフィリピン人 西所正道
    将棋の聖地に通う男たちの青春 北野新太
    貨物専用「JR隅田川駅」のいま 長田昭二
  • 坂本弁護士一家殺人事件や地下鉄サリン事件など13にもおよぶ事件の罪に問われた麻原彰晃こと松本智津夫だが、法廷では怒号と不規則発言を繰り返し、証言台の元信者らを脅すとも取れる態度を示し続けた。そんな中、実行犯の証言から、新たな真実が次々と明らかになる。一審だけで257回もの公判が開かれ、延べ522人の証人が法廷に立った。そして2006年、ついに麻原の死刑は確定する──。早川紀代秀、岡崎一明、林郁夫、井上嘉浩など各実行犯の公判を追いかけることで、それぞれの人間像にも迫った、江川紹子のオウム裁判記録第3弾!

    「『真実』を解明する場は、裁判所だけではない。報道や評論、小説やドラマなど、様々な分野で、いろいろな立場の人によってオウム事件は取り上げられてきた。司法にすべてを委ねるのではなく、そうしたものを参考に、一人ひとりが、真相を探っていくのが大事なのではないだろうか。本書は、私が私なりに『真実』を求めてきた記録である」

    2018年、麻原はじめオウム真理教元幹部13名の死刑執行により、数々の謎は二度と本人たちの口から語られることはなくなった。麻原彰晃とは? オウム真理教とは? 出版局、電子書籍編集部に復刻希望が多数よせられた江川紹子のオウム関連著書を、新たな原稿「反面教師としてのオウム」を加え、電子書籍として完全復刻する。

    【目次】
    反面教師としてのオウム──電子版刊行に寄せて

    まえがき

    第1章 教団、被害者、そして社会

    第2章 坂本弁護士を殺害した者たち

    第3章 サリン事件を引き起こした人々 第1部
  • 始まりは一通の電話からだった。子どもがオウム真理教に入信し、連絡が取れなくなったという親からの連絡を受けた著者は、知り合いの坂本堤弁護士を紹介する。「被害者の会」が結成され、サンデー毎日がオウム批判の連載を開始した直後、坂本さん一家3人が謎の失踪をとげる。そこから、著者とオウムとの長い闘いが始まった──。

    教祖である麻原彰晃こと松本智津夫の生い立ちから教団設立に至る道程を追い、閉鎖環境における「神秘体験」で信者を洗脳し、御布施によって財産を奪い取る搾取構造を暴く。地下鉄サリン事件に先立つ4年前、早くもオウムの狂気に警鐘を鳴らした、江川紹子渾身のルポルタージュ第1弾!

    「麻原彰晃教祖は教団の目的に「人類救済」を挙げている。もし彼が真実この目標を掲げているのなら、今こそ実践に移してほしい。空念仏ではなく、本当に人びとや地球環境や平和を守るための行動に出てもらいたいと思う。坂本弁護士一家拉致事件への協力もしてほしいと願う。しかし、これまで私が観察してきたかぎり、彼のいう「人類」とは、オウム真理教の信者、つまり自分の支配下の人間にかぎられるようだ。しかも、その信者たちも「救済」の対象というより、支配下の員数にすぎない」

    2018年、麻原はじめオウム真理教元幹部13名の死刑執行により、数々の謎は二度と本人たちの口から語られることはなくなった。麻原彰晃とは? オウム真理教とは? 出版局、電子書籍編集部に復刻希望が多数よせられた江川紹子のオウム関連著書を、新たな原稿「反面教師としてのオウム」を加え、電子書籍として完全復刻する。
  • 「被告人を死刑に処する」。坂本弁護士一家殺人事件や地下鉄サリン事件などの実行犯に対し、極刑を告げる判決が相次ぐ。真理の名のもとに行われた凶悪犯罪の裁判における証言から、オウム真理教の全貌が徐々に明らかになっていった。林康男、豊田亭、中川智正、広瀬健一……普通の高校生や大学生だった彼らが、麻原彰晃こと松本智津夫に傾倒していったのはなぜか? 江川紹子のオウム裁判記録第4弾!

    「確かにオウムは特異な集団だった。けれど、いくつかの条件が重なれば、この社会がオウム化し、私たち自身もオウム的な発想に囚われてしまうかもしれない。そういう意識を、心のどこかに持っていたい。一連の事件を特異な人たちによる過去の出来事として葬るのではなく、今の、そして未来の社会をよりよくするために、様々な教訓を学びとっていきたい。そのための材料として、本書が少しでも役に立てばうれしい」

    2018年、麻原はじめオウム真理教元幹部13名の死刑執行により、数々の謎は二度と本人たちの口から語られることはなくなった。麻原彰晃とは? オウム真理教とは? 出版局、電子書籍編集部に復刻希望が多数よせられた江川紹子のオウム関連著書を、新たな原稿「反面教師としてのオウム」を加え、電子書籍として完全復刻する。

