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『安藤優一郎、0~10冊(実用、新書)』の電子書籍一覧

1 ~57件目/全57件

  • 1,430(税込)
    著:
    安藤優一郎
    レーベル: ――
    出版社: 彩図社

    豊かな財政を誇った徳川幕府も、資金繰りには悩まされていた。

    将軍の浪費、インフラ整備、相次ぐ災害、鉱山経営の停滞……。時代を経るにつれて歳入は頭打ちになるも、支出の増大の止まらない。将軍や歴代の財政当局は支出を減らし、あの手この手で歳入を増やそうと知恵を絞るも……。

    財政難を背景に幕府が資金繰りに奔走した歴史を、五つの時代に分けて解明。財政からみた徳川幕府の歴史、そして江戸時代の真実に迫る。
  • 古今東西を問わず、どの地域や国家にも表と裏の社会がある。江戸時代の日本にも、無法者たちが集う裏社会は存在したが、実は表の社会でも、法を無視したアンダーグラウンドな光景は珍しくなかった。金で不祥事を解決しようとする武士、違法な賭博や遊女遊びにハマる庶民、将軍の極秘情報がダダ漏れの江戸城、御家安泰のため幕府に虚偽報告をしてばかりの大名家など、江戸のアンダーグラウンドな実態に迫る!
  •  「なぜ芭蕉は奥州に旅立ったのか?」
     「多くの大名が東海道より中山道を好んだ理由は?」
     日本史を紐解いていくと、道、つまり街道を舞台に歴史が生まれる場面に幾度となく遭遇する。そして、歴史が街道を作ることも少なくない。
     例えば、東海道は江戸と京都を結ぶ街道という印象が強いが、それは江戸に幕府が開かれてからのイメージに過ぎない。それまで、東海道は幕府が置かれた鎌倉と京都を結ぶ街道としての印象が強かった。しかし、徳川家康が江戸に幕府を置くことで、東海道は江戸と京都を結ぶ街道に変身する。また、我々がイメージする東海道の難所と言えば箱根峠だが、実は箱根峠を越えるルートは、もともとは東海道の本道ではなかった。本道は、足柄峠を越えるルートである足柄路だったのだ。江戸市中にも大量の火山灰が降ったという宝永の富士山の大噴火が本道を箱根路に変更させたことで、地域が変貌していく。

     「一度、廃れた熊野古道」
     「実は4つあった日光街道」
     「将軍の緊急事態を想定していた甲州街道」――
     本書は、定評ある歴史研究者が、全国の街道と我々になじみの深い歴史とを重ね合わせ、様々なエピソードと新たな発見ともに綴る歴史ノンフィクションである。
  • ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。

    ★ 古地図の「知りたい!」が一冊に。

    ★ 知っておきたい基礎知識や
      現代地図との比較に役立つ!

    ★ ポイントを図と写真でビジュアル徹底解説!!

    ★ 当時の地形や地名の由来をはじめ、
      町に刻まれた歴史や時代の変遷を
      豊富な切絵図や城下図から紐解く!

    ◇◆◇ 監修者からのコメント ◇◆◇

    東京では江戸ブームも相まって、
    江戸をテーマとした街歩きが大人気だ。
    休日のみならず平日でも、
    江戸切絵図などを持って散歩する
    グループや個人をここかしこで見かける。

    しかし、切絵図をはじめ江戸の絵地図の人気は
    高いものの、その読み方となると、一般には
    なかなか分かりづらいのが実情ではなかろうか。

    現代の地図ほど正確な内容でもないため、
    眺めているだけでは使い道に
    どうしても戸惑わざる得ない。

    本書は、江戸の人々の視点に立って、
    江戸時代を中心とした古地図類の見方・楽しみ方を、
    基礎編・入門編・応用編の三つの視角から
    紹介したものである。

    基礎編では江戸の古地図の発展の歴史を
    概観している。
    何と言っても切絵図が主役だった。
    江戸の人々は正確さよりもわかりやすさを
    地図に求めていたことが大きかった。

    入門編では江戸切絵図の見方・楽しみ方を、
    同シリーズのなかで一番の人気を誇った
    「尾張屋板」を通じて具体的に解説している。
    「尾張屋板」は多様な記号とカラフルで
    鮮やかな色彩が特徴だったが、
    わかりやすさを求める人々の需要にまさに合致し、
    切絵図業界を瞬く間に席捲していった。

    応用編では、江戸だけでなく京都や大阪など
    全国各地の都市に残された絵図を通して、
    そこから読み取れる情報が他の都市にも
    あてはまることを具体的に解説した。
    この時代の古地図を読み解く時の
    切り口になるだろう。

    本書を最後まで読み通せば、
    一味違う古地図通になれるはずである。

    安藤優一郎

    ◇◆◇ 主な目次 ◇◆◇

    ☆ 基本編
    * 地図の販売は許可制だった。
    * 江戸切絵図は江戸中期から刊行された。
    * 江戸図は正確ではなかった。
    * 地図は必ずしも北が上ではなかった。
    * 江戸大絵図は使い勝手が悪かった。
    * 異業種の近江屋が地図業界に参入した。
    * 平野屋板切絵図は現代の地図に近かった。
    ・・・など

    ☆ 入門編
    * 城内は空白だった。
    * 城門の表記は画一化されていた。
    * 文字の書き出しは入り口からだった。
    * 紋所入りの大名屋敷は上屋敷。
    * ■印の大名屋敷は中屋敷。
    * ●印の大名屋敷は下屋敷。
    * 個人名の屋敷は旗本屋敷。
    ・・・など

    ☆ 応用編
    * 丸の内は城内を示す地名。
    * 水運の町を象徴する橋。
    * 城の防衛に使われた坂。
    * 谷を利用して築いた城下町。
    * 京都に倣って造られた町。
    * 町名にまで発展した芝居町。
    * 城下に集められた御用職人。
    ・・・など

    ※ 本書は2018年発行の
    『古地図のひみつ 読みかた・楽しみかたがわかる本 今昔歴史歩き超入門』
    を「新版」として発行するにあたり、
    内容を確認し一部必要な修正を行ったものです。
  • ※本書はリフロー型の電子書籍です

    【ランキング好きは国民性!】

    格付と序列の江戸時代

    泰平の世が到来した江戸時代は、新たな生活システム「格付」が浸透していった。令和時代を生きる我々からすると、窮屈な印象を抱きがちだが、秩序を守るためには必要な制度だった。大名よりも身分が高い旗本、領地は多いが身分の低い大大名など、武士の人事にも触れる。現代の名刺代わりとなる「○○守」「△△介」など、武士には様々な格付があった。また、江戸時代後半に大流行した「見立番付」。神社仏閣、グルメ、遊び場、温泉、あるいは仕事に火事と、ありとあらゆるもののランキング。日本人のランキング好きは江戸の昔も今と変わらない。二百有余年の平和が続いた徳川の世に存在した様々な「序列」や「制度」。将軍・大名・侍から町人・遊女まで、江戸を生きる人々を支えたシステム「格付」の基礎知識!

