『日本文学、KADOKAWA、大崎善生(文芸・小説、実用)』の電子書籍一覧
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「2960」。恐怖と絶望の中、死の直前に絞り出したメッセージ――
2007年8月24日、深夜。名古屋の高級住宅街の一角に、一台の車が停まった。車内にいた3人の男は、帰宅中の磯谷利恵に道を聞く素振りで近づき、拉致、監禁、そして殺害。非道を働いた男たちは三日前、携帯電話の闇サイト「闇の職業安定所」を介して顔を合わせたばかりだった。車内で脅され、体を震わせながらも悪に対して毅然とした態度を示した利恵。彼女は命を賭して何を守ろうとし、何を遺したのか。「2960」の意味とは。利恵の生涯に寄り添いながら事件に迫る、慟哭のノンフィクション。 -
あの日、たしかに二人は別れたはずだった。けれど僕らは同じ灯を見つける、何度でも――。恋愛小説の名手が東京とフランクフルトを舞台に綴る、時を超えた純愛と魂の救済の物語。
大手出版社に勤める高林直人は、二十七歳のときドイツ出向を命じられる。それは学生時代からの恋人、山本理沙との別れを意味していた。フランクフルトで同僚と男三人の共同生活を始め、現地の女性ステファニーと恋に落ちる直人。ところが日本に帰国して後、三年以上も音信不通だった理沙の消息を知ることになる……。 -
6篇の別れとはじまりの物語
それは僕に必要な静かな午後だった。風も波もない、まったく平静な宇宙空間にいるような時間が―恋人との別れから三年後、一本の電話が僕を直撃した。胸の痛みを抱えながらも、やがて心の奥底が暖かくなる時間が訪れる(表題作)。別れとはじまり、生きることの希望を描いた珠玉の短篇集。 -
病にも負けず、ひたむきに夢を追った少年の生涯!
元気いっぱいのこどもだった聖が、難病のネフローゼだとわかったのは、5歳のとき。
小学校にも通えず、病院のベッドの上ですごすしかなかった。
なかよしの子が亡くなることさえ、めずらしくない生活。
けれど聖は「将棋」という夢を見つけた。
「命をかけても、ぼくは名人になる!」
12歳で中国地方ナンバー1となり、13歳でプロ棋士に弟子入りした聖だったが!?
病気と闘いながら夢をおいかけた少年の物語!【小学上級から ★★★】 -
作家の目がとらえた、世界のカケラ
駅やコンビニや飲み屋に、使いたい人がいつでも使用できる「自由な傘」を置いておく――パリのカフェで、札幌に向かう寝台列車で、日曜日の西荻窪の路上で、泡のように浮かんでくる思い。小説デビュー作『パイロットフィッシュ』で主人公の青年も夢みたシステムは、現実でも可能なのか? 表題エッセイのほか、旅や言葉、本や大好きな周囲の人々など、作家ならではの思索的日常をさりげなくスケッチしたエッセイ集。 -
僕たちは欲望の坂道をただ転がっていけばいい。
小説執筆のためパリのホテルに滞在していた作家・植村は、なかなか筆の進まない作品を前にはがゆい日々を送っていた。しかし、そこに突然訪れた奇跡が彼の感情を昂ぶらせる。透き通るような青空の下で、恋が動き出そうとしていた。ポケットに忍ばせたロックンロールという小さな石ころのように、ただ転がり続ければいい。作家は突き動かされるように作品に没頭していく――。欧州の地で展開される切なくも清々しい恋の物語。 -
憂鬱にとらえられ、傷つき、かじかんでしまった女性の心を繊細に映しだす奇跡の小説
憂鬱にとらえられ、傷つき、かじかんでしまった女性の心を繊細に映しだし、灰色の日常に柔らかな光をそそぎこむ奇跡の小説、全五篇。豊平川の水面に映る真っ青な空。堤防を吹き抜けるつめたい風。高校三年の九月のある日、ピアスの穴を開けようとする私に向かって、かつての恋人は言ったのだ。「大切なものを失くしてしまうよ」と。
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