『菊池道人(文芸・小説、実用)』の電子書籍一覧
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【内容紹介】
逆境に陥っても這い上がるにはどうすればいいか。
知将の足跡をたどれば、今進むべき道が見えてくる。
【著者紹介】
[著]菊池 道人(きくち・みちと)
歴史小説作家、ノンフィクションライター。1961年愛知県生まれ。早稲田大学卒業。大学在学中から「歴史文学ロマンの会」に参加。塾講師を経て、1988年、『早稲田野球部初代主将』でデビュー。その後、伝奇時代小説を主に執筆したのち、本格的な歴史小説を手がける。著書に『大塩平八郎起つ』『丹羽長秀』『榊原康政』『北条氏康』『戦国武将と名参謀 逆転の行動学』『畠山重忠』など多数。2020年5月17日没。
【目次抜粋】
「人」の章 人の縁と誠意をもって開いた活路
藤堂高虎 1556(弘治二年)~1630(寛永七年)
・不遇の若き日
・出世の道は秀吉の弟から
・阿諛追従と人は言うけれど……
・ゆるぎなき信頼
仙石秀久 1552(天文二十一年)~ 1614(慶長十九年)
・その風貌を気に入られ……
・西への抑えとして
・勇み足で惨敗
・実力ある第三者による執り成し
・誠意は結果で示せ
・痛みを知る者だからこそ
真田信之 1566(永禄九年)~ 1658(万治元年)
・政略の家系に育つ
・圧倒的多数の徳川軍に勝利
・家康に運命の謁見
・肉親同士が分かれても
・心ならずもの戦いだが
・肉親の情も忘れずに
・薄氷を踏む思いをしながらも
「地」の章 関ヶ原負け組の忍耐と自重の道程
立花宗茂 1567(永禄十年)~ 1642(寛永十九年)
・少年らしからぬ落ち着き
・秀吉と結ぶ
・西の雄から全国区へ
・派閥に偏らぬ人脈力
・太閤の恩に報いるべく
・加藤清正との友情で軍門に下る
・義に厚き者は敵からも愛される
・人間力による復活劇
丹羽長重 1571(元亀二年)~ 1637(寛永十四年)
・父と秀吉との関係
・父の怨念が尾を引いて
・前田利長との葛藤
・浅井畷の合戦
・父とは真逆の態度で
・遅咲きの名将
佐竹義宣 1570(元亀元年)~ 1633(寛永十年)
・若くして名門の家督を継ぐ
・試練の日々
・秀吉への接近に活路
・水戸を常陸の要とする
・石田三成への恩義
・天下分け目の時、意外な選択
・律義であるがゆえに
・新天地に賭ける
・重臣の身命をなげうつ報恩に助けられ
「天」の章 したたかに世を渡る名家末流の意地
細川藤孝 1534(天文三年)~ 1610(慶長十五年)
・若くして室町将軍の側近に
・たび重なる内紛の中での武勲
・文人としての資質
・将軍家の威信回復を目指した義輝だが……
・光秀、そして信長との出会い
・将軍義昭と信長との板挟み
・「古今和歌集」の奥義を伝授される
・ついに室町幕府を見限る
・信長の重臣として
・本能寺の変への決断は?
