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『KADOKAWA春の文芸フェア、角川ソフィア文庫(実用、文芸・小説)』の電子書籍一覧

1 ~60件目/全535件

  • 読者の性欲を刺激し、淫心をかき立ててきた官能小説。単純な行為をいかに濃密に淫靡に、いやらしく描くか――。先人たちは苦労して、読者の妄想を逞しくさせる官能用語を編み出した。「花弁」「小鳥の嘴」「マグロの赤身」「熱帯」……女性器の斬新な描写からは、表現へのフロンティア精神が感じられる。官能小説の文体確立までの歴史を追いつつ、独自の表現を磨き、鎬を削ってきた作家たちの豊潤で奥深い日本語の世界に迫る。

    官能小説の醍醐味を味わう。

    ◆序章 官能小説の文体の歴史
    猥褻裁判/チャタレイ夫人の恋人/四畳半襖の下張/団鬼六の『花と蛇』/川上宗薫の構造表現/豊田行二の登場/館淳一のデビュー/女性征服系から癒し系へ/女流作家の系譜
    ◆第一章 性器描写の工夫
    女性器表現の種類 複雑な形状/花にたとえる/果実にたとえる/伝統的な表現/海産物/昆虫や鳥の嘴/母なる大地の裂け目/部分的な効果/前後に付ける言葉
    男性器表現の種類 「棒」派と「茎」派/なぜ太くて硬くなければいけないか
    ◆第二章 性交描写の方法
    前戯編 舌戯の多様化/フェラチオ表現/クンニリングス表現/シックスナイン表現 性交編 五つの分類/恋愛系/癒し系/嬲り系/凌辱系/絶倫系
    エクスタシー編 絶頂語表現/悲鳴表現 オノマトペ表現 舐め音/粘液音/挿入音/射精音
    ◆第三章 フェティシズムの分類
    乳房フェチ 巨乳表現/美乳表現 腋窩フェチ 敏感な性感帯 尻フェチ お尻派の種類/後背位へ アナルフェチ 膣とは異なる快感
    大腿フェチ 性交より素股プレイ 脚フェチ パンストの肌触り 足指フェチ 舐めフェチの極致 下着フェチ 付着した粘液の匂い
    ◆第四章 ストーリー展開の技術
    男女の組み合わせをどうするか ストーリーの重要性/近親相姦/女教師/女性遍歴/SM
    ◆第五章 官能小説の書き方十か条
    官能小説は性欲をかきたてるだけのものではない/好きな作家を見つけよ/まず短編を書いてみる/官能シーンを早く出せ/自分がしたくても出来ないことを書く/三人以上の人物を登場させよ/恥ずかしいと思うな/オノマトペをうまく使う/性の優しさ、哀しさ、切なさを知っておく/書いている途中でオナニーをするな
  • 「とたん」「せつな」「つかのま」の違い、説明できますか?

    日本語の微妙なニュアンスを、図を交えながら解説する『基礎日本語辞典』から、「さっそく」「ひとまず」など、時に関する語を集める。外国語を学ぶとき、誰もが迷う時制の問題をわかりやすく解説!

    【とりあげた言葉】
    とき、あくる、あたらしい、あらかじめ、いきなり、いずれ、いぜん、いそぐ、いちおう、いつか、いま、いまさら、いまだに、いよいよ、おそい、おもむろに、かれこれ、~ごろ、さしあたり、さっき、さっそく、しばらく、~すぎ、すぐる、すごす、すむ、そろそろ、~た、~だす、たまたま、~ちゅう、ついに、とたん、とりあえず、なかなか、にわか、のばす、はじまる、はやく、ひ、ひごろ、ぴったり、ひとまず、ふるい、まい~、まもなく、もう、やがて、わかい
  • 1,012(税込)
    編著:
    中村元
    出版社: KADOKAWA

    愚痴、律儀、以心伝心、一大事──。語源から分け入る仏教入門、好評続編

    日本人の気づかぬところで仏教のことばが生きはたらいている。
    「愚痴」は横綱級の煩悩。「律儀」は習慣的な善行。
    「以心伝心」の心とは、本来、人間のあるがままの姿のこと――。
    日常語であっても、仏典や教義にその語源を求めるとき、
    無限にひろがる仏教語の大海へとたどりつく。
    大乗仏教、真言密教、そして禅まで、第一線の仏教学者が
    名著『佛教語大辞典』のエッセンスへと誘う。
    身近なことばの奥深さに触れる仏教入門、好評続編。
  • 1,012(税込)
    編著:
    中村元
    出版社: KADOKAWA

    人間、我慢、馬鹿、出世、利益──。身近な言葉の意外な由来とは?

    上品・下品、卍字、供養、卒都婆、舎利、荼毘などの仏教語から、
    我慢、人間、馬鹿、利益、出世など、仏の教えと縁をもつ意外な日常語まで――。
    語源という視点からわたしたちの生活や思考、感情の深層に分け入るとき、
    日本文化を裏打ちする仏教的世界観が浮かび上がる。
    名著『佛教語大辞典』を編纂した第一線の仏教学者らが集い、
    インド・中国・日本の多様な仏典を参照しつつも「肩のこらぬよう」執筆された仏教への道案内。
  • 政治家も、文豪も、みんな芸者に支えられて大物になった!

    江戸の志士や明治の文豪たちを魅了した芸者。そもそも彼女たちは何者なのか。いつどのように誕生し、日本文化にどんな影響を与えてきたのか。芸と色といなせな会話。男と女の「粋」と「意気」――そこには、日本固有のサロン文化と、今や失われつつある日本の美の本質があった。花柳界の栄枯盛衰、名妓や遊び等の具体的なエピソードを辿りつつ、芸者の文化と歴史から、日本独特の「人間関係の洗練」を浮き彫りにする傑作。

    はしがき 「芸者の時代」
    序 芸者とはそもそも何者か
    第一部 江戸の芸者とその歴史
    踊り子から芸者へ
    深川芸者の発生と実像
    色を売ること売らないこと
    幕末の芸者たち
    第二部 明治の芸者 その栄華と終焉
    祗園と柳橋
    雑魚寝のこと
    名妓たち
    水揚げのこと
    芸者遊びとは何か
    日本的サロン文化
    エピローグ「のんびり」の世界
    あとがきに代えて 芸者のかたち
    文庫版あとがき
  • 妖怪研究の第一人者がおくる画期的異界論!

