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『堂場瞬一 作家20周年記念 サスペンスフェア(文芸・小説)』の電子書籍一覧

121 ~180件目/全196件

  • 506(税込)
    著者:
    谷恒生
    レーベル: 角川文庫
    出版社: KADOKAWA

    謀略と友情、海洋冒険小説の傑作。角川小説賞受賞

    税率の安い国に船籍を移した便宜置籍船ファイブスター号は、鉱石積出港、ペルーのサンミゲロに錨を降ろした。さまざまな国籍をもつ食いつめ船員が乗りこんでいるこの船に、楯野龍彦は一等航海士として乗船。だが、砂塵舞う街には、経済を牛耳るユダヤ系組織と旧ナチスの不気味な影がうごめいていたのだ。人間の愛憎を翻弄するように荒れ狂うフンボルト海流。男の友情をテーマに描いた冒険サスペンスの傑作長編。1981年度角川小説賞受賞作。
  • 462(税込)
    著者:
    梓林太郎
    レーベル: 角川文庫
    出版社: KADOKAWA

    厳冬の中央アルプスで遭難事故…山岳パニック小説

    全員絶望と思われていた遭難パーティーの一人が、自力で下山してきた。一度は打ち切られた捜索がただちに再開された。しかし、悪天候で思うように進展しない救助活動にいらだつ遭難パーティーの家族は、救助隊に非難の眼を向け始める。一方、テントに残された絶望状態の5人の男女は、不安と焦りからパニックに陥ってしまう。理性を失い本性を?き出しにした人間たちは、やがて厳冬の中央アルプスですさまじい狂態を繰りひろげた。傑作山岳パニック小説。
  • 462(税込)
    著者:
    赤江瀑
    レーベル: 角川文庫
    出版社: KADOKAWA

    表題作など〈芸〉の幽玄耽美に誘う5篇、処女小説集

    幕がおりた時、場内には異様な沈黙がひろがり、やがて喝釆が、熱したガスに火を点けたように爆発した。1963年春のパリ。有力紙は、アメリカの代表的現代舞踊団のソリスト弓村高の演技を絶賛し、ニジンスキーの再来との声は高まった。20世紀初頭天才の名をほしいままにし、晩年狂気におちいったロシアの舞踊家ニジンスキー。弓村は、彼と自分との間に、ある異常な、目に見えぬ憑きもののようなものの気配を感じた。文壇デビューの表題作ほか「獣林寺妖変」「禽獣の門」「殺し蜜狂い蜜」を収録。妖美華麗な世界に読者を誘う、蠱惑の作品集。
  • 506(税込)
    著者:
    藤本義一
    レーベル: 角川文庫
    出版社: KADOKAWA

    市井の不思議をサスペンス・タッチで描く、秀作6篇

    「世の中で正常と思われていることが実は異常であり、異常と思われていることが正常なのである」――精神病院に入院している、あどけなく可憐な娘・由香子。由香子は、食虫植物と話ができるというのだ。実際に、植物園のなかで何時間でも、植物たちと話し合っていることがよくあった。そんな由香子が、ある時、自らを食虫植物化させて、大きな事件を起こしてしまった…。表題作ほか、「玉手箱の女」「解体部屋」「蛞蝓」「現代熊野抄」「妻よ」を収録。若いOLが、サラ金業者から身に覚えのない多額の借金の返済を迫られる不可解な謎や、交通事故で生き残った男女の運命的結びつき等を描いた異色のサスペンス推理集。
  • 550(税込)
    著者:
    谷恒生
    レーベル: 角川文庫
    出版社: KADOKAWA

    死地から生還した男の凄まじい復讐。冒険アクション

    火炎舞う地獄のマラッカ海峡から甦った不死身の超人・土岐雷介は日本に凄まじい“戦場”をもちこんできた! ターゲットは、日本有数の暴力団・関東山吹組。だが、背後に控える日本の政財界をあやつる黒幕の強大な私兵機関が闘いを挑んできた。男の復讐を圧倒的な迫力で描く、アクションの巨編!
  • 550(税込)
    著者:
    泉優二
    レーベル: 角川文庫
    出版社: KADOKAWA

    別れた妻を探さなければならない…長編サスペンス

    昔、別れた妻ジョイスの捜索依頼を受けた村井隆司は南仏へと向かった。空港で彼を待ち受けた男は、ドイツ人の探偵だ。5年前、隆司はある事故を契機にジョイスと別れて以来、人生の負い目を背負って生きていた――。 モナコの富豪に誘拐されたと知った二人は早速、事件の謎解きを始めたのだが……。それぞれの悲しい過去を持つ男と女の愛と別離を、詩情豊かな夏のコート・ダジュールを舞台に展開するサスペンス・ロマン!
  • 770(税込)
    著者:
    梶山季之
    レーベル: 角川文庫
    出版社: KADOKAWA

    一匹狼が恃むのは己の才覚のみ。『夜の配当』姉妹編

    銀座に、堂々とトラブル・コンサルタント(示談屋)の事務所を構え、いろんな揉め事処理にアイデアを貸している伊夫伎亮吉。がっぽり稼いで、快楽的な人生をおくる一匹狼だ。某大手繊維会社の専務が腹上死した一件をヒタ隠しにして、その会社の内紛を未然に防いだのも彼の卓抜したアイデアだった。資金繰りに悩む一流宝石店から時価2億円のダイヤの秘密換金を依頼されたり、流行作家のご夫人連に、重税からのがれるための抜け道を伝授する。法律の盲点を衝く彼の仕事はおもしろいように大繁盛。ちょっぴり背徳的で飄々とした魅力のある伊夫伎亮吉大活躍!『夜の配当』の姉妹編。
  • ここにいるすべての人間が容疑者だ--。気鋭の乱歩賞作家が描く、社会派ミステリ!  「デビュー作『プリズン・トリック』以後、著者の最高作であることは間違いない」――ミステリ評論家 佳多山大地氏