    【目次】
    反面教師としてのオウム──電子版刊行に寄せて
    第3章 サリン事件を引き起こした人々 第2部
    第4章 この教祖にして‥‥‥
    第5章 教団の今後
    あとがき
    文庫版あとがき
    オウム事件関係年表
  • 日本でプラモデルが誕生してから、今年(2018年)でちょうど60年。プラモデルも還暦を迎えたことになります。
    ということは、ほとんどすべての日本男子は、プラモデルの影響下で育ったことになるのです。
    50代なら、喫水線のところまでしかない「ウォーターライン」シリーズを夢中で作ったでしょうし、少し下の世代なら、ガンプラ(ガンダムのプラモデル)にはまった人も多いでしょう。さらに下なら、ガレキ(ガレージキット)という言葉もご存知かもしれません。
    この素晴しきプラモデルの誕生から現在までを、産業史、文化史の側面から編年体で丁寧に解説したのが本書です。
    登場するプラモデルはすべて代表的な写真を掲載。「あ~! これ作ったことがある!」という叫びがあちこちであがること請け合い。
    プラモデル界のレジェンド、タミヤの田宮俊作会長の特別ロング・インタビューも付いています。
    ちなみに、「ウォーターライン」シリーズはどこのメーカーの商品か知っていますか? 周囲に聞くと、「タミヤでしょ?」「いや、アオシマでしょ?」と答えがまちまち。じつは、このシリーズは静岡に本社を置く、プラモデルメーカー4社が合同で発売したシリーズ。もともと、連合艦隊をプラモデルで再現して、並べて楽しむという目的で作られたのですが、数百隻ある連合艦隊を1社で金型から作るのは企業体力からして無理。そこで4社がそれぞれ人気艦艇を分け合って、同じ縮尺で作って発売したのです。この協業の精神が、今日まで続く息の長いシリーズを生みました。
    プラモデルのすべてが詰まったおもちゃ箱をお楽しみください。
  • 1,019(税込)
    著:
    春日太一
    レーベル: 文春新書
    出版社: 文藝春秋

    武勇伝に隠された天才ゆえの孤独

    破天荒な伝説で語り継がれる天才の素顔は誰よりも繊細でナイーブだった。
    貴重な資料で、芸術の神に挑んで散った生涯を炙り出す。

    「座頭市」と豪快な勝新伝説で知られる勝新太郎。
    本書は映画製作者としての勝とその凄まじい現場を
    スタッフの証言を元に再現し、繊細すぎる実像を浮き彫りにする。
    純粋さが加速させる狂気のノンフィクション。

    【目次】

    第一章 神が天井から降りてくる――映像作家・勝新太郎
    第二章 負けてたまるか 映画スター・勝新太郎の誕生
    第三章 勝プロダクションの設立
    第四章 オレは座頭市だ――『新・座頭市』
    第五章 神が降りてこない……
    あとがき
  • 吉田、根尾、藤原……彼らの運命は予測できる!
    プロ野球12球団の「成功と失敗」の歴史を分析、超一流の成長戦略を実践するのはどのチームか?

    このチームが人を育てる!
    プロ野球ドラフト会議では、毎年百人以上の将来有望な若者たちの運命が決まる。

    西武→ドラフト巧者だが冒険心で劣る。
    ソフトバンク→高齢化対策は万全ではない。
    日本ハム→このチームは立ち止まらない。
    オリックス→高校卒のコーチがいない。
    ロッテ→成果主義が指名を萎縮させた。
    楽天→東北の大物に向かっていけるか。
    広島→ドラフトの成功で黄金時代へ。
    ヤクルト→外れ1位が幸運を呼ぶ。
    巨人→関係者に悪い人はいないけれど。
    DeNA→筒香の後継者を育てるべき。
    中日→高校生が大成できない土壌。
    阪神→金本ドラフトの明と暗……。

    本書ではドラフト(新人補強)戦略に初めて着目し、新しいカテゴリーを創りあげた第一人者の小関順二が、12球団の試行錯誤の歴史、現有戦力の分析、未来への展望などを語り尽くす。

    いま必要なのは将来性豊かな高校生か。
    即戦力の大学生&社会人か。
    ピッチャーのコマ不足を補うのか。
    強力打線を作り上げるのか。ビッグデータを活用するのか。
    スカウトの勘を信じるのか。

    はたして、吉田輝星(金足農→日本ハム)や根尾昂(大阪桐蔭→中日)などの選択は正解なのか。
    答えは十年後に判明する。

    大ヒットシリーズ「プロ野球問題だらけの12球団」総集編&ドラフト速報版にして、人材登用&育成戦略のバイブル。
  • 昭和52年の発表以来、40年を経ていまだに多くの論者に引用、紹介される名著。
    日本人が物事を決めるとき、もっとも重要なのは「空気」である。

    2018年3月にも、NHK Eテレ「100分deメディア論」で、社会学者・大澤真幸氏が本書を紹介し、大きな反響があった。
    日本には、誰でもないのに誰よりも強い「空気」というものが存在し、人々も行動を規定している……。
    これは、昨今の政治スキャンダルのなかで流行語となった「忖度」そのものではないか!

