『瀬戸薫(文芸・小説)』の電子書籍一覧
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――これは「意味不明な本」か、それとも時代を先取りした異端の名著か。
――これは「意味不明な本」か、それとも時代を先取りした異端の名著か。18世紀アメリカに実在した奇人にして富豪、ティモシー・デクスター。彼が残した唯一無二の著作――『物の分かる連中のためのピクルス(A Pickle for the Knowing Ones)』本書は、常識的な“本”ではありません。句読点ほぼゼロ。文法は崩壊。話題は縦横無尽に飛び、哲学・宗教・家族の愚痴・成功自慢・陰謀論が混ざり合う。それでもページをめくる手は止まらない――なぜならそこには、「生の思考」そのものがあるからです。なぜこの男は成功したのか?・誰もが失敗を確信した投資で大成功・熱帯に“湯たんぽ”を送りつけて利益を出す・聖書をビジネスに変える発想デクスターは、常識を裏切り続けた男でした。狂気か、それとも洞察か本書にはこんな主張が並びます:「世界は嘘でできている」「人間は最も賢く、最も愚かだ」「真実は見えなくされている」一見すると支離滅裂。だが読み進めるうちに、不思議と筋が見えてくる――。そして、前代未聞の“読者参加型テキスト”初版に句読点がないと批判されると、著者はこう応じます。「句読点は用意した。好きなところに振りかけろ」そう、本書はあなたが完成させる本なのです。こんな方におすすめ普通の本に飽きた人奇書・異端文学・ナンセンス文学が好きな人思考のカオスをそのまま味わいたい人“天才と狂気の境界”に興味がある人読後、きっとこう思う「これは一体、何だったんだ?」そして同時に――「もう一度読みたい」文学か、落書きか、哲学か、狂気か。その答えは、あなた自身が決めてください。――さあ、“ピクルス”を味わう準備はできていますか? -
「チップって、なんかおかしくない?」海外旅行で一度は感じたことがあるはずです。払わないと気まずい。いくら払えばいいか分からない。そして、なぜ払うのかも分からない。――その違和感、実は“正しい”かもしれません。本書は100年以上前に書かれたにもかかわらず、現代のチップ文化の問題を言い当てた衝撃の一冊です。著者は断言します。チップは「感謝」ではないチップは「自由」でもないそれは“仕組まれた習慣”である・なぜサービスに「二重払い」させられるのか・なぜ払わないと扱いが変わるのか・なぜ誰も疑わなくなるのかそのすべての構造を、鋭く暴き出します。しかもこれは、昔の話ではありません。現在アメリカでは――「チップ疲れ」という言葉が生まれ、20%、25%という負担に不満が爆発しています。つまりこの問題は、“今まさに進行中の社会問題”なのです。日本ではチップ文化がないからこそ、この仕組みの異常さを、よりはっきりと理解できます。そして読み終えたとき、あなたは気づきます。チップの問題ではない社会の構造そのものの問題だ「なぜ違和感があるのか」を知りたい人へ。海外に行く前に。そして、“当たり前”を疑うために。そして、読み方を変えると、「苦笑い系の上品な皮肉の本」でもあります。マジメな文章の中にある「冷静すぎる指摘」があなたをニヤリとさせること請け合い。今、読む価値のある一冊です。
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『アラン島』(原題:The Aran Islands)は、アイルランドの作家ジョン・ミリントン・シング(John Millington Synge)が1907年に発表したノンフィクション作品です。この作品は、小説でもエッセイでもあり、民族誌的記録でもあります。アイルランド西岸、灰色の海に抱かれた孤島アラン。そこには、風と石と波と共に生きる人々がいた。劇作家ジョン・ミリントン・シングは、都市文明から遠く離れたこの島々に、自らの魂を運び、耳を澄ませ、目を凝らしました。そこにあったのは、過酷でありながらも、深い静寂と美しさを湛えた暮らし。言葉ではなく沈黙が支配する世界。神話のような日常。生と死が、風景の中にしみ込んでいく。『アラン島』は、単なる旅行記ではありません。詩的な感受性と観察眼で綴られた、消えゆく文化への愛惜の記録です。ゲール語で語られる民話、海に出る男たちの背中、嵐の夜に交わされる祈りの言葉。それらが静かに胸を打ちます。
