セーフサーチ設定を変更しました
ページの先頭です
コアミックス作品コイン50%還元

『日本文学、川柳句集(文芸・小説)』の電子書籍一覧

1 ~30件目/全30件

  • 880(税込)
    著:
    松橋帆波
    レーベル: ――

    次世代の川柳界を担う川柳作家として、全国から注目の集まる著者の電子句集。川柳作家と同時に川柳論にも評価が高く、総合雑誌・川柳マガジンにて「Senryu! japan」を連載。
     「やなぎの川柳らしきものたち」「帆波のいろは歌留多」「かたのちからがぬけてあすいろ」の3章構成。
    《つんのめりながら氷の息を吐く》
    《たつまきが来る洗濯が終わらない》
    《ヒロインになりそこなった雪の中》
    《なれあいを確かめている6度5分》
    《ほどいたらおしまいになるダンボール》
    《プラトニック舌を抜かれる覚悟なら》
  • 鋭い観察眼から生まれたユーモア川柳で、思いつくまま、言いたいままを詠う。故郷を愛し、人間を愛する著者の五七五の人間賛歌。そして、そこから得た生きる力と心の若さ。
    《髪の毛の豊富な頃は金がない》
    《声出して暗証番号押している》
    《魂は年を取らぬと教えられ》
    《お手本にはなれぬが見本にはなれる》
    《ポックリと死ぬには授業料が要る》
    《聴診器金はあるかと聞いている》

    《ネクタイが先にスープを味見する》
    《臓器移植脳へ脳へと向かってる》
    《お時間はありますお金ありません》
  • ユーモア川柳作家として高い評価を得ている著者待望の第三句集。自ら「詠んでも」、自分や他人の作品を「読んでも」川柳は楽しいとかたる著者は一日一句を目標に掲げ、十七音を紡ぎつづけている。
    著者の手にかかれば、何気ない日常の「あるある」から、他者には真似の出来ないユニークな視点で句材を拾い上げられ、あっという間にスパイスの効いた川柳が出来上がってしまう。「テレパシー」「新書体」「花見酒」の三章。

    《歳聞かれ干支で答えてイケズする》
    《百点を取ったらパパの子にされる》
    《秋だもの髪も紅葉させなくちゃ》
    《手始めにあなたの事を忘れたい》
    《叱ってもいいかと孫の親に聞く》
    《夕べの蚊ここで会ったが百年目》
    《もう朝だ地球の裏で眠りたい》
    《早寝早起き良い子になった六十路過ぎ》
    《美しい指に見とれている手品》
    《東京の砂漠で砂になっている》
  • 素晴らしきかな、猫のいる人生―猫好き必読の250句の猫まみれ川柳。
    ほか博学多才の著者による連作「チリ鉱山の奇跡」100句、「時事川柳」「春から夏へ」「秋から冬へ」など情趣に富んだ川柳句集。
    《泣き笑い我が人生は猫といた》
    《自分史の索引に猫の名がずらり》
    《茶柱が立ったと猫を抱きしめる》
    《皿を割るついでに猫も居なくなる》
    《猫の仔の貰い手つかず空が澄み》
    《切り札がやっぱり出せず猫を撫で》
    《ゆたんぽの湿りに猫のひげも濡れ》
    《世は愉しぞっこん愉し猫飼えば》
  • 川柳まつやま吟社、愛媛県川柳文化連盟事務局長・理事などで活躍する著者が還暦を記念に編んだ第一句集。
    易しい言葉で人生の機微を人間の喜怒哀楽を、日常生活を深く読む著者の句風は定評があり、十七音のポエムが読者の心に響く。
    《息継ぎの下手な父だが沈まない》
    《一本の道を人が歩いている》
    《まっすぐに歩けば虹が見えるはず》
    《消しゴムがあるから文字を間違える》
    《三年も我慢したのは石の方》
    《美人だと鏡も思うようになる》
  • 一途な純粋さで「私」の川柳を右手に、時事川柳を左手に川柳の道を究めんとする著者の渾身の第1句集。「よくわかる上に語彙が豊かで表現が適切」と川柳瓦版の会・前田咲二会長が絶賛する作品を「沙羅の花」「豆の蔓」など6章に収録。
    《曼珠沙華自分に嘘をつきとおす》
    《さみしさが溜まり半開きになった》
    《約束のように桜が咲いている》
    《一人称ばかりがせめぎあうコップ》
    《止まってはいないわたしのなかの水》
    《遮断機の向こうはきっとわらべ歌》
  • 40代の新進気鋭の若手作家の鮮烈なデビュー句集。
    みずみずしい感性と洞察力の鋭さ、アイロニーの適確さで、読む人全てをケンジロウワールドに引き込む。
    《ファイティングポーズのままで飯を喰う》
    《取扱説明書だけ残った》
    《かみさまがしあわせになりますように》
    《これ以上アホになったら神になる》
    《無職です今日は勤労感謝の日》
    《リサイクルショップで買った社長椅子》
    《一所懸命適当に生きている》
    《ロボットが作り続けている無職》
    《ご褒美に一枚紙を貰うだけ》
  • 歌うように、弾むように、会話するように心に滑りこんでくるキング・オブ・ポップ川柳!
    20代で川柳をはじめ現在、静岡たかね川柳会代表、(一社)全日本川柳協会常任幹事、葵川柳倶楽部代表等で活躍する川柳界の若きプリンス、待望の句集。序文・高瀬霜石、熊谷岳朗。