    〈本書の内容〉
    ■第一章 江戸の格付事情【将軍・大名篇】
    〈一〉武士の種類/〈二〉官位とは/〈三〉官職名/〈四〉大名の種類/〈五〉大名の領地/〈六〉大名の序列/〈七〉大名の詰所/〈八〉大名の服装/〈九〉大名屋敷/〈十〉参勤交代/〈十一〉登城風景/〈十二〉江戸城の正月/〈十三〉大老になれる家/〈十四〉徳川家一門衆/〈十五〉御三家vs.御三卿/〈十六〉姫の嫁ぎ先
    コラム マウンティングが反映された出世双六
    ■第二章 江戸の格付事情【幕臣・陪臣篇】
    〈一〉将軍直属の家臣/〈二〉幕臣の給与/〈三〉幕府の役職/〈四〉江戸の警察/〈五〉家来(供)の人数/〈六〉屋敷のスペース/〈七〉大奥のヒエラルキー/〈八〉大名の家来衆/〈九〉武家女性の呼称/〈十〉金で武士を買う
    コラム 象は果たして官位をもらったのか
    ■第三章 江戸の格付事情【職業篇】
    〈一〉公家/〈二〉医師/〈三〉学者/〈四〉絵師/〈五〉役者/〈六〉力士/〈七〉商家/〈八〉儲かる商売/〈九〉遊女/〈十〉職人/〈十一〉盲人/〈十二〉町人/〈十三〉女性の名前/〈十四〉火消/〈十五〉火事/〈十六〉農地
    コラム 江戸の家賃
    ■第四章 江戸の格付事情【見立番付篇】
    〈一〉見立番付の流行/〈二〉江戸の五つ星/〈三〉菓子屋/〈四〉死後の世界/〈五〉大食い大会の流行/〈六〉人気おかず/〈七〉宿泊施設/〈八〉駕籠と乗物/〈九〉牢屋/〈十〉江戸の名湯/〈十一〉寺社仏閣
    コラム 意外や意外な番付

    〈プロフィール〉
    安藤優一郎(あんどう・ゆういちろう)
    歴史家、文学博士。1965年、千葉県生まれ。早稲田大学教育学部卒業、同大学院文学研究科博士後期課程満期退学。JR東日本「大人の休日倶楽部」など生涯学習講座の講師を務める。おもな著書に小社刊行『幕末の志士 渋沢栄一』『江戸の給与明細』(監修)をはじめ、『賊軍の将・家康』『お殿様の定年後』(以上、日本経済新聞出版)、『越前福井藩主 松平春嶽』(平凡社新書)、『大名格差』『徳川幕府の資金繰り』(以上、彩図社)、『徳川家康「関東国替え」の真実』(有隣堂)、『大江戸の娯楽裏事情』『江戸の旅行の裏事情』(以上、朝日新書)などがある。最近刊は『大名廃業』(彩図社)。
  • 930(税込)
    著者:
    安藤優一郎
    レーベル: ――
    出版社: 潮出版社

    日本の歴史とは、都市の興亡史である――

    我々が学んだのは、時の政権が治める“首都”の歴史。
    その裏にある各都市固有の歴史文化を知ることで、
    はじめて「日本史」は完成する…!

    江戸 関東の中心として徳川家康に江戸を託した豊臣秀吉の思惑とは。
    鎌倉 荒廃したかつての武士の都が、徳川の世に観光地として再建された理由。
    名古屋 清州ではなく名古屋城を選んだ、将軍のライバル尾張徳川家の城下町。
    大阪 大坂城は本来、織田信長の居城になるはずだった。
    神戸 日本有数の港町には、かつて日本の首都だった時代があった。
    首都、城下町、商人町、港町、門前町など全国16都市の歴史を追う!

    古代から江戸時代までの都市史を徹底解説!
  • 徳川家康と北条氏の関係に焦点を当てながら、小田原合戦の後、
    秀吉から北条氏旧領への国替えを命じられるまでの経緯を追う
    とともに、家康がどのようにして転封を受け入れ、江戸城と
    城下町を整備して、天下人へと至るステップとしたのか、
    ピンチをチャンスに変えた家康像を描く。
  • 792(税込)
    著:
    安藤優一郎
    レーベル: ――
    出版社: 彩図社

    江戸時代の日本は徳川将軍家が率いる幕府と、三百諸侯と称された大名家が率いる実数約260もの藩が共同統治する時代であった。
    大名といっても100万石から1万石まで格差は大きかったが、石高以外にも様々な基準で格付けされた。そうした区分が組み合わされることで家格は決まったが、その基本は将軍との関係である。将軍に近いほど優遇され、遠いほど冷遇された。
    そんな幕府による大名統制の実態を、五つの視点から解明。「 石高でみる格差」「将軍との関係でみる格差」「江戸城でみる格差」「江戸藩邸でみる格差」「参勤交代でみる格差」という切り口を通して、未曾有の泰平の世を可能にした、幕府の巧妙な仕掛けに迫る。
  • 1,540(税込)
    著:
    安藤優一郎
    レーベル: ――
    出版社: 彩図社

    泰平の世を過ごした江戸時代のお殿様は、世襲が前提。戦国大名のように弱肉強食、食うか食われるかの日々を送ったわけではない――。
    しかしだからといって、身分が保証されたわけではなかった。幕府の意向に沿わなければ身分を突然剥奪され、下手をすれば命を失うこともあった!
    怨恨のあるお殿様を殺害して身分剥奪、領民が江戸に押しかけてトラブルが露呈、お家断絶の原因になりかねないと家臣に閉じ込められたお殿様、親族大名や幕府も巻き込んで、お家存続をはかろうとする人々……。
    大名としての身分・地位を失った様々な事例――大名廃業に注目して、お家存続をめぐる諸勢力の思惑や隠れた慣行に迫る。
  • ※本書はリフロー型の電子書籍です。

    【武士と庶民のお金大百科】

    いつの世も他人の収入や給料は気になるものだが、江戸時代に生きた人々の収入・給料はどれほどのものだったのか。
    上は将軍から下は名もない町人・農民まで、その格差は非常に大きかった。
    身分や職業でもまったくちがっていたが、それまでの時代とは異なり、江戸時代に入ると、収入・給料を推定できる文献が数多く残されている。
    場合によっては、その明細までわかる場合さえある。
    本書は、そんな江戸の給与明細について五つの切り口から迫るものである。
    江戸の人々の懐事情をよりよく知ってもらうために、米や土地などの値段を手がかりに、先人たちの給料を現代のお金に換算した。
    金1両を12万円と設定したが、江戸時代の物価と現在の物価と比較する場合、何をもって指標とするかでまったくちがう数字が出てしまう問題がある。
    さらには、当時は金貨・銀貨・銭貨という三つの貨幣が同時に流通していた複雑な社会であり、正確には推定できない。あくまでも大まかな目安である。
    現在の円に換算された金額を知ることで、時代劇を見たり、時代小説を読んだりする際、江戸のお金事情が身近に感じられるだろう。

    〈本書の内容〉
    ■第一章 江戸時代人のお金事情
    ■第二章 有名人の給与明細
    ■第三章 武家の財テク
    ■第四章 才能ある商人
    ■第五章 庶民の商才

    〈監修者プロフィール〉
    安藤 優一郎(あんどう・ゆういちろう)
    歴史家、文学博士。1965年、千葉県生まれ。早稲田大学教育学部卒業、同大学院文学研究科博士後期課程満期退学。JR東日本「大人の休日倶楽部」など生涯学習講座の講師を務める。おもな著書に小社刊行『幕末の志士 渋沢栄一』をはじめ、『賊軍の将・家康』『お殿様の定年後』(以上、日本経済新聞出版)、『越前福井藩主 松平春嶽』(平凡社新書)、『大名格差』『徳川幕府の資金繰り』(以上、彩図社)、『大江戸の娯楽裏事情』『江戸の旅行の裏事情』(以上、朝日新書)などがある。
  •  天下人は歴史を都合よく書き換える!
     様々な史料から浮かび上がる“関ヶ原”の知られざる真実とは?

