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『誉田龍一(文芸・小説、実用)』の電子書籍一覧

1 ~53件目/全53件

  • 定説は覆されるのか? 真犯人の驚きの動機とは?

    幕末の江戸で、京で、多くの命が刺客によって闇に葬られた。暗殺――。彼らはなぜ殺されなければならなかったのか。血塗られた歴史の暗がりに、7人の作家が、想像力と推理と筆で光を当てる。実力派たちが江戸末期の政局の暗部に斬り込んだ、大好評オリジナル競作アンソロジー。
     
    谷津矢車×桜田門外の変◆「竹とんぼの群青」
    早見俊×塙忠宝暗殺◆「刺客 伊藤博文」
    新美健×清河八郎暗殺◆「欺きの士道」
    鈴木英治×佐久間象山暗殺◆「血腥き風」
    誉田龍一×坂本龍馬暗殺◆「天が遣わせし男」
    秋山香乃×油小路の変◆「裏切り者」
    神家正成×孝明天皇毒殺◆「明治の石」
  • 「朝廷と幕府の名を利用する悪は成敗してくれる!」――高らかに響き渡る声の主は、家斉から闇高家に任ぜられた一色彪馬であった。彪馬は将軍に、元々名門である一色家を再興し、朝廷に官位をもらった上で、江戸と京に巣食う奸計を潰して欲しいと懇願されていたのである。
     江戸に戻った彪馬はすぐさま、謎の刺客の襲撃を受ける。いま彼の命を狙うと思われるのは三者。朝廷の反幕府勢力、白河藩主の松平定信、尾張藩主の徳川宗睦であった。そして、徐々に明るみになる黒幕の正体……。しかも彪馬のみならず、じつは驚くべき人物もその標的になっていたのであった! 徳川家の泰平、庶民の安寧を守るため、はばきに葵と裏菊紋が入った短刀を手に、最強の闇高家が真の悪を斬る――!!
  • 育ての親の万七の後を継ぎ、よろず仕事を請け負うお市――行方捜しをこなすうち、やがて自身の過去の事件に行きつくことに。元岡っ引きだった万七の仲間だったという男がもってきた盗賊の下手人捜し。そこには、お市がこれまで封印していたじつの父母の死の謎が隠されていた……人情捕物帖、シリーズ第二作。
  • 用心棒の仕事を終え、帰宅した浪人・一色彪馬──。そこで目にしたのは、血まみれで倒れていた父の姿だった。父は間もなく息絶えたが、翌日、宍戸徳兵衛と名乗る旗本の訪問を受ける。御城へ登城せよ、というのである。待っていたのは、なんと将軍・家斉であった。浪々の身である自分がなぜ?家斉は、元々名門である一色家を再興し、徳川を支えて欲しい、と懇願。京へ赴き、新しい高家として天皇家に官位をもらい、政をほしいままにする老中の企みを、朝廷と組みして探って欲しいという。葵の御紋入りの短刀を受け取り、彪馬はいざ京へ。御所では天子さまに拝謁、短刀にはもう一つ、恐れ多い御紋を刻まれる……!天下無二の拝領剣を手にした彪馬が、朝廷と幕府に仇なし、父を襲った悪を裁く!!
  • 八代将軍吉宗に供奉して紀州から江戸城に入って以来、代々御庭番を務める村垣家。その家督を継いだ範正は、将軍家斉直属の闇御庭番として江戸市中にはびこる悪を討つ――。後に奉行を歴任し、万延元年には幕府の遣米使節として海を渡った、村垣範正の若き日の活躍を描く、シリーズ第三弾にして堂々の完結編!
  • 幼いころ、実の父母を殺されたお市だが、腕利きの岡っ引きだった万七に引き取られ、強くたくましく育つ。よろず請負い稼業に身を転じた万七から、体術を教え込まれてきたのだ。が、その万七が大川で不審な死を遂げた。哀しみの中、お市は稼業を継ぐ。駆け落ち娘の行方捜し、不義密通の事実、記憶のない女の身元、ありえない水死の謎――持ち込まれる難事にも、お市は生前の万七の極意を思い返し、真実を掴みとってゆく。
  • 大坂城代を務めていた土井六郎利位は、古河藩七万石の藩主であったが、その家柄は老中にもなれる名家である。養子としてこの家に入った彼は、大きな宿命を背負っていた。実は六郎、徳川の世では公にできない血脈を受け継いでいたのだ。一族再興の志を己に言い聞かせ、出世を重ねる六郎。京都所司代を経て、いよいよ老中への道が開ける。ついに江戸城へ入った六郎を待っていたのは、筆頭老中・水野忠邦であった。新老中を自らの懐へ誘い込みたい忠邦は、強気な政治手腕をまざまざと見せつけ、六郎を唸らせる。だが、その蜜月にも徐々に亀裂が……。いま、己が行なうべき政とは何か。幕府のためか、民のためか、はたまた一族の宿望のためか。そして下した驚くべき決断とは──!?
  • 商いは最後に笑ったものの勝ち!日本一の商人を目指す男の奮闘記。