    古来、日本人は未知のものに対する恐れを異界の物語に託してきた。酒呑童子伝説、浦嶋伝説、七夕伝説、義経の「虎の巻」など、さまざまな異界の物語を絵巻から読み解き、日本人の隠された精神生活に迫る。
    ※本作品は紙版の書籍から口絵または挿絵の一部が未収録となっています。あらかじめご了承ください。
  • 新訳と挿画140点でよみがえる、フランス人実業家の明治9年の日本紀行

    明治9年、宗教と文化への関心から来日したフランスの実業家ギメ。憧れの地を人力車で駆け巡り、近代日本の目覚めを体感するとともに、消えゆく江戸の面影に愛惜を募らせてゆく。茶屋娘との心の交流、浅草や不忍池に伝わる奇譚、料亭の宴、博学な僧侶との出会い、そして謎の絵師・河鍋暁斎との対面――。のちに東洋学の拠点となる美術館の創始者が軽妙な筆致で綴った紀行を新訳。詳細な解説、同行画家レガメの挿画を収録する。
  • 変化し続ける日本の伝統を、内と外の視点で捉え続けた芳賀日出男の代表作

    大自然と調和して生きてきた日本人。四季の移ろいの中から神や精霊の概念が生まれ、祭りや郷土芸能が育まれてきた。神事である御幣の祭り、大黒舞などの初春の芸、様々な鬼の祭りや獅子舞、田植えの祭りや語り物、能や風流―時代の変化の中で刻々と失われゆく信仰の情景を、折口信夫に学び、宮本常一と旅した目で捉える。各巻200点超の写真を収録、民俗学的フィールドワークと写真家の眼差しを交差させた、記念碑的大作。
  • かけがえのない日本の伝統、日本人の生活の息吹がここにある。

    「神は季節の変わり目に遠くから訪れ、村人の前に姿をあらわす」。師・折口信夫の「まれびと」論に目を開かされ、ハレとケのリズムとともに年を過ごす日本人の姿を追い続けた眼差しは、何を捉えてきたのか。正月や盆などの年中行事から、農村の田植えや漁村の海女、その他巫女や人形まわし――共同体の内に入って語り、距離を置いて眺めてこそ写し得た、日本古来の暮らしと生業。変貌し続ける伝承と習俗の真の姿がここにある。
  • 396(税込) 2024/5/23(木)23:59まで
    著者:
    森田良行
    出版社: KADOKAWA

    「そもそも」に“基本”の意味はあるのか!?

    「しかし」「あるいは」などの接続詞から、「~なら」「~ない」などの助動詞まで、文意に大きな影響を与える言葉を厳選。思考のロジックをあらわす言葉の使い方、使い分けを鮮やかに解説する!
    まえがきにかえて/サンキュータツオ
  • 農学者が最新科学を駆使して、稲の古代史の定説に挑戦する意欲作

    縄文遺跡から見つかるイネの痕跡は、現代の水稲とは異なる稲作が、営まれていたことを物語る。弥生時代に水稲が渡来した後も一気に普及したわけではない。縄文稲作の多様性を、今日的な視点でとらえなおす。
  • 埋もれた名品に光を当てる! 後世に伝えたい“庶民の哲学”。

    斯界の第一人者が、35年近くの〈ことわざ拾いの旅〉から「埋もれた名品」200本超を厳選。
    「花の下より鼻の下」「心太の幽霊をこんにゃくの馬に乗せる」――
    表現や語感の良さ、言い回しの妙はもとより、成り立ち、使われた文芸作品、時代背景などの蘊蓄を駆使しつつ、絶妙な譬えを有する面白おかしい“庶民哲学”の世界を紹介する。
    ことわざを視覚化した絵画やカルタも多数掲示。声に出して読め、見て楽しめる珠玉の読本。
  • 682(税込) 2024/5/23(木)23:59まで
    著者:
    後藤明
    出版社: KADOKAWA

    変容と拡大を続けるイスラーム世界。宗教と政治から描く激動の1300年史

    イスラーム世界から過去、現在、未来を見つめると、西洋中心の視点とはまるで異なる歴史が浮かび上がる。肥沃な三日月地帯に産声をあげる前史から、宗教としての成立、民衆への浸透、多様化と拡大、近代化、そして民族と国家の20世紀へ――。シーア派とスンナ派の起源とは? パレスチナ問題はなぜ生じた? 宗教と政治の関係は? 「歴史は誰かがつくるもの」とするイスラーム史の第一人者が日本人に語りかける100の世界史物語。

    *『ビジュアル版 イスラーム歴史物語』改題。

     【目次】

     はじめに

    1 イスラーム以前の西アジアと環地中海

    2 イスラームの誕生

    3 民衆のイスラーム

    4 拡大するイスラーム世界

    5 革新のイスラーム

    6 民族、国家、そしてイスラーム

     おわりに
  • 文章の読解力を伸ばすにはどうすればよいか? 答えは「予測」にあった! 幅広いジャンルの秀逸な文章で「予測」の技術を学べば、誰でも「読み上手」になれる。作文にも役立つ画期的な「文章術」入門書。

    文章の読解力を伸ばすにはどうすればよいか? 答えは「予測」にあった!「予測」とは文章を書いた筆者との「対話」。書き手との「対話」を楽しみながら、読解力を飛躍的に伸ばそう。小説・新聞・論文・エッセイ等、幅広いジャンルの秀逸な文章で「予測」の技術を学べば、誰でもきっと「読み上手」になれる! 人の心を動かす名文の力、分かりやすい文章の秘密を「予測」を通して解明する、作文にも役立つ画期的な「文章術」入門書。 