     “天下分け目の関ヶ原”。
     東軍総帥・家康が、周到な準備のもと勝つべくして勝ったという予定調和のストーリーで描かれるが、それは必ずしも事実ではない。後日、徳川政権によって創作されたものだ。

     この戦における“官軍”は西軍であり、それまで豊臣内閣筆頭として官軍を率いていたはずの家康は“賊軍の将”に転落、絶体絶命の窮地に追い込まれる。
     必死の巻き返しにより起死回生の逆転勝利を収めることで「勝てば官軍」となったにすぎないのだ。

     そもそも西軍の総帥は石田三成ではない。あくまでも家康対毛利輝元という豊臣家五大老同士の戦いであり、家康に戦いを仕掛けた西軍の謀主は、三成ではなく、輝元だった。
     いわば五大老という五大(老)派閥による“天下人・秀吉”の後継を争う総裁選であり、家康よりも所属議員数で劣っていた輝元は、他派閥との連合によって五大老筆頭の家康を蹴落とし、次期総裁の座に就こうと目論んだ。
     そのため、総裁(秀吉)派閥の事務局長ともいうべき三成を味方に引き入れたが、総裁派閥に属する福島正則たち豊臣家諸将のみならず、毛利家本体も家康側の切り崩しにあう。そして関ヶ原の戦いの前日、輝元は戦わずして家康に屈服する。翌日、何も知らない三成は、敗者となって賊軍の将に転落したのだ。

     本書は、定評ある歴史研究家が、合戦当日までの諸将の思惑を丹念に拾いながら、輝元の野心が家康一強の政治体制誕生への道筋を早めた複雑怪奇な過程を追い、関ヶ原の戦いの知られざる実像を描き出す歴史ノンフィクションである。
  • 洋学者・兵学者として激動の幕末を生きた赤松小三郎の生涯を追いかけ、知られざる時代の先覚者が果たした役割を解き明かす
  • 「宵越しのゼニなんぞ持っちゃいられない!」。飲む打つ買う、笑って踊って、「富くじ長者」もどんどん誕生。江戸っ子は、男も女も大興奮。経済を牽引した、今よりもっとすごい「お楽しみ」の裏側。貴重な図版も多数掲載。
  • 明治維新直後の日本は、史上類をみないほどの大混乱に陥っていた。
    新時代の到来というポジティブなイメージの強い明治維新だが、維新直後は事情が違った。東京では土地が荒廃し、京都ではテロが横行、諸藩が反政府的な動きをみせるなど、あらゆる問題が噴出していた。
    日本人はそうした混乱といかに向き合い乗り越えようとしたのか。5年弱の激動の期間に注目して、明治維新を正負両面から描き出す。
  • 680(税込)
    著:
    安藤優一郎
    レーベル: PHP新書
    出版社: PHP研究所

    小石川養生所に代表される江戸の養生文化の裏側では、様々な問題が発生していた。エピソードを交え、史料をもとにその実態を描き出す。

    『養生訓』がベストセラーとなるなど、養生文化隆盛のなかで生まれた江戸の小石川養生所。テレビドラマや小説では、献身的に患者と向き合う医師の姿が描かれる。しかし、約百五十年にわたる活動記録を丹念にたどると、それとはほど遠い実態が浮かび上がる。投薬をしぶる医師たち。患者からあの手この手で金を巻き上げようとする看病人。所内で堂々と営まれる博打や高利貸し……。赤ひげ先生はどこにいたのか? 幕府を悩ませ続けた看護・介護問題の困難さは現代医学が抱える諸問題に通底する。気鋭の江戸都市史研究家が斬り込む、お江戸の病院事情。 [目次より]プロローグ――江戸の養生/第一章 大都会・江戸の医療事情/第二章 町奉行大岡忠相と小石川養生所/第三章 養生所の入所生活/第四章 寛政の医療改革――養生所と医学館・町会所/第五章 養生所の病巣――劣悪な療養環境/第六章 養生所改革の挫折/エピローグ――養生所の遺産
  • 日本人の旅行好きは江戸時代から始まった! 農民も町人も男も女も、こぞって観光旅行を楽しんだ。その知られざる実態と背景を詳述。土産物好きのワケ、関所通過の方法、飲食・名所巡りのお値段、武士や大名は…? 誰かに話したくなる一冊!
  • 誰よりも早く大政奉還を唱え、幕末史の中心人物となった親藩大名松平春嶽の生涯を追い、幕末の動向を新たな視点で再構築していく。
  • 2,640(税込)
    監:
    安藤優一郎
    レーベル: ――
    出版社: 辰巳出版

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    日本史好き、武将好きにはたまらない! 1日1ページでさらに“歴史通”になる。
    日本史上活躍した“名将”365人について、1日1ページ完結、1人ずつ解説していくスタイルの歴史雑学本。平安時代の坂上田村麻呂(初の征夷大将軍)から幕末の土方歳三(新撰組副長)らの時代に至る、有名人から一般的にはあまり知られていないユニークな人物まで、歴史上に登場した武将たちの詳細なプロフィール(随所に肖像画なども)とともに、彼らの名将たる逸話を紹介していきます。
    戦場での指揮・軍略のほか、家臣の心を捉えた名言や行動、また長く語り継がれてきた伝説・伝承などもふんだんに収録。さらには、現代の戦場であるビジネスシーンでも活かせるようなエピソードも。日本史を大いに彩る名将たちに関する知識がしっかり身につく、歴史教養満載の一冊です。
    【構成】
    月曜日: 名将の戦略・戦術
    火曜日: 人生訓・名言
    水曜日: 戦場で輝いた勇将
    木曜日: 大義・友情に生きる
    金曜日: 逸話・伝説
    土曜日: 名将のその後
    日曜日: 敗者となった名将
  • ご隠居様、それでは藩の財政がもちませぬ!
    著述活動、文化振興、歌舞伎見物、庭園整備……
    家督を譲った後も、彼らはアクティブに天寿を全うした。

     江戸時代は泰平の世。高齢化が非常に進んだ社会だった。そのうえ大名は充実した医療も受けられ、隠居後の長い人生を謳歌できる資産もあった。
     隠居すると、現役時代のように政治向きに関与することはほとんどなく、著述活動のほか、文化財の収集や保護などに力を入れるのが通例で、パトロンとして期待した文化人も集まってくる。そんな文化人のサロンをつくり文化事業を展開した。
     現役時代にはできなかった娯楽に興じるお殿様も多かった。隠居後は江戸で余生を送るのが定番で、上屋敷を跡継ぎに譲り、巨大庭園のある中屋敷や下屋敷が生活の拠点となる。屋敷外での行動も束縛がなくなり、歌舞伎小屋に連日通う事例もみられた。江戸は日本最大の娯楽街であり、お殿様たちが江戸での隠居生活に憧れる大きな理由にもなっていた。
     文化や娯楽に投じた費用が巨額にのぼり、藩の財政を傾かせる要因となった事例まである。例えば、徳川光圀が端緒を付けた『大日本史』編纂は水戸藩の財政に重くのしかかった。また、『大日本史』編纂を通じて創り上げられた水戸学は歴史を動かす原動力となったことは、はからずも幕末の歴史が証明している。政治への影響力も見逃せないのである。
     権力に未練を残しつつもそれぞれの事情で家督を譲った後、藩主時代にはできなかった趣味に没頭するなどアクティブに活動した彼らの姿を通じ、知られざる歴史の一面を描き出す。
  • 1,430(税込)
    監修:
    安藤優一郎
    レーベル: TJMOOK
    出版社: 宝島社

