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『春日武彦(新書、実用)』の電子書籍一覧

1 ~26件目/全26件

  • その眼で患者と病を見つめてきた医師にしか描けないことがある。新米研修医が気づいた真実。引きこもり患者を救うひと癖ある精神科医。無差別殺人犯への緊急手術。友の脳腫瘍に握る電気メス。深夜の出産に奔走する医療チーム――。彼らは考える。決断する。オペを行う。あなたの命を守るために。9名の医師作家が、知識と経験をもとに臨場感あふれる筆致で描く、空前の医学エンターテインメント集。
  • 1,980(税込)
    著:
    春日武彦
    レーベル: ――
    出版社: 晶文社

    人はなぜ自殺するのか? 人はなぜ自殺しないのか?
    そのあわいをみつめつづけてきた精神科医、春日武彦による
    不穏で不謹慎な自殺論考。

    自殺は私たちに特別な感情をいだかせる。もちろん、近親者が死を選んだならば、なぜ止められなかったのかと、深い後悔に苛まれ、悲しむことだろう。だが一方、どこかで覗き見的な欲求があることも否定できない。「自殺はよろしくない」「でも自殺せざるを得なかった人の辛さに思い巡らせるのも大切」「あなたの命は決してあなただけのものではない」など、さまざまな意見を持つ人に読んでもらいたい、自殺についての深掘りエッセイ。自殺されたクライアントとの体験や、さまざまな文学作品、遺書、新聞報道記事などを下敷きにした、自らも自殺に近い位置にいる精神科医による、自殺をめぐる集大成。

    「強引に言い切ってしまうなら、人間そのものに対する「分からなさ」が身も蓋もない突飛な形で現出しているのがすなわち自殺ということになろう。その突飛さを前にして、動揺した我々は、(情けないことに)つい「ゲスの勘ぐり」やら下品な好奇心至上主義を全開にせねばいられなくことが稀ではない。悼んだり悲しむと同時に、無意識のうちにそんな方向に走ってしまう。だから「その不可解さがもはや珍味と化している事案」と表現してみても、あながち的外れではあるまい。
    そんな次第で自殺に関して思うこと、感じること、精神科医としての意見、文学的関心などをだらだらと書き連ねていきたい。もっとも、それが正鵠を射た内容であるのか否かは、自殺を遂げた当人ですらはっきりとはしないであろうけれど。」
    (「はじめに」別バージョンより)

    目次

    はじめに
    第1章 胃の粘膜
    第2章 石鹸体験
    第3章 登場人物を自殺させる
    第4章 遺書のリアル
    第5章 自殺の七つの型 ①美学・哲学に殉じた自殺。
    第6章 自殺の七つの型 ②虚無感の果てに生ずる自殺。
    第7章 自殺の七つの型 ③気の迷いや衝動としての自殺。
    第8章 自殺の七つの型 ④懊悩の究極としての自殺。
    第9章 自殺の七つの型 ⑤命と引き換えのメッセージとしての自殺。
    第10章 自殺の七つの型 ⑥完璧な逃亡としての自殺。
    第11章 自殺の七つの型 ⑦精神疾患ないしは異常な精神状態による自殺。
    第12章 漆黒のコアラ
    おわりに
  • うじゃうじゃと蠢く虫の群れ、おぞましいほど密集したブツブツの集合体、刺されば激痛が走りそうな尖端、高所や閉所、人形、ピエロ、屍体――。なぜ人は「それ」に恐怖を感じるのか。人間心理の根源的な謎に、精神科医・作家ととして活躍する著者が迫る。恐怖に駆られている間、なぜ時間が止まったように感じるのか。グロテスクな描写から目が離せなくなる理由とは。死の恐怖をいかに克服するか等々、「得体の知れない何か」の正体に肉薄する。
  • 春日「しかしみんなさ、『プーチンはなぜ暗殺できないのか?』とか言ってるじゃん。
    そのくせ安倍は簡単に殺されちゃって、あのバランスの悪さも全然、分かんないんだけどね」
    (中略)

    平山「『狂ってる』よりも、やっぱり『違和感』の時代だよね」

    春日「そうだね。あまりにも理屈が通りすぎてるとか、話がうまいのは、当然ヤバいんではないか。
    ただ、その『ヤバい』がうまく説明できない」

    平山「違和感の原資、根拠になっている『本当はこっちを大事にしなくちゃいけないんじゃないか』っていう立場の人が社会的弱者になってしまう。
    強者になれないってことの違和感って、巨大だよね」

    狂気を分析し、飼いならす!!
    コロナ、ウクライナ侵攻に安倍元首相の暗殺……。

    2020年以降、「世の中は狂ってしまったのか?」と思わされるような事件・事象が頻発しました。
    でも、疫病、戦争、暗殺などは長い人類の歴史を考えれば、「平常運転」なのかもしれません。
    果たして、世の中は狂ってしまったのか、否か? 

