『櫻いいよ(文芸・小説、ライトノベル)』の電子書籍一覧
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――きっと何度も何度も恋に落ちる。 とっておきのショートストーリー10作品を収録! 『ヤギとわたし』南潔 『止まれ、止まれ、すすめ!』菜つは 『約束の朝』霜月りつ 『雨の日に、傘はいらない』櫻いいよ 『夜の人魚』霜月りつ 『チョコレートなんて絶対食べない!』朝比奈歩 『恋愛リクエスト』南潔 『五分後の景色』櫻いいよ 『満月のラジオ』一色美雨季 『こっそり接近大作戦』菜つは
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卒業式を前になぜか大切な友達と一緒に過ごせなくなった女子高生(『桜の花びらを君に』丸井とまと)、兄の急死で自分の居場所を見つけられず反抗する男子中学生(『初恋の答えは、約束の海で』水葉直人)、亡くなった彼との叶わぬ再会の約束を守ろうと待ち合わせ場所を訪れる女性(『花あかり~願い桜が結ぶ過去~』河野美姫)、自分宛てではないラブレターに正体を偽って返事を書く女子高生…(『うそつきラブレター』汐見夏衛)。桜舞う春、別れと出会いの季節に、さまざまな登場人物が葛藤し成長していく姿に心救われる一冊。
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この世界に運命の出会いなんて存在しないと思っている麻衣子(『そこにいただけの私たち』櫻いいよ)ひとり過ごす夜に孤独を感じる雫(『孤独泥棒』加賀美真也)ひとの心の声が聞こえてしまう成道(『残酷な世界に生きる僕たちは』紀本明)部活の先輩にひそかに憧れる結衣(『君声ノート』南雲一乃)姉の死をきっかけに自分に傷を付けてしまう寿璃(『君と痛みを分かち合いたい』響ぴあの)。そんな彼女らと、電車で出会った元同級生、家に入ってきた泥棒、部活の先輩が…。灰色な日常が、ちょっと不思議な出会いで色づく短編集。
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お節介を焼くのは、暇だからだ――海と山に囲まれたこの町で、今日もたくさんの猫たちが人間の恋を見守っている。「オレと、つき合ってくれませんか!」「いや、無理です」憧れの年上女性に失恋した大学生の渉。「前に進むって、なんだと思う?」大切な恋人の“不在”にもがき続けている会社員の千咲。苦しくて、切なくて、でも時々うんと幸せで、諦められない…。『交換ウソ日記』著者が贈る不器用でかっこ悪くて愛おしい、書き下ろし恋愛連作短編集。
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「正義」を信じられなくなった誠が出会ったのは、ヒーローオタクの女の子――。少年少女の真っすぐな思いが胸を打つ、傑作青春小説。
「ねえ、わたしと一緒に人助けしない?」「正義」を信じられなくなった少年と、ヒーローになりたい少女。二人が出会った時、世界は少し変わり始める――。 ●STORY 高校生二年生の鈴森実(まこと)は、ある日、クラスメイトの城之崎聖良が、赤いジャージに身を包み、マントをつけた「ヒーロー」に扮して、困っている人を助けているところに遭遇する。「ヒーロー活動」を見られたと知った聖良は、「わたしと一緒に人助けしない?」と実を誘うが、実には彼女と関わりたくない「ある理由」があって……? 傷を抱えながら「世界」と向き合う、少年少女の思いが胸を打つ傑作青春小説。文庫書き下ろし。 -
ごく普通の女子・希美が机の中に見つけたのは、人気者のイケメン・瀬戸山くんからの「好きだ」と書かれた手紙。クラスが違う彼は、自分を知らないはず。半信半疑で返事を靴箱に入れ、まずは友達として交換日記を始めることに。「前からずっと、気になってた」と気持ちを伝えてくれる瀬戸山くんに惹かれていく希美。でも、「わたしの名前知ってる?」という質問に返ってきたのは予想外の答えで…? ウソから始まる本当の恋にドキドキ&超胸きゅん!
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なぜか来客の多いこの家で、わたしは家族をみつけて、恋をはじめた。
29歳のフリーデザイナー・小戸森乃々香は、福井の海沿いの町、急勾配の坂の上に建つ祖母宅の管理を頼まれ、思い切って引っ越すことに。
この町には、昔住んでいた。「不倫の子」だなんだと、口さがないことを言われまくって、あまりいい思い出はないけれど――。
心機一転、快適な一人暮らしを満喫しようと思っていた矢先、幼馴染の清志郎が、ふたりの子どもを連れて家にやってきた!
