『海外文学、山田順子(文芸・小説)』の電子書籍一覧
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ジェーンは英国の領主屋敷(マナーハウス)に滞在していた。いっしょに旅行している叔母が館の主である男爵とかつて恋仲で、ふたりのあいだに生まれた娘が男爵の養女になっていたのだ。ある晩、館の使用人が主の車を運転中に事故で死亡。車を調べてみると、ブレーキに細工されていたことがわかる。娘の身を心配する叔母に頼まれたジェーンは、折よく館を訪ねてきたレドヴァースと事件を調べはじめる。だが、ジェーンが操縦を教わっている複葉機の部品が壊されたり、怪しい人影が目撃されたりと不審な出来事が続き……。アガサ賞最優秀デビュー長編賞受賞シリーズ。
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戦争で夫を亡くし若くして寡婦となったジェーンは、叔母の付き添いでエジプトのギザに建つメナハウス・ホテルに滞在していた。エキゾチックな異国の地での優雅なバカンス。だが、ホテルの客室で若い女性客が殺害され、偶然第一発見者となったジェーンは、地元警察に疑われる羽目になってしまう。疑いを晴らすべく、魅力的だがいまひとつ信用できかねる自称銀行員のレドヴァースの協力を得て真犯人を捜そうと奔走するが、さらに死体が増え……。エジプトの高級ホテルを舞台に巻き起こる殺人事件を描く、旅情溢れるミステリ。シリーズ第一弾!
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中世史学者のジャック・トレガーデンは、オクスフォード大学時代の友人サイモンから、久々に連絡を受けた。サイモンが住むアシュコーム・アビーの図書室の蔵書目録の改訂を任せたいというのだ。稀覯本に目がないジャックはふたつ返事で引き受ける。だが、アシュコームに到着したジャックを迎えたのは、人が変わったようにやつれ、衰えた友人の姿だった。そこで彼に見せられた、彼の亡き妻の手記には騎士の幽霊を見た体験が書かれていた。表題作「図書室の怪」を始め4編を収録。ポオの研究家でもある著者が描く、クラシックな香り高い英国怪奇幻想譚。/【収録作】「図書室の怪」/「六月二十四日」/「グリーンマン」/「ゴルゴタの丘」
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イスラエルと聞いて、あなたは何を思い浮かべるだろうか。
驚くなかれ、「イスラエルという国家は、本質的にサイエンス・フィクションの国」(「イスラエルSFの歴史について」)なのだ。
豊穣なるイスラエルSFの世界へようこそ。
エルサレムを死神が闊歩(かっぽ)したり(「エルサレムの死神」)、
進化した巨大ネズミに大学生とぽんこつロボットが挑んだり(「シュテルン=ゲルラッハのネズミ)、
テルアビブではUFOが降りてきてロバが話し出すこともある(「ろくでもない秋」)。
あなたは、天の光が消えた空を見つめる少年(「星々の狩人」)や
悩めるテレパス(「完璧な娘」)とも出逢うだろう。
アレキサンドリア図書館(「アレキサンドリアを焼く」)に足を踏み入れ、
無慈悲な神によって支配されている世界を覗くだろう(「信心者たち」)。
未知なる星々のまばゆいばかりの輝きをあなたは目にする。
その光はあなたの心を捉えて放さないはずだ――。
ロバート・シルヴァーバーグによる序文、編者によるイスラエルSFの歴史をも含む、知られざるイスラエルSFの世界を一望の中に収める傑作集。
【収録内容一覧】
まえがき ロバート・シルヴァーバーグ
「オレンジ畑の香り」(“The Smell of Orange Groves”)ラヴィ・ティドハー/小川隆 訳
「スロー族」(“The Slows”)ガイル・ハエヴェン/山田順子 訳
「アレキサンドリアを焼く」(“Burn Alexandria”)ケレン・ランズマン/山田順子 訳
「完璧な娘」(“The Perfect Girl”)ガイ・ハソン/中村融 訳
「星々の狩人」(“Hunter of Star”)ナヴァ・セメル/市田泉 訳
「信心者たち」(“The Believers”)ニル・ヤニヴ/山岸真 訳
「可能性世界」(“Possibilities”)エヤル・テレル/山岸真 訳