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    江戸時代、正式な婚姻関係にない男女の性行為に対する処罰は厳しく、多くの場合、死刑になりました。ただし、これはあくまでも建前で、多くの男女は平気で密通を享受していました。本誌は春画のモデルとなった人々の性生活に着目。覗き、混浴、密通など、江戸の性活が果たしてどのようなものだったかを解説していきます。
  • 〈持続化給付金〉は、わずか12日間で給付完了! 江戸時代にも、日本は感染症(天然痘・麻疹・インフルエンザ・コレラ)に苦しめられた。とりわけ、人口100万超の「過密都市」江戸は被害を最も受けやすかったが、都市崩壊のような事態には至らなかった。時の幕府が、医療政策と社会福祉政策に力を入れたからである。徳川吉宗、松平定信らは感染拡大にどう対処したのか? 当時の〈持続化給付金〉の財源と給付対象は? ワクチンはどのように普及したのか? 現代に通底するトピックを織り交ぜながら、江戸の町がいかにして危機を脱したかを解き明かす。
  • 「勝さんに小僧っ子扱いされた──」。朝敵となった徳川慶喜に生涯忠誠を尽くした渋沢栄一と、慶喜に30年間も「謹慎」を強いた勝海舟。共に幕臣だった二人の対立を描き、知られざる維新・明治史を解明する。西郷、大久保、伊藤、大隈、福沢など、著名人も多数登場。
  • 【「日本実業界の父」の青春】

    新1万円札の顔、2021年大河ドラマ『青天を衝け』の主人公に決定!

    「日本の会社王」の原点がここにある! 
    明治から昭和の時代にかけて日本の経済発展に尽力し、ノーベル平和賞の候補に二度も選ばれた実業家・渋沢栄一。
    幕末動乱の時代に尊王攘夷運動に身を投じるが、志士としての夢は破れる。そんな青年が、近代日本最大の経済人になる。
    その原点は、なんだったのか……人との出会い、また出会いを生んだ彼の情熱にあった。
    本書は、大河ドラマでも描かれる渋沢の青春時代、志士として生きた渋沢の若き日々に着目し、言及する。

    【目次】
    はじめに 尊王攘夷の志士だった
    第一章 倒幕の志が芽生える士魂商才の始まり
    第二章 横浜居留地焼き討ちを計画する慷慨組の結成
    第三章 一橋慶喜に仕える攘夷実行を迫る
    第四章 渡仏中の幕府滅亡慶喜に「官軍」との決戦を迫る
    第五章 彰義隊の分裂養子渋沢平九郎の自害
    第六章 徳川の遺臣として生きる明治政府に背を向ける
    おわりに 日本資本主義の父への変身
  • いつも辞令は突然! 時間も金もない!
    大名たちは幕府(将軍)の命ずる「人事」という難関を、あの手この手でクリアした。

    江戸時代は、お国替えという名の大名の異動が繰り返された時代。御家騒動や刃傷沙汰、世継断絶から、職務の怠慢、色恋沙汰に酒席の狼藉に至るまで、その理由は多岐にわたる。大名や家臣たちはその都度、多大な苦労を強いられ、特に転封では長距離の移動、費用など、負担もただならぬものがあった。大名は幕府(将軍)からの異動命令を拒むことは許されず、いつ命令が出るのか、国替えを噂される藩の江戸詰め藩士は、必死で情報の収集に努めていた。国替えは突然に命じられることが大半であり、当事者の大名や家臣は大混乱に陥るが、幕府からすると人事権を行使することで自己の求心力を高められる効果があった。

    転封だけではない。大老や老中、奉行など幕閣の要職を誰が占めるのかも大名にとっては重大問題。将軍の人事権が威力を発揮するのは花形の要職だが、その裏では嫉妬と誤算が渦巻いていた。将軍家斉の信任を得ていた老中松平定信は辞表を提出し続けることで権力基盤を強化したが、最後は辞表が命取りとなり失脚した。辣腕ぶりで江戸庶民に人気が高かった火盗改長谷川平蔵は、それゆえ上司や同僚の嫉妬を浴び町奉行に就任できないまま終わったのだ。

    本書は、将軍が大名に行使した国替えという人事権、そして幕府要職者にまつわる人事異動の泣き笑いを通して、江戸時代を読み解く歴史読み物。権力の象徴としての人事とそれをめぐる悲喜こもごものドラマは、江戸期の政策や各地の国づくりを浮き彫りにすると共に、現代の企業社会にも通じるものがある。嫉妬、忖度、ごますり、足の引っ張り合い――お殿様たちの様々なエピソードは、身近にいる誰かを連想させてくれるかもしれない。
  • 泰平の世を謳歌する江戸は、飲食文化が花盛り! 田舎者の武士や、急増した町人たちが大いに楽しんだ。武士の食べ歩き、大食い大会の様子、ブランド酒、居酒屋の誕生、出会い茶屋での男女の密会──。日記や記録などで、100万都市の秘密を明らかにする。
  • 江戸時代、男も女も虜にした
    美少年との性の世界。かつての日本で「男色」は特別なことではなく日常だった。

    江戸時代、男も女も虜にした
    美少年との性の世界

    かつての日本で「男色」は特別なことではなく日常だった。
    江戸の町には「陰間茶屋」と呼ばれる店があった。
    「陰間」とは、金品と引き換えに身体を売る男娼のことである。
    性に開放的だった江戸時代、陰間茶屋も陰間も隠すような存在ではなかった。
    なぜ陰間は公然と存在しえたのか、陰間茶屋とはどのような店だったのか、
    陰間のマナーと性技とは──などなど。
    当時の「男同士の恋愛」についても触れていく。
    陰間という文化を知ることで、さらに江戸文化を堪能できる一冊。
    カバー装画はコミック『百と卍』(「このBLがやばい!2018年版第1位」「文化庁メディア芸術祭マンガ部門優秀賞」)の紗久楽さわによる描きおろしイラスト。


    【目次】
    もうひとつの江戸文化「男娼」と「男色」――まえがき
    【カラー】江戸の人々が熱狂した若衆
    【カラー】陰間を買った老若男女

    第一章 男色のルーツを探る――江戸時代の男娼誕生秘話
    ・江戸の男色は両性愛者が多かった
    ・江戸時代は男色と女色が両立していた
    ・なぜ男色のことを“衆道”というのか?
    ・男同士の性行為を許容していた江戸時代
    ・江戸幕府の開幕から男娼は存在した
    ・男娼の原点は神事・仏事にあった

    第二章 歌舞伎と男娼の関係──男娼文化は歌舞伎とともにあった
    ・若衆歌舞伎の熱狂と衰退
    ・江戸の男を欲情させた前髪の魅力
    ・禁止されても滅びなかった歌舞伎と男色
    ・男娼の呼び方は歌舞伎に準じた
    ・歌舞伎若衆の売春事情
    ・歌舞伎の花形は女装姿の女形だった

    第三章 江戸の人々は男娼とどう遊んだか──「陰間」と「陰間茶屋」の全貌
    ・男娼と遊べる陰間茶屋
    ・陰間と遊ぶ方法
    ・陰間と遊ぶ時間は決められていた
    ・陰間茶屋以外でも陰間で遊べた
    ・陰間の年齢は20歳が上限ってホント?
    ・関西地方の陰間が珍重された
    ・陰間茶屋以外にも陰間はいた
    ・陰間にはマネージャーがいた?
    ・誰が陰間を買ったのか?
    【カラー】陰間の性技と陰間のマナー

    第四章 江戸の男娼の性技と作法──心構えから性技・性具まで
    ・陰間にとって髭は恥毛
    ・陰間はどんな服装をしていたか
    ・陰間になるための身体的な準備
    ・陰間に学ぶ床入りのマナー
    ・陰間の必需品「通和散」とは?
    ・客を満足させた陰間の性技
    ・客が好んだ陰間のお尻の形
    ・嫌な客にも我慢する陰間
    ・床入りまでの座持ちの苦労
    ・まだまだある陰間の苦労
    ・江戸の陰間の自慰事情
    ・陰間の値段
    ・陰間遊びをさらに官能的にした性具
    ・陰間のその後

    第五章 陰間茶屋はどこにあったか──各地の陰間茶屋と陰間茶屋の衰退
    ・陰間茶屋はどこにあったか? ・陰間茶屋は江戸だけにあったわけではない
    ・三都以外の陰間茶屋
    ・陰間茶屋にもランクがあった
    ・衰退する陰間茶屋
  • 新感覚!衝撃!
    248の元号を追っていくと、
    新たな日本史が見えてくる!

