『平谷美樹(文芸・小説、ライトノベル)』の電子書籍一覧
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明秀たちの率いる東日流軍は、遼東に東日流府をうち立てた。だが、契丹の動きが気になった明秀は、須哩奴夷靺鞨を助けに向かうのだった。そんな中、罪のない良民を多数殺害し、出奔した建部清瀬麻呂が、安東勇魚を訪ねて帰ってきた。馬朝義の忠告に逆らい、勇魚は罪を償うと言う清瀬麻呂を受け入れるのだが……。壮大なスケールで描く大長篇伝奇ロマンシリーズ、第四弾!
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大明秀は、東日流から千人の援軍を率いて、再び渤海へやってきた。安東兼任から、周蘭の死と耶律突欲の要求を聞いた明秀は、大徳信たちとともに敵地・契丹へ赴くことに。一方、須哩奴夷靺鞨に捕らえられた芳蘭にも、再び突欲が迫りつつあった。渤海、契丹、東日流、須哩奴夷靺鞨、それぞれの野望がぶつかるとき、運命は大きく動き始めようとしていた……。壮大なスケールで描く大長篇伝奇ロマン、シリーズ第三弾!
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延喜十八年(九一八年)夏、東日流国(現在の青森県)。東日流の人間として育てられてきた宇鉄明秀は自分の出生の謎を解き明かすために、海を隔てた渤海国へ向かう。十七年前に赤ん坊だった自分を東日流のに連れてきたのは誰なのか? 命がけの船旅を経て、やがて明秀は渤海の港町・麗津に辿り着くのだが……。幻の王国・渤海を舞台に繰り広げられる、侵略と戦争、恋と陰謀。壮大なスケールで描く、大長篇伝奇ロマン小説の開幕!
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渤海国王族の血筋であることが判明した明秀は、二月ぶりに東日流に帰ってきた。契丹国との戦に備えて、渤海国王より援軍の頼みをつづった国書を届けるためだった。そして明秀は契丹方術師に対するために、同じ力を持つ易詫を探すことに。一方、契丹国から皇太子・耶律突欲の拉致を理由に、領土を要求された渤海国では、戦を避けるために大特信の妹・芳蘭を人質に献上しようとしていた……。壮大なスケールで描く大長篇伝奇ロマンシリーズ第二弾!
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義経の遺志を守り、自らの耳を切り落とした沙棗。義経の死を確認できずに、奥州追討を進める頼朝。やがて文治五年(一一八九年)七月、頼朝は鎌倉出陣した。一方、平泉藤原氏が滅びることが、陸奥国、出羽国両国の平和を引き延ばせると考える基治の決意を聞いた沙棗。己れもまた、義経として頼朝に追ってもらうために、北へむかうことを決めた。激しい闘いの仲、国衡が、泰衡が散っていく。沙棗が最後に見るものとは果たして……?
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頼朝に利用された挙げ句、切り捨てられた義経。走者(逃亡者)となり、ひたすら北へと逃げていた義経たちは、文治三年(一一八七年)の春に平泉に到着した。病にたおれ、抜け殻となって夜具に横たわる義経。頼朝の奥羽攻め寄せに覚悟して“その日”の準備を進める藤原秀衡。やがて正気をとり戻し、自分を取り巻く全ての状況を理解した義経は腹を切る。義経の想いを知り、義経の首を切り落とした沙棗は、自分は義経として生きることを決意するのだった。
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江戸の貸し物屋を舞台に娘店主が痛快謎捌き!
大人気! 読み心地満点の書き下ろし時代小説!
物のみならず知恵も貸すと評判の江戸のレンタルショップの娘店主のもとには、
今日も秘密と事情を抱えたお客たちが訪れて──。
「面白れぇ謎に行き当ったら、首を突っ込んでみたくなるんだよ」
──江戸っ子の暮らしを支える貸し物屋・湊屋両国出店の主は、真っ直ぐな気性と人情と口の悪さで知られる江戸娘。
「無い物はない」うえに知恵も力も貸してくれると評判の店の暖簾を、今日も訳ありのお客がくぐる──。
借りた釣り竿を持たずに毎日釣りに出かける男の目的は?
大火鉢と夜具十組が運込まれた仕舞屋に集う者たちの正体は?
お客が求める貸し物の陰に隠れた秘密を見抜いて収めるお庸の謎捌きが痛快な、大人気書き下ろし時代小説、待望の第四弾!
