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『時代小説、中央公論新社(文芸・小説、実用)』の電子書籍一覧

1 ~60件目/全490件

  • 民意が反映される王朝のありかたとは、どういうものか――。千年つづく政体の確立を目指して呂不韋は奔走する。しかし、昭襄王の崩御に乗じて、秦の力を削ごうとする他国との熾烈な戦いのさなか、呂不韋のもとに、即位したばかりの子楚・荘襄王の思わぬ訃報がもたらされ……。累計100万部を突破した中国歴史小説の金字塔、完結篇。【全五巻】〈解説〉平尾隆弘
  • あれは奇貨かもしれない――。秦の昭襄王の信任を得た范雎は、権勢を振るっていた宰相・魏冄を失脚させ、宣太后を排払する。秦の政変に乗じて呂不韋は、趙で人質生活を送っている安国君の公子・異人を擁立しようと奔走するが……。
  • 孟嘗君亡き後、斉と魏の謀略により薛は滅びた。貧しい人々を救済するため、孟嘗君らが作り上げた理想郷・慈光苑に暮らす人々を戦火の中から救い出した呂不韋は、優れた農人である田焦を伴って陶へと向かう。新しい一歩を踏み出し、商人として立つことを考え始めた呂不韋だが……。
  • 趙王が得た宝玉「和氏の璧」を、藺相如とともに、大国・秦の手から守り抜いた呂不韋。しかし、その後、病に倒れ、捕らわれて秦の輜重兵として各地を転戦することになったが……。連衡が結ばれては破れゆく乱世に翻弄されながらも、荀子、孟嘗君ら英俊の薫陶を受けて、大きく成長してゆく青年・呂不韋を描く。〔全五巻〕
  • 秦の始皇帝の父ともいわれる呂不韋。一商人から宰相にまでのぼりつめたその波瀾の生涯を描く。十五歳の少年・不韋は、妾腹の子であるため、家にあっても孤独で、確たる未来を描けないまま日々を送っていた。ある日、父の命により従者・鮮乙とともに旅に出ることになったが……。【全五巻】
  • 2020年春、惣菜店に勤める花は、ニュース記事に黄美子の名前を見つける。
    60歳になった彼女は、若い女性の監禁・傷害の罪に問われていた。
    長らく忘却していた20年前の記憶――黄美子と、少女たち2人と疑似家族のように暮らした日々。
    まっとうに稼ぐすべを持たない花たちは、必死に働くがその金は無情にも奪われ、
    よりリスキーな〝シノギ〞に手を出す。
    歪んだ共同生活は、ある女性の死をきっかけに瓦解へ向かい……。
    善と悪の境界に肉薄する、今世紀最大の問題作!

    【世界中から翻訳オファーが殺到!】【読売文学賞受賞作】【本屋大賞ノミネート】
  • 1,100(税込)
    著:
    今村翔吾
    レーベル: 中公文庫

    徳川家康が最も恐れた男、真田幸村の謎に迫る!

    「歴史ミステリとして、そして本格ミステリとして、実に優れた一作」
    ――大矢博子(解説より)


    徳川・豊臣両家や諸将の思惑が交錯する大坂の陣。
    亡き昌幸とその次男幸村――何年にもわたる真田父子の企みを読めず、翻弄される東西両軍。徳川家康、織田有楽斎、南条元忠、後藤又兵衛、伊達政宗、毛利勝永、ついには昌幸の長男信之までもが、口々に叫ぶ。「幸村を討て!」と……。戦国最後の戦いを通じて描く、親子、兄弟、そして「家」をめぐる、切なくも手に汗握る物語。
    『塞王の楯』「羽州ぼろ鳶組」シリーズの熱さと『八本目の槍』の緻密な叙述を兼ね備え、家康を「探偵役」に紡がれた、単行本時各紙誌絶賛の傑作歴史ミステリーが待望の文庫化!

    【目次】
    家康の疑
    逃げよ有楽斎
    南条の影
    名こそ又兵衛
    政宗の夢
    勝永の誓い
    真田の戦

    解説 大矢博子


    〈大坂の陣410周年〉
  • 炒米粉、魯肉飯、冬瓜茶……あなたとなら何十杯でも――。
    結婚から逃げる日本人作家・千鶴子と、お仕着せの許婚をもつ台湾人通訳・千鶴。
    ふたりは底知れぬ食欲と“秘めた傷”をお供に、昭和十三年、台湾縦貫鉄道の旅に出る。

    「私はこの作品を過去の物語ではなく、現在こそ必要な物語として読んだ。
    そして、ラストの仕掛けの巧妙さ。ああ、うまい。ただ甘いだけではない、苦みと切なさを伴う、極上の味わいだ。」
    古内一絵さん大満足