    長野県庁での定例議会中、突然照明が消え、銃声が響き、議員が殺害された。誰かが逃げた形跡はなく、凶器の銃も見つからない。遺体のポケットには「善光寺の本尊を開帳せよ」という謎のメッセージが残されていた。善光寺の本尊は絶対秘仏であり、数百年の間、誰の目にも触れたことがないという。県警の城取刑事が捜査を進めるうち、ある人物が容疑者として浮上するが……。緻密な伏線と巧みなトリックで心をゆさぶる社会派ミステリ!
  • 真相究明の果ての哀切な真実…抒情サスペンス

    雪の降る白樺高原、女神湖の湖中に沈む車の中で、小沢正樹と五十嵐カオリの若き新婚夫婦が惨殺死体で発見された。カオリの義姉・初音川恵美は二人の死に疑問を抱き、愛人でもあるカオリの又従兄弟・五十嵐剛と共に事件の解明に向かう。ところが、カオリの告別式前に恵美を訪ねてきた男が熊本で殺害された。二つの事件を結ぶ謎とは。雪降る女神湖を舞台に、エロスと殺意が交錯する抒情サスペンス巨篇。
  • 506(税込)
    著者:
    笹沢左保
    レーベル: 角川文庫
    出版社: KADOKAWA

    都合のよい関係のはずが…愛の異相を描く長編

    入院中の流行作家・麻生は、華麗な女性遍歴でも知られていた。麻生は、見舞いに来た編集者・由布子と、当然のように深い関係になっていった。お互いの生活に干渉しないことを条件として――。だが、時間がたつにつれ、由布子は大きく変わっていった。しだいに、麻生を束縛するようになったのだ。それも、麻生の全生活を拘束するように。由布子の呪縛から逃がれようと、麻生はさまざまな手を打つが、すべて裏目になっていくのだった。男と女の凄絶なしのぎ合いの中で、“愛”が持つ、恐るべき牙を描く異色作。
  • 506(税込)
    著者:
    赤江瀑
    レーベル: 角川文庫
    出版社: KADOKAWA

    猛毒の花ジギタリスの香りにも似た、これも〈愛〉か

    京都郊外、修学院離宮つづき山のふもとに住む驍彦は、教育大学の体育教官、古城町の靖二郎は配繕師。高台寺の料亭「一蝶」の女主人・醍子、木屋町のクラブ「シャガ」のママ東子。4人は何かあると一緒に行動する仲好しだが、それぞれが母を異にするきょうだいである。醍子の悪相の印鑑を日本印章大社へお払いに行った帰り道、行者道の竹林に死体を見つける。その日以来、4人の生活に不可解なげきごとが次々と起こる。賑やかに咲き乱れるジギタリスに、花酔いしたかのように乱れる4人の微妙な関係が、京の四季の中で、愛の輪舞となって揺れうごく。京都を描く、赤江瀑の新境地。
  • 550(税込)
    著者:
    谷恒生
    レーベル: 角川文庫
    出版社: KADOKAWA

    世界の港街を舞台に男女の運命が交錯する、7篇

    降りつづいた雪のなかにひっそりと沈むヴァンクーバーの港街。カジノへ向かう二等航海士の山崎は、不思議な少女に出会った。少女は、この世のものと思えぬほど顔が青白く、山崎が日本人の船員であることに異常な関心を抱いていた――カジノでは、雪の妖精のような少女に教えられた数字で山崎は勝ち進んだ。だが、思わぬ運命が待ちうけていた……。冒険小説の旗手・谷恒生が、大人のメルヘンのような表題作ほか「暗黒の天使」「マニラの傷痕」「闇のジョーカー」「ペナンの恋」「港」「赤道無風帯」を収録。世界の港街を舞台に男のロマンを描いた、バラエティ豊かな傑作集。
  • 770(税込)
    著者:
    藤原審爾
    レーベル: 角川文庫
    出版社: KADOKAWA

    〈労働スパイ〉とは何者か。異色サスペンスの大傑作

    〈ライバル企業を倒産させてくれ〉。闇から闇に巨額な金が動いた時、労働スパイと呼ばれる男たちの策謀が開始された。組合にストをうたせるか、それとも会社上層部のスキャンダルを暴露してみるか――。平凡な社員として企業にもぐり込んだ彼らは、もっとも効果的な“会社つぶし”の奇手を次々にうっていった。他人が不幸になろうと知ったことじゃない――金のために魂を売り渡した男たちの生きざまと、ビジネス界の影の部分をサスペンスタッチで描く異色長編。
  • 506(税込)
    著者:
    笹沢左保
    レーベル: 角川文庫
    出版社: KADOKAWA