    元号は日本の歴史を語るうえで欠かすことのできない存在であり、「歴史の一大事には必ずといっていいほど元号が添いる。
    2019年5月から改元を控え、新元号に込められた意味、また元号とは何か?
    なぜ元号が使われるのか?
    元号は漢字2文字でなければならないのか?
    元号はどのように決まるのか?
    元号は誰が決めるのか?といった元号に関する解説していく。
    さらには飛鳥・奈良時代の「大化」から始まる248の元号の歴史を追っていく。。
  • 朝敵とされた雄藩の処置の裏側で凄まじい権力闘争が続いていた!
    維新直後の新政府は、瓦解の危機に瀕していたのだ!

    藩閥政治という言葉に象徴されるように、明治政府は薩摩・長州藩が牛耳っていたというイメージが強いが、明治初頭は必ずしもそうではない。両藩は政府内で暗闘を繰り返す一方で、政府入りした藩士と藩に残った藩士の対立という悩みを共通して抱えていた。政府の中核であるはずの両藩の混乱を背景に、政府の迷走は深刻度を増す。

    かたや、両藩から政府の主導権の奪取を目論む他藩は、虎視眈々とその機会を窺う。幕府や諸藩が入り乱れる形で権力闘争が展開された幕末以来の構図が明治に入っても続いていたのである。

    維新直後より薩長両藩を主軸とする政府は迷走を続けた。その結果、廃藩置県直前には瓦解寸前の窮状に陥る。あたかも後醍醐天皇の建武の新政の二の舞になるところであった。

    本書は、幕府滅亡から廃藩置県までの約3年間、迷走を続けてついに崩壊の危機に晒された明治政府の知られざる実態に迫るものである。定評ある歴史研究家が、前著『幕末維新 消された歴史』の続編として、光り輝く明治維新の陰に埋もれていった歴史に光を当て、その真実を描き出す。
  • 各地にあった色町の歴史をひも解き、当時の色町の繁栄ぶりに思いをはせる──江戸時代には公認・非公認にかかわらず、多くの遊里があった…。

    各地にあった色町の歴史をひも解き、
    当時の色町の繁栄ぶりに思いをはせる──

    江戸時代には公認・非公認にかかわらず、多くの遊里があった。
    江戸吉原をはじめ、品川や新宿などの宿場町、深川や上野などの岡場所、八王子や府中などの旅籠、船橋や潮来などの地方の宿場……
    そこには遊女が集い、女色を求めて男が通い、町はにぎわった。

    なぜそこが遊里となったのか、どれほど賑わっていたのか、どんな遊女がいてどんな男が遊んだのか、
    往時の賑わいぶりを振り返るとともに、現在の様子にも触れながら、江戸時代の“色町""を紹介していく。


    【目次】
    ■序章 遊女・遊郭の歴史
    遊女の祖先は誰か?
    なぜ江戸幕府は遊郭を公認したのか?・・・など

    ■第1章 宿場町の女
    宿場町が遊女町として栄えたわけ
    吉原に匹敵するにぎわい──品川・・・など

    ■第2章 寺社町の遊女
    寺と神社と遊女と客
    寛永寺の門前町──上野・谷中・・・など

    ■第3章 川沿いの遊女
    川・海と遊女
    “こんにゃく島”と呼ばれる遊里──新川・・・など

    ■第4章 吉原の遊女
    吉原はどこにあったか
    吉原はどういう町だったか・・・など

    ■第5章 地方の遊女
    成田街道一番の宿駅──千葉
    江戸と東北を結ぶ水郷の遊里──常陸・・・など

    ■第6章 陰間茶屋の男
    江戸時代の男色事情
    歌舞伎の少年のアルバイト──日本橋・・・など
  • 花のお江戸では不動産ビジネスが花ざかり。武士も、町人も、農家も、こぞって土地取引に精をだしていた──!

    江戸を世界一の大都市に押し上げた原動力は、活発な不動産取引だった。大名や旗本は郊外の土地を買い漁り、中心部の土地は等価交換で入手。農民も土地取引に参入し、多額の礼金に悩まされつつ、貸家経営などにいそしんだ。知られざる江戸時代の不動産ビジネスの実態を浮き彫りにする。

    【第一章 巨大都市・江戸の土地事情】
    家康の江戸入りから、職人町の神田、商人町の日本橋誕生の経緯、そして町が大きく変わる契機となった明暦の大火と、その後の防災計画を紹介。

    【第二章 武士の不動産商法】
    大名や幕臣は等価交換というテクニックを駆使して、幕府から拝領した土地を活発に売買していた。また大名や旗本は郊外の農地を買いあさり、微禄の武士は貸家経営で生計を立てていた。

    【第三章 町人・農民の不動産ビジネス】
    関東などで財産を築いた豪商や豪農は、ビジネス拡大と多角化のため江戸へ進出していた。江戸の一等地は商売の拠点となるだけではなく、信用を得るためにも必須だった。

    【第四章 幕府の土地を私有地にする裏技】
    幕府の御用を勤めていた中野の豪農は、四ツ谷にある幕府の土地に目をつけて、自分のものにしようと目論む。近隣対策や幕府への裏工作の実態に迫る。

    【第五章 東京の誕生】
    江戸の7割は武家が利用していたため、明治維新により広大な土地が没収され、軍用地や公共施設、学校などに転用された。いまの東京の骨格はこのとき出来上がった。
  • 「大名屋敷」の存在なくして、江戸の繁栄はなかった! その圧倒的な面積、巨大な経済効果、全国から集まる殿様たちの生活の秘密に迫る。

    「江戸は町民が主役!」と言うけれど、実は江戸の面積の七割は武家地で、さらにその大半を、参勤交代で全国から集まる殿様と家臣たちが住む“大名屋敷”が占めていた――。本書は、大名屋敷の圧倒的広さ、超豪華庭園、巨大な経済効果、利権を狙う御用達商人、軍事機密で謎に包まれた殿様の生活などから、百万都市・江戸の知られざる実像に迫る。大名屋敷なくして、“江戸の繁栄”は成り立たなかった! 【本書の内容】●第一章 謎の空間! 江戸藩邸――「対照的」だった大名と藩士の生活 ●第二章 江戸の高級サロンだった大名庭園――贅をつくした「おもてなし」 ●第三章 「御用達の座」をめぐる争い――生活物資の納入から汲み取りまで ●第四章 幕末の動乱が「江戸経済」を活性化させた!――戦争という特需 ●第五章 寂れていく「江戸の大名屋敷」――幕府の消滅とともに ●第六章 「首都」東京と消えゆく大名屋敷――荒れ野からの再生(目次より)
  • 正史では権力を握った側に都合の悪い事実は抹消される―倒幕を巡る薩長内部の不協和音、会津藩の悲劇、雄藩の思惑―資料を丹念に辿り、正史では語られることのなかった敗者の歴史から幕末維新の実像を描く。
  • なぜ、そこに城が築かれたのか?
    土塁の下に埋もれた歴史を掘り起こす!