    第1章 文章理解とは?
    第2章 予測とは?
    第3章 問いの予測とは?
    第4章 答えの予測とは?
    第5章 予測の表現効果とは?
  • 950(税込)
    著者:
    新渡戸稲造
    出版社: KADOKAWA

    立志、職業、決心、勇気、克己、逆境、貯蓄、世渡り、読書法――百年読み継がれる、日本人必読の教養本! 現代表記で読みやすい待望の文庫決定版。

    当代一流の国際人であり教養人だった新渡戸稲造が、未来の日本を担う青年達に向けて記した実践的人生論。
    自らの経験と深い思想にもとづき、人として生きるうえでの礼節や心構えはもとより、「不向きな職業を選びて失敗した実例」「打ち明けて頼めば反対者も同情する」「名誉を毀損された時の覚悟」「新刊書はいかにして読むか」など、日常のなかでの必要な事例をふまえた啓蒙的内容に富んでいる。
    百年読み継がれてなお、現代日本人に多くの示唆をあたえる不朽の名著、待望の新訳決定版! 解説/斎藤兆史


    総説
    第一章 青年の特性
    第二章 青年の立志
    第三章 職業の選択
    第四章 決心の継続
    第五章 勇気の修養
    第六章 克己の工夫
    第七章 名誉に対する心がけ
    第八章 貯蓄
    第九章 余が実験せる読書法
    第十章 逆境にある時の心得
    第十一章 順境にある時の心得
    第十二章 世渡りの標準
    第十三章 道
    第十四章 黙思
    第十五章 暑中の修養
    第十六章 暑中休暇後の修養
    第十七章 迎年の準備
  • 折口学について自ら批判・分析した「追い書き」と13篇の論文を収録!

    「日本の『神』は、昔の言葉で表せば、たまと称すべきものであった」--。霊魂、そして神について考察した「霊魂の話」や、文献に残る絵図とともに詳説した「河童の話」、折口古代学の核心に迫る「古代人の思想の基礎」など十三篇を収録。巻末には、『古代研究』に収められたそれぞれの論文の要旨の解説にくわえ、「折口学」の論理的根拠と手法について自ら分析・批判した「追い書き」も掲載。
    解説・加藤守雄/安藤礼二

    【もくじ】
    呪詞及び祝詞
    霊魂の話
    たなばたと盆祭りと
    河童の話
    偶人信仰の民俗化並びに伝説化せる道
    組踊り以前
    田遊び祭りの概念
    古代人の思考の基礎
    古代に於ける言語伝承の推移
    小栗判官論の計画 「餓鬼阿弥蘇生譚」終篇
    漂着石神論計画
    雪まつりの面
    「琉球の宗教」の中の一つの正誤
    追い書き

    解説 折口信夫研究 加藤守雄
    新版解説 霊魂としての神 安藤礼二
    収録論文掲載一覧
  • 『語られざる哲学』『幼き者の為に』所収。 アドラー哲学で著名な岸見一郎氏による解説も収録。

    如何に生きるか?生きるとは何か?愛と死、幸福と嫉妬、瞑想と懐疑、孤独と感傷、虚栄と名誉心、利己主義と偽善、旅と個性…、透徹した真摯な眼差しで人生の諸相を思索する。
    近代と現代の狭間で人生の処し方・生きざま・死生観が問われた時代に書かれた、今なお読み継がれる畢生の論文集。
    『人生論ノート』/死について/幸福について/懐疑について/習慣について/虚栄について/名誉心について/怒りについて/人間の条件について/孤独について/嫉妬について/成功について/瞑想について/噂について/利己主義について/健康について/秩序について/感傷について/仮説について/偽善について/娯楽について/希望について/旅について/個性について/後記
    ほか、『語られざる哲学』、自分の娘へ当てた書簡『幼き者の為に』所収。
    解説/岸見一郎
  • 折口学を概観する論考集。天皇の即位儀礼に関する論考「大嘗祭の本義」も。

    「鬼の話」「はちまきの話」「ごろつきの話」という折口学のアウトラインを概観できる三編から始まる第三巻。海・山の民が、里の生活と関わりながら、舞や踊り、文学さらには信仰にいたるまでその文化を発展させていったことなど、柳田民俗学と一線を画す論が興味深い。その後の研究のもととなった「三郷巷談」「まじないの一方面」「方言」ほか、天皇の即位儀礼に関する画期的論考「大嘗祭の本義」も所収。解説・加藤守雄/安藤礼二
  • 生誕130年記念――折口信夫の代表作、待望の完全版を順次刊行!

    「本論を読み解く上で、これ以上に優れたシリーズは他に存在しない」(安藤礼二)

    折口にとって「古代」とは単に歴史の時代区分を示すものではなかった。熊野への旅で光輝く大王崎を眼前にし、その波路の果てに「わが魂のふるさと」を感じたことを「かつては祖々の胸を煽り立てた懐郷心(のすたるじい)の、間歇遺伝(あたいずむ)として、現れたものではなかろうか」と記す。「古代研究」はまさに彼が実感を通して捉えた、古代的要素の探求なのである。全論文を完全収録する決定版!
    解説・池田弥三郎/安藤礼二
  • 生誕130年記念/折口信夫の代表作、全論文を収録する完全版、刊行開始!