「鏡」(“In the Mirror”)ロテム・バルヒン/安野玲 訳
「シュテルン=ゲルラッハのネズミ」(“The Stern-Gerlach Mice”)モルデハイ・サソン/中村融 訳
「夜の似合う場所」(“A Good Place for the Night”)サヴィヨン・リーブレヒト/安野玲 訳
「エルサレムの死神」(“Death in Jerusalem”)エレナ・ゴメル/市田泉 訳
「白いカーテン」(“White Curtain”)ペサハ(パヴェル)・エマヌエル/山岸 真 訳
「男の夢」(“A Man’s Dream”)ヤエル・フルマン/市田泉 訳
「二分早く」(“Two Minutes Too Early”)グル・ショムロン/山岸真 訳
「ろくでもない秋」(“My Crappy Autumn”)ニタイ・ペレツ/植草昌実 訳
「立ち去らなくては」(“They Had to Move”)シモン・アダフ/植草昌実 訳
イスラエルSFの歴史 シェルドン・テイテルバウム&エマヌエル・ロテム -
長閑な夏の昼下がり、田舎の名士の屋敷、赤い館で一発の銃声が轟いた。死んだのは、オーストラリアから15年ぶりに館の主マークを訪ねてきた兄ロバート。死体を発見したのは館の管理を任されているマークの従弟ケイリーと、館に滞在中の友人を訪ねてきた青年ギリンガムだった。発見時の状況から一緒にいたはずのマークに疑いがかかるが、肝心のマークの行方は杳として知れない。興味を惹かれたギリンガムは、友人ベヴァリーをワトスン役に、事件を調べ始める。『クマのプーさん』で有名な英国の劇作家ミルンが書いた長編探偵小説、新訳決定版。/解説=加納朋子
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※「化身」と編者あとがきのみが収録されています。
最後の生命を使い、九度生まれ変わった誇り高き猫。
世間から外れた者たちが集まるカーニヴァルへやってきた彼女は不思議な男と出逢う……。 -
※「宇宙に猫パンチ」と編者あとがきのみが収録されています。
新型宇宙船のテスト航行にマスコット猫として乗せられたケルヴィン。
彼女はあくまでマスコットのはずだったが……。
宇宙船に乗せられた猫のまさかの活躍を描く、痛快猫SF! -
バートはこの十年、ずっとこの路線でバスを走らせてきた。同じ道、同じバス停、停車・発車の繰り返し……もううんざりだ。そんなある日、バートのもとに天使がやってきた。指でつまみあげられるくらいのちっこい天使。かわいい天使に妻のベティも大喜び。セント・マンゴー校で調理師をしているベティは、アンジェリーノと名付けた天使を早速学校に連れていった。学校に天使がいる! たちまち生徒たちの人気者に。だが、そんなアンジェリーノの様子を物陰からうかがう黒ずくめの怪しい影があった……。国際アンデルセン賞を受賞した名手アーモンドが描く、『肩胛骨は翼のなごり』とはひと味ちがうかわいい天使の物語。
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モリーは14歳、思いのままに物語を紡ぐことのできる天性の語り手だ。弟のキップとふたり、故郷のアイルランドから海を渡って命からがらイングランドに辿り着いた。大変な苦労の末にようやく雇ってくれるところをみつけたものの、そこで彼らを待っていたのは、巨木に取り込まれたかのような奇妙な屋敷と、青白い顔をした主人一家、そして夜中に屋敷を歩き回る不気味な男……夜の庭師だった。だが、それだけではなく、この屋敷には恐ろしい秘密が隠されていたのだ。カナダ図書館協会児童図書賞受賞。ディズニー映画化決定の傑作ゴーストストーリー。
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アメリカ中西部、ウィスコンシン州の片田舎にある一軒家――ごくふつうの農家にしか見えないその建物は、じつは銀河の星々を結ぶ中継ステーションだった。その農家で孤独に暮らす、元北軍兵士のイーノック・ウォレスは百年のあいだステーション管理人を務めてきたが、その存在を怪しむCIAが調査を開始していた……異星人たちが地球に来訪していると知っているただひとりの男の驚くべき日々を描く、ヒューゴー賞受賞作
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