    奈良・平安の昔から幕末・明治に至るまで、城は大小問わず軍事施設であり、権力者の象徴でした。城は合戦の舞台であるだけではなく、城を舞台に繰り広げられた人間ドラマが歴史上の出来事となっていくことも多かったのです。
    清洲城で開かれた清洲会議は、信長亡き後の権力闘争の舞台であり、秀吉にとっては天下統一に邁進する場となりました。

    本書は30の城を舞台に歴史を改めて読み解くことで、歴史教科書では叙述されることのない日本史の裏側を浮かび上がらせる、ユニークな歴史書です。
  • そんなのありえない―は150年前の“当たり前”

    ※この電子書籍は固定レイアウト型で配信されております。固定レイアウト型は文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。

    「江戸」の社会が古くさくて封建的だなんて、とんでもない! それは、残念ながら、現代人の思い込みです。もしかしたら、現代より、ずっと自由で、安全で、先進的だったかもしれません。本書は旧来の江戸のイメージをくつがえす常識を集めました!
  • 明治維新は、わずか数年で瓦解するところだった!?――首都の大混乱、経済不況、繰り返される薩長の暗闘など“絶体絶命”の危機に迫る。

    混迷を深めた幕末とは対照的に、明治維新後の日本は「富国強兵」「文明開化」で目覚ましい発展を遂げたとされるが、本当だろうか? 実は、同じく武家政治を否定し、後醍醐天皇の親政を復活させながらも、急激な改革に失敗、わずか数年で瓦解した「建武の新政」の二の舞に危うくなるところだった――。本書は、「維新の立役者」である西郷隆盛の動きに注目しながら、首都の大混乱、深刻な経済不況、繰り返される“薩長の暗闘”など、討幕直後から崩壊の危機に晒され続けた明治政府の“不都合な真実”を描き出す。近代化の光に覆い隠された「本当の維新史」とは? 【目次】●第一章 西郷隆盛も嘆いた「新政府の腐敗」 ●第二章 「人材不足」に悩む薩摩・長州藩 ●第三章 繰り返される「薩摩vs.長州藩」の暗闘 ●第四章 西郷隆盛率いる「留守政府」の大混乱 ●第五章 薩摩・長州藩からの「反政府運動」 ●終章 「江戸ブーム」の到来と幕臣たち
  • 鳥居の向こう側に隠された、歴史の真実に迫る!

    「パワースポット」として注目され、「御朱印ガール」なども登場するほどブームが過熱している神社。
    神社は信仰の対象として日本人の生活に密着しているだけではありません。歴史上の著名な出来事の舞台となることが日常茶飯事であり、ときには戦場となることさえありました。

    本能寺の変の前、明智光秀がその決断を神に求めたように、神社が歴史を動かした事例は多いです。
    菅原道真や吉田松陰、乃木希典、東郷平八郎のように、歴史上の人物が神となる事例も少なくありません。

    本書は30の神社を舞台に歴史を読み解くことで、日本史の裏側を浮かび上がらせるもの。
    取り上げる神社は東北から九州、四国まで全国にまたがります。
  • わずか半日の戦争が、日本の近代史を変えた!

    今年は明治維新から150年。ということは江戸城の無血開城から150年。
    すなわち、1868年の旧暦5月15日、江戸で行われた最初で最後の戦争、彰義隊の戦い(上野戦争)から150年ということなのです。

    「勝海舟と西郷隆盛の頂上会談により江戸城総攻撃が回避された」
    明治維新といえば巷間、そう伝えられています。しかし実際は江戸城が炎上しても不思議ではありませんでした。
    くすぶる幕臣の不満、深まる新政府と幕府側の対立、勝海舟と息づまる西郷の駆け引き……。

    幕臣の不満分子が、それぞれの思惑を抱きつつ彰義隊を結成。
    江戸っ子も彼らを支持しました。
    そして東京・上野の寛永寺で、彰義隊と新政府が激突。戦場はじつに悲惨なものでした。

    わずか半日で勝負はつきましたが、ここで新政府が武力を見せつけたことで、徳川家の静岡移封が実現するなど、その影響は多大なものでした。

    慶喜が大阪から逃げ返ったときから始まり、敗れた隊士の後半生までを、資料や同時代を生きた渋沢栄一や高村光雲などの目を通して、生き生きと描きます。

    【目次】
    1章.徳川慶喜、江戸に逃げ帰る~戊辰戦争のはじまり
    朝敵に転落した徳川家/慶喜、寛永寺に入る
    2章.彰義隊結成~徳川家代表勝海舟の登場
    一枚岩ではなかった幕臣たち/彰義隊誕生/開戦迫る江戸
    3章.薄氷の江戸城無血開城~新政府軍参謀西郷隆盛の苦衷
    彰義隊、寛永寺へ/徳川家陸軍将兵の大脱走はじまる/江戸開城と彰義隊の分裂
    4章.江戸で孤立する新政府~彰義隊人気の高まり
    彰義隊人気の背景/江戸城返還を求める徳川家/西郷に向けられる不満/江戸城返還せず
    5章.彰義隊壊滅~峠を越えた戊辰戦争
    戦争迫る/寛永寺炎上/敗残兵の行方/徳川家、駿河移封
    6章.明治を生きた彰義隊士~上野公園の西郷銅像
    維新後の彰義隊士/上野公園の誕生と西郷銅像の建設/彰義隊の鎮魂
  • 民は国の本 吏は民の雇
    武士の時代の終わりを見通し、財政・藩政の立て直しと近代化に生涯を捧げた男。
    「幕末の風雲児」のもう一つの顔に迫る。

    ◆越後の英雄のもう一つの素顔
    河井継之助というと、戊辰戦争で新政府軍相手に善戦しつつも非業の死を遂げた悲劇の武士というイメージが強い。司馬遼太郎の歴史小説『峠』で好漢として描かれたことにより今なお人気も高い人物であり、彼を取り上げたノンフィクション、フィクションも数多出版されている。しかし実は、戊辰戦争に至るまでのその人生はほとんど知られていない。
    河井は「維新の三傑」西郷・大久保・木戸のように、京都を舞台に政治活動に奔走したわけでも、坂本龍馬のように、脱藩して活動の場を広げることもなかった。権力闘争に狂奔する中央政界の動向からは距離を置き、あくまでも長岡藩にとどまったうえで、欧米列強を模範にその富国強兵に邁進した。一言で言うと近代化である。