    山本七平は本書で「『気』とはまことに大きな絶対権を持った妖怪である。一種の『超能力』かも知れない。」「この『空気』なるものの正体を把握しておかないと、将来なにが起るやら、皆目見当がつかないことになる。」と論じている。

    それから40年、著者の分析は古びるどころか、ますます現代社会の現実を鋭く言い当てている。
    「空気を読め」「アイツは空気が読めない」という言葉が当たり前に使われ、誰もが「空気」という権力を怖れて右往左往している。

    そんな今こそ、日本人の行動様式を鋭く抉った本書が必要とされている。
    『「水=通常性」の研究』『日本的根本主義(ファンダメンタル)について』を併録。
    日本人に独特の伝統的発想、心的秩序、体制を探った名著である。


    解説・日下公人
  • 前著『マンガホニャララ』をきっかけに、漫画賞の選考委員を兼任するなど業界内でみるみる出世を遂げ、漫画評の第一人者に!

    新聞の四コママンガ『ののちゃん』はW杯を取り上げない? 『僕の小規模な生活』の『カイジ』シリーズに匹敵する擬音とは? 「今の時代だと無理」なセクハラマンガ『まいっちんぐマチコ先生』など、スーダラな感じで語られる、痛快マンガコラム70 本! 電子版書き下ろしエッセイを追加。
  • 「どの指摘にも、なるほど!」――ピエール瀧さん

    『美味しんぼ』は、結婚・出産奨励マンガだった? 「少年ジャンプ」の主人公は草食男子化してきている? 90 年代の女性コミックにおけるフローリングの丹念な表現の意味とは? 最強スーダラ・コラムニストの考察が冴えわたる。『ドラえもん』スネ夫の148 連発全自慢表と、電気グルーヴ・ピエール瀧さんとの対談も収録。
  • 480(税込)
    著:
    津本陽
    レーベル: 文春文庫
    出版社: 文藝春秋

    剣豪小説の第一人者にして剣道・抜刀術の高段者である著者が、古武道の真髄に迫る!
    古来より伝わる六つの流派に取材した出色の対談集。

    徒らに勝敗にこだわる昨今の武道は技法に浮薄のそしりを免れないのではないか。
    剣道三段、抜刀術五段を誇る剣豪小説の雄が、現代に息づく古来の「武」の精神を辿る。

    柳生新陰流、香取神道流、馬庭念流、竹内流、柳生心眼流、諸賞流の六流派の訪問記と、二木謙一、秋山駿、安西水丸、勝新太郎との対談、薩南示現流や豊臣秀吉などについて書かれたエッセイを収録。

    豪華な随筆・対談集。
  • 元号が昭和から平成に変った年(1989年)の5月、一面識もない女性から電話がかかってきた――著者とオウム真理教の「出会い」はここから始まる。以来、坂本弁護士拉致事件から松本サリン、地下鉄サリンをはさんで、ついに教祖逮捕に至るまでの6年間、著者はオウムという不可解な教団を追い続け、みずからホスゲンガスによる攻撃を受けながらも、一貫して「事実」の究明を続けてきた。戦後犯罪史に残る“狂気”をつづった執念の記録は、捜査当局や大マスコミも参考にした貴重な現代史資料でもある。冷静な筆遣いで浮き彫りにされた、重たい真実と冷めた憤りをみよ!

    2018年、麻原はじめ元幹部13名の死刑執行により、数々の謎は二度と本人たちの口から語られることはなくなった。麻原彰晃とは? オウム真理教とは?
    出版局、電子書籍編集部に復刻希望が多数よせられた江川紹子のオウム関連著書を、新たな原稿「反面教師としてのオウム」を加え電子書籍で完全復刻する。

    (目次)

    反面教師としてのオウム──電子版刊行に寄せて

    序章 オウム真理教と私

    第1章 坂本弁護士一家拉致事件

    第2章 熊本県波野村紛争事件

    第3章 宮崎資産家拉致・監禁事件

    第4章 松本サリン事件

    第5章 地下鉄サリン事件・假谷氏誘拐事件

    あとがき
  • 法廷に響く麻原の怒号とつぶやき。多くの弟子が離反して法廷で追い込まれる麻原彰晃……。だが、性懲りもなく無罪を主張し「平気でうそをつく」麻原は、オウム再結集の野望を未だ捨て去っていないのか! 江川紹子の「オウム裁判記録」第二弾。

    「かつては連日のようにオウム事件をトップニュースで伝えたマスコミも、舞台が裁判所に移ってからは、潮が引くように、報道の量が激減した。しかし、オウム事件は終わったわけではない。現実から目を背け、今もオウムにしがみついている信者たちは、報道の量が減り、社会の関心が少しずつ薄れていくに従って、再び活発な活動を展開し始めている。すぐにまた凶悪事件に手を染めるようなことはないにしても、自分自身で物事の善悪を判断せず、人の苦しみや悲しみにも全く頓着せず、自分たちの権利だけを主張する思考パターンは全く変わっていない。彼らがそういう態度をとり続けていられるのは、いったいなぜなのだろうか……」

