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『日本文学、戦記(実用、文芸・小説)』の電子書籍一覧

1 ~60件目/全92件

  • 330(税込) 2024/5/9(木)23:59まで
    著:
    水木しげる
    レーベル: 講談社文庫
    出版社: 講談社

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    戦争によって生まれた出会いが運命を変えていく
    戦記ドキュメンタリー完全復刻!

    中国侵略の途上、日本軍のある部隊が山村にいた若い美女・姑娘を発見、捕虜とする。だが姑娘と出会ってしまったことで、分隊長と上等兵の運命は予想もしなかった方向へと向かい出す(表題作)。その他、戦艦大和艦長・有賀幸作の苦悩を描いた「海の男」など4作品を収録。戦争を体験した著者が描く戦争の悲劇。
  • 341(税込) 2024/5/9(木)23:59まで
    著:
    水木しげる
    レーベル: 講談社文庫
    出版社: 講談社

    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。

    戦争を生き抜いた著者がつづる生と死の物語
    戦記ドキュメンタリー完全復刻!

    昭和19年、南太平洋ニューブリテン島中部、部隊は壊滅的打撃を受けたものの、ひとり生き延び、仲間の鈴木と合流することに成功する。そして断崖を通り抜け道なき道を進み、敗走を続けた。敵に追われ、飢えや渇き、暑さに苦しみながらも九死に一生を得た著者が綴る、生と死の物語。戦記漫画の傑作を6編収録。
  • 304(税込) 2024/5/9(木)23:59まで
    著:
    水木しげる
    レーベル: 講談社文庫
    出版社: 講談社

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    玉砕か、降伏か、人間の尊厳を問う衝撃の問題作!
    戦記ドキュメンタリー完全復刻!

    「硫黄島は、その名のごとく硫黄の島であった。井戸を掘っても、硫黄臭い海水まじりの湯が出る」。昭和20年2月、米軍に包囲されながらも、日本軍は必死に戦っていたが、押し寄せる物量の前に徐々に攻略されてしまう。やがて弾薬も食料も尽き、決断の時が迫る。玉砕か、降伏か、人間の尊厳を問う衝撃の問題作。
  • 第二次世界大戦中、ロス・アラモス研究所所長として世界で初めて原爆を完成させ、「原爆の父」と呼ばれたオッペンハイマー。
    戦後、原子力委員会のメンバーとなるが、アメリカの水爆開発に反対の立場を表明し、公職を追放された。原爆の父はなぜ水爆に反対したのか?

    天才物理学者が全存在をかけて、政治・社会・科学のあり方を問う。〈解説〉松下竜一・池内 了

    (目次)
    まえがき/原子力時代と科学者/核爆発/今日の問題としての原子力/とわられぬ心/原子兵器とアメリカの政策/科学と現代
    〈付録〉
    オッペンハイマー追放の経過(訳者)/米国原子力委員会事務総長 ニコルズ少将の書簡/オッペンハイマーの弁明/現著者について(訳者)

    文庫版への訳者あとがき

    パンドラの箱をあけた人 松下竜一
    解 説 池内 了
  • シリーズ204冊
    6601,320(税込)

    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。

    突然はじまる介護生活
    本書で「困った」をぜんぶ解決!

    2025年、団塊の世代全員が75歳以上の後期高齢者になります。
    75歳を超えると要支援・要介護の割合が一気に上昇。
    介護生活は誰にでも起こりうるのです。

    はじめての介護は突然やってくることが多く、
    手続き、制度、サービス、お金のことなどではじめて知ることも多くあり、
    たくさんの「困った」が出てくるはず。

    本書では、専門家たちが介護にまつわる制度、手続きなどの基本、お金の話、
    介護生活をサポートしてくれる商品、介護施設の選び方など、
    さまざまな方面から介護について解説していきます。
  • 一九四五年八月十五日、ポツダム宣言を受諾し武装解除を進める日日本軍にソ連軍が襲い掛かった。千島・樺太への進攻が新たに開始されたのだ! 本書は日ソ双方の戦争史料を徹底収集し、最後の日ソ戦に至る経緯と孤軍奮闘した守備隊の知られざる戦いを活写。戦闘の全貌を明らかにし、北方領土問題の根幹に迫る。〈解説〉庄司潤一郎・花田智之
  • あなたの幸を希う以外に何物もない――。鹿児島県知覧の特攻隊基地から飛び立った穴沢利夫少尉。二十三歳で散った法学徒が婚約者・智恵子へ宛てた便りには愛する者への一途な思いと純粋な真情が綴られていた。戦後六十年以上を経て、婚約者が語り尽くした、あの時代の現実とある愛のかたちとは。全面改稿を施したロングセラーの新版。
    【目次】
    まえがき
    第一章 出会い 図書館から戦場へ
    第二章 覚 悟 マフラーになりたい
    第三章 婚 約 たった一晩の子守唄
    第四章 特 攻 あなたをたどる旅
    生きる時代は選べない――新潮文庫版あとがき
    新版あとがき
  • 百年戦争下の栄華

    フィリップ・ル・アルディ(豪胆公)、ジャン・サン・プール(無怖公)、フィリップ・ル・ボン(善良公)、シャルル・ル・テメレール(突進公)。これら四人のヴァロワ朝ブルゴーニュ公こそ、中世末期、ヨーロッパ世界において広大な領土の獲得と燦然と輝く文化的達成を現出させた人々にほかならない。彼らの営為によってあらわれる公国の個性とは何か。ホイジンガの『中世の秋』に比肩すると言われる本書は、博捜と実証をもとに、大公たちの生涯と事績、そしてついに成し遂げられなかった夢を光彩陸離たる筆致で叙述する。ブルゴーニュ公国の歴史を包括的にまとめた書として今も揺るぎない地位を占める名著。
  • ガダルカナル撤退後、最前線基地の防備と航空戦の継続という使命を負った草鹿は、補給が途絶えても破損機を修理して航空戦を展開、食料と生活必需品、さらには火薬や魚雷までを自力で生産する。また敬愛する山本長官の戦死、陸軍との友好関係が描かれる。巧みな人材登用によって終戦までを自給自足で戦い抜いたサバイバル戦記。