    「本論を読み解く上で、これ以上に優れたシリーズは他に存在しない」(安藤礼二)

    折口にとって「古代」とは単に歴史の時代区分を示すものではなかった。熊野への旅で光輝く大王崎を眼前にし、その波路の果てに「わが魂のふるさと」を感じたことを「かつては祖々の胸を煽り立てた懐郷心(のすたるじい)の、間歇遺伝(あたいずむ)として、現れたものではなかろうか」と記す。「古代研究」はまさに彼が実感を通して捉えた、古代的要素の探求なのである。全論文を完全収録する決定版!
    解説・池田弥三郎/安藤礼二
  • 桃太郎の家来はなぜイヌ、サル、キジなのか? 十三の物語を読み解く神話学

    桃太郎はなぜ桃から生まれ、犬と猿と雉を味方につけたのか。
    浦島太郎が玉手箱を開けて死ぬ定めにあるのはなぜか。
    人間を喰らおうとする山姥の正体とは──。
    誰もが知りながら、荒唐無稽で謎めいた昔ばなしの世界。
    しかし多様な伝承の森に深く分け入り、古代神話や民間信仰に
    その足跡をたどるとき、死と再生、性と笑い、
    異界とこの世をめぐる共通の世界観が浮かび上がる。
    現代人が忘れてしまった豊かな意味を取り戻すための神話学。
    ※本書は、山川出版社より二〇一三年に刊行された『昔ばなし あの世とこの世を結ぶ物語』に大幅に加筆修正し、改題して文庫化したものが底本です。


     【目次】

     はじめに
    第一話 桃太郎――桃太郎はなぜ犬と猿と雉を連れていくのか
    第二話 かちかち山――トリックスター、稲羽の素兎の末裔たち
    第三話 花咲爺さん――お爺さんはなぜ犬の灰をまくのか
    第四話 浦島太郎――分断された乙姫の玉手箱
     昔ばなしの論理を読み解く(1)
    第五話 鬼の子小綱――笑いと性の力が春を呼ぶ
    第六話 三枚の護符――便所はあの世の出入り口
    第七話 蛇婿入り――苧環はなぜ蛇を退治するのか
    第八話 蛇女房――無欲と貪欲の報酬
     昔ばなしの論理を読み解く(2)
    第九話 産神問答――魂を掃き出す箒の力
    第十話 ミソサザイは鳥の王――仁徳はいかにして聖帝になったか
    第十一話 ホトトギスと兄弟――夜鳴く鳥の悲しい前世
    第十二話 鉢かづき姫――顔を覆い隠す花嫁
    第十三話 一寸法師――脱皮する少年たち
     おわりに
  • 「無」と「有」のあわいに 私たちは生きている。

    「世の中は夢か現か現とも夢とも知らずありてなければ」(古今和歌集)。いま、たしかに「ある」が、それは同時に、いつか「なくなる」、あるいはもともとは「なかった」ーー。夢と現のあわいに生きる我々は、そのみずからの「はかなさ」にどう向き合い、超えていくのか。万葉から現代まで日本思想史を形成してきた無数の言葉を渉猟し、そこに通底する「はかなさ」をたどる。平凡社刊『「はかなさ」と日本人』に大幅加筆。
  • 非常識で非人情――。恐るべき天才、ブッダの本性を読み解く

    仏教の開祖ゴータマは「真理」として何を悟り、〈ブッダ=目覚めた人〉となりえたのか。そして最初期の仏教はいかに生まれたのか。従来の仏教学が見落としてきた、その哲学的独創性へと分け入る刺激的論考。
  • 385(税込) 2024/5/23(木)23:59まで
    著者:
    平間洋一
    出版社: KADOKAWA

    同盟外交の歴史から日本の針路を探る!

    明治維新後の日本が列強入りをした日英同盟、破滅に追い込まれたドイツとの連盟。軍事外交史研究の泰斗が、日本の命運を決めた歴史的な選択を再検証。同盟国選定の要件と政策の意義から、近代外交の要諦を探る。
    ※本文中に「*」が付されている箇所には注釈があります。その箇所を選択すると、該当する注釈が表示されます。
  • 江戸幕府のキーマン 代官の虚像と実像に迫る!

    時代劇でおなじみの代官。悪の権化のように描かれてきた彼らは現代のサラリーマンであった。400万石の幕府の経済基盤を支えた代官を理解すれば、江戸幕府がなぜ270年もの間存続できたかが見えてくる。
  • 純米酒に非ざれば日本酒に非ず。酒造技術指導の第一人者が語る酒造りの真髄

    「酒は純米、燗ならなお良し」――酒造技術指導の第一人者が、日本酒が醸されてゆく過程を丹念に紹介。経験と理論に裏打ちされた真剣勝負の世界と、固有の文化である日本酒の未来像を語る。『いざ、純米酒』を改題。
  • 国民食のラーメンは和食か? 歴史がつくった食文化、日本の味のなぞを解く。

    世界無形文化遺産「和食」はどのようにかたちづくられたか。素材を活かし、旨みを引き立て、栄養バランスにすぐれた食文化が、いつどんな歴史のもとに生まれたかを探り、その成り立ちの意外な背景を描く。
  • 440(税込) 2024/5/23(木)23:59まで
    著者:
    紫式部
    訳注:
    山本淳子
    出版社: KADOKAWA

    『源氏物語』を生んだ華麗な後宮生活の舞台裏。光源氏のモデルの実像は?

    華麗な宮廷生活に溶け込めない複雑な心境、同僚女房やライバル清少納言への批判――。詳細な注、流麗な現代語訳、歴史的事実を押さえた解説で、『源氏物語』成立の背景を伝える日記のすべてがわかる!
  • NHK「100分de名著」でも話題!アラジンと魔神、アリ・ババの饗宴。

    世紀を超えて語りつがれ、人々の胸を躍らせてきた、夢とロマンスと冒険の絢爛豪華なファンタジー。最も親しまれてきた「アラジン」「アリ・ババ」の物語を含む拾遺集。長大な本篇への入門書としても最適!
  • 292(税込) 2024/5/23(木)23:59まで
    著者:
    空海
    訳者:
    加藤純隆
    訳者:
    加藤精一
    出版社: KADOKAWA

    最高の生き方は仏教にある! 日本の宗教文化を導いた空海、青年時代の書。

    日本に真言密教をもたらした空海が、渡唐前の青年時代に著した名著。放蕩息子に儒者・道士・仏教者がそれぞれ説得を試みるという設定で各宗教の優劣を論じ、仏教こそが最高の道であると導く情熱の書。
  • 517(税込)
    著者:
    蒲松齢
    訳者:
    志村有弘
    出版社: KADOKAWA

