『原口泉、0~10冊(実用)』の電子書籍一覧
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「維新の三傑」でありながら、西南戦争を引き起こした賊軍の首魁。にもかかわらず、国民の間では圧倒的な人気を誇る。武士にして思想家、軍略家にして温情の人、農本主義者にして詩人でもあった。西郷隆盛ほど捉えにくい人物はいない。だからこそ、さまざまな西郷論が語られ続けてきた。その変遷はまた、時代を映す鏡でもある。同時代人の証言から、小説における描かれ方までを総ざらいする。
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幕末、明治、大正、昭和までを凛と生き抜いた「最後の大名」がいた
幕末、明治、大正、昭和までを凛と生き抜いた「最後の大名」がいた。
その安芸広島藩藩主「浅野長勲」の数奇な人生を通じて、激動の近現代史を振り返る。
長州征伐での調停から、大政奉還で建白書の提出、新聞「日本」の発行、小御所会議での活躍、第十五銀行の頭取、日本初の洋紙製造会社の創業、イタリア大使、昭和天皇の養育係と、実業・言論・政治の世界で一目置かれる存在であった。
また、徳川慶喜や孝明天皇、西郷隆盛、大久保利通、岩倉具視、坂本龍馬と親交があった。
長勲と話した慶喜は、「老中が強すぎて、俺の言うことなど聞いてくれない」と言って、ポロポロ涙を流したという。 慶喜の涙。これを見た大名が、この時代に何人いたであろうか。
また、ガチガチの攘夷論者として知られた孝明天皇が、実は「攘夷は方便である」と長勳に打ち明けている。
坂本龍馬や西郷隆盛などの幕末伝にはない、もう一つの幕末・近現代史が見えてくるだろう。
【目次】
はじめに……幕末から四時代を生き抜いた最後の大名とは
序章 安芸浅野家
第一章 幕末
第二章 維新
第三章 明治
第四章 新天
終章 昭和
【著者略歴】江宮隆之(えみや・たかゆき)
一九四八年山梨県生まれ。中央大学法学部卒業。一九八九年、『経清記』(新人物往来社)で第十三回歴史文学賞、一九九五年、『白磁の人』(河出書房新社)で第八回中村星湖文学賞を受賞。著書に、『北条綱成』(PHP研究所)、『写楽の首大江戸瓦版始末2』(ベストセラーズ)、『黒田官兵衛』『小早川隆景』(学習研究社)、『風のささやき』『母ちゃん(オンマ)』『母人形』『二人の銀河鉄道卜嘉内と賢治』(河出査房新社)など著書多数。
2018年12月20日 2版……誤字を修正しました。 -
世代を超え、「西郷的なもの」が歴史を動かしてきたことを明らかにする。
「西郷家の人びと」を丁寧に追うことで、西郷隆盛一人ではなく、世代を超えて群生する西郷家の人材・人的資源の「西郷的なもの」が歴史を動かしてきたことが見て取れる――。
1 西郷隆盛と西郷家の人びとに流れる血
――祖先、曾祖父母、祖父母、父母、おじおば
2 隆盛といっしょに育った兄弟たち
――西郷吉兵衛の子、四男三女
3 西郷隆盛の三人の妻と兄弟の妻たち
――隆盛兄弟を支え、子を育てた女たち
4 西郷家の人びとが遺した子どもたち
――西郷隆盛の子どもらと甥・姪たち
5 孫たちにも有為な人物が
――教育者から実業家まで多彩な西郷家の血
6 曾孫・玄孫にも脈々と流れる西郷家の血
――世代を超えて伝わる西郷家の人びと
7 華麗なる親族・縁者たち
――幕末から明治を彩る重要人物が目白押し
8 終章
――果報者と呼びたい西郷(せご)どん -
薩摩藩の下級武士の家に生まれた西郷隆盛が、江戸城無血開城を成し遂げ、幕末維新の中心的役割を果たすに至った経緯を、大河ドラマの時代考証者がわかりやすく解説。農本主義と人材教育により、西郷が目指そうとしていたもう一つの近代日本の姿に迫る。
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