    以下目次
    1 まえがき(戦況のあらまし)
    2 明朗豁達一意邁進
    3 陸海軍の協同戦線
    4 火山研究所と科学者の良心
    5 嗚呼山本元帥
    6 南東方面艦隊の歌
    7 武功抜群
    8 漂流記
    9 気象観測
    10 民政部の人々
    11 洞窟生活(陣地構築)
    12 施設作業の苦労
    13 いかもの食い
    14 現地自活
    15 兵器類の製造
    16 教育訓練の問題
    17 医務衛生のはなし
    18 珍客待てども来らず
    19 輸送潜水艦の労苦
    20 鼠輸送、蟻輸送
    21 ラバウル海軍航空隊
    22 終戦の憾み
  • 皇国の興廃、此の一戦にあり。バルチック艦隊を撃滅した大海戦に水雷艇艇長として従軍した水野は、後に東郷ターンといわれた敵前大回頭、艦内水兵の会話、秋山真之が敵艦に乗り込み降伏を迫る場面など戦闘の実像を臨場感をもって描く。両艦隊比較表、戦闘航跡図、艦艇図版を掲載。櫻井忠温『肉弾』に並ぶ日露戦ルポルージュの白眉。

    海軍中将加藤友三郎閣下序文
    海軍中将伊知地彦次郎閣下序文
    海軍大佐小笠原長生閣下序文
    自 序
    水野広徳筆蹟


    一 万里の遠征(その一)
    二 万里の遠征(その二)
    三 万里の遠征(その三)
    四 待つあるをたのめ
    五 竜爪虎牙
    六 戦雲いよいよ急
    七 竜虎相対す
    八 竜争虎闘
    九 勝敗既に決す
    十 スラブ魂
    十一 日本魂(その一)
    十二 日本魂(その二)
    十三 風浪の敵
    十四 快隼疲鷲を突く
    十五 いくさ話し
    十六 死栄生辱
    十七 韓盧蹇兎を搏つ
    十八 戦果戦績
    十九 勝因いかん
    二十 戦後の覚悟

     附  録
      日本海々戦日本公報(東郷聯合艦隊司令長官報告)
      日本海々戦露国公報
      露帝とロ提督との電報往復並にネボカトフ少将の電奏
      日本海海戦感状

    著者のことば
      
    解説
      文字通り「此一戦」伊藤正徳

    水野広徳年譜
  • 良質で安い製品をつくるだけでは勝てないのはなぜか。それは「物理的世界」のみに偏った「戦略の不条理」に陥っているからだ。本書では、孫子、クラウゼヴィッツなどの軍事戦略と最新の経済学理論を手がかりに、「物理的世界」「心理的世界」「知識的世界」へ働きかける多元的な経営戦略「キュービック・グランド・ストラテジー」を提示する。
  • 日本の組織に必要なのは、勇気ある部下の「命令違反」だった! 太平洋戦争中の実例から、「良い命令違反」「悪い命令違反」を経済学理論で分析。「不条理な命令」を覆す部下と、それを許容するマネージメントが組織の危機を救い、組織を進化させることを証明する。『組織の不条理』への解答篇。『「命令違反」が組織を伸ばす』改題。
  • 1,155(税込)
    著者:
    梅原郁
    レーベル: ちくま学芸文庫
    出版社: 筑摩書房

    宋王朝、最後の光芒

    南宋末、フビライ率いるモンゴル軍が南下し、王朝は危殆に瀕していた。政治の中枢は腐敗と混乱のなかにあったが、ひとりの秀才が敢然と挙兵し、防禦にあたる。文天祥その人である。だが大勢に利はなく、あえなく囚われの身となり、その間に宋は三百年の歴史に幕を下ろすこととなる。天祥は、フビライから宰相就任要請があるもこれを固辞。五言古詩「正気の歌」を遺してついに刑場に果てる――。反時代的なまでに儒教道徳に忠実で、純なる人間性を貫いた生涯。それは、人間のひとつの極限をわれわれに突きつける。宋代史研究の泰斗が厚い考証を基に天祥の実像を描いた名著。
  • 苛烈な〈内戦〉の実態

    「自由・平等・友愛」を掲げて行われたフランス革命。その革命政府によって課された重税、徴兵令や、カトリック教会への抑圧などに反発して起こったフランス西部・ヴァンデ地方の民衆蜂起は、「カトリック王党軍」という反乱軍を組織して、共和軍との数年に及ぶ内戦へと突入した。革命政府は、ヴァンデ地方での無差別の大量殺戮をもってこれを弾圧し、1793年から96年にかけて革命の名の下に数十万の民衆が犠牲となる。ヴァンデの人々はフランス革命をどう捉え、何を目的に行動したか。史料に基づいて、「後進地域の狂信的民衆による反革命蜂起」とみなされてきた戦争の実態を克明に描く。
  • プロイセンの名参謀としてナポレオンを撃破した比類なき戦略家クラウゼヴィッツ。その思想の精華たる本書は、戦略・組織論の永遠のバイブルである。
    【目次】
    第一部 戦争の性質について
    第二部 戦争の理論について
    第三部 戦略一般について
    第四部 戦闘
    第五部 戦闘力
    第六部 防禦
    第七部 攻撃(草案)
    第八部 作戦計画(草案)

    訳者あとがき
    訳注
    年表
    訳者解説(清水多吉)
    解説(是本信義)
  • シリーズ2冊
    1,415(税込)

    比類なき戦略家としてナポレオンを撃破したプロイセンの名参謀クラウゼヴィッツ。その思想の精華たる本書は、ミリタリズムの域を超えて、あらゆる組織における決断とリーダーシップの永遠のバイブルである。上巻は第一部「戦争の性質について」から第五部「戦闘力」まで。         (全二巻)
    【目次】
    第一部 戦争の性質について
    第二部 戦争の理論について
    第三部 戦略一般について
    第四部 戦闘
    第五部 戦闘力
    訳注
    訳者解説
  • 仏印進駐をめぐる混乱は、前段階の陸軍のドイツ迎合やそれに同調する海軍部員の横紙破りへの対立として顕在化していた。本書中盤以降では、フランスとの平和的進駐の合意を現地陸軍が無視して無理矢理に戦闘行為に入ろうとするのを、海軍が陸軍上陸部隊船団から護衛艦を撤退させるという非常手段まで執って阻止する顛末が描かれる。その後も確執は激化し、ついに遣支艦隊に「協力不可能、離脱セヨ」との命令が下されるが……。
    一参謀の視点に徹して仏印進駐の〝失敗の本質〟が浮かび上がる迫真の記録。
    半藤一利による著者インタビューを付す。