    国境を超え、世界最大の怪異小説集は語り継がれる……。

    芥川龍之介や森歐外などが愛読した『聊斎志異』は、中国、清の蒲松齢が20年以上民間伝承を取材しまとめた、全16巻からなる世界最大の怪異小説集。本書では幽霊譚・動物奇談・妖怪譚を抄録し、現代語訳で紹介する
  • 歌舞伎好き必携! 全310作品をコンパクトに解説

    上演頻度の高い310作品を演目ごとに紹介。「物語」「みどころ」「芸談」など、項目別に解説していく。歌舞伎評論の第一人者ならではの丁寧な内容で、観劇前の予習用にも最適。歌舞伎好き必携の一冊!
  • 638(税込) 2024/5/23(木)23:59まで
    著者:
    時田昌瑞
    出版社: KADOKAWA

    そうだったのか! あのことわざの“謎”。 比類なきビジュアルの世界

    「鬼の留守に洗濯」って何の洗濯なの? 「親の脛かじり」の脛は美味? 「年寄りの冷水」って飲み水のこと?——江戸庶民の精神とユーモアにあふれた作品を厳選して紹介。日ごろ不思議に思われることわざも、いざ絵で見てみると思わず納得! 言葉のルーツに、ぐっと理解が深まっていく。質・量ともに比類なきビジュアルの世界を通じて、先人たちが残してくれた「江戸ことわざ絵ワールド」を、現代に伝える珠玉の一冊。
    (掲載ことわざ一例)
    開いた口へお萩/足元から鳥/頭隠して尻隠さず/阿弥陀の光も金次第/石の上にも三年/石橋を叩いて渡る/石を叱して羊となす/一富士二鷹三茄子/犬も歩けば棒にあたる/井の中の蛙大海を知らず/鰯の頭も信心から/兎波を走る/牛に引かれて善光寺参り/牛は牛づれ/内股膏薬/縁の下の舞/負うた子に教えられ浅瀬を渡る/狼に衣/鬼とも首引き/鬼に金棒/鬼の空念仏/鬼の留守に洗濯/思う念力岩通す/親の脛かじり/など
  • 現代俳句の巨匠の名句を厳選。名言とともに鑑賞できる、虚子入門の決定版!

    生涯句数2万以上といわれる現代俳句の巨匠、高浜虚子。「去年今年貫く棒の如きもの」などの有名句から意外性のある句までを厳選し、1ページ1句で解説とともに鑑賞。名言抄・索引も付す虚子入門の決定版。
  • 638(税込) 2024/5/23(木)23:59まで
    著者:
    藤森照信
    出版社: KADOKAWA

    二畳という極小の建築に、利休はすべてを封じこめた

    利休の「待庵」は二畳に土壁と炉のある、建築の極小単位だった。茶室の起源から建築家による現代の茶室までを辿り、自らも茶室を手がけ、藤森流茶室論を語る。最終章に磯崎新との茶室談義を収録。
  • 528(税込) 2024/5/23(木)23:59まで
    訳者:
    富士正晴
    著者:
    井原西鶴
    出版社: KADOKAWA

    日本近世文学の「異色」の最高傑作、初の文庫化。

    江戸時代、武家社会を中心に男どうしの恋は公然のふるまいとされていた。そのなかでも王道の組み合わせは、おじさんと美少年である。三角関係のもつれ、容色の衰えによる歌舞伎若衆の悲劇や役者の苦労話……男たちの恋物語を西鶴が浮世草子に活写。美貌を誇った少年たちの末路は、恋に殉じての切腹や、この世の無常をはかなんだ出家しかないのか。近世文学「異色」の最高傑作、初の文庫化。上方文化に精通した小説家の抄訳版。
  • 1,430(税込)
    著者:
    天野 文雄
    出版社: KADOKAWA

    はじめてでも感動できる。能楽鑑賞案内の決定版!

    能楽で上演される現行200曲をすべて収録。あらすじや見どころ、出典、上演時間や流派など、基本情報を網羅した鑑賞のお供の決定版。能楽研究の第一人者が贈る、観能のたのしみが深まる鑑賞案内。
  • 好奇・礼賛・蔑視・敬愛。「東洋の神秘」は、異邦人にどう映ったのか。

    ケンぺル、イザベラ・バード、モース、シーボルトほか、幕末・明治期に訪日した欧米人たちは豊富な記録を遺している。「日本には音楽が無い」「男女混浴は破廉恥」「刺身はうまい」「日本の枕はまるで拷問」――。彼・彼女らが好奇・蔑視・賛美などの視点で綴った滞在記や研究誌を広く集め、庶民たちの当時の暮らしを活写。著名な日本滞在記の読みどころも一冊でつかめる、人類学の巨人が「異文化理解」の本質に迫った比較文明論。
  • 748(税込) 2024/5/23(木)23:59まで

    モネ、ルノワール、ドガ、セザンヌ。新たな美を信じた無謀な若者たちの物語

    19世紀パリ。美と絵画をめぐる伝統と権威に公然と反旗を翻した画家たちがいた。モネ、ルノワール、ピサロ、シスレー、ドガ、セザンヌ、モリゾ。光と色彩の新たな表現を信じた彼らは、やがて「印象主義」の名で呼ばれることとなる。偶然の出会い、友情、対立を超えて、グループ展の実現に奔走する若者たち。しかし第二帝政末期、戦火が忍び寄る——。世界的な第一人者が画家の証言や書簡、同時代資料を渉猟して描く、金字塔的通史。
  • 物語作家ハーンが、自身の芸術や文学に関する思想の根幹を語った講義録。

    まだ西洋というものが遠い存在だった明治期、将来、日本の学問や文学を背負って立つ学生たちに深い感銘と新鮮な驚きを与えた、最終講義を含む名講義16篇。生き生きと、懇切丁寧に、しかも異邦の学生たちの想像力に訴えかけるように、文学の価値とおもしろさを説いて聴かせる。ハーン文学を貫く、内なるghostlyな世界観を披歴しながら、魂の交感ともいうべき、一期一会的な緊張感に包まれた奇跡のレクチャー・ライブ。
  • 748(税込) 2024/5/23(木)23:59まで

    嘲笑と酷評はやがて称賛へ──世界を変えた展覧会が始まる!