<目次>
髪結いの亭主
割れた鼈甲櫛
六尺の釣り竿
火の用心さっしゃりやしょう
凶刃と大火鉢 -
盲目の美少女修法師、百夜のもとにもたらされた今回の怪異は、顔に風がかかると同時に、部屋中が真っ赤に染まるというもの。いかなる九十九神の仕業か?
盲目の美少女修法師、百夜のもとを訪れた茶問屋、尾張屋清右衛門。毎早朝、夢うつつのさなか、顔にふうっと風が当たるとともに、部屋の中が赤い光で満たされるのだと言う。九十九神の仕業とみた百夜は、一番弟子を自称する左吉と共に、尾張屋の寝間に泊まり込むことにしたのだが…?
盲目の美少女修法師・百夜が活躍する人気シリーズ第109話。 -
嘉応二年(一一七〇年)。朝廷が行った強制移住で近江の国に生まれ育った蝦夷のシレトコロは、まだ見ぬ本当の故郷―奥州―を想っていた。十三歳の春のこと、三条の橘司信高と名乗る男があらわれ、シレトコロは奥羽に連れて行かれる……。それは、後の源義経の影武者とするためだった。一方、鞍馬山の牛若は、「あなた様は、源氏のお血筋。平家を打倒し、天下に名をはせるお人」という言葉によって剣術の稽古を続けていた。そして〈遮那王〉と名乗ることになった十六歳の牛若は、奥州平泉に向かう決意をする。壮大なスケールで、新しい義経を描ききった、歴史小説の金字塔!
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寿永三年(一一八四年)九月。義経が検非違使五位尉に叙せられて、京の治安は落ち着き始めているかに見えた。だが激怒する頼朝は義経を京に飼い殺し、雑事ばかりを与えていた。元暦二年(一一八五年)、頼朝は平家の本拠である屋島を攻めるために、義経を追捕使として四国へ向かわせることになった。二人の影武者、沙棗と小太郎とともに戦いに挑む義経。兄・頼朝を信じようとする義経と、頼朝は怨敵であると認識する沙棗。運命が、二人を中心に大きく動き始めていた……。
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大正12年、奇妙な石を持った男が宮澤賢治のもとを訪れる。ふたつに割れた琥珀の片割れで、封じ込められているのは妖精なのだとか。半信半疑で石を手に樺太への旅に出た賢治に、以前からこの石を追っているという男女が接近してくる。彼らの話では、もう片方の琥珀の力で不死となった祈祷僧ラスプーチンが奪取を狙っているという――。偶然その片割れを手に入れた宮澤賢治は争奪戦に巻き込まれ……。人智を超える力を帯びた琥珀をめぐる暗闘を描く大正ロマンファンタジー。
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謎が謎を呼ぶ虎脱走事件。
ミステリと時代小説の融合を試みる作者の
これが最高傑作だ!
―――――縄田一男氏(文芸評論家)
家康から贈られた虎が城から逃げ、死体が消えた!
国を揺るがす虎騒動の意外な真実とは?
会心の歴史時代ミステリー長編!
徳川家康から南部藩に拝領され、盛岡城内で飼われていた虎二頭、
乱菊丸と牡丹丸が檻から飛び出した。
徒目付の米内平四郎は城下町に逃げた乱菊丸を見事に生け捕りするが、
牡丹丸は傍若無人の若殿・南部利直に鉄砲で撃ち殺されてしまう。
平四郎が城に駆け付けると檻の見張りをしていた番人は絶命していた。
責任を取って腹を斬ったと思われたが、その死因には不審な点が。
さらに檻の中にいるはずの囚人の死体が消えていた!
若殿の乱心か、領内のキリシタンの仕業か、それとも――
密命を受けた平四郎が藩を揺るがす大騒動の謎に挑む!
目次
序章
第一章 虎捕物
第二章 切支丹と金山
第三章 乱世の尻尾
第四章 雪原の若武者
第五章 繋がらぬ環
第六章 騒動の真実 -
南蛮人の亡魂と共に現れた、金属の風車らしきもの。障りをもたらすのは亡霊か、付喪神か。風車の正体は?
百夜の家へ、桔梗に連れられやってきた蝋燭問屋の番頭。店の者が次々と障りにあい、指が輪を作ったまま離れなくなったり、南蛮人の亡魂が出ると言う。そして亡魂と共に現れる謎の物体。金属で出来た風車に見えるのだが…?
盲目の美少女修法師・百夜が活躍する人気シリーズ第108話。 -
口は悪いが気性は真っ直ぐの江戸娘が大活躍!