    1938年、五月の台湾。
    作家・青山千鶴子は講演旅行に招かれ、台湾人通訳・王千鶴と出会う。
    現地の食文化や歴史に通じるのみならず、料理の腕まで天才的な千鶴とともに、
    台湾縦貫鉄道に乗りこみ、つぎつぎ台湾の味に魅了されていく。
    しかし、いつまでも心の奥を見せない千鶴に、千鶴子は焦燥感を募らせる。
    国家の争い、女性への抑圧、植民地をめぐる立場の差―――
    あらゆる壁に阻まれ、傷つきながら、ふたりの旅はどこへ行く。
  • 竹は女の樹だ。細く、風に容易くしなってしまう。けれど、容易く折れはしない――。江戸の片隅の竹林を背負った家で、「闇医者」として子堕ろしを行うおゑん。彼女は、ひたむきに信じた愛や、幼き日より育んだ友情を失い、怒り、惑う女たちに助けの手を差しのべる。異国から流れ着き薬草に精通する末音と、情を交わした男に殺されかけた過去を持つ見習いのお春とともに。
    いきさつのある女たちの再生を描く、人気シリーズ第2弾。

    【収録作品】
    「竹が鳴く」
    「花冷えて」
  • 2,365(税込)
    著:
    澤田瞳子
    レーベル: ――

    時は貞観八年(866)。海神の生贄となる定めの少女・由良はある日、海賊に襲われた商人船から巨大な櫃が海に投げ出されるのを目撃する。船長の赤名が拾い上げると、縛られた謎の男が入っており……。新羅と内々に交易を行い財を成す商人、京での争いに敗れ大宰府に赴任する不遇の官人、銭と欲の坩堝の海で逞しく生きる海賊、そして――。複雑なしがらみによって生じた危険な渦に、いつしか由良は巻き込まれていく。

    金銀財宝が集まってきた博多の海、そして西国の島々を舞台に直木賞作家が描く、壮大でスリリングな歴史長篇!
  • 彦根藩主井伊直中の死去により、直弼の兄・直亮が家督を継いだ。
    直弼は城下の埋木舎で暮らしながら、いつか世に出る時のために居合の鍛錬を重ね、
    自らの流派である新心新流の技に磨きをかけていた。
    一方、儒学者の中川禄郎に学び、日本は鎖国を終わらせて
    異国との交易を行うべきであるという考えに影響を受けていく。

    後に大老となって対立するものを弾圧したことで恨みを買い、
    桜田門外の変で暗殺された井伊直弼。
    居合の達人でありながら、なぜ最後まで剣を抜かなかったのか? 
    その生涯の謎を解き明かす鍵は、「剣禅一如」の精神にあった―――。

    大人気シリーズ『剣神』の岩室忍が描く、幕末新シリーズの開幕!
    文庫書き下ろし。全四巻。
  • わたしたちには、帰る場所がある――。

    高級料亭「百川」出身の六三郎が営む向島の「花房」で、短期修業をすることになった女料理人のちはる。最初は雑用しかやらせてもらえないが、賄の一品を評価されるなど、少しずつ周囲に認められてゆく。
    一方、目付の新倉らによる抜け荷の探索が佳境を迎える中、渦中の人物である詩門が久しぶりに「朝日屋」を訪ねてくるが……。
    文庫書き下ろし


    【目次】
    第一話 挑 戦
    第二話 帰る場所
    第三話 変 化
    第四話 光と影
  • 「日本歴史時代作家協会賞」受賞の人気シリーズ第3弾、待望の文庫化!

    数千の男女が蠢き、夥しい金が動く。
    幻の花が咲く街・吉原。
    遊女たちの命を次々に奪う病の正体は!?

    おゑんは、複雑な事情を抱える女たちを診ることを生業とする闇医者だ。
    吉原の廓・美濃屋で花魁の安芸を診察した帰り、甲三郎と名乗る謎めいた男がおゑんに声をかけてくる。美濃屋の主・久五郎と吉原の惣名主である平左衛門のもとにいざなわれたおゑんは、3日前に倒れた遊女・春駒を診て欲しいと二人に頼まれる。
    しかし、これまでおゑんが見たこともない症状で病み窶れている春駒は、治療も虚しく命を落としてしまう。平左衛門によると、最近、同様に亡くなった遊女は春駒で3人目だという――。
  • 『平賀源内捕物帳』と対をなし、推理小説としての評価はさらに上回るとも言われる作品集。伝奇物、不可能犯罪、安楽椅子探偵……と多彩な作風を楽しめる。下巻に12話、異稿1篇を収録。
    *目次
    遠島船/蕃拉布/日高川/菊香水/初春狸合戦/永代経/両国の大鯨/金鳳釵/かごやの客/小鰭の鮨/猫眼の男/蠑螈/新説娘道成寺(「日高川」の異稿)/解説(日下三蔵)
  • ヘチマなりの顎をぶらさげた、北町奉行所例繰方見習・仙波阿古十郎。
    人呼んで「顎十郎」。ライバル南町の控同心・藤波友衛を出し抜いて、江戸を揺るがす難解な怪事件に鮮やかな推理で大活躍。
    伝奇もの、不可能犯罪、安楽椅子探偵など、多彩な作風で探偵小説史に残る、本格ミステリ捕物帳。