しかも祖母からは「一緒に住んでもいい」と許可を得ていると言い出し、なし崩し的に謎の同居生活が始まってしまう……。
嫌な人とはかかわらず、ストレスフリーな生活をしてきた乃々香は、大いに困惑し振り回されるが――!?
「とりあえず。この坂道をわざわざ登ってやってきた相手くらいは、一度迎え入れてみたら?」
人生が変わる。世界が変わる。心がぐぐっとまた、動き出す。
あんまりありふれていない日常が、あなたの心に嵐とときめきを巻き起こす、大人の青春物語。 -
世界は「楽しい」ばかりじゃない。世界に満ちているものが「 」なら、私たちはどうしたらいいの? リアルで胸に迫る青春小説。
中学1年生の由加は、家では優しい家族に、学校では仲の良い友人たちに囲まれ、毎日を楽しく過ごしていたが、ある日を境に突然学校内で孤立してしまう。親友だと思っていた涼ちゃん、毎日おしゃべりが尽きなかった友人たちからも避けられるようになった由加は、同じく一人きりで過ごしている幼なじみの男の子・悠真に話し掛けるようになるが――。世界は「楽しい」ばかりじゃない。世界に満ちているものが「 」なら、私たちはどうしたらいいの――? リアルで胸に迫る、青春小説。 【目次】●1:世界は「愛」に溢れている ●2:世界は「孤独」が潜んでいる ●3:世界は「毒」に侵されている ●4:世界は「無知」で壊れていく ●5:世界は「君」でできている -
転校生の彼と出会い、諦めがちだった性格が変わっていく女の子(『ラストメッセージ』望月くらげ)、「月がきれい」と呟き、付き合うことになったふたり(『十六夜の月が見ていた』犬上義彦)、毎日記憶を失ってしまう彼女に真っすぐ向き合う男の子(『こぼれた君の涙をラムネ瓶に閉じ込めて』水瀬さら)、大好きな先生に認めてもらいたくて奔走する女の子(『なにもいらない』此見えこ)、互いに惹かれ合ったふたりの最後のデートの一日(『このアイスキャンディは賞味期限切れ』櫻いいよ)。恋するすべての人が共感する切ない恋の短編集。
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心にしみる、大人の恋の物語
困っている人を放っておけない奏(かなで)は、ある日の帰り道、行きつけの喫茶店のバイト大学生、琉生(るい)が冬の公園で凍えているのを見かける。そこから奏と琉生、そして奏の幼馴染の清晴(きよはる)との奇妙な関係がスタートした。それぞれがそれぞれの過去を抱えながら―。ベストセラー作家櫻いいよが真正面から描く、大人の恋の物語。
困っている人を放っておけない奏(かなで)は、ある日の帰り道、行きつけの喫茶店のバイト大学生、琉生(るい)が冬の公園で凍えているのを見かける。そこから奏と琉生、そして奏の幼馴染の清晴(きよはる)との奇妙な関係がスタートした。それぞれがそれぞれの過去を抱えながら―。ベストセラー作家櫻いいよが真正面から描く、大人の恋の物語。
1 手を伸ばした夢のはなし
2 交わらない愛のはなし
3 切り離された証のはなし
4 ここになかった恋のはなし
5 残された約束のはなし
櫻いいよ
2012年に『君が落とした青空』(スターツ出版)でデビューし、大ヒット作となる。ほかに『黒猫とさよならの旅』『きみと、もう一度』『飛びたがりのバタフライ』『交換ウソ日記』(スターツ出版文庫)、『図書室の神様たち』『海と月の喫茶店』(小学館文庫キャラブン! )、『ウラオモテ遺伝子』『世界は「」で満ちている』(PHP研究所)などがある。 -
人気者の修弥に告白され、付き合い始めた実結。好きな気持ちは変わらないのに、最近、前のようには素直になれずにいる。ある日、ケンカをした直後に修弥が事故に遭ってしまい…。絶望した実結が目をさますと、なんと事故当日の朝に戻っていた。絶対に修弥を救うんだ!と、実結は事故の日をやり直すけれど…!? 失いかけて初めて気づく、言えなかった本当の気持ち。大切な人と過ごす毎日のきらめき。奇跡のラストに温かい涙があふれる、感動物語!!
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高1の奈苗は、いつも笑顔でいるものの、心に孤独を抱えていた。ある時、とある事情でクラスメイト五人だけで三日間、授業を受けることに。一匹狼の大北くん、優等生の怜ちゃん、委員長と呼ばれる落合くん、いじめられっ子の若尾くん。いやで仕方なかったのに、気づけばその時間が大切なものになっていて――。無限に積み重なる空の下、五人のひとりぼっちたちの物語。
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誰にも言えない「秘密」、たどり着いた「真実」。
血のつながらない三人の家族、秘密の果てにある幸せとは…!?