・余人をもって代えがたき人なればこそ
諏訪頼忠 1536(天文五年)~ 1606(慶長十一年)
・独立精神を育んだ神の国
・神に仕えた武門
・主あらばこそ又も結ばめ
・臥薪嘗胆の日々
・宿願を果たす時
・誇りの裏には……
・負けても意地を見せて得たものは
今川氏真 1538(天文七年)~ 1614(慶長十九年)
・室町幕府を支えた名門
・戦国大名・今川氏
・激しい家督争いと武田、北条との抗争
・名門を継いだがゆえの苦難
・譜代の重臣たちの離反
・信玄と家康に挟まれて
・大名家としては消滅しても芸は身を助け -
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劉備と義兄弟の契りを交わし、「義」に生きた武将・関羽。青竜刀と赤兎馬を武器に戦い、その活躍ぶりから神格化された英雄の姿を描く。
蜀の皇帝・劉備の下には、誰もがうらやむ三人の人物がいた。「天下三分の計」を説いた天才軍師・諸葛亮、一騎打ちを得意とした暴れん坊将軍・張飛、そして、武の神、商業の神と称えられた三国志最大の英雄・関羽である。劉備、張飛と義兄弟の契りを結び、“共に天下を正す”という大義に命を賭けて戦い続けた関羽。愛馬・赤兎馬を駆り、青龍偃月刀で次々に敵を薙ぎ払うその姿は、天下無双の豪傑として全国に知れ渡ったという。事実、西暦200年の白馬の戦いで、関羽は馬を駆って数万の大軍の真っ只中へ踊りこみ、猛将・顔良の首を血祭りにあげて悠々と引き上げた。そのあまりの豪胆な行動に、敵軍は誰一人立ち向かえる者がいなかったと言われている。「義」を重んじ、武芸のみならず高い教養をも併せ持っていたと伝えられる関羽。いかなる時も劉備に信を置き、愚直なまでに主君に仕え続けた男の堂々たる生涯を描ききった長編歴史小説。。 -
鎌倉時代中期、二度にわたる元帝国の襲来を受けた日本。史上最大の国難に、男たちは何を懸けたのか? 壮大な歴史ロマンを描く長編。
13世紀後半、日本はかつてない国難に直面しようとしていた。高麗を支配下に置いた元帝国が、ついに野望の矛先を日本へと向けたのだ。服属を求める元からの度重なる使者に対し、鎌倉幕府の若き指導者・北条時宗は、ついに対決の道を選択する。二度にわたって元の大軍が来攻する「元寇」の始まりである。そうしたなか、戦場となった北九州には、おのが夢をこの戦いに賭けた二人の男があった。肥後の御家人、竹崎季光・季長の兄弟である。ともに長兄から疎まれ、所領のない無足の身に甘んじていた彼らは、やがて数奇な運命から、季光は海を越えて高麗の反乱軍に投じ、季長は元との合戦で手柄を立てる道を突き進む。二人の活躍を軸としつつ、物語は元の皇帝フビライ、執権・北条時宗といった時代の主人公から、日蓮、マルコ・ポーロらまでも巻き込んで、壮大な人間絵巻を展開していく。中国・朝鮮半島・日本をまたにかけた長編歴史ロマン。著者渾身の書き下ろし! -
「およそ康政が向かう所、打ち破らずという事なし」。徳川四天王の一人に数えられる知勇兼備の名将の、さわやかな生涯を描く長編小説。
徳川四天王の一人に数えられる榊原康政の生涯を描く長編歴史小説。永禄3年(1560)、岡崎の大樹寺で文武の修行に励んでいた若き康政に転機が訪れる。桶狭間で今川義元が横死、今川家の一部将として出陣していた岡崎城の若殿・家康が、大樹寺に逃げ戻ってきた。無念のあまり自害しようとする家康、それを止めに入った康政、二人はこの時、大樹寺の登誉上人から「厭離穢土 欣求浄土」の教えを説かれ、その教えのもとに主従の固い契りを結ぶのである。以後、康政は乱世終息に殉じることを信条とし、時に憤り、時に惑いながらも、家康の天下人への道を支えていく。一方、同じく若き日、家康の配下にあった本多弥八郎(正信)は、一時、一向宗勢力に走り、後年再び家康に仕える。本編では、同じ仏の教えにならいながら、弥八郎の機を見て敏なる生き方を対照的にとらえ、康政の爽やかな信念を貫く生き方を浮き彫りにしていく。乱世の人間模様を活写した力作。 -
新選組時代、池田屋事件等で常に戦いの中に身を置き、剣を振るい続けた斎藤一。明治維新後は警官になる等、その数奇な生涯を描いた力作。