    全24話に異稿2篇を収録。

    〈解説〉都筑道夫/日下三蔵
  • 異国船の来航により、二百年続いた鎖国体制が揺らぎつつある頃。
    彦根藩井伊家の十四男・鉄之助は家督には無縁の冷や飯食いだが、
    父・直中の期待を背負って幼少より学問と武術の習得に励んでいる。
    そして、剣の師匠・河西精八郎の「剣と禅は同じ」という言葉の意味を知るために、
    座禅と居合の稽古に熱中するのだった。

    後に大老となって対立するものを弾圧したことで恨みを買い、
    桜田門外の変で暗殺された井伊直弼。
    居合の達人でありながら、なぜ最後まで剣を抜かなかったのか? 
    その生涯の謎を解き明かす鍵は、「剣禅一如」の精神にあった―――。

    大人気シリーズ『剣神』の岩室忍が描く、幕末新シリーズの開幕!
    文庫書き下ろし。全四巻。
  • ヘチマなりの顎をぶらさげた、北町奉行所例繰方見習・仙波阿古十郎。難解な怪事件に鮮やかな推理で大活躍。探偵小説史に残る、本格ミステリ捕物帳。上巻に12話、異稿1篇を収録。
    *目次
    捨公方/稲荷の使/都鳥/鎌いたち/ねずみ/三人目/紙凧/氷献上/丹頂の鶴/野伏大名/御代参の乗物/咸臨丸受取/猫屋敷(「都鳥」の異稿)/三一書房版全集解説(都筑道夫)
  • 792(税込)
    著:
    坂岡真
    レーベル: 中公文庫

    もう、死んでもいい――。

    須坂藩筆頭目付の板倉に命じられ、次席家老を斬って出奔した新九郎。
    七年ぶりで故郷に舞い戻り、今度は板倉を惨殺した。
    そうせざるを得なかった理由を、友の源兵衛だけが知っている。
    運命が一変した闇討ちの夜以来、源兵衛と新九郎は対峙する……。

    抗えど切なきは人の運命、さまざまな人の死に様を描く、傑作時代小説集。
  • 駄目なやつだが憎めない、こそ泥のかわうそ仙太郎。
    七つ屋(質屋)に忍び込んだ仙太郎を捕まえた勘兵衛は「ほとけの顔も三度」と言い聞かせて、働き口を用意してやった。
    直後、その七つ屋が押込みに襲われる。
    偶然とは思いつつも、無残な屍骸を前に勘兵衛は嫌な予感がぬぐえない……。

    大好評「終活指南」シリーズ待望の最新作、書き下ろし!
  • そこは「やさしい殿さま」が支配する「やさしい村」。
    しかしある日、村の人々はその暮らしに疑問を持ち……。

    日本児童文学の歴史を変えた、ディストピア×時代小説(初刊1968年)。
    多くのリクエストを受け、待望の復刊です。

    〈カバーイラスト〉小宮りさ麻吏奈
    〈カバーデザイン〉真田幸治
    〈解説〉蛙坂須美

    ***

    かつて少年少女読者に戦慄をもたらした、児童文学の異色名作を復刊する中公文庫のラインナップ

    鈴木悦夫『幸せな家族』(2023年9月)
    那須正幹『屋根裏の遠い旅』(2025年12月)

    に続く第3弾!
  • 【富樫倫太郎の北条サーガ】氏康シリーズ第5巻
    氏政に家督を譲ったものの、長尾景虎の猛攻に氏康は気の休まる時がない。
    危うい局面を武田信玄との同盟で凌いできたが、西から新たな危難が迫る……
    北条三代目の物語もいよいよ大団円!
  • 1,078(税込)
    著:
    岩井 圭也
    レーベル: 中公文庫

    北の鉱山を舞台に、圧倒的筆致で綴られた哀切な昭和ロマン

    昭和13年、北海道東部――鉱山技師の那須野寿一は、巨大な水銀鉱床と地図にない村を発見する。〈フレシラ〉という名のその集落には、謎めいた一族が暮らしていた。
    鉱夫となったフレシラの若者アシヤ。寿一の息子で、水銀に魅せられた源一。太平洋戦争、朝鮮戦争特需、水俣病の公害問題……昭和の動乱に翻弄された二人の青年と数奇な一族の波瀾万丈を描く、壮大かつ幻想的な大河ミステリー。『竜血の山』改題。

    【目 次】
    第一章 赤い岩 ―昭和13年
    第二章 水飲みたち ―昭和17年
    第三章 不死身の鉱夫 ―昭和18年
    第四章 冷たい山 ―昭和24年
    第五章 ある母子 ―昭和26年
    第六章 人間の血 ―昭和34年
    第七章 湖底 ―昭和38年
    第八章 飛ばない鳥 ―昭和39年
    第九章 きらめく水のほとり ―昭和43年

    〈巻末対談〉今村翔吾×岩井圭也
  • 1,034(税込)
    著:
    門井慶喜
    レーベル: 中公文庫

    首都焼失――その時、幕閣のトップは何をしたか?