――衝撃の結末に心震える!
実の母・葛葉を幼い頃に事故で亡くした舞香は、葛葉の幼なじみのかおりとその夫・遊に引き取られる。生前の葛葉から虐待を受けていた彼女は、母への憎悪を抱き続けていた。そして、かおりと遊にも、葛葉の死に関わる誰にも言えない「秘密」が存在した。
罪の意識に駆られながらも幸せを求める三人がたどり着いた「真実」とは!?
衝撃のラストは圧巻! -
中1の咲月と有は、マンションの隣同士の部屋に住む幼なじみ。
咲月にとっては小2のバレンタインは「黒歴史」だけれど、
その後もなんだかんだと仲が良かった。
中学に入ると、有が女子たちから「カッコいい男子」扱い
を受けるようになりとまどう咲月。
しかもなんだかすごくかわいらしい結愛ちゃんは有のことが
好きらしく……。
自分の気持ちに素直になるのって、なんでこんなにムズカシイの?
<小学校中級から すべての漢字にふりがなつき> -
わたしが告白できないのは、恋なのか、それとも故意なのか――。
校内でも有名なイケメン風紀委員長・睦月に片思い中の小夜子。
ある日、ずっと渡せなくて持ち歩いていた彼へのラブレターが紛失してしまった。
「大切なものがなくなった」と落ち込んでいると、それに気づいた睦月が「風紀を乱す盗難事件は即刻解決する」と言い出した。
落とし物として誰かに拾われ手紙を読まれることは嫌だけど、こんな展開で本人に内容を知られるのが一番最悪――。
渡すつもりだったラブレターが行方不明になったり、送ったはずの告白メールが見知らぬ誰かに届いてしまったり。
かと思えば大切な思い出を盗まれ、なりすまし告白をされたり。
わたしが告白できないのは、恋なのか故意なのか。……どっちでもいいから告白くらいさせてほしい!
『交換ウソ日記』の著者が描く、いつも誰かに邪魔をされ何故か告白ができない女の子と、イケメン風紀委員長とのドタバタ告白ミステリ! -
「落とし物」や「探し物」から人と人との関わり・繋がりにふれていく、連作ハートフル青春ファンタジー小説。
目つきの悪い少年・飯綱(いいづな)くんは、「イイズナ」に変身すると人や物に繋がる縁が視える!? 「人と人、人と物との繋がり」=「縁」が鮮やかに描かれる、ハートフル青春小説。 【あらすじ】「縁(えん)ってのは、運と時間と想(おも)いなんだよ。簡単にできるもんじゃねえ」放課後、中学1年生の春日(かすが)が目撃したのは、動物の「イイヅナ」に変身したクラスメイトの男子・飯綱(いいづな)くん!? 「縁」が見える飯綱くんとともに、自分や身近な人たちの「なくしもの」を探すことにした春日は――。 【目次】●1.イイズナくんはいつも、ひとり ●2.イイズナくんとたまに、恋バナ ●3.イイズナくんに今日は、天敵 ●4.イイズナくんと過去を、結ぶ ●5.イイズナくんと明日も、一緒 -
未来日記を手に、二人は歪な三角形の中で恋をする――。痛く儚い青春物語。
女子が苦手な高校生・湊人は、見慣れない同級生・繭から告白をされる。断るつもりも彼女の勢いに呑まれ、つい交わした約束。それは一冊の手帳に書かれた未来日記を、一緒に叶えることだった――。儚い恋愛青春物語。 -
本当に大好きだった。君との恋が永遠に続くと思っていたのに――。廃部間近の園芸部で出会った僕と風花。花が咲くように柔らかく笑う風花との出会いは運命だった。春夏秋と季節は巡り、僕らは恋に落ちる。けれど幸せは長くは続かない。僕の身体を病が蝕んでいたから…。切なくて儚い恋。しかし悲恋の結末にはとある“秘密”が隠されていて――。恋愛小説の名手、いぬじゅん×櫻いいよが男女の視点を交互に描く、感動と希望に満ち溢れた純愛小説。
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【2020年10月2日(金)映画公開!】
W主演佐藤大樹(EXILE/FANTASTICS)&橋本環奈
佐藤流司 柴田杏花 莉子 坂口涼太郎
山本未來 片岡愛之助 和久井映見
小説を、物語を愛して止まない読者のために、小説を愛し続けた著者たちが綴る、物語への愛に満ちた『小説の神様』アンソロジー。
「小説は、好きですか?」わたしたちはなぜ物語を求めるのか。
新作を書けずに苦しむ作家、作家に憧れる投稿者、物語に救われた読者、作品を産み出すために闘う編集者、それを届けてくれる書店員……わたしたちは、きっとみんなそれぞれの「小説の神様」を信じている。だから物語は、永遠だ。