    日本一の「江戸店持京商人」になろうと修業し、実家の茜屋にもどってきた清兵衛。だが店は、父親の放蕩三昧で火の車だった。なんとか立て直したものの、問題は山積み。新たな名品を扱うため、奔走するが…。
  • 三河刈谷藩二万三千石の四男として育った土井六郎利位――。日々、剣の鍛錬を積みながらも、部屋住みとして一生を終えるはずだったが、突如、江戸にいる父利徳に呼び出しを受ける。そこで待ち受けていたのは、土井本家、上総古河藩七万石藩主で、老中の職にあった利厚であった。しかも六郎を養子に迎えたい、と懇願されたのである!老中を輩出できる家柄……二つ返事で快諾した。だが、この顛末は父が周到に準備したものであった。六郎ら、傍流の土井の血脈は、徳川の世では決して公に宿命があったのである。その真実を知り、壮大な天命があることを悟った六郎。出世を果たして、その大願は叶うのか。あの名家の血を引く大名が定めの剣をふるう、期待の新シリーズ‼
  • 八代将軍吉宗に供奉して紀州から江戸城に入って以来、代々御庭番を務める村垣家。その家督を継いだ範正は、上司の川村修就とともに将軍家斉直属の闇御庭番として江戸市中にはびこる悪を討つ――。後に奉行を歴任し、万延元年には幕府の遣米使節として海を渡った幕末を代表する能吏、村垣範正の若き日の活躍を描く、シリーズ第二弾!
  • 990(税込)
    著:
    朝松健
    著:
    谷津矢車
    著:
    神家正成
    著:
    早見俊
    著:
    秋山香乃
    著:
    新美健
    他3名
    レーベル: 戯作舎文庫
    出版社: 戯作舎

    第一線で活躍中の時代・歴史小説家が結集した「操觚の会」。その選抜メンバーが現在の小説シーンに風穴を開けるため全編書き下ろしで挑む「伝奇」の物語。今回のテーマは「秘宝」。山中に秘められた隠し財宝、伝説の名刀、そして……!
  • 若い頃に御庭番を務め、その後、箱館奉行、外国奉行、神奈川奉行を歴任、さらには万延元年に幕府の「遣米使節」の一員として小栗上野介らと共にアメリカに渡るなど、幕末を代表する旗本&外交官であった村垣範正。その範正の若き日の御庭番時代の活躍を描く、著者渾身の時代小説新シリーズ第一弾!
  • 八代将軍・吉宗はのちに十代将軍となる家治に対し、多大な期待を寄せていたという。出来うる限り直に接し、学問、剣術から書画、将棋に至るまで、さまざまな薫陶を孫に授けていった。家治もその熱意に応える。そしてついには、祖父の真骨頂、江戸の町歩きに行き着いた。民と触れ合うことは、政の一番の糧になる、と考えたからだった。ある日、いつものように刈谷幻之丞を供に行きつけの煮売り屋「鉄」に向かった家治。だが、近くで武家が斬られるという事件が発生する。しかもこの一件、とある藩の商品専売が関わっていると推測された。ここは天下の征夷大将軍、ほうってはおけない。どんな大物が相手でも決して怯まぬ!今日も正義の剣が一閃する、好評の痛快時代活劇!!
  • 商いは最後に笑ったものの勝ち!日本一の商人を目指す男の奮闘記。