    過去に囚われ現在に呪われる…心理サスペンス、6篇

    エリートサラリーマン毛利十四郎には、暗い過去の記憶があった。10年前、旅行中の十四郎に突然挑んできた色情狂の女を、誤って殺してしまったのだ。勿論、十四郎は、その事実をひたかくしにしてきた。だが、犯人として逮捕された男がいるのだ。しかも男は、いま最高裁判所で、死刑の判決を下されようとしている。自分のひとことで、無実の人間の命が救える――苦悩する十四郎の前に、今度は意外な出来事がおこった。人間心理の奥底をえぐる異色サスペンス。
  • 506(税込)
    著者:
    笹沢左保
    レーベル: 角川文庫
    出版社: KADOKAWA

    不倫に耽溺する人妻を襲う悲劇…長編サスペンス

    夫がヨーロッパに単身赴任をしている妻・花代のもとに、奇妙な一通の手紙が届いた。内容は花代の不貞を告発する、未完の作文の様なものであった。確かに花代は二人の男と、同時進行の不倫を働いていたのである。ところが突然、花代は夫の帰国を告げられた。花代は並行恋愛の清算を迫られて苦悩する。その裏では、迷宮入りになりかけていた殺人事件の捜査の手が花代に忍び寄っていた。意外な結末が不倫の愛に溺れる妻を襲う!長編サスペンスロマン。
  • 506(税込)
    著者:
    赤江瀑
    レーベル: 角川文庫
    出版社: KADOKAWA

    豊饒な色彩を感じる、立ちのぼる香気に酔う、5篇

    シャンデリアに煌くボルドォの1945年マルゴォ酒は真っ赤な血の色をしている。溪谷の奥深く、すでに手離すことを決められた山荘を舞台に、現在は没落した老舗に育った姉妹が織りなす心理の葛藤。愛の憎しみが光と翳のようにまつわり、絡みあい、「あの日」を再現しようとする。そして思いもかけない結末が…。表題作ほか「千夜恋草」「緋の蘰を額につけ」「刺青の海で夏」「春恨紀」を収録。
  • 594(税込)
    著者:
    南英男
    レーベル: 角川文庫
    出版社: KADOKAWA

    元刑事の裏稼業は復讐請負。長編ハード・サスペンス

    不破竜次は2年前まで新宿中央署の刑事だった。同僚たちから“麻薬犬”と蔑称された硬骨な正義感は、組織の中では出世の妨げとなり、妥協のない姿勢は、不破を自然に孤立させていくだけだった。いまでは新宿歌舞伎町でカラオケボックス『ユニゾン』を経営するかたわら“復讐請負人(リベンジ・エージェント)”を裏稼業にしている。法の網を巧みに潜り抜けている悪党どもを、依頼人に代わって次々になぶり、懲らしめるのだ。ある日、不破の店に、26、27の息を呑むほど美しい、それでいてどことなく翳りをおびた未亡人が訪ねてきた……!長編ハード・サスペンス。
  • 506(税込)
    著者:
    山田正紀
    レーベル: 角川文庫
    出版社: KADOKAWA

    超越者の孤独を感動的に描く「神」三部作完結編

    20数年前、インド北部でセスナ機が墜落、幼い榊兄妹だけが奇蹟的に救出された。以後、ふたりの孤児を庇護し続けたのは巨大な闇の組織だった。そして、その背後には、インド藩主の莫大な宝石の謎と、さらに大きな陰謀が渦を巻いていた。同じ頃、〈神〉をテーマとした熱狂的キャンペーンがマスコミによって進行していた。恐るべき出生の秘密を負わされていた兄妹は互に敵対する〈神〉として信じがたい超能力を身につけていることに気づく。インド亜大陸では何かが起こりつつあった。榊兄妹の行きつく運命は……。壮大なテーマと迫力で描いた長編野心作。第4回角川小説賞受賞作品。
  • 506(税込)
    著者:
    谷恒生
    レーベル: 角川文庫
    出版社: KADOKAWA

    罠を仕掛けたのは誰か、何のために。冒険サスペンス

    バンコクのあやしげな現地案内屋(ランド)稼業、江崎はマレーシアのカジノで、不思議な雰囲気をもつ東洋人の男に出会った。その夜、江崎の安宿の部屋で、警官が射殺される。犯人は、賭場にいた東洋人“カルロス本田”。ずうずうしくも本田は、江崎にペナンへの逃亡をすすめ、有力な華僑を紹介する。誰が敵で、誰が味方か? 巨大な罠にはめられた江崎は必死に逃げる。謀略と麻薬の匂いにむせる東南アジアを舞台に運命の幕が開く!
  • 550(税込)
    著者:
    山田正紀
    レーベル: 角川文庫
    出版社: KADOKAWA

    この恐怖社会は、起こりうる未来か、進行形の現在か

    私は、とうとうけちなゆすり屋に堕ちてしまった。2年前、巨大電子頭脳(ビッグ・コンピューター)による、科学技術者の管理が法制化した時、システム・エンジニアだったが、大学の研究室を追放されてしまったのだ。きょうの獲物は、ある閣僚の後援会幹事だ。ものわかりのよい相手で、素直に金を支払ったかわり、蒸発したある男を探すことを依頼された。そして、男を追い始めた私の前に次第に明らかとなった驚くべき事実。それは、社会のすべてを管理しているコンピューターが自らの意志を持ちはじめたらしいことだった……。近未来に起こりうる、コンピュータ社会の恐怖を描いた連作集。
  • 770(税込)
    著者:
    黒岩重吾
    レーベル: 角川文庫
    出版社: KADOKAWA