    1874年春、ついに第一回「印象派展」が幕を開けた。自然や都市への新たな眼差しを共有する若き画家たちが自らつくり上げるグループ展——それは事件だった。観衆の戸惑い、嘲笑、辛辣な批評の一方で、のちの近代美術史に刻まれる数々の名作が産声をあげていく。カフェでの激論、支援者の拡大、仲間の死、そしてゴッホ、ゴーガン、スーラら次世代への継承。全八回の印象派展を丹念に辿る通史の決定版。詳細な文献目録を収録。
  • 594(税込) 2024/5/23(木)23:59まで
    著者:
    平松 隆円
    出版社: KADOKAWA

    垂らし、束ね、結う。髪形から振り返る日本の歴史。

    平安美人の長くまっすぐな黒髪、江戸時代の華やかな結髪とかんざし、モダン・ガールのショートカット。なぜ黒髪は「美しい」のか。数多くの図版と文献を渉猟し、日本の歴史と黒髪の関係性を解き明かす。
  • 396(税込) 2024/5/23(木)23:59まで
    著者:
    幸田露伴
    出版社: KADOKAWA

    努力をしないで、努力に変えよ。江戸っ子の粋の結晶。

    どうしたら幸福になれるのか。人は自然の力を生かせるのか? 明治から大正にかけ、西洋思想に匹敵する生き方論を示した幸田露伴。「努力は人生の最大最善の尊いもの」「努力の堆積が天才を生む」と説き、未来を善くするものは努力しかない、過去を美しくしたものもない。生活の充実となり、自己を発展させるものでもあり、それが生きる意義であると訴えた。効率最優先の価値観が見直されるいまこそ読まれるべき不朽の名著。
  • 374(税込) 2024/5/23(木)23:59まで
    著者:
    松尾芭蕉
    編:
    角川書店
    出版社: KADOKAWA

    一ページに一句ずつ、口語訳と解説とともに味わう名句選。俳句愛好者必携!

    「古池や蛙飛び込む水の音」俳句という小さな器を通して、日本の風土と人間の心情を切実にとらえた松尾芭蕉。蕉風と呼ばれる芸術性の高い俳句を確立し、現代俳句の源を築いた。
    俳道一筋に生き、新しい芸境を拓いたその生涯から不朽の名句200を厳選。一ページに一句、口語訳と解説とともに、漂泊と思郷の詩人・芭蕉のエッセンスが味わえる。
    「昨日の我に飽くべし」などの名言抄、年譜、初句・季語索引を付す、芭蕉入門の必携書!
  • 1,628(税込)
    著者:
    羅貫中
    訳者:
    立間祥介
    出版社: KADOKAWA

    中国大河小説史上最大のベストセラー!NHK人形劇の立間訳が待望の復刊。

    司馬氏が力をつけ、三国時代はいよいよ終わりへと向かう――。NHK人形劇で人気を博した 立間祥介訳で蘇る壮大なロマン! 2019年夏、東京国立博物館で大規模な三国志展も開催。
  • 484(税込) 2024/5/23(木)23:59まで

    第一人者による詩情豊かな訳で読む新編第二弾。

    死者が自らの供養のために寺で経をあげる「いつもよくあること」、理不尽な離縁を恨んで死んだ妻の亡霊に恐怖する「女の死体にまたがった男」、散文詩の頂点を示す一幅の絵画のような「蓬莱」、円朝の同題の人情噺としても有名な「牡丹燈籠」、人間が異界の女たちの魔性の美しさに幻惑されていく「泉の乙女」「鳥妻」、死をも超越した人間の信と義を描く「顔真卿の帰還」、深刻な幼年期の恐怖体験を綴るハーン文学の原点ともいえる「私の守護天使」――アメリカから日本時代に至るまで、人間の心や魂、自然との共生をめぐる、ハーン一流の美意識と倫理観に彩られた代表的作品三十七篇を精選。詩情豊かな訳で読む新編第二弾。
  • 天皇はどこからきたのか。「日本」の国号はいつ決まったのか。

    天皇はどこからきたのか? そして、倭国から「日本」にいたる邪馬台国以降、古代国家はどのようにして確立されたのか。卑弥呼の弥生時代から、倭の五王の古墳時代を経て、聖徳太子・中大兄皇子の飛鳥時代まで、群臣推挙によって王位を継承しながら王権を強化。やがて「天皇」を名乗るようになる。律令制国家として確立していったヤマト王権の歴史を、東アジアとの関係のなかでていねいに考察。古代史研究の最新の到達点を示す。
  • 1,628(税込)
    著者:
    羅貫中
    訳者:
    立間祥介
    出版社: KADOKAWA

    中国大河小説史上最大のベストセラー!NHK人形劇の立間訳が待望の復刊。

    ついに曹操対孫権の直接対決が始まった――。NHK人形劇で人気を博した 立間祥介訳で蘇る壮大なロマン! 2019年夏、東京国立博物館で大規模な三国志展も開催。
  • 1,056(税込)
    編著:
    宇野弘蔵
    著者:
    大島清
    著者:
    玉野井 芳郎
    著者:
    大内 力
    出版社: KADOKAWA

    宇野理論を知らなければ資本主義は理解できない。必読にして最良の教科書!