    《ディスイズアペンさあ夢を綴ろうよ》
    《十八の僕がハチ公前にいる》
    《君はもう寝たかな窓の外は雪》
    《笑うがいい最後に笑うのは俺だ》
    《地下駐車場でB子と待ち合わせ》
    《匿名の手紙チワワのように吠え》
    《タイムイズマネー寂しい響きだな》
    《妻よ子よ俺は負け組だよゴメン》
    《沢ガニも君もそーっと掴まえる》
    《めぐり遇おう今度生まれて来る時も》
  • 俳人の父を持ち、教師として生徒に川柳を指導、「日本語は噺家さんに教わった」と語る著者のウイットに富んだ第一句集。
    東葛川柳会、川柳研究社、川柳展望社、東京番傘川柳社、都々逸しぐれ吟社など多方面で活躍。タイトルは収録句《君が代を強制しないオムライス》より。
    《飼ってます散歩いらない熱帯魚》
    《イラク叩いた手でスマトラを撫でる》
    《十五の春が蕾のままで震えてる》
    《濡れ煎餅早く食わぬと乾き出す》
    《指貫をことりと仕舞い母が寝る》
    《間を空けて叱られに行く歯科の椅子》
    など。
  • 密度の濃い社会体験、広く知り広く読み広く体験してきた男の骨格から生まれる十七音のポエム。
    鋭い感性、上質なユーモアで社会をよむ、人間をよむ。待望の第1句集。
    《抜け道も至るローマと書いてある》
    《躓いた数もかぞえて歩数計》
    《懐手影は両手を上げている》
    《アニメなら描ける男の黙示録》
    《豆を抱く莢の形は母に似る》
    《花追えば花の都はビルの地下》
    《カーナビに散骨場所も入れておく》
    《七色を混ぜれば黒き虹の裏》
    《冬靴に桜を見せてから仕舞い》
  • 人生の達人が贈る、生きるためのヒントが満載の一書。91歳の現役川柳作家の著者が亡き妻を偲んで編んだ初の川柳句集。10代で満洲に渡り、戦後は旧ソ連に抑留された壮絶な人生を送った著者は、愛する家族そして川柳を通じて「人はどう生きるべきか」を学び心の糧にしたという。「世相」「偲ぶ」「老いの坂」の3章構成。
    《駄馬でよし最後に笑う夢がある》
    《飲まないと心配顔の妻がいる》
    《躓いて拾った石は温かった》
    《ありがとう没句に百点くれた妻》
    《適量を越えて鼾が唄い出す》
    《さよならを決して言わない妻でした》
  • 赤裸々な「私」をさらけだす、十七音の魂の記録。
    豊橋番傘川柳会会長として活躍する著者が、激動の人生を乗り越えて、たどり着いた境地を詠む。なにげない日常を一本のエッセイに変える川柳の力を実感できる、四千余句から厳選した待望の第二句集。