    日本一の「江戸店持京商人」になろうと並木屋に修行に出ていた清兵衛。だが実家茜屋に呼び戻されたことから、彼の悲劇が始まる。茜屋は火の車だったのだ。倒産寸前の実家と立て直すため、清兵衛が奮闘する!
  • 「家治は余の真似をして、江戸の町に出るであろう」──八代将軍・吉宗は、孫の十代将軍の将来をこう予見していた。それには理由がある。家治は幼少より、吉宗から将軍になるための心構えを学び、ふだんの政や生活においては、その薫陶を忠実に守っていたのだ。果たして家治は、祖父の真骨頂であった町歩きを始める。やはり、予言は的中した。 お供は、来たる日のために吉宗が育て上げた裏小姓・刈谷幻之丞。さらに、町方同心・坂本辰之介や煮売り屋・お光らとの交流を通じて、家治は民の目線で幕政を見直してゆく。大名、旗本、大店……どんな大物とて悪は許さぬ! 吉宗直伝の正義の剣を振り下ろす、無敵の天下成敗組。その痛快この上ない活躍劇がいま、開幕する!!
  • 本所方与力──大川以東の区域を取り締まる特殊な与力であったが、かつてこの地を治めた本所奉行の替わりに置かれていた。よって、屋敷を置く大名家ではいざという時に備え、奉行並の威信がある与力に袖の下を渡す者も多かった。そして今、この職に就いているのが上村隼人である。彼は庶民の暮らしを第一に考え、貰った紙包みはお救い小屋に贈り、また公明正大で、大名家も畏れる存在であった。人々は、その名をとって「上さま」と呼び、殿様よりも偉い上様(将軍)になぞらえたのだ。そんな本所の上さまの耳に、炭の値が高騰しているという報せが入る。その陰には、とある藩の野心が蠢いていて……。大名、恐るるに足りず!頼もしき与力の津田助広二尺三寸五分が、いざ閃く!!
  • 本所方与力、上村隼人──。大名屋敷も多い本所や深川を取り仕切る、この地域の事実上の実力者だったが、万一に備えて袖の下を渡す大名家もあり、ここでは将軍さまのような存在であった。それゆえ人々は、その苗字も重ね合わせて、「上さま」と呼んで親しんでいた。そんな上さま、時の南町奉行で上役の大岡越前守とも昵懇の仲。執念の捜索で必ず下手人を挙げる隼人の手腕を、大岡は大いに買ってくれたのだ。その信頼する大岡が討たれた、との報せが入った。現場に駆けつける隼人。そこで驚愕の光景を目にする。果たして大物奉行を狙った黒幕とは……!? そして捜索の末、あの親藩大名の野望を知ることに!今日も凄腕与力が、津田助広二尺三寸五分を抜いて悪を滅する!!
  • 三好小次郎が師匠をつとめる手習い所「長楽堂」に、旧友の善海坊が二人の子どもを連れてやって来た。両親がいきなり消えてしまったので、しばらく預かって欲しいという。二人の境遇に同情した小次郎は、寺に住まわせることにするが、二人はいたずらばかりして、小次郎を困らせる。そんな折、二人の両親がかどわかされた、という噂を聞きつけた小次郎は、善海坊とともに両親を探し始める。好評のシリーズ第四弾。
  • 1,760(税込)
    著:
    谷津矢車
    著:
    早見俊
    著:
    新美健
    著:
    鈴木英治
    著:
    誉田龍一
    著:
    秋山香乃
    他1名
    レーベル: ――

    幕末維新期には、日本人同士が殺し合い、多くの血が流されました。おのおのが大義を掲げ、あるいは武士としての矜持から、刃を向けたということなのでしょう。とりわけ、要人の暗殺事件は、歴史を大きく動かすことになりました。現代において、暗殺は決して肯定されるものではありませんが、歴史小説のテーマとしてはとても魅力的です。

    作家集団「操觚の会」に集う7人が、7つの暗殺事件を題材に、大胆な想像力と推理を駆使して作品を書き下ろしました。いずれの事件も謎に満ち、真犯人についても諸説ある、作家としての創作意欲をかき立てるものばかりです。はたして、どのような展開と結末が待っているのか!? 幕末史の暗部に真っ向勝負を挑んだ、粒揃いの作品をご堪能ください。