    〈目次より〉
     序  阿川弘之
    第一章 北部仏印への野望
     第二遣支艦隊参謀に
     佐藤参謀副長と大激論
     三国同盟論再燃
    第二章 昆明作戦を口実に
     掃海艇派遣の下命
     海軍中央の情況・態度
     陸軍統帥部による倒閣
     仏印相手の猿芝居
     支那方面艦隊司令部に出頭
     「C事件」で上京
    第三章 封ぜられた「策謀」
     ハノイで佐藤と会談
     「武力不行使」の中央電報
     封鎖作戦だけでも手一杯
    第四章 「謀略」の再台頭
     富永少将のハノイ入り
     東条陸相の黒い影
     進駐の大命下る
     神部員の越権、僭越
     連合艦隊から増派
    第五章 「交渉成立セリ」にも拘らず
     国境線でついに戦火
     あくまで平和進駐で
     陸軍現地の陰謀を中央に警報
     西村兵団上陸延期
     暗転する事態
    第六章 「協力不可能、離脱セヨ」
     期せずして全海軍が一致
     二人がかりの弁慶役
     「大命」を無視した波集団
     「信ヲ中外ニ失フ」
    第七章 事件の反省不徹底に終わる
     三国同盟にショック
     陸海中央合同研究会
     妥協した海軍統帥部
    あとがき
    インタビュー:日本海軍和平への道程 〈聞き手〉半藤一利
    〈解説〉大木毅
  • 中公文庫『新編・石光真清の手記』全四巻を合本したものです。既刊電子版と内容に変更はありません。
    明治元年に生まれ、日清・日露戦争に従軍し、満洲やシベリアで諜報活動に従事した陸軍将校の手記四部作。新発見史料と共に新たな装いで復活。

    (一) 西南戦争・日清戦争
    故郷熊本で西南戦争に遭遇した後、陸軍士官学校に入り、日清戦争に従軍するまでを綴る。未公開だった手記『思い出の記(抄)』及び小説『木苺の花』を併せて収録する。

    (二) 義和団事件
    明治三十二年、諜報活動に従事すべく、ロシアの進出著しい満洲に入った石光陸軍大尉。そこは、中国人、ロシア人、韓国人、コサック、そして日本人など多彩な民族の坩堝であり、日本人娼婦を妻とする中国人馬賊が疾駆する大地だった。未公開手記『得体の知らぬ日本人』『因果物語ほか』等を収録。

    (三) 日露戦争/長編小説・曹長の妻
    日露開戦。陸軍少佐となった石光は第二軍司令部付副官として出征する。終戦後も大陸への夢醒めず、幾度かの事業失敗を経て、ついに海賊稼業へ。やがて明治という時代は終焉を迎える……。
    新編刊行に際し、未公開の手記『思い出の記 放浪生活時代』、短編小説『惨劇の夜の思い出』や秘蔵写真多数、そして電子版のみ、著者唯一の長編小説『曹長の妻』を収録。

    (四) ロシア革命
    世田谷で三等郵便局長を務めていた石光元陸軍少佐は「大地の夢」さめがたく、再び大陸に赴き満蒙貿易公司を設立する。そしてロシア革命が勃発、密命を受けた石光はアムールへと赴く。一方日本軍は革命に干渉し、シベリアに出兵する。時代を裏側からささえていた一軍人の手記、完結。
  • 政治的リアリズムの立場から戦後の経済重視・軽武装路線を「吉田ドクトリン」と定義づけ、軍事的リアリストへの批判を展開した『現代と戦略』第一部「現代と戦略」と、山本五十六の真珠湾奇襲、レーニンの革命とヒトラーの戦争など、〈愚行の葬列〉である戦史に「失敗の教訓」を探った『現代と戦略』第二部「歴史と戦略」の合本。岡崎久彦による反論、永井・岡崎対論「何が戦略的リアリズムか」、自作解説インタビューを併録。〈解説〉中本義彦

    【目次】
    ◎現代と戦略
    (Ⅰ 防衛論争の座標軸/Ⅱ 安全保障と国民経済――吉田ドクトリンは永遠なり/Ⅲ ソ連の脅威――軍事バランスという共同幻想/Ⅳ 有 事――日米運命共同体の幻想がくずれるとき/Ⅴ 戦略的思考――死こそ赤への近道/Ⅵ 摩擦と危機管理)
    ◎歴史と戦略
    (戦略論入門――フォン・クラウゼヴィッツの『戦争論』を中心として/Ⅰ 奇 襲――「真珠湾」の意味するもの/Ⅱ 抑止と挑発――核脅威下の悪夢/Ⅲ 情報とタイミング――殺すより、騙すがよい/Ⅳ 戦争と革命――レーニンとヒトラー/Ⅴ 攻勢と防御――乃木将軍は愚将か/Ⅵ 目的と手段――戦史は「愚行の葬列」)
    ◎付録
    (永井陽之助氏への〝反論〟〔岡崎久彦〕/対論・何が戦略的リアリズムか〔永井陽之助×岡崎久彦〕/インタビュー『現代と戦略』とクラウゼヴィッツ)
    ◎解説(誤解を避けるために/人間学としての戦略研究〔中本義彦〕)
  • シリーズ2冊
    968(税込)

    日本の国家戦略はいかにあるべきか――。政治的リアリズムの立場から戦後の経済重視・軽武装路線を「吉田ドクトリン」と定義づけ、軍事的リアリストへの批判を展開した戦略論の名著。『現代と戦略』第一部に岡崎久彦による反論、永井・岡崎対論「何が戦略的リアリズムか」を併録し、白熱の論争を再現する。文藝春秋読者賞受賞。〈解説〉中本義彦