    2018年、麻原はじめ元幹部13名の死刑執行により、数々の謎は二度と本人たちの口から語られることはなくなった。麻原彰晃とは? オウム真理教とは?
    出版局、電子書籍編集部に復刻希望が多数よせられた江川紹子のオウム関連著書を、新たな原稿「反面教師としてのオウム」を加え電子書籍で完全復刻する。

    (目次)

    反面教師としてのオウム──電子版刊行に寄せて

    はじめに

    第1章 麻原彰晃のパフォーマンス

    第2章 オウムへの愛憎劇

    第3章 オウム犯罪の特異性

    あとがき
  • 暴かれるオウムの犯罪! 麻原彰晃の呪縛から逃れようとする信者、まだマインドコントロール下に置かれている信者……彼らの「罪と罰」を法廷で冷徹にウォッチし続けた執念の記録。江川紹子の「オウム裁判記録」第一弾。

    「オウム事件を巡っては、約二百人の信者・元信者が起訴されている。殺人、監禁拉致死、死体損壊、営利略取、小銃や麻薬の密造、爆弾や火炎瓶の使用、運転免許証の偽造、強盗、暴行、窃盗と、罪名も多種多様で、まるで犯罪のデパートのようだ。しかし、起訴されている被告人たちほとんどは、オウムに入るまで犯罪とは全く無縁の人々だった。いわゆるエリートと呼ばれる学歴や職歴の持ち主もかなりいる。彼らもまた、宗教を通して自己の心の研鑚を求めてオウムに集まっていったはずだ。なぜ有為の若者たちが犯罪者になっていったのか、どうして坂本弁護士一家を始めとする多くの人々が命を奪われる結果となったのか、その真相に少しでも近づきたい。そんな思いで、私は今日も法廷に足を運ぶ」

    2018年、麻原はじめ元幹部13名の死刑執行により、数々の謎は二度と本人たちの口から語られることはなくなった。麻原彰晃とは? オウム真理教とは?
    出版局、電子書籍編集部に復刻希望が多数よせられた江川紹子のオウム関連著書を、新たな原稿「反面教師としてのオウム」を加え電子書籍で完全復刻する。

    (目次)

    反面教師としてのオウム──電子版刊行に寄せて

    はじめに

    第1章 オウムへの葛藤と闘う信者たち

    第2章 裁かれる幹部信者たちの犯罪

    第3章 地下鉄サリン事件の真相

    第4章 麻原彰晃の妄想を解明する

    あとがき
  • オウムの狂気はここから始まった。警察の初動捜査の遅れ、オウムに翻弄されたマスコミ、家族と救援団体の必死の活動……坂本堤さん、郁子さん、龍彦ちゃんを突然襲った悲劇の全貌を描く痛恨の記録。

    「1995年9月6日──私はおそらく、この日を一生忘れないだろう。坂本さんと郁子さんの遺体が、山中から発見されたこの日、89年11月以来、私を含めて、坂本堤さん一家を知る者が願って、願って、願ってやまなかった一家の救出の望みが、完全に絶たれた。こんな事態になる前に、私にはもっとできることがあったに違いない。坂本さんだけを、麻原彰晃こと松本智津夫率いる破滅的カルト集団オウム真理教の前に置き去りにしてしまったことを、私はどんなに悔やんでも悔やみきれない。そして、その巻き添えに遭った郁子さん、龍彦ちゃんに対しては、本当に何という言葉をかければいいか、思いつかなかった」

    2018年、麻原はじめ元幹部13名の死刑執行により、数々の謎は二度と本人たちの口から語られることはなくなった。麻原彰晃とは? オウム真理教とは?
    出版局、電子書籍編集部に復刻希望が多数よせられた江川紹子のオウム関連著書を、新たな原稿「反面教師としてのオウム」を加え電子書籍で完全復刻する。

    (目次)

    反面教師としてのオウム──電子版刊行に寄せて

    序章 麻原法廷

    第1章 凶行/拉致

    第2章 結婚/修習/天職/郁子

    第3章 端緒/報道

    第4章 謀議/殺意

    第5章 非公開/初動捜査/殺人/捜査

    第6章 公開/救援/SL/日フィル/襲撃

    第7章 再会/裁判

    終章  痛恨
  • トランプ「白人至上主義」の復活に警鐘を鳴らし、ヨットマンとしても愛した地球の環境悪化を憂慮する。「日本は中国に負けない」と断じ、国家の主体性のために、日本は新憲法を作り直せと提言する。
    三島由紀夫氏との最後の対談で語り合った「男にとって最高の美徳とは何か」、朴正煕と酒を酌み交わした一夜など、作家の眼でとらえた忘れがたい一瞬も。いま最も求められている警世の直言集。
    「この新書に収録した書き物は、今の世の中の在り様に苛立ち、切歯扼腕している私の心情の吐露に他ならない」