    谷津矢車  竹とんぼの群青   ◆桜田門外の変

    早見 俊  刺客 伊藤博文   ◆塙忠宝暗殺

    新美 健  欺きの士道     ◆清河八郎暗殺

    鈴木英治  血腥き風      ◆佐久間象山暗殺

    誉田龍一  天が遣わせし男   ◆坂本龍馬暗殺

    秋山香乃  裏切り者      ◆油小路の変

    神家正成  明治の石      ◆孝明天皇毒殺
  • 「同心は直参で御目見得以下、あなた様が就く御役目にあらず」──北町奉行遠山景元は甚だ困惑していた。それもそのはず、同心職を所望しに来て対座しているのは、上総国美山藩七万五千石、十二代藩主、弓座上総介右京であったからである。十二代将軍家慶とも縁が深い譜代大名の名門が、一体なぜ? 町奉行の苦悩は深まるばかりであった。実は右京は、理不尽を正そうとしていた。町方同心は寺社や武家に手が出せず、捜索には届けが必要などの不条理がある。それが凶悪犯を逃亡させるという悲運に遭い、掟を改善したくなったのだ。かくして前代未聞の別儀同心が誕生。大名の特権にて届けは後回し!どこに逃げられても追捕あるのみという、型破りな殿さまの痛快シリーズ、ここに開幕!!
  • 日本橋の煮売り屋の縁台に腰を掛け、岡っ引きの報告に耳を傾けるひとりの同心──。見るから一介の町方だが、弓座右京を名乗るこの男、実は上総国美山藩七万五千石、十二代藩主という大身であった!かつて右京は、町方同心が支配違いで寺社地に立ち入れず、下手人を取り逃がす場面を目撃し、その不条理を正そうと北町奉行に頼み込んで、自ら同心となったのである。かくして、捜索の届け出不要、どこにでも立ち入り自由という特権を与えられた別儀同心が誕生したのだった。そんな右京の前に、厄介な敵が現れた。腕っ節の強い山伏と、その裏に見え隠れする目付という権力者の影。しかも彼奴らの真の狙いはとんでもない人物の命だと判明して……。好評痛快シリーズ、第三弾!
  • 与力、同心の屋敷が並ぶ八丁堀に、ひとり風変わりな男がいた。別儀同心、弓座右京──。実は彼は、上総国美山藩七万五千石の藩主で、歴とした殿さまであった。だが、幼馴染みの両親が殺された事件に遭遇。寺に逃げ込んだ下手人を、支配違いだ、許しを得てからなどと町方が騒いでいるうちに取り逃がしたのを見て、正義漢の強い右京は、北町奉行・遠山景元の計らいで同心となり、その不条理を正そうとしていた。そんな右京を震撼させる噂が飛び込んだ。上様の命が狙われている、というのだ。急ぎ寺社奉行と城内の将軍の元へ。“殿さま同心”ならではの特権を活かす右京、果たして命より大事なお方を守り通せるのか!立ち入り自由自在、届け出後回しの別儀同心、今回の活躍やいかに!!
  • 町方同心は、江戸の治安維持に努めていたが、その捜索範囲は町人地に限られている。よって、武家地や寺社地への立ち入りには許可が必要で、大方の町方はそこへ踏み込むことを諦めていた。だが、一瞬の躊躇が下手人の取り逃がしに繋がり、その不条理を嘆いていた者がいたことも確かだった。北町奉行所別儀同心、弓座右京もその一人。ただし、右京は嘆くだけでなく、大胆に行動に移す。なぜなら彼の正体は上総国美山藩七万五千石、十二代藩主という歴とした大名で、お奉行から、届け出不要、立ち入り自由という特権を与えられていたからである。慣例を破り、理不尽を正すために同心になったお殿さまが、今日も意気揚々と天下御免の捜索を行う斬新シリーズ、第二弾!
  • 手習い所「長楽堂」の先生ぶりも板についてきた三好小次郎。子どもたちからも「泣き虫先生」と呼ばれ、相変わらず慕われているが、ある日、長楽堂で盗難騒ぎが起きる。ある生徒が持っていたお金が盗まれてしまったという。ひとりの子が犯人だと疑われて、みんなから責められる。その子の潔白を信じる小次郎が、さっそく盗難事件を調べ直すと、驚くべき真相が明らかになる。絶好調の新シリーズ第三弾。