痛快ホロリ、読み心地満点の大人気時代小説!
「無い物はない」江戸のレンタルショップ湊屋両国出店の娘店主は、
物だけでなく知恵も貸してくれるという評判を聞きつけて、
今日も悩みと秘密を抱えた胡乱なお客がやってくる──。
湊屋本店と江戸市中に十二ある出店のすべてを訪れた謎の翁の正体は?
慌てて借り出された五本の蛇目傘はいったい何に使われるのか?
毎夜馬小屋を訪れる怪しい影は河童? それとも亡魂?
厄介事も無理難題も持ち前の好奇心と人情で一件落着!
お客が求める貸し物の陰に隠れた事情を見抜いて収めるお庸の謎捌きが痛快な、
大人気書き下ろし時代小説、待望の第三弾!
<目次>
能管の翁
魚屋指南
五本の蛇目
野分の後
湯屋の客 -
歴史時代作家協会、作品賞候補! 知られざる一揆の人間ドラマ。
嘉永六年五月。圧政を強いる盛岡藩に抗して民百姓が立ち上がった。彼らを導いた首謀者の一人、三浦命助は、一揆に初めて参加したにもかかわらず数々の策を練って武士を翻弄。藩政への怒り、騒ぎに乗じた憂さ晴らし、取るものもとりあえず――膨れ上がる群衆をも巧みにまとめあげた。時を同じくして浦賀に異国船が渡来する。そのことが交渉の行方にも影響して……。果たして、一揆衆の要求は通るのか? 時代の流れに翻弄される百姓たちのドラマを描く、熱き歴史長編! -
別れの時は近い。降りしきる雪の中、百夜とむつ、当来軒は、恐山山頂、宇曾利湖を目指す。そこで彼らを待つものは?
恐山の麓までやってきた百夜一行。いよいよ旅も終局、別れの時は近い。日も陰り、降りしきる雪の中、百夜と当来軒は、むつの導くままに山頂の宇曾利湖を目指し、山道を登り始める。しかし、その後を追う怪しい人影が…
盲目の美少女修法師・百夜が活躍する人気シリーズ第107話。 -
江戸の暮らしを支える貸し物屋の情に厚くて美形の娘店主が大活躍!
痛快ホロリの謎捌きが癖になる大人気書き下ろし時代小説!
「ちょいと手を貸してやったら人がもっと幸せになるんなら、進んでやるのがいいと思わねぇか?」
江戸のレンタルショップ湊屋両国出店の主・お庸は口の悪さで知られる美形の江戸娘。
真っ直ぐな気性で男勝りな娘店主のもとには、今日も胡乱なお客が訪れる──
厄介事も無理難題も持ち前の好奇心と人情で解決する「貸し物屋お庸」の魅力全開!
「凧の骨を貸してくれ」とやって来た童が心に秘めた願いとは?
仲介を頼まれた「縁起がいい」はずの仕舞屋に居たのは?
お客が求める貸し物の陰に隠れた悩みや事情を見抜いて収めるお庸の謎捌きが痛快な、
大人気書下ろし時代小説、待望の第二弾! -
「『百物語』で体験談を語ってくれるのは、日常の些細な異変を感じ取ることのできる〈太古の感性〉を忘れていない人々である……(「あとがき」より)」病院、幽霊事件、ドライブ、アウトドア、学校――日常に潜む怪奇現象の数々を綴った人気シリーズ第九夜をお届けします。収録されたエピソードは、すべて二人の著者のもとに引き寄せられるように集まった真実の物語。あなたにとって一番怖いものはなんですか?
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怪談が怪談を呼ぶのか、著者のもとに続々と寄せられる怪異現象。それは体験者たちの霊能ゆえなのか、それとも単なる思い込みなのか。だがこれだけは信じてもらいたい。それらはいずれも本当に起きたことばかりなのだ――。巻末には大迫純一氏との怪奇対談も収録した大好評の『百物語』シリーズ第四弾! あなたのまわりにも「何か」が見えてくるかもしれない……。
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「一年で自然に百話集まるのは、霊たちが話をして欲しがっているからなのです」とすれば――霊が語ってほしくない話もあるのではないか……。(あとがきより)「病院での話」「心霊スポット」「霊能者に関する話」など、この一年の間に著者の元へ続々と寄せられた、本当に起こった怪奇現象を集めた百物語第五夜。この本を手に取ったあなたの後ろにも「何か」が迫っているかも知れません……。
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都会の怪異、お盆の出来事、幽霊トンネル、釣りの話。日常に潜む、本当にあったことを集めた生の恐怖の世界をお届けします。著者の「体験者の恐怖をできるだけ脚色せずに記録することが目的」という言葉通り、本書に綴られたことはすべて真実です。シリーズもいよいよ第十夜に突入。死者たちの言葉にあなたも耳を傾けてみませんか……?