    そして、それらとは関係なく存在する「個人的な狂気」とどう付き合っていくべきか?
    ベテラン精神科医と特殊系小説家の”鬼畜コンビ”が、分断する世の中をばっさりと斬り、それらに対する処方箋を提示します。
  • 孤独な一人暮らしを続けている老人などに、自分の部屋に誰かが住んでいるかの妄想にとらわれる「幻の同居人」妄想という症状が現れることがある。屋内の闇に秘められた心の闇をあぶりだす、名著の文庫化。
  • 母の呪いを猫で解く!?

    「融通無碍に出入りするかれらと、深部に居座って出て行かないあのひとと。大人の男の心の中は繊細で滋味豊か。いろいろしんどいものを抱えても、とりあえず長生きしようと思わせてくれました」中島京子(小説家)


    いくら自分が歳を取っても、たとえ亡くなっていても、消えてなくならない存在をどうするのか。ともに猫好きなエッセイストと精神科医による切実真剣往復書簡。

    幼い頃に母を亡くした者は、埋まらない心の空洞を抱えたまま生きなければならないのでしょうか。それもマザコンというのでしょうか。
    ――末井昭「母親の変形した投影」

    確かに母はわたしが不細工だからとわたしを忌避したりはしませんでした。が、こちらが美しかったら、より本気で愛してくれたのは間違いない。そこが悔しいし悲しい。
    ――春日武彦「隣の女」


    【目次】
    まえがき 末井 昭
    書くことがなくなってからが勝負

    第1信 末井昭→春日武彦
    猫と話す

    第2信 春日武彦→末井昭
    鼻ちょうちんや巻き舌のこと

    第3信 末井昭→春日武彦
    夫婦喧嘩は猫も食わないか?

    第4信 春日武彦→末井昭
    猫の舌

    第5信 末井昭→春日武彦
    母親の変形した投影

    第6信 春日武彦→末井昭
    猫嫌い

    第7信 末井昭→春日武彦
    キー坊の恋、母の恋

    第8信 春日武彦→末井昭
    隣の女

    第9信 末井昭→春日武彦
    結核のバリヤー

    第10信 春日武彦→末井昭
    罪悪感、その他

    第11信 末井昭→春日武彦
    壊れた母性本能と工場への失望

    第12信 春日武彦→末井昭
    漫画もどき

    第13信 末井昭→春日武彦
    野良たちに安泰はない

    第14信 春日武彦→末井昭
    一家団欒

    第15信 末井昭→春日武彦
    ラジオ体操と疥癬タヌキと老いた胎児

    第16信 春日武彦→末井昭
    覆面レスラーと大工の源さん

    第17信 末井昭→春日武彦
    ねじ曲がったマザコン

    第18信 春日武彦→末井昭
    母子像と父子像

    第19信 末井昭→春日武彦
    腹這いのキー坊と顔コンプレックス

    第20信 春日武彦→末井昭
    今日はいい日、楽しい日

    あとがき 春日武彦
    罪悪感といかがわしさと
  • おどおどしてしまう、誤解されがち、嫉妬深い、ぶれる……ままならない自分と折り合いをつけるには? 精神科医による丁寧な考察とアドバイス。こんなはずじゃない!と思ったときに読む33章。
  • 五十音順でもなければアルファベット順でもなく、筆者の「連想」の流れに乗って見出し語を紡いでゆく、前代未聞の精神医学事典。ただし、実用性には乏しい。博覧強記の精神科医による世紀の奇書。
  • 俺たちはどう死ぬのか? 数えきれぬ患者を診察した元・産婦人科医の精神科医と、数えきれぬ短歌を日々読み続ける歌人。万巻の書物を読んだ二人が、大きなモニターとソファのある精神科医の自宅で、猫を相手に語り尽くす、今考えられるもっとも考えなければならない死と生についてのすべてのこと。