  • 武士の棟梁・将軍位をめぐる継承争いは、武家政権の宿命とも言えたが、この最高の名誉を放棄した奇特な?人物もいた。三代家光の直系で六代家宣の実弟であり、七代家継の叔父にあたる男、上州館林藩主・松平清武であった。清武は次代将軍就任を懇願されながら、庶民の目線第一という姿勢を頑に貫き通し、長屋住まいを願い出たのである。そんな人柄と才を見抜いたのは、八代将軍となった吉宗であった。清武は、北町奉行の任に就いた大岡忠相とともに、強引に政の補佐役とされ、町中から世直しに尽力。制度の制定や小石川養生所の設立など、おなじみの改革を陰から推進する。享保の悪を斬る義の剣が、新しい世を築いてゆく──熱き殿さまの躍動を描く評判シリーズ、第二弾!
  • 征夷大将軍──幕府の長であるこの将軍は、全国の武士を従える棟梁でもあった。よって、この位をめぐり徳川家では度々、権力争いが起きている。だが、次期将軍の第一候補者でありながら、権利をあっさりと放棄した人物も実在した。上州館林藩主松平清武、その人である。清武は、三代家光の孫にして六代家宣の実弟という血筋。いわゆる直系男子であった。が、七代家継が危篤に陥った折、年齢や藩政の実績を理由に将軍就任を拒み続ける。これには、清武の真意があった。城に居ては庶民の目線を失う。長屋に暮らしながら悪人退治をしたかったのである。紀州から迎えた八代吉宗を市中から支え、享保の改革の片棒を担いだ清武……。熱く、波乱に満ちたその活躍を描く、期待の新シリーズ!
  • 質屋の三浦屋六兵衛が、離れで出刃包丁により惨殺された。三浦屋にとっては、娘の佐代が旗本の惣領との婚礼を間近に控えた折の惨事だった。南町奉行所臨時廻り同心、天霧三之助は探索に乗り出す。六兵衛の遺体の不自然さに気づいた三之助は、下手人像を絞り込み、追い込んでいく。だがそんなさなかに、六兵衛が死んだ同じ離れで第二の刺殺事件が起きた。長篇時代ミステリー。
  • 手習い所「長楽堂」の子どもたちから「泣き虫先生」と呼ばれ、すっかり人気者になった三好小次郎。ある日、小次郎は子どもたちから、近所に「幽霊屋敷」があることを聞く。源太や新八たちが、武士の子に煽られて、その屋敷に探検に出かけたところ、本当に幽霊が出たというのだ。幽霊話など取り合わない小次郎だが、子どもたちのあまりに真剣な様子に、自ら屋敷を探りに行くことにする。
  • ひょんなことから、本所緑町の手習い所「長楽堂」の先生になった三好小次郎。小次郎は浪人で、風貌はおよそ武士らしくないが、実は一刀流の達人。それでいて、ちょっとしたことにすぐ感動して涙を見せることから、子どもたちから「泣き虫先生」と言われるようになる。そんな「泣き虫先生」小次郎が、子どもたちが巻き込まれた珍事件、長屋で起こった難事件を解決していく。人情あり、剣戟あり、書き下ろし新シリーズ第一弾!
  • 「北町奉行~、遠山左衛門尉様、御出座ぁ~」──今日も奉行自らが裁く公事が開かれようとしていた。ただしここは、奉行所ではなく江戸城の吹上御庭である。これは、将軍が公事を御覧になる「公事上聴」と呼ばれる行事であったが、当代の徳川家慶は殊の外これに関心を示し、吟味に不満があれば、必ず口出しをして遠山を困らせていた。そしてこの日も例外ではなかった。妖怪が店に押し入ったとの判例であったが、家慶はすぐに看破。見事な種明かしをする。だが、続けて不可解な殺しが起きる。目撃者が下手人は幽霊だというのだ。江戸を震撼させる大店の奇怪な事件……。町で真相を追う家慶と遠山の相棒はその種を明かせるのか!将軍が天の裁きを下す評判作、待望の第二弾!!
  • 「これにて、一件落着」──北町奉行・遠山景元が発しようとした時、将軍がいる御簾の内から、その声を遮る咳払いが聞こえる。ここは江戸城吹上御庭。将軍が裁判を上覧する「公事上聴」が行われていた。十二代将軍・徳川家慶は、殊にこの行事に関心を持ち、裁きに不信を抱いた折などは、こうして自ら裁定に待ったをかけたのであった。庶民の冤罪の疑いを晴らし、その命を守ることこそ将軍の使命と心得る家慶はしばしば、遠山と密かに町に出て事件を追うことに。遊び人の慶次郎と金次に扮したふたりは、冴える推理を駆使して調べ直しを行い、真相の究明に挑む。何人(なんびと)も逆らえぬ天下人の裁き、その驚きの結末に一同が唸る、痛快時代小説の決定版、ついにシリーズ開幕!