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前作で終りとなるはずだった……。だが、発売後、堰を切ったように筆者の下に集まり始める怪奇譚。あれよあれよというまに百話になってしまった。これは、世に出たいと呪う怪奇の仕業なのか? 編集部にも怪奇が来襲し甚大な被害を及ぼした、本当に百話収録した実録怪談集。絶対に一晩では読み切ってしまわないようご注意あれ。
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日常生活に潜むモノ。平穏な生活の中に突然侵入して来るモノ。視野の隅を横切って、後からゾッとさせるモノ――この「百物語」は、何かの怪異を体験した人々の恐怖と、その恐怖した現象を記録するものである。誰もがいつ体験してもおかしくない、日常の断片に、我々は魅力を感じるのだ! この「百物語 第六夜」を読んだあなたは、また今夜も眠れなくなるかもしれません。
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「視野の隅に佇む黒い人影に対する恐怖は、その人の内側に確実に存在している。ぼくはその時体験者が感じた恐怖に、不思議な感覚に、興味があるのだ」――こう語る著者のまわりに、今回も“怪談”が続々と集まってきた……。恐怖と奇妙な感覚が織りなす、霊現象から不思議な体験談まで、全十一章の怪異のバリエーション。三たび迫りくる実録怪談集!(解説 大迫純一)
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「百物語第八夜の執筆中、色々な出来事があった。それが“何のせい”なのかは分からない。偶然ととられるのが一番常識的だろう・・・・・・(まえがきより)」図書館で起きた怪異、心霊写真、子供が語る不思議なこと、霊能者たち・・・・・・。毎年、著者の友人・知人から集まってくる、「本当にあった話」を満載した第八夜。あなたの身の周りでも何かが起きているかもしれません・・・・・・。
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ある峠で起きた恐怖の出来事、船旅での怪事件、古いマンションに棲みついていた見えないモノ、どこかで聞こえる不思議な足音……「百物語」を上梓してきた著者のもとに集まってきた、奇妙で恐ろしい話の数々。全三十三篇を収録した、新たなる怪談集です。この本を読むあなたにも、この夜には存在しない者からのメッセージが届くかもしれません……。
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山間部の川沿いを車で走行中、窓から入ってきた腕(第二話 腕)、病院で起きた様々な怪異(第二十二話 看護師夫妻)、夜の火葬場での不思議な体験(第二十五話 火葬場二題)、著者のもとに自然に集まってくる、奇妙で不思議な怖い話を、「解釈」をせず、忠実に書きつづった〈怪談の標本箱〉です。全二十七話が、あなたの身近で起こる可能性があります。何者かが語りかけてくる話に、耳を傾けてみませんか。
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筆者が三十年あまりにわたって体験した怪奇譚を、嘘偽りなく本当に百話収録した実録怪談集。これまでの慣例では、百物語を名乗っても九十九話しか収録しない。なぜか? それは、ほんとうに百話収録してしまうと、読み切った時『何かが起こる』からなのだ。そう、この本は決して1日で読んではならない。まして夜になぞ……。
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「一件を除き、今回の第七夜も物理学的、心理学的解釈は排除してある…(まえがきより)」ここには自然に集まってきた不可解な現象が綴られています。それは何かを語りたがっている霊たちのことばなのです。ホテルで、山の中で、あるいは身近な路上で聞こえてくる、説明のできない不思議な現象を、あなたも体験者と同じ目線で味わってみて下さい。きっと何かが見えてくるはずです……。
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八戸港に上陸した百夜一行は、未来を確実に当てる八卦占い師の噂を聞く。むつは、その人物が困っていると言うのだが。
だんだんと神に近づいていくむつを連れて、百夜の一行は八戸藩に入った。そこで未来の出来事を確実に当てて、米問屋や材木商に大儲けさせている占い師の噂を聞く。謎の素性の八卦占い師を招き寄せたむつに、山崎と名乗るその男は摩訶不思議な話を語り始めた。
盲目の美少女修法師・百夜が活躍する人気シリーズ第106話。 -
「無いものはない」の看板を掲げる貸し物屋・湊屋両国出店の主は、美形だが口の悪さで知られる江戸娘、お庸。まっすぐな心根を持ち機知に富み、物のみならず知恵も貸す娘店主にはいつしか味方が増えていく。
江戸っ子の暮らしを支えるレンタルショップ湊屋には、今日も訳ありのお客が訪ねてきて──。
厄介事も無理難題も持ち前の好奇心と人情で解決する「貸し物屋お庸」が帰ってきた!