    バレエ界を舞台に人間の「欲望」を戯画的に描く長編

    関西バレエ研究所の若手バレリーナ足達由紀子は、秋の公演に≪ジゼル≫の大役を望んだ。が、教師・大倉はそれを許さない。ある夜、彼女は漁色家の辣腕マネージャー板戸を喫茶店に呼んだ。白蝋の光沢を見せる由紀子の顔に板戸の眼が光った……。華やかなバレエ界の裏に名声と富と色をめぐって渦巻く人間の欲望を冷徹に描き出した野心作。
  • 古びた西洋館で起きる怪事件…華麗なゴシック・ロマン

    湘南海岸にある古めかしい西洋館。その館には幽霊が出るという。自動車事故で演奏活動を断たれたヴァイオリニスト霧生冴子は、この館の主人のひとり娘・美也のレッスンを頼まれる。破格なレッスン料、閉ざされた秘密の怪獣庭園、館の中でおこる数々の不可解な事件……。冴子の周囲は館につきまとう過去の亡霊とともに次第に暗い炎に包まれる。華麗なるゴシック・ロマン。
  • 462(税込)
    著者:
    赤江瀑
    レーベル: 角川文庫
    出版社: KADOKAWA

    まるで豪奢な幻視の迷宮のような…蠱惑にみちた5篇

    「坂村調右ェ門氏刺さる。K座 血みどろの仁木弾正」。新聞の見出しを足立健祐は呆然と見つめていた。7年前の夏、中国山脈の山間、藤芽歌舞伎発祥の地の芝居小屋に、脇腹に匕首をのんだ仁木弾正が現われたので。そしていま、立役者・坂村調右ェ門の極めつけの仁木弾正が、血をしたたらせてK座の奈落からセリ上がって来た。美しい肉体を糧に生きる青年と、血みどろの仁木弾正の奇妙な因縁を描く表題作ほか、「万葉の甕」「黒潮の魔軍」「草薙剣は沈んだ」「カツオノエボシ獄」を収録。赤江美学があなたを酔わせます。
  • 妖美なガラス器を巡る連続死の謎…大型サスペンス

    チェコの国宝級ガラス器が、デパートで展示中何者かによって粉々に砕かれた。現場をスクープした女流カメラマン真木れい子。だが彼女の留守番電話には「ネガを焼き捨てろ」と脅迫の声が吹き込まれていた。しかも真相を求めてれい子がたずねた男たちが、次々と不審な死に方をしていった。破片になってもまだ妖しくきらめくボヘミアン・グラス。その向こうに見える闇にひそむものは? 東京―小樽―プラハを舞台に描く大型サスペンス。
  • 550(税込)
    著者:
    谷恒生
    レーベル: 角川文庫
    出版社: KADOKAWA

    汚い奴らに男の怒りが爆発する。スーパー・アクション

    美貌の週刊誌記者結城翼は、フリーライターの沖からというニセ電話で横浜の埠頭に呼び出された。待ち受けていた男たちに襲われたが、強姦寸前、アザラシ皮のコートを着た巨大な男に助けられる。男は、翼の父親に渡すよう、小さな金属片を彼女に託した。翼の父は、海運界を支配する五明海運の元社長だ。――その日から、翼の周囲に次々と異変が起こった。身の危険を感じた彼女は、常に異変の背後に潜む、巨大な男の影を追った……。息をもつかせぬ迫力とサスペンスで男の魂を叩きつけるスーパー・アクション。
  • 462(税込)
    著者:
    谷恒生
    レーベル: 角川文庫
    出版社: KADOKAWA

    男と女が目指すそれぞれの頂上。感動の冒険ロマン

    人気女優・松原悠子は雑誌の対談で山男と出逢った。強烈な印象と迫力で厳冬期エベレスト登頂という危険に挑もうとする若者・風間剣策。剣策の発散する野性の匂いは、芸能界のしがらみの中で生きている悠子にとって魂を揺すぶられるほど感動的だった……。男は山へ、女はトップスターを目指し、熱き日々の後に訪れたものは栄光なのか、それとも孤独なのか? 長編アドベンチャー・ロマン!
  • 550(税込)
    著者:
    梶山季之
    レーベル: 角川文庫
    出版社: KADOKAWA

    常識を無力化するバイタリティの爽快感。傑作4篇

    その年は梅雨が長く続き働きにでられないから、“ドヤ街”もなんとなく殺気だっていた。オレは、安ベッドでひっくり返り古新聞を読んでいると、チンチロリンという渾名の片眼の50男が近づいてきて、“いい仕事”があるという。連中のいい仕事とは、ヤバイ仕事に決まっている。オレは、一瞬ためらったがとにかく金がほしい。思わず承知してしまった。その翌日、“チンチロリン”に連れられて、浅草田原町の地下鉄入口に立っていると、一台の黒塗りの外車がやってきて、すーっと横づけになった……。あとで考えると、この決断が、オレをどん底から這い上がらせてくれるキッカケになったのだ。痛快傑作小説。
  • 506(税込)
    著者:
    山崎洋子
    レーベル: 角川文庫
    出版社: KADOKAWA

    失踪した女と自分との不思議な暗合…国際サスペンス

    映画の主役に抜擢された元アイドル藤岡みのりは、ロケハンのためイタリアに飛んだ。この映画のモデルは、新宿ゴールデン街のアイドル的存在であった南条水晶子(みあこ)。水晶子はかなわぬ恋と知りながら、20年前、宝石強盗までして恋人を追い、ベニスで消息を絶っていた――。ローマ、フィレンツェ、ミラノ、ベニス。足跡を追うごとに深まる謎。やがてみのりは自分の生いたちに疑問を持ちはじめる…。イタリアの地で複雑にからみ合う女の愛憎が織り成す国際サスペンス長編。
  • 506(税込)
    著者:
    梶山季之
    レーベル: 角川文庫
    出版社: KADOKAWA