    【目次】
    序 章 俺たちはどう死ぬのか?
    第1章 俺たちは死をどのように経験するのか?
    第2章 俺たちは「死に方」に何を見るのか?
    第3章 俺たちは「自殺」に何を見るのか?
    第4章 俺たちは死を前に後悔するのか?
    第5章 俺たちは死にどう備えるのか?
    第6章 俺たちは「晩節」を汚すのか?
    第7章 俺たちは「変化」を恐れずに死ねるのか?
    第8章 俺たちは死を前に「わだかまり」から逃げられるのか?
    第9章 俺たちは「死後の世界」に何を見るのか?
    第10章 俺たちにとって死は「救い」になるのか?
    第11章 俺たちは「他人の死」に何を見るのか?
    第12章 俺たちは「動物の死」に何を見るのか?
    第13章 俺たちは一生の大半を費やすことになる「仕事」に何を見るか?
    終 章 俺たちは、死にどんな「幸福」の形を見るか?
  • チェックリストやマニュアルで自己判断が可能なほど、精神医学はイージーなものではない。長年、患者を観察し続けてきた精神科医だからこそ確認し、解説できる精神疾患のパターン。本書では、双極性障害や統合失調症から、閉ざされた家の怖さや共依存などまでをつぶさに検証し、読者が精神疾患に対して「よりリアルな」イメージを持ち、理解することができるようになっている。また、患者、人間にとっての幸福とは何か、精神科医の仕事とは何かについても考察する。
  • 老いについて語ることは、幸福について考えることに重なる――。認知症への恐れ、歳を取りそこねるために生じる恥や勘違い、若さへの見苦しい執着。一方、歳を経たがゆえの味わいとは。精神科医が、臨床現場や文学作品のなかに、身につまされる事例や望ましい「年寄り」の姿を探る。哀しくもおかしな老いの見本帳。
  • シリーズ2冊
    1,4081,760(税込)
    著:
    春日武彦
    レーベル: ――
    出版社: 太田出版

    心の医者にとって救済とは?

    「わたし」を救ったという「透明な裁縫箱」が数十年をかけて結晶化し、本という姿になって今ここに現れた。

    私小説にして哲学書、文学にいざなう力に満ちた、豊かな本だ。

    小池昌代(詩人・作家)

    精神科医は還暦を迎えて危機を迎えていた。無力感と苛立ちとよるべなさに打ちひしがれる。しかし、同業にかかるわけにもいかない。それならいっそ街の占い師にかかってみようと思い立つ。はたして占いは役に立つのか。幾人もの占い師にあたっていって、やがて見えてきたもの……。人間が“救済”されるとはいったいどういうことなのか。私小説的に綴られる精神科医の痛切なる心の叫び。
  • 統合失調症は100人に1人がかかるといわれます。
    世界的にみても、どの国でも同じくらいの有病率とされる病気です。
    男女の差はなく、よく発病する年齢は思春期から20代半ば。
    年をとるほど症状が落ち着いていくともいわれます。
    ●幻聴、幻視、幻覚などが起こり興奮状態にある「陽性症状」と、
    ぼんやりして表情が乏しくなる「陰性症状」があります。
    早期に診断、発見できれば、薬物治療などを行い悪化が防げることが、
    最近の研究でわかってきています。
    ●そのためにも家族の冷静な観察が必要です。
    本書は、統合失調症をていねいに解説した「教科書」です。
    医療機関への1STコンタクトのとりかた、
    最新の薬物療法、薬物以外の治療法、療養の仕方、福祉制度など、
    知りたいことがよくわかります。
    ●心理学関係のエッセイや小説など著作多数の精神科医、
    春日武彦先生が監修。
    講演会などでよく寄せられる質問に答えた、
    巻末のQ&A集も役に立ちます。
  • 早く病気に気づくために家族ができること、急性期・消耗期にどう対処したらよいか。特徴的な症状を29の実例から、診断や治療への疑問に答えます。
  • ●早期発見のために家族ができること
    ●薬物療法、日常生活のケアがよくわかる
    ●社会的生活へのアプローチ
  • 精神科医とはどんな人たちなんだろうか。人の心を治療する医者だから、人の心の闇を知り精神の歪みにも精通し、人格的にも高い成長を遂げているはず。だが本当はどうなのか。テレビに出てくるあの人はあやしくないか。臨床体験豊富で熟練の精神科医である著者が、エクソシスト医師、無責任医師、赤ひげ医師、新興宗教の教祖的医師、タレント医師、世間知らず医師などなど累計100名を、裏も表も建前も本音もすべてリアルに描き尽くす。
  • 現代の魔窟、中野ブロードウェイ4階にある精神科・琥珀クリニックは本日も素敵な人たちで大賑わい。次々と起こる不可思議な事件に自称・天才精神科医の白旗と助手の灰田が挑むスーパー奇譚集!
  • 671(税込)
    著:
    春日武彦
    著:
    穂村弘
    レーベル: 新潮文庫
    出版社: 新潮社