  • 人はまったく見かけによらないものである。朽木光三郎は、いつも湯屋の二階で酒を呑んでいて、周囲に無役の旗本だとばかり思われていた。が、実は大名、高家などの、いわゆるお殿さまを監視して、その不正を取り締まる大目付職を将軍から拝命している、おっかない男であった。その光三郎が、将軍が放ったお庭番三人が帰ってこないことを知る。しかも彼らが送り込まれた先は、日本最大の大大名、加賀前田藩であった!事は重大なれど、相手が相手だけに、戦々恐々とする幕閣たち……。だが光三郎は、上様直々の探索命令に忠実に従い、下屋敷や蔵屋敷に潜入、本家も分家も巻き込んだ恐るべき騒動の実態を掴む。ついに、百万石の太守捕縛へ向かうのか!人気シリーズ、波乱の第五弾!!
  • おなじみの湯屋の二階でいつも酒を呑んでいるご存知、朽木光三郎。酒をくらうその姿を見て、誰もが無役小普請組で、ぶらぶら遊んでいるのだと思っていた。だがこの男、実は将軍様より大目付職を拝命しており、監視、取り締まりの対象であった大名や高家などの偉い方々の噂や情報を市井で収集する、誠におっかない高級旗本なのであった。そんな光三郎が、西国大名たちの不穏な陰謀を耳にする。武家の娘が拐かされた事件の背後に、阿片、さらに鉄砲の抜け荷が明らかになったのだ。お上に矢を向けているとしか思えない悪行の数々……。十代将軍・徳川家治より厚い信頼を受けている光三郎、果たして幕政の安泰、そして上様の命を守り抜くことができるのか!好評シリーズ、第四弾!!
  • 旗本である朽木隼人正三郎頼光、通称、光三郎は、いつものように深川の湯屋の二階で酒を呑んでいた。そんなお気楽な姿を見て、周囲はみな無役で暇な役人だと思っている。ところがその正体たるや、恐れ多くも自分より石高の高い大名を取り締まる、大目付職に就く男であった。本当は誠におっかない存在の光三郎が、今日もあらゆる難事を追う──!近頃、江戸の町々で器量良しの娘たちが神隠しに遭うという噂が立った。この怪事件に大名が関わっていると睨んだ光三郎は探索を開始。ついにある公家と京都町奉行の悪巧みを掴む。だがその裏には、幕閣をも揺るがしかねない野心が……。将軍のおん為、光三郎の奮闘が始まる!上様に代わって邪なお殿様を捕縛する大捕物シリーズ、好評第三弾!
  • 団扇売りの鹿之丞が何者かに襲われたのに続き、楊枝屋の看板娘・お蝶も男に騙され、姿を消す。さらに、親分の内与力・村雨卯之助までもが、謎の侍集団の襲撃を受け、半死半生の重傷を負ってしまう。仲間が次々といなくなり、悄然とする「使の者」猪三郎だが、一連の事件の黒幕の正体を知り、ひとりで戦うことを決意する。しかし、猪三郎には姑息な罠が次々と仕掛けられ、ついに捕えられてしまう。大好評シリーズ衝撃の最終巻!
  • 奉行所の元与力、大塩平八郎。寺子屋「春風堂」の明庵先生の、先生だ。生活に苦しむ人たちを救おうと手をつくしたが、お上に歯向かって、とうとう立ちあがった。大砲のたまが飛びかうなか、大塩のもとにかけつける明庵先生。そのあとを追う幸太郎たち。炎が立ちのぼる大坂の町。はたして、その結末は…。
  • およそ200年前。江戸時代の大坂にあった、寺子屋の「春風堂」。子どもたちは文字の読み書きや計算、生活に必要な知識などを学んでいた。そこに通う幸太郎、お恵、俊輔、そしてお由美の仲よし四人組が大坂の町で、なぞやふしぎに満ちたできごとに、次つぎと巻きこまれていく。さてさてどのように切りぬけていくのか…。
  • 寺子屋「春風堂」の明庵先生はたくさんの知識と切れる頭の持ち主。寺子屋で学ぶ子どもたちを時には助け、時にはきびしくしかり、時にはともになみだを流す。幸太郎たち仲よし四人組も心強い味方と、心からしたっている。ところが、どうやら前はさむらいだったらしいのだ…。
  • 1,001(税込)
    著:
    誉田龍一
    イラスト:
    中川学
    レーベル: ――