    風俗の鮮やかな断面。著者の多才を示す傑作6篇

    英文科3年の女王的存在だった古園洋子が失踪した。5日も続けて学校を休んでいる。作家志望の洋子は、さまざまな人生体験をしようと、ホステスばかりが住んでいるアパートに引っ越したのだ。洋子の安否を気づかう私は、アパートへ出かけてみた。同じアパートの住人で、ちょっと蓮っ葉な感じのホステスに話を聴くと、洋子は「帰ってきたら、おもしろい話をしてあげる…」といって出かけたらしい。以来、洋子の姿を誰も見ていないという。なおも行方を追ったとき、私は奇妙な人物に行き当たった。表題作ほか「愛情の領収」「真昼の孤独」「不倫三重奏」「事件の夜」「恋の代償」の傑作6篇。
  • 550(税込)
    著者:
    赤江瀑
    レーベル: 角川文庫
    出版社: KADOKAWA

    きらめく妖刀、豊潤な香り。角川小説賞受賞の代表作

    惨劇は、明るい陽光のふり注ぐ夏の日の午後、大迫家に起こった。庭木立の、赤いハンモックにまどろむ刀研師・秋浜泰邦の若々しい肉体に振りおろされた名刀「次吉」の白刃。その刃で胸を突いた母の死、それに続く、父の割腹。白日夢に似た3つの死は、大迫家を一挙に瓦解させ、残された異母兄弟3人は別々の人生を歩むことになったが……。美貌の母と妖刀「備前次吉」の魔力と、疑惑の花「ラベンダー」の芳潤な香りに魅かれて運命を狂わす3人の兄弟を描き、妖美華麗なロマンの世界を織りなす、俊英初の長編小説。第一回角川小説賞受賞作。
  • 671(税込)
    著者:
    梶山季之
    レーベル: 角川文庫
    出版社: KADOKAWA

    専業作家第1作。「産業スパイ」を流行語にした1冊

    消費者をファンタジーの世界へ誘いこむ新型車(ニューモデル)は、現代の〈走る恋人〉だ。――社運を賭けて開発したタイガー自動車の新型優秀車が、特急〈さくら〉と衝突、炎上! 「性能に疑問、走る凶器か?」とうるさく騒ぐ業界紙。しかも、この事故を調査中だった企画一課長が謎の転落死。ライバル会社の黒い影、仕組まれた罠か……。恐るべき現代の企業戦争の恥部をえぐりだした梶山季之の最高傑作!
  • 594(税込)
    著者:
    南条範夫
    レーベル: 角川文庫
    出版社: KADOKAWA

    再評価高まる緊迫感にみちた現代小説集。傑作8篇

    ヨーロッパ各地をあてもなく転々とする風来坊学生のおれは、文なしでアテネに辿り着いた。空腹が身に沁みる。その時、不意にだれかが話しかけてきた。アラブ系の男だ。食事を御馳走してくれたその男は、おれにいろいろ質問しながら仕事をくれた。報酬が良く、おれは即座に引き受けた。だが、おれは選択を誤った。いつの間にか、パレスチナ・ゲリラの中でも最も過激なテロ集団「黒い九月の手」の一味に引きずり込まれていたのだ!ドキュメンタリー・タッチで描いた表題作ほか、傑作「もう一度パルミュラで」「空を飛んだ男」「戦果の終末」「追跡」「三都物語」「リスボンの朝の雨」「殺したのは私」を収録。
  • 594(税込)
    著者:
    南条範夫
    レーベル: 角川文庫
    出版社: KADOKAWA

    戦後ミステリー普及のため執筆。痛快を極める連作集

    俺の名はジョージ・オハラ、世界を股にかけて荒し廻る名うての宝石泥棒だ。狙った獲物は外したことがない。盗みのテクニックにかけては、どれをとっても一流だが、中でもスリの技術は誰にも負けはしない……。絢爛たる大広間に入った俺は、そこに目的の女を見つけてほくそえんだ。見事なプロポーションもさる事ながら、その指にきらめく豪華なサファイアが俺の狙いだ。12カラットは優にある。安くみても6万ドルはするだろう。俺は気どった足どりで女に近づく。その時、邪魔が入った。ひとりの伊達男が女と同席したのである。快男子G・オハラの痛快な活躍をスリリングに描く連作ピカレスクロマン。
  • 704(税込)
    著者:
    木下半太
    レーベル: 角川文庫
    出版社: KADOKAWA

    映画化決定した「サンブンノイチ」に続く、一気読みクライム・ノベル!