    【目次】
    Ⅰ 防衛論争の座標軸
    Ⅱ 安全保障と国民経済――吉田ドクトリンは永遠なり
    Ⅲ ソ連の脅威――軍事バランスという共同幻想
    Ⅳ 有 事――日米運命共同体の幻想がくずれるとき
    Ⅴ 戦略的思考――死こそ赤への近道
    Ⅵ 摩擦と危機管理
      *     
    永井陽之助氏への〝反論〟   岡崎久彦
    対論・何が戦略的リアリズムか 永井陽之助×岡崎久彦

    解説 誤読を避けるために 中本義彦
  • 帝国陸軍がマッカーサーより奪い、終戦直前に隠したという時価200兆円の財宝。それは敗戦を悟った阿南陸軍大臣が、祖国復興のために託した軍資金だった。

    戦争は、日本人に何を残したのか。著者にしか書けない、魂を揺さぶる傑作歴史ミステリー!
  • 「若い医者と軍人の結合体にとって、詩と死はただの同音ではなかった」(谷川雁)

    医師で詩人の著者は臨時召集を受け、軍医少尉として出征。北ビルマの最前線ミイトキーナでは、司令官・水上源蔵少将に対し死守が命じられるが、少将は残存将兵への転身命令を発したのち自決。部隊は全滅を免れるも、その後は「中国の雲南からビルマをよぎって、タイのチェンマイまでの泥まみれの敗退」となった……。

    壮絶を極めた南方戦線から奇跡的に生還した著者は、その記憶を書き残す決意を固めるには四半世紀の時間を要したと述懐している。一九六九年夏に西日本新聞に連載した「月白の道」は、2000キロの敗走を綴った戦場の記録である。

    第一篇には、「私たちはおたがいに心の虫歯をもっていたほうがよい。…でないと、忘却というあの便利な力をかりて、微温的なその日ぐらしのなかに、ともすれば安住してしまうのだ」とある。声高に叫ぶのではなく感情を抑えたさざ波のような断章が連なり、野呂邦暢や川崎洋らが賞賛する詩的な香りの漂う孤高の戦記文学となった。

    都合三度刊行された『月白の道』の「序」「あとがき」に加え、二度目の刊行時に書き加えられた後日譚とも言うべき「南の細道」、文藝春秋に寄稿した「軍神を返上した水上少将」、および、私家版『定本 丸山豊全散文集』から戦争・戦友に関する一〇篇を収録した、戦争散文の集大成。

    さらに、谷川雁の追悼文、野呂邦暢、川崎洋、森崎和江のエッセイ、映像制作者・木村栄文の「『月白の道』に寄せて」を収録。
  • シリーズ2冊
    660(税込)
    著:
    鳴海章
    レーベル: 講談社文庫
    出版社: 講談社

    特殊工作員が闇で蠢く軍事サスペンス! 自衛隊を「日本軍」とするための地下組織がある。密かにクーデターが始まった! 対馬沖の油田を巡り日中戦争勃発!? ――自衛隊の中に、「ウルフ・パック」と呼ばれる地下組織がある。この組織は、自衛隊を「日本軍」とするため、密かにクーデターを計画しているのだ。そんな中、対馬近海で、新たに油田が発見された。利権を巡り、日本と中国は、武力衝突の危機を迎える。クーデターは、成功するのか? 日中戦争は? 軍事テクノ・サスペンス。<上下巻>
  • 660(税込)
    著:
    加藤健二郎
    レーベル: 講談社文庫
    出版社: 講談社

    話題作『戦場のハローワーク』の著者が贈る、「戦いに魅せられた女」たちとの濃密で壮絶な日々の記録――16歳のニカラグア女性高射砲部隊リーダー、元ミス・クロアチア、セルビアの狙撃兵姉妹……彼女たちはなぜ兵士になったのか? 軍事好きが高じて戦場ジャーナリストとなり、紛争地域を渡り歩いてきた著者が、戦いに魅せられた女たちとの日々をつづる。濃密な戦場描写と冷静な観察眼が光るルポ。
    <本書に登場する女性兵士たち>
    ●元ミス・クロアチアで愛国心にあふれるドブラフカ(クロアチア)
    ●女性高射砲部隊のリーダーで16歳のエスメラルダ軍曹(ニカラグア)
    ●ロシア包囲下で決死の戦いに身を投じた3人の美女(チェチェン)
    ●抜群のチームワークを誇る狙撃兵姉妹(セルビア) ほか
  • シリーズ2冊
    713(税込)
    著:
    梓澤要
    レーベル: 講談社文庫
    出版社: 講談社

    信長に奪われた貴宝と謎の集団の数奇な運命――松永久秀と三好勢の抗争が激化する中、東大寺の大仏が焼き討ちされ、その後、信長に正倉院の秘宝を奪われる。二度の悲劇に、東大寺の薬師院院主・実祐(じつゆう)は、古(いにしえ)より正倉院の警護を司る呪術集団「遊部(アソベ)」に、秘宝奪還の命を下す。戦乱の世を舞台に、欲望に憑かれた人々の抗争と異形の愛を描く、空前絶後の傑作伝奇長編。<上下巻>
  • 日本海海戦を勝利に導いた旧日本海軍の名参謀・秋山真之による幻の戦術論が一世紀の時を経て全容をあらわす。「海軍基本戦術」「海軍応用戦術」「海軍戦務」のうち本巻は「海軍基本戦術」を収録。第一編では、基本である艦隊の構成要素、編制、そして艦隊、戦隊の運動法について、第二編では日本海海戦の戦例を引き、丁字戦法、乙字戦法を講述。

    目次

    海軍基本戦術 第一篇

    緒  言

    第一章  戦闘力の要素
    第一節 総 説
    第二節 攻撃力
    第三節 防禦力
    第四節 運動力
    第五節 通信力
    第六節 結 論

    第二章  戦闘単位の本能
    第一節 総 説
    第二節 戦艦の本能
    第三節 巡洋艦の本能
    第四節 通報艦、海防艦及砲艦の本能
    第五節 駆逐艦、水雷艇及潜水艇の本能