    (目次)
    はじめに
    第1章 トランプの誕生と白人支配の終焉
    白人ファースト再来の危うさ/日本は「白人の失敗」に学べ/「完全自立への道標」憲法論議の空しさ/尖閣諸島という国難/日本製の戦略ミサイルを/真の年男/地球はどうなる/角さんと飲んだビール

    第2章 中国との闘いは終わらない
    世界に堂々と理非を問え/総理は尖閣に行ってほしい/金より先のものがあるはずなのに/残酷な世界の原理/国家的喪失/真の大同とは何か/国を変え、日本人を変える/日中友好「欺瞞」と「幻想」の四十年は終わった

    第3章 今こそ憲法を作れ
    白人による支配と略奪の歴史/この国の将来/二人の朴さん/白人の世界支配は終わった/日本製の飛行機を/醜い日本語の憲法/横綱の張り手/尖閣をどうするのか/日本よ、そして東京よ!/日報問題には古く深い根がある/気の毒な日本の自衛隊/憲法に問われる国家の主体性/慰安婦、靖国、朴正煕
  • 安倍一強、日本外交の行方、野党崩壊、憲法改正、アベノミクスの成否、官僚の不祥事──政治にいま何が起きているのか? さまざまなメディアで大活躍の気鋭の国際政治学者が、この国の疑問にリアルに答えます!

    ・「ライバル不在」だけではない 安倍政権が長期化した理由
    ・9条改正 なぜ憲法学者の議論はズレているのか?
    ・破綻するまで変われない? アベノミクスをめぐって
    ・加計問題の本質は不公平で非効率な「官僚支配」
    ・人材が欠乏しているのか? メディアが悪いのか?
    ・米中二強時代に耐える日本外交の姿勢とは

    などなど、日本政治の今と明日を見定める上で必読です。
  • 1,120(税込)
    著:
    石井宏子
    レーベル: 文春新書
    出版社: 文藝春秋

    1年のうち200日は旅をする温泉ビューティ研究家・旅行作家の著者が、泊まって感動した宿だけを厳選。温泉のスペシャリストの目を通して書かれた各宿の魅力を読めば、どこもかしこも行きたくなる。一家に一冊は必携、これはまさに温泉案内の金字塔です。写真+詳細データ付。

    (目次)
    第1章 絶景に出会える宿10軒

    第2章 美肌の湯に浸る宿10軒

    第3章 最高のスパに身を委ねる宿8軒

    第4章 美食を堪能する宿10軒

    第5章 日本文化を楽しむ宿10軒

    第6章 ぷくぷく自噴泉のある宿10軒

    第7章 魅惑のぬる湯がある宿7軒

    第8章 雪景が素晴しい宿7軒

    第9章 湯めぐりが楽しい宿6軒

    第10章 現代湯治の宿6軒

    第11章 こだわり建築の宿6軒

    第12章 ここだけにしかない個性派の宿10軒
  • 「小川真由美は素晴しい女優でしたが、“母親”としては失格でした。娘の私にしたこと、私の体験をすべてお話しします──」。

    昭和を代表する大女優・小川真由美と、2011年に急逝した名優・細川俊之の一人娘として生を受けた著者だが、幼少時に両親が離婚してから、人生の歯車が狂い始めた。ドラマ『浮世絵 女ねずみ小僧』『アイフル大作戦』で人気を博し、映画『復讐するは我にあり』で日本アカデミー賞を受賞するなど大スターとして活躍した母・真由美は、私生活では奔放な男性遍歴を続け、育児には興味を示さず、娘に対して虐待やネグレクトを繰り返す。一週間も食事をさせず、放置されていたことさえあった。

    著者は高校を中退し、母の仕事の手伝いをするようになる。しかし、真由美の奇行は止まらない。常軌を逸した浪費癖、さらには占いや風水、怪しげな宗教に凝り出し、付き人は次々と辞めいく。真由美の歪んだ愛情に翻弄される著者は、うつ病を患い、逃げるように母から遠ざかる。そして、真由美は「出家」し、芸能界から消えてしまう──。

    「この本がきっかけになって、出来れば平穏無事なごく普通の親子関係を取り戻したい」

     あまりに特異な環境で過ごした娘と母の40年の愛憎を、赤裸々な筆致で描いたドキュメント。
  • いまから140年前、ひとりのアメリカ人宣教師が海を渡って日本にやってきた。
    トーマス・セロン・アレクサンダー、27歳。通称トム。
    西南戦争が終わった年の秋、トムは横浜港に降り立った。傍らには、半年前に結婚した妻・エマがいた。
    トムは毎朝日本語の勉強を日課とし、東京、大阪など大都市から九州の各地に赴任。多くの独立自給教会設立に尽くす。
    西南戦争で負傷した兵士や、板垣退助の要請で自由民権運動の志士たちにキリスト教の教えを説き、明治学院大学、東京女子大学、同志社大学、女子学院など、今日まで続く日本の高等教育を支えた学校の設立に携った。迫害、病気、貧困に直面しながらも、多くの人びとの命にふれ影響を与え、療養先のハワイで52歳で亡くなった。
    そのころの日本はイギリスと同盟を結び、世界の列強と肩を並べるほどのアジアの強国となっていた。
    トムの生きた“明治という時代”とはどんな世界だったのだろうか――。

    最年少、女性で初めてOECDのナンバーツーである事務次長を務めた著者の曽祖父の一代記。誰よりも日本を愛したアメリカ人の物語。
  • 海を渡った宣教師と、命を賭した信徒たち。
    殉教をめぐり400年の時を駆ける旅へ!