    福沢諭吉という人を知っていますか。そう、一万円札に顔がえがかれている人ですね。この本は、…その諭吉さんがまだずっと若いころのお話です。大きな夢と熱い心をもって、いっしょうけんめい学びながら、時には友だちと語り、そして時にはなやむ…。そんな諭吉さんの青春物語を楽しんでください。
  • 深川の湯屋に三日にあけずやって来ては、ただ酒を呑んでいる男。旗本とは言っても、周りは彼のことを、どうせ無役小普請組で毎日ぶらぶらしていると思っている。が、この光三郎、実は……本名を朽木隼人正三郎頼光といい、上様から大目付職を拝命する高級旗本であった!大目付のお役目は恐れ多くも、大名や高家など、いわゆる殿様と呼ばれるお偉方を監視、取り締まること。ある日、凶悪な火附盗賊の現場に尾張藩支藩の大名火消しが出張ってくることが判明するや、即座に光三郎も探索に加担する。そして、この一件が尾張六十万石の存続をも揺るがす“大事件”の火種であったこと突き止め、ついに──!?ますます好調! 正義の大目付に殿様たちが怯える大好評第二弾!!
  • 老中から町奉行所の同心まで、江戸幕府の職制には数あれど、一番怖い権力を持つもの──それが高級旗本「大目付」であった。なにしろ、自分より禄高が上の大名を監察するだけでなく、その気になれば、将軍直訴という特権を使って、老中の首さえも飛ばすことができたのだ。そんなおっかない役職に、若き正義漢、朽木隼人正三郎頼光が着任する。彼は下城すると、無役小普請組“光三郎”に変身して町を徘徊。世継ぎ騒動、抜け荷、家老の謀反などなど、諸大名の噂や情報を収集し、お殿様たちの不正、腐敗を容赦なく暴いていった。だがその行く手に、本人も真っ青になる大物の陰謀が明らかに!大目付光三郎、果たしてどうする!!頭が高いお大名たちを捕縛する、斬新な捕物シリーズ、いざ開幕!
  • 路傍で倒れている武家の奥方と息子を助けた「使の者」猪三郎と鹿之丞、お蝶の三人組。尾張から江戸に出てきたという母親は、猪三郎たちに「人探し」を頼む。よくよく事情を聞いてみたところ、父の仇である三人の武士を追って国元から出てきたことがわかる。さっそく探索を開始した猪三郎たちは、怪しい三人連れが剣術道場に出入りしていることを突き止めるが……。大好評のシリーズ第四弾!
  • クリスマスイブを一緒に過ごす相手がいなくてコンビニでアルバイトをする女子高生に起きた小さな奇跡―「サンタクロースへのプレゼント」。大学進学で上京して、背伸びしてブランドスーツを買った日の思い出―「憧憬」など、2015年8月6日から2015年12月17日に電子書籍配信サイト「yomel.jp」にて連載された短編8作品に、和製「スタンドバイミー」とも言える、少年たちの友情と恋を描いた「神前の小僧叶わぬ恋を病む。」を新たに収録した珠玉の短編集。昭和を舞台にした、誰もが一度は経験したことがあるような、どこか懐かしくて、ちょっぴりほろ苦いストーリー全9話。
  • 門前仲町で「美女入れ札」が開催される。第一位と第三位は、誰もが納得する美形だったが、第二位に選ばれた女は、どう見ても美女と言いづらい容貌の持ち主で、方々から疑問の声があがる。するとその翌日、第三位、第二位に選ばれた女が立て続けに殺され、第一位の女に裏切られた男が下手人に浮上する。「使の者」猪三郎たちは調べを進めるうちに、ある陰謀に気づき……。話題沸騰のシリーズ第三弾!
  • 門前仲町界隈で、男ばかりを狙った辻斬りが横行する。「使の者」猪三郎は、知り合いの煮売り屋の親父が殺されたことをきっかけに、事件を調べ始める。仲間たちを囮に使い、ついに犯人を突き止めるが、なんとそれは大身の旗本だった。南町与力の村雨卯之助に相談した猪三郎は、事件の背後にさらなる巨悪が蠢いていることを知る。書き下ろし新シリーズ第二弾!
  • 「使の者」、いまで言う〝便利屋〟を生業にしている猪三郎、「団扇売り」の鹿之丞、そして、楊枝屋「姿屋」の看板娘のお蝶。そんな三人を、親代わりで面倒を見てきたのが湯屋「萩の湯」の主人夫婦だが、実は、それは全て南町与力の村雨卯之助の命を受けてのこと。村雨は三人を「いざという時に使える」よう、幼い頃から武術を習わせていたのだ。そんな折、萩の湯の女湯で同心が殺される事件が起こった。
  • 東京23区を中心に、その周辺地域を結ぶ都市高速道路、通称「首都高」。まるで人体を巡る血管のように、24時間眠らない日本の首都を支える道路。その上では、日夜、様々な人が様々なドラマを繰り広げている。タクシードライバー、新人営業マン、地方から出張でやってきた青年…。そんな彼らに訪れた小さな幸せ。それはもしかすると、首都高にいる「神様」が起こした奇跡なのかもしれない…。「首都高」をテーマに綴った、読後、ほんわかと心が温かくなる珠玉の短編集をお楽しみください。この作品は二〇一三年四月二十七日~二〇一四年三月三十一日の間、首都高メールマガジン「東京Slow Style」にて連載された『首都高の神様』に、書き下ろし作品「池袋線のランナウェイ」「料金徴収所」を収録したものです。また、この作品はフィクションであり、登場する人物、および団体は、実在するものとはいっさい関係ありません。
  • ビジネスマン必読! 戦乱の世でトップを目指す実力者達を蹴散らし、主君に天下を取らせた、天才軍師・黒田官兵衛。彼の生涯を作家・誉田龍一が綴る。さらに各章の終わりには、その逸話から現代のビジネスマンが学ぶべき勝利の法則を「ビジネス処世術を歴史に学ぶ会」が書き下ろした。歴史小説を読みながら、ビジネススキルが身につく、新しいタイプのビジネス書!
  • 330(税込)
    著:
    誉田龍一
    イラスト:
    ゴトウヒロシ
    レーベル: ――