    第三章  艦隊の編制
    第一節 総 説
    第二節 戦隊の編制
    第三節 水雷戦隊の編制
    第四節 大艦隊の編制

    第四章  艦隊の隊形
    第一節 総 説
    第二節 戦隊の隊形
    第三節 水雷戦隊の隊形
    第四節 大艦隊の隊形

    第五章  艦隊の運動法
    第一節 総 説
    第二節 戦隊及水雷聨隊の運動法
    第三節 大艦隊の運動法
    第四節 結 論

    海軍基本戦術 第二編

    戦 法
    第一章 兵 理
    第一節 兵戦の三大元素
    第二節 力の状態及用法
    第三節 優勝劣敗の定理

    第二章 戦法上の攻撃諸法
    第一節 戦闘に於ける攻撃と防禦
    第三節 斉撃及順撃
    第四節 戦闘距離に基ける攻撃法の種別
    第三節 正奇の方術的攻撃法

    第三章 戦 法
    第一節 決戦に於ける戦法
    第二節 追撃戦法
    第三節 退却戦法
    第四節 戦闘戦法
    第五節 大艦隊の戦法
    第六節 水雷戦隊の戦法

    解説  戸髙一成
  • 「海軍基本戦術」
    第一編では、基本である艦隊の構成要素、編制、そして艦隊、戦隊の運動法について、第二編では日本海海戦の戦例を引き、丁字戦法、乙字戦法を講述。

    海軍基本戦術 第一篇
    緒  言
    第一章  戦闘力の要素
    第一節 総 説
    第二節 攻撃力
    第三節 防禦力
    第四節 運動力
    第五節 通信力
    第六節 結 論

    第二章  戦闘単位の本能
    第一節 総 説
    第二節 戦艦の本能
    第三節 巡洋艦の本能
    第四節 通報艦、海防艦及砲艦の本能
    第五節 駆逐艦、水雷艇及潜水艇の本能

    第三章  艦隊の編制
    第一節 総 説
    第二節 戦隊の編制
    第三節 水雷戦隊の編制
    第四節 大艦隊の編制

    第四章  艦隊の隊形
    第一節 総 説
    第二節 戦隊の隊形
    第三節 水雷戦隊の隊形
    第四節 大艦隊の隊形

    第五章  艦隊の運動法
    第一節 総 説
    第二節 戦隊及水雷聨隊の運動法
    第三節 大艦隊の運動法
    第四節 結 論

    海軍基本戦術 第二編

    戦 法
    第一章 兵 理
    第一節 兵戦の三大元素
    第二節 力の状態及用法
    第三節 優勝劣敗の定理

    第二章 戦法上の攻撃諸法
    第一節 戦闘に於ける攻撃と防禦
    第三節 斉撃及順撃
    第四節 戦闘距離に基ける攻撃法の種別
    第三節 正奇の方術的攻撃法

    第三章 戦 法
    第一節 決戦に於ける戦法
    第二節 追撃戦法
    第三節 退却戦法
    第四節 戦闘戦法
    第五節 大艦隊の戦法
    第六節 水雷戦隊の戦法

    「海軍応用戦術/海軍戦務」
    「自分が最も奉公したのは戦略・戦術ではなくロジスチックス(戦務)である」。海軍という巨大組織を十分かつ効率的に運用するためのマニュアルの全貌が明らかに。「海軍応用戦術」では戦略と戦闘の関係、勝敗と戦果について、「海軍戦務」では、艦隊の令達、通信、偵察警戒といった任務の規範を示す。他に演習の手順を示した「同別科」を収録。

    「海軍応用戦術」
    緒 言

    第一章 総 説
    第一節 戦略と戦闘の関係
    第二節 戦闘の目的及種別
    第三節 戦闘の勝敗及戦果
    第四節 戦闘に於ける攻撃の正及虚実

    「海軍戦務」

    緒 言

    第一章 令 達
    第一節 令達の種別
    第二節 令達の要義
    第三節 令達の文法

    第二章 報告及通報
    第一節 報告及通報の種別
    第二節 報告及通報の要義並文法

    第三章 通 信
    第一節 通信法の種類
    第二節 通信線の系統

    第四章 航 行
    第一節 航行の種別及要義
    第二節 航行の方法

    第五章 碇 泊
    第一節 碇泊の種別及要義
    第二節 碇泊の方法

    第六章 捜索及偵察
    第一節 捜索及偵察の要義
    第二節 捜索の種別及方法
    第三節 偵察の種別及方法

    第七章 警 戒
    第一節 警戒の要義
    第二節 航行中の警戒法
    第三節 碇泊中の警戒法

    第八章 封 鎖
    第一節 封鎖の種別及要義
    第二節 封鎖中の警戒法

    第九章 陸軍の護送及揚陸掩護
    第一節 護送及揚陸掩護の要義
    第二節 護送の方法
    第三節 揚陸掩護の方法

    第十章 給 与
    第一節 給与の要義及品目
    第二節 給与の種別及方法
    (附録) 艦隊戦務用図書の分類

    「海軍戦務 別科」
    演 習
    第一節 演習の目的及要義
    第二節 演習の階級及其範囲
    第三節 演習の計画及実施
    第四節 演習の審判及講評
  • 「自分が最も奉公したのは戦略・戦術ではなくロジスチックス(戦務)である」。海軍という巨大組織を十分かつ効率的に運用するためのマニュアルの全貌が明らかに。前巻に続き、戦略と戦闘の関係、勝敗と戦果について述べた「海軍応用戦術」、艦隊の令達、通信、偵察警戒といった任務の規範を示した「海軍戦務」、演習の手順を示した「同別科」を収録。

    目次

    海軍応用戦術

    緒 言
    第一章 総 説
    第一節 戦略と戦闘の関係
    第二節 戦闘の目的及種別
    第三節 戦闘の勝敗及戦果
    第四節 戦闘に於ける攻撃の正及虚実