    明暦3年(1657)1月、江戸が燃え尽きた――。「明暦の大火」である。
    日本史上最大、世界史的に見ても有数の焼失面積と死者数を出したこの大惨事からの復興に立ち上がった男がいた。代官の息子に生まれながら、先代将軍・家光の小姓から立身出世を遂げた老中・松平伊豆守信綱。その切れ者ぶりから〝知恵伊豆〟と呼ばれた信綱は、町奴の長兵衛に現地調査を命じながら、「江戸一新」に乗り出した。
    叩き上げの天才政治家が老中会議で熱く議論し即決、遅滞なく推し進めたのは、現代の東京に繋がる「大江戸」への建て替えだった。


    目 次
    第一章 大火発生
    第二章 復興開始
    第三章 米の値段
    第四章 復興景気
    第五章 抗 争
    第六章 大移動
    第七章 討ち入り
    第八章 遷 都

    〈解説〉内田剛
  • 水茶屋の看板娘おさちが消えた。おさちと夫婦の契りを交わしていた若い定廻りの柏木兵馬が取り乱す姿に、長尾勘兵衛はかつて妻の静が失踪した日のことを思い出さずにはいられない。勘兵衛らが懸命に探索するなか、喉笛を裂かれたある屍骸が見つかって……。絡み合う過去の因縁を勘兵衛は断ち切れるのか――。「十手裁き」シリーズ、迫力の最終巻!
  • 満身創痍になりながらも、鈴鹿峠の凶悪な盗賊・獅子丸を討ち滅ぼした麗門愛之助たち。
    謎の美女・朱雀の導きで、ついに煬帝が潜伏する京の都へと足を踏み入れた。
    だが、所司代へ向かう矢先、またもや大事件が……。

    公家、潜伏キリシタン、薩摩藩が、煬帝と手を結び、幕府転覆を画策――!? 
    都を舞台に、愛之助の秘剣が冴え渡る!! 

    文庫書き下ろし
  • 人間は謎の中に産み落とされ、やがて謎をほとんど解くことなく死んで行く――。
    その作品すべてにミステリ要素を組み込んだと言われる井上ひさし。なかでも、ミステリ色濃厚な隠れた名品を精選。
    浅草のストリップ劇場を舞台に、芸以外に芸人の大切なものを盗んで掟を破った男の末路を描く表題作。そして蔦重も登場、『戯作者銘々伝』中の傑作「唐来参和」ほか、暗号トリック、どんでん返し、時代物、実録物、詐欺師……。
    文庫未収録を含む短篇と関連エッセイで味わう、井上ミステリの見本市。
    文庫オリジナル。


    【目次より】
    *短篇
    「ドラ王女の失踪」
    「唐来参和」
    「自転車お玉」
    「盗む男」
    「捨て子」
    「あぶらかたぶら泪橋」
    「天狗の鼻」
    *関連エッセイ(ミステリ作家・作品論)
    「一人二役ということについて」
    「昭和のホームズ言行録」
    「清張文学 魅力のすべて」
  • 2,750(税込)
    著:
    高田在子
    レーベル: ――

    とび‐あがり【飛上り】①飛びあがること。②突飛な言動をすること。また、その人。むこうみず。③一足飛びに出世すること。成上り。(『広辞苑』より)

    コメが足りない!

    紀伊国の豪農・井澤弥惣兵衛は、大切な人を洪水で失った無念を晴らすため「紀州流」を確立。「米将軍」とも呼ばれる8代将軍・徳川吉宗に江戸へ呼び寄せられ、60歳を過ぎて旗本に取り立てられる。吉宗の下でコメ増産に成功した弥惣兵衛は、勘定吟味役格へと異例の大出世を遂げた。
    家康の江戸建都を支えた「伊奈流」と新技術「紀州流」の違いとは?
    変わり者の天才を支えた家族や弟子たちとのエピソードを交えて綴る、壮大な人間ドラマ。

    【目次】
    第一章 紀州の天狗と友との誓い
    第二章 師とともに描く川の未来図
    第三章 米将軍吉宗が与えし使命
    第四章 豊穣への祈り
    第五章 家康が頼りし伊奈流の先へ
  • 櫛の「く」は苦労のく、櫛の「し」は辛抱のし。
    苦労と辛抱を分かちあい、共白髪まで添い遂げたい――
    そんな想いを込めて、今こそ静に贈りたいと、長尾勘兵衛は質流れの鼈甲櫛を手に入れた。
    しかし貧乏浪人から、その櫛は義母の形見なので譲ってくれと頼まれる。

    そんな折、薬種問屋の凄惨な屍骸が見つかって……。

    「十手裁き」シリーズ第五作!
  • ・直木賞作家が、自作にもとづいてやさしく解説する、実践的文章読本。
    ・著者は、講談社フェーマススクールズ文芸講座、読売文化センター小説講座の講師を20年にわたり務めてきた。
    ・小説講座をそのまま紙上再現する構成で、具体的かつ実践的内容。
    ・詩作から私小説、戦場小説、時代小説、また戦記文学と、著者の執筆経験にもとづいた、ジャンル別解説。
    ・例文はすべて、著者の実作品に拠っている。小説入門としてのみならず、著者の多彩な作風を一望できる「伊藤桂一読本」でもある。
    ・巻末には、池波正太郎との対談「捕物小説あれこれ」を増補、池波式小説作法との比較も面白い。
  • 大工修業中の甚三郎に、見合い話が持ちかけられる。
    相手は、節約第一を家訓とし二百年以上栄えてきた材木問屋「真砂屋」の娘・お峰。
    互いに惚れあい結ばれた二人の前に、数々の困難が降りかかった時、お峰は炎の女へと変貌し――