    伝説の詐欺師・津田は、かつて自分を裏切った犬島に復讐すべく、若手詐欺師・ブーが持ちかけた詐欺計画に協力することに。だがブーが集めたメンバー5人は曲者揃い。果たして7人は、犬島を騙せるか!?
  • 638(税込)
    著者:
    佐藤賢一
    レーベル: 角川文庫
    出版社: KADOKAWA

    真説「アンタッチャブル」。読者冥利に尽きる1冊です

    保険調査員として鬱々と日々を送っていたエリオット・ネスに、チャンスが訪れた。義兄の伝手で、司法省禁酒局の特別捜査官に採用されたのだ。折しも、アル・カポネがライバルを一掃した「聖ヴァレンタインデイの大虐殺」を受けて、FBIがカポネ逮捕に動き始めた矢先だった。改造ショットガンを片手にカポネに迫るネス。果たして攻防の行方は……? 西洋歴史小説の雄が、暗黒街の帝王を活写した傑作ピカレスク!
  • 638(税込)
    著者:
    佐藤賢一
    レーベル: 角川文庫
    出版社: KADOKAWA

    佐藤賢一が書く「悪役」の青春。カポネも感激でしょう

    20世紀初頭のニューヨーク。青年アル・カポネは地元ギャングのボスに見込まれ、クラブのバーテンになった。組織の一員として、みずからの手で初めて殺人を犯すカポネ。やがて、シカゴで闇酒業に手を染めたカポネは頭角を現し、ライバルを次々に殺害。さらにマスコミ、警察、市の上層部をも賄賂で買収し、若くして暗黒街の帝王にのし上がる。だが、絶頂を極めたのもつかの間、彼にFBIの魔手が迫っていた……。
  • 616(税込)
    著者:
    木下半太
    レーベル: 角川文庫
    出版社: KADOKAWA

    映画化決定した「サンブンノイチ」に続く、緊迫のクライム・サスペンス!

    ダム湖に死体を運ぶ、男女5人の姿があった。その一人、努は激しく後悔していた。簡単な誘拐で5億もの大金が手に入る筈だったのに。やがて警察に捕まった努。尋問を受けるうち、思わぬ真相が浮かび上がる!
  • 506(税込)
    著者:
    勝目梓
    レーベル: 角川文庫
    出版社: KADOKAWA

    息を呑むような暴力と官能。会心の長編バイオレンス

    元ボクサー堤から、フィリピン人ボクサー・ロハリオのボディーガードを依頼された矢田ら四人組私立探偵は、さっそく二人の身辺に張りついた。予想通り、特訓に励むロハリオと、それに付き添う堤を殺し屋が襲うが、狙われたのは実は堤であることがわかる。一方、犯人を追って、パブにもぐり込んだ矢田は、妖しくグラマラスな女から誘惑を受けた……。飢えた男を呑み込む女のわななき、死を賭けた激しい肉体の戦い、官能バイオレンスの旗手が贈る渾身の快作!
  • 462(税込)
    著者:
    稲見一良
    レーベル: 角川文庫
    出版社: KADOKAWA

    男たちとその闘争の美学。最も危険なゲームが始まる

    人を撃てる、こんな機会を誰が断るか――。「パブ・パピヨン」の広い店内で、自分の命に3000万円もの賞金をかけたレッドムーン・シバと名乗る謎の男。挑戦をうけたのは、素手の格闘では無敵の元レスラーのベアキル、手裏剣と小太刀の名人ハヤ、大型獣のハンターのブル、元警察官の金久木。そして――5人の男は、舞台として指定されたK山脈系の山野に分け入り、最も危険なゲーム“マンハント”をはじめる。
  • 418(税込)
    著者:
    勝目梓
    レーベル: 角川文庫
    出版社: KADOKAWA

    裏切り、狂気、惨劇、そして復讐。衝撃のバイオレンス

    横浜で現金輸送車を襲い、警備員ふたりを殺して、4億もの大金を奪って逃げた男たちが無人の別荘に逃げ込んだ。しかし仲間に裏切られ、まだ金は手にしていない。一方、石川夫妻は車で別荘に向かっていた。2日後には娘のあゆみもくる。自らの目の前で妻子が凌辱される!! いま命をかけた最後のチャンスに男は挑む。激しく凄まじい官能バイオレンスの世界。
  • 462(税込)
    著者:
    勝目梓
    レーベル: 角川文庫
    出版社: KADOKAWA

    ジョーはカネと女に抜目ない元泥棒。シリーズ第3弾

    根来譲――かつては怪盗一〇六号と呼ばれた大泥棒だが、いまは警視庁捜査四課の鬼島刑事の依頼で、得意の盗みのテクニックを使って捜査の手助けをしている。決まった報酬はないが、もちろんタダというわけではない。忍びこんだ部屋に金目のものがあれば頂戴するし、あるいはそこに美女がいれば、その体も……。息をのむ迫力の官能と暴力の世界!“海鳴りのジョー”シリーズ第3弾。傑作ハード・バイオレンス。
  • 506(税込)
    著者:
    勝目梓
    レーベル: 角川文庫
    出版社: KADOKAWA

    暴力とセックスの衝動と陶酔を描く、官能バイオレンス

    ある雨の夜、二人のやくざ者を殴り倒したときが、おれの暴力衝動の最初の爆発だった。自分の肉体を凶器として戦う瞬間の、狂おしいまでの快楽。やがておれは、世話になった内藤の愛人・淳子と関係を結ぶ。極上の肉体を持つ、銀座の女だ。淳子に溺れたおれは、内藤に現場を押さえられ、償いに殺しを命じられた。そのとき、あの快楽が再びおれの体を駆け抜けた。暴力とセックスのめくるめく陶酔に浸る青春を、鮮烈な筆致で描く衝撃の官能バイオレンス!
  • 726(税込)
    著者:
    久間十義
    レーベル: 角川文庫
    出版社: KADOKAWA