    海軍戦務

    緒 言
    第一章 令 達
    第一節 令達の種別
    第二節 令達の要義
    第三節 令達の文法

    第二章 報告及通報
    第一節 報告及通報の種別
    第二節 報告及通報の要義並文法

    第三章 通 信
    第一節 通信法の種類
    第二節 通信線の系統

    第四章 航 行
    第一節 航行の種別及要義
    第二節 航行の方法

    第五章 碇 泊
    第一節 碇泊の種別及要義
    第二節 碇泊の方法

    第六章 捜索及偵察
    第一節 捜索及偵察の要義
    第二節 捜索の種別及方法
    第三節 偵察の種別及方法

    第七章 警 戒
    第一節 警戒の要義
    第二節 航行中の警戒法
    第三節 碇泊中の警戒法

    第八章 封 鎖
    第一節 封鎖の種別及要義
    第二節 封鎖中の警戒法

    第九章 陸軍の護送及揚陸掩護
    第一節 護送及揚陸掩護の要義
    第二節 護送の方法
    第三節 揚陸掩護の方法

    第十章 給 与
    第一節 給与の要義及品目
    第二節 給与の種別及方法
    (附録) 艦隊戦務用図書の分類

    海軍戦務 別科
    演 習
    第一節 演習の目的及要義
    第二節 演習の階級及其範囲
    第三節 演習の計画及実施
    第四節 演習の審判及講評
  • 770(税込)
    著:
    阿井景子
    レーベル: 講談社文庫
    出版社: 講談社

    関ケ原の戦いで敗北した真田昌幸・幸村父子は、信州・上田を追われ、高野山に蟄居となる。だが、高野山は女人禁制の地、妻子は高野山口の九度山に居を構える。妻の眼から見た閑居の日々、やがて迎える凄惨な大坂の陣――綿密な取材と膨大な史料をもとに、時代に翻弄された正室・竹林院を活写する、長編歴史小説。
  • 太平洋戦争時、帝都防衛の任をおびていた陸軍飛行第五十三戦隊。その整備兵であった著者は、日本全土への空襲が本格化する昭和19年11月から翌年の敗戦に至るまで、手許にあった文庫本の余白にひそかに日記を書き綴っていた──。苛烈をきわめる各地への空襲とその被害の経過を定点観測のように詳細に記録しつつ、そこに疲弊していく兵士の日常や傍観者たらざるを得ない自身へのやるせなさ、膨らんでいく戦争・国家への疑念、荒廃していく国土や次々と斃れていく戦友への痛切な思いが、随所に差し挟まれていく。等身大の兵士の視点から本土空襲の全貌を綴った貴重な記録。
  • 19世紀から20世紀にかけての欧州の事例を、ルポルタージュの手法も用いながら解析した本書は、原著刊行から百年近く経つ現時点においても、さまざまに研究されており、また、現実政治の動きを見るなかでつねに参照される名著である。いかに国家権力を奪取し、またいかにそれを防御するかについて歴史的分析を行うとともに、引き起こす人間の人物論や心理状態の描写も豊富に含んだ、まさに古典中の古典といえるこの著作について、現代的観点から全貌を新訳した中公選書版にもとづき、註釈を増やしてより理解しやすくした文庫版がここに登場。
  • 信長を将軍に――光秀の大戦(おおいくさ)は
    〈本能寺の変〉の前に始まっていた!

    運命の刻に至る熾烈な心理戦。
    光秀と秀吉の、勝つのはどっちだ!

    主君・織田信長が征夷大将軍の職を戴くための朝廷工作を秘密裡に始めた明智光秀。そこには、平和のうちに天下統一を果たすという大いなる野望があった。しかし、毛利攻めで戦の場にあった羽柴秀吉がその企みを知った瞬間から、計画は狂いを生じ始める――本能寺の変に至る光秀の戦いとその心理的葛藤を、圧倒的密度で描く、驚嘆の著者デビュー作。
  • 715(税込)
    著:
    東郷隆
    レーベル: 講談社文庫
    出版社: 講談社

    「戦国」を新たな局面から描く! 人気コミック『センゴク』もうひとつのストーリー。
    嫡男・新八郎久勝を追い出す形で、美濃仙石家の家督を継ぐことになった権兵衛秀久。それは、信長率いる織田家と、龍興が君臨する斎藤家の勢力争いを受け、田舎領主が生き残るためにとられた苦肉の策だった。情愛の絆で結ばれた兄弟が辿る運命とは!? 人気連載コミック『センゴク』から生まれた、痛快戦国小説!
  • 南海の島の監視哨で、たった一人の勤務を続ける上等兵と、脱走兵との心の触れ合いを描いた、表題作。一軍医の敵国人に対する、隔てなき人間的真情が部隊を救った「救援隊、湖畔を行く」など、7編を収録。人と人との暖かいつながりに視点を置いて、ユーモラスな事象を描き、その底に兵隊の深い哀しみを沈潜させた、戦場小説集。
  • シリーズ2冊
    418660(税込)
    著:
    伊藤桂一
    レーベル: 講談社文庫
    出版社: 講談社

    人間の感情や自由をいっさい剥奪され、戦争遂行の尖端に立たされた兵隊たち。彼らはいかに戦い、いかに生き、そして死んでいったか……。日中・太平洋両戦争に取材し、兵隊たちの死の道程を凝視して、戦争の真実の姿を厳しく捉えた、25編の挿話。戦死者たちの冥福を祈りながら描かれた「悲しき戦記」である。
  • サトリこと佐東理はプロ棋士を目指すも挫折、東大工学部航空研から航空自衛隊ファイターパイロットになるが、凄腕の名人達を目の当たりにし退職。いずれ戦闘機から人間を引きずり下ろすため、人工知能AiCO搭載無敵の無人ステルス戦闘機を開発した。だが、テストパイロットとして指名した名人郷谷良平が再び立ちはだかる! 緊迫する尖閣諸島上空、無人機と名人の凄絶な空中戦が始まる。
  • 1,320(税込)
    著者:
    佐藤正英
    レーベル: ちくま学芸文庫
    出版社: 筑摩書房

    「風林火山」の原点

    戦国大名武田信玄、勝頼二代にわたる甲州武士の事績、心構え、軍法、合戦などが記された壮大な歴史パノラマ。戦国時代に形成された武士道の集大成ともいわれ、元和以来、武士の間で広く読まれた。また、講談や歌舞伎狂言などにも翻案され、庶民にも遍く普及し今に伝わっている。本書は、全二十巻五十九品の中から、その白眉と目される山本勘助の物語、信玄一代記、甲州法度など話題に富む十四品を収録。歴史に関心をもつ読者はもとより、広く現代において、組織の上に立つ者の必読の名著。原文に現代語訳を付す。
  • シリーズ2冊
    814869(税込)
    著者:
    簑輪諒
    レーベル: 祥伝社文庫
    出版社: 祥伝社