当代一流の作家陣が綴る、涙と感動、そして「小説への愛」に溢れた珠玉のアンソロジー。
<収録作品>
降田 天「イカロス」
櫻いいよ「掌のいとしい他人たち」
芹沢政信「モモちゃん」
手名町紗帆「神様への扉」
野村美月「僕と”文学少女”な訪問者と三つの伏線」
斜線堂有紀「神の両目は地べたで溶けてる」
相沢沙呼「神様の探索」
紅玉いづき「『小説の神様』の作り方ーーあるいは、小説家Aと小説家Bについて」 -
バーで出会った兼業小説家・高崎に惹かれ恋に落ちた藍。酒に酔った高崎の言葉を「これは運命の恋」と信じ、彼と同居をはじめる藍だが、高崎という男は多くの女に言い寄られそれを優しく受け入れても、決して女を幸せにすることができない――そういう男だった。しかしそんな高崎も戸惑わせる藍の無垢な愛情は、いつからか止まっていた高崎の筆を進める格好の題材となっていき……。櫻いいよが“恋”を知らない男と女の“愛”を描く、年の差恋愛ストーリー。
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優等生で人気者・澄香が入水自殺!? 衝撃の噂が週明けクラスに広まった。昏睡状態の彼女の秘密を握るのは5名の同級生。空気を読んで立ち回る佳織、注目を浴びようともがく小森、派手な化粧で武装する知里、正直でマイペースな高田。優しいと有名な澄香の恋人・友。澄香の事故は自殺だったのか。各々が知る澄香の本性と、次々に明かされていく彼らの本音に胸が掴まれて…。青春の眩さと痛みをリアルに描き出す。櫻いいよ渾身の書き下ろし最新作!
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営業補佐として働く桃子は、仕事に面白さを見いだせず、介護が必要な父と何かと反発する妹に家庭でも鬱屈した思いを抱えている。あるきっかけで制服を着た時に高校生に間違われ、それ以来時々、夜に制服を着て街を歩き回るのがひそかな息抜きだった。ある夜、高校生のグループと知り合った桃子は、その中にいた翠と仲良くなる。家族の中で孤独を感じていた翠もまた、ある秘密を抱えていた。青春の儚さとそれ故の煌めき描く感動作。
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ふだんは男まさりな女の子・楓が、たまたま「女子らしい」恰好をしていたら幼馴染の男子が一目ぼれ!? ドキドキの青春恋愛小説!
まるでコインの表と裏。同じ人物のはずなのに、別人みたい!? 学校では「男まさりなキャラ」で有名な、中学二年生になったばかりの楓(かえで)は、幼いころに引っ越しで離ればなれになってしまった千里(ちさと)が同じ学校に転校してくることを知る。再会を楽しみにしていた楓に対し、千里は「おれはずっと、楓みたいなガサツな女、大っ嫌いだった」と爆弾発言!! その日以来、楓と千里は犬猿の仲になってしまう。ところが、家の用事で女の子らしい服装で街に出ていた楓を目撃した千里は、それが楓だと気付かずに一目ぼれしてしまって……!? -
優等生的な生き方を選び、夢や目標もなく、所在ないまま毎日をそつなくこなしてきた相川茜。高校に入学したある日、校舎の裏庭で白衣姿の教師が涙を流す光景を目撃してしまう。一体なぜ?…ほどなくして彼は化学部顧問の米田先生だと知る茜。なにをするでもない名ばかりの化学部に、茜は心地よさを感じ入部するが――。ありふれた日常の他愛ない対話、心の触れ合い。その中で成長していく茜の姿は、青春にたたずむあなた自身なのかもしれない。
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過去と現在が交錯する図書室で出会った二人。
居心地の悪い家に帰りたくない爽風は、放課後の時間を潰すために、学校の裏庭に建つ三階建ての古い図書室へ向かった。誰もいない図書室で本を探していると、物陰からひとりの男子学生が現れる。彼、笹木誠は同じ学年らしいが、まったく顔を知らない生徒。そして優しい笑顔を見せる彼の口元には、誰かにつけられたであろう痛々しい青痣があった。
「この世界の神様になりたい」と呟く不思議な誠。彼に何が彼に起きているのか聞けないまま、爽風はその後もたびたび図書室で誠と会い、しだいに二人の心は寄り添っていく。
だが、ある日偶然手にした数年前の卒業アルバムに、爽風は誠の姿を見つける。そして、かつて誠の担任だったという教師から、驚愕の事実を知らされて……!?