お客が求める貸し物の蔭に隠れた秘密や謎を見抜いて収めるお庸の知恵と優しさと心意気が痛快な、読み心地満点の書き下ろし時代小説! -
むつの願いで早池峰山詣でに向かった百夜の一行は主のいない宿坊に泊まるが、そこはただならぬ気配が。
むつの願いで早池峰山詣でに向かった百夜の一行は、雪の夜に麓の主のいない宿坊に泊まることに。
ただならぬ気配を感じながら宿坊に入ると、そこには3人の先客がいた。旅の女のしめ、行商人の為造は怪異が起きていると訴えるのだが、若い僧侶の法稔は頑なにそれを否定する。
盲目の美少女修法師・百夜が活躍する人気シリーズ第105話。 -
「ちょいと薄気味悪い話でござんして。あれは雪女郎かもしれねえって」
――時は文政。
推当物が人気の女戯作者・鉢野金魚と貧乏戯作者・本能寺無念は、
吹雪の日に姿を消した薬楽堂短右衛門の娘・けいの足取りを追い、
六部の装束を纏った童女が誘う空き家に踏み込むが、そこに居たのは……。
江戸の本屋を舞台に戯作者=作家が謎を解く!
人情と不可思議、嘘と真実、ためらいを秘めた想いの行方ーー
読み心地満点の大人気時代小説シリーズ、ついに完結! -
百夜とむつが夜更けの宿から何者かに攫われて、気が付くと黄泉の世界にいた。この恐るべき力の主は何者なのか?
神になろうとしている少女・むつは、旅先で出羽国に行きたいと突然言い出した。その夜、百夜とむつは師匠の峻岳坊高星も気づかぬ間に攫われてしまう。二人は黄泉の世界に踏み込み、次々と異形のモノたちに襲われる。果たしてこの恐るべき力をふるうものは何者なのか。その目的は?
盲目の美少女修法師・百夜が活躍する人気シリーズ第104話。 -
知られざる
もう一つの戊辰戦争!
東北・盛岡藩から見える維新の真実――
高橋克彦氏(作家)絶賛の歴史巨編!
単行本から大幅加筆の大増補版
明治維新の裏側にこういう傑物がいた。そしてこれからは生まれない美しい魂だ。
最後の章でだれしもが号泣し、美しい生き様に羨ましささえ覚えるだろう――高橋克彦(作家)
真の維新とは何か――若き藩家老の決断は!?
幕末、盛岡藩内で貧困と重税に反発し、一揆を起こす百姓たち。そして、その要求を簡単に反故にする藩の重臣。若き藩士・楢山茂太(後の佐渡)は「百姓による世直し」を夢見、家老となってからも、新しい世の政の実現を志す。しかし、維新の混乱の中、奥羽越列藩同盟に属した盛岡藩は新政府軍と対決の時を迎える――。 -
2021年は没後100年――平民宰相と呼ばれ、日本の政党政治の礎を作った稀代の政治家・原敬の激動の生涯を描く大河小説!
日本初の本格的政党内閣を率いた政治家、激動の生涯。
理想の国家を目指した平民宰相・原敬。
没後100年記念、傑作大河巨編!
憲政史上初の「平民宰相」原敬。盛岡藩士の子として生まれ、戊辰戦争での藩家老・楢山佐渡の死に際し新しい国造りを志す。維新後士族をはなれ平民となり、新聞記者、外交官、官僚として頭角を現し、政治の世界へ転じたのちは藩閥政治から政党政治への刷新を掲げる。第19代総理大臣となり日本の政党政治、民主主義の基礎を築くが、1921年11月4日、東京駅で暗殺される。原の出身地・岩手在住の歴史時代作家が、理想を追い続けた稀代の政治家、そして家庭での知られざる等身大の姿も描ききった、渾身の大河小説。
「高き理想と、豊かな人間性。平谷美樹は、総理大臣のあるべき姿を活写した。日本の未来はこの小説の中にある」
細谷正充氏(文芸評論家)激賞!