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何でもない日常が、突然、まばゆく見えてくる。ありふれた世界を、もう一度、驚きの目で見るために。
『ブラウン神父』の作者として知られるG. K. チェスタトンが、道ばた、駅、玩具屋、通り、旅先の小さな町――そんな「取るに足りないもの」の中に、世界の驚きと人生の神秘を見いだしていく珠玉のエッセイ集。Tremendous Trifles とは、直訳すれば「とてつもない些事」。つまり、“ささいに見えるものの中に、途方もない意味がある”というチェスタトンらしい逆説そのものです。本書で語られるのは、壮大な事件でも、難解な哲学でもありません。列車の中の光景。雨の降る町角。玩具店のショーウィンドウ。見知らぬ町への寄り道。ありふれた風景の中にひそむ、ユーモア、詩情、信仰、驚き、そして人間への深い愛情です。チェスタトンの文章は、軽やかで、機知に富み、どこまでも読みやすいのに、読み終えたあとには世界の見え方が少し変わります。「退屈な日常」だと思っていたものが、実は不思議と意味に満ちた場所だったと気づかされる。そんな読書体験が、この一冊にはあります。この本は、こんな方におすすめです。チェスタトンを初めて読む方『ブラウン神父』が好きな方ユーモアのある随筆・エッセイを読みたい方日常を違った目で見たい方古典文学を気軽に楽しみたい方チェスタトンは、「大きなこと」よりも、むしろ「小さなこと」の中にこそ人生の真実が宿ることを知っていました。だからこの本は、忙しい毎日の中で見落としていたものを、もう一度あなたに返してくれます。ありふれた世界を、もう一度、驚きの目で見るために。今こそ開きたい、チェスタトンの傑作エッセイ集です。 -
『この世界の何が間違っているのか』は、題名だけを見ると、社会問題を冷静に整理した本のように思えるかもしれません。けれど実際にページを開くと、そこにあるのは、単なる時事評論でも、気難しい思想書でもありません。これは、現代社会の「あたりまえ」を次々にひっくり返していく、驚くほど生き生きした文明批評です。読者はいつのまにか、教育、家庭、女性、子ども、貧困、国家、進歩、自由――そうした大きな言葉を、初めて見るもののように見つめ直すことになります。チェスタトンは、世界の欠陥を数え上げるだけの論者ではありません。彼の文章には、怒りがあります。しかしそれ以上に、愛情があります。彼が守ろうとしているのは、抽象的な理念ではなく、家族の食卓、子どもの笑い声、母親の誇り、貧しい人のささやかな尊厳、そして人間が人間らしく生きるための、ごく素朴で、しかし何より大切なものです。だからこそ彼の批判は、百年以上前に書かれたにもかかわらず、いま読む私たちの胸にもまっすぐ届きます。この本の魅力は、その思想の鋭さだけにあるのではありません。チェスタトンは、まれに見る文章家です。逆説を自在に操り、読者の先入観を心地よく裏切りながら、真実へと導いていきます。思わず笑ってしまうような比喩があり、次の瞬間にははっと息をのむような一文が現れる。軽妙でありながら深く、痛烈でありながら温かい。その独特の文体によって、本書は「難しい思想書」ではなく、「読むこと自体が歓びである本」になっています。『この世界の何が間違っているのか』は、簡単に答えをくれる本ではありません。けれど、読後には確実に、世界の見え方が変わります。社会を論じているようでいて、じつは自分の生き方を問われていることに気づくでしょう。そして、当たり前すぎて見失っていたもの――家、親子、日常、自由、誇り、信仰、笑い――の価値が、ふたたび鮮やかに立ち上がってきます。
