『溝口雄三(実用)』の電子書籍一覧
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中国思想史の第一人者が描く「公私」に潜む数奇なドラマ!
中国における「公」と「私」は、日本語における「オホヤケ」と「ワタクシ」と同じものを指すのか――。
社会における基本的な二つの位相や領域、政治的な場面における基本的な二つの態度は、中国と日本でいかに異なっているのかを、古代中国から近代にいたる、言葉の歴史を辿ることで、「公共性」をめぐる議論に一石を投じる。
本書の原本は、1996年に三省堂「一語の辞典」シリーズより刊行されました。
目次
はじめに
オオヤケの語源
訓読と音読
オホヤケの原義
「ヤケ」の意味
国語辞典での定義
公の語源
中国語の公
甲骨・金文の世界での公
「私」のない世界
公の概念について
おおやけ・わたくし概念の特徴
一人称としての「私」
公のなかの「私」
おおやけ領域とわたくし領域
公私概念の特徴
平分と姦邪(ルビ:かんじゃ)
中国の公と日本のおおやけ
公私と倫理
近代の公 日本と中国
近代日本の公
公平の原理
天下の公理
中国の「理」
公における日・中の共同性 領域の共同とつながりの共同
公と共同性
領域の公
つながりの公
公私のけじめ
中国人の公私観念
日本の私的所有と中国の共有制
日本人の私有意識
中国の宗族制
個と共同
公と公界(ルビ:くがい)
「領域の公」と公平
日常的な「私」と社会的な「私」
政治的わたくしと「おおやけ事」
解説(伊東貴之)
索引 -
『中国化する日本』の著者・與那覇潤さん推薦!
「儒教侮るべからず。
独自の近代化のエンジンを探った
泰斗の遺言」ヨーロッパ的な意味での個人の自由がないことを、中国のマイナス荷とみなすことは正しくない。
むしろ「公」「大同」や「縁」のつながりの中での利他の道徳性に、中国的な個の基盤がある。
そこに改めて注意を向ける必要がある。
ヨーロッパにあるものが中国にない代りに、
ヨーロッパにないものが中国にあるのである。(本文より)
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