    享楽と頽廃の渦巻く文化文政期の江戸を舞台に鮮烈な愛の姿を描く、中期有吉文学を代表する長篇。

    〈解説〉松井今朝子
  • 武田勝頼をはじめ武田軍の名だたる武将の首が信長の元に届けられる。
    戦勝祝いのために大名や公卿たちが次々に駆けつけ、安土城は賑やかだ。

    しかし、朝廷では名実ともに天下人となった信長を排除しようと、
    謀略が渦巻き始めるのだった。

    秀吉が攻めあぐねている西国への進軍を決め、
    京へと向かう信長に狙いは定められた――。

    信長の旧臣太田牛一が著した『信長公記』に基づきながら、
    大胆な発想で信長が本能寺に散るまでを描く大河小説! 

    大人気シリーズ『剣神』の岩室忍が一番書きたかった織田信長の生涯。
    文庫書き下ろし。全八巻。
    堂々完結!!
  • かつて長尾勘兵衛が改心させた、元掏摸の女が火付けの罪で捕まった。
    誰かの罪を被ってのことと確信するも救うことができず、火炙りに処される女から、産んだばかりの赤子の名とお守りを託される。
    小塚原の刑場で己の無力さを噛みしめていた勘兵衛は、経を唱える深編笠の怪しげな侍に気づいて……。

    大好評「十手裁き」シリーズ第四作!
  • 990(税込)

    曽祖父の謀反に連座し、長く官途から遠ざけられた馬氏。
    王莽の治世になり、ようやく官位を得た兄たちはそれぞれ家を出、末子ながら家主となった馬援は、馬を慰めとする日々を送っていた。
    罪人をかばい、逃がしたことによって追われる身となった馬援は、北地へ逃れ、牧場経営で成功を収めるが、王莽への反乱軍が各地で蜂起、新たな政権が乱立する戦国の争いに巻き込まれてゆく。

    馬騰・馬超の祖であり、光武帝・劉秀の臣下として後漢統一のため力を尽くした武将・馬援の非凡な生涯を描く。
    「馬上の星」改題。


    〈解説〉平尾隆弘
  • 絢爛豪華な京都馬揃えによって自らの威光を示した信長だが
    その後も朝廷との緊張関係は続いていた。
    正親町天皇や公家衆は、信長の忠誠心に不信感を抱いているのだった。

    一方、ついに迎えた宿敵武田勝頼との戦いのために、
    信長は嫡男・信忠を先鋒として出陣させる。

    信長の旧臣太田牛一が著した『信長公記』に基づきながら、
    大胆な発想で信長が本能寺に散るまでを描く大河小説! 

    大人気シリーズ『剣神』の岩室忍が一番書きたかった織田信長の生涯。
    文庫書き下ろし。全八巻、隔月発売予定。
  • ◆立川談春師匠、推薦!

    ――明治が、東京が、
      生き生きと、有り有りと、描かれている。
      この本は、ミステリーであり、時代小説であり、SFである。
      読めばわかる。

    江戸・明治期の大名人、三遊亭円朝が驚きの推理で謎を解く。
    文明開化の空のもと、人情味あふれる江戸っ子たちが活躍する、
    落語ミステリ3話。

    目 次
    明治の地獄とマイナイソース
    牡丹灯籠異聞
    即身仏
  • 1,980(税込)
    著:
    木内昇
    レーベル: ――

    名手による快作が復刊!
    今こそ読みたい【泣いて笑ってお江戸体感小説】

    神田で小間物屋を営むお葛(かつ)は、
    お気楽亭主とわんぱく盛りの子らと、季節に添った長屋暮らし。
    珍妙な若返り薬を売り出したり、
    ひとの恋路に首を突っ込んだりのある日、
    頼みの綱の奉公人・清さんに移籍話が持ち上がり……!? 

    \乗り越えるんじゃない、やり過ごすんだよ/
  • 暑い時には甘酒に生姜、鰻に山椒、そうめんにも山椒

    大川で土左衛門が上がった――。「朝日屋」の主人・怜治を、火盗改時代の同僚である秋津が訪ねてくる。亡骸となった武士の懐から、抜け荷に関わり捕縛された唐物屋「広田屋」の屋号が入った手拭いが出てきたという。「広田屋」の主は、抜け荷の詮議中に火盗改・柿崎詩門の兄の名を口にしていた。目付の新倉も出張ってくるなど、一挙に「朝日屋」周辺がきな臭くなる中、女料理人ちはるの行く末にも変化が……。
    文庫書き下ろし