    トラックで男を轢き殺したとして逮捕された石川雅子。被害者の杉原は、5年前に同じ場所で雅子の娘を轢き殺した男だった。警察は復讐のための殺人と考えるが、雅子はあくまでも事故だと言い張る。しかも「まだやることがあります」と呟く。杉原が死んだ今、雅子がやり残した事とは何か? 警部補・河村と婦人警官・富永は事件の真相を追うが…。「消えずの行灯」で平成18年の小説推理新人賞を受賞した注目の作家が贈る衝撃の警察ミステリー。
  • 津が逮捕された。警視庁捜査一課の河村が取り調べると、高津は素直に犯行を認めた。しかし、事件に至るまでの経緯は記憶にないと言う。ショックによる一時的な記憶障害かと思われたが、高津の周辺を調べるうち、つい最近病死した高津の母親が、吉田の患者だったことがわかる。しかも高津は、母親は吉田の医療ミスによって死んだと訴えていた。事件は一気に解決したかに思えたが、河村の心に何かがひっかかる…。河村警部補が人間の心の闇をあぶり出す、人気シリーズ第三弾。
  • 白昼堂々と行われた毒殺事件。しかも、それは、何十万人が目にしていたテレビ中継の現場だった…。警察庁科学警察研究所、略して「科警研」の研究員・瑠璃垣冴も、その事件を目撃した者の一人。数学を使って事件の真相を暴く「多変量解析」を得意とする冴が、この大胆な手口で毒殺を繰り返す殺人鬼の正体を暴き出す! 大好評「瑠璃垣冴の解析事件簿」シリーズ第2弾。ついに冴にまで毒が盛られた!?
  • 警察庁科学警察研究所の研究員・瑠璃垣冴は、元彼で現・警視庁捜査一課課長代理の青木圭二郎から頼まれて、連続レイプ犯検挙の手伝いをすることになる。長年の憧れだった捜査一課に出入り出来ると勇んで出かけたが、よそ者、特に女性に対する風当たりは強く、捜査は思うように運ばない。そんな時、再び事件が! そして彼女のプロファイリングを否定するライバルが出現し…!? 「消えずの行灯」で小説推理新人賞受賞の気鋭による初の携帯サイト向け書き下ろし作品。
  • 330(税込)

    女子高校生が渋谷のラブホテルで刺殺された。1週間後に、犯人として逮捕されたのは、彼女と付き合っていた大学生の恋人・本田。彼は司法試験に合格し、検事を目指している男だった。彼によれば、世の中の人間のほとんどは腐っており、その中で自分だけは正義を貫きたいと言う。刑事の河村は、そんな本田の語る動機に腑に落ちないものを感じた。そして、河村の嫌な予感は的中し…。ひき逃げ事件に隠された悲しい真相を探る『事故』の刑事河村が再び登場!

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