『多故くらら(文芸・小説)』の電子書籍一覧
1 ~3件目/全3件
-
読んだことをほんの少し後悔し、それでもなお毒のような余韻に耽溺する。
一期一会の取材で集められた奇跡のような怪談たち。
「この怪と縁を結ぶ覚悟はありますか?」
すべての孤独な魂に捧ぐ、多故くらら初の単著。
*
体験者を静かに見つめ、その心と記憶の奥底まで潜って怪の本質を写しとる――
怪談界に突如現れた新星が綴る昭和から現代までの怪。
昭和に生まれた二組の双子の数奇な運命と怪…「双子を飼う」
サーカスの軽業師が猛獣の調教に使う恐るべき言葉…「いぢめて、いぢめて花が咲く」
東欧の少女が日本で見た霊と秘密の遊び…「フロッタージュ」
夢を絶たれた高校球児に穿たれた黒き呪い…「黒いダイヤの拳」
魔性の背中を持つ女にとり憑かれた女体盛り師の壮絶な半生と因果…「無念」
ほか、怪に囚われし人々の境涯を淡々と写し出す幻燈のごとき全15話!
*
人生という路上のフロッタージュ。
私はしゃがみこみ、薄い紙をそっと押し当て、力を込めて擦る。
石の粒が小さな雷を起こし、迷いと立ち止まりの重さが黒い粉となって浮かび上がる。
恐怖は赤錆のようにざらつき、届かない呟きは薄く濁った灰色の雲へ。
出来上がった一枚は地図のようで地図ではない。
人生の断片が偶然ここに落ち、圧縮され、得体の知れない疼きとなって残っている。
誰にも見られず拾われず、少しずつ摩耗しながら。
それでも消えきらない怪奇の輪郭だけが、ひっそりと片隅に身を横たえている。
私はまた新しい紙を広げる。
今夜も、誰かの声を絵の具にして、そっと擦り出そうと思う――(あとがきより) -
魂の真ん中へ、ドスンと恐怖。
最も遠きモノが奏でる共鳴と不協和音。最恐の化学反応!
ある精神科医の話。
「蛇神の祟りさ、女は顎を外して鶏の生肉を丸呑みに…」
――「蛇怨」営業のK
ある救急医の話。
「人間のゴッタ煮、うちの足……戻してくだぁせと声が」
――「火袋」多故くらら
霊と鬼。阿と吽。営業のKと多故くらら。
正反対にあるものがぶつかり、時に混ざり合うことで生まれる極上の恐怖世界。
道に突如現れる正円の黒い水たまりの底にいる女…「水たまり」(営業のK)
赤腹イモリを祀る奇怪な集落…「蟲の地」(多故くらら)
母を殺したクマの肉を食べた娘の悪夢…「獣害」(営業のK)
亡霊の予言を戴き繁栄してきた一族の闇…「家奴」(多故くらら)
雪山の谷底を通る亡者の道…「クレバス」(営業のK)
花が黒く枯れる忌み地の花壇の禍々しき由来…「忌み花壇」(多故くらら)
失われた事故の記憶と不穏な予言…「事故の記憶」(営業K)
……他、濃密な恐怖25話! -
怪談新世代、誕生。
歪ゆえに、悍ましく
粗削りゆえに、鋭く
防御0、攻撃100
直球で攻め込む恐怖
思考が止まる変化球
先人への崇敬と野心
踏襲改造目指せ斬新
欲しいのは恐怖だけ
まずは読め、聞いてくれ!
新時代の恐怖60話!
怪を愛し、怪にとり憑かれ、日々怪を求めて尋ね歩く。
何か恐ろしい話、不思議な体験はありませんか、と。
助産師だけに聞こえる出産前の妊婦の腹から響く声…「産声」
社員食堂の排水に浮かぶ生き人形…「油まみれの紙人形」
閉館する写真館に保存してあったある女性の写真群。それには奇妙な点が…「家族写真」。
限界マンションに暮らす不気味な住人たちの共通点…「ご縁があったら」
母と息子の数奇な人生を繋ぐ怪…「日曜日のパンケーキ」
他、自身の体験または取材による聞き書き怪談の公募
「怪談マンスリーコンテスト」から生まれた、
新時代の作家らによる鮮烈な怪の記録60篇を収録!
・キャンペーンの内容や期間は予告なく変更する場合があります。
・コインUP表示がある場合、ご購入時に付与されるキャンペーン分のコインは期間限定コインです。詳しくはこちら
・決済時に商品の合計税抜金額に対して課税するため、作品詳細ページの表示価格と差が生じる場合がございます。