    【目次】
    第一話 この先の道
    第二話 追 憶
    第三話 踊る阿呆鳥
    第四話 出立の朝
  • 麗門愛之助たちの活躍により、煬帝一派の将軍吉宗暗殺はからくも阻止された。
    しかし、肝心の煬帝は禁書「徳川申命記」を持ったまま、京へ逃れてしまう。
    吉宗の命を受けた老中本多忠良は、煬帝討伐と禁書奪還を愛之助に依頼。
    謎の美女・朱雀を旅の道連れに、東海道より京をめざす愛之助だが、恐るべき凶敵と対決することになり!? 
    文庫書き下ろし
  • 源内先生、べらぼうな事件の謎に挑む!
    江戸を震撼させる連続殺人、不可能犯罪のトリック、田沼意次爆殺の謀議……。平賀源内の推理が冴えわたる!
    *目次
    萩寺の月/牡丹亭還魂記/稲妻草紙/山王祭の大象/長崎ものがたり/尼寺の風見鶏/蔵宿の姉妹/爆弾侍
    〈解説〉日下三蔵
  • 信長の天下布武を目指す戦いが各方面で続くなか、
    摂津守護の荒木村重が毛利に通じて謀反を企てる。
    また、木津川では毛利水軍と信長が造らせた鉄甲船が激突!

    天下の形勢は一気に信長へと傾いていくが、
    一方で朝廷との関係は緊張が続いていた。
    自身の力を示すため、信長は京都での馬揃えを計画する――。


    信長の旧臣太田牛一が著した『信長公記』に基づきながら、
    大胆な発想で信長が本能寺に散るまでを描く大河小説! 

    大人気シリーズ『剣神』の岩室忍が一番書きたかった織田信長の生涯。
    文庫書き下ろし。全八巻、隔月発売予定。
  • 2,310(税込)
    著:
    佐藤雫
    レーベル: ――

    2027年大河ドラマ『逆賊の幕臣』の主人公に決定!
    幕末を生きた天才的能吏の壮絶な生涯を描く傑作。

    黒船の来航により、あらゆる価値観が変化していく幕末動乱期。
    日本に「関税」という概念すら存在しないこの時期に、ひとりその重要性に気付き、諸外国を驚嘆せしめた男がいた。
    旗本・小栗忠順。
    武士でありながら、政治・経済の才覚を持つこの男は、外国奉行や勘定奉行を歴任。
    幕臣たちに忌み嫌われる「上野介」を名乗り、勝海舟や十五代慶喜と対立しながらも、
    幕府財政を再建のために、国内外を奔走する。
    やがて訪れる戦乱。誰もが保身に奔る中、それでも忠順は、後の世のことを諦めない。
    彼を突き動かすのは旗本としての矜恃、そして何より、大切な妻との約束であった。
  • 信長の大虐殺がはじまる――!

    脅威であった武田信玄の急死後、将軍義昭を追放し、
    勢いの止まらない信長を悩ませるのが一向一揆だった。、
    信長は一揆軍を根絶やしにするべく動き出す。
    しかし、その本拠地である石山本願寺はなかなか攻略できない。
     
    一方、信玄の後を継いだ武田勝頼率いる
    騎馬軍団と長篠で激突する。
    前代未聞の戦いに息つく暇もない!!


    信長の旧臣太田牛一が著した『信長公記』に基づきながら、
    大胆な発想で信長が本能寺に散るまでを描く大河小説! 

    大人気シリーズ『剣神』の岩室忍が一番書きたかった織田信長の生涯。
    全八巻、隔月発売予定。
  • 第11回日本歴史時代作家協会賞作品賞受賞作
    大根おろしの中に小判がざくざく!?
    祭りのために命がけで蜜柑を運ぶ!?
    江戸っ子たちの英雄だったこの男は、なぜ一代で店を閉じたのか?
    謎に満ちた紀伊國屋文左衛門の生涯に迫る、痛快なる歴史×経済小説


    時は元禄。文吉は、幼い頃に巨大な廻船に憧れたことをきっかけに、故郷の紀州で商人を志す。だが許嫁の死をきっかけに、彼は「ひとつの悔いも残さず生きる」ため、身を立てんと江戸を目指す――。蜜柑の商いで故郷を飢饉から救い、莫大な富を得ながらも、一代で店を閉じた謎多き人物、紀伊國屋文左衛門。天才商人の生き様に迫る痛快作。
  • 第167回直木賞候補作、待望の文庫化!
    「鎌倉幕府最大の失策」と呼ばれる謎多き事件・大姫入内。
    その背後にあったのは、国の実権をめぐる女たちの政争。
    そしてわかり合えない母娘の悲しい過去だった。


    「大仏は眼が入って初めて仏となるのです。男たちが戦で彫り上げた国の形に、玉眼を入れるのは、女人であろうと私は思うのですよ」

    建久六年(1195年)。京の六条殿に仕える女房・周子は、宮中掌握の一手として、源頼朝と北条政子の娘・大姫を入内させるという命を受けて鎌倉へ入る。気鬱の病を抱え、繊細な心を持つ大姫と、大きな野望を抱き、それゆえ娘への強い圧力となる政子。二人のことを探る周子が辿り着いた、母子の間に横たわる悲しき過去とは――。「鎌倉幕府最大の失策」と呼ばれる謎多き事件・大姫入内。その背後には、政治の実権をめぐる女たちの戦いと、わかり合えない母と娘の物語があった。
  • 「七夕の晩、また君恋橋で逢おう」と男から錦絵を渡された女。
    その話を聞いた絵師は、落款から己の描いた絵だと気付き、二人の邂逅を見届けたいと二十数年ぶりに彼の地へ向かう(「小金井橋夕照」)。
    名所絵の依頼を受けた歌川広重が「江戸近郊八景」を描く道すがら、人々の抜き差しならぬ恋模様を覗く傑作八篇。
    『恋々彩々』改題。〈解説〉細谷正充
  • 『天祐は信長にあり』シリーズ第四巻!