    《家に居るはずの夫と駅で会う》
    《ぺこぺこの鍋が未だに捨てられぬ》
    《砂山のトンネルで手をつないだ日》
    《次の世も女で君に貢がせる》
    《夫とは違う願いを流れ星》
    《恋人が出来たと母からのメール》
    《ネクタイはどう結ぶのと聞く娘》
    《財布よく忘れる友だなと気付く》
    《拗ねてる間に苺大福消えていた》
    《背中見たままじゃ追われぬサバイバル》
  • 鍛えぬかれた人間力と磨きぬかれた洞察力、研ぎ澄まされたユーモア。九州のユーモア川柳作家の雄として佐賀番傘川柳会、番傘川柳本社、わかば川柳会等で活躍する著者の第2句集。
    「好奇心」「急がない旅」「お魚の意見」「信号青になる」「花の八合目」の5章構成。
    《母を看るゆっくり鯛の身をほぐす》
    《命より大事なメモが見当らぬ》
    《くどいほど愛情運を聞いている》
    《温めた夢へ信号青になる》
    《どんちゃん騒ぎしてよ私が逝った時》
  • 女性して、人間として奥底で燃える情念の世界を余すところなく17音で綴った激動の人生譜。豊橋番傘川柳会会長、番傘川柳本社同人を務める著者が22年間に詠んだ作品を「金粉」「陶酔」「秘密」など全10章に収録。
    タイトルは平成9年全日本川柳三重大会入選句《夜明け前確かに聞いた銭の音》より。
    《いい女だったと過去になる私》
    《土下座した土の匂いを忘れない》
    《捨て台詞拾い集めてまだ憎む》
    《離婚する勇気ください子がいます》
    《惚れてたは再び恋ができぬほど》
  • 柳歴40余年の香川川柳界の雄が奏でる、格調高い十七音の調べ。
    川柳の発展を切実に願い長年指導者として、作家として己を磨きつつ、後継者の育成につとめてきた著者。高い評価を得た平成10年刊行の川柳句集「風花」の掲載作品1200句から、選りすぐりの作品300余句を序・破・急として3章に構成。
    18年の時を経て、醸し出された川柳の味を新鮮な心持ちで噛みしめる。

    《馬手にペン 弓手に辞書の ごくつぶし》
    《雨に泣き 雨に躍りて 農奴かな》
    《悲喜劇へ 呼吸も夫婦らしくなる》
    《針孔写真機で 虹を撮る 男》
    《逃げ水の 彼方に佇っている 女》
    《壽と書き 無と書いて 春の酒》
    《生涯をかけ ひょっとこの 面を打つ》
    《目的がない旅人で 混む 駅舎》
    《間違えているかもしれぬ道を急く》
    《縺れては解けて どこまで蝶ふたつ》
  • 屈折した青春期から「生きるとはなにか、死ぬとはなにか」を問い続けてきた著者。がむしゃらに走りながら、ひたすら暴き続ける己の弱さと欺瞞性。虚無感と闘いながら、自己の喪失と再生を詠い続け、いま鮮やかに浮かび上がる詩魂の軌跡。
    《ガリガリになるほど野心太らせる》
    《陽の当る場所で暮らそう影法師》
    《生まれつき無口な訳があるもんか》
    《観念の毒をあおって死に切れぬ》
    《今日もまた曇り硝子を拭いている》
    《コトリとも言わぬわたしの誕生日》
    《足元を照らしてくれたのはお金》
    《タイプよと貧乏神が絡みつく》
    《瞳を上げよ 健やかなる狂人》
  • 小中学校校長を務め、長く教育界の第一線で活躍してきた著者初の作品集。第一章「処世片片」、第二章「老いらくの坂」、第三章「学びへのピアー」、第四章「やぶにらみ」の構成。《無職にもその他大勢にも馴れた》
    《追い越して行く人どうぞ老いの坂》
    《老骨に猫もパスする膝枕》
    《今日もまた昨日のコピーする老後》
    《オレ流に生きる月日は悔やまない》
    《欲張るな終の住処は壺の中》
    《運不運のせて綿毛の着地点》
    《一夜だけ月下美人に添い寝する》
    《踏んづけた後に四つ葉のクローバー》
  • 鋭いまなざしで社会を、人間を、自分自身を見つめる著者が、アイロニカルで知的で正統派なユーモア川柳に仕立て上げた、川柳愛好者にとっておきの句集。「暮しの章」「世相の章」「くすぐりの章」の3章構成。
    《あの世でも一緒と言って厭がられ》
    《エリーゼのために近所が眠れない》
    《言う前にすっとお茶出た頃もある》
    《兎小屋ふとん叩きも気を遣い》
    《老い二人暗くなったら寝ると決め》
    《最後まで以下同文の組に居る》
    《スマホしていない僕だけ上を向く》
    《鼻に付く自分以外の加齢臭》
    《非常灯だらけになった世界地図》
  • 己を信じて、孤高をつらぬく川柳の求道者である著者は、まるで空に向かって高く咲く凌霄花(のうぜんかずら)のように、強くたおやかである。
    愛と女、喜怒哀楽、勇気と安心感、ときに諦念や妬心、殺意までのありとあらゆる心の動きや現象を、その研ぎ澄ました感性でするすると十七音に編み上げていく。
    時実新子氏に師事し、大阪市生涯学習インストラクターとして活躍中。