    たとえ探しあてた真実が醜かろうとも。白熱の警察小説

    風俗店と消費者金融が入居する東京・池袋の雑居ビルで火災が発生。19名の死傷者を出す大惨事となった。ほどなく捜査本部が設けられたが、警視庁捜査一課火災犯捜査一係の黒田警部補は、その場の雰囲気にきな臭さを覚えた。本庁の四課が会議を仕切っているのだ。このヤマはマル暴がらみなのか。上層部の真意を測りかねる黒田は、命じられるまま被害者の風俗嬢たちの周辺を洗うが……。圧巻の結末に至る第一級の警察小説。
  • 現代社会の暗黒を鋭い筆致で抉る長編サスペンス

    〈2年前に生まれたばかりの街。だが胎内では、人の群れが無尽蔵に、饐えた匂いを発し続けていた――。〉この強姦殺人も、欲望と血に塗れた細胞分裂にしかすぎない。ただ特異なのは、被害者が小学生という点だった……。捜査は変質者の単独犯行に絞られるが、草壁刑事は、余りにも用意周到な犯人の行動に疑問を抱く。その最中(さなか)に発見された1本のビデオ・テープ。そこには、大男に犯される幼女の悲惨な姿が収録されていた! 現代社会の病理を鋭く抉り、人間の心理に深く踏みこむハードサスペンス。
  • 638(税込)
    著者:
    勝目梓
    レーベル: 角川文庫
    出版社: KADOKAWA

    悪意が二人を快楽の奈落へ誘う…官能サスペンス

    かつて同じ職場の先輩と後輩だった徹と圭子は、それぞれに家庭がありながら、10年ぶりの思わぬ再会を期に、人目を忍ぶ関係を持つようになる。ある夜、モーテルから出たふたりは、別れを惜しみ、林の中へ車を乗り入れるのだが、その時、あやまって人を轢いてしまった。なんと、それは幼女の死体だった。そして、幼女行方不明のニュースが報道された直後から“林一郎”と名乗る謎の人物からの怪電話がふたりを脅かすようになった。執拗に迫る悪意の影から逃れようと、ふたりはひたすら求め合い、快楽への欲望に身をまかせていく。長編官能サスペンス。
  • 506(税込)
    著者:
    勝目梓
    レーベル: 角川文庫
    出版社: KADOKAWA

    婚約者を殺された男の復讐を描く、ハード・サスペンス

    有住剛は、婚約者の美知子とエレベーターから降りようとしていたところだった。二人は突然何者かに銃撃され、美知子は帰らぬ人となってしまう。怒りに燃えた有住は、狙撃者への復讐を開始する。事件を調べてゆくうちに、政治家と暴力団がからんだ、土地ころがしをめぐるゆすりの実態が明らかになっていく――。男の情念を描く、長編ハード・サスペンス!
  • 418(税込)
    著者:
    松本清張
    レーベル: 角川文庫
    出版社: KADOKAWA

    学閥への復讐計画を描く表題作ほか、野心と失意の世界を描く傑作短篇集

    美術史家としてすぐれた才能をもちながら、学閥から追放され敗残の生活を送る宅田老人。贋画の天才酒匂鳳岳の発見によって開始される学閥への復讐は、まず、鳳岳の描いた「秋山束薪図」が、未発見の浦上玉堂の作と評価されて成功するかにみえたが…。表題作ほか「上申書」「剥袋」「愛と空白の共謀」「装飾評伝」を収める。
  • 594(税込)
    著者:
    乃南アサ
    レーベル: 角川文庫
    出版社: KADOKAWA

    おぞましくも心惹かれる記憶が蘇る。戦慄のスリラー

    「忙しい」が口癖のOL亜理子は、幼なじみの恵美から十数年ぶりに電話をもらった。梨紗も誘ってかつての仲良し三人組で会おうと言う。突然の電話に不審を抱きつつ、彼女の心は夢のようなあの夏の日に溯っていった。心の奥底へと封印した、妖しい記憶の中へと――。ありふれた生活、時おり見せる特異な性癖。ありふれた彼女たちの表情の裏に見え隠れする、共通の秘密とは?深層に横たわる恐ろしい原体験が日常に染み出す様を描いた、衝撃のサイコ・サスペンス!
  • 814(税込)
    著者:
    松本清張
    レーベル: 角川文庫
    出版社: KADOKAWA

    野心家の銀行常務の夫と大学助教授の間で揺れ動く、美しい人妻の心の遍歴

    東都相互銀行の若手常務で、野心家の夫塩川との生活に心を満たされぬ信子は、大学の通信教育を受け、独身助教授浅野を知った。彼女の知的な美しさに心を惹かれて愛を告白する浅野。信子は、その想いの激しさにたじろぐが、夫は、妻の不貞を疑いながら、二人の接近を画策した。不倫をでっち上げることで実業界への飛躍を図ろうとしたのだ――。巨匠松本清張が、美しい人妻の心の遍歴の行末を描く、長編サスペンス!
  • 638(税込)
    著者:
    松本清張
    レーベル: 角川文庫
    出版社: KADOKAWA

    エリート官吏の死の謎に秘められた国際的陰謀とは?