今の世に原敬がいてくれたら――幾度となく読んだニュースにも出てきた盛岡の先人「原敬」でしたが、彼の功績や思想だけでなく、ニュース原稿では決して伝えられない人間臭さまでも感じることができました。
浅見 智氏(IBC岩手放送アナウンサー)絶賛!
〈目 次〉
序章 遺書
第一章 柳の若葉
第二章 法学生の「一揆」
第三章 賊軍の正義
第四章 天津、パリの日々
第五章 陸奥宗光との出会い
第六章 遥かなり政党政治
第七章 政治家として、父として
第八章 首相への道
第九章 平民宰相
終章 柳は萌ゆる -
百夜たちが泊まる宇都宮の宿に出現した白髭の老人と九つの光の玉。得体の知れない怪異に百夜は苛立つ。
神に近いものになろうとしている少女、むつを修行させるため、津軽への旅に出た百夜一行。宇都宮の宿に現れたのは、目のない顔を持つ白髭の老人と九つの光の玉。その正体がわからぬ百夜は、いつになく苛立っている。
盲目の美少女修法師・百夜が活躍する人気シリーズ第103話。 -
戊辰戦争に命をかけた名も無き武士の物語。
明治時代の幕開け、幕府の再興を信じて闘う名も無き多くの若者たちが血を流していた。
舞台は盛岡藩宮古。鳥羽伏見に端を発し箱館戦争に至る旧幕府と新政府が死闘を繰り広げる戊辰戦争。宮古湾鍬ヶ崎には、幕府の復活を信じて忠誠を誓う男、青年・七戸和磨の姿があった。そんな男に思いを寄せる千代菊。
時代が刻々と変化する中で、変わらぬ絆を求め、せめぎ合う女・千代菊と、
どうせ時代が変わるならと命をも捨てる覚悟の男、和磨。
新政府軍と旧幕府軍が相まみえた宮古湾海戦で待ち受ける二人の運命は・・・・・?
震災から10年。宮古という町に、いにしえから脈々と歴史が紡がれていることを、世に知って欲しいという著者のメッセージが強く響く。
※この作品は単行本版として配信されていた作品の文庫本版です。 -
人間を超える力を持った少女むつを修行させるため津軽へ向かう高星と百夜。千住大橋界隈で加持祈祷を頼まれるのだが。
十歳ほどの娘にすぎないむつは、人間を超える力を持つ八百比丘尼になる運命。精神は子供のままであるむつを修行させようと、峻岳坊高星と百夜は津軽への旅に出る。が、むつの持つ力が様々な怪異と霊気を呼び寄せてしまう。千住大橋界隈にさしかかった一行は、さっそく加持祈祷を頼まれることに。
盲目の美少女修法師・百夜が活躍する人気シリーズ第102話。 -
百夜と野津藩に雇われたルードラは、稲荷社の異界通路を通って現れた異国の神によって異次元に送られる。
高星、鐡次、桔梗、赤柄組の百夜軍団、異国の呪術師ルードラを臣下にした野津藩、稲荷社を通路にこの世への回路を得た異国の荒ぶる神。三つ巴の戦いは、この世とあの世との狭間をも舞台に壮絶な闘いを繰り広げることに。百夜シリーズ100話を記念して書き下ろされた作者渾身の長編作品の後篇。
盲目の美少女修法師・百夜が活躍する人気シリーズ第101話。 -
江戸中の10歳の女童が突然意識を失う事件が続いた。女童はなぜ狙われたか?通算100話を記念して書き下ろされた渾身の長編。
吉原の禿(かむろ)に始まり、江戸中の女童の命を少しづつ吸う魔物がいる。花魁・七瀧の依頼で乗り出した百夜は、同じものを追う異人の妖術使いと対峙する。果たして、追う相手は神か魔物か?師の峻岳坊高星、鐡次、桔梗、宮口大学までが闘いに参加する通算第100話記念特別長編の前篇。
盲目の美少女修法師・百夜が活躍する人気シリーズ第100話。 -
桶職人の半次郎が何かに憑りつかれたようだ。頼まれて様子を見にいった百夜は、いきなり鑿を持った半次郎に襲われる。
お桶職人の半次郎の様子がおかしい。何かに憑りつかれたのでは?お化け長屋の大工・辰五郎に頼まれ本所・柿の木長屋へ様子を見に行った修法師・百夜は、いきなり鑿を持った半次郎に襲われる。彼は完全に物の怪に支配されていた。