    「宇野は、マルクス経済学とマルクス主義経済学を区別した。マルクス主義経済学は、資本主義から社会主義への転換は必然であるとする、唯物史観というイデオロギーによって革命に資する経済学を構築する試みだ。これに対してマルクス経済学は、アダム・スミス、デービッド・リカードら、古典派経済学を批判的に継承したカール・マルクスが、『資本論』で展開した理論を基礎にして資本主義の内在的論理をとらえる体系知(Wissenschaft、科学)である、というのが宇野の主張だ。」
    ――佐藤優氏(解説より)

    我々を取り巻く資本主義社会。経済学はその構造を解明するべく発展してきた。
    経済学の基礎だけでなく、、資本主義の理解には必須の宇野理論をも学べる不朽の入門書。
    下巻では、上巻で解説された原理論、段階論と経済学説史を踏まえ、
    マルクスの経済学の解説から入り、現状分析となる日本経済論が展開される。

    ※本書は1956年3月(上巻)、4月(下巻)に角川全書から刊行された作品を復刊し、図表を再作成し、解説を加えたものです。
    底本には1967年の第18版を使用しました。
  • 550(税込) 2024/5/23(木)23:59まで

    245の図版で見る明治──議会、軍隊、寺社、学校から、相撲、歌舞伎まで

    開国直後の日本を2度訪れたレガメ。紙とペン、そして旺盛な好奇心を携えたフランスの画家は、憧れの異郷で目にするすべてを描きとめた。誕生したばかりの帝国議会の様子は? 富裕層と庶民の学校はどう違う? 市川團十郎の歌舞伎の舞台裏とは? 天皇、軍人、僧侶から、名もなき人や子どもまで、明治の人と風景を克明に描く図版245点。ジャポニスムに火を付けた画家の知られざる全貌、日仏交流史における意義に迫る解説を収録。
  • 1,056(税込)
    編著:
    宇野弘蔵
    著者:
    大島清
    著者:
    玉野井 芳郎
    著者:
    大内 力
    出版社: KADOKAWA

    数多の経済学徒を導いた名著、復刊!! 資本主義を解明する不朽の教科書。

    「宇野は、マルクス経済学とマルクス主義経済学を区別した。マルクス主義経済学は、資本主義から社会主義への転換は必然であるとする、唯物史観というイデオロギーによって革命に資する経済学を構築する試みだ。これに対してマルクス経済学は、アダム・スミス、デービッド・リカードら、古典派経済学を批判的に継承したカール・マルクスが、『資本論』で展開した理論を基礎にして資本主義の内在的論理をとらえる体系知(Wissenschaft、科学)である、というのが宇野の主張だ。」
    ――佐藤優氏(解説より)

    日本の代表的マルクス経済学者宇野弘蔵。
    宇野はマルクスの『資本論』を批判的に読み込み、その理論とイデオロギーを分離した。
    その上で経済学の研究を原理論、段階論、現状分析の3段階に分けて独自の経済学を構築し、その理論は大きな影響を与えた(宇野学派)。
    宇野弘蔵が宇野派を代表する研究者と共に、大学の教養課程における経済学の入門書としてまとめたのが本書である。
    数多の経済学徒を導いたロングセラーを復刊! 

    ※本書は1956年3月(上巻)、4月(下巻)に角川全書から刊行された作品を復刊し、図表を再作成し、解説を加えたものです。
  • 1,628(税込)
    著者:
    羅貫中
    訳者:
    立間祥介
    出版社: KADOKAWA

    中国大河小説史上最大のベストセラー!NHK人形劇の立間訳が待望の復刊。

    劉備、関羽、張飛の三豪傑が乱世を正すべく義兄弟の契りを結び立ち上がる--。NHK人形劇で人気を博した 立間祥介訳で蘇る壮大なロマン! 2019年夏、東京国立博物館で大規模な三国志展も開催。
  • 1,628(税込)
    著者:
    羅貫中
    訳者:
    立間祥介
    出版社: KADOKAWA

    中国大河小説史上最大のベストセラー!NHK人形劇の立間訳が待望の復刊。

    曹操に大敗した劉備元徳、稀代の策士・諸葛孔明を三顧の礼をもって軍師に迎え、ついに赤壁の戦いへ――。孔明、七星檀を築いて東風を起こし、八十万の曹操軍が火の海に包まれる!怒涛の第二巻。
  • 待望の現代語訳が付き新版として生まれ変わった『万葉集』全四巻の合本版!

    新元号「令和」決定!
    「初春の令月にして、気淑風和ぐ」
    新元号の出典「梅花の宴」も収録。

    新聞各紙、テレビ各局、メディア多数で紹介され大反響!
    1200年目のベストセラーに。

    ○ 紹介番組
    テレビ東京「ワールドビジネスサテライト」(4/1放送)
    日テレ「news zero」(4/2放送)
    日テレ「ZIP!」(4/3放送)
    フジテレビ「とくダネ!」(4/3放送)


    ○ 紹介新聞
    朝日新聞(4/2 夕刊一面、4/3朝刊)
    読売新聞(4/2夕刊)
    毎日新聞(4/2夕刊)
    日経新聞(4/2)
    産経新聞(4/3)
    東京新聞(4/2夕刊)
    日経産業新聞(4/2)
    デイリースポーツ(4/2, 4/3)
    スポーツニッカン(4/2)
    サンケイスポーツ(4/3)
    中日スポーツ(4/3)
    日刊スポーツ(4/3)

    (いずれも2019年)

    全首を歌群ごとに分けて現代語訳を付し、新版として見やすく生まれ変わった伊藤博訳注角川ソフィア文庫版の万葉集が合本版で登場!まさに故博士の最後の仕事となった渾身の一書。
    『万葉集』全20巻4500余首の歌からは、古の人々の息づかいが聞こえる。日々を真摯に生きる彼らの姿は、1200年余りの時を超え、人の営みが不変であることを私たちに教えてくれる。そして新版最大の特徴は、歌群ごとに付した現代語訳。前後の歌とともに歌群として味わうことでより深い鑑賞が得られる。
  • 594(税込) 2024/5/23(木)23:59まで
    著者:
    松本 照敬
    出版社: KADOKAWA

    自己犠牲と利他を描く仏教説話集

    食べ物を何ももたないウサギは炎にとび込み、自らの肉を布施に捧げた。このウサギこそ釈尊の前世の姿であった――。古代インドの仏教徒が口づてに伝えた説話集ジャータカ。輪廻転生思想のもと、国王、バラモン、商人、そして動物から神まで、さまざまな生を描く物語は、今昔物語集や歌舞伎をつうじて日本でも親しまれてきた。詩と散文によって彩られ、利他と自己犠牲の理想を描きあげた説話文学集のエッセンスを一冊にまとめる。
  • 528(税込) 2024/5/23(木)23:59まで
    著者:
    丹尾 安典
    出版社: KADOKAWA