    永禄八年、上杉輝虎(謙信)が義を掲げ、下総国臼井城に侵攻を開始した。総勢一万五千といわれる上杉軍に対し、臼井の兵は二千ほど。後ろ盾となる北条家からの援軍は、わずか二百五十余であった。抗戦か降伏か、紛糾する城内をまとめるため、北条の武将松田孫太郎は道端の易者を軍師に仕立てた。白井浄三である。ところが、浄三は想像を絶する奇策を次々と画策し…。 歴史小説界に超彗星現る!
  • 日本兵140万人は、なぜ餓死したか

    アジア太平洋戦争において死没した日本兵の大半は、いわゆる「名誉の戦死」ではなく、餓死や栄養失調に起因する病死であった──。戦死者よりも戦病死者のほうが多いこと、しかもそれが戦場全体にわたって発生していたことが日本軍の特質だと著者は指摘する。インパール作戦、ガダルカナル島の戦い、ポートモレスビー攻略戦、大陸打通作戦……、戦地に赴いた日本兵の多くは、無計画・無謀きわまりない作戦や兵站的な視点の根本的欠落によって食糧難にあえぎ、次々と斃れていった。緻密な考証に基づき、「英霊」たちのあまりにも悲惨な最期を明らかにするとともに、彼らを死へと追いやった責任を鋭く問う、告発の書。
  • 一家臣の見た家康

    徳川家の譜代として、主君を裏切ることなく代々奉公してきた大久保家。その家筋を誇り、子々孫々に至るまで忠勤にはげむことを説いた『三河物語』は、松平郷に興り家康に至るまでの徳川家九代の歴史を今に伝える重要古典である。著者の大久保忠教、通称彦左衛門は、歴史上名高い長篠の戦い(1575)や関ヶ原の戦い(1600)、そして自ら参戦した上田城攻め(1585)などの様子を生き生きと描写し、ときには「天下のご意見番」として、主君への憤懣をも隠さない。当時の俗語で書かれた難解な原文を、読みやすい現代語訳で送る。
  • シリーズ4冊
    1,0121,320(税込)

    明治元年に生まれ、日清・日露戦争に従軍し、満洲やシベリアで諜報活動に従事した陸軍将校の手記四部作。第一部は、故郷熊本で西南戦争に遭遇した後、陸軍士官学校に入り、日清戦争に従軍するまでを綴る。未公開だった手記『思い出の記(抄)』及び小説『木苺の花』を併せて収録する。
  • シリーズ4冊
    838985(税込)

    最初の神風特別攻撃隊の戦果に対する「陛下のお言葉」は「そのようにまでせねばならなかったか、しかしよくやった」だった……。
    延べ一万人・六千時間に及ぶ証言を元に昭和二十年元旦から終戦に至る時代を再現。第一巻は、特攻隊、和平工作開始、東京大空襲を取り上げる。〈解説〉戸部良一
  • 「応仁の乱」の惨状を描く

    日本史上類を見ない泥沼の長期戦となり、京中を焼き尽くすに至った応仁の乱。『応仁記』は、乱が終結してほどなく書かれたとされる軍記物である。作者は現在も未詳だが、戦乱勃発の背景から文明5年(1473)の山名宗全の死に至るまでの過程を克明に描いたその筆致は、「あの戦いはいったい何であったのか」という、当時の人々が抱いたであろう虚無感を現代にまで伝えている。応仁の乱を知るうえで欠かせない、貴重な第一級史料。
  • シリーズ8冊
    1,1551,320(税込)
    著者:
    司馬遷
    著者:
    小竹文夫
    著者:
    小竹武夫
    レーベル: ちくま学芸文庫
    出版社: 筑摩書房

    中国の古典中の古典ともいうべき『史記』の全訳。「本紀」は、黄帝から秦の始皇帝の全土統一を経て、漢の武帝時代にいたる、歴史における帝王の系譜。中国史進展の大筋を「五帝」「夏」「殷」など十二巻で述べる。
  • シリーズ2冊
    957(税込)
    著:
    亀井宏
    レーベル: 講談社文庫
    出版社: 講談社

    当時、日本海軍機動部隊は世界最強の実力を誇っていた。太平洋戦線における稼働隻数、戦闘機の性能、搭乗員の伎倆と多くの点で米軍を凌ぎ、米国側も「勝ち目なし」と悲壮な覚悟を固めていたほどだった。にもかかわらず、なぜ日本は敗れたのか? 今となっては貴重な、将兵たちへの直接取材をもとに著す傑作戦記。
  • シリーズ3冊
    1,3201,430(税込)

    紀元66‐70年、パレスチナのユダヤ人たちはローマ帝国と戦った。だが、彼らにとってこの戦争の結末ほど悲劇的なものはなかった。聖性が宿ると信じられた都エルサレムと神殿を失ったにもかかわらず、彼らの神は沈黙したままだったからである。神の沈黙は彼らに神の再解釈を迫り、以後、ユダヤ人たちの運命は大きく変わった。2000年にわたる流浪の始まりとなったのだ。この戦争を克明に記録した本書は、古代キリスト教以来、現代に至るまで西欧社会の必読書であり、イエスの神性を保証するプルーフテクストとして機能してきた。第1巻は、アサモナイオス王朝の盛衰から開戦前夜までを収録。
  • 山本五十六戦死後に連合艦隊司令長官をつとめ、最後の軍令部総長として戦艦大和の水上特攻など断末魔の帝国海軍の各作戦を命令した海軍大将が語った貴重な記録。そこに描かれた海軍内部の生々しいやりとりから見えてくる「海軍の失敗の本質」とは何か。
  • 和平のため奔走する首相・東条英機だが、ルーズベルト大統領は対日戦争の肚を固めていた。開戦か和平か混乱する中、山本五十六は連合艦隊司令長官就任の祝賀会の席で「天命を待つのみでは祖国の安泰は期しがたい」といってのけた……。報道班員として従軍した著者による、太平洋戦争全史を描いた唯一の大河小説。 開戦から終戦までを描き切った、現代人必読の名著、全6巻。
  • 880(税込)
    著者:
    古処 誠二
    レーベル: 角川文庫
    出版社: KADOKAWA