    ◆未来を見越し近代化に尽くしたその生涯を描く
    継之助の人生は、いわば長岡藩の官僚として財政そして藩政を立て直すことに捧げられた。来るべき近代日本を見通し、その魁の役割を長岡藩に担わせようとした。西洋の事情に通じた開明派藩士で、明治政府の近代化政策を先取りした人物だった。
    本書は、幕末の解説で定評ある筆者が、明治維新、つまり河井継之助没後150年を迎えるに際し、戊辰戦争と結び付けられがちな河井の生涯を読み直すことで、その歴史的役割を解き明かすもの。時代の変わり目、財政の立て直し、官と民のあり方など、その目指したものは、今日の日本にとっても大いに参考にすべきものがある。
  • 関ヶ原以来続く、徳川家との因縁。緊張と融和が入り混じる関係の先に、幕末の島津家が選んだ道とは。
    鎌倉時代の誕生から、約700年。数々の名君を生み出し、薩摩藩主となった島津家に生まれながらも、維新の立役者・西郷隆盛に「地ゴロ(田舎者)」と否定された男・島津久光。
    「薩摩の国父」として、幕政の中枢に乗り込み、西郷とは別に、藩の存在感を示した彼の功績とは。
    久光を中心に、薩摩藩から見た幕末をニュートラルに分析し、今まであまり顧みられなかった維新の一面を再評価するための一冊。
  • 封建時代の圧政の象徴から暴れん坊まで、徳川将軍は様々イメージされてきたが、江戸時代の人々にとって、実際はどのような存在だったのか。大名は拝謁儀礼、御成、鷹狩り、拝領と献上などのチャンスを使って、将軍との親密さをアピールするとともに家格の向上を図り、町人は町入能で将軍に「成田屋」と声をかけ、「ありがたく」も「勿体ない」存在として誇った。御威光の巧みな演出法にみる葵のブランド戦略。
  • 従来、観光地としてイメージされることがあまりなかった江戸。一〇〇万前後の人口を抱え、参勤交代などで絶えず住人が入れ替わった江戸は、一大観光都市だった。将軍吉宗は都市化に伴って減少した憩いの場を江戸市民に提供した。寺社は霊験よりも見世物で参拝客争奪戦を繰り広げ、大名はお国自慢の神仏を江戸屋敷に勧請し賽銭を集め、苦しい財政の足しにした。歌舞伎や落語、時代小説だけではわからない、大江戸観光事情をあきらかにする。
  • 「賊軍」の烙印をおされた徳川家臣団3万人はどこへ消えたのか? 敗者たちは激動の時代をどう生きたのか――大リストラの実態から、失敗だらけの商人デビュー、静岡での茶畑開墾まで、語られなかった歴史の深層を明かす。
  • 江戸城無血開城の日、幕府に続き大奥も消滅した。しかし、御殿から去った篤姫や和宮、数百の奥女中たちはその後も懸命に生き抜いた。失業した3万余の幕臣や家族も同様だ。大政奉還から150年。語られてこなかった「敗者の側の明治維新」に迫る。
  • 時代劇や時代小説でよく取り上げられる参勤交代。その実態はどのようなものだったのか? 殿様急死、刃傷沙汰、借金取り立てなど、意外と知られていない参勤交代の実像を通して、大名の実生活を解き明かします。時代劇や時代小説がより楽しめるようになる一冊です。
  • 東海道は、本当は「鎌倉と京都」を結ぶための街道だった? 交通の大動脈である「街道」に注目すれば、日本史の意外な秘密が見えてくる。

    なぜ鎌倉は「武家の都」として繁栄したのに、その後、顧みられなくなったのか? どうして小田原は、北条氏が滅亡しても江戸時代に栄えたのか? 幕末のさびれた小村の港が「巨大都市」横浜に変貌した理由とは? ――私たちが歴史を振り返るとき、どうしても事件や出来事といった「点」で考えがちだが、実際の歴史の流れは“人や物の動き”の「線」で動いている。実は、その最も大きな流れこそが「街道」なのだ。本書は、人の往来や物流の大動脈であり、歴史の分岐点ともなった街道の役割に注目して、古代から近現代にわたる日本史の20の謎に新たな光を当てるもの。従来にない視点から、驚きと再発見の“知的興奮”を存分に味わえる。本書で取り上げる主な街道:「東海道」「中山道」「北陸道」「鎌倉街道」「甲州街道」「日光例幣使街道」「三国街道」「秋葉街道」「善光寺街道」「塩街道」「美濃街道」「北国脇往還」「朝鮮人街道」……。
  • 絢爛豪華な遊郭・吉原のはじまりから終わりまで。秘密の江戸歴史、遊郭の実態をわかりやすく解説していく。

    絢爛豪華な遊郭・吉原のはじまりから終わりまで。
    秘密の江戸歴史、遊郭の実態をわかりやすく解説していく。

    吉原にはどんな人々が住んでいたのか、
    遊女の一日とはどんなものだったのか、吉原ではどうやって遊んだのか……など、
    遊女のルーツや吉原誕生までのいきさつから、吉原内部の実情、遊女の生活ぶりまで、
    江戸文化の中心地となった吉原と遊女にスポットを当てて全貌を解説。
    300年間公認の遊廓として栄えた町・吉原と、
    吉原の主役・遊女の歴史と実像を知らずして江戸は語れない。

    巻頭カラー 浮世絵で見る江戸吉原

    序章 遊女・遊郭のルーツを探る──吉原以前の遊女とは
    ・遊女の祖先は誰か?
    ・遊女が売春を行うようになったのはいつか?
    コラム1 菅原孝標女が見た地方の遊女の実態
    ・豊臣秀吉が開いた遊郭とは?…など
  • 江戸城は徳川家に返還されるはずだった? 彰義隊の戦いこそ天下分け目の決戦? “勝者の視点”で語られがちな幕末維新の真相に迫る!

    幕末維新のターニングポイントとなった「江戸城無血開城」。江戸の都市を壊滅から救い、日本の内乱を最小限に抑えた大英断は、今も“美談”として高く評価されるが、果たして本当だろうか? 実は、新政府軍が幕府軍を打ち破った鳥羽・伏見の戦い後も、江戸城の無血開城後も情勢は混沌――。どちらに“勝利の女神”がほほ笑むかは分からなかった。なぜなら、徳川家の猛烈な巻き返しに遭った新政府側は、「江戸城を徳川家に返還する」ことまで覚悟したからである。本書は、「江戸城無血開城」の立役者である西郷隆盛と勝海舟に注目し、江戸の攻防戦に秘められた“不都合な真実”の数々を描き出す。そして、「彰義隊の戦い」こそが天下分け目の決戦だったのであり、「新政府側が勝つべくして勝ち、徳川方が負けるべくして負けた」という幕末維新の定説をも覆していく。新時代をめぐる、逆転に次ぐ大逆転! 本当に追い詰められたのは、新政府だった!?
  • 大誤算だった家康の小山評定、自領拡大に野心満々の毛利家……。「予定調和」のストーリーで語られがちな関ヶ原合戦の真の実像に迫る!

    日本史において“最も著名な戦い”である関ヶ原合戦――。豊臣家から徳川家に天下人が移行し、江戸開府への道が開かれた頂上決戦だ。この天下分け目の戦いで、「徳川家康は勝つべくして勝ち、石田三成は負けるべくして負けた」と語られるのが定番だが、果たして真実だろうか? 実は、関ヶ原合戦ほど、江戸時代に創られた“後世の脚色”が現代にまで流布している戦いはない。三成たち西軍諸将は、家康の掌で動いていたのではなく、本当は家康こそが、三成の掌で動かされていたのだ。本書は、大誤算だった家康の小山評定、領土拡大に野心満々の毛利家、消滅の危機だった上杉討伐軍、開戦と同時に西軍を裏切った小早川秀秋、家康が江戸から1ヵ月近く動けなかった窮状の理由など、予定調和のストーリーに隠されていた「不都合な真実」を明らかにする。天下をめぐる、逆転に次ぐ大逆転――。家康は“賊軍の将”に転落し、絶体絶命だった!?
  • 吉田松陰が処刑される直前、松下村塾の門下生へ残した『留魂録』。幕末志士のバイブルとなった「魂の遺書」を30ポイントで読み解く!