    日本文化史を艶に彩る、男と男のいる風景

    かつてこの国にあった美童文化。江戸・明治の錦絵に刻まれた男倡の影。文豪が変名で寄せた同性愛小説。菊、梅、杜若、水仙の華に込められた、若契と衆道のサイン――。幾重にも響きあって呼応する文化の複層にわけいれば、ときに秘され、ときに失われた男色の景色が浮かびあがる。万葉集の相聞歌から、平安貴人の日記、世阿弥、琳派、三島由紀夫、川端康成、中原淳一まで。今はなき東京の盛り場を訪ねた「東都戦後男色地図」を増補。
  • 万葉集、源氏物語から弥次北まで。心を自由に解きほぐす、古典文学の世界

    言霊の大いなる循環をおそれた万葉集の詩人たち。権力と性愛のふたつの糸が織りなす源氏物語。霊性の贈与を信じ自らを投げ出した親鸞。東海道中膝栗毛の驚くべき軽さと、その底に広がる深淵――。古典文学がいまなお私たちを魅了するのは、自然と文化が分離されない「大地」に、その言葉が根をおろしていたからだ。霊、貨幣、共同体、そして国家をめぐる思考から、日本人の無意識を揺さぶる19の古典に迫る。 解説・酒井順子
  • 井上ひさしの親友で「戦メリ」助監督。文化から語学まで愛あふれる日本論!

    「日本という国は世界にとって、なくてはならない必要な存在」――。
     1957年10月、ロスの夜空に描かれたスプートニクの軌跡に衝撃を受け、天文学者にあこがれた13歳の著者は、翌日から独学で、そしてUCLA、ハーバード大学大学院でロシア語を学ぶ。
     その後、米国学生協会の奨学金でワルシャワ大学へ留学した著者だったが、実はCIAの隠れみのだった同協会の身代わりにされ、スパイ容疑に。ジョンソン政権をゆるがす事件に、一度は恋人のいるパリへわたるが、破局してやむなく帰国。しかし、迫り来るベトナム戦争の徴兵から逃げるため、今度はまったくの未知の国・日本へと向かった――。
     本書は、その数奇な人生とともに、魅了された文化や日本人の特質に迫る愛あふれる日本論。
     精力的に英訳し、世界へと広く紹介した宮沢賢治、師と仰ぐ若泉敬、親友・井上ひさし、大島渚など多くの文化人とのエピソードを交え、俳句、古典、能や祭といった伝統文化、美しい言語や美術、稀に見るサービス精神や再デザイン能力など、世界に誇る日本の魅力を語り尽くす。


    【もくじ】
    1 ここが、ぼくの国だ
    2 驚くべき創造力の国へ
    3 世界には、誠実で正直な日本が必要だ
    4 日本人も知らない本当の世界遺産とは
    5 「5つの日本」
    6 1960~70年代に現れた革命児たち
    7 世界にも希有な表現者
    8 「戦メリ」の助監督をしてわかったこと
    9 日本の文化は「振る舞い」に表れる
    10 ここではあらゆる場所が「舞台」である
    11 世界が気づいた「無私の心」
    12 銀河系を自らの中に意識せよ
    13 杉原千畝が世界に示したもの
    14 真に非宗教的な先進国、日本
    15 日本よ、自らと世界を再デザインせよ
  • 1,056(税込)
    著者:
    石弘之
    著者:
    石 紀美子
    出版社: KADOKAWA

    潜在能力を秘めたローテク兵器が、人間社会に苛烈な運命をもたらしている

    【目次】(主なもの)

    第一章 西部開拓の主役
    カンザス州の「鉄条網博物館」/切実な柵の不足/万能フェンスの登場/入植者が必要とした柵/ウシの大軍がやってきた/牧場主と入植者の戦い/職を失うカウボーイ

    第二章 土壌破壊と黄塵
    加速する西部開拓/鉄条網が変えた生態系/開拓進む大平原/土壌破壊の米国史/大型農業機械の導入/大砂塵の襲来/放牧規制がはじまる

    第三章 塹壕戦の主役
    戦場に出現した鉄条網/日本軍が手を焼いた鉄条網/塹壕戦のはじまり/西部戦線異常なし/戦場のクリスマス/日本への導入/鉄条網と現代戦

    第四章 「人種の罪」と憎悪のフェンス
    強制収容所の歴史/南アフリカの植民地化/ダイヤ・ラッシュ/各収容所の劣悪な環境/スペイン内戦の悲劇/アウシュヴィッツの殺人工場/元収容者が苦しむ後遺症/人間の資源化/旧ソ連の強制収容所/逆境でも花を愛でた日系

    第五章 民族対立が生んだ強制収容所
    南アのアパルトヘイト政策/活動家の迫害/集団墓地になった五輪会場/「民族浄化」と集団強姦/サラエボの花/世界を「欺いた」映像/戦争と情報戦/最後の逃亡戦犯を拘束

    第六章 国境を分断する鉄条網
    ベルリンの分断/ヨルダン川西岸の壁/壁を超えた臓器提供/米メキシコ国境/世界最大の麻薬密輸ルート/中国・北朝鮮の壁/新たな万里の長城/タイ・マレーシア国境

    第七章 追いつめられる先住民
    大平原を分断した鉄条網/チェロキー族の悲劇/ラストサムライ/遅きに失した先住民保護/グアラニー族の悲劇/死に急ぐ若者たち/ケニア独立運動時の裁判開始/ウサギ防除フェンス

    第八章 よみがえった自然
    鉄条網は自然を呼び戻す/朝鮮半島の軍事境界線/チェルノブイリ原発三〇キロ圏/再導入された希少動物/科学者の反目
  • 百点超の傑作をオールカラーで堪能!春画の多彩な世界と驚異の技術に迫る。

    秘して見るのではなく笑って愉しむ。「春画」は一流の浮世絵師と刷師によるユーモアと技術の結晶だった。初期作品から江戸時代の傑作まで、「浮世絵春画」「肉筆春画」を多彩なテーマで紹介する春画入門!

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