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『エリザベスとドイツの庭』(Elizabeth and Her German Garden)は、自然をこよなく愛する英国生まれの作家、エリザベス・フォン・アーニム(Elizabeth Von Arnim)が、ドイツ北部の田舎で送る自由奔放なガーデニング生活をユーモアたっぷりに描いた名作エッセイです。皮肉とウィットに富んだ知的な女性エリザベスが、夫の「怒りの人」や個性豊かな友人たち、無邪気で愛らしい子どもたちとともに、自分だけの庭を手がけ、季節とともに移り変わる庭園の美しさや人生の機微を綴ります。家事や社交界の煩わしさを逃れ、草花や野菜を育てることに情熱を注ぎ、四季折々の自然の魅力を満喫する彼女の姿には、現代を生きる私たちにとっての憧れのライフスタイルが詰まっています。慌ただしい日常から少し離れ、エリザベスの庭園で豊かな時間を過ごしてみませんか?ページをめくればそこに広がるのは、美しい草花、静かなユーモア、そして人生を軽やかに楽しむヒントの数々です。こんな方におすすめ田舎暮らしやガーデニングに憧れる方心を和ませるユーモラスなエッセイが好きな方クラシックな英国文学に興味がある方忙しい日々の中で自然や庭園の美に触れたい方『魅せられて四月』の作者が贈る、素敵な作品を楽しんでください。
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エリザベス・アーニムの小説『魅せられて(The Enchanted April)』は、1920年代のイギリスとイタリアを舞台に、4人の女性が「心の再生」を求めて過ごす春のひと月を描いた物語です。あらすじ(概要)ロンドンの雨続きのある日、退屈で閉塞感に満ちた生活にうんざりしていた主婦ロッティ・ウィルキンスは、新聞広告に目を留めます――「紫藤と日差しを愛する方へ。イタリア・地中海沿岸の小さな城を、4月の1か月間お貸しします。」ロッティは同じ婦人クラブにいたローズ・アーバスノットを誘い、費用を分担するためさらに二人の女性――美貌の貴族レディ・キャロライン・デスターと、気難しい老婦人フィッシャー夫人――とともに、イタリア・リグーリア海岸の古城「サン・サルバトーレ」へ旅立ちます。最初は互いに気を遣い、距離を感じながら始まる共同生活。しかし、イタリアの春の魔法のような美しい自然、静寂な時間、陽光に包まれた日々の中で、4人は次第に心の鎧を脱ぎ、友情や自分自身を見つめ直していきます。果たして4人はそれぞれにとって大切なものを見出すことが出来るのでしょうか。この物語は、戦後の疲弊した人々にとって癒やしと希望の物語として人気を博しました。現代に生きる私たちにとっても、「心を休め、自分自身を見つめ直す時間」の大切さを優しく教えてくれます。
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――小柄な神父が、世界の闇を照らす。「人間の罪を知る者だけが、真実を見抜ける。」名探偵シャーロック・ホームズと並び称される“もう一人の古典的名探偵”――ブラウン神父。けれど彼は、天才でも、変人でも、華やかなヒーローでもない。黒い司祭服をまとった、物静かで、温厚で、どこにでもいそうな小柄な神父。しかしその胸の奥には、人間の弱さと罪を知り尽くした、深い洞察力がある。『ブラウン神父の純真』は、G.K.チェスタトンが生み出した伝説的短編集。収録されているのは、青い十字架秘密の庭奇妙な足音見えない男神のハンマー折れた剣の徴三つの死の道具など、推理小説史に残る傑作ばかり。密室、偽装、心理トリック、不可能犯罪――本格ミステリの原型が、ここにある。しかし、この作品がただの推理小説で終わらない理由は「罪」と「赦し」を描くからだ。彼はこう言う。「私は犯人を捕まえるのではない。彼の魂を救おうとするのです。」
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