    信長の力を借りて上洛を果たし、
    室町幕府第十五代将軍に就任した足利義昭の工作により、
    浅井長政、朝倉義景、三好三人衆、武田信玄、本願寺顕如らは
    信長包囲網を張り巡らせる。

    一方、尾張の天才・織田信長は、
    最大の敵である甲斐の龍・武田信玄の動きを探っていた――。


    信長の旧臣太田牛一が著した『信長公記』に基づきながら、
    大胆な発想で信長が本能寺に散るまでを描く大河小説! 

    大人気シリーズ『剣神』の岩室忍が一番書きたかった織田信長の生涯。
    全八巻、隔月発売予定。
  • 2,420(税込)
    著:
    柴田勝家
    レーベル: ――

    秘すれば、花なり――。
    そう微笑んだ彼女は、美しかった。
    この世のものではあり得ぬほどに。


    「パパの死体を捨てるの、手伝ってくれない?」
    2021年、コロナ禍の新宿トーヨコ。
    茨城を飛び出したジローは、キャイコと名乗る少女と出会い死体遺棄に協力する。
    キャイコはなぜ父親を殺したのか、そしてジローはなぜ彼女を救ったのか?
    その答えは、遠い昔に失われたはずの能曲「金色姫」に秘められていた。
    足利、豊臣、徳川。時代を超えて権力者を魅了したその舞が令和の新宿に顕現するとき、約500年にわたる祈りの物語が収束する。
    気鋭のSF作家による、能楽×サスペンス×百合クロニクル、開幕!
  • 大冒険小説の傑作を新装刊

    海賊が跋扈する17世紀末。
    海賊討伐の命を受けて出帆するも自ら海賊船へと姿を変えた「アドヴェンチャー・ギャレー」号。
    航海士としてこの船に乗り組み、やがて海賊船の船長となったジェームズ・モアは、ユニークで頼りになる仲間たちとともに大海原をゆく。
    海賊としての輝かしい成果と数々の危機。痛快な大冒険。そして因縁の対決へ――。

    1998年初版、傑作海賊冒険小説を新装版として刊行
  • 2,530(税込)
    著:
    周防柳
    レーベル: ――

    奈良の都、最大の醜聞
    女帝×「日本三悪人」道鏡――許されぬ恋の真相は?

    天平文化華やかなりし世に即位する孝謙天皇(のちに称徳天皇として重祚)は、「奈良の大仏」造立で知られる父・聖武天皇の後継者として、21歳で史上唯一の女性皇太子となった。皇位継承後、近臣・藤原仲麻呂に支えられ治世は安定しているかと思われたが……。
    平城京が騒然とした皇室スキャンダルと、天智天皇以降の皇統の謎を解き明かす、中山義秀文学賞受賞第一作。

    「女帝はみな、わが腹を痛めた子への橋渡しとして、帝の役目を果たしてきた。しかし、朕は違う。朕は朕のために玉座につく。この国で初めておのれのための女帝となる」(本文より)

    【目次】
    序章 神託
    一章 うるわしの姫天皇
    二章 弓削から来た禅師
    三章 奴を王と呼ぶとも
    四章 大枝の里の刺客ども
    五章 東の国の空の下
  • 織田信長 VS 斎藤龍興!!

    永禄3(1560)年、
    桶狭間の戦いで今川義元軍を撃破した信長は、
    すぐさま斎藤龍興が支配する美濃攻略に乗り出す。
    勇猛な柴田勝家、策士の丹羽長秀、人たらしの木下藤吉郎など
    信長の家臣がめざましい働きぶりを見せるが、
    なかなか攻め落とすことはできない。

    一方、室町幕府の置かれた京には、不穏な空気が立ち籠めていた。
    第十三代将軍足利義輝を邪魔に思う三好三人衆と松永久秀の軍勢が、
    ついに御所を包囲する――。


    信長の旧臣太田牛一が著した『信長公記』に基づきながら、
    大胆な発想で信長が本能寺に散るまでを描く大河小説! 