    「身はたとひ 武蔵の野辺に 朽ちぬとも 留め置かまし 大和魂」の句で始まる吉田松陰の『留魂録』――。自身が処刑される直前、松下村塾の門下生に向けて書いた文字通りの“魂の遺書”だ。牢獄の中から愛弟子たちへ切々と最後の訓戒を述べ、死に直面して悟り得た「死生観」を書き記したその内容は格調高く、現代でも読む者の心を打たずにはおかない。事実、松陰が遺した『留魂録』は長州藩士を中心に回読され、志士たちのバイブルとなり、幕末維新の原動力ともなった。本書は、そうした凄まじい“感化力”を秘めた『留魂録』のエッセンスと後世に与えた影響を、「大和魂を伝承せよ」「誠を貫け」「後世の評価に委ねよ」「学問の力を信じよ」「志を継承せよ」「尊王攘夷を実現せよ」「京都に学校を創れ」「死を恐れず志を全うせよ」など、30ポイントに分けて解説していく。死して時代を動かした男の“魂のメッセージ”が現代に甦る!
  • 浅草の歌舞伎、両国の相撲興行をはじめ、寄席や宝くじにあたる「富突」など、江戸には娯楽芸能が溢れていた。その興行戦争の舞台裏を明かす。

    芝居、相撲、寄席、見世物、花見、寺社の開帳、富突、大食い・大酒呑み大会――天下泰平の江戸の町では、毎日どこかでイベントが催されていた。浅草、吉原、両国、木挽町だけでなく、大江戸八百八町には刺激的な娯楽空間が満ち溢れていたのである。人々は寸暇を惜しんで遊びに出かけ、現代の宝くじにあたる富突の当せん番号発表会場にも足を運んでいた。こうして江戸っ子たちが遊びに費やした金が莫大な経済効果をもたらし、町を活性化させていたのである。本書は、江戸の経済を動かしたのは大商人ではなく、意外にも庶民であることを炙り出している。歓楽街で花開いた娯楽産業が、飲食業や出版業とのコラボレーションで、巨大ビジネスへと発展していくさまは、現代を彷彿とさせる。また江戸にはビジネスチャンスが山ほどころがっており、それを利用してのし上がっていく人物もいた。娯楽という切り口から知られざる江戸経済の実態に迫った新しい試みの書。
  • 幕末動乱の中、江戸に近い世田谷の地で、時代の移り変わりを冷静に見つめていた代官大場与一と妻の美佐。彼らの日記を通して、知られざる代官の暮らしぶりや、豪農と武士との本当の力関係など、歴史の表舞台には現れない江戸の歴史を紐解いていく。

    徳川譜代の大名・井伊家に仕える大場家は、代々世田谷の地で代官職を務める家柄だ。代官として、井伊家の無理難題には応えなければならないし、それに対し領民からは突き上げられるし、その姿は、まるで現代の中間管理職である。井伊家の財政破たんの危機に際しては、世田谷の領民が供出金を出しあって支えたり、銃が足りないといえば、世田谷領民が最新式の銃を井伊家に寄付したり。まさに、世田谷領なくしては成り立たないほど、井伊家の江戸での生活を支えていた。そのまとめ役が、代官である大場家。幕末といえば、京都での志士たちの活躍が取り上げられることが多いが、江戸でも時代の荒波に翻弄されながら、毎日を必死に生きる人々がいたのだ。歴史上、無名の人々の視点から見た、もう一つの幕末維新史である。
  • 693(税込)
    著者:
    安藤優一郎
    レーベル: 集英社新書
    出版社: 集英社

    徳川幕府が倒れた明治維新。それは、時代劇でお馴染みの与力や同心たちなど、大量の徳川家家臣=幕臣たちの失業を意味した。しかし彼らは、そのまま負け組として消えてしまったわけではない。新政府への反骨を胸に秘めながら、政界、言論界、実業界などで多くの「元幕臣」たちが頭角を現し、日本の近代化を下支えしていく。そして明治中期には、自分たちを育んだ「江戸」を後世へ伝える活動を立ち上げるのだ。薩摩・長州藩を主役とする従来の歴史叙述では描かれることのない、新たな幕末維新史。【目次】プロローグ/第一章 江戸町奉行所の最後の日/第二章 江戸の解体/第三章 東京府の混乱/第四章 幕臣たちの巻き返し/第五章 町奉行所OB会の結成/エピローグ
  • 藩の枠を超えた広い視野と卓越した先見で新国家のビジョンを描いた開明の会津藩士。知られることのなかった維新の傑物の生涯に迫る。

    維新のリーダーというと西郷隆盛・高杉晋作・坂本龍馬など、勝者側ばかりが注目されてきた。しかし、敗れた会津藩にも明治維新に大きく貢献した人物がいた。新島八重の実兄、山本覚馬である。「諸外国の脅威の前に日本の独立が脅かされている折、薩摩だ長州だ会津だと、国内で相争っている場合ではない」と薩長との対立を回避すべく奔走。維新後は、会津藩とは相容れない関係にあったはずの長州藩の信任を得て、京都の近代化に大きく貢献し、新島襄とともに同志社大学創立にも関わる。藩の枠を超えた広い視点と卓越した先見で新国家のビジョンを描いた会津の「坂本龍馬」。激動の時代を生き抜いた覚馬の生涯から、もう一つの幕末維新史を描く。
  • 2014年の大河は異色の戦国ドラマ『軍師官兵衛』!

    「裏切られることはあっても、裏切ることはない」。策士、野心家、冷血漢と後世みられることの多かった黒田官兵衛の生涯は、実は上のひと言に尽きる。若くして小大名の君主に仕えて裏切られ、秀吉の天下統一を支えて裏切られ、関ヶ原の戦いで陰働きをするも、家康から疎まれた清廉すぎる知性。戦国に咲いた「誠の花」の生涯。
  • 300年続いた巧妙な仕掛けと「ご威光」の演出

    「将軍の顔を正視すると罰せられた」「将軍が通過する道には誰もいなかった」「将軍が飲むお茶にも土下座させられた」徳川幕府は将軍の権威を高めるために、その存在を秘密のヴェールに包んだ。徳川一門を除くと、将軍の顔をまともに見ることができた大名は、ごくわずかであった。「江戸三百年」の安泰を可能にした、幕府の巧妙な仕掛けを、50の視点から解き明かす。テレビや映画では知ることのできない、将軍の本当の姿を浮き彫りにする。
  • 家康を義父に持ち、秀忠の妻となり、家光の母となった江。その、強く、しなやかな生きざまを描く。

    親族の死、政略結婚、跡継ぎ争い……。織田・豊臣の戦国の動乱を生き抜き、徳川将軍家最初の御台所として江戸城大奥の創設者となり、泰平の世・江戸三〇〇年の基礎を築いた江。その波乱に満ちた生涯は、家康・秀忠・家光、世にいう徳川三代と数奇な運命をたどるものだった──。
  • 土佐から江戸、そして世界へ。秀でた国際感覚と交渉術で、近代ビジネスの扉を開いた男の知られざる実像を描き出す。

    大政奉還後、夢半ばに横死した龍馬の遺志を受け継ぎ、世界の三菱をつくった岩崎弥太郎。そのイメージから明治の経済人として語られることが多いが、それ以前より土佐藩の経済官僚として商才を発揮し、龍馬率いる海援隊の活動を支えていた。龍馬と同時代をともに生き、維新回天を支えた一人の土佐藩士を通じてひもとく、幕末維新の裏表。

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