『戦記、教養文庫コラボフェア この本で生き抜け!2023(文芸・小説、実用)』の電子書籍一覧
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中公文庫『新編・石光真清の手記』全四巻を合本したものです。既刊電子版と内容に変更はありません。
明治元年に生まれ、日清・日露戦争に従軍し、満洲やシベリアで諜報活動に従事した陸軍将校の手記四部作。新発見史料と共に新たな装いで復活。
(一) 西南戦争・日清戦争
故郷熊本で西南戦争に遭遇した後、陸軍士官学校に入り、日清戦争に従軍するまでを綴る。未公開だった手記『思い出の記(抄)』及び小説『木苺の花』を併せて収録する。
(二) 義和団事件
明治三十二年、諜報活動に従事すべく、ロシアの進出著しい満洲に入った石光陸軍大尉。そこは、中国人、ロシア人、韓国人、コサック、そして日本人など多彩な民族の坩堝であり、日本人娼婦を妻とする中国人馬賊が疾駆する大地だった。未公開手記『得体の知らぬ日本人』『因果物語ほか』等を収録。
(三) 日露戦争/長編小説・曹長の妻
日露開戦。陸軍少佐となった石光は第二軍司令部付副官として出征する。終戦後も大陸への夢醒めず、幾度かの事業失敗を経て、ついに海賊稼業へ。やがて明治という時代は終焉を迎える……。
新編刊行に際し、未公開の手記『思い出の記 放浪生活時代』、短編小説『惨劇の夜の思い出』や秘蔵写真多数、そして電子版のみ、著者唯一の長編小説『曹長の妻』を収録。
(四) ロシア革命
世田谷で三等郵便局長を務めていた石光元陸軍少佐は「大地の夢」さめがたく、再び大陸に赴き満蒙貿易公司を設立する。そしてロシア革命が勃発、密命を受けた石光はアムールへと赴く。一方日本軍は革命に干渉し、シベリアに出兵する。時代を裏側からささえていた一軍人の手記、完結。 -
政治的リアリズムの立場から戦後の経済重視・軽武装路線を「吉田ドクトリン」と定義づけ、軍事的リアリストへの批判を展開した『現代と戦略』第一部「現代と戦略」と、山本五十六の真珠湾奇襲、レーニンの革命とヒトラーの戦争など、〈愚行の葬列〉である戦史に「失敗の教訓」を探った『現代と戦略』第二部「歴史と戦略」の合本。岡崎久彦による反論、永井・岡崎対論「何が戦略的リアリズムか」、自作解説インタビューを併録。〈解説〉中本義彦
【目次】
◎現代と戦略
(Ⅰ 防衛論争の座標軸/Ⅱ 安全保障と国民経済――吉田ドクトリンは永遠なり/Ⅲ ソ連の脅威――軍事バランスという共同幻想/Ⅳ 有 事――日米運命共同体の幻想がくずれるとき/Ⅴ 戦略的思考――死こそ赤への近道/Ⅵ 摩擦と危機管理)
◎歴史と戦略
(戦略論入門――フォン・クラウゼヴィッツの『戦争論』を中心として/Ⅰ 奇 襲――「真珠湾」の意味するもの/Ⅱ 抑止と挑発――核脅威下の悪夢/Ⅲ 情報とタイミング――殺すより、騙すがよい/Ⅳ 戦争と革命――レーニンとヒトラー/Ⅴ 攻勢と防御――乃木将軍は愚将か/Ⅵ 目的と手段――戦史は「愚行の葬列」)
◎付録
(永井陽之助氏への〝反論〟〔岡崎久彦〕/対論・何が戦略的リアリズムか〔永井陽之助×岡崎久彦〕/インタビュー『現代と戦略』とクラウゼヴィッツ)
◎解説(誤解を避けるために/人間学としての戦略研究〔中本義彦〕) -
「海軍基本戦術」
第一編では、基本である艦隊の構成要素、編制、そして艦隊、戦隊の運動法について、第二編では日本海海戦の戦例を引き、丁字戦法、乙字戦法を講述。
海軍基本戦術 第一篇
緒 言
第一章 戦闘力の要素
第一節 総 説
第二節 攻撃力
第三節 防禦力
第四節 運動力
第五節 通信力
第六節 結 論
第二章 戦闘単位の本能
第一節 総 説
第二節 戦艦の本能
第三節 巡洋艦の本能
第四節 通報艦、海防艦及砲艦の本能
第五節 駆逐艦、水雷艇及潜水艇の本能
第三章 艦隊の編制
第一節 総 説
第二節 戦隊の編制
第三節 水雷戦隊の編制
第四節 大艦隊の編制