    《一茎に一花 やっぱり君が好き》
    《愛された記憶を探す冬の指》
    《返り血は覚悟ゆっくり紅を引く》
    《少しずつ忘れきれいになってゆく》
    《手を洗う神に許しを乞うように》
    《清め塩誰も汚れてなどいない》
    《子に頼る父の目尻が濡れている》
    《あの世へと続く花火のあとの闇》
    《盛大な拍手で送りひとり消す》
    《ライオンでありたし今日も明後日も》
  • 川柳歴60年、長きにわたり川柳の普及と発展に貢献してきた達人しか詠めない17音の境地。著者の喜寿および金婚を記念して編まれた待望の第3句集。
    《あと一球良からぬことを考える》
    《潔い進退誰も見ていない》
    《打ち合わせしたアリバイがすれ違う》
    《偉いこと言ってる偉くなった人》
    《冗談はさて置き蝉のいのちなど》
    《起きあがり小法師も払う消費税》
    《不可侵のものがまだある喜寿夫婦》
    《手花火のその真ん中に孫を置く》
    《笑ってはいるが善人とも違う》
    《見えてきたのは人の世の薄なさけ》
  • 透徹した眼と洗練された言葉、清純簡潔な表現が織りなす待望の第六集。
    「川柳の理論と実践」の著者で、「川柳マガジン」に「名句を味わう理論と鑑賞」を好評連載中の著者が平成元年から五年ごとに刊行する川柳句集。
    《上品に飲むと悪酔いしてしまう》
    《用済みの包丁すぐに仕舞うべし》
    《七十歳あたりで分かる砂の味》
    《志望した通り無職のおじいさん》
    《引きだしの奥も年寄りじみてきた》
    《ライバルに拍手するのも修行なり》
    《あとはもう酒喰らうだけ午後七時》
  • 880(税込)
    著:
    川瀬進晧
    レーベル: ――

    埼玉を代表する川柳作家の一人である著者は昭和63年に川柳入門、20年の節目を記念して編まれた金字塔。「黎明」「桜前線」「竹とんぼ」「忘れたパスワード」「待合室」「びっくり水」など13章構成。題字と本文の書は川瀬翠氏。
    《パスワード忘れわたしでない私》
    《それなりの位置に落着く鼻眼鏡》
    《一服の茶も飲み頃の湯を注ぐ》
    《サイコロの目からこぼれた七が好き》
    《前線が過ぎて桜は木に戻る》
    《拝まれてやおら飛び立つ竹とんぼ》
    《秒針の動作にあった小休止》
  • 昭和期の川柳黄金時代を創った六大家の一人、川上三太郎を創始者とする大結社・川柳研究社の代表を務める著者。千葉県川柳作家連盟会長、(一社)全日本川柳協会理事などの要職で活躍。
    1999年「川柳三味」、2010年「川柳作家全集 津田暹」に続く第3集。
    《真実は一つチワワの眼は二つ》
    《花束の似合う男は信じない》
    《一列に並ぶとゼロも怖ろしい》
    《天国も地獄もきっと高齢化》
    《君と居て何度もできる宙返り》
    《快感と言えば背中を掻くくらい》
  • 時事川柳のエキスパートであり、川柳路吟社幹事、横浜文芸懇話会幹事等で活躍する待望の第4句集。
    「冬の雨」「春日和」「夏景色」「秋遍路」の4章構成は「私の人生は、厳しい冬から始まった」と記す著者の人生と重ね、敢えてこの順に編まれた。
    《胃に米がある幸せがイロハのイ》
    《つまずいた石としばらく話し込み》
    《生きざまは見られたくない足の裏》
    《かあさんの顔を見たくて目をつむる》
    《骨壺へもぐる最後の隠し芸》
    《この指にとまって幸せだったかい》
  • 十七音かつ平易な言葉を用いながら、深く読者の心に入り込む、一編の小説以上の物語が紡ぎ出される詩情豊かな世界。川柳界の芥川賞と称される「川柳マガジン文学賞」第8回大賞受賞記念出版。
    《虹だよと庭であなたの声がする》
    《だいじょうぶ雨のち晴れははずれない》
    《十指みな愛のパートを持っている》
    《人生は二度ある桑のうすみどり》
    《幸せも大きく見える虫めがね》
    《のみこんだ夢のかけらがつきささる》
    《肩に雨 ほら人生が軽くなる》
  • 880(税込)
    著:
    上嶋幸雀
    レーベル: ――

