『工藤一郎(実用)』の電子書籍一覧
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中国は、その民族独自の歴史と伝統をともかく三千年にわたって継続させてきた世界唯一の国である。書籍文化はその中でどのような歴史的展開をしたのだろうか。
その底流にあるものは何か。かつ、それが、他の国には顕著にみられず、この国独自に存在するものは何かをまず考察してみたい。(はじめにより)本稿は、「中国図書館史」『講座 図書館の理論と実際』(雄山閣、一九九〇、五〇頁)をもとに、全面的に改稿したものである。当時の図書館界に中国関係に関心のある人は殆んどいなかったので、私のところにお鉢が廻ってきたのであろう。二、三発表していたが、通史というものは個別論文のつみかさねの後に書くべきものと考えていた筆者にとって、この話はショックだった。やみくもに突き進んだのが実情であった。
それまで、わが国で中国の図書館の通史といえば、長澤規矩也・矢島玄亮両先生の、僅かな頁に凝縮されたエッセンス、といえる二編位だった。一方、中国には謝灼華、来新夏両先生の著作をはじめ、豊富に研究書があり、それを紹介するだけでも意味があった。(あとがきより)
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