新選組きっての剣の達人といわれ、常に戦いの中に身をおき続けた斎藤一。しかしその出自や経歴については、長い間不明とされ、新選組隊士の中でも最もミステリアスな人物の一人であった。本書は、先達の詳細な研究から、次第に明らかになってきたその生い立ちや新選組解体後の足跡をふまえ、大正まで生き抜いた男の生涯を瑞々しく描いたものである。新選組時代に、油小路の変、天満屋事件で闇の部分を一手に引き受けた斎藤は、鳥羽・伏見の戦い以降、幕府方として会津まで転戦する。会津で明治の世を迎えた一は、士道にのっとって生きることを決意し、警察官となった後、西南戦争にも出陣する。明治維新という大きな変革を、一はいかなる心境で迎えたのか。そして、自身の運命をどのように受けとめながら後半生を過ごしたのか。幕末から明治へという時代の大転換期に、武人としての気骨を堅持し続けた「最後の剣客」の生涯を描く力作小説。。 -
祖父・北条早雲の遺志を継ぎ、関東八州を制圧した氏康。民政にも力を尽くし、後北条氏五代の最盛期を築いた名将の堂々たる生き方を描く。
北条早雲にはじまる後北条氏五代。本書は、その最盛期を築いた第三代・氏康の生涯を描く長編小説である。物語は氏康の幼少期からはじまる。ある日、小田原城近くの沼地で大筒の試射が行なわれた。幼き氏康はその爆裂音に怯え震えが止まらない。祖父以来、武勇で名を馳せる北条家の後継ぎとして、屈辱とも言える弱虫の烙印を押されるのである。だが、氏康に仕える家臣たちは、この弱虫若君を見放さなかった。厳しくも温かい養育で、一国を治める武将へと導いていくのである。やがて16歳になった氏康は、時の関東管領・上杉朝興軍と武蔵小沢原で対峙。陽動作戦で上杉軍を翻弄し、見事初陣をかざるのであった。以後、祖父早雲の遺志・関東制覇を一心に念じ、今川義元、武田信玄等と互角に渡り合い、ながら、ついに「河越夜戦」で上杉軍を降し、事実上の関東の覇者となるのである。卓抜なる軍略と民政で関八州を制した名将の、堂々たる生きざまを描く力作。 -
義兄弟の孫策を支え、のちに「赤壁の戦い」で、曹操の大軍を打ち破った名将・周瑜。その武勇と知略を存分に描ききった長編力作小説。
黄巾の乱が起こった西暦184年、後の『三国志』にその名を残す若干9歳の二人の少年が舒県で出会った。一人は、思慮深く、文武に優れ、その上容姿端麗な周瑜。もう一人は、冒険を好み、何事にも猪突猛進する孫策であった。お互いを「周郎」「孫郎」と呼び合い、時に熱く語り、時に決闘し、たくましく成長した二人は、やがて江東を平定するまでに至る。そして、さらなる勢力拡大の後を継いだのが、弟の孫権であった。西暦208年、孫権、劉備の連合軍三万と曹操率いる二十万の大軍が激突した。世にいう「赤壁の戦い」である。連合軍の指揮官を任された周瑜は、曹操に偽の情報を流し、“苦肉の策”を実行、さらに火計を用いるのだが……。義兄弟の契りを結んだ主君孫策を支え、その死後は孫権を補佐して『三国志』に鮮烈な雄姿を焼き付けた英傑・周瑜。本書は、その武勇と知略を余すところなく描ききった、著者渾身の長編小説である。。 -
謀略が渦巻く下剋上の世。主君・信長に忠を尽くし、その亡き後も、信長を継いだ秀吉を補佐した、「信義」に厚い武将の生涯を描く。
下剋上の世、武将なら誰でもが、彼我の動静をかんがみながら、隙あらば天下をねらっていた時代……そんな中に一人、「人間としての信義」を自らの心の軸に据えて生きようとしている男がいた。本書の主人公、丹羽長秀である。織田信長の四天王の一人として、羽柴秀吉、柴田勝家、佐久間信盛らとともに、多くの武勲を立てながらも、天下への野望などは、寸刻も抱かず、淡々と臣下として、“頼れる男”であり続け、かえってそのことによって人望が高かった。やがて信長は、本能寺に消え、秀吉の天下となれば、秀吉に忠誠を尽くしながらも、織田家の子孫たちのために、努力する。秀吉が次第におごり高ぶり、織田家への恩を忘れたようにふるまえば、長秀は、自らの死をもって、その誤りを訴えるという風に、信義一徹を貫き通した人生であった。上司にとっては最も部下にしてみたい男の生涯をたどりながら、自らの利を超越した生き方の美しさを訴える、長編歴史小説。
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