    奥深い川柳を作る作家として、大阪を中心に活動する著者の秀句集。
    同書は川柳総合雑誌「川柳マガジン」の入選句を中心に収録。
    起・承・転に分けた3章は、著者の歩んできた歴史を、そして最後の結の章は、希望の「余白」に繋がっていく。

    《さあ春だいろんな切符買ってみる》
    《満面の笑みは語らぬ疵だらけ》
    《真っ白を見るとイタズラしたくなる》
    《即答を迫るとするり青い鳥》
    《左でも右でも軍手しなやかに》
    《笑ったら負けだと関節を外す》
  • 「葦のように儚いわたくしの句」と語る現役の数学教諭である著者が呟くように、囁くように、時に心に秘めた情念をぶつけるように己の弱さや葛藤を吐く、魂を揺さぶる一冊。
    《目の前にあるものずっと探してる》
    《吹っ切れて軌道に乗った四コマ目》
    《昨日なら空いていたよと断られ》
    《幸せの境界線が上下する》
    《もう誰も追っては来ない氷点下》
    《酒池肉林きっと長生き出来ないな》
    《懸案事項死んでもスマホ離さない》
    《拘り消えて背骨ゆるやか》
    《白い息君の答えを待っている》
  • 息をするように、歌をうたうように自然と生まれる著者の飾らない17音の旋律。淡々と喜怒哀楽が盛り込まれた人生の達人が詠む川柳。つくばね叢書シリーズとして刊行。
    《回り道した分 花もたんと見た》
    《頬ずりをしてから孫は近寄らぬ》
    《ご先祖はイケメンだった肖像画》
    《親の脛齧る前歯が生えてきた》
    《クラス会僕が一番若いかな》
    《ヒマだからなんていうのが来て困る》
    《お別れと思って来たな見舞い客》
    《やわらかい手だなお金は貸すまいぞ》
    《清濁を合わせ味噌して老いの味》
  • 自由と平等、人間賛歌、言霊への畏れ―書家・四井汀花としても活躍する著者待望の第一句集。
    ひら仮名を効果的に用いる「やまとことば」の遣い手としても評価が高い著者は、「書にも絵にもそして歌にも、優れた天分を持たれて生きる才媛であり、然してなお生き足りぬ思いの人生を流麗に生きる菅田が彷彿とする」と序文で赤井花城が記すように、静かな面(おもて)に秘める青春、沸々たる内面の激しさを句に託して、一人間としての懐の深さを表現する。

    《こぼすまじこのぬくもりのひとしずく》
    《一芸を持って人生生き足りぬ》
    《限りない優しさ種の無いぶどう》
    《ふり向けば支えてくれる手の数多》
    《八月の夾竹桃は焔の匂い》
    《問い詰めることはするまい男の背》
    《恋衣脱ぐたび女深くなる》
    《ほうほたる知らずや父と母の恋》
    《たまゆらのはかなきことのうつくしき》
    《雪月花帰らぬ刻を愛おしむ》
  • こよなく人間と酒、そして川柳を愛する著者の、平易な表現に染みこむ穿ちとユーモア。
    磨き上げられた人間観察が十七音に活かされ、紡がれる。朝日新聞『朝日なにわ柳壇』への投句からスタートした著者は、現在、川柳塔社や川柳瓦版の会、川柳文学コロキュウムなど関西の錚々たる結社で活躍中。
    川柳を楽しみ、時に苦しめられる著者の訪れを、ネオン街が今日も待っている。

    《自動改札行きも帰りも裁かれる》
    《下り坂登っていると思ってた》
    《黄信号人生観を試される》
    《飲みなはれあんたの金で好きなだけ》
    《角砂糖三個コーヒーとは呼ばぬ》
    《あしたにひびく酒ならきっとうまかろう》
    《雲一筋空の高さを思い知る》
    《かごめかごめ後ろは誰もいなかった》
    《あとわずかいつも手を抜く僕がいる》
    《ネオンきらきらちょっと漂うことにする》

・キャンペーンの内容や期間は予告なく変更する場合があります。
・コインUP表示がある場合、ご購入時に付与されるキャンペーン分のコインは期間限定コインです。詳しくはこちら
・決済時に商品の合計税抜金額に対して課税するため、作品詳細ページの表示価格と差が生じる場合がございます。

ページ先頭へ

本を予約しました

※予約の確認・解除はこちらから

予約済み書籍

キャンセル及び解除等

発売日前日以降のキャンセル・返品等はできません。
予約の確認・解除、お支払いモード、その他注意事項は予約済み書籍一覧をご確認ください。