時間が交錯する不思議な図書室で、繋がったふたりの「いま」。爽風は誠を未来の“死”から救おうと、事なかれ主義だった自分を奮い立たせる。諦めを希望へと変えるために――!
胸がふるえる感動の青春ストーリー!! -
温かな涙を誘う、思い出のおやつ。
祖母の死を機に田舎から街に引っ越して、父親と弟との三人暮らしを始めた女子高生の香月。だが、転校先では友達ができず、母親代わりの家事もうまくこなせず、父親ともぎくしゃくして、居場所を見つけられないまま、寂しい気持ちを抱えて毎日を過ごしている。
ある日、隣の席にすわる男子生徒のノートを間違えて持ち帰った香月は、そこにいくつものデザートレシピが手書きされているのを見ておどろく。「あの間宮くんが、ケーキ作り?」
クラスの中心人物である間宮立海は、いかにも都会的な洗練された男の子。気後れするほど苦手なタイプの彼が、誰にも内緒で菓子作りをしているらしい。立海の意外な趣味を知った香月は、秘密を守る代わりに、菓子作りを教えてほしいと持ちかける。渋々ながらも、立海は香月の師匠役を引き受けてくれることに。
夜だけ開く喫茶店でデザート作りをする立海を手伝いながら、懐かしい祖母のおやつを思い出す香月。ホットケーキ、プリン、かぼちゃぜんざい。誰かに認められるために、自分なりの味を作ろうと気負うけれど……。
思い出の味は、きっと幸せの味。切なくて優しい青春ストーリー! -
俺はずっとそばにいるよ――。かつて、父親の死に憔悴する美輝に寄り添い、そう約束した幼馴染みの雅人。以来美輝は、雅人に特別な感情を抱いていた。だが高1となり、雅人に“町田さん”という彼女ができた今、雅人を奪われた想いから美輝はその子が疎ましくて仕方ない。「あの子なんて、いなくなればいいのに」。そんな中、町田さんが事故に遭い、昏睡状態に陥る。けれど彼女はなぜか、美輝の前に現れた。大好きな雅人に笑顔を取り戻してほしい美輝は、やがて町田さんの再生を願うが…。切なくも感動のラストに誰もが涙!
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父の暴力による支配、母の過干渉…家族という呪縛、それはまるで檻のよう。――そんな窮屈な世界で息を潜めながら生きる高2の蓮。ある日、蓮のもとに現れた、転入生・観月もまた、壮絶な過去によって人生を狂わされていた。直感的に引き寄せられるふたり。だが、観月の過去をえぐる悪い噂が流れ始めると、周りの人間関係が加速度的に崩れ、ついにふたりは逃避行へ動き出す。その果てに自由への道はあるのか…。想定外のラストに、感極まって涙する!
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20歳の大学生・千夏には、付き合って1年半になる恋人・幸登がいるが、最近はすれ違ってばかり。それは千夏がいまだ拭い去れないワダカマリ――中学時代の初恋相手・今坂への想いを告げられなかったせい。そんな折、当時の親友から同窓会の知らせが届く。報われなかった恋に時が止まったままの千夏は再会すべきか苦悶するが、ある日、信じがたい出来事が起こってしまい…。切ない想いが交錯する珠玉のラブストーリー。
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もう頑張りたくない。――高1の茉莉は、ある朝、自転車で学校に向かう途中、逃げ出したい衝動に駆られ、学校をサボり遠方の祖母の家を目指す。そんな矢先、不思議な喋る黒猫と出会った彼女は、報われない友人関係、苦痛な家族…など悲しい記憶や心の痛みすべてを、黒猫の言葉どおり消し去る。そして気づくと旅路には黒猫ともうひとり、辛い毎日からエスケープした謎の少年がいた…。やがて知る、黒猫が教えてくれた本当の勇気とは? ヒット小説『君が落とした青空』の著者が贈る、傷ついた少女と少年の“心の成長物語”。
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付き合いはじめて2年が経つ高校生の実結と修弥。気まずい雰囲気で別れたある日の放課後、修弥が交通事故に遭ってしまう。実結はパニックになるが、気づくと同じ日の朝を迎えていた。何度も同じ日を繰り返す中、修弥の隠された事実が明らかに!そして迎えた7日目。予想もしない結末がふたりを待ち受けていた。
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