    16世紀後半、織田信長の時代にローマに送られた天正遣欧使節の4人の少年たちは、帰国後、秀吉による伴天連追放令。キリシタンが迫害される世に何を思い、どう生きたのか。

    また、日本で布教に携わって殉教した外国人の神父たちは、どんな思いで最期を迎えたのか――。

    あらゆる資料・文献を丁寧に読み込み、自ら迫害にまつわる土地を旅して、当時のキリシタンの生き方に迫る。
    長崎、島原城、日野江城、原城跡、大村、鈴田牢……さらには、殉教した外国人神父たちの故郷であるスペインの小さな村の教会まで。

    果たして、日本人にとってキリシタンとは何だったのか――。

    著者は4人の少年たちが8年にわたる訪欧の旅から戻った直後に、秀吉の前で奏でたリュートに強く興味をひかれ、東(日本)と西(ヨーロッパ)の狭間で翻弄された少年たちの気持ちに近づくために、自らリュートを習得した。

    400年前、その時代を切実に生き抜いたキリシタンの息吹を新たな視点で現代に伝える野心作。

    解説・若松英輔

    「時空と距離を超えて、人々の心が結びつく瞬間が、著者の情熱によって到来する」(三浦しをん)
  • iPS細胞を超える夢の万能細胞として、華々しく発表されたSTAP細胞。そのニュースに日本中が熱狂したのも束の間、論文には次々と疑義が浮上する。一流科学者が揃いながら、なぜ捏造が起きたのか。そしてSTAP細胞の正体とは。独自取材を重ねた記者が掴んだ全貌。大宅賞受賞作に新章を追加した完全版。解説・緑慎也
  • 2018年秋から2019年にかけて、日本史上最大規模のフェルメール展が東京と大阪で開催される。代表作「牛乳を注ぐ女」を筆頭に初来日の作品もあり、大きなフェルメール・ブームとなりそうだ。
    オランダのデルフトという小さな街に生まれ、当初はまったく注目されていなかった寡作な画家が、なぜこのように人気を集めるのか。その魅力はどこにあるのか。日本におけるフェルメール展の企画プロデューサーであり、ノンフィクション作家でもある著者が、その謎に迫る。
    本書では、フェルメールの評価の変遷を全作品の解説と共に紹介し、作品を動かす「フェルメール・マン」と呼ばれる15人の男たちのシンジケートの存在を初めて公開する。世界的に知られた美術館の花形学芸員たちが虚々実々の交渉を繰り広げ、ある条件が揃ったときにだけ、フェルメールは旅に出る……。読めば、展覧会を観る目が180度変わる画期的なドキュメント。全作品をカラー写真で掲載。全点踏破をめざす人に、保存版ルートガイド付き。
  • 1,629(税込)
    著:
    今井彰
    レーベル: 文春e-Books
    出版社: 文藝春秋

    1000人の孤児を救うため、ひとりの男が立ち上がった。

    戦後。
    廃墟と化した東京を中心に、全国で十二万三千人の「戦争孤児」が生まれた。自ら飯を調達して食べることができず、寝泊りする場所すら持たない子供が、唐突に十二万人以上現れたのだ。

    国から見捨てられた孤児たちの命と未来を守るため、一人の男が立ち上がる。当時、彼は十七歳の少年先生。
    職も我欲もなげうって、半世紀に及ぶ茨の道を歩いた――。

    「プロジェクトX」元プロデューサーの著者が、実在の人物をモデルに描く感動の物語。
    「この国の歴史には記されなかった 切なく雄々しい愛の物語である」(今井彰)
  • 蓄積される疲労、変わりゆく労働環境――。「うつ」が日本の五大疾病のひとつである現在、本当に危険なのは、中高年社員のメンタルです。しかし、その対策はあまり進んでいないのが現状。特に注意が必要なのは、役職ストレス・子離れ・更年期の「トリプルショック」に襲われる40代後半から50代前半女性。そして、コミュニケーション力不足の定年男性です。

    ・「うつ状態」になりかけたら「3連休×2回」回復法を。
    ・ライフイベント表でストレスを自己採点
    ・職場から「雑談」と「雑用」が消えた
    ・女性のほうがストレスのセンサーが優れている?
    ・休息の要は「深い睡眠」
    ・愚痴をこぼすな、弱みは見せろ
    ・キャリア女性の「職場ロス」
    ・退職した勤め先の名刺を交換するな

    など、四十年間、産業医を務め、日本産業ストレス学会理事長、日本産業精神保健学会会長などを歴任した精神科医が豊富な実例とともに指南する、「心の健康を守るための働き方、休み方、そして定年後の過ごし方。
  • 内戦を完璧に封じ込めた「1.0」=江戸、
    包括的な近代化を達成した「2.0」=明治、
    弱点を強みに変えた「3.0」=戦後。
    そしていま、日本は自ら戦える国「4.0」に進化する!