第四章 艦隊の隊形
第一節 総 説
第二節 戦隊の隊形
第三節 水雷戦隊の隊形
第四節 大艦隊の隊形
第五章 艦隊の運動法
第一節 総 説
第二節 戦隊及水雷聨隊の運動法
第三節 大艦隊の運動法
第四節 結 論
海軍基本戦術 第二編
戦 法
第一章 兵 理
第一節 兵戦の三大元素
第二節 力の状態及用法
第三節 優勝劣敗の定理
第二章 戦法上の攻撃諸法
第一節 戦闘に於ける攻撃と防禦
第三節 斉撃及順撃
第四節 戦闘距離に基ける攻撃法の種別
第三節 正奇の方術的攻撃法
第三章 戦 法
第一節 決戦に於ける戦法
第二節 追撃戦法
第三節 退却戦法
第四節 戦闘戦法
第五節 大艦隊の戦法
第六節 水雷戦隊の戦法
「海軍応用戦術/海軍戦務」
「自分が最も奉公したのは戦略・戦術ではなくロジスチックス(戦務)である」。海軍という巨大組織を十分かつ効率的に運用するためのマニュアルの全貌が明らかに。「海軍応用戦術」では戦略と戦闘の関係、勝敗と戦果について、「海軍戦務」では、艦隊の令達、通信、偵察警戒といった任務の規範を示す。他に演習の手順を示した「同別科」を収録。
「海軍応用戦術」
緒 言
第一章 総 説
第一節 戦略と戦闘の関係
第二節 戦闘の目的及種別
第三節 戦闘の勝敗及戦果
第四節 戦闘に於ける攻撃の正及虚実
「海軍戦務」
緒 言
第一章 令 達
第一節 令達の種別
第二節 令達の要義
第三節 令達の文法
第二章 報告及通報
第一節 報告及通報の種別
第二節 報告及通報の要義並文法
第三章 通 信
第一節 通信法の種類
第二節 通信線の系統
第四章 航 行
第一節 航行の種別及要義
第二節 航行の方法
第五章 碇 泊
第一節 碇泊の種別及要義
第二節 碇泊の方法
第六章 捜索及偵察
第一節 捜索及偵察の要義
第二節 捜索の種別及方法
第三節 偵察の種別及方法
第七章 警 戒
第一節 警戒の要義
第二節 航行中の警戒法
第三節 碇泊中の警戒法
第八章 封 鎖
第一節 封鎖の種別及要義
第二節 封鎖中の警戒法
第九章 陸軍の護送及揚陸掩護
第一節 護送及揚陸掩護の要義
第二節 護送の方法
第三節 揚陸掩護の方法
第十章 給 与
第一節 給与の要義及品目
第二節 給与の種別及方法
(附録) 艦隊戦務用図書の分類
「海軍戦務 別科」
演 習
第一節 演習の目的及要義
第二節 演習の階級及其範囲
第三節 演習の計画及実施
第四節 演習の審判及講評 -
19世紀から20世紀にかけての欧州の事例を、ルポルタージュの手法も用いながら解析した本書は、原著刊行から百年近く経つ現時点においても、さまざまに研究されており、また、現実政治の動きを見るなかでつねに参照される名著である。いかに国家権力を奪取し、またいかにそれを防御するかについて歴史的分析を行うとともに、引き起こす人間の人物論や心理状態の描写も豊富に含んだ、まさに古典中の古典といえるこの著作について、現代的観点から全貌を新訳した中公選書版にもとづき、註釈を増やしてより理解しやすくした文庫版がここに登場。
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紀元66‐70年、パレスチナのユダヤ人たちはローマ帝国と戦った。だが、彼らにとってこの戦争の結末ほど悲劇的なものはなかった。聖性が宿ると信じられた都エルサレムと神殿を失ったにもかかわらず、彼らの神は沈黙したままだったからである。神の沈黙は彼らに神の再解釈を迫り、以後、ユダヤ人たちの運命は大きく変わった。2000年にわたる流浪の始まりとなったのだ。この戦争を克明に記録した本書は、古代キリスト教以来、現代に至るまで西欧社会の必読書であり、イエスの神性を保証するプルーフテクストとして機能してきた。第1巻は、アサモナイオス王朝の盛衰から開戦前夜までを収録。