盲目の美少女修法師・百夜が活躍する人気シリーズ第99話。 -
菓子舗「鶴屋」の息子・仙次郎は遊び人で岡場所通いが続いていたが、ある日から部屋に面する裏庭に亡魂が出現。
老舗の菓子舗「鶴屋」の息子・仙次郎は岡場所通いが止まない遊び人で、左吉の遊び仲間でもある。ある日から住居の屋に面する裏庭に白い姿の亡魂らしきもの現れ、使用人たちが皆、目撃するようになった。家に帰らぬ口実が出来た
と喜んだ仙次郎だが、岡場所にまで亡魂が現れて、修法師・百夜が乗り出すことに。
盲目の美少女修法師・百夜が活躍する人気シリーズ第98話。 -
百夜はなぜ侍の魂を身内に宿すことになったのか?お化け長屋に住む経緯は?そもそもの謎が百夜の口から語られる。
百夜の口から、なぜ侍の亡魂を身内に宿した経緯が語られた矢先に、お化け長屋の隣人・次郎吉が仕事を持ち込んできた。根岸の百姓家を解体していたら、沓脱石が宙に浮いて大工たちを襲ってきたというのである。美少女修法師・百夜は、その怪異が付喪神の仕業ではないと見抜いていた。
盲目の美少女修法師・百夜が活躍する人気シリーズ第97話。 -
原因不明の首つり自殺が続く破れ寺に向かった修行中の百夜だったが、それが命にかかわる危機に直面することになるとは……。
南部藩との国境近くの村の肝いり晋兵衛が峻岳坊の道場を訪ねてきた。原因不明の首つりが続く破れ寺があるという。師の命令で修行中の百夜が向かうことになったが、「邪悪な何かがいるやもしれぬから、気をつけて」と送り出した、峻岳坊のいつにない不安げな様子が気になった。
盲目の美少女修法師・百夜が活躍する人気シリーズ第96話。 -
陸奥湾沿岸の漁師たちが次々に行方不明になる事件が続いていた。その数は30名にのぼる。峻岳坊は百夜を送るが………。
陸奥湾沿岸の漁村で屈強な漁師たちが次々に行方不明になる事件が続いていた。その数は数十名にのぼる。村々の肝入たちに頼まれた峻岳坊は修行中の百夜を派遣することにした。そこで百夜は無数の水死した亡魂たちに取り囲まれ、捕らわれの身に。盲目の美少女修法師・百夜はこの危機を逃れられるのか?
盲目の美少女修法師・百夜が活躍する人気シリーズ第95話。 -
ゴミソの鐡次との出会いを語る百夜。それは東北の飢饉を背景にした、恐ろしくも陰惨な出来事が生んだ怨霊事件だった。
佐吉にせがまれて修法師の仲間・ゴミソの鐡次との出会いを語りだす盲目の美少女修法師・百夜。彼女は師匠の峻岳坊高星のもとで修業中、異様な気配と共に現れたゴミソの鐡次と組んで霊払いをすることになった。その相手は、東北の大飢饉を背景にした恐ろしくも陰惨な怨霊の群であった。
盲目の美少女修法師・百夜が活躍する人気シリーズ第94話。 -
百夜が10歳にもならぬ幼女のころ、師匠の峻岳坊と出かけた百万遍念仏供養で修行に試された怪異の謎解きとは?
百夜が最初に調伏した霊はどんな霊だったか?問われるままに語りだした10歳にもみたぬ幼女の頃の想い出。師匠の峻岳坊高星に伴われ出かけた百万遍念仏供養の折に修行として試された謎解きは、「子供たちの中から今すぐ帰さねばならぬ子を見分けよ」という難題だった。
盲目の美少女修法師・百夜が活躍する人気シリーズ第93話。 -
深川の炭問屋の主人が亡くなった。枕経をあげに来た和尚が次々と逃げ出す。修法師・百夜が護符の貼られた部屋で見たモノは?
深川の炭問屋・出羽屋の主人が亡くなった。枕経を上げに来た和尚は次々と顔色を変えて逃げ帰り、未だ通夜が出来ぬという。二人目の和尚が貼った護符の結界の中では、何が起きているのか?盲目の美少女修法師・百夜がその結界の中に見たモノとは……。出羽屋の主人に何があったのか?