    世界的戦略家による緊急提言!
    日本に核武装はいらない。
    必要なのは「先制攻撃能力」と「作戦実行メンタリティ」だ。

    [ルトワック語録より]

    ●日本のチャンスは北朝鮮の非核化が本格的に開始されてからだ。

    ●戦争で必要なのは、勝つためになんでもやるということだ。そこにはズルをすることも含まれる。目的は「勝つこと」であり、「ルールを守ること」ではないからだ。

    ●見事なパレードを行う軍隊は、ほぼ実戦で役に立たない。無駄なことにコストを使っているからだ。

    ●米中の対立の主戦場は、もはや軍事的な領域から、地経学(ジオエコノミックス)的領域に移りつつある。

    ●もし日本が本当にリアルな戦略を考えるならば、最優先されるべきは少子化対策だ。
  • 「漣さんは〈役者〉として輝いたまま旅立った。俺がこうありたいと思う生き方がここにある」――ビートたけし

    若き日に全てをかけた劇団・転形劇場の解散から、ピンク映画で初めて知った映像の世界、北野武監督との出会い、名監督たちと独自の世界を作り上げていった過程まで――。24時間営業俳優が語る俳優観と撮影秘話は深い余韻を残す。
    大杉漣が残した未発表ノートをもとに、もう一つの顔を浮き彫りにする大杉弘美氏の特別寄稿付き。

    現場で生ききった唯一無二の俳優の軌跡がここに。
  • 「あたりまえ」を見直して滞った運気に新陳代謝を!
    隠元禅師ゆかりの寺、長崎・興福寺住職による、
    大人のための人生上昇術。
    日常的に溜めてしまった陰の気や不安、厄を払って、毎日に幸福を呼び込もう。

    ・良い気を集めるのは、やっぱり「明るさ」
    ・お辞儀の美しい人になって
    ・運気の根っこを支える「あたり前のごはん」
    ・「お金」とエレガントにつきあう
    ・入浴は、ケガレを流してくれる最良の方法
    ・「お仏壇」的な場を身近に
    ・悩みごとはアゴを3センチあげて考える
    ・人間関係で疲れているとき、「冷え」にご注意を
    ・「お墓参り」は、最強の浄化
    ・自分に効く「セルフおまじない」
    ・「いま、ここ、わたし」に集中を

    など、運気の良い巡りをキープし、運気の不調をリセットするコツが満載!

    龍が運を呼ぶ興福寺の願掛け、御朱印つき。
    日本の四季に合わせた「運気を整えるおはらい暦」も収録しています。
  • これが本当の“神の雫”だ!

    古代メソポタミアに造られ始めたワインが、いかにして今日、私たちの食卓に供されるようになったのか。古代エジプトから聖書時代を経て、ローマ帝国におけるキリスト教の布教と共にワインは全世界に広まっていった。ガリア人による樽の発明、中世の「壜・栓・コルクスクリュー」の開発、さらに近世における「発酵」の原理の発見により、ワイン造りは飛躍的な発展を遂げる。

    本書は、ワインの歴史とその技術革新をたどりつつ、ワインの楽しみ方の精髄に迫ったものだ。

    さらに、シャトー・ディケム、シャトー・ラフィット、ロマネ・コンティ、モンラッシュ、コート・ロティなど、日本ワイン界の重鎮である著書の心を奪った13本のワインをめぐる物語を収録。教養としてのワイン書の決定版!
  • 「ポスト真実」時代の情報戦の勝者は?

    連日、けたたましく世界を騒がすトランプ大統領。
    あまりにもめまぐるしい“トランプ劇場”だが、
    その底には「ロシアゲート」疑惑の暗い河が流れ続けている――。
    読売新聞アメリカ総局長が、気鋭のロシア研究者とともに、
    稀代の大統領スキャンダルの実態に切り込む。
    トランプ周辺とロシアマネーとの深い関わり、
    反トランプ陣営の抱える問題、
    さらにはロシアの対米情報工作の実態がついに浮き彫りとなる!

    日本のメディアでは見えてこない「疑惑」の実態

    〇大統領VS.諜報機関の熾烈なバトル
    〇トランプの弾劾はあるか? 焦点は「司法妨害」
    〇信ぴょう性が疑われる「トランプ・ファイル」
    〇反トランプ陣営も抱える「疑惑」
    〇何が「真実」か? 米ロサイバー情報戦の最前線
    〇「ピザゲート事件」 現実を侵食するフェイク
    〇「2020年トランプ再選」の可能性は?
  • 穏やかな国民性で日本人に人気のタイ。だが、そんな明るいイメージの裏に、想像を絶するタブーがある。それは「王室」だ。