    昌子は、九州旅行で知り合った経済官僚の堀沢と交際、結婚。堀沢は出世を目ざす秀才で神経質、強いエリート意識と、心の底を明かさない冷たさがあった。平穏で空虚な日々ののちに起こった、妹伶子と夫の失踪。宮城県作並温泉の山峡で発見された2人の死体に、新聞は不倫の恋の清算と書きたてたが、妹は夫を好まず、夫もまた彼女を敬遠していた……。若手官僚の死の謎に秘められた、国際的陰謀を描く、巨匠の力作。
  • 231(税込) 2024/5/23(木)23:59まで
    著者:
    松本清張
    レーベル: 角川文庫
    出版社: KADOKAWA

    一つの利権をめぐって対立する師弟関係の結末など珠玉のサスペンス短編集

    教授の職を追われ故郷へ身をひいた恩師を訪ねた玖村は,大学への復帰を恩師に依頼される。師弟の立場の転倒から生じた秘かな優越と侮蔑。しかし玖村のその肚の中の愉しみは、ふとしたことで覆えされる。表題作ほか「鬼畜」「喪失」「二階」「発作」「一年半待て」「捜査圏外の条件」を収録。
  • 462(税込)
    著者:
    服部まゆみ
    レーベル: 角川文庫
    出版社: KADOKAWA

    常軌を逸しながらも臨場感に満ちた、これは現代の寓話

    愛しい猫、可愛いメロウ、美しい、優しい……私の天使……。どれくらい捜したことか?目につくかぎりを、思いつくかぎりの手段を講じて。森本翠が三十八年間勤務した出版社を定年退職した日の夜、メロウは山ほどの花と薔薇色のシャンパンの隙間をぬって、戸外にはじきだされた!?黒猫メロウの捜索と、スターを夢見る隣人の殺人事件がクロスして……。滑稽なぐらい切実で、臨場感あふれる奇想天外なサスペンス。
  • 594(税込)
    著者:
    松本清張
    レーベル: 角川文庫
    出版社: KADOKAWA

    常に斬新でなければならない一流デザイナーの苦悩を、華やかな業界を背景に描いた傑作サスペンスロマン。

    美大を卒業したばかりの葉子は、憧れの葛山デザイン研究所に入所する。尊敬する鬼才、葛山の下で精一杯、勉強したかったからだ。が、不可解な葛山の言動から、彼の作品のオリジナリティに疑惑をもつ。真実を知りたいという熱い思いにかられ、葛山の周辺を次々に追及する葉子の前にあらわになった意外な真相とは――。常に斬新でなければならない一流デザイナーの苦悩を、華やかな業界を背景に描いた傑作サスペンスロマン!
  • 506(税込)
    著者:
    松本清張
    レーベル: 角川文庫
    出版社: KADOKAWA

    法と裁判制度は何か?を問い、その限界を鋭く指摘した野心作

    柳田桐子は、強盗殺人事件の犯人にされた兄の弁護を依頼に、著名な大塚弁護士を訪ねて九州から上京する。が、依頼をことわられる。偶然、桐子を知るジャーナリスト阿部はこの事件に興味をもつが、桐子の兄は獄死する。上京し、酒場の女になった彼女の心は、大塚への復讐に燃える。巨匠が見事に描きあげた復讐譚。
  • 捜査一課・澤村慶司シリーズ、第二弾!

    長浦市で発生した2つの殺人事件。無関係かと思われた事件に意外な接点が見つかる。容疑者の男女が同郷出身でふたりは故郷で密会していたのだ。県警捜査一課の澤村は、雪深き東北へ向かうが……。
  • わたしはここで生きていくと決めた――。

    厳格な階層社会が敷かれた近未来日本。エリート高校に通う天木京は、クラスメートの父親が国に裁かれたことをきっかけに、闇に葬られた12年前の事件の謎を知ることに。気鋭の新人が放つ、衝撃のSFサスペンス!
  • 警察小説新シリーズ、始動!

    突然の辞令で“警視庁都民相談室”という部署に配属された、七曲風馬27歳。元劇団員の七曲はかつての俳優仲間の協力のもと、相談室に寄せられたさまざまな事件に挑んでいく! 渾身の書き下ろし警察小説!
  • 638(税込)
    著者:
    石持浅海
    レーベル: 角川文庫
    出版社: KADOKAWA

    復讐実行者とその支援者、天才ふたりの推理劇!

    エンジェル投資家の小池に新企業への出資を求めに来た、大学院生の田島。その謎めいた行動から、小池は田島が母校の大学に烈しい復讐心を持っていることを見抜く。実は小池も、同じ復讐心を胸に抱いていたのだ……。
  • 682(税込)
    著者:
    永瀬隼介
    レーベル: 角川文庫
    出版社: KADOKAWA

    仰天の結末が待つ、超本格警察小説!

    警察官を内偵する特別監察官に任命された上月涼子は、上司の鎮目とともに警察組織内の闇を追うことに。やがて警察庁長官狙撃事件の真相を示すディスクを入手するが、組織を揺るがす陰謀に巻き込まれ――!?
  • ハネムーン帰国便、機内から夫が忽然と消えた…。驚愕の展開に息を呑む、横溝賞作家、渾身の密室ミステリ! 警視庁捜査一課田楽心太の事件簿シリーズ第二弾!

    北館奈々は、合コンで知り合った資産家の息子、津嶋栄とスピード婚を果たしタイにハネムーンへ。だが帰国便が羽田空港着陸寸前に、機内から津嶋の姿が忽然と消えた。失踪、誘拐、狂言、あるいは殺人…? 受け入れがたい現実を前に、夫の真の姿を追う新妻。周到にはりめぐらされた罠と数々の虚構を乗り越え、明らかになる驚愕の真相とは!? 警視庁捜査一課の田楽心太が空飛ぶ密室の謎に挑む、横溝賞作家、渾身のミステリ!

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