    現地民と歩兵の心の闇、緊迫する心理戦、知られざる真実。戦争小説の白眉。

    現地民と歩兵の心の闇、緊迫する心理戦、知られざる真実――敗戦間近の英国領ビルマを舞台に、ペスト罹患者の封じ込めにやっきになる村に派遣されてきた日本人の中尉と、その警備にあたる軍曹の心理を描いた戦争小説。
  • 昭和20年8月7日の豊川海軍工廠への爆撃により450名の学徒が死んだ。当時、地元の中学生であった著者が、様々な証言や資料を集め、必死に生きようとした若き学徒の姿を描いたノンフィクション・ノベル。

    昭和20年。8月6日に広島に原爆投下、その3日後に長崎にも原爆が投下された。しかしこの2つの大きな事件の間である7日に、愛知県の豊川海軍工廠でも大規模な爆撃があったことは、あまり知られていない。この日、わずか26分間の爆撃で2500人以上が死に、その中には450人以上の若い学徒たちも含まれていた。中学時代を現地で過ごした著者は、戦後、関係者を取材したり、資料を集めたりして本書を書き上げた。戦時下という緊迫した時代に、必死で生き抜いていこうとした若者の姿を描いた感動のノンフィクション・ノベルである。
  • 太平洋戦争下に生きる少女たちの夢と運命 昭和18年、初夏。小さな温泉旅館の娘・三芙美は、女学校の友だちと、思いがけず手に入った美しい布でブラウスを縫い始める。おしゃれにときめき、夢を語り、笑いあう――そんな仲良し4人組にも、やがて戦争の暗い影が忍び寄ってきた。「現代の日本でたたかっている少女たちに贈りたい」――祈るような想いで著者がつづった、心ゆさぶる“戦時下”青春小説。
  • 島田叡。沖縄県知事。米軍の沖縄攻撃二カ月前に赴任。荒井退造。沖縄県警察部長として島田を迎える。二人は過酷な戦時体制下で、県民保護の困難な仕事に命がけで取り組んだ。共に沖縄戦が事実上終息した一九四五年六月、摩文仁の丘で消息を絶つ。沖縄戦後半世紀を越えて発掘された新事実を基に、二人の男の希有な生き方を丹念にたどった長編ノンフィクション。
  • 『レイテ戦記』執筆過程の昭和42年3月、一兵士として戦った現地を再訪し、自らの生と死との彷徨の跡を尋ねる。賠償問題が解決してもなお、反日感情が根強く残る時期、亡き戦友への追慕と鎮魂の情をこめて、詩情ゆたかに戦場の島を描く。『俘虜記』の舞台となった、ミンドロ島、レイテ島への旅。
  • 伊達勢大軍による味方討ちで、神保隊三百余名は哀れ全滅する。伊達の権勢に遠慮した家康側は、この事件を闇にほうむろうとした。真相を知り、娘婿神保長三郎の無念を思いやる老女お勝は、ひそかに一計を案じて洛中の街頭に立ったが……。表題作ほか計7編、すべて大坂夏の陣を題材に、豊臣・徳川の交替劇を鮮烈多彩に描いた歴史小説集。
  • 日露戦争の激戦から瀕死の重傷を負いながら生還した一将兵による実戦記。戦場の有様と兵士たちの心情を描いた本作品は世界的に評価され、各国で翻訳された。だが、ここから生まれた「肉弾」という造語はやがて精神主義の標語として悲惨な戦争に迎えられていく。稀代の問題作を、百余年を経て新字新仮名にて初文庫化、初電子書籍化した。 〈解説〉長山靖生
  • 領土の危機は尖閣諸島だけではない。隣国に国土を侵蝕されつつある最悪の未来へのシナリオを気鋭の作家が抉り出す、緊急警告ノベル。「日本が危ない」と言い続けていた一人の政治家の死から、すべては始まった。フリーライター・予備自衛官・警視庁公安部外事二課警視、それぞれの立場から調査を始めた男たちは、増強を続ける隣国・中国が、北海道などで日本の国土を次々と買いあさっている事実に突き当たる。
  • 太平洋戦争末期の沖縄戦。女子師範と第一高女の女学生ばかりで結成されたひめゆり部隊の二百人が野戦病院を出発し、砲撃の中を米須の洞窟に向かい、玉砕するまでの九十日を描く。慕われた先生も、かけがえない親友も、妹も、次々に落命していく……。沖縄を盾として、乙女たちに死の行進を強いた軍閥への深い憎しみと怒り、戦場に散った若い生命への愛惜が胸に迫る名著。文字を大きくした新装版。
  • 682(税込)
    著者:
    熊谷達也
    レーベル: 角川文庫
    出版社: KADOKAWA

    かっこ悪い死にかただけはしたくない--そう、思っていた。

    昭和19年、潜水特攻隊伏龍に志願した少年を待っていたのは、予想を超えた戦時の「日常」だった。上官のイジメに怒り、ライスカレーをむさぼり、友人の溺死に涙する――戦時下の青春を描く新世代の戦争文学。
  • 活動写真の弁士を皮切りに、子役時代の高峰秀子らと映画で共演するなど昭和を代表する芸能人であり、文筆家としても知られた著者が、真珠湾攻撃から東京大空襲にいたる約三年半の日々を克明に綴った記録。終戦までの四ヵ月を収録した既刊『夢声戦争日記 抄 敗戦の記』の姉妹篇。 〈解説〉濱田研吾
  • 一九三九(昭和一四)年夏、満州とモンゴルとの国境で、ソ連軍と日本軍が激突し、合わせて二万近くの戦死者を出したノモンハン事件は、現代日本も抱える「国境問題」を、軍事力で解決しようとして起こった悲劇だった。停戦後の国境確定交渉に参画した外交官が綴る「事件」の深層。〈解説〉田中克彦

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