    ごく一般の人が、SNSに投稿した何気ないひと言によって「不敬罪」に問われ、30年近い懲役を科せられることもある。

    現在のタイの発展の最大の功労者は、2016年に死去したプミポン国王である。プミポン国王は第二次大戦後、王制の下でのタイ式民主主義を推し進め、数々の政治危機から国を救った。タイを繁栄と安定に導いた王室は、次第に絶対的な存在と目されるようになった。

    だが、1990年代以降、そんな王室に“対抗”する勢力が台頭してきた。タクシン元首相である。タクシンは地方農村への援助や公共投資によって貧しい人々の心を掴んだ。王室周辺は、そんなタクシンに警戒感を強めてゆく。結局、2006年にクーデターによってタクシンは国を追われた。

    しかしタクシン追放後、王室の権威はますます権力闘争に利用されるようになった。

    政治家、軍部、司法の重鎮たちが、政敵を追い落とすために「反王室」のレッテル貼り争いに興じる。経済格差が進行し、国民も分断の度合いを深めている。

    だが、不敬罪は海外メディアにも適用されるため、そんなタイの情勢は抑制的にしか伝えられてこなかった。タイに関する報道は核心に触れられず、読者に理解しづらいものだった。

    本書は、不敬罪で投獄された人の肉声やクーデターを実行した軍部関係者のインタビューなど、深い取材によって得られた貴重な情報が豊富に盛り込まれている。

    タイにおける王室とは何なのか? このテーマは、皇室を戴く日本人にとっても無関心ではありえない。
  • 累計70万部の最強コンビが放つ最新作!
    プーチン、習近平、エルドアン……独裁がトレンドとなり、
    「自国ファースト」と「自国ファースト」がぶつかり合い、
    フェイクニュースと資料改竄がまかり通る現代の世界。
    知れば知るほど「知らなきゃよかった」と思えることばかり……。
    知りたくなかった、しかし目を逸らせない
    リアルな情報と英知がここにある。

    ・米朝トップ会談とカジノの怪しい関係
    ・日本にはびこる「ハレンチ学園」と「暴力教室」
    ・なぜ官僚の劣化は止まらないのか?
    ・トランプ政権は「宮廷陰謀」の世界
    ・中国、ロシア、トルコ 独裁者たちの目指すもの
    ・国家を弱らせるのは欠陥教育だ など

    新しい常識をインストールできた者だけが生き残る!
  • 原発事故のため立ち入りさえ許されない地域で、行方不明の家族を捜し続ける人々。
    当事者に寄り添い、“福島の現実”に肉薄した慟哭のノンフィクション。

    〈3月11日のあの日以来、世間では様々な言葉が飛び交ってきた。「絆」「復興」「がんばろう日本」「脱原発」。そのどれもが、「日本」や「社会」といった大きな主語で語られる言葉だった。だがあの震災の当事者たちはそんな言葉に構う暇もなく、ただあの日から続く目の前の現実の中を、一日一日、生き抜いてきたのである。もし「福島の現実」というものがあるとしたら、その一人一人が積み重ねてきた日々のことなのかもしれない。〉――「あとがき」より

    家族が行方不明になったにもかかわらず、原発事故で地域が封鎖され、捜索活動さえままならなかった人々。
    「生涯福島のために尽くす」と誓った東京電力幹部。
    彼らは何を思い、いかに行動し、“震災後の日常”をいかに生きてきたのか。
    元テレビマンが地を這う取材でまとめ上げた渾身の一冊。

    天童荒太氏推薦
    〈真実を知ることが希望につながる。希望を信じて生きることが失われた命への誠実な祈りとなる。〉
  • ◆心理学×テクノロジー、仮想現実の最前線◆

    ・VR内での体験を、脳は現実の出来事として扱ってしまう
    ・VR内で第三の腕を生やしたり、動物の身体に“移転”しても、
    脳はすぐさまその変化に適応し、新たな身体を使いこなす
    ・イラク戦争後、“バーチャル・イラク”を体験するVR療法により、
    PTSDに苦しんでいた二〇〇〇人以上の元兵士が回復した
    ・VRで一人称視点の暴力ゲームをプレイすると、
    相手が仮想人間だとわかっていても生々しい罪悪感を覚える
    ・仮想世界で一日過ごすと現実と非現実の違いがわからなくなる
    ・VRユーザーの身体や視線の細かな動きは、正確にデータ化できる
    ・そこからその人の精神状態、感情、自己認識がダイレクトに読み取れる

    【目次】

    ■序 章 なぜフェイスブックはVRに賭けたのか?
    ■第1章 一流はバーチャル空間で練習する
    ■第2章 その没入感は脳を変える
    ■第3章 人類は初めて新たな身体を手に入れる
    ■第4章 消費活動の中心は仮想世界へ
    ■第5章 二〇〇〇人のPTSD患者を救ったVRソフト
    ■第6章 医療の現場が注目する“痛みからの解放”
    ■第7章 アバターは人間関係をいかに変えるか?
    ■第8章 映画とゲームを融合した新世代のエンタテイメント
    ■第9章 バーチャル教室で子供は学ぶ
    ■第10章 優れたVRコンテンツの三条件

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