    骨を隠す犬のほうが、その場でガジガジやっちゃう犬より、セクシーなのかなあ(「秘密」より)。他者との不器用な関わり方、地への足の着かなさ加減――互いによく似ていることを感じとった精神科医と歌人は、某日、友情を結んだ。そんな彼らがとことん語り合ったのは、孤独、言葉、愛……。世界にいまだなじめないあなたにおくる、微笑と屈託の連続対談集。『人生問題集』改題。
  • 動物園の熊舎に身を投げた主婦、「葬式代がない」とアパートの床下に妻の遺体を埋めた夫、4匹の愛犬をつれて鉄道自殺を図った男、幼児誘拐犯・女2人の“主人と奴隷”の関係、電動式自動遥拝器を作ってひたすら「供養」する男──世の中にはときどき、不幸や悲惨さを自分から選びとっているとしか思えない人たちがいる。過酷な人生を生きるために奇妙なロジックを考え出し、不幸を「先取り」する、ちょっと困った隣人。いったい何のために自ら不幸を招くのか?
  • 目をつけた相手にどこまでもつきまとう、誹謗中傷をたれ流す、別れる前に妊娠しよう/させようとする、別れるなら死んでやる!と自虐っぷりを見せつける、別れてからはデート代や別れたせいで精神病院に入院したからと費用を請求する…。底なしの執拗さでまとわりつき、被害者の生活を破壊するストーカーの、コントロールできない異常愛。なぜそんなことを? その行動の実態は? 古典的ストーカーと、現代的ストーカーの違いとは? 現代社会論としても秀逸な1冊。
  • “国民病”の「うつ」と比べて、知られざる「躁」。たとえばそれは常識では理解し難い奇妙な言動や、不可解な事件の裏に潜む。その奥深い世界を、初めて解き明かした一般書。

    “国民病”の「うつ」と比べて、知られざる「躁」。たとえばそれは常識では理解し難い奇妙な言動や、不可解な事件の裏に潜む。その奥深い世界を、初めて解き明かした一般書。
  • 「癒し」を求めても、かえっていじけた気分になってしまうのはなぜだろう?

    根拠のない不安感、急に襲う落ち込み……。心の患いから脱出しようと努力をするが、全然気分は晴れてくれない。心という不思議をとらえ、「ポスト癒し時代」を晴れやかに生きるヒントを綴った異色エッセイ。
  • 人間に潜む「しつこさ」の闇を徹底的に紐解く。そこに見えてくるものとは?

    壮絶な憎悪や執着を支えに生きる人々がいる。彼らとのコミュニケーションには大きな摩擦や混乱をきたしやすい。彼らの精神構造を分解してみると……。
  • 身体で考える哲学者と、中腰で生きる精神科医の、異色・生き方問答。

    30代女性を縛る「自己実現」イデオロギーの呪縛を、解き放とう!生存戦略としての中腰姿勢、未来への敬意、そして身体信号に向き合うことを、今こそ見直そう!
  • 例えば仕事において、困難な事態に出くわしたとき、結果を「待つ」ことはしばしば怠惰で消極的な態度とみなされる。果してそうか? 異能の精神科医が「待つ」の本質を考える。
  • 「もう、うんざりだ!」と思ったときの自分の心の中をのぞけます!

    不条理なことに遭遇したとき、人間はどんな行動をとるか。ある人は落ち込む、またある人は納得いかないと異議申し立てをする、またある人は死を選ぶ・・・・。自分ではどうにもならない心の暴走は、どうすれば止められるのか。精神科医である著者が、不可解な行動をとる小説の中の主人公を題材に、自暴自棄の正体を暴いていく。

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