盲目の美少女修法師・百夜が活躍する人気シリーズ第92話。 -
「次の百物語では必ず怪異が起こる――」
時は文政。
推当物が評判の女戯作者・鉢野金魚は、武家の女・只野真葛、貧乏戯作者・本能寺無念らとともに、怪異の謎を解き明かすべく、亡魂が現れるという百物語に参加するが……
江戸の本屋を舞台に戯作者=作家が謎を解く!
人情と謎、嘘と真実、諦め難い切なき恋情――
読み心地抜群の大人気時代小説シリーズ、待望の第五弾! -
降りしきる雪の中、百夜は髑髏を探す旅姿の奇妙な男に会う。やがて小塚原の刑場に足を踏み入れると無数の亡魂が……。
百夜が江戸に来たばかりの頃、千住の百姓の祈祷仕事を済ませた帰路、降りしきる雪の中で野ざらしの髑髏を探しては供養しているという、旅姿の若い男に出会う。やがて小塚原の仕置き場に足を踏み入れた二人の周囲に、無数の亡魂が現れた。盲目の美少女修法師・百夜の新シリーズがスタート。
盲目の美少女修法師・百夜が活躍する人気シリーズ第91話。 -
唐物屋・和泉屋に出現した怪異の正体をめぐり、百夜、左吉、和泉屋の大番頭が推理合戦をすることに。果たして勝敗は?
唐物屋の和泉屋で、連日モノが歪んで見える怪異が続いている。複数の手代ばかりか、大番頭・正三郎までが体験する。付近に流れる川の水死体の亡魂を疑った正三郎は、腕のいい修法師として有名な百夜に調伏を依頼する。だが、弟子の佐吉と正三郎の意地の張り合いから、百夜まで巻き込んでの推理合戦をすることになったのだが……。
盲目の美少女修法師・百夜が活躍する人気シリーズ第90話。 -
小田村では、夕暮れから夜にかけて百姓たちが無数の白く光る怪異に追われる日々が続いていた。百夜が抜いた仕込みの先には?
無数の白く光るモノが追ってくる。白く光る矢は足下に刺さり、白く光る斧が音をたてて頭上を越えていった。下谷小田村の田圃が広がる風景は、夜になると恐怖に包まれた。盲目の美少女修法師・百夜も、この怪異には仕込みの剣を抜いて退治するしかなかった。果たして、怪異の主は?
盲目の美少女修法師・百夜が活躍する人気シリーズ第89話。 -
骨董を商う桃源堂の主人・丹兵衛は悪どい商法で恨みを買っていながら気にも留めない。が、頭の中で聴こえる水音には憔悴していた。
書画骨董を商う桃源堂・主人の丹兵衛は、悪どい商法で儲けてきた。そのことを恥じることもなく生きてきたが、ある日から聴こえ始めた原因不明の水音には怯えた。恨みが高じて呪いでもかけられたか?薬種問屋・倉田屋徳兵衛を通じて修法師・百夜に祈祷を依頼しにきたのだが……。
盲目の美少女修法師・百夜が活躍する人気シリーズ第88話。 -
森に入った左吉と文七。木々の向こうに光っていたのは全身を灰色の鱗で覆った巨大な象だった。この象は、彼らに何を訴えているのか?
百夜に修行を命じられた左吉と文七。勇気を振り絞って森に入るが、青白い光に包まれて「唇のお化け」や全身を灰色の鱗で包んだ身の丈21メートルもある「巨大な象」が次々と現れる。果たして、これは何の化身なのか?彼らはカミアガリを成し遂げられるだろうか。
盲目の美少女修法師・百夜が活躍する人気シリーズ第87話。 -
麻布谷町の山吹屋。そこは主の賢之丞の差配で、様々な求めに応じて人を斡旋する口入屋だ。武家や商家、普請場など斡旋先は多岐に亙るが、時に怪しげな依頼も混じってくる。花火師と猟師と鉄砲鍛冶を揃えてくれという浪人にきな臭さを感じた賢之丞は、読売屋や女郎、忍など多彩な仲間たちとともに、幕末の江戸を揺るがす陰謀に立ち向かう! 痛快時代活劇。
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森の中に次々と現れる異形の姿をした怪異の数々。恐怖に震えながら必死に謎を解こうとする佐吉と文七。果たして真相は?
盲目の美少女修法師・百夜の命で夜の森の中に分け入った佐吉と文七。彼らが目撃したのは、多様な異形の姿に変身して現れる付喪神の群だった。なぜこれほどの数の付喪神たちがいるのか?この森には、どんな秘密が隠されているのだろうか。
盲目の美少女修法師・百夜が活躍する人気シリーズ第86話。
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