    大人気シリーズ『剣神』の岩室忍が一番書きたかった織田信長の生涯。
    全八巻、隔月発売予定。
  • 雨中の武家屋敷前、包丁を片手に佇む棒手振りの女。
    殺意の漲る横顔をみて声を掛けようとするも、女は雨に紛れて姿を消す。
    放っておけない勘兵衛は、その女おしゅんの秘された過去を調べはじめる。
    そんな折、世間を騒がす義賊仁盗がおしゅんの貧乏長屋に小判をばらまき……。

    還暦を迎えた“うぽっぽ”の「終活指南」シリーズ第三作、書き下ろし。
  • 石地蔵を抱き締めて涙を流す女の姿が気になって、思わず声を掛けた勘兵衛。
    数日後、その女おくらが勤めている料亭でほとけが出た。
    元留守居役の祝いの席で、猿楽の能を披露していた亭主が、いきなり倒れたという。
    「おとっつあんを殺めたのは、あの女です」と亭主の娘はおくらを下手人だと主張するが……。

    大好評「十手裁き」シリーズ第三作!
  • 2,200(税込)
    著:
    宮城谷昌光
    レーベル: ――

    秦に祖国・韓を滅ぼされた張良は、秦への復讐と韓の復興を誓う。多くの食客を使って素早く情報を集め、劉邦に軍略を授けてその覇業を助けた張良の鮮烈な生涯を描く。
  • 尾張の虎と呼ばれた父信秀が死去し、十九歳の信長が乱世に飛び出す時が来た。聖徳寺にて斎藤道三との会見を成功させ、美濃という後ろ盾を得ると尾張統一へと突き進む。
    兵力で劣る戦いを知略でくぐり抜け、さらには前代未聞の鉄砲隊を密かに組織した信長。ついに今川義元率いる大軍団との決戦の火蓋が切られる! 

    信長の旧臣太田牛一が著した『信長公記』に基づきながら、大胆な発想で信長が本能寺に散るまでを描く大河小説の幕開け! 
    大人気シリーズ『剣神』の岩室忍が一番書きたかった織田信長の生涯。
    全八巻、隔月発売予定。
  • 待望の初孫が生まれた長尾勘兵衛は、雛人形を揃えてやりたいと初市へ向かう。そこで町娘たちの簪が次々と抜かれる現場に出会した。鮮やかな手口で伝説の掏摸とよばれている初音の仙蔵と、その子らであった。仏の顔も三度までと見逃し、仙蔵も「まっとうに生きてみる」と足を洗う覚悟を決めたのだが……。

    大好評「十手裁き」シリーズ第二作!
  • 煬帝一味の襲撃を撃退した麗門愛之助は、再び放蕩三昧の日々を送っていた。
    ある日、彼を庇って死んだ女盗賊・孔雀の墓参りへ行くと、孔雀と瓜二つの女・朱雀が現れる……。
    一方、佳穂は旗本奴の般若党と全面対決、そして幕府転覆を画策する煬帝は、八代将軍吉宗の暗殺計画をついに実行する!

     どうする、愛之助!? 文庫書き下ろし
  • 「十手持ちってな、因果な商売ですぜ」

    無残な屍骸をみるたびに、臨時廻り同心の長尾勘兵衛は虚しくなる。
    そろそろ隠居しようかとも思うが、この世の中、理不尽で腹の立つことが多すぎる――。
    そんな勘兵衛のもとに、二十年余り失踪していた恋女房の静が戻ってきた! 
    しかし記憶を失っており……。

    傑作捕物帳「十手裁き」シリーズ、堂々開幕!
  • 隠密副船長の刃が閃く!
    そして明かされる「船主」の正体!
    天下の難所を越える航海の先に待つ大事件とは?

    諸国を旅する密命弁財船・疾渡丸に下った幕府からの新たな指令。それは急ぎ下田湊に向かい、ある船を江戸まで護衛せよというものだった。だがこの命を遂行するためには、嵐が迫る中、天下の難所と呼ばれる犬吠埼を越えねばならなかった――! 
    人情、謎解き、剣劇ありの痛快時代小説第2巻。
  • 尾張の織田弾正忠家の当主信秀は、小嶋日向守信房の娘・雪を見初め継室とするが、雪は出産直後に儚くもこの世を去るのだった。母の命と引き換えに生を受けた子は吉法師と名付けられる。吉法師は負けん気の強い少年へと成長し那古野城の城主となるが、たびたび城を抜け出しては城下の子供たちを家来にして遊び回っていた。そして、短袴に小袖を羽織り、茶筅髷を赤い紐で結い上げ、腰に巻いた荒縄に瓢箪や袋をぶら下げるなど、奇抜な装いや振る舞いから「大うつけ」と呼ばれるようになる。だが、吉法師の師となる沢彦宗恩や津島の大橋重信など、蛮行の陰に見え隠れする才に気づく人物も。信長の旧臣太田牛一が著した『信長公記』に基づきながら、大胆な発想で信長が本能寺に散るまでを描く大河小説の幕開け! 大人気シリーズ『剣神』の岩室忍が一番書きたかった織田信長の生涯。全八巻、隔月発売予定。
  • 蒸し煮は吉、抜け荷は凶――

    朝日屋の仲居おふさの祖父が、店を訪れる。「抜け荷(密輸)」の嫌疑がかかる唐物屋の隠居を同行し、怜治と話をして帰っていった。数日後、目付の新倉がやってきて、怜治の元同僚である火盗改・柿崎詩門の最近の様子を、朝日屋の面々に聞いて回る。くだんの「抜け荷」に、詩門の兄が関わっているかもしれないというのだが……。
    文庫書き下ろし


    第一話 あわびの両思い
    第二話 異 変
    第三話 新 風
    第四話 朝 茶

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