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紀元66‐70年、パレスチナのユダヤ人たちはローマ帝国と戦った。だが、彼らにとってこの戦争の結末ほど悲劇的なものはなかった。聖性が宿ると信じられた都エルサレムと神殿を失ったにもかかわらず、彼らの神は沈黙したままだったからである。神の沈黙は彼らに神の再解釈を迫り、以後、ユダヤ人たちの運命は大きく変わった。2000年にわたる流浪の始まりとなったのだ。この戦争を克明に記録した本書は、古代キリスト教以来、現代に至るまで西欧社会の必読書であり、イエスの神性を保証するプルーフテクストとして機能してきた。第3巻は、神殿の炎上から終戦まで。詳細な年表、索引、解説を付す。
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紀元66‐70年、パレスチナのユダヤ人たちはローマ帝国と戦った。だが、彼らにとってこの戦争の結末ほど悲劇的なものはなかった。聖性が宿ると信じられた都エルサレムと神殿を失ったにもかかわらず、彼らの神は沈黙したままだったからである。神の沈黙は彼らに神の再解釈を迫り、以後、ユダヤ人たちの運命は大きく変わった。2000年にわたる流浪の始まりとなったのだ。この戦争を克明に記録した本書は、古代キリスト教以来、現代に至るまで西欧社会の必読書であり、イエスの神性を保証するプルーフテクストとして機能してきた。第2巻は、ヨセフスが捕虜になり、ユダヤの民の不安と絶望の日々。
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古代地中海の国々が、アテナイ陣営とスパルタ陣営にわかれ、四半世紀にわたる激闘を繰り広げたペロポネソス戦争。野望や恐怖が人びとの運命を翻弄し、諸国の力がせめぎあうなかで、様々な政治戦略が生まれ、模索されていった。のちの時代に資するようにとトゥキュディデスが克明につづった英雄たちの名演説、諸国間の交渉の現場、大合戦の模様、そして病と困窮に倒れる民の姿は、古代ギリシア世界の全貌を活き活きと伝えるのみならず、いまなお国際政治学の教科書としても参照されている。両陣営を困窮へと陥れて幕を閉じるあの大戦争は、後世に何をもたらしたのか――。その核心に迫る傑作。
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紀元前5世紀の古代地中海世界。スパルタ陣営との大激戦、ペロポネソス戦争で疲弊したアテナイでは屍が累々とし、人びとは疫病と困窮のなか、運命の手の弄ばれるままになっていた。この混迷から立ちあがった著者が綴った大戦の長大な記録が、本書『歴史』だ。四半世紀におよぶ激闘で諸国の力がぶつかりあうなか、何が失われ、何が生まれていったのか? 迷信や伝説を典拠としたヘロドトスと異なり、夥しい資料を駆使し、多様な視点を盛り込むことで実証的「歴史学」の礎を築いたとされるトゥキュディデスが、透徹した眼差しで古代地中海の姿を活き活きと記した不朽の名著。
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組織を意のままに操る術
『君主論』でカリスマ権力者による政治主導を訴え、『ディスコルシ』で市民に国を守る自覚をうながしたマキァヴェッリは、本書で、強く、かつコントロールしやすい軍隊の作り方を説く。群雄割拠の時代、他国との戦いを勝ち抜かなければならないのはもちろんだが、同時に司令官たちの台頭も警戒しなければならない。軍制改革の特命を帯びた彼は、厳しい訓練によって兵士を鍛えるとともに、クーデターを未然に防ぎ、不満分子を矯正するための管理体制を構築する。マキァヴェッリ政治思想を理解する上で欠くことのできない一冊。ボリンギエーリ版、ナツィオナーレ版に依った改訳決定版。
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